JP3068168U - 衛生作業衣 - Google Patents

衛生作業衣

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JP3068168U
JP3068168U JP1999007751U JP775199U JP3068168U JP 3068168 U JP3068168 U JP 3068168U JP 1999007751 U JP1999007751 U JP 1999007751U JP 775199 U JP775199 U JP 775199U JP 3068168 U JP3068168 U JP 3068168U
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JP1999007751U
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浩久 清水
昌隆 岡田
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生作業衣の防塵性を維持しながら、装着者
の作業性すなわち清涼性と伸縮性とが改善された衛生作
業衣の提供。 【解決手段】 装着者の少なくとも首の付け根(1)か
ら腰部(2)までの胴体部分を被覆する衛生作業衣にお
いて、装着者の前面側を被覆する布帛(3)を織物
(6)とし、面積を基準として装着者の後面側を被覆す
る布帛(4)の少なくとも30%を編物(7)とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、衛生作業衣に関し、さらに詳しくは、食品加工場などで作業者が装 着する衛生作業衣の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に食品加工場などでの作業者は、上半身やアンダーウェアーからの塵埃の 飛散を防止するために衛生作業衣を装着する。この衛生作業衣は、図2に示すよ うに、装着者の首の付け根(1)から腰部(2)までの胴体部分を、防塵性を有 する織物で覆っている。その際、該装着者の首の付け根(1)の開口部(8)は 、該部から塵埃が吹出さないように、極力首との密着性を高めた形状のものが採 用されている。
【0003】 ところで、このような衛生作業衣は、防塵性は勿論重要だが、該作業衣を装着 する作業者の作業性、すなわち、清涼性や伸縮性という機能が要求されてきた。
【0004】 しかしながら、防塵性を高める手段、すなわち、布帛の高密度化や前述の衛生 作業衣の開口部の人体への密着化などは、衛生作業衣の通気性を損ない、また、 人体の動きへの衛生作業衣の追従を妨げる傾向にある。そのため、衛生作業衣に おける防塵性と作業性とは、2律背反の関係にあり、これらを兼備する衛生作業 衣は、未だ提供されていないのが現状である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案の課題は、衛生作業衣の防塵性を維持しながらも、装着者 の作業性、すなわち、清涼性と伸縮性とが改善された衛生作業衣を提供すること にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案者らは、衛生作業衣の防塵性が、作業環境によっては、衛生作業衣全体 に高度である必要がないことを究明し、衛生作業衣の装着者の前面側を構成する 布帛(3)と後面側を構成する布帛(4)とに異なる布帛を用いることを想到し 、本考案に至ったのである。
【0007】 かくして、本考案によれば、装着者の少なくとも首の付け根(1)から腰部( 2)までの胴体部分を被覆する衛生作業衣において、 装着者の前面側を被覆する布帛(3)が織物(6)であって、面積を基準とし て、装着者の後面側を被覆する布帛(4)の少なくとも30%が編物(7)であ ることを特徴とする衛生作業衣が提供される。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案は、冒頭で述べたように、装着者の首の付け根(1)から腰部(2)ま での胴体部分を被覆する衛生作業衣の改良、特に該衛生作業衣の後面側を構成す る布帛(4)の改良に係る。
【0009】 本考案に係る衛生作業衣は、装着者の首の付け根(1)から腰部(2)までの 胴体部分を被覆するものであれば、さまざまな形状の上衣でよく、フードまたは ズボンと係止めまたは一体化されたものでもよい。なお、該衛生作業衣は、人体 の首、手首または腰などと該作業衣との開口部からの塵埃の流出を抑制するため に、該開口部の縁に、面ファスナー、釦、ホックまたは弾性体などを設け、該開 口部を緊締自在にしたものが好ましい。
【0010】 本考案でいう装着者の前面側を被覆する布帛とは、装着者の胸部および腹部を 被覆する布帛で、防塵性を有する織物である。また本考案でいう装着者の後面側 を被覆する布帛とは、装着者の背部を被覆する布帛で、織物に比べて通気性およ び伸縮性に優れた編物が、面積を基準として、少なくとも30%を占めたもので あり、その上限については特に限定されず、100%編物であっても良い。なお 、該後面側を被覆する布帛の編物以外の布帛は、使用する布帛の種類を抑えられ ることから装着者の前面側を被覆する織物と同じものが好ましいが、該織物を構 成する経糸と緯糸の織密度を小さくしたようなものでも構わない。
