JP3068622U - 蓋止用バックル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックル体にインデックス表示部材を取り付
けることで、収納箱に収めている収納物の内容を明らか
にする、インデックス付の蓋止用バックルを提供する。 【解決手段】 収納箱Ｐの蓋部１の両端側に互いに回動
可能となるように対向配置したバックル体２の表面に、
インデックス表示部材３を着脱自在に取り付ける収納凹
部４を設ける。そして、収納凹部４の互いに対向する側
壁上縁部には、インデックス表示部材３の左右縁部また
は上下縁部を保持する円形状または矩形状の突片部５，
６を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、推理小説・ＳＦ小説等の書籍、カタログ、雑誌類や、ポス トカードタイプの写真アルバム、その他の冊子型収納物等を収納保存する収納箱 に用いる、インデックス付の蓋止用バックルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の収納箱においては、収納物の内容を明らかにするため、収納箱の身部側 面や蓋部等に所定の枠部を設け、その枠部にインデックス表示部材を取り付けた り、身部側面や蓋部等に紙製等のインデックス表示部材を貼り付ける手段が採ら れていた

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の手段によると、収納箱の身部側面や蓋部等 に、インデックス表示部材を取り付けるための枠部を特別に設けなければならず 、合成樹脂材等で一体成形される身部と蓋部の製造・加工が複雑となり、収納箱 の製造コスト・加工コストが高価になり易かった。また、収納箱の身部側面や蓋 部等にインデックス表示部材を取り付けると、複数の収納箱を押入れ等に重ね入 れた際に、インデックス表示部材が隠れてしまう事態が生じていた。さらに、収 納物を外から見えるようにするために、収納箱の身部と蓋部とを透明な合成樹脂 材により形成している場合には、取付枠部が邪魔になって収納物の一部が外から 見えにくくなる等の弊害も生じていた。

【０００４】 そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、バ ックルにインデックス表示部材を取り付けることで、収納箱のいかなる使用状態 においても収納物の内容を明らかにすると共に、バックルがインデックス表示部 を兼ねることにより、特別にインデックス取付枠部を設ける必要がなくなって、 その製造コスト・加工コストを低減させ、さらには、バックルの一体成形により 、その量産化を可能にしたインデックス付の蓋止用バックルを提供することを目 的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、収納箱Ｐの蓋部１の両端側に互いに回動可能と なるように対向配置したバックル体２の表面に、インデックス表示部材３を着脱 自在に取り付ける収納凹部４を設けたことで、上述した課題を解決した。

【０００６】 また、収納凹部４の互いに対向する側壁上縁部には、インデックス表示部材３ の左右縁部または上下縁部を保持する円形状または方形状の突片部５，６を設け たことで、同じく上述した課題を解決した。

【０００７】 さらに、バックル体２を、一体成形して成ることで、同じく上述した課題を解 決した。

【０００８】 本考案に係るインデックス付の蓋止用バックルにおいては、バックル体２の表 面に設けた収納凹部４に、インデックス表示部材３を着脱自在に取り付けること で、収納箱Ｐのいかなる使用状態においても、利用者はインデックス表示部材３ がバックル体２にあることを容易に認識し、その収納物Ｑを把握する。

【０００９】 また、円形状または矩形状の突片部５，６は、収納凹部４に収納したインデッ クス表示部材３の左右縁部または上下縁部を保持し、インデックス表示部材３が 収納凹部４から外れて落ちることを防止している。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。本考案に係る蓋止用 バックルは、図１、図２に示すように、収納箱Ｐの蓋部１の両端側に互いに回動 可能となるように対向配置されたバックル体２の表面に、インデックス表示部材 ３を着脱自在に取り付ける矩形枠状の収納凹部４を設けている。このインデック ス表示部材３は、図２に示すように、収納物Ｑである、例えば、書籍のジャンル やそのタイトル等をメモするもので、収納凹部４に合わせて、矩形状に形成され ている。

【００１１】 インデックス表示部材３は、紙材や、紙材を透明な合成樹脂製フィルムで覆っ たもの、また、合成樹脂材そのものを用いて形成されるが、収納物Ｑの内容をメ モ可能であれば、どの様な材質を用いて形成しても差し支えない。

【００１２】 そして、図に示すインデックス表示部材３及び収納凹部４は、共に矩形状に形 成されているが、これに限定されず、バックル体２に形成可能、収納物Ｑの内容 をメモ可能であれば、どの様な形状であっても差し支えない。

【００１３】 バックル体２は、図１に示すように、蓋部１の左右両端の側壁面に矩形状の凹 部８を設け、この凹部８内に取り付けられている。すなわち、凹部８内の対向す る内壁面に支持孔を穿設し、この支持孔に、バックル体２の両端に突設した枢軸 部７を挿入して、バックル体２を回動自在に枢着しているのである。このバック ル体２は、図４（ｂ）に示すように、収納凹部４を有する面と枢軸部７を有する 面とで、全体が略Ｌ字形に形成されている。

【００１４】 また、バックル体２は、図２、図３に示すように、収納凹部４を有する面の一 端から内方に向けて一対の係合爪２Ａを突設している。そして、身部１１開口部 に蓋部１をのせた状態において、身部１１の開口部に横向きリブ枠状に突設した 開口縁部２０に、バックル体２の係合爪２Ａを係止することで、蓋部１を身部１ １に固定するのである。

