JP2636935B2 - ダクト付床構造及び空調装置 - Google Patents

ダクト付床構造及び空調装置

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JP2636935B2
JP2636935B2 JP1245154A JP24515489A JP2636935B2 JP 2636935 B2 JP2636935 B2 JP 2636935B2 JP 1245154 A JP1245154 A JP 1245154A JP 24515489 A JP24515489 A JP 24515489A JP 2636935 B2 JP2636935 B2 JP 2636935B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子機器や精密機器等の製造工場におけ
る、大スパンの床空間のダクト付床構造、及び空調装置
に係るものである。
(従来の技術) 前記製造工場における床構造は、柱、梁よりなる躯体
を鉄骨造並に鉄筋コンクリート造によって、また床をPC
床板や現場打ちコンクリートによって施工し、室内の換
気は天井裏内に換気ダクトを設置して空調機を接続し、
前記換気ダクトから天井面に設けた吹出口を介して空調
空気を吹出し、壁、天井あるいは床に設けた戻りダクト
に接続されたダクトによって室内空気を吸気して空気調
整を行なうのが一般的である。
また本出願人は前に実願平1−61316号において、上
端面が開口した複数のプレキヤストコンクリート溝型部
材を相対する梁間に平行に架設するとともに、同溝型部
材の上端開口面に蓋板を開閉自在に配設した建造物の床
構造を提案した。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の床構造は、PC板や現場打コンクリートによ
って平板状に構成されているので、天井内の梁下に換気
ダクトを設置するため、天井のふところの確保や、換気
ダクトの設置に多大の費用と手間とを要する。
また前記実願平1−61316号の床構造にあっては、構
造が複雑で部材の加工が煩雑になり、更に床荷重が大き
くなって長スパンの架構にあっては前記溝型部材の成を
高くしたり、プレストレスを導入すること等によって工
費が嵩む。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、構造が簡単で、工場
等の大空間建築において、工場レイアウトの変更等に対
応でき、空間内の均一な空調が図られるダクト付床構造
及び空調装置を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係るダクト付床
構造は、柱及び同柱間に架設された大梁より構成された
鉄骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の架構において、
相対する前記大梁間に小梁を架設するとともに、同小梁
間に亘って、前記大梁と平行して一定間隔毎に、両側部
片の上端面には所定間隔毎にジベル取付用インサートが
埋設され、出隅部には固定用金物が定着され、且つ上面
が開口したプレキャストコンクリート溝型部材を架渡
し、同溝型部材及び前記大梁の上面に亘って架設された
型枠材の上部にスラブコンクリートを打設して構成され
ている。
また本発明に係る空調装置は、四辺形の頂点に位置す
る4本の柱間に架渡された大梁と天井との間を小壁で画
成した天井内空間に、両側部片の上端面には所定間隔毎
にジベル取付用インサートが埋設され、出隅部には固定
用金物が定着された前記溝型部材と平行して給気ダクト
配設するとともに、天井に空気吹出口を配設し、前記ス
ラブに溝型部材の溝部内に連通する吸気口を設けて構成
されている。
(作用) 本発明によれば前記したように、柱及び同柱間に架設
された大梁よりなる鉄骨造、または鉄骨鉄筋コンクリー
ト造の架構において、大梁間に小梁を設け、同小梁の上
面間に亘って前記大梁と平行して一定間隔毎に上面が開
口したプレキヤストコンクリート溝型部材を架渡し、同
溝型部材と大梁の上面とに亘って架設された型枠材の上
部にスラブコンクリートを打設することによって、前記
溝型部材をダクトとする簡単なダクト付床構造が構成さ
れる。
また各部材の断面の変化によって、建築規模や床の載
架荷重に対応させ、特に前記溝型部材は長さを一定と
