JP3068524U - 二重締め付け腰バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、主として腰痛の治療・防止に供さ
れる腰バンドの改良に関し、さらに詳しくは、患部をし
っかりと二重に締め付けることで、身体に確実にフィッ
トして下着やシャツ等が安易にズレ上がらないようにし
た使用に便利な腰バンドに関する。 【解決手段】 伸縮性のあるバンド本体の外面に、バン
ド本体長より短寸の伸縮性のある補助バンドを追加締め
自在に配設してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として腰痛の治療・防止に供される腰バンドの改良に関し、さら に詳しくは、患部をしっかりと二重に締め付けることで、身体に確実にフィット して下着やシャツ等が安易にズレ上がらないようにした使用に便利な腰バンドに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、かかる腰バンドとしては、例えば、伸縮自在な素材からなるバンド本体 と、該バンド本体の長手方向一端側の表地及び他端側の裏地に面ファスナーを備 え、前記バンド本体を身体の腰部に締め付けるべく緊張させた状態で前記面ファ スナー同士を係止させることで腰部を締め付け、これにより腰部にかかる負担を 軽減するようにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来例の腰バンドにあっては、腰への装着や、締め付 けが簡単に行えるといった利点を有するものの、バンド本体をきつく締めつける には強い力で腰バンドを引っ張る必要があり、そのタイミングと力の入れ具合に 微妙なコツが必要となるなどの問題点があった。

【０００４】 さらに、かかる腰バンドを下着の上から装着した場合には、使用しているうち に、例えば、身体の屈伸や背伸びといった一連の生活動作の中で、下着やシャツ がズレ上がり易く、一旦ズレ上がった下着等を整え直すには、身体にバンド本体 が巻回されていることとも相俟って、意外に面倒なことであった。

【０００５】 本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので、腰バンドの締め付け操作が簡 単かつ確実に行え、また下着と腰バンドとを一体的なものに構成することで下着 と腰バンドとの位置ずれを防止できるようにした二重締め付け腰バンドを提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、伸縮性のあるバンド本体の外面に、バンド本体長より短寸の伸縮性 のある補助バンドを追加締め自在に配設してなることを特徴とする二重締め付け 腰バンドに存する。

【０００７】 さらに請求項２記載の考案は、下着のゴム紐部に相当する位置付近に、バンド 本体が下着と一体的になるように取り付けられていることを特徴とする二重締め 付け腰バンドである。

【０００８】 また請求項３記載の考案は、前記バンド本体及び補助バンドの係止は、それぞ れの端部の係止可能位置に面ファスナーを設けることにより行うようにしたこと を特徴とする二重締め付け腰バンドである。

【０００９】 ついで請求項４記載の考案は、前記バンド本体と補助バンドとの中心部付近を 、固定状態に配設したことを特徴とする二重締め付け腰バンドである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

つぎに、本考案に係る二重締め付け腰バンドの第１実施の形態を図１を参照し ながら説明する。図中Ａは、本考案に係る腰バンドであり、この腰バンドＡは、 図１に示すように、伸縮性に優れた帯状のバンド本体１と、同じく伸縮性に優れ た補助バンド２とから構成されている。

【００１１】 前記バンド本体１及び補助バンド２は、フェルト、ニット、パイル若しくはネ ル等の如き保温性に優れた生地が使用され、就中、縦糸（経糸）と横糸（緯糸） を織り込んだメッシュタイプのものを使用するのが好ましい。

【００１２】 例えば、ナイロンフィラメントからなる縦糸（経糸）と、ポリエステルとポリ ウレタンとを適宜割合で配合してる横糸（緯糸）とをメッシュ状に織り込んで、 伸縮性を高めた織布を使用するのが良い。

【００１３】 尚、前記ポリエステルの代わりに綿やアクリル、ナイロン等の合成繊維を使用 できることは云うまでもなく、これらの織り糸に限定されるものでもない。

【００１４】 また前記バンド本体１には、必要に応じて遠赤保温体３や、滑り止め部材４を 備えるようにすることもできる。 ここで、遠赤保温体３としては、発泡樹脂材にセラミックス粉末を混在してな る突状部材を使用するものであり、前記バンド本体１の表裏両面あるいは片面に に突設される。

【００１５】 さらに、この遠赤保温体３はバンド本体１の表面に局部的に突設されており、 腰部に巻回使用した際、その表面突起が腰部の皮膚を刺激すべく押圧すると共に 、セラミックスから発せられる遠赤外線によってウエスト周辺（患部）を深部か ら暖めるようになっている。

【００１６】 因に、この遠赤保温体３の取付手段としては、前記バンド本体１に接着材を介 して貼着した所謂セラミックプリントやホットメルト等の常套手段を介して貼着 される。

【００１７】 他方、前記滑り止め部材４，４…は、シリコンゴム等の如き比較的軟質で、か つ、摩擦係数の大きい素材で形成された線状突起からなり、この滑り止め部材は 前記バンド本体１の長手方向外縁に沿って平行に沿設される。

【００１８】 また、滑り止め部材４，４…としては、この線状突起に限定されることなく、 面状に突設しても良く、下着やシャツ等の生地面に直接的に接し得る配置構成で あれば、如何ように配設することも可能である。

【００１９】 さらに、バンド本体１の長手方向一端側の表地及びその他端側の裏地には、そ れぞれ面ファスナー５，５が装着されている。この面ファスナー５，５は、バン ド本体１を身体の腰部に締め付けるべく巻回させた際、その引張力の復元力に抗 して同バンド本体１を止着させるためのものであり、緊締力を自由に調整できる ように或いは種々の体型（痩せ型、肥満型）にも対応できるように何れか一方を 幅広に形成することが好ましい。

