JP3069005B2 - 原子炉内超音波探傷装置 - Google Patents

原子炉内超音波探傷装置

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JP3069005B2
JP3069005B2 JP6165367A JP16536794A JP3069005B2 JP 3069005 B2 JP3069005 B2 JP 3069005B2 JP 6165367 A JP6165367 A JP 6165367A JP 16536794 A JP16536794 A JP 16536794A JP 3069005 B2 JP3069005 B2 JP 3069005B2
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    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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    • G01N2291/2695Bottles, containers
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉圧力容器のシュラ
ウド胴部の母材および溶接部を探傷する原子炉内超音波
探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子炉では、原子炉圧
力容器内の炉心の外周を円筒状のシュラウドにより取り
囲み、このシュラウドの胴部外周側と原子炉圧力容器の
内周側との間の環状間隙にはジェットポンプを周方向に
所要のピッチを置いて据え付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、各ジェッ
トポンプとシュラウド胴部との間隙が例えば約50mmで
非常に狭いうえに、シュラウドの上端部は胴部よりも大
径であり、各ジェットポンプ側へ張り出しているので、
各ジェットポンプの内方のシュラウド胴部の外周面を超
音波探傷する作業は極めて困難であるという課題があ
る。
【0004】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は原子炉内のシュラウドの外
周面を、各ジェットポンプの内方の狭間隙においても簡
単かつ確実に超音波探傷することができる原子炉内超音
波探傷装置を提供することを目的とする。
【0005】また、他の目的はシュラウドの内周面を簡
単かつ確実に超音波探傷することができる原子炉内超音
波探傷装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。
【0007】本願の請求項1に記載の発明は、原子炉圧
力容器内に設置された円筒状シュラウドの下部外周面を
検査する装置であって、シュラウド上端部に係脱自在に
係止されてこの上端部の外側に吊り下げられる吊部と、
この吊部をシュラウドの周方向に沿って移動させる駆動
部と、超音波プローブを取り付ける下板と、この下板を
上記吊部の下部に屈曲自在に連結せしめて上記超音波プ
ローブを上記シュラウドの下部外周面に押し付けるよう
に屈曲駆動する屈曲機構と、を有することを特徴とす
る。
【0008】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、駆動部は、シュラウドの上
端部上を走行する車輪を駆動させる駆動モータを有する
一方、この駆動モータの回転数に基づいて超音波プロー
ブの周方向の位置を検出するエンコーダを有することを
特徴とする。
【0009】さらに、本願の請求項3に記載の発明(以
下、第3の発明という)は、駆動部は、シュラウドと接
触する走行車輪の少なくとも踏面を樹脂により形成した
ことを特徴とする。
【0010】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
(以下、第4の発明という)は、プローブ取付部は、そ
の屈曲時に超音波プローブをシュラウドの胴部外周面に
押し付けるように水を噴射する噴射ノズルを設けている
ことを特徴とする。
【0011】また、本願の請求項5に記載の発明(以
下、第5の発明という)は、内側にて炉心を囲む一方、
外側にて複数のジェットポンプを周方向に所要の間隔を
置いて配設するシュラウドに超音波を放射する一方、そ
の反射波を受け、この反射波に基づいて探傷する超音波
プローブと、吊りロープに吊持される一方、前記超音波
プローブを取り付けるプローブ取付部と、このプローブ
取付部に取り付けられて炉水中に水を噴出させてこのプ
ローブ取付部を原子炉内で移動させると共に、前記超音
波プローブを前記シュラウドの外周面に押し付ける噴射
ノズルと、を有することを特徴とする。
【0012】さらに、本願の請求項6に記載の発明(以
下、第6の発明という)は、超音波プローブを水平と垂
直方向の少なくとも一方向へ走査せしめる走査装置を有
することを特徴とする。
【0013】さらにまた、本願の請求項7に記載の発明
(以下、第7の発明という)は、超音波プローブの走査
位置を検出する走査位置検出器を有することを特徴とす
る。
【0014】また、本願の請求項8に記載の発明(以
下、第8の発明という)は、超音波プローブをばねによ
り弾性的に支持する支持部を有することを特徴とする。