し、小梁を変えるだけで大スパンの工場等の大空架構が
構成され、工場のレイアウトの変更、模様替への対応が
可能となる。
前記溝型部材は、その両側部片の上端面に所定間隔毎
に埋設されたジベル取付用インサートにジベルを植立す
ることによって、スラブコンクリートと溝型部材との一
体化が図られる。
また前記溝型部材の両側部片の出隅部に定着された固
定用金物を介して、同溝型部材を前記小梁に固定するも
のである。
請求項2の発明によれば、四辺形の頂点に位置する4
本の柱間に架渡された大梁と天井との間を小壁で画成し
て、スラブと天井との間に密封された天井内空間を形成
して同空間をチヤンバーとし、同空間内において前記溝
型部材と平行して給気ダクトを配設し、空調機に接続さ
れた同ダクトに設けた給気孔より空調空気を吹出し、天
井に設けた空気吹出口より室内空間に同空調空気を吹出
す。
室内空気はスラブに設けた吸気口を介して前記溝型部
材におけるそれ自体ダクト空間を構成する溝部内に吸引
され、かくして室内空気が均等に循環され、空調が行な
われるものである。而して前記溝型部材はその両側部片
の上端面に所定間隔毎にジベル取付用インサートが植立
埋設されたことによってスラブコンクリートと溝型部材
との一体化が図られ、又溝型部材の両側部片の出隅部に
固定用金物が定着されたことによって、同溝型部材と前
記小梁とが一体化されるものである。
なお前記溝型部材の両側部材の上端面に配設されたジ
ベル取付用インサートと、同両側部片の出隅部に定着さ
れたことによって、前記溝型部材とスラブコンクリート
及び前記小梁との一体化が図られる。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
第1図はダクト付床構造を部分的に欠截して示したも
ので、Aブロツクに示すように、鉄骨柱(1)間に鉄骨
大梁(2)が架設され、更に相対する大梁(2)間に複
数の小梁(3)が架渡されている。
同小梁(3)間にはBブロツクに示すように、上面が
開口されたプレキヤストコンクリート溝型部材(4)が
架渡され、更にCブロツクに示すように、同溝型部材
(4)間及び同溝型部材(4)と大梁(2)との間にデ
ツキプレート(5)が取付けられるとともに、前記溝型
部材(4)の上面開口部に鋼板型枠(6)が閉塞され、
Dブロツクに示すように前記デツキプレート(5)及び
鋼板型枠上にスラブ配筋後、スラブコンクリート(7)
を打設し、スラブにレイアウトの変更等に伴う電気配線
工事をしたり、その他は設備機器、配線の取出口として
使用される床改め口(8)を設けるとともに、前記溝型
部材(4)の溝内に連通する床吸気口(9)を配設す
る。
第4図は前記溝型部材(4)の詳細を示し、両側部片
の上端面に、所定間隔毎に、ジベル取付用インサート
(4a)が埋設され、出隅部には固定金物(10)が定着さ
れている。図柱(4b)は前記側部片の長手方向端面に設
けられたコツターである。なお前記溝型部材(4)の下
面には、適宜間隔で天井吊用インサート(図示せず)が
埋設されている。
第2図は前記床構造の一部を欠截して示した断面図
で、前記溝型部材(4)は固定金物(10)を介して小梁
(3)に溶着されている。また前記溝型部材(4)に埋
設されたジベル取付用インサート(4a)にジベル兼用ボ
ルト(11)を植立し、同ジベル兼用ボルト(11)を介し
てスラブ(7)のコンクリートと前記溝型部材(4)と
を一体化するものである。
図中(12)は座金、(13)は大梁(2)に植立された
スタツドジベルである。
第3図は前記床構造を利用した空調装置を示し、
(F1)は上階床、(F2)は下階床で、同上下階床(F1
(F2)間の天井内において、四辺形の頂点に位置する4
本の柱(1)間の空間を1ユニットとし、同柱(1)間
に架設された大梁(2)と天井(14)との間に小壁(1
5)を設けることによって画成された天井空間(16)を
チヤンバーとして、前記溝型部材(4)と平行して空調
機に接続された給気ダクト(17)を設置し、同給気ダク
ト(17)に吹出孔を設けるとともに、天井(14)に吹出
口(18)を配設する。
前記空調装置において、給気ダクト(17)の吹出孔よ
り吹出された空調空気は、天井空間(16)を介して、天
井(14)の吹出口(18)より室内空間に吹出され、同室
内空間の空気は床吸気口(9)より前記溝型部材(4)
