JP3068780U - 改良した仕切りブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕切りブロックを積み上げて仕切りを構築す
る場合に、精度良く且つ機械的強度が高い状態で積み上
げられるようにすることを課題とする。 【解決手段】 シミラ・コンケーブ・ブロックの構成で
あり、下側に凹部１１を有し、この凹部１１は、二つの
内側に傾いて外へ延びる傾斜面１２、１３を有し、且
つ、周囲の面に、複数のスロット１ａ，１ｂ，１ｃを有
し、中央部に、複数の縦列の貫通孔２ａ，２ｂ，２ｃを
有してなる。内部に中空部を有する。食い違えて積ん
で、内側の接触を経由してガイド・ラッチを構成して仕
切りを構築する。スロット１ａ，１ｂ，１ｃは、相互に
積まれて接触する面の間で、鉄筋、コンクリート、及び
パイプを受け入れるための連続した空間を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は仕切りブロックに係り、建物の内部で積み上げて空間を仕切る仕切り を構築する改良した仕切りブロックに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

建物の内部の空間を仕切る仕切りは、例えば仕切りブロックで積み上げること によって形成される。 この仕切りブロックで積み上げてなる仕切りは、機械的強度が高いことが望ま しい。また、仕切りブロックは、積み上げがしっかりとなされる構造であること が望ましい。また、仕切りブロックは、軽量であることが望ましい。

【０００３】 そこで、本考案は、上記課題を解決した改良した仕切りブロックを提供するこ とを目的とするにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、シミラ・コンケーブ・ブロックの構成であり、下側に 凹部を有し、この凹部は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有し、且つ、 周囲の面に、複数のスロットを有し、中央部に、複数の縦列の貫通孔を有してな り、 食い違えて積んで、内側の接触を経由してガイド・ラッチを構成して仕切りを 構築し、相互に積まれて接触する面の間に、複数のスロット及び貫通孔で、鉄筋 、コンクリート、及びパイプを受け入れるための連続した空間を形成する構成と したものである。

【０００５】 仕切りブロックの二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有する凹部は、仕切 りブロックを積み上げるときにガイド・ラッチを構成して、仕切りブロックの積 み上げのときに仕切りブロックがずれないようにして、積み上げの精度を良好と し、且つ、積み上げた仕切りブロックを安定とする。 また、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることが出来 、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることによって、仕 切りブロックを積み上げてなる構造の仕切りの機械的強度の向上が図られる。

【０００６】 請求項２記載の考案は、シミラ・コンケーブ・ブロックの構成であり、下側に 凹部を有し、この凹部は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有し、且つ、 周囲の面に、複数のスロットを有し、中央部に、複数の縦列の貫通孔を有し、且 つ重さを軽減する中空部を有してなり、 食い違えて積んで、内側の接触を経由してガイド・ラッチを構成して仕切りを 構築し、相互に積まれて接触する面の間に、複数のスロット及び貫通孔で、鉄筋 、コンクリート、及びパイプを受け入れるための連続した空間を形成する構成し たものである。

【０００７】 仕切りブロックの二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有する凹部は、仕切 りブロックを積み上げるときにガイド・ラッチを構成して、仕切りブロックの積 み上げのときに仕切りブロックがずれないようにして、積み上げの精度を良好と し、且つ、積み上げた仕切りブロックを安定とする。 また、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることが出来 、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることによって、仕 切りブロックを積み上げてなる構造の仕切りの機械的強度の向上が図られる。

【０００８】 更には、中空部が存在することによって、軽量化が図れており、仕切りブロッ クを積み上げ作業が楽に出来る。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の一実施例になる仕切りブロック１０について説明する。図１ は仕切りブロック１０の外観の形状を示し、図１は仕切りブロック１０の断面を 示す。仕切りブロック１０は、シミラ・コンケーブ・ブロックの設計であり、下 側に凹部１１を有する、この凹部１１は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面 １２、１３を有する。この仕切りブロック１０は、周囲の面、即ち、上面、下面 、両側の側面に、複数のスロット１ａ，１ｂ，１ｃが形成してあり、且つ、中央 部に、複数の縦列の貫通孔２ａ，２ｂ，２ｃを有する。

