JP3052700U - ペット用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷毛に絡みついた抜け毛の除去作業を刷毛用
梳き櫛の使用によって簡単にし、かつ指先の傷みおよび
傷んだ指先への異物の付着を防止して、指先を保護する
とともに、管理の簡略化により刷毛用梳き櫛の紛失を防
止して、抜け毛の除去時に確実に刷毛用梳き櫛を使用に
供することができるようにしたペット用ブラシを提供す
る。 【解決手段】 把手１に刷毛用梳き櫛収納凹部４を設
け、この刷毛用梳き櫛収納凹部４に刷毛用梳き櫛５を出
し入れ可能かつ脱落不能に収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、多数の毛、多数の樹脂細線もしくは多数の金属細線によってなる刷 毛に絡まった抜け毛の除去に好適な機能をもたせたペット用ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、犬に付着しているほこりやフケを落とすことによって得られる清潔 保持効果や、皮膚をマッサージして血液の循環を促進したり、脱毛による無駄毛 あるいは外部寄生虫などを強制除去することによって得られる健康増進効果など を期待する目的での使用、あるいはトリミング時の道具として使用されるペット 用ブラシは種々知られている。

【０００３】 この種従来のペット用ブラシは、一般に、図５に示すように、把手１の先端に 連設した刷毛保持盤２に、多数の獣毛、多数の樹脂細線もしくは多数の金属細線 によってなる刷毛３を長方形や長円形などの植設パターンで植設保持した構造に なっている。

【０００４】 ところで、ペット用ブラシの使用時にはブラッシング毎に多数の抜け毛が刷毛 ３に絡みつく。絡みついた抜け毛は、その都度、指先で摘んで除去している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

刷毛の先端側に絡んでいる抜け毛は、指先と刷毛の接触を避けて摘むことで容 易に除去できるので問題を生じない。しかし、刷毛の根部側に絡んでいる抜け毛 を除去する場合は、指先が刷毛に接触することになる。このため、刷毛が樹脂細 線もしくは金属細線のような硬質材で構成されていると指先を傷めるおそれがあ る。また、抜け毛とともに掻きとられた皮脂などの異物が傷んだ指先に付着する ので衛生上好ましくない。しかも、刷毛の先端側に絡んでいる抜け毛の除去と比 較して作業が困難である。

【０００６】 これらの不都合の発生は、刷毛用梳き櫛を別途用意し、これを使用することに よって避けることができる。しかし、刷毛用梳き櫛を別途用意したとしても、ペ ット用ブラシと刷毛用梳き櫛は分離状態で個別に管理しなければならないので、 嵩低い刷毛用梳き櫛を紛失し易い。したがって、抜け毛の除去時に確実に刷毛用 梳き櫛を使用に供するために煩わしい管理が必要になる。 そこで、本考案は、刷毛に絡みついた抜け毛の除去作業を刷毛用梳き櫛の使用 によって簡単にし、かつ指先の傷みおよび傷んだ指先への異物の付着を防止して 、指先を保護するとともに、管理の簡略化により刷毛用梳き櫛の紛失を防止して 、抜け毛の除去時に確実に刷毛用梳き櫛を使用に供することができるようにした ペット用ブラシを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案に係るペット用ブラシは、把手と、この把 手に連設された刷毛保持盤とを備え、該刷毛保持盤に多数の毛、多数の樹脂細線 もしくは多数の金属細線によってなる刷毛が下向きに保持されているペット用ブ ラシにおいて、刷毛用梳き櫛が前記把手と刷毛保持盤の少なくともいずれか一方 に出し入れ可能かつ脱落不能に収納されていることを特徴としている。

【０００８】 本考案によれば、把手と刷毛保持盤の少なくともいずれか一方に収納されてい る刷毛用梳き櫛を取出して、刷毛に絡みついた抜け毛の梳きとり除去に使用する ことができる。また、使用後の刷毛用梳き櫛は、把手と刷毛保持盤の少なくとも いずれか一方に出し入れ可能かつ脱落不能に収納して一体化することができるの で、簡略化した管理により刷毛用梳き櫛の紛失を防止できる。さらに、櫛目の異 なる複数の刷毛用梳き櫛を把手と刷毛保持盤に分散して収納しておくことにより 、抜け毛が絡みついている位置や抜け毛の種類（ペットの種類）などに応じて使 い分けることができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】 以下、本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は分解斜視図、 図２は刷毛用梳き櫛の収納状態を示す斜視図、図３は図２のＡ−Ａ線断面図、図 ４は要部の平面図であり、これらの図において、ペット用ブラシは、合成樹脂製 の把手１と、く字状に折曲した多数の金属細線によってなる刷毛３を下向きに保 持した合成樹脂と金属との複合構造の刷毛保持盤２とを備えている。なお、刷毛 ３は、多数の獣毛もしくは多数の樹脂細線によって構成したものもある。

