JP3059400B2 - プッシュタイプディスペンサー - Google Patents

プッシュタイプディスペンサー

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JP3059400B2
JP3059400B2 JP9058430A JP5843097A JP3059400B2 JP 3059400 B2 JP3059400 B2 JP 3059400B2 JP 9058430 A JP9058430 A JP 9058430A JP 5843097 A JP5843097 A JP 5843097A JP 3059400 B2 JP3059400 B2 JP 3059400B2
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JP
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dead center
groove
lock groove
guide
nozzle head
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哲也 多田
肇明 後藤
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Canyon Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1059Means for locking a pump or its actuation means in a fixed position
    • B05B11/106Means for locking a pump or its actuation means in a fixed position in a retracted position, e.g. in an end-of-dispensing-stroke position

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズルヘッドの
押し込みおよびこれに連続する上昇に連動したピストン
の往復動に伴うシリンダ内での液体の吸い上げ、加圧に
よって、容器内の液体をノズルヘッドのノズル先端から
流出させるプッシュタイプディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ノズルヘッドの押し込みに連
動したシリンダ内でのピストンの往復動により、容器内
の液体をシリンダ内に吸い上げ、この吸い上げからの加
圧によってノズルヘッドの嘴状のノズルから液体を流出
させる構成の、いわゆるプッシュタイプディスペンサー
が、シャンプー、リンス等のような粘性の比較的高い液
体の収容された容器に装着されるディスペンサーとし
て、よく知られている(たとえば、USP No.3,062,41
6)。
【0003】この種のディスペンサーは、通常、液体の
製造者サイドに、組立完成品として納入され、この納入
先における容器への当該ディスペンサーの装着によっ
て、シャンプー、リンス等のような液体の商品化がなさ
れている。
【0004】ここで、液体(シャンプー、リンス等)を
商品化した後においては、ノズルからの液体の不要な流
出、たとえば、商品の搬送、陳列時等での液体の流出を
確実に防止しなければならない。そして、この種のディ
スペンサーが、ノズルヘッドの押し込みに伴う吸い上
げ、加圧によって、容器内の液体をノズルから流出させ
るものであることから、容器に対するノズルヘッドの押
し込みを阻止(ロック)することでノズルからの液体の
不要な流出を防止する構成が、公知のディスペンサーに
おいては一般的に知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ノズルヘッド
の押し込みを防止するロックのタイプは、ノズルヘッド
を昇降ストロークの下死点(最下位置)でロックする、
いわゆる下死点ロックタイプと、昇降ストロークの上死
点(最上位置)でロックする、いわゆる上死点ロックタ
イプとに大別できる。そして、前者の下死点ロックタイ
プとして、たとえば、ノズルヘッドを昇降ストロークの
下死点から更に押し込んで回転させ、この回転に伴う対
応するおねじ、めねじの螺合によってノズルヘッドを下
死点でロックする、いわゆるネジロック式のものが提供
されている(上記USP No.3,062,416参照)。
【0006】このような下死点ロックタイプにおいて
は、ノズルヘッドが昇降ストロークの下死点、つまりは
押し込み状態で保持されるため、商品の全体的な高さが
十分に抑制でき、効率的な搬送、陳列が容易に可能とな
る。
【0007】しかし、プッシュタイプディスペンサー
は、ノズルヘッドの押し込みによって容器内の液体をノ
ズルから流出させる構成であり、ディスペンサーを一度
でも使用すると、容器内の液体がシリンダ内に吸い上げ
られて待機するため、使用後にノズルヘッドをロックす
るためには、ノズルヘッドのワンストローク分の液体の
無駄な流出、および、この液体の処理のための不要な手
間の追従が避けられない。そして、この液体の無駄およ
