JP3068923U - 設備取付用壁パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 各フロアーの所定個所に規格化された複
数の居住空間を有する各居住空間の壁面に取付けられる
エアーコン等の設備取付用壁パネルであって、その周縁
部に起立壁２を設け、起立壁２の内側にエアーコン等の
設備の取付部３を設けた設備取付用壁パネル。 【効果】ビジネスホテル等の壁面へのパネルヒータ、エ
アーコン等の設備の取付が極めて簡便、且つ迅速に行う
ことができ、建築工程の短縮と人件費の節約を図ること
ができ、またこれらの設備の試験、試運転調整が壁面の
最終仕上げ工程を待たずに行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ビジネスホテルのような各フロアーの所定個所に規格化された複 数の居住空間を有する高層建築における各居住空間の壁面に取付けられる設備の 取付用壁パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ビジネスホテルの壁面にはパネルヒータ、エアーコン等の多くの設備が取付 けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の工事方法ではこれらの設備を壁面に取付けるには、壁下地を組 み、この壁下地にボードを貼って壁面を形成し、この壁面の設備取付位置にマー クを施して取付穴を開け、更にクロス、ペンキ等の仕上げ工事を待って最後に取 付穴にパネルヒータ、エアーコン等の設備が取付けられていた。

【０００４】 即ち、従来の工事方法では上述の設備をビジネスホテルの壁面に取付けるため には、多くの工程を必要としていた。

【０００５】 また、ビジネスホテルの壁面にパネルヒータ、エアーコン等の設備を取付ける には、多くの工程を要し、その都度専門の作業員を派遣しなければならないため 、人件費が嵩み、且つ設備を壁面に取付けるまでに多くの日数を要していた。

【０００６】 更に、上述のような従来の工事方法では壁面に取付けられるパネルヒータ、エ アーコン等の試験、試運転調整が最終的な仕上げ工程を待って行わなければなら ないという難点がある。

【０００７】 そこで、この考案はビジネスホテルの壁面にパネルヒータ、エアーコン等の設 備を簡便に取付けられる取付パネルを提案することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

以上の問題を解決するため、この考案ではその周縁部に補強用の起立壁を設 け、該起立壁の内側に上記設備の取付部を設けた設備取付用壁パネルを提案する ものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

即ち、壁下地組みの後、壁下地にこの考案に係る壁パネルを取付け、その取付 部にパネルヒータ、エアーコン等の設備を取付け、その後壁パネルの周囲に壁材 を敷設するものである。

【００１０】 したがって、この考案ではビジネスホテル等の壁面へのパネルヒータ、エアー コン等の設備の取付が極めて簡便、且つ迅速に行うことができ、建築工程の短縮 と人件費の節約を図ることができる。

【００１１】 また、この考案では最終仕上げ工程の前に、パネルヒータ、エアーコン等が壁 面に取付けてあるため、これらの設備の試験、試運転調整を最終仕上げ工程を待 たずに行うことができる。

【００１２】 更に、この考案に係る壁パネル及び上述の設備は工場で製造され、建築現場で はこれら工場加工品を取付けるだけであるため、施工精度の向上と品質の均一化 を図ることができ、また建築現場での廃材が少なく、廃材処理のコストが低減さ れる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明すると、１はエアーコン 取付用壁パネルであり、２は壁パネル１の周縁部に形成された補強用の起立壁、 ３は起立壁2の内側に形成したエアーコン取付部、4はエアーコン取付穴である。

【００１４】 なお、この実施例では起立壁２の下端部外側に壁下地接合部５を延設し、壁下 地接合部５とエアーコン取付部３には壁パネル１の壁下地への取付用ビス孔６を 形成する。

【００１５】 一方、７はパネルヒータ取付用壁パネルであり、壁パネル７の周縁部に形成さ れた起立壁２の下端部内側にパネルヒータ取付部８を設け、パネルヒータ取付部 ８にはパネルヒータ取付孔９、配線コード挿入穴10、壁パネル７の壁下地への取 付用ビス孔６等を形成する。

【００１６】 図3は、ビジネスホテルの一室の壁面を示すものであるが、その壁面11に接し て机12、テレビ13、冷蔵庫14が設けられており、また壁面12には壁パネル１に取 付けられたエアーコン15、壁パネル７に取付けられたパネルヒータ16が設置され ている。

【００１７】 壁パネル１，７の壁面への取付は、壁下地組みの後、壁下地面17の上部に壁パ ネル１を配置し、ビス孔6より下地鉄骨18にビス止めし、同様に壁下地面17の下 部に壁パネル７を配置し、ビス孔６より下地鉄骨18にビス止めして壁下地面に壁 パネル1,7を固定する。

【００１８】 この壁パネル１、７に取付穴４にエアーコン15を取付け、取付孔９にパネルヒ ータ16を取付け、挿入穴10に配線コード等を配置する。

【００１９】 壁パネル１、７を介して壁下地面17に取付けられたエアーコン15、パネルヒー タ16には試験、試運転調整を行い、その後その端面が壁パネル１、７の周縁部に 形成した起立壁２に接合させるようにしてクロス等の壁材19を敷設して壁面11を 形成する。

【００２０】

【考案の効果】 以上要するに、この考案ではビジネスホテル等の壁面へのパネルヒータ、エア ーコン等の設備の取付が極めて簡便、且つ迅速に行うことができ、建築工程の短 縮と人件費の節約を図ることができ、またこれらの設備の試験、試運転調整が壁 面の最終仕上げ工程を待たずに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の一実施例を示すもので、（ａ）は
平面図、（ｂ）は側面図

【図２】 この考案の他の実施例を示すもので、（ａ）
は平面図、（ｂ）は側面図

【図3】 この考案に係る壁パネルを取付けた壁面の一
例を示す図

【符号の説明】

１はエアーコン取付用壁パネル 2は起立壁 ３はエアーコン取付部 4はエアーコン取付穴 5は壁下地接合部 6はビス孔 ７はパネルヒータ取付用壁パネル ８はパネルヒータ取付部 ９はパネルヒータ取付孔 10は配線コード挿入穴 11は壁面 12は机 13はテレビ 14は冷蔵庫 15はエアーコン 16はパネルヒータ 17は壁下地面 18は下地鉄骨 19は壁材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各フロアーの所定個所に規格化された複
   数の居住空間を有する各居住空間の壁面に取付けられる
   設備取付用壁パネルであって、その周縁部に起立壁を設
   け、該起立壁の内側に上記設備の取付部を設けたことを
   特徴とする設備取付用壁パネル。
2. 【請求項２】 起立壁の上端部内側に設備取付部を設
   け、起立壁の下端部外側に壁下地接合部を設け、該壁下
   地接合部乃至設備取付部に壁下地への壁パネル取付孔を
   設けた請求項1記載の設備取付用壁パネル。
3. 【請求項3】 起立壁の下端部内側に設備取付部を設け、
   該設備取付部に壁下地への壁パネル取付孔を設けた請求
   項1記載の設備取付用壁パネル。