JP3068498U

JP3068498U - 容器及びディスペンサ―用の移動規制部材

Info

Publication number: JP3068498U
Application number: JP1999008140U
Authority: JP
Inventors: 一郎大津
Original assignee: 一郎大津
Priority date: 1999-10-26
Filing date: 1999-10-26
Publication date: 2000-05-12
Anticipated expiration: 2005-10-26

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、容器内から押し出される液体量を規
制することができる容器を提供することを目的としてい
る。【解決手段】容器１は、液体を入れる容器１と、この容
器１の口部１ａにキャップ２ａを介して取り付けられ、
頭２ｂを押して容器１内の液体をポンプにより容器１外
へと出すディスペンサ−２と、このディスペンサ−２の
頭２ｂとキャップ２ａとの間に位置する作動部材２ｃの
外方に配置され、作動部材２ｃの上下方向の移動距離を
規制する規制部材３とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】本考案は、容器及びディスペンサ−用の移動規制部材に係り、特に、容器内から押し出される液体量を規制することができる容器及びディスペンサ−用の移動規制部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ディスペンサ−付きの容器にあっては、容器の口部にキャップを介してディスペンサ−が取り付けられ、このディスペンサ−の頭を押して容器内の液体をポンプにより前記容器外へと出している（例えば、特開昭６３−６７２９３号公報参照）。そして、ディスペンサ−の頭とキャップとの間に位置する作動部材の一往復の移動距離による一動作によって容器外へと放出される液体量が決められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、使用者によっては、一動作による液体量が多い場合があり、かかる場合、該液体が無駄になってしまうという問題点があった。本考案は、上述した欠点を除去するようにした容器及びディスペンサ−用の移動規制部材を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１記載の容器は、液体を入れる容器と、この容器の口部にキャップを介して取り付けられ、頭を押して前記容器内の液体をポンプにより前記容器外へ出すディスペンサ−と、このディスペンサ−の前記頭と前記キャップとの間に位置する作動部材の外方に配置され、前記作動部材の上下方向の移動距離を規制する規制部材とを備えている。

【０００５】また、請求項２記載の容器は、請求項１記載の容器において、規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記下端にそれぞれ連通し、前記規制部材は前記スリットを介して前記作動部材に取り付けられている。

【０００６】また、請求項３記載の容器は、請求項１記載の容器において、規制部材は複数あり、複数ある前記規制部材より一または複数選定して作動部材の外方に配置し、前記作動部材の上下方向の移動距離を調整することができる。

【０００７】また、請求項４記載のディスペンサ−用の移動規制部材は、ディスペンサ− の頭とキャップとの間に位置する作動部材の外方に配置され、前記作動部材の上下方向の移動距離を規制する規制部材を備え、前記ディスペンサ−は容器内の液体を前記頭を押し下げてポンプにより前記容器外へ出すものであり、前記規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記下端にそれぞれ連通し、前記規制部材は前記スリットを介して前記作動部材に取り付けられている。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例の容器及びディスペンサ−用の移動規制部材について、図面を参照して説明する。

【０００９】（実施例１）図１乃至図３において、１は液体を入れる容器で、容器１はディスペンサ− ２を有している。ディスペンサ−２は、例えば、特開昭６３−６７２９３号公報に記載されているように、容器１の口部１ａにキャップ２ａを介して取り付けられ、頭２ｂを押して容器１内の液体をポンプにより容器１外へと出すようになっている周知のものである。なお、ポンプは図示しないが、特開昭６３−６７２９３号公報に記載されているように、本体内に形成したシリンダ室（図示せず）と、このシリンダ室内に摺動自在に嵌合したピストン（図示せず）と、このピストンに連結してポンプを作動させる作動部材２ｃと、ディスペンサ−２の下端と上端とに連通する連通路の上下位置にそれぞれ下方から上方への液体流れを許容する一対の逆止弁（図示せず）とからなり、作動部材２ｃはシリンダ室（図示せず）に収容したばね（図示せず）により通常は図１に示すようにキャップ２ａより上方に突出している。

【００１０】３は、ディスペンサ−２の頭２ｂとキャップ２ａとの間に位置する作動部材２ｃの外方に配置される筒体形状の規制部材（ディスペンサ−用の移動規制部材）で、規制部材３は、作動部材２ｃの上下方向の移動距離を規制するものである。規制部材３は、弾性部材で形成され、上端３ａと下端３ｂが開放し、開放した上端３ａと下端３ｂに連通する第１の内部空間３ｃを有した筒体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設けられたスリット３ｄとからなり、スリット３ｄは第１の内部空間３ｃ、上端３ａ及び下端３ｂにそれぞれ連通し、規制部材３はスリット３ｄを介して作動部材２ｃに取り付けることができるようになっている（図２及び図３参照）。