【００１０】 図３及び図４は、多数の仕切りブロック１０を組み合わせて積み上げてなる仕 切り１００を示す。 仕切り１００がしっかり固定されるように、建物の内部のうち、仕切り１００ を構築する場所には、レール１１０が枠状に設置してある。 先ず、複数の仕切りブロック１０を、その凹部１１を上向きとして、レール１ １０上に密接させて、Ｘ１，Ｘ２方向に並べて、一段目列２０を形成する。下側 の隣合う仕切りブロック１０の隣合う部分は上方へ凸の台形状の凸部１４を形成 する。次いで、並べられた仕切りブロック１０の上側に、複数の仕切りブロック １０を、その凹部１１を下向きとして、並べて、二段目列２１を形成する。上側 の仕切りブロック１０は、下側の仕切りブロック１０に対して食い違って、下側 の隣合う仕切りブロック１０の台形状の凸部１４に跨がって、内側に傾いて外へ 延びる形状の部分が下側の隣合う仕切りブロック１０をラッチして位置決めする 。また、上側の仕切りブロック１０を下側の仕切りブロック１０に対して食い違 えて積んでいく過程において、内側の傾斜面１２、１３は、下側の隣合う仕切り ブロック１０の台形状の凸部１４に案内されて、自動的に位置を校正される。

【００１１】 仕切りブロック１０を順次上記のように密に並べて、積み上げる。積み上げた 状態で、図３及び図４に示すように、相互に密着している仕切りブロック１０の 夫々のスロット１ａ，１ｂ，１ｃ同士、及び貫通孔２ａ，２ｂ，２ｃ同士が１つ の連続した空間３を形成する。 仕切りブロック１０を上記のように並べて積み上げる過程において、連続した 空間３内にパイプを埋め込む。または、空間３内に、鉄筋、及びコンクリートを 流し込む。これによって、仕切り１０全体の強度が増す。

【００１２】 コンクリートは隣合う仕切りブロック１０の隙間に入り込み、隙間を埋める。 このため、仕切り１００は、水分がしみ込まないようになっている。 また、隣合う仕切りブロック１０は相互にラッチされているため、仕切り１０ ０は力を受けた場合に、力は周囲に伝搬して、平均に分布される。これによって 、仕切り１００は更に強い強度を有する。

【００１３】 また、仕切りブロック１０は、図１に併せて示すように、内部に中空部４を有 する。この中空部４は内部にあり、仕切りブロック１０の外観には現れない。こ の仕切りブロック１０は、中空部を有しないものに比べて、軽い。よって、仕切 りブロック１０を積み上げる施工中での、運搬の上での省力及び安全が図られる 。また、施工された仕切り１００の重さを減少させることが出来、よって、建物 が仕切り１００の重さを支える負担が減って、建物の強度が相対的に高まる。

【００１４】 図５は別の実施例の仕切りブロック１０’を示す。この仕切りブロック１０’ は、シミラ・コンケーブ・ブロックであり、中空部４’を有し、上側に凹部１１ ’を有する、この凹部１１’は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面１２’、 １３’を有する。仕切りブロック１０’と並べて積み上げる過程で、下側の列の 仕切りブロック１０’がラッチされて固定される。

【００１５】 なお、本考案は上記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の 範囲に記載してある考案と均等変化及び修正の範囲も権利範囲に含まれるもので ある。

【００１６】

【考案の効果】

上述の如く、本願の請求項１記載の考案は、シミラ・コンケーブ・ブロックの 構成であり、下側に凹部を有し、この凹部は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾 斜面を有し、且つ、周囲の面に、複数のスロットを有し、中央部に、複数の縦列 の貫通孔を有してなり；食い違えて積んで、内側の接触を経由してガイド・ラッ チを構成して仕切りを構築し、相互に積まれて接触する面の間に、複数のスロッ ト及び貫通孔で、鉄筋、コンクリート、及びパイプを受け入れるための連続した 空間を形成する構成としたものであるため、仕切りブロックの二つの内側に傾い て外へ延びる傾斜面を有する凹部は、仕切りブロックを積み上げるときにガイド ・ラッチを構成して、仕切りブロックの積み上げのときに仕切りブロックがずれ ないようにして、積み上げの精度を良好とし、且つ、積み上げた仕切りブロック を安定に出来る。