び処理の手間を省くために、ディスペンサーの使用後に
ノズルヘッドをロックすることなくこの商品を持ち運ぶ
と、ノズルヘッドの予期せぬ押し込みによって、液体の
不要な流出を生じる虞れがある。
【0008】また、後者の上死点ロックタイプとして、
たとえば、ノズルヘッドを昇降ストロークの上死点で特
定方向に回動させてノズルヘッドを上死点でロックす
る、いわゆるツイストロック式のものや、ノズルヘッド
の下方に延出されたピストンシャフトの回りに別体のス
トッパを嵌着して、上死点からのノズルヘッドの押し込
みを阻止する、いわゆるストッパ式のもの等が知られて
いる。
【0009】このような、上死点ロックタイプによれ
ば、ノズルヘッドを押し込むことなく、ノズルヘッドが
ロックできるため、ディスペンサーを使用した後におい
ても、液体を無駄にすることのないロックが容易に可能
となる。しかしながら、この上死点ロックタイプにおい
ては、ノズルヘッドが昇降ストロークの上死点、つまり
は容器から最大限に突出した位置にあるため、商品の全
体的な高さが高くなり、搬送、陳列の際の効率の低下が
避けられない。
【0010】そして、いわゆるストッパ式の構成におい
ては、別体のストッパが必要となり、ディスペンサーの
使用時にはこのストッパが取り外されるため、ストッパ
の紛失を招きやすい。
【0011】この発明は、ノズルヘッドの下死点ロッ
ク、上死点ロックの双方を可能とし、状況に応じて、そ
のロック位置を適宜選択可能としたプッシュタイプディ
スペンサーの提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、シリンダの上端に固定されたチ
ャプリットの内周面に、ガイド突起が成形されるととも
に、このガイド突起を摺動自在かつ離脱不能に保持する
ガイド溝が、ガイド突起に対向する位置でピストンシャ
フトの外周面に成形されている。
【0013】このガイド溝は、上死点、下死点間でのノ
ズルヘッドの昇降ストロークを保障可能に、上記ピスト
ンシャフトの軸線に沿って縦方向に延びたストローク溝
と、このストローク溝の上端、下端からピストンシャフ
トの円周方向にそれぞれ連続して延びた上端サイドの下
死点ロック溝および下端サイドの上死点ロック溝との組
み合わせとして形成されている。そして、ノズルヘッド
の昇降ストロークの下死点、上死点でのピストンシャフ
トの回動に伴う、ストローク溝から下死点ロック溝、上
死点ロック溝へのガイド突起の進入および保持によっ
て、ノズルヘッドが各死点に対応する位置で昇降不能に
ロック可能となっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1(A) に示すように、この発明に係るプ
ッシュタイプディスペンサー10は、ノズルヘッド12と、
シリンダ14と、ノズルヘッドに連動してシリンダ内を往
復動するピストン16とを具備している。そして、ディス
ペンサー10は、回転自在なボトルキャップ18の螺着によ
って容器20の口部20a に着脱可能に取り付けられ、昇降
ストロークの下死点、上死点間でのノズルヘッド12の昇
降のもとでの、シリンダ14の内部でのピストン16の往復
動に伴う、容器内の液体のシリンダ内への吸い上げ、お
よび、シリンダ内での液体の加圧によって、当該液体
(加圧液)をノズルヘッドの嘴状のノズル12a の先端か
ら流出するように構成されている(図2(A) 参照)。
【0016】このようなディスペンサー10の装着される
容器20として、たとえば、シャンプー、リンス、ハンド
ソープ等に代表されるような粘性の比較的高い液体から
なる石けん、化粧品類を内容物とする容器、および、マ
ヨネーズ、ケチャップ、ソース等のソース類に代表され
るような粘性のある食品、調味料等を内容物とする容器
が、一般的に例示できる。このような容器20は、一般
に、プラスチックまたはガラスから成形される。
【0017】図1(A) に示すように、このディスペンサ
ー10においては、嘴状のノズル12aを有するノズルヘッ
ド12が、流出路12b として規定されたその内部を流出路
22aに連通させて、ピストンシャフト22の上端に嵌着の
もとで回動不能に一体的に連結されている。そして、こ
のピストンシャフト22の下端に、たとえば、流出路22a
に連通する流出路23a を有するステム23が固定されると
ともに、このステムの流出路の回りを所定範囲で昇降自
在に、ピストン16が配設されている。
【0018】ピストン16は、たとえば、上下端の開口し
た段付きの略円筒体としてなるシリンダ14の内周面に弾
性のもとで摺接するスカート状シール片16a をその回り
に一体に有して成形されている。そして、ノズルヘッド
12と一体的なピストンシャフト22の昇降に伴う、ステム
の流出路23a の回りでの相対的な昇降動作によって、そ
の流出路23a の開口を開閉可能に、ピストン16は構成さ
れている。つまり、ピストン16は、シリンダ14の内部と
ピストンシャフトの流出路22a との間での液体の流れを
制御する弁(二次弁)としての機能を兼ね備えている。
【0019】なお、シリンダ14の所定の段部とステム23
の下端との間に、たとえば、圧縮コイルばね等からなる
