JP3068734U - ペット用ブラッシング器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 僅かな力でブラッシングできるうえ、抜毛や
フケと共に、皮膚や体毛に取り付いているノミやダニな
ども簡単に取り除くことができ、手入れも簡単なペット
用ブラッシング器を提供する。 【解決手段】 ペット用ブラッシング器は、ブラッシン
グ器本体１の底面に着脱自在に取り付けられた毛すき具
１０を備えている。毛すき具１０は、ブラッシング器本
体１の空洞部３に連通する開口部を有する基台１１と、
基台１１上にその開口部側を曲がりの頂部として円弧状
ないしほぼ直角状に配列固定された複数の櫛歯１２とか
らなり、複数の櫛歯１２は円弧状ないしほぼ直角状の配
列の頂部側から反対側（ブラッシング方向）に向かって
傾斜している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、犬や猫などのペットの体毛の手入れに使用し、特にノミやダニなど を取り除くことのできるペット用ブラッシング器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

犬や猫、その他のペットを飼育する場合、その健康管理の一つとして、体毛を ブラッシングすることが行われている。このブラッシングによって、ペットの毛 並を整えると共に、抜毛やフケなどを取り除くことができる。

【０００３】 このペットのブラッシングには、従来から、木やプラスチックなどからなる基 台に植毛した一般的なブラシが使用されている。このような一般的なブラシの植 毛には植物性の太い繊維やプラスチック製の繊維などが使用され、これが基台全 面に多量に且つほぼ直角に植毛されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この一般的なブラシを用いてペットのブラッシングを行った場合、抜毛やフケ は多量の植毛により取り除くことができるが、皮膚や体毛に取り付いているノミ やダニ等を効果的に取り除くことは難しかった。また、多数の植毛があるため、 ブラッシングに比較的大きな力を必要とするうえ、取り除かれた抜毛などは多量 の植毛に巻き付いた状態になるので、ブラシの掃除も非常に面倒であった。

【０００５】 本考案は、このような従来の事情に鑑み、何人でも僅かな力でブラッシングす ることができ、抜毛やフケを除去することは勿論、皮膚や体毛に取り付いている ノミやダニなども取り除くことができ、手入れも容易なペット用ブラッシング器 を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本考案が提供するペット用ブラッシング器は、底面 に開口した空洞部を有するブラッシング器本体と、該ブラッシング器本体の底面 に着脱自在に取り付けられ且つ複数の櫛歯を設けた毛すき具とを備え、該毛すき 具は、ブラッシング器本体の空洞部に連通する開口部を有する基台と、基台上に その開口部側を曲がりの頂部として円弧状ないしほぼ直角状に曲げて配列固定さ れた複数の櫛歯とからなり、複数の櫛歯が円弧状ないしほぼ直角状の曲がり配列 の頂部側から反対側に向かって傾斜していることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案のペット用ブラッシング器を、図面に基づいて具体的に説明する。図１ は毛すき具をブラッシング器本体に取り付けた本考案のペット用ブラッシング器 の一具体例を示す側面図、図２はその底面図、図３は背面図である。図４はブラ ッシング器本体の底面図であり、図５は毛すき具の斜視図、図６はその断面図、 及び図７はその底面図である。

【０００８】 ブラッシング器本体１は略箱状の基部２を備え、図４に示すように基部２の底 面２ａには空洞部３が開口している。また基部２の底面２ａの外周縁からは、ブ ラッシング方向（図４に矢印で図示）と反対側を除く３方向に枠部４が外方に突 き出して固定してあり、この枠部４に後述する毛すき具１０を挿着できるように なっている。尚、枠部４のブラッシング方向と反対側は曲折され、毛すき具１０ のストッパー４ａとなっている。更に、このブラッシング器本体１の基部２には 、図１に示すように底面２ａと反対側に把持部５がブラッシング方向に向けて延 長して設けてあり、把持部５の先端は基部２の空洞部３と連通し且つ家庭用の掃 除機のホースなどに接続できる接続口６となっている。