【００１０】 把手１には刷毛用梳き櫛収納凹部４が設けられ、この刷毛用梳き櫛収納凹部４ に刷毛用梳き櫛５が出し入れ可能かつ脱落不能に収納されている。すなわち、刷 毛用梳き櫛収納凹部４と刷毛用梳き櫛５の寸法的な関係は、刷毛用梳き櫛５を刷 毛用梳き櫛収納凹部４に収納した場合に、両者５，４間に生じる摩擦力により自 然発生的な刷毛用梳き櫛５の脱落が防止され、スムーズに刷毛用梳き櫛５を刷毛 用梳き櫛収納凹部４に押し込んで収納することができるとともに、刷毛用梳き櫛 ５を刷毛用梳き櫛収納凹部４に収納した場合に、該刷毛用梳き櫛収納凹部４から 僅かに突出する刷毛用梳き櫛５の把持部５Ａに設けた突部５ａを把手１の外面に 沿って押圧することで、図４の仮想線で示すように、刷毛用梳き櫛５の先端側が 刷毛用梳き櫛収納凹部４から少し突出し、この突出した先端側を摘まんで刷毛用 梳き櫛５を刷毛用梳き櫛収納凹部４から容易に取出すことができる大きさに設定 されている。

【００１１】 このような構成であれば、刷毛用梳き櫛５を刷毛用梳き櫛収納凹部４に収納し たままの状態でペット用ブラシを使用できる。ペット用ブラシの使用によりブラ ッシング毎に刷毛３に絡みついた多数の抜け毛は、刷毛用梳き櫛収納凹部４から 刷毛用梳き櫛５を取出して使用することで、刷毛３の先端側に絡んでいる抜け毛 や刷毛３の根部側に絡んでいる抜け毛の区別なく、これらを簡単に梳きとり除去 することができる。このため、指先と刷毛の接触が避けられるので、指先の傷み や傷んだ指先への異物の付着を防止して、指先を保護することができる。しかも 、刷毛用梳き櫛５は刷毛用梳き櫛収納凹部４に収納できるので、把手１の表面に 刷毛用梳き櫛５を着脱可能に取付けた構造と比較して、ペット用ブラシの使用時 に刷毛用梳き櫛５が他部材と衝突して損傷するのを回避できる。また、ペット用 ブラシの外観が向上するとともに、把手１を握った場合の違和感がなく使用性を 向上させることができる。

【００１２】 一方、ペット用ブラシの使用後には、刷毛用梳き櫛５を刷毛用梳き櫛収納凹部 ４に収納して一体化することができるので、簡略化した管理により刷毛用梳き櫛 ５の紛失を防止できる。このため、抜け毛の除去時に確実に刷毛用梳き櫛５を使 用に供することが可能になる。

【００１３】 なお、前記実施の形態では、刷毛用梳き櫛５を把手１に設けた刷毛用梳き櫛収 納凹部４に出し入れ可能かつ脱落不能に収納した構造で説明しているが、本考案 は前記実施の形態のみに限定されるものではなく、刷毛保持盤２に刷毛用梳き櫛 収納凹部を設け、ここに刷毛用梳き櫛５を出し入れ可能かつ脱落不能に収納して もよい。また、把手１と刷毛保持盤２の両方にそれぞれ刷毛用梳き櫛収納凹部を 設け、これら刷毛用梳き櫛収納凹部のそれぞれに刷毛用梳き櫛５を収納してもよ い。このように構成することで、櫛目の異なる複数の刷毛用梳き櫛５を把手１と 刷毛保持盤２に分散して収納することができるので、抜け毛が絡みついている刷 毛３の位置や抜け毛の種類（ペットの種類）などに応じて刷毛用梳き櫛５を使い 分けして、梳き取り効果を高めることができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、ペット用ブラシの使用によりブラッシング毎 に刷毛に絡みついた多数の抜け毛を、刷毛用梳き櫛で取出して使用することで、 刷毛の先端側に絡んでいる抜け毛や刷毛の根部側に絡んでいる抜け毛の区別なく 、これらを簡単に梳きとり除去することができる。このため、指先と刷毛の接触 が避けられるので、指先の傷みや傷んだ指先への異物の付着を防止して、指先を 保護することができる。また、ペット用ブラシ使用後には、刷毛用梳き櫛を収納 して一体化することができるので、簡略化した管理により刷毛用梳き櫛の紛失を 防止して、抜け毛の除去時に確実に刷毛用梳き櫛を使用に供することができる。 しかも、刷毛用梳き櫛が収納できることにより、把手と刷毛保持盤の少なくとも いずれか一方の表面に刷毛用梳き櫛を着脱可能に取付けた構造と比較して、ペッ ト用ブラシの使用時に刷毛用梳き櫛が他部材と衝突して損傷するのを回避できる とともに、ペット用ブラシの外観を向上させ、使用性を向上させることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。

【図２】刷毛用梳き櫛の収納状態を示す斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図４】要部の拡大平面図である。

【図５】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 把手 ２ 刷毛保持盤 ３ 刷毛 ５ 刷毛用梳き櫛

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把手と、この把手に連設された刷毛保持
   盤とを備え、該刷毛保持盤に多数の毛、多数の樹脂細線
   もしくは多数の金属細線によってなる刷毛が下向きに保
   持されているペット用ブラシにおいて、刷毛用梳き櫛が
   前記把手と刷毛保持盤の少なくともいずれか一方に出し
   入れ可能かつ脱落不能に収納されていることを特徴とす
   るペット用ブラシ。