リターンスプリング24が、下方に押し込まれたノズルヘ
ッド12を上方に偏倚するための偏倚手段として配置、張
設され、このリターンスプリングの偏倚力に抗した押し
込み、および、この押し込みに伴うリターンスプリング
の偏倚力のもとでの押し上げによって、ノズルヘッド、
つまりはピストン16の連続した往復動が可能となってい
る。
【0020】そして、シリンダ14の下端に、流入路26a
を規定するサクションチューブ26の上端が嵌入されると
ともに、この流入路での液体の流れを制御する一次弁28
が、流入路の開口端に配置されている。
【0021】また、上端で連続する外円筒体30a と内円
筒体30b とを一体に持つチャプリット30が、シリンダ14
の上端開口に嵌着されている(図3参照)。そして、図
1(A) に示すように、このチャプリット30の外円筒体30
a の下端とシリンダ14の上端部のフランジ14a とによ
る、上端の内方フランジ18a の狭持によって、ボトルキ
ャップ18は、シリンダに対して回転自在に配設されてい
る。
【0022】なお、シリンダのフランジ14a の下面に沿
って、たとえば、ガスケット32がシリンダ14の回りに巻
装され、このガスケットへの容器口部20a の密着によっ
て、容器20の内部の液密が確保可能となっている。
【0023】また、容器20からシリンダ14への液体の流
入(吸い上げ)に伴う容器内の負圧化を防止するための
負圧防止孔34が、シリンダの側壁に横孔として成形され
ている。この負圧防止孔34は、図2(A) に示すノズルヘ
ッド12の昇降ストロークの上死点(最上位置)でピスト
ンのスカート状シール片16a によって閉鎖されるととも
に、この上死点からのノズルヘッドの押し込みによって
開口され、この負圧防止孔の開口状態において、容器20
の内部への大気の流入が可能となっている(図1(A) 参
照)。
【0024】この構成のディスペンサー10においては、
図1(A) に一点鎖線で示す最上位置、つまりは昇降スト
ロークの上死点(図2(A) 参照)から、リターンスプリ
ング24の偏倚力に抗してノズルヘッド12を押し込むこと
により、ピストン16は、図1(A) に実線で示すように、
ノズルヘッドの押し込みに連動してシリンダ14の内部を
下降する。そして、たとえば、最下位置、つまりは昇降
ストロークの下死点まで押し込んだ後にノズルヘッド12
への押し込み力を除けば、ピストン16は、リターンスプ
リング24の偏倚力により、ノズルヘッドと共に図1(A)
に一点鎖線で示すストロークの上死点(最上位置)に戻
されて待機する。
【0025】つまり、昇降ストロークの下死点、上死点
間でのノズルヘッド12の押し込みおよび上昇により、ピ
ストン16は、シリンダ14の内部において、図1(A) に実
線で示す下方位置と、図2(A) に示す上方位置との間を
往復動する、いわゆるポンピングアクションを行う。
【0026】このようなポンピングアクションにおけ
る、ピストン16の上昇に伴うシリンダ14の内部の負圧化
のもとで、容器内の液体は流入路26a 、一次弁28を経て
シリンダ内に吸い上げられる。そして、図1(A) に一点
鎖線で示す昇降ストロークの上死点(図2(A) 参照)か
らのノズルヘッド12の押し込みに伴うピストン16の下降
によって、シリンダ14の内部の液体が加圧されるととも
に、図1(A) に実線で示すように、この加圧時でのスカ
ート状シール片16a の上昇に伴う、ステムの流出路23a
の開口の開放により、シリンダ内の液体(加圧液)は流
出路22a、12b を経て、ノズルヘッドのノズル12a の先端
の流出口から流出される。
【0027】ところで、図1(A)、(B) および図3に示す
ように、この発明のプッシュタイプディスペンサー10に
おいては、チャプリット30の内周面、つまり、チャプリ
ットの内円筒体30b の内周面にガイド突起36が一体に設
けられるとともに、このガイド突起を摺動自在かつ離脱
不能に保持するガイド溝38が、ガイド突起に対向する位
置でピストンシャフト22の外周面に成形されている。
【0028】なお、この実施の形態においては、チャプ
リットのガイド突起36、および、ピストンシャフトのガ
イド溝38が、たとえば、180 °離反した2ヶ所に、それ
ぞれ設けられている。
【0029】図1(B) および図3を見るとわかるよう
に、ピストンシャフトのガイド溝38は、下死点と上死点
との間でのノズルヘッド12の昇降(図1(A) 参照)を保
障可能に、ピストンシャフト22の軸線に沿って縦方向に
延びたストローク溝38a と、このストローク溝の上端、
下端から、たとえば、ピストンシャフトの円周の同一方
向にそれぞれ連続して延びた上端サイドの下死点ロック
溝38b および下端サイドの上死点ロック溝38c との組み
合わせからなる平面略コ字形状に形成されている。
【0030】なお、ガイド溝の下死点ロック溝38b 、上
死点ロック溝38c は、いずれも、たとえば、ガイド突起
36に対するピストンシャフト22、つまりはノズルヘッド
12の約90°の回動を保障可能な長さに形成される。
【0031】ここで、図1(A) 、図3に示すように、こ