【0011】 以下、図1を参照しながら、本考案を説明する。 なお、図1は、本考案の衛生作業衣を装着した装着者の上半身の状態を示した ものであり、これら図中の、1は首の付け根、2は腰部、3は装着者の前面側( 胸部および腹部)を被覆する布帛、4は装着者の後面側(背部)を被覆する布帛 、5は袖、6(非斜線部)は織物および7(斜線部)は編物である。また、本考 案では、袖(5)の部分の布帛は、前述の前面側を被覆する布帛(3)および後 面側を被覆する布帛(4)には含まない。
【0012】 本考案の最大の特徴は、面積を基準として、後面側(背部)を被覆する布帛の 少なくとも30%、好ましくは70〜100%の範囲を編物としたことである。 因みに、図1は、布帛(4)が100%編物の場合を示している。
【0013】 ここで用いる編物は、緯編物または経編物どちらでも良く、伸縮性の点からは 経および緯の両方向に高度の伸縮性を有する緯編物が好ましいが、ほとんどの場 合は装着者の背骨に沿った方向にのみ伸縮性があればよく、この場合は、実用上 の耐ホツレ性が付加できることから、経編物が好ましい。なお、この編物自体も 防塵性は必要であり、編物の編み目が構成するそれぞれの開孔面積の平均は、高 々2mm2、好ましくは0.01mm2〜0.4mm2の範囲である。そして、こ のような編物は、JIS L−1096で測定した通気度が少なくとも100c m3/cm2/sec、特に110〜160の範囲にあるもの、IES RP−3 001で測定した塵埃捕集効率が少なくとも20%、特に35〜80の範囲にあ るものが好ましい。
【0014】 この編物以外の残余の部分、すなわち、前面側(胸部および腹部)を被覆する 布帛、後面側(胸部および腹部)を被覆する前記編物以外の布帛および袖は、防 塵性を有する織物で構成される。
【0015】 ここでいう防塵性を有する織物は、平織物、綾織物、または朱子織物などいず れでも良いが、比較的に薄く高密度の織物とし易い平織物が、好ましく用いられ る。この織物の防塵性は、前述の編物よりも高度であることが必要であり、前述 の通気度が高々40cm3/cm2/sec、特に15〜30cm3/cm2/se cの範囲にあるもの、前述の塵埃捕集効率が少なくとも50%、特に70〜95 %の範囲にあるものが好ましく用いられる。
【0016】 以上、本考案について、図1を参照しながら説明したが、本考案は何等これに 限定されず、例えば、他の態様としては、図3に示すような衛生作業衣などが例 示され、勿論これらを組合せたものであっても良い。
【0017】
【実施例】
以下、本考案を実施例により、さらに説明する。なお、実施例中で用いる測定 値は、以下の方法で測定した。 (1)通気度 JIS L−1096のA法に準拠して測定した。 (2)塵埃捕集効率 IES RP−3001に準拠して測定し、塵埃の粒径が0.3μm以上から 0.5μm未満のものの捕集効率を採用した。 (3)伸長率 JIS L−1096のB法に準拠して測定した、なお、測定時の印間の長さ は20cmとした。
【0018】 [実施例1] ポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工糸(75de/36フィラメント )を、コース密度が90本/2.54cmおよびウェール密度が42本/2.5 4cmとなるように、トリコット編機で編み、経編物を得た。得られた経編物は 、通気度が112cm3/cm2/sec、補修効率が45%、伸長率がコース方 向に60%またウェール方向に5%であった。
【0019】 また、ポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工糸(75de/72フィラ メント)にZ方向に450回/mの実撚りを施したものを経糸とし、該仮撚加工 糸を2本合糸したものにS方向に150回/mの実撚りを施したものを織布の主 に表側に配される緯糸とし、そして、親水加工処理がされたポリエステル短繊維 (単繊維長38mm、単繊維繊度1.45dtex)と綿(単繊維長38mm、 単繊維繊度1.7dtex)とを70:30の重量比で混紡した紡績糸(180 dtex、600T/m)を織布の主に裏に配される緯糸として、経糸密度が1 30本/2.54cmおよび緯糸密度が96本/2.54cmとなるように、マ ット織りで織った。なお、緯糸中の仮撚加工糸と紡績糸は、本数比で2:1であ る。得られた織物は、通気度が20cm3/cm2/sec、補修効率が70%、 伸長率が経糸方向に2%および緯糸方向に2%であった。
【0020】 これらの経編物と織物を使用して、図1に示すように、後面側を被覆する布帛 の全てを該経編物として、またその他の部分を該織物として、衛生作業衣を作製 した。
【0021】 得られた衛生作業衣は、編物の使用によって通気性と伸縮性、すなわち、高度 の作業性を有しながら、装着者の全面からの異物の流出が極めて少ない防塵性に 優れたものであった。