【0015】さらに、本願の請求項9に記載の発明(以
下、第9の発明という)は、超音波プローブとその周辺
を、照明する照明装置と、その周辺部を撮像する撮像カ
メラと、その撮像を表示するモニタ装置とを有すること
を特徴とする。
【0016】さらにまた、本願の請求項10に記載の発
明(以下、第10の発明という)は、プローブ取付部
は、シュラウドの外周面に押し当てられる吸盤と、この
吸盤内の水を排水することにより吸盤を前記外周面に吸
着させる一方、この吸盤内に給水することにより前記外
周面から離反させる吸盤装置を有することを特徴とす
る。
【0017】また、本願の請求項11に記載の発明(以
下、第11の発明という)は、原子炉内の上部格子板の
燃料挿入口を通過してその下方へ吊り込まれ、回転方向
を互いに異にする上下一対の回転胴と、撓曲自在に湾曲
してその長手方向中間部に超音波プローブを取り付ける
一方、その両端部を前記各胴部に傾動自在に固定し、前
記超音波プローブをシュラウドの内周面に押し当てる伸
縮自在のアームとを有することを特徴とする。
【0018】
【作用】
〈第1の発明〉原子炉内の各ジェットポンプ同士の周方
向の間隙において、原子炉内超音波探傷装置をシュラウ
ド上端部上に吊り込むと、この原子炉内超音波探傷装置
の吊り部がシュラウドの上端部に係止されて、プローブ
取付部がシュラウドの外側であって、各ジェットポンプ
同士の間隙にて吊り下げられる。
【0019】そして、この屈曲機構が屈曲すると、超音
波プローブがシュラウドの外周面に押し当てられるの
で、その下部外周面の超音波探傷が簡単かつ確実に行な
うことができる。
【0020】しかも、この屈曲状態で駆動部により吊り
部をシュラウドの周方向に沿って移動させると、プロー
ブがシュラウドの下部外周面に押し付けられたままの状
態でシュラウドの外周面に沿って移動するので、各ジェ
ットポンプと衝突せずにポンプの内方の狭間隙を円滑に
通過し、その狭間隙におけるシュラウドの外周面をも簡
単かつ確実に超音波探傷することができる。
【0021】〈第2の発明〉駆動部による吊り部の周方
向の移動位置はエンコーダにより検出することができる
ので、超音波探傷箇所を簡単かつ確実に検出し、特定す
ることができる。 〈第3の発明〉シュラウドの上端部上を走行する駆動部
の走行車輪は、その少なくとも踏面を樹脂により形成し
ているので、走行車輪の走行によりシュラウドに損傷を
与えることを防止することができる。
【0022】〈第4の発明〉プローブ取付部は、その屈
曲部に、超音波プローブをシュラウドの外周面に押し当
てるように作用するおもり、また、同じくシュラウド外
周面に超音波プローブを押し当てるように水を噴射する
噴射ノズルを有するので、超音波プローブをシュラウド
の外周面に確実に押し当てることができ、その押当て箇
所を固定できるので、その押当て箇所の超音波探傷精度
を高めることができる。
【0023】〈第5の発明〉吊りロープにより吊持され
ているプローブ取付部を、原子炉の内周面とシュラウド
の外周面との環状間隙であって、しかも、ジェットポン
プ同士の間隙内に吊り込む。ここで、所要の噴射ノズル
から水を噴射させることにより、プローブ取付部をシュ
ラウドの外周面へ移動させて、この外周面に超音波プロ
ーブを押し付けて超音波探傷することができる。つま
り、シュラウド外周面の任意の箇所を適宜超音波探傷す
ることができる。
【0024】〈第6の発明〉走査装置は超音波プローブ
を水平方向または垂直方向に走査することができるの
で、その分、超音波探傷範囲を拡大することができる上
に、その超音波探傷箇所の位置決め精度を高めることが
できる。
【0025】〈第7の発明〉走査装置により走査された
超音波プローブの走査位置を走査位置検出器により検出
することができるので、その超音波探傷箇所や欠陥の位
置等を特定することができる。
【0026】〈第8の発明〉超音波プローブがばねによ
り弾性的に支持されているので、この超音波プローブが
押し当てられるシュラウドの外周面の曲率に多少の相違
や凹凸がある場合でも、そのシュラウド外周面に超音波
プローブを密に押し当てることができるので、超音波探
傷精度を高めることができる上に、その押し当て時の衝
撃をばねにより吸収して緩衝することができる。
【0027】〈第9の発明〉原子炉内に吊り込まれた超
音波プローブとその周辺を、照明装置により照明すると
共に、撮像カメラにより撮像し、モニタで表示するの
で、オペレータはこのモニタを見ながらプローブ取付部
と走査装置と走査位置検出装置等を種々操作することに
よりシュラウドの胴部外周面の所定箇所に超音波プロー
ブを押し当て、または走査装置を操作することにより超
音波探傷することができる。
【0028】したがって、シュラウド外周面の超音波探
傷箇所の位置決め精度を高めることができる。
【0029】〈第10の発明〉シュラウド外周面に押し
当てられた所要の吸盤内の炉水を排水すると、吸盤内が
負圧となってシュラウド外周面に強く吸着する。このた
めに、超音波プローブをシュラウド外周面に押し当てて
いるプローブ取付部がシュラウド外周面に固定されるの
で、この超音波プローブによりシュラウド外周面を確実
に超音波探傷することができる。
【0030】次に、シュラウド外周面に吸着している吸
盤内に給水してその周囲の圧力よりも高圧に昇圧する
と、吸盤がシュラウド外周面から離反するので、この
後、プローブ取付部の移動が可能となる。