のようなガイド溝38をピストンシャフト22の外周面に設
ける構成においては、ガイド溝の上端が、開放された形
状に成形される。そして、ピストンシャフト22の上端に
固定されるノズルヘッド12の下端によって、ガイド溝38
の上端が規定可能となっている。つまり、ノズルヘッド
12は、少なくとも、ガイド溝のストローク溝38a の上端
と下死点ロック溝38bの上端とを連続して規定可能な形
状を下端に有して成形されている。
【0032】このような構成によれば、ピストンシャフ
ト22からのノズルヘッド12の分離状態であれば、ガイド
溝38の上端の開放が得られるため、ガイド溝の上方から
のガイド突起36の挿入、配置が容易に可能となる。そし
て、ガイド溝38の内部へのガイド突起36の挿入を伴うチ
ャプリット30の配置の後に、ピストンシャフト22の上端
にノズルヘッド12を固定すれば足りるため、ガイド溝内
へのガイド突起の配置に伴う作業の煩雑化を招くことが
ない。
【0033】なお、図3に示すように、ノズルヘッド12
とピストンシャフト22とを、たとえば、ノズルヘッドサ
イドの凹部39-1とピストンシャフトサイドの凸部39-2と
の相互の係合を伴って連結可能とすることが好ましい。
このような構成によれば、凹部39-1、凸部39-2間の係合
によって、ノズルヘッド12、ピストンシャフト22の回動
方向での相互間のずれが確実に阻止できる。
【0034】ここでは、凹部39-1をノズルヘッド12の下
端に、凸部39-2をピストンシャフト22の上端にそれぞれ
設けているが、相互に係合可能であれば足りるため、こ
れとは逆に、ノズルヘッドサイドに凸部を、ピストンシ
ャフトサイドに凹部をそれぞれ設ける構成としてもよい
ことはいうまでもない。
【0035】ガイド溝のストローク溝38a は、ノズルヘ
ッド12の昇降ストロークを保障かつ規定可能に形成され
ているため、ストローク溝をガイド突起36に対して整列
させた図1(A)、(B) の状態においては、上死点、下死点
間でのノズルヘッドの押し込み(下降)、上昇のもとで
の液体の流出が得られる。
【0036】そして、たとえば、図1(A)、(B) に実線で
示すノズルヘッド12の昇降ストロークの下死点におい
て、ノズルヘッド、つまりはピストンシャフト22を対応
する方向、つまりはガイド溝38をガイド突起36に対して
図1(B) の左方に移動させる方向に回動させれば、図4
(A)、(B) に示すように、ガイド突起が、ストローク溝38
a の上端に連続した下死点ロック溝38b に進入する。
【0037】この下死点ロック溝38b においては、その
終端部がガイド突起36を係止、保持する保持位置として
規定されている。図4(B) に加えて図3を見るとわかる
ように、たとえば、下死点ロック溝38b の終端縁に隣接
する位置に、ガイド突起36の係止可能かつ乗り越え可能
な高さの突起が、ストッパ40として設けられ、このスト
ッパと当該ロック溝の終端縁との間での狭持によって、
ガイド突起が保持可能となっている。
【0038】このような構成においては、昇降ストロー
クの下死点におけるノズルヘッド12の回動によってガイ
ド突起36を下死点ロック溝38b に進入させ、約90°の回
動のもとで、ガイド突起を当該ロック溝の終端部の保持
位置で保持すれば、このガイド突起に対する当該ロック
溝の上下壁の係合により、ガイド突起に対するピストン
シャフト22の昇降、つまりはノズルヘッド12の昇降が阻
止される。つまり、ノズルヘッド12は、その昇降ストロ
ークの下死点においてロックされる。
【0039】このように、ノズルヘッド12をその昇降ス
トロークの下死点でロックすれば、ディスペンサー10自
体の高さ、ひいてはディスペンサーと容器20との組み合
わせとしてなる商品の全体的な高さが十分に抑制でき、
その必要なスペースの縮小化により、効率的な搬送、陳
列が容易に可能となる。
【0040】ここで、図3および図4(B) に示すよう
に、この発明においては、下死点ロック溝38b が、スト
ローク溝38a の上端から上方に傾斜して延びた傾斜溝と
して形成され、これによって、この当該ロック溝の保持
位置をストローク溝の上端より上方に設定している。こ
のような構成においては、ノズルヘッド12の回動に伴
う、ガイド突起36に対する下死点ロック溝38b の移動に
より、ノズルヘッドは、下死点ロック溝の傾斜に沿っ
て、昇降ストロークの下死点より更に下降する。
【0041】そして、この発明においては、図3、図4
(B) に加えて図4(A) を見るとわかるように、ノズルヘ
ッド12に部分的な大径部12c が設けられ、下死点ロック
溝38b の保持位置にガイド突起36が位置するとき、この
ノズルヘッドの大径部をチャプリット30の内周面への密
着のもとでチャプリットの開口端30c に嵌入可能として
いる。このような構成によれば、昇降ストロークの下死
点におけるノズルヘッド12のロックに伴うノズルヘッド
の大径部12a の嵌入によって、チャプリットの開口端30
c が密閉されるため、容器内の液体が負圧防止孔34を介
してシリンダ内に流入しても、シリンダ内からの液体の
漏出は確実に防止される。
【0042】なお、この発明においては、下死点ロック
