JP3068518B2 - 臭気性ガスの脱臭剤 - Google Patents

臭気性ガスの脱臭剤

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範武 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臭気性ガスのメルカプ
タン、硫化水素、アミン類、ガソリン含有物質、ベンゼ
ンや工業用として使われているテトラクロエチレン、ト
リクロロエチレン等と接触させることによって脱臭する
優れた性能の脱臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】臭気悪臭のあるガスは極めて微量でも人
に不快感を与え、人体にも医学的に悪影響を及ぼすこと
が判明している。悪臭は公害問題の中の重大な解決対象
分野の一つである。現在の消臭剤、脱臭剤は他の臭気を
混入させたり、空気清浄機などのオゾン洗浄などが実用
されているが、どれも種々の物質に対応し、かつ安価で
十分に脱臭し得る有効手段ではない。
【0003】さらには大気中から、ガソリン含有物質、
ベンゼン、工業用に広く使われているテトラクロロエチ
レン、トリクロロエチレン等の様々な臭気性ガスが極め
て高い数値で検出されている。これら臭気を完全に脱臭
する技術は未だに確率されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、産業
上、工業上の原因で発生する臭気性ガスを、該ガスに接
触させるだけで脱臭することのできる脱臭剤を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題が
3価のアルミニウム塩、3価の鉄塩およびアルミナカリ
ウム塩が開放孔を有する多孔質無機物質に付着した、臭
気性ガスの脱臭剤によって解決できることを見出した。
この剤は、イオン価の異なる物質を配合し、各成分にと
って溶媒である水に溶解可能な濃度で溶解配合し、これ
を開放孔を有する多孔質無機物質に含浸させ吸着させる
ことによって製造できる。即ち、本発明は更に、開放孔
を有する多孔質無機物質に3価のアルミニウム塩、3価
の鉄塩およびアルミナカリウム塩を溶解した水溶液を含
浸させ、次いで乾燥させることを特徴とする、上記脱臭
剤の製造方法にも関する。
【0006】本発明で使用される3価の鉄塩としては、
3価の鉄塩を生じさせる塩、例えばFe2 (S
4 3 、Fe2 (NO3 3 、FeCl3 、FeBr
3 、FeF3、Fe2 3 等の種々の化合物がて適して
いる。本発明で使用するのに適する3価のアルミニウム
の塩はAl2 (SO4 2 、Al2 (NO3 3 、Al
Cl3、AlBr3 、AlF3 、Al2 3 Al2 (O
H)3 等である。
【0007】3価のアルミニウム塩と3価の鉄塩は、臭
気性ガスを凝結させる作用を主として果たす。アルミナ
カリウム塩は、アルミノ硫酸塩及びカリウム硫酸塩の複
塩であり、この内アルミノ酸が解離してイオン化し凝結
作用を発揮し、カリウム塩は臭気粒子を疎水化させる作
用を果たし、正荷電が臭気粒子に対して凝結剤として作
用する。
【0008】本発明で使用される開放孔を有する多孔質
無機物質は、上記の3種類の塩が多孔質無機物質の、多
孔質内を含めた表面に多量に付着し得るものであればよ
く、例えばゼオライロ、セピオライト等の鉱物、活性
炭、活性アルミナ、活性白土、多孔質セラミックス、ま
たは珪藻土の均一な体積物を1000℃以上の高温で焼
成して得られるいわゆる多孔質ソフトセラミックス(市
販名:イソライトCG、製造元:イソライト工業株式会
社)等がある。中でも安価でかつ著しく多孔質である点
から、多孔質ソフトセラミックスおよび/または活性炭
が特に有利である。
【0009】本発明の臭気性ガスの脱臭剤は、上述の通
り、上記の各塩を配合し、各塩にとって溶媒である水に
溶解可能な濃度で溶解配合し、これを多孔質無機物質に
含浸乾燥させることによって製造される。溶解は水に一
度または段階的に添加して行う。溶解の容易さおよび取
扱の容易さから、溶液全体を基準として25重量% ま
で、特に好ましくは5〜10重量% の濃度で水溶液を製
造するのが好ましい。
【0010】本発明者は、かゝる水溶液を開放多孔質の
無機物質に付着させて得た物質をフィルター状として、
臭気性ガス、例えばアミン類、メルカプタン、ベンゼン
等を含むガスをこれに通気した場合に、臭気が完全に脱
臭されることを見出した。この脱臭のメカニズムは、正
電荷の無機金属と臭気性ガスを構成する負電荷の微粒子
とが静電気的に結合することにより、互いに電気的に中
和してそれぞれ電荷を失い、電荷を失った粒子が互いに
吸着し合って凝結することにより凝集物を形成し、そし
てその凝集物が気化しないことによるものと思われる。
【0011】本発明の剤を混入した臭気性有害物質から
は結果として臭気および有害物質の経年流出が防止され
る。本発明の剤で脱臭できる臭気性ガスに制限がなく、
工場廃棄物、汚泥工業臭気物、過程廃棄物等から自然発
生するガス並びに燃焼、乾燥等によって強制発生するガ
スのいずれにも適用できる。
【0012】本発明の臭気性ガスの脱臭剤は安価な材料
にて多大な効果を発揮する。
【0013】
【実施例】実施例: 脱臭剤: 1Lの、水に23.3g のFe2 (S
4 3 、150.0g のAl2 (SO 4 3 ・18H
2 O及び25.0g のKAl(SO4 2 ・12H2
を攪拌機付き容器に入れ、攪拌下に30〜35℃の温度
に加熱して、鉄、アルミニウム及びカリウムの総含有量
について計算して1.345重量% の濃度である。
【0014】この溶液1Lに平均粒子度10mmのイソ
ライトCG10(製造元:イソライト工業株式会社)
1.2kgと平均粒度2mmの活性炭0.8kgのとの
混合物を含浸させ、室温で乾燥させる。臭気性ガスの脱臭試験: 市販の高速生ごみ乾燥処理機よ
り発生する臭気性ガスの除去例として、12時間で30
kgの生ごみ(野菜残渣、果実残渣、魚介類残渣、肉・
内蔵残渣)を乾燥処理機に連続投入する。高速乾燥のた
め高濃度のメチルアミン系臭気を含む強い複合臭気が発
生する。
【0015】両面を通気性のある強靱な布で覆われた箱
状フィルター容器に上記の脱臭剤5kgを充填してフィ
ルター層を作成し、発生する臭気性ガスをこのフィルタ
ー層に通すと、フィルターを通過したガスに全く臭気が
ないことが判った。更に連続3ケ月運転してもフィルタ
ー通過ガスに臭気は全く無い。驚くべきことに臭気を吸
収したフィルター層も臭気を発しない。
【0016】
【発明の効果】本発明の脱臭剤は、環境汚染、公害問題
の恐れのある臭気性ガスを脱臭するものであり、産業の
発展に著しく貢献するものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3価のアルミニウム塩、3価の鉄塩およ
    びアルミナカリウム塩が開放孔を有する多孔質無機物質
    に付着した、臭気性ガスの脱臭剤。
  2. 【請求項2】 多孔質無機物質が、珪藻土の均一な体積
    物を1000℃以上の高温で焼成して得られるソフトセ
    ラミックスおよび/または活性炭である、請求項1に記
    載の臭気性ガスの脱臭剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の臭気性ガスの脱臭剤を
    製造する方法において、開放孔を有する多孔質無機物質
    に3価のアルミニウム塩、3価の鉄塩およびアルミナカ
    リウム塩を溶解した水溶液を含浸させることを特徴とす
    る、上記方法。
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