【0031】〈第11の発明〉原子炉内の上部格子板の
燃料挿入路である所要の升目内に、上下一対の胴と、収
縮させたアームとを共に吊り込み、さらに、その上部格
子板を通過させて、その下方へ吊り下げる。
【0032】次に、上下一対の胴を相互に反対方向に回
転させてアームを伸長させると、このアームに取り付け
られている超音波プローブがシュラウドの内周面に押し
当てられるので、その押当て箇所を超音波探傷すること
ができる。
【0033】この超音波探傷後は、上下一対の胴をそれ
ぞれ反転させて伸縮アームを収縮させてから上方へ引き
上げることにより、再び上部格子板を通過させて上方へ
吊り上げ超音波探傷作業を簡単かつ迅速に終了させるこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図14に基づ
いて説明する。なお、図1〜図14中、同一または相当
部分には同一符号を付している。
【0035】図2は本発明の一実施例の全体を沸騰水型
原子炉内に吊り込んだ状態を示す一部切欠縦断面図であ
り、この図において、吊り掛け型の原子炉内超音波探傷
装置1は、炉水を収容している有底円筒状の原子炉圧力
容器2の内周面と円筒状のシュラウド3の外周面とで形
成される環状間隙4内に吊り込まれている。
【0036】シュラウド3はその内部に図示しない炉心
を収容するものであり、その上端部3aよりも下方で、
小径の胴部3bの外側の環状間隙4では複数のジェット
ポンプ5が周方向に所要のピッチを置いてプレート6上
に配設されている。
【0037】そして、原子炉内超音波探傷装置1は、シ
ュラウド3の上端部3a外周縁上に跨がるように係脱自
在に係止される吊り部7と、この吊り部7にシュラウド
3の外側で吊持される屈曲自在のプローブ取付部8と、
これら吊り部7とプローブ取付部8とにそれぞれ接続さ
れた複数の給電用ケーブル9と、給排水用の複数のホー
ス10を有する。
【0038】吊り部7は、図1(A),(B)に示すよ
うに、シュラウド3の開口上端部3aの外周縁部に、そ
のシュラウドヘッドボルトブラケット3cの外側から係
脱自在に外嵌されるコ字状の係合部7aの外側部に、直
状角筒状の上棒7bを一体ないし一体的に結合すると共
に、駆動部のモータ11により駆動されて、シュラウド
3の上端部3a上を走行する駆動輪12を取り付けてお
り、駆動輪12により係合部7aをシュラウド3の上端
部3a上を周方向に移動するようになっている。
【0039】モータ11と、その回転数を検出すること
により係合部7aの移動角を検出するエンコーダ13は
係合部7aの内側に装着され、係合部7aの頂部等には
複数の吊り耳7cが突設され、これら吊り耳7cには図
示しない吊りロープのフック等が引掛けられ、ロープに
より吊持されるようになっている。
【0040】上棒7bはその下端に、プローブ取付部8
の屈曲機構14を介して平板状の下板15を連結し、下
板15の下端には後述する超音波プローブを組み付ける
プローブ駆動部16を取り付けている。
【0041】屈曲機構14は下棒7bの下端に、水圧シ
リンダ17のシリンダ17aを、そのピストン17bが
外側斜め下方へ突出するように所定角度傾斜させて固定
する一方、シリンダ17aの両側に配設された左右一対
の外側板18a,18bの上端を固着し、外側板18
a,18bにはその内側の矩形枠状の小フレーム19の
軸方向中間部を揺動自在に枢着している。
【0042】水圧シリンダ17は図示しない給排水ホー
スに接続され、この給排水ホースが延伸する原子炉圧力
容器2の上方の図示しない作業床(オペレーティングフ
ロア)で遠隔制御される。
【0043】小フレーム19はその上横棒の中間部に、
水圧シリンダ17のピストン17bの先端部を枢着し、
この小フレーム19には屈曲リンク20の上端部を揺動
自在に枢着している。また、屈曲リンク20は、その下
端部に、平板状の下板15を枢着しており、図1(B)
に示すようにピストン17bが外側斜め下方へ突出した
ときに、屈曲リンク20の下端が上下一対の回動支点2
0a,20bを中心にして、シュラウド3の胴部3a側
へ揺動し、下板15とプローブ駆動部16の内面を、図
1(B)に示すようにシュラウド胴部3bの外周面に押
し付けるように屈曲するようになっている。
【0044】また、ピストン17bが収縮したときは図
1(B)の一点鎖線に示すように、屈曲リンク20を直
状に復帰させて、下板15とプローブ駆動部16とを一
対の外側板18a,18bの下方へ垂下させるようにな
っている。なお、小フレーム19の外面にはおもり21
を設けると共に、炉水中の外側方へ水を噴射させる水噴
射ノズル22を設けて、屈曲リンク20の屈曲時に下板
15とプローブ駆動部16をシュラウド胴部3b外周面
に押し付ける力を増強させて、超音波プローブをシュラ
ウド胴部3b外周面に密着させる力を増大させてもよ
い。水噴射ノズル22は給水ホース10を接続してお
り、給水ホース10は原子炉圧力容器2より上方の図示
しない作業床上の制御装置に接続され、遠隔操作される
ようになっている。
【0045】そして、プローブ駆動部16は図3に示す
ように下板15にコ字状枠の本体フレーム23をジョイ
ント24を介して連結し、本体フレーム23にはボール
スクリュー25とガイドシャフト26とを垂直方向に並
設し、ボールスクリュー25に螺合させた上下一対のボ
ールナット27a,27bに取付アーム28の一面を固
定し、このアーム28の図3中右端部をガイドシャフト
