JP3068755U - 自動車用アンテナジャック - Google Patents

自動車用アンテナジャック

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JP3068755U
JP3068755U JP1999009368U JP936899U JP3068755U JP 3068755 U JP3068755 U JP 3068755U JP 1999009368 U JP1999009368 U JP 1999009368U JP 936899 U JP936899 U JP 936899U JP 3068755 U JP3068755 U JP 3068755U
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JP1999009368U
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Inventor
巻雄 山浦
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オリエクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シールドコンタクトに対して、その管状部内
側のめっき仕上がり状態がより容易に高品質で得られる
様にそしてより容易に安定しためっき品質が得られる様
に材料形態及び部品構造を与えるとともに、シールド電
線とのより安定した接続状態及びより低抵抗での接続を
可能にする接続手段を与え、さらに本体全長の縮小を図
る。 【解決手段】 シールドコンタクトを、プラグとの接続
部でありめっき済み金属板をプレス成形したものからな
るシールド管30と、シールド電線12との接続部であ
り弾性体上にシールド管30との接点を有するシールド
端子40とで構成し、両者を圧接させる部品構造を各シ
ールドコンタクトとホルダ50に与える。さらに、シー
ルド管上及びカバー内側に、ホルダを含めた前記の各部
品相互間の位置ずれ及び外れ抑止手段を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車両搭載テレビ受信機又はラジオ受信機等と車両アンテナとを接続 する同軸コード用コネクタとしてプラグと一対で使用する自動車用アンテナジャ ックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4乃至図5にこの種の自動車用アンテナジャックの従来品の一例を示すとと もに、以下においてその構成及び構造に関して説明する。
【0003】 構成部品は図5に示す様に同軸コード(イ)の中心電線(ロ)を把持部(ハ) にて接続する雌コンタクト(ニ)、及びシールド電線(ホ)に接続する管状のシ ールドコンタクト(ヘ)、及びシールドコンタクトを被せて保持及び雌コンタク ト側を保持収容するとともに前記の2コンタクト間を絶縁する成形樹脂製のホル ダ(ト)、そしてシールドコンタクト及びホルダを外側から覆うカバー(チ)と なっている。
【0004】 主な特徴としては、その1つにホルダ及びホルダに保持されるシールドコンタ クトとカバーとの間の外れ及び位置ずれ抑止のために、図4及び5に示す様にホ ルダに延長部として設けた係止部(リ)を図5に示す様にカバー(チ)に設けた 被係止部(ヌ)に係止する構造であることが挙げられる。
【0005】 さらに、ホルダ(ト)にシールドコンタクト(ヘ)を被せる際に両者の間にシ ールド電線(ホ)を挟み込み、ホルダ(ト)に被せたシールドコンタクト(ヘ) 端側の部分をホルダにかしめることによりシールド電線とシールドコンタクトと を接続し、同時にホルダ(ト)にシールドコンタクト(ヘ)を保持することも挙 げられる。前記の接続及び保持箇所は図4及び5においては(ル)として示して いる。
【0006】 その他の主な特徴としては、シールドコンタクトを管状とするためにその材料 として所定の長さに切断した黄銅又リン青銅等の銅合金製の継ぎ目のない金属管 を使用していることが挙げられる。前記の金属管はさらにシールドコンタクトと して形成するためにニッケルめっき又は金めっき又は錫めっき等を施しプラグと の間の接触抵抗の低値化及び安定化を図っている。
