JP3067343B2 - シートペーパー自動供給便座におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置 - Google Patents

シートペーパー自動供給便座におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置

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JP3067343B2
JP3067343B2 JP3305095A JP30509591A JP3067343B2 JP 3067343 B2 JP3067343 B2 JP 3067343B2 JP 3305095 A JP3305095 A JP 3305095A JP 30509591 A JP30509591 A JP 30509591A JP 3067343 B2 JP3067343 B2 JP 3067343B2
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toilet
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cutout
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明夫 藤井
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートペーパー自動供
給便座におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、便座上にシートペーパーを載置す
る手段として種々の技術が開示されている。かかる技術
は、用便時に、便座をカバーして、使用者が直接便座と
接触しないようにして衛生上、安心して便座が使用でき
るように構成したものである。
【0003】そして、これらのシートペーパーには、中
央部を破断して同切抜き部を便器内に垂れ下るようにし
て使用するものであり、用便後は便器の洗浄水を利用し
て洗浄水と共に便器内に引込むように構成して用便者が
手で直接便器内に投入する手間を省いている。
【0004】かかるシートペーパーの中央部の切抜き部
を予め形成する手段としては種々のものが考えられる
が、一般に中央部にミシン目を形成してかかるミシン目
に沿って手で破断することにより切抜き部を形成するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように切
抜き部に該当するミシン目を使用前に予め手で破断する
のは煩雑であり、さらには初めてシートペーパー自動供
給便座を使用するものにとっては、便座上に未破断のシ
ートペーパーが繰出されてきた場合に、未破断部分のミ
シン目をどのようにして使用するのかその使用方法にと
まどいを生じる等の欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、開閉自在の
便蓋を有するとともに、便座上にシートペーパーを自動
的に繰出し自在としたシートペーパー自動供給便座にお
いて、便蓋に、便座上に繰出されたシートペーパー中央
に、便蓋の閉蓋によって便座内縁部に沿った切抜き部を
形成する切抜き手段を設けてなるシートペーパー自動供
給便座におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置を
提供せんとするものである。
【0007】また、本発明では、切抜き手段としては、環
状に形成した押し刃を設けたこと、便座の内縁部に沿っ
て移動自在なレーザーカット機構を設けたこと、便座の
内縁部に沿って移動自在とした刃体を設けたことにも特
徴を有する。
【0008】
【作用】この発明では、シートペーパーを便座上に載置
するに際しては、まず操作スイッチあるいはセンサー等
を利用して自動的に便蓋を立ち上げ、シートペーパー自
動供給便座を作動させることによって、便座上にシート
ペーパーを自動的に繰出す。
【0009】かかる状態では、シートペーパーは中央部
に切抜き部は形成されておらず、切抜き部に該当するミ
シン目が形成されており、或はミシン目も形成されてい
ない状態である。
【0010】次いで、便蓋を閉蓋することにより、便蓋
の下面に設けた押し刃やレーザーカット機構や移動自在
な刃体等の切抜き手段によってシートペーパー中央に形
成したミシン目に沿って、或は便座に沿って切抜き部が