26に摺動自在に係合させている。したがって、ボール
スクリュー25を上下動モータ29により回転させる一
方、このボールスクリュー25に螺合する上下一対のボ
ールナット27a,27bを固着しているアーム28の
回転をガイドシャフト26により規制することにより、
取付アーム28をガイドシャフト26により案内して図
中上下方向へ往復動させるようになっている。
【0046】取付アーム28はその上下両端に上,下一
対のリミットスイッチ29a,29bを設け、取付アー
ム28の上限と下限位置をそれぞれ検出して、その暴走
を防止するようになっている。
【0047】取付アーム28は、図3中左端部にて縦長
帯板状の板ばね30を直交するように固着しており、こ
の板ばね30の上下両端に、2個一対の超音波プローブ
31a,31bを取り付けており、シュラウド胴部3b
の外周面の溶接線32の上下両側に位置するようになっ
ている。
【0048】板ばね30は外方に凸の円弧状に湾曲して
いるので、シュラウド胴部3b外周面に超音波プローブ
31a,31bを強力に密着させることができると共
に、その密着の際の衝撃を吸収して緩衝することができ
る。
【0049】上下一対の超音波プローブ31a,31b
はその一方を超音波放射用に、その他方を反射波受信用
にそれぞれ構成してもよいが、その各々を超音波放射用
と反射波受信用とを兼用するタイプに構成してもよい。
【0050】そして、取付アーム28の長手方向中間部
には上下一対の超音波プローブ31a,31b、溶接線
32およびその周辺を、照明する上下一対の水中ライト
33a,33bと、撮像する水中CCDカメラ34とを
設けており、CCDカメラ34は原子炉圧力容器2の上
方の図示しない作業床上のモニタに電気的に接続され、
CCDカメラ34で撮像した映像をモニタに表示するよ
うになっている。また、この作業床上には上下動モータ
29、ライト33a,33b、水中CCDカメラ34等
を遠隔制御する種々の制御装置を設けている。
【0051】次に本実施例の作用を説明する。
【0052】まず、原子炉内超音波探傷装置1の吊り耳
7cにフック等を引掛けた図示しない吊りロープにより
原子炉内超音波探傷装置1を原子炉圧力容器2よりも上
方の図示しない作業床(オペレーティングフロア)上で
吊持する。次に、図1に示すように原子炉内超音波探傷
装置1を、原子炉圧力容器2の内周面とシュラウド3の
外周面との間隙であって、各ジェットポンプ5同士間の
間隙へ、水中CCDカメラ34で撮像した映像をモニタ
で観察しながら徐々に吊り下げて行くと、シュラウド3
の上端部3a上に原子炉内超音波探傷装置1の吊り部7
が係止される。
【0053】これにより、プローブ取付部8が吊り部7
によりシュラウド胴部3bの外側にて吊り下げられるの
で、水圧シリンダ17を動作せしめてピストン17bを
突出させると、屈曲リンク20が屈曲して下板15とプ
ローブ駆動部16の内面がシュラウド胴部3b外周面に
押し付けられる。
【0054】この後、直ちに、あるいは上下動モータ2
9の駆動制御により取付アーム28を上下動させること
により、図3に示すように上下一対の超音波プローブ3
1a,31bを溶接線32の所定箇所の上下に跨るよう
に位置させてから超音波探傷をしてもよい。
【0055】また、駆動輪12をモータ11により駆動
させて、原子炉内超音波探傷装置1全体をシュラウド3
の周方向へ移動させてもよい。しかも、その移動の際に
は、下板15がシュラウド胴部3b外周面側へ押し付け
られているので、ジェットポンプ5に衝突せずにその内
方の狭間隙を円滑に通過することができ、さらに、その
狭間隙においても簡単かつ確実迅速にシュラウド胴部3
b外周面の超音波探傷を行なうことができる。
【0056】図4は本発明の第2実施例であるロープ式
簡易型原子炉内超音波探傷装置41の一例を、吊りロー
プ42により吊持して、原子炉圧力容器2内のジェット
ポンプ5とシュラウド3との狭間隙内に吊り込んだ状態
を示しており、このロープ式原子炉内超音波探傷装置4
1は図5,図6でも示すプローブ駆動部43を直接吊り
ロープ42により吊持する一方、プローブ駆動部43に
若干の移動機能を持たせた点に特徴がある。
【0057】つまり、プローブ駆動部43は図5,図6
で示す矩形箱状の本体ケース44の内面の各コーナ部に
例えばほぼ円錐状の吸盤45を板ばね46によりそれぞ
れ取り付けている。
【0058】各吸盤45は図示しない作業床上まで延伸
する給排水ホース47を接続しており、各吸盤45をシ
ュラウド胴部3b外周面に押し付けた状態で、各吸盤4
5内の炉水を給排水ホース47を通して排水することに
より、各吸盤45内を負圧にして胴部3b外周面に吸着
せしめる一方、各吸盤45内に給水することにより各吸
盤45内を周囲の圧力よりも高圧にしてシュラウド胴部
3b外周面より離反して取り外すようになっている。
【0059】また、各吸盤45を板ばね46により弾性
的に支持しているので、図7(A)に示すように各吸盤
45をシュラウド胴部3bの凹弧状内周面に吸着させる
場合でも、図7(B)に示すようにシュラウド胴部3b
の凸弧状外周面に吸着させる場合でも容易かつ確実に吸
着させることができる。
【0060】そして、図5,図6に示すように本体ケー
ス44はその外面の各コーナ部と左右両側面の上下両端
部に、外面,側面水噴射ノズル48a,48bをそれぞ
れ設け、これら各水噴射ノズル48a,48bは各給水