【0007】 尚、シールドコンタクトにおいては接続するプラグとの接点が内側であり、内 側の周上の任意の一箇所又は複数の箇所においてプラグに設けた板ばね形態の弾 性接点が圧接することから、上記のめっきはシールドコンタクトにおいては少な くとも内側に施されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上述の金属管は、接続するプラグ側の接点を安定して接触させる上で直径が容 易に変動しないため好都合である、及び多目的用途の市販品の中から用途に見合 った材質及びサイズのものを所定の長さに切断するのみで容易に得られる、及び 、調達材料に対してはめっき加工を除き形状又は構造上の加工を特に行う必要が ないということから材料として適用されていたものである。
【0009】 但し、金属管へのめっき加工においては単位面積あたりめっきコストが金属平 板に対するものより高額になってしまうにも関わらず、プラグとの接触面である 金属管内側への高品質なめっき仕上げ及び安定しためっき品質を得ることが容易 ではなかった。
【0010】 さらに、前述のシールド電線とシールドコンタクトとの接続方法の場合、シー ルドコンタクトとホルダとでは各々の材質の硬さ、熱膨張率及び熱収縮率等の物 性が異なるため、周囲温度の変化及び取り付けている同軸コードの取り扱い状態 の変化等によって接続部に形状歪みが発生してシールド電線とシールドコンタク ト間の接触抵抗が不安定になったり又は増大してしまう恐れがあった。
【0011】 以上の他、従来のシールドコンタクトは、それ自身が形状又は構造上の加工を 特に要さないという前提で、及びシールド電線と接続する目的のみで金属管を材 料として適用していたことから、カバーの外れ及び位置ずれ抑止手段はホルダに 依存しているために設けておらず、その抑止手段のためにホルダに係止部を延長 して設けていたため、前記係止部の存在がアンテナジャックの全長の縮小を図ろ うとする場合の障害となってしまいさらなる構造の合理化が望まれていた。さら に、前記の障害となるものには、そのためだけにホルダー長を多く必要とするシ ールドコンタクトとシールド電線との接続部分も含まれる。
【0012】 そこで本考案は、上述のめっき品質に関する課題及びシールド電線とシールド コンタクトとの接続方法に関する課題の解決、及び全長の縮小を図ろうとする場 合に障害となる要素を排除できる部品構造及び構成を自動車用アンテナジャック に提供する目的でなされるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の考案は、シールドコンタクトをめ っき済み金属板をプレス成形によって管状にすることによりプラグとの接続部を なしたシールド管と、接点が突出した板ばね形態の弾性体を有するとともにシー ルド電線を把持接続したシールド端子とで構成し、シールド端子を、主にその接 点を外面に突出させて保持したホルダにシールド管を被せることで前記接点がシ ールド管の内側に圧接してシールド管とシールド端子とが接続される様にしたも のである。
【0014】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案においてホルダを「シールド端子 を、主にその接点を外面に突出させて保持」させるものとするため、シールド端 子には先端がシールド電線接続側に折り返されているものを用い、ホルダは半割 り円筒同士を閉じ合わせて円筒形状をなすものにおいて、半割り円筒同士の合わ せ目が中心線として位置する様に且つ半割り円筒同士を閉じ合わせた後には円筒 周上に半埋込状態でシールド端子の基部を収容するものであって、さらに、シー ルド端子の折り返された先端部分を掛止してシールド端子を保持する被掛止溝を 設けるものとしている。ここで、シールド端子における基部は接点及びその近傍 の弾性体部分を除いた部分のことをいう。
【0015】 さらに請求項3記載の考案は、カバー及びシールド管及びホルダの各相互間の 位置ずれ及び外れ抑止手段として、ホルダー直上のシールド管部分及びその端部 付近を含む範囲内において、シールド管にはその内側且つ覆っているホルダの先 端に突出するストッパーを、その外面には長さ方向且つ同一線上に突出部及びガ イドを間隔を置き隣接して設け、カバーにはその内側に前記の突出部とガイドが 嵌まり込むA溝と突出部のみ嵌まり込むB溝を不連続部を隔てて同一線上に設け 、A溝とB溝との間の不連続部へシールド管の突出部を係止させる構造を請求項 1又は2記載の考案に加えるものである。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図を参照して説明する。