形成されることになり、次いで便蓋を立ち上げると、便
座に沿って切抜き部が形成され、便座表面にシートペー
パー本体が載置された状態となっており、用便者はその
上に着座して用便を行うことになる。
【0011】なお、用便後のシートペーパーは洗浄水と
共に、便器内に引込まれ、排出されることになる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき詳説する。
【0013】図1は本発明に係るシートペーパーP及び
同ペーパーを巻回したシートペーパーロールRを示して
おり、シートペーパーPには便座1の内周に符合した略
U字形状の切抜き用ミシン目aと一回使用分ごとの切断
目cと位置検出用の透孔dを設けている。かかる切抜き
用ミシン目aから切抜かれた部分は切抜き部P1を形成す
るようにしており、かかる切抜き部P1はシートペーパー
Pが便座1上に載置された場合に後述する切抜き手段M
によって、切抜かれて便器本体2の便鉢3中に、垂れ下
り、便鉢内の貯溜水に一部浸漬された状態となり、便鉢
内を洗浄し汚物を排出する洗浄水とともに便器本体から
排出されるように構成されている。
【0014】かかるシートペーパーを紙管R1の外周に巻
回したシートペーパーロールRは次に説明するシートペ
ーパー自動供給便座Aに装着されて自動的に一定量づつ
便座1上に繰り出されて使用されるものである。図2
は、シートペーパー自動供給便座Aを示す縦断側面図で
ある。
【0015】すなわち、シートペーパー自動供給便座A
は機能部5と便座1とで構成されており、機能部5は便
器本体2の後部に配設されており、便座1は機能部5と
枢軸6によって便器本体2の上に開閉自在に載置されて
いる。
【0016】機能部5は図2で示すように、便器本体の
後部に取付けた機能部ケーシング7と、同ケーシング7
内に配設したシートペーパー繰出機構部8と、シートペ
ーパー切断機構部9と、シートペーパーロール収納部10
と、図示しないが便器本体2の後方に配設した操作部と
で構成されている。
【0017】シートペーパー繰出機構部8は駆動モータ
で駆動される繰出ローラ12を回転自在に動かし、押えロ
ーラ13とを協働してシートペーパーPを押圧挾持して便
座1上に繰出すように構成している。
【0018】またシートペーパー切断機構部9は、駆動
モータと連動した円板カム14と、同カム外周面に当接し
た可動プレート15と、同可動プレート15の上方に配設し
た揺動プレート16とで構成されている。17は可動プレー
ト15の後部上面に設けたシートペーパー押圧片であり、
18は揺動プレート16の下端に形成したシートペーパー押
圧片であり、各押圧片17,18 の協働によってシートペー
パーPをクランプするように構成している。
【0019】また、揺動プレート16の後部下端にはシー
トペーパー切断刃19が連設されている。
【0020】かかる構成によって、駆動モータを駆動す
ると、円板カム14が回転して可動プレート15を枢軸を中
心として揺動させ、同可動プレート15と連動した揺動プ
レート16の揺動により、切断刃19によってシートペーパ
ーPを押圧切断することができる。
【0021】また、かかるシートペーパー自動供給便座
Aにおいて、便座1の上方には便蓋Bが便蓋開閉手段J
を介して自動開閉自在に配設されている。
【0022】すなわち、便蓋Bは、便座1の枢軸6に枢
支されており、枢軸6はその端部を、便器本体2の側面
に配設した装置ケース20中に連設しており、装置ケース
20内部には各種ギヤからなる駆動動力伝達手段21が設け
られており、該手段21は、機能部5中の駆動モータと連
動連設されている。枢軸6と便蓋Bとの連設構造は図3
に示すように、枢軸6を断面方形状とし、それに便蓋B
の基端の取付部22に設けた取付孔23を介して一体回動自
在に連設されており、これに対して便座1の基端の取付
部24は、図4に示すように外周面が円形のスリーブ25を
介して断面方形状の枢軸6に連設されている。
【0023】従って、便蓋Bは駆動モータによって駆動
動力伝達手段21を介して枢軸6を左右回転させることに
よって、自動開閉蓋作動することになる。
【0024】かかる開閉蓋操作は、操作部(図示せず)
に設けた便蓋開閉スイッチ11b により行う。
【0025】なお、便蓋Bの開閉のために枢軸6の回転
を行っても、枢軸6と便座1の取付部24とは、スリーブ
25を介して枢支されているので枢軸6の回転は、便座1
に何ら作用しない。