ホース49を介して図示しない作業床上の制御装置に接
続され、この制御装置により各水噴射ノズル48a,4
8bから給水を所定圧で炉水中へ噴出させることによ
り、その噴出反力で本体ケース44をシュラウド胴部3
b外周面へ押し付ける方向とその反対方向、あるいは周
方向等へそれぞれ移動し得るように構成されている。
【0061】また、プローブ駆動部43は図8に示すよ
うに本体ケース44に、モータ50により軸心周りに回
転するボールスクリュー51とガイドシャフト52とを
上下方向に並設し、ボールスクリュー51に螺合する一
方、ガイドシャフト52に上下方向に摺動自在に取り付
けた摺動座53の内端に超音波プローブ54を装着して
おり、超音波プローブ54を上下方向に移動し得るよう
になっている。なお、図8中、符号55はボールスクリ
ュー51の回転数を検出して超音波プローブ54の上下
位置を検出するエンコーダであり、56a,56bは超
音波プローブ54の移動上限と下限とをそれぞれ検出す
るリミッチスイッチである。
【0062】次に本実施例の作用を説明する。
【0063】まず、ロープ式簡易型原子炉内超音波探傷
装置41の吊り耳44cにフック等を引掛けた吊りロー
プ42により原子炉内超音波探傷装置41を原子炉圧力
容器2よりも上方の図示しない作業床(オペレーション
フロア)上で吊持し、次に、原子炉圧力容器2の内周面
とシュラウド3の外周面との間隙であって、各ジェット
ポンプ5同士間の間隙へ、水中照明装置57と水中カメ
ラ58と共に、徐々に吊り下げて行き、水中カメラ58
で撮像した映像を作業床上のモニタで観察しながら所定
の深さに達したときに、本体ケース44の外面側の各水
噴射ノズル48aから給水を所定圧で炉水中へ噴出さ
せ、各吸盤45をシュラウド胴部3b外周面に押し付け
ておく。
【0064】次に、各吸盤45内の炉水を排水して負圧
にすることにより各吸盤45をシュラウド胴部3b外周
面に吸着させ、プローブ駆動部43を固定させる。
【0065】そこで、プローブ駆動部43の摺動座53
を上下方向に移動させて超音波プローブ54を上下動さ
せ、シュラウド胴部3b外周面の溶接線32等の所定箇
所を超音波探傷する。この後、各吸盤45内に給水して
各吸盤45をシュラウド胴部3b外周面から離反させ、
各後面噴射ノズル48aから水を噴射させつつ、一側の
上下一対の側面噴射ノズル48a,48aからも水を噴
射させる。
【0066】これにより、本体ケース44はシュラウド
胴部3bの外周面に沿いつつ、周方向の一側方へ横移動
するので、この本体ケース44が各ジェットポンプ5に
衝突せずにその内周側とシュラウド胴部3b外周面との
狭間隙を円滑に通過し、あるいはその狭間隙にて本体ケ
ース44をシュラウド胴部3b外周面に押し付け吸着さ
せて超音波探傷することができる。
【0067】図9は上記各超音波プローブ31aと31
b,54を縦横X,Yに移動させるプローブ駆動装置の
他の実施例の構成図であり、このプローブ駆動装置60
は左右一対のガイドレール61a,61b上に、図10
(A)に示すように棒状歯車の左右一対のラック62
a,26bを摺動自在に外嵌している。
【0068】また、これら左右一対のラック62a,6
2b上に噛み合うように配設された左右一対の駆動ピニ
オン63a,63bのY回転軸63cをYモータ64に
より回転駆動し、左右一対のラック62a,62bを上
下方向Yに駆動させるようになっている。Y回転軸63
cの回転数はYエンコーダ65により検出され、その上
下方向の位置を検出する。
【0069】また、左右一対のラック62a,62bに
は図10(A)に示すようにボールスクリュー66の両
端部をベアリングにより回転自在に支持しており、ボー
ルスクリュー66が左右一対のラック62a,62bの
上下方向Yの移動に連動して上下方向Yに移動するよう
になっている。
【0070】ボールスクリュー66はXモータ67によ
り回転され、ボールスクリュー66の上方と下方とには
上下一対の上,下ガイド棒68a,68bが並設され、
その左右端部は左右一対のラック62a,62bに固定
されている。
【0071】そして、ボールスクリュー66は図10
(B)に示すように縦長アーム69のねじ孔69aに螺
合し、上下一対のガイド棒68a,68bは、アーム6
9の挿通孔69b,69cを摺動自在に挿通し、Xモー
タ67の回転によりアーム69を左右方向へ往復動自在
に案内するようになっている。ボールスクリュー66の
回転数はXエンコーダ70により検出し、アーム69の
左右方向Xの位置を検出する。
【0072】アーム69はその一面の上下両端部に一対
の超音波プローブ71a,71bをそれぞれ取り付けて
おり、図10(C)に示すように、その一方71aを超
音波放射用に構成し、その他方71bを反射波受信用に
構成しているが、さらに、その両者71a,71b間の
距離を制御自在に構成してもよい。あるいは、両者71
a,71bを共に超音波放射用と反射波受信用に兼用す
るタイプにそれぞれ構成してもよい。なお、図9中、符
号72はベアリング、72a,72bはアーム69のX
方向の移動限界を検出す左右一対の近接スイッチ、73
a,73bはY方向の移動限界を検出する上下一対の近
接スイッチであり、これらはリミットスイッチでもよ
い。
【0073】図11(A),(B)は上記ロープ式簡易
型原子炉内超音波探傷装置41の超音波プローブ54を
駆動する駆動装置の他の実施例をそれぞれ示す正面図,
