JP3067540B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP3067540B2
JP3067540B2 JP6216202A JP21620294A JP3067540B2 JP 3067540 B2 JP3067540 B2 JP 3067540B2 JP 6216202 A JP6216202 A JP 6216202A JP 21620294 A JP21620294 A JP 21620294A JP 3067540 B2 JP3067540 B2 JP 3067540B2
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electron beam
decorative sheet
curable resin
resin
alumina fine
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亮太郎 佐藤
英二 日西
克典 西島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、器物の表面や、建
築物の内装材の表面等に使用する化粧シートのに関し、
特に少ない塗布量でも耐摩擦性、耐スクラッチ性に優
れ、意匠性も高い化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のような目的に用いられる化
粧シートは、基材シート上に必要に応じてべたインキ
層、絵柄インキ層を設け、透明保護層を塗工したものが
ある。その透明保護層の樹脂として、電子線または紫外
線硬化型樹脂を用いたものも良く知られており、これは
塗工後電子線または紫外線を照射して硬化させるもので
ある。また基材シート上に不透明着色樹脂層を塗工した
ものの場合、顔料を電子線または紫外線硬化型樹脂に分
散させたものを塗布し、その後電子線または紫外線を照
射して硬化させたものがある。
【0003】このような電子線または紫外線硬化型樹脂
の硬化した表面皮膜は、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性の被覆試験や、MEKラビング等の試験にはある程度
良好な結果を出している。
【0004】一方、近年前記目的に使用する化粧シート
に高い意匠性が求められるようになってきた。これに応
じて前記電子線または紫外線硬化型樹脂の塗布量を少な
くし、透明保護層を薄くして、下層のベタインキ層や絵
柄インキ層の特徴を引き出そうという試みがなされてい
る。また、不透明着色樹脂層を設ける場合でも、さらに
一層の表面物性が要求されるようになってきた。
【0005】しかし、前記電子線または紫外線硬化型樹
脂は、耐摩耗試験、ホフマンスクラッチ試験等の物性試
験には劣っており、透明保護層の塗布量が10μm以下
ではJAS規格摩耗C試験が200回の目標値をクリア
しないものもあり、ホフマンスクラッチ試験も150g
前後である。不透明着色樹脂の場合、ある程度厚塗りを
するので耐摩耗性に関してはある程度の表面物性を持っ
ているが、色が単色であるため、ホフマンスクラッチ試
験等の引っかき傷は目立ち、数値的には200g前後の
評価となってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、高い意匠性を有し、保護層が薄くても、
従来よりも耐摩耗性、スクラッチ性等の表面物性の良い
化粧シートを提供することにある。
【0007】本発明はこの課題を解決するため、基材シ
ート上に任意のベタインキ層、絵柄インキ層を設け、そ
の上に平均粒径3〜10μmのアルミナ微粉末を分散さ
せた電子線または紫外線硬化型樹脂からなる塗布量が3
0μm以上100g/m2以下の透明保護層を設けてな
り、低圧メラミン化粧板と同等程度の耐摩耗性を有する
ことを特徴とする化粧シートを提供するものであり、ま
た、基材シート上に顔料と平均粒径3〜10μmのアル
ミナ微粉末を分散させた電子線または紫外線硬化型樹脂
からなる塗布量が30μm以上100g/m2以下の不
透明着色樹脂層を設けてなり、低圧メラミン化粧板と同
等程度の耐摩耗性を有することを特徴とする化粧シート
を提供する。
【0008】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図1に本発明における化粧シートの断面の構造の一
例を示す。本発明に係る基材シート1としては、紙、各
種フィルム、不織布等が使用できる。
【0009】また、本発明における基材シートの上に任
意にべたインキ層又は絵柄インキ層2を設けることも好
適に行なわれる。これらの層を設ける方法としては、グ
ラビア印刷、グラビアオフセット印刷等がある。
【0010】本発明に係る電子線または紫外線硬化型樹
脂3としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルア
クリレート、エポキシアクリレート等が使用できる。
【0011】本発明の主たる特徴たるアルミナ微粉末4
は、耐摩耗性、耐スクラッチ性を良好なもとする為樹脂
中に分散される。これにより、物性的に固いアルミナ
が、電子線または紫外線硬化型樹脂に点在することで、
本来の物性よりも削れや引っかきに対する強度が増す。
また、アルミナ微粒子の分散量は用途や使用する樹脂に
にもよるが、概ね、、樹脂100重量部に対し、2.5
重量部より少なければ十分な効果が期待できず、10重
量部より多いと透明感が失われ化粧シートの意匠性に影
響する。よって、アルミナ微粒子の分散量は2.5〜1
0重量部とするのが好ましい。また、アルミナ微粒子の
粒径は、平均粒径3μm以下だとアルミナ微粉末添加の
効果が表れず、平均粒径10μm以上になると化粧シー