【0017】 本考案による自動車用アンテナジャックは、図1に示す様なシールド管30、 シールド端子40、ホルダ50、カバー60、及び図1では確認できない内部部 品として図2及び3に示す様な雌コンタクト20を構成部品とするものである。 尚、雌コンタクト20は従来の技術で記述した自動車用アンテナジャックの雌コ ンタクトと異なるものとする必要がないため同一仕様のものを用いている。
【0018】 請求項1記載の考案を実現するためにシールドコンタクトは図1に示す様なシ ールド管30及びシールド端子40とで構成しており、図3に示されるように、 ホルダ50及びシールド端子40の上に被されたシールド管30の内側にシール ド端子の弾性体及び接点42が圧接することでシールドコンタクト間が接続され ている。
【0019】 上記の圧接状態は、シールド端子40の上に被されたシールド管30がその内 側でシールド端子40の弾性体を接点を介してジャック中心軸方向に押し下げよ うとする力に弾性体が反発して接点をシールド管30の内側に押しつけようとす る作用が継続することにより達成される。従って、シールド端子並びにシールド 管の各部寸法及び構造及び材料の詳細は前記の圧接の仕組み及びその他以下の記 述事項を考慮の上で決定する必要がある。
【0020】 図1に示すようにシールド管30には継ぎ目35があるが、その継ぎ目同士を 繋ぎ合わせて予備的に意図した管直径を維持する手段を設けることが好ましい。 図1においては前記手段の一例として継ぎ目相互間を掛止部33によって掛止し ている。さらにプラグを嵌合した際にもシールド管の内径はプラグ側の接点によ って広げられることなく意図した値を維持できる様に、カバー60の内径を内側 がシールド管30の意図した管部外径において密着する値に形成する。
【0021】 シールド管用の金属板は調達が容易な多目的用途の市販めっき済み金属板の中 から選出することが好ましく、その材質としては黄銅又はリン青銅等の銅合金を 、めっきの種類にはニッケルめっき又は金めっき又は錫めっき等を用いることが 好ましい。
【0022】 請求項2記載の考案を実現するため、図2に示す様にシールド端子40をその 基部がホルダに半埋め込みされる状態で収容し、さらにシールド端子40はシー ルド電線接続側に折り返した端部をホルダの被掛止溝部51に嵌め込んでホルダ に掛止され、半割り円筒を閉じ合わせた後にはホルダに保持されるようになって いる。
【0023】 請求項3記載の考案を実現するため、図1及び図3に示す様にシールド管には ストッパー31、突出部32、ガイド34を、カバーにはA溝61及びB溝62 を設けている。ここで、ガイド34はカバーをシールド管に被せる際にカバーの A溝61に嵌まり込むことで両者間の位置決めをするために設けている部分であ る。また、突出部32はカバーをシールド管に完全に被せる直前まではカバーの A溝に嵌まり込んでおり、完全に被せた後は図3に示される様にA溝を外れてB 溝62に嵌まり込むものである。
【0024】 図3に示されるように、ホルダは一端側のカバーの内側と他端側のシールド管 のストッパー31により、シールド管はカバーの内壁と2つの溝間の不連続部に より、カバーはシールド管の突出部32により、各々の相互間で位置ずれ及び外 れが抑止されるものとなっている。
【0025】 図1又は図3に示すシールド管のストッパー、突出部、ガイド、及び掛止部は プレス加工によって形成される部分である。
【0026】
【考案の効果】
本考案の自動車用アンテナジャックは、以上説明した様な内容のものなので、 以下に記載する様な効果がある。
【0027】 本考案にあっては、管状のシールド管として別途金属板を管状にプレス成形す る必要があるものの、めっき処理の特注を必要としない市販のめっき済み金属板 を利用するため、材料コストの圧縮が期待できる。その他、金属板へのめっきは 一般に広く知られている通り単位面積あたりのコストだけでなく量産性、及び品 質及びその安定性の何れの点でも満足の得られやすい方法であるため、プラグと の接点において接触抵抗のさらなる安定及び低減も期待できる。
【0028】 又、シールド電線とシールドコンタクトとの接続についてもホルダに依存する ことなくシールド端子自身がシールド電線を把持接続するため、周囲温度の変化 及び取り付けている同軸コードの取り扱い状態の変化等による接触抵抗の変動及 び増大の恐れの低減が期待できる。
【0029】 従来の技術で記述した自動車用アンテナジャックにあっては、シールドコンタ クトとシールド電線との接続部、及びホルダとシールドコンタクトとカバーとの 間の外れ及び位置ずれ抑止部、及び雌コンタクトと中心電線との接続部が長さ方 向に分散していたが、本考案の自動車用アンテナジャックにおいては前記の各々 が同軸近傍上に集約されるために、より全長を縮小することが可能になる。前記 の効果は、本考案品が属する用途においては省サイズ化が常に求められているこ とから非常に有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動車用アンテナジャックの分解斜視