側面図であり、このプローブ駆動装置80は図11
(A)中、一点鎖線αで示す範囲内で超音波プローブ8
4を縦横X,Yに移動させる点に特徴がある。
【0074】つまり、プローブ駆動装置80は、Yモー
タ81により軸心周りに回転されるボールスクリュー8
2を摺動子83に螺合させ、ガイドシャフト84により
摺動子83の回転を規制してY軸方向へ摺動させ、摺動
子83上に設けた超音波プローブ84をY方向で往復動
させるものである。
【0075】また、上下一対の移動体85a,85b
は、ボールスクリュー82を回転自在に枢着せしめる一
方、ガイドシャフト84を固着しており、Xモータ86
により左右方向Xに移動する上下一対のX駆動体87
a,87bによりX方向に移動するようになっている。
なお、図11中、88は水中CCDカメラ、89は水噴
射ノズル、90は吸着パット,91はベースボディー、
92はXエンコーダ、93はYエンコーダである。
【0076】図12はシュラウド胴部3bの内側で超音
波探傷を実施する場合の内胴用超音波探傷プローブ操作
機構100の一例の斜視図である。一般に、シュラウド
3の内側から超音波探傷を実施する場合は、その胴部3
b内の図示しない制御棒やガイドチューブの撤去が必要
であり主に外側から超音波探傷を実施する。しかし、胴
部3bの外側からの超音波探傷で疑問点が生じた時や内
側の広い範囲に亘って超音波探傷を実施する時はこの内
胴用超音波探傷プローブ操作機構100を使用する。本
機構100はシュラウド胴部3b内部で、上部格子板1
01aより下方の下部格子板101bの上またはCRD
ハウジング102の上に取り付けられる。
【0077】このプローブ操作機構100は、吊りロー
プ103で本体104を吊り降して下部格子板101の
上に設置し、押出しモータ105によりボールスクリュ
ー105aを回転させてX字状の押出しリンク106を
外方へ押し出したり、収納させたりする。図示しない超
音波探傷プローブは取付座107に取り付けられ、この
取付座107は昇降モータ108により回転するボール
スクリュー108aの回転により昇降し、旋回モータ1
09により本体104の軸心周りに旋回する。これらの
暴走を防止するために各動作に対して近接スイッチ11
0がある。近接スイッチ110は動作するもの、または
停止させるものどちらに取り付けてもよい。
【0078】図13は図12で示す超音波プローブの取
付座107の押出し機構の変形例の斜視図であり、この
押出し機構111は中心軸112の上部と下部とに、上
部胴113と下部胴114とを回転自在に枢着する一
方、これら上,下部胴113,114をそれぞれ逆方向
に回転させる上モータ115と下モータ116とを固定
している。
【0079】上下各モータ115,116はその各ピニ
オン115a,116aを上,下部胴113,114の
内歯に噛み合せて、上,下部胴113,114をそれぞ
れ逆方向に回転させるようになっている。
【0080】また、上,下部胴113,114はその外
周面に、円弧状アーム117の両端部117a,117
bを上下方向に傾動自在に装着しており、アーム117
の長手方向中間部外面には超音波プローブを取り付ける
取付座118を形成している。
【0081】したがって、図14(A)に示すように、
上,下部胴113,114は円弧状アーム117の両端
部117a,117bが、取付座118から遠ざかる方
向に、互いに逆転し合うと、アーム117の取付座11
8は内方、つまり、上,下部胴113,114側へ接近
するように後退し、一方、図14(B)に示すようにア
ーム117の両端部117a,117bが互いに接近す
るように、上,下部胴113,114が逆転し合うこと
により、取付座118が外方へ押し出され、この取付座
118に取り付けた超音波プローブをシュラウド胴部3
bの内周面に押し付けて超音波探傷させることができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本願第1の発明は、
屈曲機構を屈曲させて超音波プローブをシュラウドの外
周面に押し当てることができるので、その胴部外周面の
超音波探傷を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0083】しかも、この屈曲状態で駆動部により吊り
部をシュラウドの周方向に沿って移動させると、プロー
ブ取付部が、屈曲したままの状態でシュラウドの外周面
に沿って移動するので、各ジェットポンプと衝突せずに
ポンプの内方の狭間隙を円滑に通過し、その狭間隙にお
けるシュラウドの外周面をも簡単かつ確実に超音波探傷
することができる。
【0084】本願第2の発明は、駆動部による吊り部の
周方向の移動位置をエンコーダにより検出することがで
きるので、超音波探傷箇所を簡単かつ確実に検出し、特
定することができる。
【0085】本願第3の発明は、シュラウドの上端部上
を走行する駆動部の走行車輪の少なくとも踏面を樹脂に
より形成しているので、走行車輪の走行によりシュラウ
ドに損傷を与えることを防止することができる。
【0086】本願第4の発明は、屈曲機構に、超音波プ
ローブをシュラウドの外周面に押し当てるように水を噴
射する噴射ノズルを有するので、超音波プローブをシュ
ラウドの外周面に確実に押し当てることができ、その押
当て箇所を固定できるので、その押当て箇所の超音波探
傷精度を高めることができる。