【０００９】 このブラッシング器本体１に着脱自在に取り付けられる毛すき具１０は、基台 １１に複数の櫛歯１２を曲げて配列し固定したものである。この基台１１は、図 ５〜図７に示すように、ブラッシング器本体１の空洞部３に連通すべき連通孔１ ３を有する平板状の基板１１ａと、ブラッシング方向の１辺側のみが略円弧状に 形成された基板１１ｂと、これら２枚の基板１１ａ、１１ｂの間に固定され且つ ブラッシング方向の１辺側のみが基板１１ｂの円弧に沿って開いた堤状部１１ｃ とから構成されている。尚、この開いた堤状部１１ｃの内側面は、空気の流れが スムースになるよう湾曲していることが好ましい。

【００１０】 そして、平板状の基板１１ａには、図６及び図７に示すように、櫛歯１２と反 対側にコ字状の挿着用の溝状枠１５が設けてあり、図７に矢印で示すブラッシン グ方向と反対側の溝状枠１５の開口にブラッシング器本体１の底面２ａから外方 に突き出た枠部４を嵌め込むことにより、ブラッシング器本体１に毛すき具１０ を取り付けるようになっている。

【００１１】 毛すき具１０の基台１１上には、複数の櫛歯１２が曲げて配列して固定してあ る。即ち、複数の櫛歯１２は基台１１の基板１１ｂの上に、図７に１点鎖線で示 すように、基板１１ａの連通孔１３側を曲がりの頂部（又は底部）として、ブラ ッシング方向（図２及び図７に矢印で図示）に開いた円弧状ないしほぼ直角状に １列に配列固定されている。各櫛歯１２の間隔は、抜毛などと共にノミやダニな ども逃さず掻き落とせるように狭くし、具体的には０.２〜１.０ｍｍ程度が好ま しく、０.５〜０.９ｍｍ程度が更に好ましい。

【００１２】 更に、基台１１に円弧状ないしほぼ直角状に配列された複数の櫛歯１２は、図 ５及び図６に示すように、その円弧状ないしほぼ直角状の曲がり配列の頂部（又 は底部）側から、即ち基板１１ａの連通孔１３側から、その反対側に向かってブ ラッシング方向に傾斜して固定されている。このように各櫛歯１２をブラッシン グ方向に傾斜して取り付けることにより、ブラッシングする際にペットの毛が持 ち上げられるため僅かな力で簡単にブラッシングすることができるうえ、ノミや ダニも傾斜した櫛歯１２で皮膚や毛の根元から持ち上げられる。この櫛歯１２の 傾斜は、図６に示すように、基板１１ｂの表面に対する傾斜角度θで約１２０〜 １４０°の範囲が好ましい。

【００１３】 尚、この具体例では複数の櫛歯１２をほぼ円弧状に１列に配列したが、２列以 上に配列してもよい。また、各櫛歯１２の形状も特に限定されるものではなく、 図示するような略三角形状であっても、細長いピン状などであってもよい。ただ し、櫛歯１２の先端は、ペットの皮膚を傷付けないように、丸みをもたせること が必要である。また、配列した複数の櫛歯１２の長さは全て同一であってもよい が、配列の中央部が最も低く且つ両端部が最も高くなるように徐々に長さを変え れば、多くの櫛歯１２がペットの皮膚に接するようになり、ブラッシングの効率 を高めることができる。

【００１４】 上記した毛すき具１０の基台１１の堤状部１１ｃには、図３及び図５に示すよ うに、堤状部１１ｃの円弧の底の部分に吸込口１４が設けてあり、この吸込口１ ４は図６に示すように基板１１ａの連通孔１３に基台１１内で連通している。こ の毛すき具１０をブラッシング器本体１に取り付けたとき、上記のごとく互いに 連通する基台１１の堤状部１１ｃに設けた吸込口１４と基台１１の基板１１ａに 設けた連通孔１３とで構成された基台１１の開口部は、ブラッシング器本体１の 基部２の底面２ａに設けた空洞部３内に開口して連通される。