【0026】なお、便座1の開閉も自動的に行うように
するためには、同じく駆動動力伝達手段を内蔵した装置
ケースを前述の装置ケース20と反対側に別個に設けて、
枢軸との連設を一体に行う便座開閉手段Kを介して便座
開閉が行われるものであり、開閉操作は、操作部に設け
た便座開閉スイッチ11c により行う。
【0027】以上のように構成された自動開閉自在の便
蓋Bを有するシートペーパー自動供給便座において、本
発明の要旨は、便蓋Bの下面に便座1上のシートペーパ
ーPのミシン目aに沿った切抜き部P1を形成する切抜き
手段M及び制御手段を設けたことにある。
【0028】以下かかる切抜き手段Mについて説明す
る。
【0029】図6、図7に示すものは、切抜き手段Mの
実施例としての押し刃30を示すものであり、かかる押し
刃30は便蓋Bの下面に便座1の内周縁に沿った状態で略
環状に設けられており、必要に応じて、押し刃30の前部
の一部分が切欠されてシートペーパーPに切抜き部P1を
形成した場合の一部連設部分を形成するようにしてい
る。また、各環状の押し刃30の外周側方には環状の便座
の上面に沿った形に環状の押え部31を設けている。
【0030】また、かかる切抜き手段Mを制御する制御
手段は、図16に示す制御回路より構成されており、マ
イクロプロセッサMPU はメモリーmと接続されて各種信
号が記憶されるようになっており、マイクロプロセッサ
ーMPU には、シートペーパーの繰出しを行うための繰出
しスイッチ11a と、便蓋の開閉を行う便蓋開閉スイッチ
11b と、便座の開閉を行う便座開閉スイッチ11c とから
の各スイッチ操作による指令信号が入力されるようにな
っている。更には、かかるマイクロプロセッサーMPU に
は、便蓋及び便座が開閉のどの位置にあるかを検出する
便蓋位置検出センサS1,S2 と、便座上に着座したか否か
を検出する着座センサS3とシートペーパーの繰出し位置
を検出するシートペーパー位置検出センサとからの検出
信号も入力されるようになっている。
【0031】しかも、かかるマイクロプロセッサーMPU
は、各スイッチ11a,11b,11c 及びセンサS1,S2,S3からの
信号を受けてシートペーパー自動供給機能部や便蓋、便
座等を作動させるべく、各種アクチュエーターに接続さ
れている。
【0032】すなわち、マイクロプロセッサーMPU に
は、駆動回路Nを介してシートペーパー繰出機構部8、
シートペーパー切断機構部9、便蓋開閉手段J、便座開
閉手段K、切抜き手段M等が接続されている。
【0033】かかる実施例における動作を図17のフロ
ーチャートに従い説明すると、まず、電源を入れると、
プログラムがスタートし(80)、ステップ81で繰出スイッ
チ11a がONされるとステップ82に移行し、繰出スイッ
チ11a がOFF状態の場合は、そのまま終了状態となっ
ている(83)。
【0034】ステップ82で着座センサS3が着座を検出し
ていると、ステップ84に移行し、繰出スイッチ11a のO
Nをキャンセルして終了状態85となる。
【0035】着座センサS3が着座していない状態を検出
すると、ステップ(86)に移行し、便座位置検出センサS2
で便座が開か閉かを検出し、便座が閉の場合にはステッ
プ(87)に移行し、便座が開の場合には、便座を閉状態に
する動作(88)を経てステップ(87)に移行する。
【0036】ステップ(87)では、便蓋位置検出センサS1
によって便蓋が開蓋していることを検出すると、ステッ
プ(89)に移行し、閉蓋を検出すると、便蓋を開蓋状態に
する動作(90)を経て、ステップ(89)に移行する。
【0037】ステップ(89)では、シートペーパー繰出機
構部8が作動してシートペーパーの繰出しを開始し、一
定の長さを繰出されると、ステップ91において、シート
ペーパーの位置検出用の透孔dを、シートペーパー位置
検出センサS4にて検出して、所定の長さのシートペーパ
ーが繰出されたことを検出し繰出しを停止して、ステッ
プ92に移行する。
【0038】もし、シートペーパー位置検出センサS4が
透孔dを検出しない場合には、シートペーパーが繰出さ
れていないことになるから、繰出を継続するとともにス
テップ(82)に戻って着座の有無、便座、便蓋の開閉の有
無等を繰返し検出する。
【0039】なお、シートペーパー位置検出センサS4が
なくても自動的に所定長さのシートペーパーが繰出され
ると、ステップ92に移行するようなフローチャートを構
成することもできる(91') 。ステップ92では、便蓋Bを