【0087】本願第5の発明は、吊りロープにより吊持
されているプローブ取付部を、原子炉の内周面とシュラ
ウドの外周面との環状間隙であって、しかも、ジェット
ポンプ同士の間隙内に吊り込み、所要の噴射ノズルから
水を噴射させることにより、プローブ取付部をシュラウ
ドの外周面へ移動させて、この外周面に超音波プローブ
を押し付けて超音波探傷することができる。つまり、シ
ュラウド外周面の任意の箇所を適宜超音波探傷すること
ができる。
【0088】本願第6の発明は、超音波プローブを走査
装置により水平方向または垂直方向に走査することがで
きるので、その分、超音波探傷範囲を拡大することがで
きる上に、その超音波探傷箇所の位置決め精度を高める
ことができる。
【0089】本願第7の発明は、走査装置により走査さ
れた超音波プローブの走査位置を走査位置検出器により
検出することができるので、その超音波探傷箇所や欠陥
の位置等を特定することができる。
【0090】本願第8の発明は、超音波プローブをばね
により弾性的に支持しているので、この超音波プローブ
が押し当てられるシュラウドの外周面の曲率に多少の相
違や凹凸がある場合でも、そのシュラウド外周面に超音
波プローブを密に押し当てることができるので、超音波
探傷精度を高めることができる上に、その押し当て時の
衝撃をばねにより吸収して緩衝することができる。
【0091】本願第9の発明は、原子炉内に吊り込まれ
た超音波プローブとその周辺を、照明装置により照明す
ると共に、撮像カメラにより撮像し、モニタで表示する
ので、オペレータはこのモニタを見ながらプローブ取付
部と走査装置と走査位置検出装置等を種々操作すること
によりシュラウドの胴部外周面の所定箇所に超音波プロ
ーブを押し当て、または走査装置を操作することにより
超音波探傷することができる。
【0092】したがって、シュラウド外周面の超音波探
傷箇所の位置決め精度を高めることができる。
【0093】本願第10の発明は、シュラウド外周面に
押し当てられた所要の吸盤内の炉水を排水することによ
り、超音波プローブをシュラウド外周面に吸着させるこ
とができるので、この超音波プローブによりシュラウド
外周面を確実に超音波探傷することができる。また、シ
ュラウド外周面に吸着している吸盤内に給水することに
より吸盤をシュラウド外周面から離反させることができ
るので、この後、プローブ取付部の移動が可能となる。
【0094】本願第11の発明は、原子炉内の上部格子
板の燃料挿入路である所要の升目内に、伸縮自在のアー
ムを共に吊り込み、さらに、その上部格子板を通過させ
て、その下方へ吊り下げ、アームを伸長させることによ
り、このアームに取り付けられている超音波プローブを
シュラウドの内周面に押し当てることができるので、そ
の押当て箇所を超音波探傷することができる。
【0095】また、超音波探傷後は、伸縮アームを収縮
させてから上方へ引き上げることにより、再び上部格子
板を通過させて上方へ吊り上げ超音波探傷作業を簡単か
つ迅速に終了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る原子炉内超音波探傷装置
の一実施例の正面図、(B)は図1(A)の側面図。
【図2】図1で示す実施例を原子炉圧力容器内部のシュ
ラウド胴とジェットポンプとの間に吊り込んだ状態を一
部縦断面で示す概略図。
【図3】図2で示すプローブ駆動部の正面図。
【図4】本発明の他の実施例を原子炉圧力容器内部のシ
ュラウド胴とジェットポンプとの間に吊り込んだ状態の
概略図。
【図5】図4で示すプローブ駆動部の側面図。
【図6】図4で示すプローブ駆動部の正面図。
【図7】(A)は図5等で示す吸盤をシュラウド内周面
に吸着させた状態を示す図、(B)は図5等で示す吸盤
をシュラウド外周面に吸着させた状態を示す図。
【図8】図5,図6等で示すプローブ駆動部のプローブ
駆動機構の構成図。
【図9】図5,図6等で示すプローブ駆動部の他のプロ
ーブ駆動機構の構成図。
【図10】(A)は図9のA−A線断面図、(B)は図
9のB−B線断面図、(C)は図9で示す超音波プロー
ブの作用の一例を示す断面図。
【図11】(A)は本発明のさらに他のプローブ駆動機
構の正面図、(B)は図11(A)の側面図。
【図12】シュラウド胴部内周面を超音波探傷する原子
炉内超音波探傷装置の一例の斜視図。
【図13】シュラウド胴部内周面を超音波探傷する原子
炉内超音波探傷装置の他の例の要部斜視図。
【図14】(A)は図13で示す原子炉内超音波探傷装
置のアームの収縮作用を示す図、(B)は同じくアーム
の伸長作用を示す図。
【符号の説明】
1 吊り掛け型原子炉内超音波探傷装置 2 原子炉圧力容器 3 シュラウド 3a シュラウドの上端部 3b シュラウドの胴部 3c シュラウドヘッドボルトブラケット 5 ジェットポンプ 7 吊り部 8 プローブ取付部 9 給電用ケーブル 10 給排水用ホース 11 モータ 12 駆動輪 13 エンコーダ 14 屈曲機構 15 下板 16 プローブ取付部 17 水圧シリンダ 18a,18b 一対の外側板 19 小フレーム 20 屈曲リンク 21 おもり 22 噴射ノズル 23 本体フレーム 25 ボールスクリュー 26 ガイドシャフト 27a,27b 一対のボールナット 28 アーム 29a,29b 上,下リミットスイッチ 30 板ばね 31a,31b 一対の超音波プローブ 32 溶接線 33a,33b 一対の水中ライト 34 