JP3068471U - 組立式グライダ―おもちゃとこれに使用する翼固定片 - Google Patents

組立式グライダ―おもちゃとこれに使用する翼固定片

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JP3068471U
JP3068471U JP1999008100U JP810099U JP3068471U JP 3068471 U JP3068471 U JP 3068471U JP 1999008100 U JP1999008100 U JP 1999008100U JP 810099 U JP810099 U JP 810099U JP 3068471 U JP3068471 U JP 3068471U
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正栄 天田
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天田印刷加工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着地の衝撃によっても主翼等の翼が機体の嵌
合溝に食い込んで破損することがなく、しかも、翼を機
体に対して一定の角度に固定することができるととも
に、軽量で安価な組立式グライダーおもちゃとこれに使
用する翼固定片の提供。 【解決手段】 本考案に係る組立式グライダーおもちゃ
は、発泡スチレン等の薄板からなる機体5に形成した嵌
合溝5a,5bに、薄板からなる翼6,7を嵌合してな
るものであり、その機体5と翼6,7とを、プラスチッ
ク等の弾性薄板からなる翼固定片8,9により固定して
いる。また、本考案に係る翼固定片8,9は、発泡スチ
レン等の薄板からなる機体5の下部と、これに形成した
嵌合孔5a,5bに嵌合された翼6,7の、その機体5
を中心とする両側対称位置の2個所とを固定する構成に
なっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、薄板で形成した組立式グライダーおもちゃとこれに使用する翼固定 片に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図10に示すような組立式グライダーおもちゃがある。 その組立式グライダーおもちゃは、厚さ1mmほどの発泡スチレンの薄板からな る機体1に形成された主翼嵌合溝1aと尾翼嵌合溝1bに、同じく厚さ1mmほど の発泡スチレンの薄板からなる主翼2と水平尾翼3とを挿入嵌合することにより 組み立てられているものである。なお、4は重心位置を調整するためのバラスト である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、厚さ1mmほどの板厚にした発泡スチレン製の機体1は、機械的 強度が十分ではないために、例えば滑空させた後の着地時等に加わる衝撃によっ て、主翼嵌合溝1aや尾翼嵌合溝1bの前端にそれらに嵌合している主翼2や水 平尾翼3が食い込んで破損しやすく、また、それら主翼2や水平尾翼3の位置が ずれてしまう。
【0004】 また、薄板で形成した機体1の主翼,尾翼嵌合溝1a,1bに、主翼2や水平 尾翼3を嵌合しているだけなので接触面積が狭く、従って、機体1に対する主翼 2や水平尾翼3の取付け角度が狂いやすいという欠点がある。
【0005】 そこで本考案は、着地の衝撃によっても主翼等の翼が機体の嵌合溝に食い込ん で破損することがなく、しかも、翼と機体とを一定の角度にしておくことができ るとともに、軽量で安価な組立式グライダーおもちゃとこれに使用する翼固定片 を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る組立式グライダーおもちゃは、発泡スチレン等の薄板からなる機 体5に形成した嵌合溝5a,5bに、薄板からなる翼6,7を嵌合してなるもの であり、上記の機体5と翼6,7とを、プラスチック等からなる翼固定片8,9 ,11により固定した構成になっている。
【0007】 本考案に係る翼固定片8,9,11は、発泡スチレン等の薄板からなる機体5 の下部と、これに形成した嵌合孔5a,5bに嵌合された翼6,7の、その機体 5を中心とする両側対称位置の2個所とを固定する構成になっている。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 5は、発泡スチレン製の厚さ1mmほどの薄板を成形してなる機体であり、これ には、翼である主翼6を挿入嵌合する嵌合溝5aと、同じく水平尾翼7を挿入嵌 合する嵌合溝5bが形成されている。