自動的に或は手動で閉蓋する。
【0040】かかる便蓋Bの閉蓋動作によって便蓋Bの
下面に形成した押え部31がシートペーパーPを便座1と
の間で挾み、シートペーパーPにテンションを与えると
同時に、押し刃30が便座1の内周縁に沿ったミシン目a
に沿ってシートペーパーPの中央部を破断し、切抜き部
P1を形成する(93)。
【0041】ミシン目aの切抜きが完了すると、例え
ば、便蓋Bの閉蓋動作の後一定時間の経過を検知し、便
蓋Bが自動的に開蓋して(94)、シートペーパー繰出し及
び切抜き部形成の一定の動作が終了することになり(9
5)、用便者は便座1上のシートペーパーP上に着座して
用便を行う状態ができることになる。
【0042】かかる構成において、便蓋Bが閉蓋状態の
場合にはシートペーパー繰出しのための操作を行って
も、シートペーパーPの繰出しが行われないように制御
し、紙詰まりの原因を排除しており、かかる便座が閉蓋
状態の検出は例えばマイクロ位置検知センサ等を利用し
て行う。なお、他の実施例としては、便蓋Bが、閉蓋状
態でシートペーパー繰出しのための操作部の操作が行わ
れた場合には、便蓋Bをやや持上げて便座1上と便蓋B
下面の押え部31との間にシートペーパーが繰出されるに
十分なだけの間隙を形成するようにしてシートペーパー
Pの繰出しに支障のないように構成することもできる。
【0043】図8、図9に示すものは、切抜き手段Mの
実施例として、便蓋Bの内部にレーザーカット機構40を
内蔵し、便座1上にシートペーパーPを繰出した後に自
動的に便蓋Bを閉蓋すると、レーザーカット機構40が作
動してシートペーパー中央部を切抜き、切抜き部P1を形
成するものである。
【0044】すなわち、便蓋Bの下面にはレーザーカッ
ト機構40が移動するためのガイドレール41が切抜き部P1
の形に相対して配設されており、レーザーカット機構40
はモータ等のアクチュエータを介してガイドレール41に
沿って移動することにより、便座1上に繰出されたシー
トペーパーPに切抜き部P1を切断形成するものである。
なお、レーザーカット機構は1枚分のシートペーパーP
を切断するための切断機構としても利用できるように、
別途シートペーパー切断用としてシートペーパーを横断
する方向に移動する横断用レーザーカット機構42を別途
設ける。
【0045】かかるペーパー切断のための横断用レーザ
ーカット機構42は、シートペーパーPを横断する方向に
形成したガイド螺杆43に沿って左右方向に移動するよう
に構成されており、かかるレーザーカット機構42を設け
ることによってシートペーパー自動供給便座Aにおける
切断刃19を省略することができる。
【0046】この実施例による動作は前述した押し刃30
を有する便蓋Bの場合と同様であり、図17のフローチ
ャートがそのまま適用できるものである。かかるフロー
チャートの要部に従って動作のみ説明すると、まず、シ
ートペーパーPの繰出スイッチ11a をONして便座1を
閉蓋し、便蓋Bを開蓋してシートペーパーPを便座1上
に送り出し、次いで、便蓋Bを自動的に閉蓋すると、レ
ーザーカット機構40がシートペーパーPの中央に切抜き
部P1を形成し、切抜きが終了すると、便蓋Bを開蓋し、
用便者は便座1上に着座できるようになり、用便後は自
動的に便蓋Bが閉蓋し、レーザーカット機構42でシート
ペーパーPの切断を行い、洗浄水と共に排出することに
なる。
【0047】また、安全のために、レーザーカット機構
40及び42は、便蓋Bが閉蓋状態にのみ作動するように
し、かかる閉蓋状態の検出手段としてはマイクロスイッ
チまたは位置検出センサを使用することができる。
【0048】なお、レーザーカット機構42でシートペー
パーを切断すると、機能部ケーシング7から一部シート
ペーパーの切断部分が露出しているために、切断後は自
動的に機能部ケーシング7中に巻戻すように制御してお
くことによりシートペーパーPを衛生的に保持すること
ができる。
【0049】また、シートペーパーPの繰出し位置は便
蓋Bは通常開蓋しているものであるが、必要によっては
便蓋Bが閉蓋状態であってもシートペーパーPの繰出し
操作を検知して便蓋Bが便座1上から少し浮いてシート
ペーパーが繰出されるに必要な空間を形成するように制
御することもできる。
【0050】かかるレーザーカット機構40を使用したも
のにおいては、シートペーパーPに事前に切抜き部P1に
沿ったミシン目を入れる必要がなく使い勝手が更に向上
するものである。