【００１５】 このため、ブラッシング器本体１の接続口６を家庭用の掃除機や専用の吸引機 器に接続して吸引すれば、ブラッシング時に傾斜した櫛歯１２により掻き落とさ れた抜毛やフケ、更にはノミやダニなどを逃がすことなく、円弧状ないしほぼ直 角状に曲げて配列された櫛歯１２及び堤状部１１ｃの両側面に沿って吸引し、基 台１１の吸込口１４に吸い込んで、簡単に且つ効率よく取り除くことができる。 尚、傾斜した櫛歯１２で掻き落とされ又は皮膚から持ち上げあれたノミやダニ等 は、狭い櫛歯１２の間から逃げられず、傾斜し且つ曲げて配列された各櫛歯１２ の根元側（基台１１側）に逃げてきて吸込口１４に吸い込まれる。

【００１６】 本考案のペット用ブラッシング器では、櫛歯１２の形状や長さ、配列や傾斜の 程度などを変えた複数の毛すき具１０を用意し、ペットの種類などに応じて交換 して使用する。尚、傾斜した櫛歯１２の高さは、ペットの種類やその体毛の長さ などにもよるが、通常は７〜１５ｍｍ程度であればよい。

【００１７】 上記し且つ各図に示した具体例では、２つの基板１１ａと１１ｂの間に堤状部 １１ｃを介在させた構造の基台１１について説明したが、連通孔１３を円弧状な いしほぼ直角状に配列した複数の櫛歯１２よりもブラッシング方向に、即ち傾斜 した櫛歯１２の傾斜の先端側における櫛歯１２の根元に配置すれば、１つの基板 のみで基台１１を構成することもできる。また、ブラッシング器本体１に、小型 の吸引モータや廃塵バックなどを取り付けることも可能である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、僅かな力で簡単にペットのブラッシングができ、抜毛やフケ を除去することは勿論、皮膚や体毛に取り付いているノミやダニなども簡単に取 り除くことができ、手入れも容易なペット用ブラッシング器を提供することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペット用ブラッシング器の一具体例を
示す概略の側面図である。

【図２】図１のペット用ブラッシング器の概略の底面図
である。

【図３】図１のペット用ブラッシング器の概略の背面図
である。

【図４】本考案に係わるブラッシング器本体の一具体例
を示す概略の底面図である。

【図５】本考案に係わる毛すき具の一具体例を示す概略
の斜視図である。

【図６】図５のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図７】図５の毛すき具の概略の底面図である。

【符号の説明】

１ ブラッシング器本体 ２ 基部 ２ａ 底面 ３ 空洞部 ４ 枠部 ４ａ ストッパー ５ 把持部 ６ 接続口 １０ 毛すき具 １１ 基台 １１ａ、１１ｂ 基板 １１ｃ 堤状部 １２ 櫛歯 １３ 連通孔 １４ 吸込口 １５ 溝状枠

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面に開口した空洞部を有するブラッシ
   ング器本体と、該ブラッシング器本体の底面に着脱自在
   に取り付けられ且つ複数の櫛歯を設けた毛すき具とを備
   え、該毛すき具は、ブラッシング器本体の空洞部に連通
   する開口部を有する基台と、基台上にその開口部側を曲
   がりの頂部として円弧状ないしほぼ直角状に曲げて配列
   固定された複数の櫛歯とからなり、複数の櫛歯が円弧状
   ないしほぼ直角状の曲がり配列の頂部側から反対側に向
   かって傾斜していることを特徴とするペット用ブラッシ
   ング器。
2. 【請求項２】 前記ブラッシング器本体が、その空洞部
   に連通し且つ家庭用掃除機に接続できる接続口を備えて
   いることを特徴とする、請求項１に記載のペット用ブラ
   ッシング器。