JP3067301U - コネクタ、および、スイッチの接続構造 - Google Patents
コネクタ、および、スイッチの接続構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電性ゴム等を用いた柔軟なスイッチに対し
て、容易に、かつ確実に導線を固定できるコネクタを提
供する。 【解決手段】 導体管21と、導体棒22の軸芯部を貫
通する導体棒22と、導体管21と導体棒22とを離隔
して保持する絶縁部材23,23,23と、を備えるス
イッチ2に導線16,17を接続するコネクタ1であ
り、電極接続孔25に挿入される電極棒14と、電極接
続孔24,24,24のいずれかに挿入される電極棒1
5と、電極棒15が挿入される電極接続孔24に近接す
る中空部26,26に挿入されるガイド部材12,13
と、を備え、さらに、導体管21の外表面を押圧する鋸
歯部18b,18b,…を有する係止部材18を備え
る。
て、容易に、かつ確実に導線を固定できるコネクタを提
供する。 【解決手段】 導体管21と、導体棒22の軸芯部を貫
通する導体棒22と、導体管21と導体棒22とを離隔
して保持する絶縁部材23,23,23と、を備えるス
イッチ2に導線16,17を接続するコネクタ1であ
り、電極接続孔25に挿入される電極棒14と、電極接
続孔24,24,24のいずれかに挿入される電極棒1
5と、電極棒15が挿入される電極接続孔24に近接す
る中空部26,26に挿入されるガイド部材12,13
と、を備え、さらに、導体管21の外表面を押圧する鋸
歯部18b,18b,…を有する係止部材18を備え
る。
Description
【0001】
本考案は、導電性ゴム等の可撓性の部材によってなるスイッチに対して導線を 接続するためのコネクタ、および、スイッチの接続構造に関する。
【0002】
近年、ゴム材にカーボン粉等を混入した導電性ゴムをはじめとして、柔軟な導 電材料が多く利用されている。これら柔軟な導電材料を利用した例として、柔軟 性を有するスイッチが知られている。このような柔軟なスイッチは、非常に有用 である反面、導線を接続する方法に工夫が必要である。
【0003】 例えば、特開平8−249969号公報には、導電性ゴム材で被覆された丸編 線と、この丸編線と対向する導電性ゴム材とが中空のコードを貫通してなるコー ドスイッチに対してリード線を接続するための接続構造が開示されている。ここ で開示されたリード線の接続構造では、コードスイッチの切断面に開口する開口 部に、上記導電性ゴム材で被覆された丸編線に当接する端子が挿入され、コード スイッチの外皮が締め付けられて固定される。
【0004】
ところが、上記のリード線の接続構造は、コードスイッチの外皮を締め付ける ことで十分に固定可能なコードスイッチにのみ適用可能であり、より柔軟なスイ ッチに適用することが難しいという問題があった。
【0005】 例えば、上記特開平8−249969号公報に開示された例において接続可能 なコードスイッチは、いずれも内部を丸編線等の金属製の導線が貫通している。 そして、金属製の導線の断線を防止するために、その外皮は比較的厚く、十分な 弾力を有するように構成される。即ち、上記リード線の接続構造が適用可能な条 件として十分な弾力を有する外皮を備える必要があり、より柔軟な、内部に金属 導線等を備えていないスイッチに対して適用することは難しい。
【0006】 このように、柔軟性の高いスイッチは、その導線の接続が困難なために適用で きる範囲が限られるという問題があった。
【0007】 図10は、従来の押圧センサを利用した典型例として、スイッチング機構10 を示す斜視図である。 スイッチング機構10は、突起部を有するカム102と、このカム102の下 方に配設されたスイッチ部101とによって構成され、スイッチ部101は、基 台103の上面に接触片104および導体片105を備えている。