水中CCDカメラ 41 ロープ式簡易型原子炉内超音波探傷装置 42 吊りロープ 43 プローブ駆動部 44 本体ケース 45 吸盤 46 板ばね 47 給排水ホース 48a,48b 水噴射ノズル 49 給水ホース 50 モータ 51 ボールスクリュー 52 ガイドシャフト 53 摺動座 54 超音波プローブ 55 エンコーダ 56a,56b リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−61663(JP,A) 特開 平1−132960(JP,A) 特開 平4−231899(JP,A) 特開 平3−82954(JP,A) 実開 平2−101262(JP,U) 実開 昭61−154560(JP,U) 実開 昭64−50356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内に設置された円筒状シュ
    ラウドの下部外周面を検査する装置であって、シュラウ
    ド上端部に係脱自在に係止されてこの上端部の外側に吊
    り下げられる吊部と、 この吊部をシュラウドの周方向に沿って移動させる駆動
    部と、 超音波プローブを取り付ける下板と、 この下板を上記吊部の下部に屈曲自在に連結せしめて上
    記超音波プローブを上記シュラウドの下部外周面に押し
    付けるように屈曲駆動する屈曲機構と、 を有することを特徴とする原子炉内超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 駆動部は、シュラウドの上端部上を走行
    する車輪を駆動させる駆動モータを有する一方、この駆
    動モータの回転数に基づいて超音波プローブの周方向の
    位置を検出するエンコーダを有することを特徴とする請
    求項1記載の原子炉内超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】 駆動部は、シュラウドと接触する走行車
    輪の少なくとも踏面を樹脂により形成したことを特徴と
    する請求項1または2記載の原子炉内超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】プローブ取付部は、その屈曲時に超音波プ
    ローブをシュラウドの胴部外周面に押し付けるように水
    を噴射する噴射ノズルを設けていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の原子炉内超音波探傷
    装置。
  5. 【請求項5】 内側にて炉心を囲む一方、外側にて複数
    のジェットポンプを周方向に所要の間隔を置いて配設す
    るシュラウドに超音波を放射する一方、その反射波を受
    け、この反射波に基づいて探傷する超音波プローブと、 吊りロープに吊持される一方、前記超音波プローブを取
    り付けるプローブ取付部と、 このプローブ取付部に取り付けられて炉水中に水を噴出
    させてこのプローブ取付部を原子炉内で移動させると共
    に、前記超音波プローブを前記シュラウドの外周面に押
    し付ける噴射ノズルと、を有することを特徴とする原子
    炉内超音波探傷装置。
  6. 【請求項6】 超音波プローブを水平と垂直方向の少な
    くとも一方向へ走査せしめる走査装置を有することを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の原子炉内
    超音波探傷装置。
  7. 【請求項7】 超音波プローブの走査位置を検出する走
    査位置検出器を有することを特徴とする請求項6記載の
    原子炉内超音波探傷装置。
  8. 【請求項8】 超音波プローブをばねにより弾性的に支
    持する支持部を有することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の原子炉内超音波探傷装置。
  9. 【請求項9】 超音波プローブとその周辺を、照明する
    照明装置と、その周辺部を撮像する撮像カメラと、その
    撮像を表示するモニタ装置とを有することを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の原子炉内超音波探
    傷装置。
  10. 【請求項10】 プローブ取付部は、シュラウドの外周
    面に押し当てられる吸盤と、この吸盤内の水を排水する
    ことにより吸盤を前記外周面に吸着させる一方、この吸
    盤内に給水することにより前記外周面から離反させる吸
    盤装置を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の原子炉内超音波探傷装置。
  11. 【請求項11】 原子炉内の上部格子板の燃料挿入口を
    通過してその下方へ吊り込まれ、回転方向を互いに異に
    する上下一対の回転胴と、撓曲自在に湾曲してその長手
    方向中間部に超音波プローブを取り付ける一方、その両
    端部を前記各胴部に傾動自在に固定し、前記超音波プロ
    ーブをシュラウドの内周面に押し当てる伸縮自在のアー
    ムとを有することを特徴とする原子炉内超音波探傷装
    置。
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