【００１５】 加えて、図２、図４に示すように、バックル体２の収納凹部４の互いに対向す る左右の側壁上縁部に、インデックス表示部材３の左右縁部を保持するための円 形状の突片部５を内側に向けて突設している。また、収納凹部４の互いに対向す る上下の側壁上縁部には、インデックス表示部材３の上下縁部を保持するための 矩形状の突片部６を内側に向けて突設している。尚、突片部５，６は、夫々円形 状、矩形状に形成されているが、これに限定されず、インデックス表示部材３を 収納凹部４に保持できるものであれば、どの様な形状であっても差し支えない。

【００１６】 一方、収納箱Ｐの身部１１は、図１に示すように、例えば、透明または不透明 な合成樹脂材により一体成形されており、略矩形箱状の身部１１内を複数区画に 区切る仕切板１２を備えている。この仕切板１２の間に、収納物Ｑである書籍等 が収められるのである。また、仕切板１２の一側辺部上端には、上側係合用肩部 １８を設けている。この上側係合用肩部１８は、身部１１の側壁内面に設けた側 壁溝部１９に係合するものである。さらに、仕切板１２の下辺部両端には、下側 係合用脚部１６，１７を突設している。この下側係合用脚部１６，１７は、身部 １１内底面の長手方向に沿って、三角溝部１３を連続して設けた２列の底面側溝 部１４，１５夫々に着脱可能に係合するものである。そして、仕切板１２は、上 側係合用肩部１８と、２つの下側係合用脚部１６，１７夫々の３点を、身部１１ の側壁溝部１９と底面側溝部１４，１５に係着することにより、身部１１内に支 持されるのである。また、仕切板１２は、身部１１内における係着位置を、自由 に変更できるものである。

【００１７】 次に、本考案の使用の一例を説明する。まず、図２に示すように、バックル体 ２の表面に設けた収納凹部４にインデックス表示部材３を挿入する。この際、収 納凹部４に挿入したインデックス表示部材３の左右縁部および上下縁部を、一対 の円形状の突片部５および一対の矩形状の突片部６により保持する。

【００１８】 そして、利用者は、バックル体２に取り付けたインデックス表示部材３のメモ を認識して、収納物Ｑの内容を把握するのである。

【００１９】 尚、本考案は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の目的を 達成できる範囲での改良、変形等は、本考案に全て包含されるものである。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、収納箱Ｐの蓋部１の両端側に互いに回 動可能となるように対向配置したバックル体２の表面に、インデックス表示部材 ３を着脱自在に取り付ける収納凹部４を設けたので、利用者はこのインデックス 表示部材３のメモを見ることで、収納箱Ｐに収めた収納物Ｑの内容を簡単に把握 できる。すなわち、バックル体２の表面にインデックス表示部材３を取り付けて いるので、例えば、収納箱Ｐを押入れ等に重ね入れたような場合であっても、バ ックル体２が見える限り、インデックス表示部３のメモを確認して収納物Ｑの内 容を容易に把握できるのである。また、収納箱Ｐの身部１１や蓋部１に、インデ ックス表示部材３を取り付ける枠部を特別に設ける必要がなく、複雑な加工過程 ・製造過程を省いて、収納箱Ｐの製造コストを大幅に低減できる。

【００２１】 また、収納凹部４の互いに対向する側壁上縁部には、インデックス表示部材３ の左右縁部または上下縁部を保持する円形状または方形状の突片部５，６を設け たので、収納凹部４に挿入したインデックス表示部材３の脱落・落下を防いでい る。

【００２２】 さらに、バックル体２を、一体成形して成るので、極めて短い時間での量産化 が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示したもので、インデ
ックス表示部材を取り付けたバックル体を用いた収納箱
の使用状態を示す一部切欠きの分解斜視図である。

【図２】同じくバックル体にインデックス表示部材を取
り付ける状態を示す分解斜視図である。

【図３】同じくバックル体の構成を示すもので、（ａ）
は底面図、（ｂ）は正面図である。

【図４】同じくバックル体の構成を示すもので、（ａ）
は横断面図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ線断面図である。

【符号の説明】

１…蓋部 ２…バックル体 ２Ａ…係合爪 ３…インデック
ス表示部材 ４…収納凹部 ５…突片部 ６…突片部 ７…枢軸部 ８…凹部 １１…身部 １２…仕切板 １３…三角溝部 １４，１５…底
面側溝部 １６，１７…下側係合用脚部 １８…上側係合
用肩部 １９…側壁溝部 ２０…開口縁部 Ｐ…収納箱 Ｑ…収納物

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納箱の蓋部の両端側に互いに回動可能
   となるように対向配置したバックル体の表面に、インデ
   ックス表示部材を着脱自在に取り付ける収納凹部を設け
   たことを特徴とするインデックス付の蓋止用バックル。
2. 【請求項２】 収納凹部の互いに対向する側壁上縁部に
   は、インデックス表示部材の左右縁部または上下縁部を
   保持する円形状または方形状の突片部を設けた請求項１
   記載のインデックス付の蓋止用バックル。
3. 【請求項３】 バックル体を、一体成形して成る請求項
   １または２記載のインデックス付の蓋止用バックル。