【0051】また、図10、図11に示すものは、切抜
き手段Mの他の実施例であり、便蓋Bの下面にガイド用
溝51を切抜き部P1の形に沿って設け、同ガイド用溝51に
刃体ホルダー52を小型モータ等のアクチュエータによっ
て移動自在に装着しており、しかも刃体50は同ホルダー
52に進退自在に設けられており、かかる進退動作は同ホ
ルダー52に連通連設したエアパイプ53からのエアの吸排
出動作によって行われるように構成し、あるいは同ホル
ダー52に設けたソレノイド等によって行われるように構
成する。図中、54はエアシリンダ、55はスプリング、56
は小型モータ、57はガイド用溝51に沿って立設したガイ
ドレール、58はガイドレール57に当接したローラを示
す。
【0052】このように、構成された切抜き手段Mとし
ての刃体50は前述した他の切抜き手段Mと同様に作用す
るものであり、図17のフローチャートの要部に従って
動作のみ説明すると、まず、シートペーパーPの繰出ス
イッチ11a をONして便座1を閉蓋し、次いで便蓋Bの
開蓋状態でシートペーパーPを繰出し便蓋Bが自動的に
閉蓋すると、エアあるいはソレノイドによって刃体ホル
ダー52から突出し、同ホルダー52をガイドレール57に沿
って移動させることによって、切抜き部P1に沿ったミシ
ン目aを切断することになるものである。
【0053】切断が完了すると、刃体50を刃体ホルダー
52中に自動的に収納し、次いで便蓋Bを自動的に開蓋
し、用便者が着座できる状態となる。
【0054】なお、安全性を考慮して、刃体50が便蓋B
の開蓋状態のみ突出するようにする。
【0055】また、刃体は、セラミックス刃を使用する
ことにより、メンテナンスを不要とする。また、切抜き
部が一部を残してシートペーパーと接続した状態に切抜
く場合には刃体ホルダー52の移動形態を図10に示すよ
うに、同ホルダーの駆動源たるモータの正転、逆転を利
用して、右方向移動及び左方向移動を交互にやることに
よって、一回毎の切断時に刃体ホルダー52を元の位置に
リターンさせる必要がないようにしており、刃体ホルダ
ー52の駆動をモータ以外のエアまたは水圧で行う場合に
は、切換弁を設けることによって、刃体ホルダー52の
動きを右方向及び左方向に自在に切換えられるようにす
ることができる。
【0056】また、図12、図13に示すように切抜き
手段Mの他の実施例としては、エア吹出しを利用するも
のである。すなわち、便蓋Bの下面に便座1の両面に圧
着する環状の押え部60を連設し、同押え部60の内側縁部
に沿ってエア吹出口61を一定間隔で所要数配設してお
く。
【0057】このように構成することによって、図17
のフローチャートに従い動作するものであり、便蓋Bを
開蓋してシートペーパーPを繰出した後、便蓋Bを自動
的に閉蓋するとシートペーパーPは便座1と押え部60と
の間で圧着挾持されてテンションがかかった状態となる
とともに、エア吹出口61からエアを下方に吹出すことに
よって、シートペーパーPに形成されたミシン目aに沿
って切抜き部P1を破断していくものであり、かかるエア
吹出口61からのエア吹出しはジェットエア状で断続的に
瞬時に数回吹出し作動を行う。
【0058】このように切断が完了した時点で便蓋Bを
自動的に開蓋して用便者は着座可能な状態となる。尚、
安全性の面により便蓋Bの閉蓋状態でエア吹出しを行う
ように制御することは前述の切抜手段の場合と同じであ
る。
【0059】また、環状の押え部60の外周側方にもエア
吹出しのための外側エア吹出口62を一定間隔で所要数配
設しており、かかる外側エア吹出口62は用便者が用便後
にシートペーパーPを便鉢3内に排出する際に使用する
ものである。すなわち、用便後にシートペーパーPを排
出するに際しては、まず便蓋BをシートペーパーPを押
えない位置まで開蓋し、次いで外側エア吹出口62よりエ
アを吹出してシートペーパーの切抜き部P1の外周のシー
トペーパー部分を便鉢3方向に吹やって便器本体中にシ
ートペーパーPを落し込むようにするものであり、かか
る作用を十分に果すために外側エア吹出口62はやや中心
方向に向って傾斜させておく。
【0060】また、図14、図15に示すように、切抜
き手段Mの他の実施例は、便蓋Bの下方より水を吐水し
てミシン目を切断するものである。
【0061】すなわち、便蓋Bの下面に便座1の上面を
押圧できるような環状の押え部70を突設し、同環状押え
部70の内側でシートペーパーPのミシン目aに沿った位
置と相応するように一定間隔を開けて数個の吐水孔71を