【0009】 主翼6は、機体5と同じく発泡スチレン製の厚さ1mmほどの薄板を成形してな るものであり、これの中心に、機体5の板厚よりもやや幅広にした固定用溝6a が所要長さにして形成されている。
【0010】 水平尾翼7は、同じく発泡スチレン製の厚さ1mmほどの薄板を成形してなるも のであり、これの中心に、機体5の板厚よりもやや幅広にした固定用溝7aが所 要長さにして形成されている。
【0011】 8は、厚さ0.数mmほどの透明なプラスチック等の弾性薄板を型抜きすること により成型した主翼固定用の翼固定片であり、それは、機体5の板厚とほぼ同じ 間隔で折曲げ線8a,8aを形成した長方形状の折曲げ基部8bの両対向長辺縁 8b′,8b′の中央部分に、その長辺縁8b′,8b′との間に主翼6を挿入 する翼挿入溝8c,8cを形成するように挟持突部8d,8dを長片状に突設し てなるものである。
【0012】 9は、上記翼固定片8と同じく、厚さ0.数mmほどの透明なプラスチック等の 弾性薄板を型抜きすることにより成型した水平尾翼固定用の翼固定片であり、そ れは、機体5の板厚とほぼ同じ間隔で折曲げ線9a,9aを形成した長方形から なる折曲げ基部9bの両対向長辺縁9b′,9b′の中央部分に、その長辺縁9 b′,9b′との間に水平尾翼7を挿入する翼挿入溝9c,9cを形成するよう に挟持突部9d,9dを長片状にして突設してなるものである。
【0013】 上記組立式グライダーおもちゃの組み立ては次のように行う。 機体5の軸線O5と主翼6の軸線O6とが直交した状態となるように、機体5 の嵌合溝5aに主翼6を嵌合する。
【0014】 その後、翼固定片8の折曲げ基部8bを、折曲げ線8a,8aで略U字形に折 り曲げた状態を保持して、機体5にこれの下側から挟み込み、また、その挟持突 部8d,8dを固定用溝6aの下側から挿入して機体5の両側において該主翼6 の上側に突出させる。
【0015】 その挟持突部8d,8dを突出させた状態のまま、翼固定片8を機首側に移動 させて、挟持突部8d,8dと長辺縁8b′,8b′との間に形成した翼挿入溝 8c,8cに主翼6を挿入挟持する。
【0016】 これにより、折曲げ基部8bの折曲部分が機体5の下部に係止した状態で、主 翼6の、機体5の両側対称位置の2個所を、挟持突部8d,8dと長辺縁8b′ ,8b′とにより挟持した状態になる。換言すると、U字形に折り曲げた翼固定 片8により、機体5の下部と主翼6の2個所とを同時に固定した状態になって、 機体5の軸線O5と主翼6の軸線O6との直交状態が維持される。
【0017】 また、主翼6は、略U字形に折り曲げた折曲げ基部8bが有する両側に開こう とする弾性力によって、機体5を中心とする両側において互いに等しい弾圧力が 加えられ、たとえ着地の衝撃等が加わるときにも、機体5と主翼6の軸線O5, O6どうしの直交状態を維持できる。
【0018】 また、水平尾翼7も、機体5の嵌合溝5bに嵌入して、軸線O7と主翼6の軸 線O6とが直交した状態にする。
【0019】 その後、翼固定片9の折曲げ基部9bを、折曲げ線9a,9aで略U字形に折 り曲げた状態を保持して、機体5にこれの下側から挟み込み、また、その挟持突 部9d,9dを固定用溝7aの下側から挿入して機体5の両側において該水平尾 翼7の上側に突出させて、挟持突部9d,9dと翼挿入溝9c,9cに水平尾翼 7を挿入挟持する。
【0020】 これにより、折曲げ基部9bの折曲部分が機体5の下部に係止した状態で、機 体5を中心とする両側対称位置の水平尾翼7の2個所を、挟持突部9d,9dと 長辺縁8b′,8b′とにより挟持した状態になり、機体5の軸線O5と水平尾 翼7の軸線O7との直交状態が維持される。
【0021】 また、略U字形に折り曲げた折曲げ基部8bが有する両側に開こうとする弾性 力によって、機体5を中心とする両側において互いに等しい弾圧力が水平尾翼7 に加えられ、たとえ着地の衝撃等が加わるときにも、機体5と水平尾翼7の軸線 O5,O7どうしの直交状態を維持できる。 そして、バラスト10を機首に固定することにより、組立式グライダーおもち ゃが組み上がる。