【0008】 そして、カム102が回転することにより、カム102の突起部が接触片10 4を押下して、接触片104が導体片105に接触し、接触片104と導体片1 05とが導通する。
【0009】 従って、カム102の回転によって導線106と導線107との間が導通する 。また、導線106と導線107との間の導通状態を検知することでカム102 の回転を検知することができる。
【0010】 このスイッチング機構10においては、基台103上における接触片104の 位置と、カム102の突起部の位置とを正確に合わせる必要があり、加工に手間 がかかっていた。
【0011】 このような場合、スイッチング機構10におけるスイッチ部101のように、 上方から押圧されることで導通するスイッチとして導電性ゴム等を用いた柔軟な スイッチを適用すれば、より簡単に構成することができる。しかしながら、従来 は、柔軟なスイッチに対して導線を固定するために手間を要しており、柔軟なス イッチを用いても効率の向上を果たすことは難しかった。 このため、柔軟なスイッチに対して簡単に導線を接続する方法の開発が望まれ ていた。
【0012】 本考案は、上記問題点を解決するため、導電性ゴム等を用いた柔軟なスイッチ に対して、容易に、かつ確実に導線を固定できるコネクタを提供することを目的 とする。
【0013】
上記課題を解決するため、請求項1記載の考案のコネクタは、 可撓性の表皮によってなる導体管(21)と、この導体管の中空部を通って配 設され、軸中心部を貫通する貫通孔(例えば、電極接続孔25)を有する可撓性 の導体棒(22)と、この導体棒と前記導体管とを離隔した状態で保持する可撓 性の絶縁部材(23,23,23)とを備え、前記導体管を構成する表皮の断面 に開口する孔(例えば、電極接続孔24)が設けられたスイッチ(2)に一対の 導線(16,17)を接続するコネクタ(1)において、 前記導体棒の貫通孔に挿入される第1の電極棒(14)と、 前記導体管の表皮の孔に挿入される第2の電極棒(15)と、 これら第1および第2の電極棒を、それぞれ異なる前記導線と接続させて支持 する支持部材(例えば、基台部11)と、 この支持部材に固定され、この支持部材と前記スイッチとを結合させて保持す る結合部材(例えば、ガイド部材12,13および係止部材18)と、 を備えることを特徴としている。
【0014】 ここで、導体管としては、導電性ゴム等の導体材料を筒形に形成したものが挙 げられるが、その材料は、柔軟で、かつ導電性を有するものであれば何でも良い 。導体棒の材質についても同様に、導電性ゴム等の、柔軟で導電性を有するもの であればよい。また、絶縁部材は、導体管の表皮内面と導体棒とに接合された棒 状或いは細長い平板状のものが挙げられるが、その形状及び数については任意で あり、材質は樹脂や合成ゴム等、柔軟な絶縁体であれば何でも良い。 また、第1および第2の電極棒としては、例えば金属の線材が挙げられる。さ らに、結合部材としては、例えば樹脂等の絶縁体によってなるクリップが挙げら れるが、その形状および材料は任意である。支持部材の形状は任意であるが、全 部或いは一部が絶縁体により構成されることが好ましい。
【0015】 この請求項1記載の考案によれば、可撓性の表皮によってなる導体管と、この 導体管の中空部を通って配設され、軸中心部を貫通する貫通孔を有する可撓性の 導体棒と、この導体棒と前記導体管とを離隔した状態で保持する可撓性の絶縁部 材と、を備えるスイッチに導線を接続する際に、導体棒が有する貫通孔に第1の 電極棒が挿入され、導体管の断面に開口する孔に第2の電極棒が接続される。そ して、これら第1および第2の電極棒を支持する支持部材とスイッチとが結合部 材によって結合される。これにより、第1および第2の電極棒をスイッチの各孔 に挿入して結合部材によってスイッチを支持部材に結合すれば、スイッチに対す る導線の接続が完了するので、簡単な作業によって、確実に導線を接続できる。 また、このコネクタは安価な部材による単純な構成によってなるので、作業が簡 単であることと合わせて、非常に低コストで実現可能である。