溝38b の保持位置が、ストローク溝38a の上端より上方
に設定されているため、昇降ストロークの下死点におけ
る、チャプリットの開口端30c へのノズルヘッドの大径
部12c の当接は確実に防止できる(図1(A) 参照)。従
って、ノズルヘッド12の押し込みに伴う、チャプリット
の開口端30c へのノズルヘッドの大径部12c の嵌入が確
実に阻止され、ノズルヘッドの円滑な昇降が容易に確保
できる。
【0043】また、チャプリットの開口端30c への大径
部12c の嵌入を伴って、ノズルヘッド12が下死点でロッ
クされるため、この嵌入のもとでの摩擦力によって、チ
ャプリット30に対するノズルヘッドの緩みが十分に抑制
される。従って、下死点でのロック時におけるノズルヘ
ッド12の不意なロック解除が十分に防止でき、これによ
って、ロック時での安全性が向上する。
【0044】そして、図4(A)、(B) に示す下死点ロック
溝38b の保持位置から、チャプリット30と大径部12c と
の摩擦力に抗する回転力、および、ガイド突起36がスト
ッパ40を乗り越えるに必要な回転力のもとで、ノズルヘ
ッド12、つまりはガイド溝38を、ガイド突起に対して図
4(B) の右方に移動させる方向に約90°回動させれば、
ガイド突起は、ストローク溝38a に整列した位置に戻さ
れて、昇降ストロークの下死点、上死点間でのノズルヘ
ッドの昇降が確保できる(図1(A)、(B) の実線参照)。
【0045】また、たとえば、図1(A)、(B) に一点鎖線
で示すノズルヘッド12の昇降ストロークの上死点におい
て、ノズルヘッドを対応する方向、つまりはガイド溝38
をガイド突起36に対して図1(B) の左方に移動させる方
向に約90°回動させれば、図2(A)、(B) に示すように、
ガイド突起が、ストローク溝38a の下端に連続した上死
点ロック溝38c に進入し、これによって、ノズルヘッド
はその昇降ストロークの上死点においてロックされる。
【0046】なお、この上死点ロック溝38c において
も、ガイド突起36の保持位置が、その終端縁とストッパ
40との間に規定されている(図2(B) および図3参
照)。
【0047】このような構成においては、昇降ストロー
クの上死点におけるノズルヘッド12の約90°の回動によ
って、ガイド突起36を上死点ロック溝38c に進入させれ
ば、このガイド突起に対する当該ロック溝の上下壁の係
合のもとで、ガイド突起に対するピストンシャフト22の
昇降、つまりはノズルヘッド12の昇降が阻止されるた
め、ノズルヘッド12は、その昇降ストロークの上死点に
おいてロックされる。
【0048】このように、ノズルヘッド12を昇降ストロ
ークの上死点でロック可能とすることによって、使用後
のディスペンサー10においても、ノズルヘッドを押し込
むことなくロックできる。つまり、ディスペンサー10を
使用した後においても、液体を無駄にすることのないロ
ックが行えるため、ディスペンサーの使用後での搬送
が、液体の流出を伴うことなく容易に行える。
【0049】上記のように、このプッシュタイプディス
ペンサー10においては、ノズルヘッドの昇降を阻止する
ノズルヘッド12のロックが、昇降ストロークの下死点、
上死点の双方で可能となっている。そして、そのロック
位置は、ノズルヘッドを回動させる位置に応じて適宜選
択可能であるため、ディスペンサー10の使用前での下死
点でのロックによって、効率的な搬送、陳列が可能とな
るとともに、ディスペンサーの使用後での上死点のロッ
クによって、液体の流出を伴わないロックが容易に可能
となり、使用後の持ち運びの際における液体の流出が確
実に防止できる。
【0050】また、液体の製造者サイドがその納入時に
おけるロック位置を下死点ロック、上死点ロックのいず
れかに指定する場合においても、この発明のディスペン
サー10によれば、ディスペンサー自体の構造を変更する
ことなく、容易に対応できる。つまり、ディスペンサー
のメーカーサイドは、その製造、出荷時に、ノズルヘッ
ド12のロック位置を液体の製造者サイドの要望に合わせ
た位置に設定すれば足りるため、単一の構造のディスペ
ンサー10が、いずれのロック位置の要望に対しても適応
できる。従って、ディスペンサーのメーカーサイドとし
ては、いずれの要望に対しても単一の構造のディスペン
サー10を用意すれば足りるため、ディスペンサーの生産
効率が確実に向上する。
【0051】更に、チャプリット30の内周面にガイド突
起36を設けるとともに、このガイド突起の摺動可能なガ
イド溝38をシリンダシャフト22の外周面に成形すれば足
りるため、構成の複雑化を招くことなく、下死点、上死
点の双方でノズルヘッド12をロック可能とするディスペ
ンサー10が容易に確保できる。
【0052】また、ガイド溝のストローク溝38a にガイ
ド突起36を整列させた状態においては、昇降ストローク
の下死点、上死点間でのノズルヘッド12の昇降が確保で
きるため、ディスペンサー10の本来の機能、動作を損な
うこともない。
【0053】ここで、図1(B) および図3に示すよう
に、ガイド溝のストローク溝38a と下死点ロック溝38b
および上死点ロック溝38c との境界点を規定するための