【0022】 次に、本考案の第2の実施形態に係る、主翼を固定する翼固定片について説明 する。 その翼固定片11は、図8に示すように、厚さ0.数mmほどの透明なプラスチ ック等の弾性薄板を型抜きすることにより成型したものであり、それは、上記機 体5の板厚とほぼ同じ間隔で折曲げ線11a,11aを形成した軍配団扇形状の 折曲げ基部11bの両対向長辺縁11b′,11b′の中央部分に、その長辺縁 11b′,11b′との間に主翼6を挿入する翼挿入溝11c,11d、11c ,11dを前後両側に形成するように、一端部を斜めに切り欠いた略半円状の挟 持突部11e,11eを突設してなる。
【0023】 翼固定片11により主翼6を固定するには、その主翼6に、機体5の板厚より もやや幅広にし、また、挟持突部11eの長さLよりもやや短い固定用溝6aを 形成しておく。
【0024】 翼固定片11の折曲げ基部11bを、折曲げ線11a,11aで略U字形に折 り曲げた状態を保持し、また、やや傾斜させた姿勢にして、機体5にこれの下側 から挟み込むとともに、挟持突部11e,11eを固定用溝6aの下側から挿入 して機体5の両側において該主翼6の上側に突出させて、図9(B)に示すよう に、固定用溝6aの縁部に翼挿入溝11c,11cを嵌合した状態にする。
【0025】 そして、固定用溝6aの縁部に翼挿入溝11cを嵌合した状態のまま、図9( C)に示すように、翼固定片11を水平姿勢に戻しながら前側に移動させて、嵌 合用溝6aの縁部に翼挿入溝11c,11cを嵌合する。
【0026】 その後、翼固定片11を後側に移動させて、図9(D)に示すように、嵌合用 溝6aの両側縁部を翼挿入溝11cと11dにより同時に挟持した状態にする。
【0027】 なお、本考案は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が 可能である。 上記においては、翼固定片の折曲げ基部に、機体の板厚とほぼ同じ間隔で折曲 げ線を形成したものを例として説明したが、その折曲げ基部の中心に1本の折曲 げ線を形成してもよく、また、必ずしも形成する必要はない。
【0028】 上記においては、翼固定片を、プラスチック等の弾性薄板を型抜きすることに より形成した例について説明したが、プラスチック等を略U字形に成型するよう にして形成してもよい。
【0029】 上記の第2の実施形態に係る翼固定片として、主翼を固定するものを例として 説明したが、水平尾翼を固定する翼固定片も同様の形状で、その水平尾翼に合わ せた大きさにして形成すればよい。また、その主翼を固定する翼固定片で、水平 尾翼を固定するようにしてもよい。
【0030】
【考案の効果】
請求項1〜3記載の考案によれば、機体と主翼等の翼とを、プラスチック等か らなる翼固定片により固定しているので、これに着地の衝撃等が加わるときにも 、主翼等の翼と機体との相対変動を阻止でき、従って、翼が機体の嵌合溝に食い 込んで破損することがなく、また、翼と機体とを一定の角度にしておくことがで きる。 さらに、機体と主翼とを翼固定片により固定すればよいので、軽量でしかも安 価に製造することができる。
【0031】 請求項1〜3記載の考案で得られる上記共通の効果の他、請求項2,3記載の 考案によれば、機体の下部と、その機体を中心とする両側対称位置の翼の2個所 とを翼固定片により固定しているので、安定した固定状態を得ることができる。
【0032】 請求項4〜8記載の考案によれば、発泡スチレン等の薄板からなる機体の下部 と、その機体の嵌合孔に嵌合された翼の、その機体を中心とする両側対称位置の 2個所とを固定しているので、機体と主翼とを一定の角度に維持させやすい。
【0033】 請求項4〜8記載の考案で得られる上記共通の効果の他、各請求項記載の考案 によれば次の各効果を得ることができる。
【0034】 請求項4記載の考案によれば、発泡スチレン等の薄板からなる機体の下部と、 これに形成した嵌合孔に嵌合された翼の、その機体を中心とする両側対称位置の 2個所とを固定しているので、翼を安定して固定できる。
【0035】 請求項5,6記載の考案によれば、略方形の折曲げ基部の両対向辺縁の中央部 分に、その辺縁との間に翼挿入溝を形成するように挟持突部を突設しているので 、翼挿入溝に翼を挿入させられるので、翼をより安定させられる。 また、翼挿入溝を挟持突部の両側に形成したものでは、片側に形成したものよ りも翼を強固に固定できる。
【0036】 請求項7記載の考案によれば、折曲げ基部に、機体の板厚とほぼ同じ間隔で折 曲げ線を形成しているので、機体の板厚とほぼ同じ間隔で折り曲げやすくなる。