配設しており、とくにかかる吐水孔71はミシン目aより
も少し内側をねらった位置に配設されていることによ
り、吐水によってミシン目aからシートペーパーが破断
された場合に、ミシン目aより内側が濡れかつ破断され
ているために、着座時に水濡れがないようにしている。
【0062】かかる吐水孔を利用した切抜き手段Mは図
17に示すフローチャートに従い、前述の切抜き手段M
と同様に使用されるものであり、便蓋Bの開蓋時にシー
トペーパーPを繰り出し、次いで便蓋Bを自動的に閉蓋
して押え部70でシートペーパーPを便座1との間で押え
た状態でミシン目aあるいはその内側に吐水孔71より吐
水してミシン目を破断する。破断が完了したら便蓋Bを
自動的に開蓋し着座できる状態とする。
【0063】安全性を考慮して便蓋Bの閉蓋時にのみ吐
水が行われるようにする。
【0064】なお、吐水形態は瞬間的にしかも断続的に
複数回吐水することによって、切断効果を上げることが
できる。
【0065】
【効果】この発明によれば、シートペーパーを自動的に
便座上に繰出し自在としたシートペーパー自動供給便座
において、便蓋下面に押し刃やレーザーカット機構や移
動自在な刃体等よりなる切抜き部形成の切抜き手段を設
けたので、便蓋を閉蓋する際に、シートペーパーの中央に
形成すべき切抜き部に作った切抜きが自動的に行われる
ことになり、用便者が従来のように手動で切抜き部を形
成する必要がなく、繁雑さが解消されるものである。初め
て使用する用便者においても便蓋の開閉動作によってシ
ートペーパーの使用が行えるため、かかる特殊なシート
ペーパー機能にとまどうことなく、衛生的に着座が行え
る効果を有する。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置におけるシートペーパーの説明図。
【図2】本発明装置におけるシートペーパー自動供給便
座を示す断面側面図。
【図3】本発明装置における開閉便蓋の枢支部分を示す
断面説明図。
【図4】本発明装置における開閉便座の枢支部分を示す
断面説明図。
【図5】本発明装置における開閉便蓋と便座の作動構造
を示す断面説明図。
【図6】本発明装置における切抜き手段として押し刃を
使用した実施例の斜視図。
【図7】図6の断面説明図。
【図8】本発明装置における切抜き手段としてレーザー
カット機構を使用した実施例の説明図。
【図9】図8の断面説明図。
【図10】本発明装置における切抜き手段として刃体を
使用した実施例の説明図。
【図11】図10の断面説明図。
【図12】本発明装置における切抜き手段としてエア吹
出しを使用した実施例の説明図。
【図13】図12の断面説明図。
【図14】本発明装置における切抜き手段として吐水を
利用した実施例の説明図。
【図15】図14の断面説明図。
【図16】本発明装置における制御回路説明図。
【図17】本発明装置における制御のフローチャート
図。
【符号の説明】
1 便座 5 機能部 A 自動供給便座 B 便蓋 M 切抜き手段 P シートペーパー P1 切抜き部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉自在の便蓋を有するとともに、便座
    上にシートペーパーを自動的に繰出し自在としたシート
    ペーパー自動供給便座において、便蓋に、便座上に繰出されたシートペーパー中央に、便
    蓋の閉蓋によって便座 内縁部に沿った切抜き部を形成す
    る切抜き手段を設けてなるシートペーパー自動供給便座
    におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置。
  2. 【請求項2】 切抜き手段としては、環状に形成した押
    し刃を設けてなる請求項1記載のシートペーパー自動供
    給便座におけるシートペーパー切抜き部自動切断装置。
  3. 【請求項3】 切抜き手段としては、便座の内縁部に沿
    って移動自在なレーザーカット機構を設けてなる請求項
    1記載のシートペーパー自動供給便座におけるシートペ
    ーパー切抜き部自動切断装置。
  4. 【請求項4】 切抜き手段としては、便座の内縁部に沿
    って移動自在とした刃体を設けてなる請求項1記載のシ
    ートペーパー自動供給便座におけるシートペーパー切抜
    き部自動切断装置。
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