規定突起42を、ストローク溝に対する各ロック溝の開口
端にそれぞれ形成することが好ましい。規定突起42とし
て、たとえば、ストッパ40と同様の、ガイド突起36の係
止可能かつ乗り越え可能な高さの突起が利用できる。
【0054】このような規定突起42を下死点ロック溝38
b 、上死点ロック溝38c の開口端にそれぞれ設けること
によって、ノズルヘッド12の昇降時における、ストロー
ク溝38a から各ロック溝へのガイド突起の不要な進入が
規制される。従って、ノズルヘッド12の円滑な昇降が容
易に確保できる。
【0055】そして、ガイド突起36が規定突起42を乗り
越える回動力のもとで、ガイド溝38、つまりはノズルヘ
ッド12を回動させればよいとともに、この規定突起の乗
り越えによって、ガイド突起に対するガイド溝の位置が
明確化されるため、操作性が一層向上される。
【0056】また、この発明の実施の形態においては、
突起としてなるストッパ40によって、下死点ロック溝38
b 、上死点ロック溝38c でのガイド突起36の保持位置を
規定している。しかし、突起の形成に限定されず、たと
えば、ガイド突起36の挿入、係止可能な凹部を、下死点
ロック溝38b 、上死点ロック溝38c の下壁に設ける構成
としてもよい。
【0057】しかしながら、この実施の形態のように、
突起としてなるストッパ40を下死点ロック溝38b 、上死
点ロック溝38c の終端縁に隣接する位置に設ければ、回
動以外の動作が、保持位置においては不要となるため、
その操作性の煩雑化が確実に防止できる。
【0058】また、この実施の形態においては、ガイド
溝38が、下死点ロック溝38b および上死点ロック溝38c
をストローク溝38a の上端、下端からピストンシャフト
22の円周の同一方向にそれぞれ延ばした平面略コ字形状
として具体化されているが、下死点ロック溝、上死点ロ
ック溝はピストンシャフトの円周方向に延びた形状であ
れば足りるため、同一方向に限定されず、下死点ロック
溝、上死点ロック溝をストローク溝の上端、下端から異
なる方向にそれぞれ延出させた形状に、ガイド溝を形成
してもよい。
【0059】しかし、下死点ロック溝38b 、上死点ロッ
ク溝38c を同一方向に延ばして形成すれば、下死点、上
死点のいずれにおいても、そのロック方向および解除方
向が一致するため、この点からも、操作性の煩雑化が確
実に防止できる。
【0060】更に、この実施の形態においては、ガイド
突起36の保持位置を規定するストッパ40と、ストローク
溝38a と下死点ロック溝38b および上死点ロック溝38c
との境界点を規定する規定突起42とを個別に設けている
が、これに限定されず、たとえば、ストッパを省略し、
規定突起がストッパを兼用してもよい。
【0061】また、下死点ロック溝38b 、上死点ロック
溝38c の長さは、ノズルヘッド12の90°の回動を保障可
能とする長さとして具体化されているが、これに限定さ
れず、たとえば、45°、60°あるいは120 °等の他の角
度でのノズルヘッドの回動を保障する長さに、下死点ロ
ック溝、上死点ロック溝を規定してもよい。
【0062】そして、この実施の形態においては、ガイ
ド突起36、ガイド溝38を180 °離反した2ヶ所にそれぞ
れ配置する構成が例示されているが、ガイド突起とガイ
ド溝との数が一致していればよいため、その数はこれに
限定されない。つまり、2ヶ所に限定されず、1ヶ所ま
たは3ヶ所等に、ガイド突起36、ガイド溝38をそれぞれ
設けて、ディスペンサー10を構成してもよい。
【0063】ところで、この種のプッシュタイプディス
ペンサーにおいて、たとえば、ノズル先端に残された液
体(残留液)をシリンダ内に生じた負圧のもとでシリン
ダ内に逆流させる、いわゆるバックサクションを生じさ
せる構成がある(たとえば、特開平07−096956号)。
【0064】そして、このバックサクションを生じるデ
ィスペンサー110 を図5(A) に例示する。これを見ると
わかるように、このようなバックサクションを生じるデ
ィスペンサー110 においても、上述した実施の形態のデ
ィスペンサー10と同様に、ピストンシャフト122 の上端
に設けられたノズルヘッド12と、シリンダ14と、ピスト
ンシャフトの下端部に設けられてシリンダ内を摺動可能
なピストン16とが備えられるとともに、シリンダの上端
に、チャプリット30が嵌着等により固定されている。
【0065】そして、このディスペンサー110 において
は、サクションチューブ26によって規定された流入路26
a からの液体の流れを制御する一次弁128 が、上方に延
出されたロッド128aを一体に有するロッド形状に成形さ
れ、このロッドを保持可能とする二次弁44が、ピストン
シャフト122 の内部で流出路122aの開口を開閉可能に配
設されている。
【0066】このような構成においては、ノズルヘッド
12の押し込みによって、二次弁44が開放される。そし
て、二次弁44は、一次弁のロッド128aの保持によって、
その開放位置に残されるため、下死点でのノズルヘッド
12の上昇開始から所定時間だけ遅延して、二次弁は閉鎖
される。そのため、この遅延時間に相当する時間におい