の溝部材に吸引され、かくして室内空気の空気が循環し
て、空調が行なわれる。
なお前記溝型部材(4)のうち、端部に位置する部材
は、第5図に示すように、端面が閉塞され、ダクト貫通
スリーブ(19)が配設され、空調機とダクトで接続され
ている。図中(20)は配線貫通用スリーブである。
(発明の効果) 本発明は前記したように、大梁間に架設された小梁の
上面に、前記大梁と平行に一定間隔毎に、上面が開口し
たプレキヤストコンクリート溝型部材を架渡し、同溝型
部材及び大梁の上面に亘って架設された型枠材の上部に
スラブコンクリートを打設することによって、前記溝型
部材自体をダクトとするダクト付床構造が構成されるも
のであって、構造が簡単で、各部材の断面の変化によっ
て建築規模や床の載荷荷重に対応するものであり、特に
前記溝型部材は長さを一定とし、小梁を変えるだけで、
大スパンの工場等の大空間が得られ、工場レイアウトの
変更や規模替えに対応しうるものである。
更に本発明においては、前記溝型部材の両側部片の上
端面に所定間隔毎にジベル取付用インサートを埋設し、
同インサートに取付けたジベルによって前記溝型部材と
スラブコンクリートとの一体化を図るものである。また
前記両側部片の出隅部に定着した固定金物によって、前
記溝型部材を小梁に固着するようにしたものである。
請求項2の発明は、四辺形の頂点に位置する四本の柱
間に架渡された大梁と天井との間を小壁で画成した天井
内空間に、前記溝型部材と平行して給気ダクトを配設
し、天井には空気吹出口を配設し、スラブには前記溝型
部材の溝部に連通する吸気口を設けたことによって、前
記溝型部材の溝部自体をダクト空間とし、従来のように
梁を貫通するスリーブやダクトスペースのための天井ふ
ところを不要とする空調装置を構成し、室内空間の均一
な空気調整を図り、構造を簡略化し、工費を大幅に低減
しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るダクト付床構造の一実施例の一部
を欠截して示した平面図、第2図はその一部を欠截して
示した斜視図、第3図は本発明に係る空調装置の一実施
例を示す縦断面図、第4図はプレキヤストコンクリート
溝型部材の斜視図、第5図は同溝型部材の他の例を示す
部分斜視図である。 (1)……柱、(2)……大梁、(3)……小梁、 (4)……プレキヤストコンクリート溝型部材、 (4a)……ジベル取付用インサート、 (5)……デツキプレート、(6)……鋼板型枠、 (7)……スラブコンクリート、(9)……床吸気口、 (14)……天井、(15)……小壁、 (16)……天井空間、(17)……給気ダクト、 (18)……吹出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−201239(JP,A) 実開 平1−61316(JP,U) 実開 昭61−88423(JP,U) 実公 昭60−36650(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱及び同柱間に架設された大梁より構成さ
    れた鉄骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の架構におい
    て、相対する前記大梁間に小梁を架設するとともに、同
    小梁間に亘って、前記大梁と平行して一定間隔毎に、両
    側部片の上端面には所定間隔毎にジベル取付用インサー
    トが埋設され、出隅部には固定用金物が定着され、且つ
    上面が開口したプレキャストコンクリート溝型部材を架
    渡し、同溝型部材及び前記大梁の上面に亘って架設され
    た型枠材の上部にスラブコンクリートを打設してなるこ
    とを特徴とするダクト付床構造。
  2. 【請求項2】四辺形の頂点に位置する4本の柱間に架渡
    された大梁と天井との間を小壁で画成した天井内空間
    に、両側部片の上端面には所定間隔毎にジベル取付用イ
    ンサートが埋設され、出隅部には固定用金物が定着され
    た前記溝型部材と平行して給気ダクト配設するととも
    に、天井に空気吹出口を配設し、前記スラブに溝型部材
    の溝部内に連通する吸気口を設けたことを特徴とする空
    調装置。
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