【0037】 請求項8記載の考案によれば、翼固定片をプラスチック等の弾性薄板を型抜き することにより容易にしかも安価に製造することができ、又は略U字形に成型す ることにより固定作業を容易に行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る組立式グライダーお
もちゃの分解斜視図である。
【図2】それを組み立てた状態を示す斜視図である。
【図3】その側面図である。
【図4】その正面図である。
【図5】本考案の第1の実施形態に係る、主翼を固定す
る翼固定片の展開図である。
【図6】それを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図7】本考案の第1の実施形態に係る、水平尾翼を固
定する翼固定片の展開図である。
【図8】本考案の第2の実施形態に係る、主翼を固定す
る翼固定片の展開図である。
【図9】(A)〜(D)は、その第2の実施形態に係る
翼固定片により翼を固定する動作を示す動作図である。
【図10】従来の組立式グライダーおもちゃの分解斜視
図である。
【符号の説明】
5 機体 5a,5b 嵌合溝 6 翼である主翼 7 翼である水平尾翼 6a,7a 固定用溝 8,9,11 翼固定片 8a,9a 折曲げ線 8b,9b 折曲げ基部 8b′,9b′ 対向長辺縁 8c,9c 翼挿入溝 8d,9d 挟持突部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡スチレン等の薄板からなる機体に形
    成した嵌合溝に、薄板からなる翼を嵌合してなる組立式
    グライダーおもちゃにおいて、上記の機体と翼とを、プ
    ラスチック等からなる翼固定片により固定していること
    を特徴とする組立式グライダーおもちゃ。
  2. 【請求項2】 機体の下部と、その機体を中心とする両
    側対称位置の翼の2個所とを翼固定片により固定してい
    る請求項1記載の組立式グライダーおもちゃ。
  3. 【請求項3】 翼固定片は、略方形の折曲げ基部の対向
    辺縁の中央部分に、これらの辺縁との間に翼挿入溝を形
    成するように挟持突部を突設してなり、略U字形に折り
    曲げた折曲げ基部により機体をこれの両側面から挟みか
    つそれの挟持突部を翼に形成した固定用溝の下側から挿
    入して上側に突出させて、上記翼挿入溝に翼を挿入固定
    している請求項1又は2記載の組立式グライダーおもち
    ゃ。
  4. 【請求項4】 発泡スチレン等の薄板からなる機体の下
    部と、これに形成した嵌合孔に嵌合された翼の、その機
    体を中心とする両側対称位置の2個所とを固定すること
    を特徴とする組立式グライダーおもちゃに使用する翼固
    定片。
  5. 【請求項5】 略方形の折曲げ基部の両対向辺縁の中央
    部分に、その辺縁との間に翼挿入溝を形成するように挟
    持突部を突設してなる請求項4記載の組立式グライダー
    おもちゃに使用する翼固定片。
  6. 【請求項6】 翼挿入溝が挟持突部の前側又は前後両側
    に形成されている請求項5記載の組立式グライダーおも
    ちゃに使用する翼固定片。
  7. 【請求項7】 折曲げ基部には、機体の板厚とほぼ同じ
    間隔で折曲げ線が形成されている請求項4,5又は6記
    載の組立式グライダーおもちゃに使用する翼固定片。
  8. 【請求項8】 プラスチック等の弾性薄板を型抜きする
    ことにより、又はプラスチック等を略U字形に成型する
    ことにより形成されている請求項4,5,6又は7記載
    の組立式グライダーおもちゃに使用する翼固定片。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081536U (ja) * 1995-10-27 1996-11-01 達雄 西川 ファイリングカバー及びファイリング用品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081536U (ja) * 1995-10-27 1996-11-01 達雄 西川 ファイリングカバー及びファイリング用品

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