ト表面の意匠性に影響し、分散させた樹脂中での沈降が
起こり易くなる。このためからアルミナ微粉末の平均粒
径は、3〜10μmとする。
【0012】不透明着色樹脂層とする場合は、これに任
意の顔料を分散させる。
【0013】本発明における透明保護層または不透明着
色樹脂層の塗布方法としては、ロールコーター、グラビ
アコーター、リバースコーター、ナイフコーター、コン
マコータ、リップコータ等があるが、アルミナ微粉末を
樹脂に分散させていることからドクターを使用しない塗
工方法の方が良い。塗布量は7〜100g/m2 が好適
である。
【0014】本発明における電子線または紫外線硬化型
樹脂の硬化方法は、電子線の場合、樹脂の膜厚にもよる
が150〜300Kv、3〜10Mradの電子線照射
が好適である。また紫外線硬化には、高圧水銀ランプ、
メタルハライドランプ等の使用が好適である。
【0015】
【作用】本発明の化粧シートは、電子線または紫外線硬
化型樹脂にアルミナ微粉末を分散させて硬化させること
で耐摩耗性、ホフマンスクラッチ試験の物性において従
来の化粧シートに比べかなり良好な化粧シートを得るこ
とができる。この化粧シートは、塗布量が10μm程度
でも十分な表面物性を有し、塗布量が30μm以上であ
れば、低圧メラミン化粧板と同等程度の耐摩耗性を有す
ることも可能である。
【0016】
【実施例】
<実施例1>基材シートとして坪量30g/m2 の薄葉
紙を用い、これにベタインキ、木目絵柄を印刷し、この
表面にポリエステルアクリレート系紫外線硬化型樹脂に
平均粒径5μmのアルミナ微粉末を5重量%分散させた
ものを、塗工速度20m/minでグラビアコーターに
より9g/m2 塗布し、高圧水銀120W/cm×4の
ランプを用いランプ下10cmにて紫外線を照射して硬
化させた。この化粧シートを尿素樹脂による板貼り後、
耐摩耗試験、ホフマンスクラッチ試験を行った結果、摩
耗C試験において350回以上、ホフマンスクラッチ試
験300gで、従来の物性に比べ優れたものであった。
表面の平滑性も良好であった。
【0017】<実施例2>基材シートとして坪量60g
/m2 の含浸紙を用い、これにベタインキ、木目絵柄を
印刷し、この表面にエポキシアクリレート系電子線硬化
型樹脂に平均粒径7μmのアルミナ微粉末を5重量%分
散させたものを、塗工速度50m/minでロールコー
ターにより30g/m2 塗布し、電子線を200Kv、
5Mrad照射して硬化させた。この化粧シートを尿素
樹脂による板貼り後、耐摩耗試験を行った結果、JAS
規格摩耗B試験において50回の目標値をクリアしてお
り、低圧メラミン化粧板と同等程度の耐摩耗性であっ
た。ホフマンスクラッチ試験でも300gで、従来の物
性に比べ優れたものであった。表面の平滑性も良好であ
った。
【0018】<実施例3>基材シートとして坪量60g
/m2 の含浸紙を用い、これに電子線硬化型樹脂として
ウレタンアクリレート系の白色の不透明着色樹脂を用
い、これに平均粒径7μmのアルミナ微粉末を5重量%
分散させたものを、塗工速度50m/minでロールコ
ーターにより30g/m2 塗布し、電子線を200K
v、5Mrad照射して硬化させた。この化粧シートを
尿素樹脂による板貼り後、ホフマンスクラッチ試験を行
った結果、350gで、従来の物性に比べ優れたもので
あった。表面の平滑性も良好であった。
【0019】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の化粧シー
トは、透明保護層の塗布量が10μm以下であった場
合、JAS規格摩耗C試験は300回以上、ホフマンス
クラッチ試験は300gとなり、アルミナ微粉末を入れ
ない従来の化粧シートに比べ耐摩耗性、ホフマンスクラ
ッチ試験で物性が大きく向上している。さらに透明保護
層の膜厚を30μm以上にすると、JAS規格摩耗B試
験をクリアするようになり、低圧メラミン化粧板と同等
の耐摩耗性を発揮するようになる。また不透明着色樹脂
の場合、ホフマンスクラッチ試験は350gと向上する
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの断面の構造の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…基材シート 2…ベタインキ層または絵柄インキ層 3…電子線または紫外線硬化型樹脂 4…アルミナ微粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−138847(JP,A) 特開 平3−76698(JP,A) 特開 昭56−162613(JP,A) 特公 昭49−19849(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に任意のベタインキ層、絵柄
    インキ層を設け、その上に平均粒径3〜10μmのアル
    ミナ微粉末を分散させた電子線または紫外線硬化型樹脂
    からなる塗布量が30μm以上100g/m2以下の透
    明保護層を設けてなり、低圧メラミン化粧板と同等程度
    の耐摩耗性を有することを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】基材シート上に顔料と平均粒径3〜10μ
    mのアルミナ微粉末を分散させた電子線または紫外線硬
    化型樹脂からなる塗布量が30μm以上100g/m2
    以下の不透明着色樹脂層を設けてなり、低圧メラミン化
    粧板と同等程度の耐摩耗性を有することを特徴とする化
    粧シート。
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