【0016】 請求項2記載の考案は、請求項1記載のコネクタにおいて、 前記結合部材は、前記導体管の中空部に挿入されて当該導体管の内面に当接す る内接部材(例えば、ガイド部材12,13)と、この内接部材が当接する位置 で前記導体管の外表面を押圧する押圧部材(例えば、係止部材18)とによって なること、を特徴としている。
【0017】 ここで、内接部材としては、例えばスイッチの導体管と、導体棒と、絶縁部材 とによって囲まれる中空部に挿入される樹脂製の棒が挙げられる。また、押圧部 材としては、例えば樹脂製の平板が挙げられる。これら内接部材および押圧部材 の形状は任意であるが、樹脂等の絶縁体によって構成されることが好ましい。
【0018】 この請求項2記載の考案によれば、請求項1記載のコネクタにおいて、スイッ チの中空部に内接部材を挿入し、押圧部材によって導体管を外側から押圧するの で、導体管が、内接部材と押圧部材とによって挟まれて固定される。これにより 、柔軟なスイッチに対して、より簡単な作業によって確実に導線を接続すること ができる。特に、スイッチを挟み込んで固定するため、柔軟な部材により構成さ れるスイッチを最も効率良く確実に固定できる。
【0019】 請求項3記載の考案は、請求項2記載のコネクタにおいて、 前記押圧部材は前記導体管の外表面に接する面に突起(例えば、鋸歯部18b ,18b,…)を備えることを特徴としている。
【0020】 ここで、突起としては、押圧部材の表面に立設された山型の突起が挙げられる が、波状の突起や先端の尖った突起であっても良く、その形状および数は任意で ある。
【0021】 この請求項3記載の考案によれば、請求項2記載のコネクタにおいて、押圧部 材の、導体管に接する面に突起が設けられているので、より確実にスイッチを固 定することができる。即ち、スイッチが柔軟なことによって、スイッチに力が加 わる際にスイッチが支持部材から外れる方向に力が加わる恐れがあるが、突起を 備えることによって確実にスイッチを保持することができ、より信頼性の高いコ ネクタを実現することができる。
【0022】 請求項4記載の考案は、請求項1記載のコネクタにおいて、 前記結合部材は、前記導体管の断面に開口する全ての中空部にそれぞれ挿入さ れる複数の中空部支持部材(例えば、ガイド部材32,33,34)と、これら 複数の中空部支持部材が挿入された位置で前記導体管の外周を締め付ける締め付 け部材(例えば、締付ベルト39および固定リング39a)と、 を備えることを特徴としている。
【0023】 ここで、中空部支持部材としては、例えば樹脂製の柱状部材が挙げられるが、 その形状については、上記導体管の中空部の形状に応じて任意に構成可能である 。また、その構成材料についても任意であるが、全部または一部が絶縁体により 構成されることが好ましい。締め付け部材としては、例えば、樹脂製等のベルト が挙げられるが、所定の弾力と引っ張り強度を有するものであれば、特に限定さ れない。
【0024】 この請求項4記載の考案によれば、請求項1記載のコネクタにおいて、導体管 の中空部に中空部支持部材が挿入されるので、その部分では導体管が屈曲しない 。ここで、導体管の外周を締め付け部材によって締め付けるので、導体管が、そ の内側と外周とで挟まれるように固定される。従って、柔軟なスイッチに対して 簡単に導線を接続できるコネクタにおいて、簡単に、かつ強固にスイッチを固定 できるので、より一層信頼性の高いコネクタを実現できる。
【0025】 請求項5記載の考案は、請求項4記載のコネクタにおいて、 前記締め付け部材は、前記導体管の外周に巻き付けられるベルト(例えば、締 付ベルト39)と、このベルトを固定する留め具(例えば、固定リング39a) とによってなること、を特徴としている。
【0026】 この請求項5記載の考案によれば、スイッチの外周にベルトを巻き付けて、こ のベルトを留め具によって固定することで容易にスイッチを固定できる。従って 、非常に簡単にスイッチを固定できるコネクタを、より低コストで実現できる。