【0022】 [実施例2] 実施例1の経編物を、ポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工糸(75d e/36フィラメント)を、コース密度が90本/2.54cmおよびウェール 密度が42本/2.54cmとなるように丸編機で編んだ丸編物とし、またこれ を、図3−aに示すように後面側を被覆する布帛の70%を占めるように変更し た以外は、実施例1と同様な操作を繰り返した。なお、得られた丸編物は、通気 度が141cm3/cm2/sec、補修効率が40%、伸長率がコース方向に8 0%またウェール方向に40%であった。
【0023】 得られた衛生作業衣は、編物の使用によって通気性と伸縮性、すなわち、高度 の作業性を有しながら、装着者の全面からの異物の流出が極めて少ない防塵性に 優れたものであった。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、防塵性を有する織物が、衛生作業衣の前面側に設けられてい るので、衛生作業衣の前面側の防塵性は損なわれず、また、通気性および伸縮性 が織物に比べ高い編物が、衛生作業衣の後面面側に設けられているので、清涼性 に優れ、しかも人体の動きに追従し易い、装着者の作業性に優れたものである。 以下、その効果について、詳述する。
【0025】 食品加工場などでは、コンピューター工場のように、作業場全体の塵埃を減ら すというのではなく、加工される食品への塵埃の混入を防止することが目的であ る。そのため、衛生作業衣の後面側の防塵性は、前面側ほど高いものは要求され ない。このような作業場としては、食品加工場または自動車などの塗装場などが 挙げられる。
【0026】 そこで、本考案者らは、衛生作業衣の後面側と前面側とで、機能を分離し、前 面側に高度の防塵性を有する織物を配し、後面側に通気性および伸縮性に優れた 編物を配したのである。
【0027】 その結果、清涼性については、人体の動きによって、従来は、首周り、袖口ま たは腰周りなどの開口からわずかに流出するだけだった上衣内の空気を、後面側 の編物が排気口となって、スムーズに排出するため、上衣内の空気の循環が促進 され、極めて清涼性に優れるのである。
【0028】 また、人体の動きへの追従し易さについては、後面側に伸縮性に優れる編物が 配されていることから、人体の動きに併せて、該編物が伸縮し、スムーズな追従 性を発現する。特に、人体の動きの中で、最も大きいのは、背中の肩甲骨付近で あることから、その近傍に編物が少なくとも配されることが好ましい。
【0029】 さらに、本考案によれば、前面側の防塵性を向上させる効果があることも判明 している。すなわち、従来は、衛生作業衣全体の通気性が低いため、上衣内の空 気は、首周り、袖口または腰周りなどの開口から流出していたが、後面側に排気 口として機能する編物を配すと、それらの開口からの空気の流失が激減し、その 結果、前面側への塵埃の流失が、同一の防塵性を有する織物を前面側に配した場 合よりも抑制されるのである。
【0030】 この意味において、本考案の編物の採用は、単に通気性を向上させるだけでな く、防塵性をも向上させるという格別顕著な効果を有し、この防塵性の効果は、 編物の通気性と、織物と編物との通気性の差とが有機的に結合し、上衣内の空気 の流路を一本化したことによるものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の衛生作業衣を作業者が装着した状態
【図2】従来の衛生作業衣を作業者が装着した状態
【図3】本考案の他の衛生作業衣を作業者が装着した状
【符号の説明】
1 装着者の首の付け根 2 装着者の腰部 3 装着者の前面側を被覆する布帛 4 装着者の後面側を被覆する布帛 5 袖 6 織物 7 編物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // A41D 27/28 A41D 27/28 E

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の少なくとも首の付け根(1)か
    ら腰部(2)までの胴体部分を被覆する衛生作業衣にお
    いて、 装着者の前面側を被覆する布帛(3)が織物(6)で、
    面積を基準として、装着者の後面側を被覆する布帛
    (4)の少なくとも30%が編物(7)であることを特
    徴とする衛生作業衣。
  2. 【請求項2】 該編物が少なくとも100cm3/cm2
    /secの通気度と少なくとも20%塵埃捕集効率を有
    し、該織物が高々40cm3/cm2/secの通気度と
    少なくとも50%の塵埃捕集効率を有する請求項1記載
    の衛生作業衣。
  3. 【請求項3】 該衛生作業衣が、食品加工用の衛生作業
    衣である請求項1または2記載の衛生作業衣。
JP1999007751U 1999-10-13 1999-10-13 衛生作業衣 Expired - Lifetime JP3068168U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014141770A (ja) * 2012-12-27 2014-08-07 Toyobo Co Ltd 防護服
JP7194386B2 (ja) 2019-09-18 2022-12-22 オンヨネ株式会社 無塵服

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