【００１１】従って、図２及び図３に示すように、ディスペンサ−２の頭２ｂとキャップ２ａとの間に位置する作動部材２ｃの外方に配置させた規制部材３により、作動部材２ｃの上下方向の移動距離を規制（Ｈ＜ｈ）することができる、つまり、一往復の移動距離を短くすることができるため、容器１内から余分な液体量が押し出されることを防止することができる。また、規制部材３のスリット３ｄは第１の内部空間３ｃ、上端３ａ及び下端３ｂにそれぞれ連通しているため、規制部材３はスリット３ｄを介して作動部材２ｃに容易に取り付けることができる。

【００１２】（実施例２）また、規制部材３は、図４（ａ）（ｂ）（ｃ）に示すように、複数設けられ、複数設けられた規制部材３はそれぞれ厚み（ｈ、ｈ₀ 、ｈ₁ 、ｈ＞ｈ₀ ＞ｈ₁ ）が異なっている。従って、一往復の移動距離を上述した図２記載のものより長く取りたい場合、図２記載の規制部材３より厚みが小さい規制部材３［図４（ｂ）を選定］を選択し、図５に示すように装着すれば良い。

【００１３】また、一往復の移動距離を上述した図２記載のものより短く取りたい場合、図４（ａ）（ｃ）に示す規制部材３を図６に示すように重ねて装着すれば良い。このように規制部材３複数用意し、複数ある規制部材３より一または複数選定して作動部材２ｃの外方に配置させれば、作動部材２ｃの上下方向の移動距離を調整することができる。

【００１４】

【考案の効果】

請求項１記載の容器によれば、ディスペンサ−の頭とキャップとの間に位置する作動部材の外方に配置させた規制部材により、作動部材の上下方向の移動距離を規制することができ、つまり、一往復の移動距離を短くすることができるため、容器内から余分な液体量が押し出されることを防止することができる。

【００１５】また、請求項２記載の容器によれば、前述した請求項１記載の発明の効果に加え、規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記下端にそれぞれ連通しているため、規制部材はスリットを介して作動部材に容易に取り付けることができる。

【００１６】また、請求項３記載の容器によれば、前述した請求項１記載の発明の効果に加え、規制部材は複数設けられ、複数ある前記規制部材より一または複数選定することができるため、規制部材の厚みを調整して、作動部材の上下方向の移動距離を適宜規制することができる。

【００１７】また、請求項４記載のディスペンサ−用の移動規制部材によれば、ディスペンサ−の頭とキャップとの間に位置する作動部材の外方に規制部材を配置させた規制部材により、作動部材の上下方向の移動距離を規制することができ、つまり、一往復の移動距離を短くすることができるため、容器内から余分な液体量が押し出されることを防止することができ、しかも、規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記下端にそれぞれ連通しているため、規制部材はスリットを介して作動部材に容易に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施例の容器に規制部材
（ディスペンサ−用の移動規制部材）を装着する前の状
態を示す概略的斜視図である。

【図２】図２は、容器に規制部材（ディスペンサ−用の
移動規制部材）を装着した状態を示す概略的一部側面図
である。

【図３】図３は、図２の作動部材の移動を示す概略的一
部側面図である。

【図４】図４（ａ）（ｂ）（ｃ）は、厚みが異なる規制
部材（ディスペンサ−用の移動規制部材）を示す概略的
側面図である。

【図５】図５は、図４（ｂ）の規制部材（ディスペンサ
−用の移動規制部材）を装着した状態を示す概略的一部
側面図である。

【図６】図６は、図４（ａ）（ｃ）の規制部材（ディス
ペンサ−用の移動規制部材）を重ねて装着した状態を示
す概略的一部側面図である。

【符号の説明】

１容器１ａ口部２ディスペンサ− ２ａキャップ２ｂ頭２ｃ作動部材３規制部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】液体を入れる容器と、この容器の口部にキャップを介して取り付けられ、頭を
押して前記容器内の液体をポンプにより前記容器外へ出
すディスペンサ−と、このディスペンサ−の前記頭と前記キャップとの間に位
置する作動部材の外方に配置され、前記作動部材の上下
方向の移動距離を規制する規制部材とを備えていること
を特徴とする容器。
【請求項２】規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前
記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒
体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設
けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記
下端にそれぞれ連通し、前記規制部材は前記スリットを介して前記作動部材に取
り付けられていることを特徴とする請求項１記載の容
器。
【請求項３】規制部材は複数あり、複数ある前記規制部材より一または複数選定して作動部
材の外方に配置し、前記作動部材の上下方向の移動距離を調整することがで
きることを特徴とする請求項１記載の容器。
【請求項４】ディスペンサ−の頭とキャップとの間に位
置する作動部材の外方に配置され、前記作動部材の上下
方向の移動距離を規制する規制部材を備え、前記ディスペンサ−は容器内の液体を前記頭を押し下げ
てポンプにより前記容器外へ出すものであり、前記規制部材は、弾性部材で形成され、上端と下端が開放し、開放した前
記上端と前記下端に連通する第１の内部空間を有した筒
体形状の規制部材本体と、この規制部材本体の側面に設
けられたスリットとからなり、前記スリットは前記第１の内部空間、前記上端及び前記
下端にそれぞれ連通し、前記規制部材は前記スリットを介して前記作動部材に取
り付けられていることを特徴とするディスペンサ−用の
移動規制部材。