【0027】 請求項6記載の考案のスイッチの接続構造は、 可撓性の表皮によってなる導体管(21)と、この導体管の中空部を通って配 設され、軸中心部を貫通する貫通孔(例えば、電極接続孔25)を有する可撓性 の導体棒(22)と、この導体棒と前記導体管とを離隔した状態で保持する可撓 性の絶縁部材(23,23,23)とを備え、前記導体管を構成する表皮の断面 に開口する孔が設けられたスイッチを台座(例えば、ベース41,42)に固定 するとともに、このスイッチに一対の導線(例えば、芯線62,63)を接続す るスイッチの接続構造であって、 前記スイッチに当接する基台部(例えば、基台61)を備え、 前記一対の導線のうち一方の導線(例えば、芯線62)は、前記基台部と前記 導体棒の貫通孔とを貫通し、その先端は前記台座に固定され、 前記一対の導線のうち他方の導線(例えば、芯線63)は、前記基台部と前記 導体管の表皮の断面に開口する孔とを貫通し、その先端は前記台座に固定される こと、 を特徴としている。
【0028】 ここで、導体管としては、導電性ゴム等の導体材料を筒形に形成したものが挙 げられるが、その材料は、柔軟で、かつ導電性を有するものであれば何でも良い 。導体棒の材質についても同様に、導電性ゴム等の、柔軟で導電性を有するもの であればよい。また、絶縁部材は、導体管の表皮内面と導体棒とに接合された棒 状或いは細長い平板状のものが挙げられるが、その形状及び数については任意で あり、材質は樹脂や合成ゴム等、柔軟な絶縁体であれば何でも良い。また、台座 および基台部の形状については任意であるが、その全部または一部が絶縁体によ り構成されることが好ましい。
【0029】 この請求項6記載の考案によれば、可撓性の表皮によってなる導体管と、この 導体管の中空部を通って配設され、軸中心部を貫通する貫通孔を有する可撓性の 導体棒と、この導体棒と前記導体管とを離隔した状態で保持する可撓性の絶縁部 材と、を備えるスイッチを台座に固定して一対の導線を接続する際に、基台部が スイッチに当接し、一対の導線のうち一方の導線は、基台部と導体棒の貫通孔と を貫通するように配設され、他方の導線は、基台部と導体管の表皮の断面に開口 する孔とを貫通するように配設される。各導線の先端は台座に固定される。
【0030】 これにより、基台部を貫通する一対の導線がスイッチを貫通し、基台部とスイ ッチとを台座に固定するので、非常に簡単な構成でスイッチを台座に固定し、さ らにスイッチに対して導線を接続できる。従って、柔軟なスイッチを台座に固定 する際に、簡単な作業で、かつ低コストで構築可能なスイッチの接続構造を実現 できる。
【0031】
以下、本考案を適用した実施の形態について、図1〜図9の図面を参照しなが ら説明する。
【0032】 [第1の実施の形態] 図1は、本考案の第1の実施の形態におけるコネクタ1の構成を示す斜視図で ある。この図1に示すように、コネクタ1は、基台部11と、基台部11の前面 に立設されるガイド部材12,13および電極棒14,15と、電極棒14,1 5と導通する導線16,17と、基台部11の底面に取り付けられた係止部材1 8と、によって構成される。
【0033】 このコネクタ1において、基台部11、ガイド部材12,13および係止部材 18は、いずれも樹脂等の絶縁体によってなり、電極棒14,15は、金属等の 導体により構成される。以上のコネクタ1の各部はいずれも、後述するスイッチ 2の各部と比べて屈曲しにくい程度の剛性を有することが望ましい。
【0034】 基台部11は箱型の上記絶縁体であり、基台部11の前面にはガイド部材12 ,13が立設される。ガイド部材12,13は断面扇形の柱状部材であり、その 断面が半円を形成するように基台部11の前面に配設される。
【0035】 さらに、基台部11の前面には、ガイド部材12,13と平行に伸びる電極棒 14,15が立設されている。電極棒14は、基台部11の前面において、ガイ ド部材12,13の断面によって形成される半円の中心位置に立設され、電極棒 15は、電極棒14の真下に位置する。なお、これら電極棒14,15の断面形 状は円形の他、多角形等、様々な形状とすることができる。