【００１７】 また、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることが出来 、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることによって、仕 切りブロックを積み上げてなる構造の仕切りの機械的強度の向上が図られる。 請求項２記載の考案は、シミラ・コンケーブ・ブロックの構成であり、下側に 凹部を有し、この凹部は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有し、且つ、 周囲の面に、複数のスロットを有し、中央部に、複数の縦列の貫通孔を有し、且 つ重さを軽減する中空部を有してなり；食い違えて積んで、内側の接触を経由し てガイド・ラッチを構成して仕切りを構築し、相互に積まれて接触する面の間に 、複数のスロット及び貫通孔で、鉄筋、コンクリート、及びパイプを受け入れる ための連続した空間を形成する構成したものであるため、仕切りブロックの二つ の内側に傾いて外へ延びる傾斜面を有する凹部は、仕切りブロックを積み上げる ときにガイド・ラッチを構成して、仕切りブロックの積み上げのときに仕切りブ ロックがずれないようにして、積み上げの精度を良好とし、且つ、積み上げた仕 切りブロックを安定に出来る。

【００１８】 また、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることが出来 、連続した空間に、鉄筋、コンクリート、及びパイプを入れることによって、仕 切りブロックを積み上げてなる構造の仕切りの機械的強度の向上が図られる。 更には、中空部が存在することによって、軽量化が図れており、仕切りブロッ クを積み上げ作業が楽に出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の仕切りブロックの斜視図で
ある。

【図２】図１中、Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】図１の仕切りブロックを使用して組み立てた仕
切り壁の構成及びスロット空間を示す図である。

【図４】図１の仕切りブロックを使用して組み立てた仕
切り壁の構成及びスロットの貫通孔の空間を示す図であ
る。

【図５】本考案の別の実施例の仕切りブロックの斜視図
である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ スロット ２ａ，２ｂ，２ｃ 貫通孔 ３ 連続空間 ４ 中空部 １０ 仕切りブロック １１ 凹部 １２、１３ 内側に傾いて外へ延びる傾斜面 １４ 凸部 １００ 仕切り

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シミラ・コンケーブ・ブロックの構成で
   あり、下側に凹部（１１）を有し、この凹部（１１）
   は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面（１２、１
   ３）を有し、且つ、周囲の面に、複数のスロット（１
   ａ，１ｂ，１ｃ）を有し、中央部に、複数の縦列の貫通
   孔（２ａ，２ｂ，２ｃ）を有してなり、 食い違えて積んで、内側の接触を経由してガイド・ラッ
   チを構成して仕切り（１００）を構築し、相互に積まれ
   て接触する面の間に、複数のスロット（１ａ，１ｂ，１
   ｃ）及び貫通孔（２ａ，２ｂ，２ｃ）で、鉄筋、コンク
   リート、及びパイプを受け入れるための連続した空間
   （３）を形成する構成の改良した仕切りブロック。
2. 【請求項２】 シミラ・コンケーブ・ブロックの構成で
   あり、下側に凹部（１１）を有し、この凹部（１１）
   は、二つの内側に傾いて外へ延びる傾斜面（１２、１
   ３）を有し、且つ、周囲の面に、複数のスロット（１
   ａ，１ｂ，１ｃ）を有し、中央部に、複数の縦列の貫通
   孔（２ａ，２ｂ，２ｃ）を有し、且つ重さを軽減する中
   空部（４）を有してなり、 食い違えて積んで、内側の接触を経由してガイド・ラッ
   チを構成して仕切り（１００）を構築し、相互に積まれ
   て接触する面の間に、複数のスロット（１ａ，１ｂ，１
   ｃ）及び貫通孔（２ａ，２ｂ，２ｃ）で、鉄筋、コンク
   リート、及びパイプを受け入れるための連続した空間
   （３）を形成する構成の改良した仕切りブロック。