図である。
【図2】本考案の自動車用アンテナジャックの組立工程
のうち、ホルダの半円筒同士を閉じ合わせて円筒形状を
形成する直前を示した平面図である。
【図3】本考案の自動車用アンテナジャックの側面から
観た主要部分の部分断面図である。
【図4】従来の自動車用アンテナジャックの分解斜視図
である。
【図5】従来の自動車用アンテナジャックの側面から観
た主要部分の部分断面図である。
【符号の説明】
10 同軸コード 11 中心電線 12 シールド電線 20 雌コンタクト 21 中心電線把持部 30 シールド管 31 ストッパー 32 突出部 33 掛止部 34 ガイド 35 継ぎ目 40 シールド端子 41 シールド電線把持部 42 弾性体及び接点 50 ホルダ 51 被掛止溝部 60 カバー 61 A溝 62 B溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸コードの中心電線用の雌コンタク
    ト、及びシールド電線用であって管状に形成されている
    部分を含むシールドコンタクト、及び外側にシールドコ
    ンタクトの管状に形成された部分を被せ内側に雌コンタ
    クト側を収容保持してコンタクト間を絶縁する成形樹脂
    製のホルダ、そしてシールドコンタクトに被せて各構成
    部品を覆う外郭になるカバーとからなる自動車用アンテ
    ナジャックにおいて、シールドコンタクトを、めっき済
    み金属板をプレス成形によって管状にすることによりプ
    ラグとの接続部をなしたシールド管と、接点が突出した
    板ばね形態の弾性体を有するとともにシールド電線を把
    持接続したシールド端子とで構成し、シールド端子を、
    主にその接点を外面に突出させて保持したホルダにシー
    ルド管を被せることで前記接点がシールド管の内側に圧
    接してシールド管とシールド端子とが接続されることを
    特徴とする自動車用アンテナジャック。
  2. 【請求項2】シールド端子には先端がシールド電線接続
    側に折り返されているものを用い、ホルダは半割り円筒
    同士を閉じ合わせて円筒形状をなすものにおいて、半割
    り円筒同士の合わせ目が中心線として位置する様に且つ
    半割り円筒同士を閉じ合わせた後には円筒周上に半埋込
    状態でシールド端子の基部を収容するものであって、さ
    らに、シールド端子の折り返された先端部分を掛止して
    シールド端子を保持する被掛止溝を設けていることを特
    徴とする請求項1記載の自動車用アンテナジャック。
  3. 【請求項3】ホルダー直上のシールド管部分及びその端
    部付近を含む範囲内において、シールド管にはその内側
    且つ覆っているホルダの先端に突出するストッパーを、
    その外面には長さ方向且つ同一線上に突出部及びガイド
    を間隔を置き隣接して設け、カバーにはその内側に前記
    の突出部とガイドが嵌まり込むA溝と突出部のみ嵌まり
    込むB溝を不連続部を隔てて同一線上に設け、A溝とB
    溝との間の不連続部へシールド管の突出部を係止してい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用アン
    テナジャック。
JP1999009368U 1999-11-04 1999-11-04 自動車用アンテナジャック Expired - Lifetime JP3068755U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019114523A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 モレックス エルエルシー コネクタ及びコネクタアセンブリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019114523A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 モレックス エルエルシー コネクタ及びコネクタアセンブリ
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