て、ピストンシャフト122 の内部に規定された流出路12
2aでの残留液は、ノズルヘッド12、つまりはピストンシ
ャフトの上昇のもとでシリンダ14の内部に生じた負圧に
よって、二次弁44を経てシリンダ内に戻される。
【0067】そして、この流出路122aに残された残留液
をシリンダ14に逆流させることで、同時にノズル12a の
先端付近の残留液を後退させ、これによって、液ダレや
残留液の乾燥、固化を防止可能としている。
【0068】このようなバックサクションの生じるディ
スペンサー110 は、昇降ストロークの下死点からの上昇
に伴って、残留液のバックサクションを生じる構成であ
るため、下死点でノズルヘッド12をロックする下死点ロ
ックにおいては、このバックサクションは生じない。し
かしながら、このディスペンサー110 に、上述した実施
の形態と同様のガイド突起36およびガイド溝38を設ける
ことによって、ノズルヘッド12の昇降ストロークの下死
点、上死点の双方でのロックを可能とすれば、使用後に
ノズルヘッドを上死点でロックすることで、バックサク
ションの生じた状態でのノズルヘッドのロックが確保で
きる。
【0069】従って、バックサクションの生じるディス
ペンサー110 にこの発明を応用することによって、バッ
クサクションが一層有効に機能する。
【0070】そして、この発明においては、使用後の持
ち運びに有効な上死点ロックと、搬送、陳列に有効な下
死点ロックとが併設されているため、この発明は、使用
後での上死点ロックを不可欠とするバックサクション付
きのディスペンサー110 に、特に有効に利用できる。
【0071】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0072】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るプッシュ
タイプディスペンサーにおいては、ノズルヘッドの昇降
を阻止するロックが、昇降ストロークの下死点、上死点
の双方で可能となっている。そして、そのロック位置
は、ノズルヘッドを回動させる位置に応じて適宜選択可
能であるため、ディスペンサーの使用前での下死点での
ロックによって、効率的な搬送、陳列が可能となるとと
もに、ディスペンサーの使用後での上死点のロックによ
って、液体の流出を伴わないロックが容易に可能とな
り、使用後の持ち運びの際における液体の流出が確実に
防止できる。
【0073】また、下死点ロック、上死点ロックが適宜
選択できるため、ディスペンサーのメーカーサイドとし
ては、単一の構造のディスペンサーで、いずれのロック
位置への要望にも対応できる。従って、ディスペンサー
の生産効率が確実に向上する。
【0074】更に、チャプリットの内周面にガイド突起
を設けるとともに、このガイド突起の摺動可能なガイド
溝をシリンダシャフトの外周面に成形すれば足りるた
め、構成の複雑化を招くことなく、下死点、上死点の双
方でノズルヘッドをロック可能とするディスペンサーが
容易に確保できる。
【0075】また、ガイド溝のストローク溝にガイド突
起を整列させた状態においては、昇降ストロークの下死
点、上死点間でのノズルヘッドの昇降が確保できるた
め、ディスペンサーの本来の機能、動作を損なうことも
ない。
【0076】そして、下死点ロック溝、上死点ロック溝
の開口端に、ストローク溝との境界点を規定するための
規定突起を設ければ、ノズルヘッドの昇降時における、
ストローク溝から各ロック溝へのガイド突起の不要な進
入が規制されるため、ノズルヘッドの円滑な昇降が容易
に確保できる。
【0077】また、ガイド溝の上端サイドの下死点ロッ
ク溝を、ストローク溝の上端から上方に傾斜して延びた
傾斜溝とし、これによって、ノズルヘッドの対応する大
径部をチャプリットの開口端に嵌入させれば、ノズルヘ
ッドの下死点でのロックによって、チャプリットの開口
端が密閉される。そのため、容器内の液体が負圧防止孔
を介してシリンダ内に流入しても、シリンダ内からの液
体の漏出は確実に防止され、この点からも、ディスペン
サーの安全性が向上される。
【0078】そして、下死点ロック溝を傾斜させている
ため、昇降ストロークの下死点における、チャプリット
の開口端へのノズルヘッドの大径部の当接は確実に防止
できる。従って、ノズルヘッドの押し込みに伴う、チャ
プリットの開口端へのノズルヘッドの大径部の嵌入が確
実に阻止され、ノズルヘッドの円滑な昇降が容易に確保
できる。
【0079】更に、ガイド溝の下死点ロック溝、上死点
ロック溝をストローク溝の上端、下端の対応するサイド
からピストンシャフトの円周の同一方向にそれぞれ延ば
せば、下死点、上死点のいずれにおいても、そのロック
方向および解除方向が一致するため、この点からも、操
作性の煩雑化が確実に防止できる。
【0080】また、ガイド溝の下死点ロック溝および上
死点ロック溝の開口端を拡開して形成すれば、ストロー
ク溝から各ロック溝へのガイド突起の円滑な進入が容易
に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降ストロークの下死点における、この発明に