【００２０】 ついで本考案は、バンド本体１の外面に補助バンド２を設けており、この補助 バンド２はバンド本体長より短寸の伸縮性のあるもので、この補助バンドでバン ド本体の追加締めが自在になる。即ち、バンド本体１でまず腰部を締め付け、つ いでバンド本体１の上から補助バンド２を締め付けると、ある程度締め付けられ ているバンド本体をさらにきつく腰部に追加締めできることになる。 この補助バンド２の存在により、軽い力で格別のテクニックを要することなく バンド本体の追加締め（二重締め）が可能となる。

【００２１】 また本考案の第２実施の形態によれば、バンド本体１を図２び図３に示すよう に、下着６のゴム紐部に相当する位置付近に、下着６と一体的になるように取り 付けることもできる。 この場合には、下着６を装着するだけで、適正な位置にバンド本体１を装着す ることが可能となる特徴があり、使用性が一層向上する。

【００２２】 図２は背部方向に補助バンド２を設けており、図３は腹部方向に補助バンド２ を設けている。 何れの態様の使用も可能であり、腰痛の治療・防止に貢献できることは当然で あるが、使い方によっては腹部の体型の補正にも貢献可能である。

【００２３】 さらに本考案のバンド本体１と補助バンド２とは、面ファスナー５だけで係止 することもできるが、これ以外にバンド通し７を利用して係止するようにしても 良い（図８、図９参照）。

【００２４】 さらに図１０に示すように、バンド本体１と補助バンド２の中心部８付近を縫 着等の適宜手段で固定状態になるようにしておくと、補助バンド２がバンド本体 １から散逸することがなく、取扱い易いものとなる。

【００２５】 このように構成される本考案の腰バンドＡは、バンド本体１を引っ張り合わせ た状態で前記面ファスナー５，５同士を係止させ、かつ補助バンド２も同様に係 止させるだけで簡単に装着でき、しかも、同バンド本体１及び補助バンド２が伸 縮性を高めた織布製のため、肌に優しくて適度な固定性が得られると共に、違和 感なく締め付けできる。

【００２６】 しかも、前記遠赤保温体３から発する遠赤外線により心地よい温感が得られる と共に、長時間使用しても、使い捨てカイロの如き低温火傷の心配がなく、血液 循環改善による代謝促進、鎮痛効果が得られるものである。

【００２７】 また、かかる腰バンドＡを下着６の上から或いは下着とシャツの間に装着した 場合には、前記バンド本体１の両面に配設されている滑り止め部材４，４…が、 直接的に下着等の生地面に接地できることから、かりに身体の屈伸や背伸びとい った一連の生活動作の中でも、下着やシャツが安易にズレ上がることが阻止され 、生活動作等の身体の動きに支障を来すこともない。

【００２８】 なお、本考案の腰バンドは、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の 範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するも のである。例えば、本実施例では遠赤保温体３にセラミックスを使用しているが 、これに限定されることなく、同様に遠赤外線を発すると云われているトルマリ ン鉱石や、その他、ヒーター、磁石等を代用しても良い。

【００２９】 また、滑り止め部材４，４…の形状や数或いは配設位置等は、本実施例に限定 されることなく、自由に設定できるものであり、本考案はこれらの全てを包摂す るものである。

【００３０】 さらに本考案腰バンドＡを、腰以外の個所、例えば足の踵や肘や膝等の関節等 に使用することも可能で、患部の保護ベルトとして、あるいは止血用のベルトと しても使用可能である。

【００３１】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、バンド本体と補助バンドの存在により、腰バ ンドの締め付けが二重的に行え、簡単確実な締め付けが可能となる。

【００３２】 また、下着と一体的に構成することにより、腰ベルトの位置決めが確実となり 、かつ位置ズレを起こさない特徴もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る腰バンドの第１実施の形態を示す
もので、（ａ）はバンド本体の内面図、（ｂ）ば補助バ
ンドの内面図である。

【図２】本考案の第２実施の形態の使用状態の斜視図で
ある。

【図３】同他の使用状態の斜視図である。

【図４】本考案に係る腰バンドの第１実施の形態を示す
もので、（ａ）はバンド本体の外面図、（ｂ）は補助バ
ンドの外面図である。

【図５】（ａ）は図１のＸ−Ｘ線断面図、（ｂ）は同Ｙ
−Ｙ線断面図である。

【図６】バンド本体に補助バンドを係止した状態の正面
図である。

【図７】同使用状態の斜視図である。

【図８】本考案に係るバンド本体と補助バンドの係止例
の外面図である。

【図９】同使用状態の斜視図である。

【図１０】本考案のバンド本体と補助バンドとの組み合
わせ状態の外面図である。

【符号の説明】

Ａ 腰バンド １ バンド本体 ２ 補助バンド ３ 遠赤保温体 ４ 滑り止め部材 ５ 面ファスナー ６ 下着 ７ バンド通し ８ 補助バンドの中心部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 伸縮性のあるバンド本体の外面に、バン
   ド本体長より短寸の伸縮性のある補助バンドを追加締め
   自在に配設してなることを特徴とする二重締め付け腰バ
   ンド。
2. 【請求項２】 下着のゴム紐部に相当する位置付近に、
   バンド本体が下着と一体的になるように取り付けられて
   いることを特徴とする請求項１記載の二重締め付け腰バ
   ンド。
3. 【請求項３】 前記バンド本体及び補助バンドの係止
   は、それぞれの端部の係止可能位置に面ファスナーを設
   けることにより行うようにしたことを特徴とする請求項
   １又は２記載の二重締め付け腰バンド。
4. 【請求項４】 前記バンド本体と補助バンドとの中心部
   付近を、固定状態に配設したことを特徴とする請求項１
   乃至３の何れかに記載の二重締め付け腰バンド。