係るプッシュタイプディスペンサーの概略縦断面図、お
よび、ガイド溝の概略平面図である。
【図2】上死点でのロック状態における、ディスペンサ
ーの概略縦断面図、および、ガイド溝の概略平面図であ
る。
【図3】ピストンシャフトおよびチャプリットの一部破
断の概略斜視図である。
【図4】下死点でのロック状態における、ディスペンサ
ーの概略縦断面図、および、ガイド溝の概略平面図であ
る。
【図5】昇降ストロークの下死点における、この発明の
別の形態のディスペンサーの概略縦断面図、および、ガ
イド溝の概略平面図である。
【符号の説明】
10、110 プッシュタイプディスペンサー 12 ノズルヘッド 12a ノズル 14 シリンダ 16 ピストン 20 容器 22 ピストンシャフト 30 チャプリット 36 ガイド突起 38 ガイド溝 38a ストローク溝 38b 下死点ロック溝 38c 上死点ロック溝 40 ストッパ 42 境界突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 11/00 101 B65D 47/34 B65D 83/76

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部を摺動可能なピストンが
    ピストンシャフトの下端部に設けられ、ピストンシャフ
    ト上端に一体的に連結されたノズルヘッドの押し込みお
    よびこれに連続する上昇に連動したピストンの往復動に
    伴う、シリンダ内での液体の吸い上げ、加圧によって、
    容器内の液体をノズルヘッドのノズル先端から流出させ
    るプッシュタイプディスペンサーにおいて、 上記シリンダの上端に固定されたチャプリットの内周面
    にガイド突起が成形されるとともに、 上死点、下死点間での上記ノズルヘッドの昇降ストロー
    クを保障可能に、上記ピストンシャフトの軸線に沿って
    縦方向に延びたストローク溝と;このストローク溝の上
    端、下端からピストンシャフトの円周方向にそれぞれ連
    続して延びた上端サイドの下死点ロック溝および下端サ
    イドの上死点ロック溝と;の組み合わせからなるガイド
    溝が、前記ガイド突起を摺動自在かつ離脱不能に保持可
    能に、ガイド突起に対向する位置でピストンシャフトの
    外周面に成形され、 ノズルヘッドの昇降ストロークの下死点、上死点でのピ
    ストンシャフトの回動に伴う、ストローク溝から下死点
    ロック溝、上死点ロック溝へのガイド突起の進入および
    保持によって、ノズルヘッドを各死点に対応する位置で
    昇降不能にロック可能としたことを特徴とするプッシュ
    タイプディスペンサー。
  2. 【請求項2】 ガイド溝の下死点ロック溝、上死点ロッ
    ク溝の終端部にガイド突起の係止可能なストッパを設け
    て、ガイド突起の保持位置を各ロック溝の終端部にそれ
    ぞれ規定した請求項1記載のプッシュタイプディスペン
    サー。
  3. 【請求項3】 ストッパが、ガイド突起の係止可能かつ
    乗り越え可能な高さの突起として、ガイド溝の下死点ロ
    ック溝、上死点ロック溝の終端に隣接する位置にそれぞ
    れ形成され、狭持のもとでガイド突起を保持可能とする
    このストッパと各ロック溝の終端との間が、ガイド突起
    の保持位置として、各ロック溝の終端部にそれぞれ規定
    された請求項1記載のプッシュタイプディスペンサー。
  4. 【請求項4】 ガイド溝のストローク溝と下死点ロック
    溝、上死点ロック溝との境界点を規定するための規定突
    起が、ガイド突起の係止可能かつ乗り越え可能な高さの
    突起として、ストローク溝に対する各ロック溝の開口端
    にそれぞれ形成された請求項1ないし3のいずれか記載
    のプッシュタイプディスペンサー。
  5. 【請求項5】 ガイド溝の上端サイドの下死点ロック溝
    を、ストローク溝の上端から上方に傾斜して延びた傾斜
    溝として形成することにより、この下死点ロック溝の保
    持位置をストローク溝の上端より上方に設定し、下死点
    ロック溝に進入したガイド突起が少なくとも保持位置に
    到達したとき、ノズルヘッドの対応する大径部を、チャ
    プリットの内周面への密着のもとでチャプリットの開口
    端に嵌入可能とした請求項1ないし4のいずれか記載の
    プッシュタイプディスペンサー。
  6. 【請求項6】 ガイド溝が、下死点ロック溝、上死点ロ
    ック溝をストローク溝の上端、下端の対応するサイドか
    らピストンシャフトの円周の同一方向にそれぞれ延ばし
    た平面略コ字形状に形成された請求項1ないし5のいず
    れか記載のプッシュタイプディスペンサー。
  7. 【請求項7】 ガイド溝の下死点ロック溝および上死点
    ロック溝の開口端が、いずれも拡開して形成された請求
    項1ないし6のいずれか記載のプッシュタイプディスペ
    ンサー。
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