【0036】 基台部11の背面には、金属導体である芯線16a,17aと、芯線16a, 17aを被覆する被覆材16b,17bとによって構成される導線16,17が 配設される。この導線16,17の芯線16a,17aは、それぞれ、基台部1 1の内部で電極棒14,15と接続され、導通している。
【0037】 なお、芯線16a,17aと電極棒14,15とは、基台部11内部で連通す る構成としても良く、また、芯線16a,17aが基台部11内を貫通し、その 端部が電極棒14,15となる構成としても良い。
【0038】 また、基台部11の底面には、係止部材18が配設されている。係止部材18 は、基台部11の真下からガイド部材12,13沿って伸びる平板状部材であっ て、その先端はガイド部材12,13の真下に位置する。
【0039】 この係止部材18は、一方の側部を基台部11の側部に回動可能に保持されて おり、他方側の側部には係止ツメ18aを備えている。係止ツメ18aは、基台 部11の側面に設けられた凹部である係合穴11aに係合するツメであり、係止 ツメ18aが係合穴11aに引き掛けられることにより、係止部材18が基台部 11の底面に押しつけられる状態で保持される。
【0040】 また、係止部材18の上面、即ち、基台部11の底面と対向する面には、互い に平行に並ぶ多数の鋸歯部18b,18b,…が設けられている。鋸歯部18b は、基台部11の前面の横方向に伸びる山型突起であって、その突端部は基台部 11に向かって傾斜している。
【0041】 図2は、コネクタ1が接続されるスイッチ2の概略構成を示す斜視図である。 また、図3は、スイッチ2の断面図である。これら図2および図3に示すように 、スイッチ2は、スイッチ2の筐体となる導体管21と、この導体管21内の中 空部分において導体管21の軸中心を通るように配設された導体棒22と、導体 管21および導体棒22の軸方向に沿って、導体管21および導体棒22と一体 となって固定された絶縁部材23,23,23と、によって構成される。
【0042】 導体管21は、導電性ゴム等の所定の弾力を有する膜状の可撓性導体を中空の 円筒形状に形成してなる筒状部材である。そして、この導体管21の断面には、 図3に示すように、導体管21の軸方向に沿って貫通する電極接続孔24,24 ,24が設けられている。これらの電極接続孔24,24,24は、導体管21 を形成する可撓性導体の膜表面の内部を通る孔であって、スイッチ2の押出成形 時に導体管21と同時に形成できる。従って、導体管21を、その軸方向に垂直 な断面で切断した場合には、その切断面には導体管21の中空部とともに、常に 電極接続孔24,24,24が開口している。
【0043】 導体棒22は、導体管21と同様に導電性ゴム等の所定の弾力を有する可撓性 導体によってなる軸状部材である。この導体棒22は、図3に示すように導体管 21内の中空部に、導体管21の軸方向に沿って配設され、後述する絶縁部材2 3,23,23によって導体管21の軸中心に相当する位置に支持されている。 このため、スイッチ2の断面には、導体管21と、導体棒22と、絶縁部材23 ,23,23とによって囲まれる扇形の中空部26,26,26が形成される。
【0044】 そして、導体棒22には、その軸中心部を貫通する電極接続孔25が設けられ ている。この電極接続孔25は、導体棒22の中心部を導体棒22の軸方向に沿 って伸びる孔であって、後述するスイッチ2の押出成形時に導体棒22と同時に 形成される。従って、導体棒22を軸方向に垂直な断面で切断した場合には、切 断面には常に電極接続孔25が開口している。
【0045】 絶縁部材23,23,23は、それぞれ、可撓性の絶縁体によってなる平板状 部材である。これら絶縁部材23,23,23は、導体管21内部の中空部に導 体管21の軸方向に沿って配設され、その一辺を導体管21の内面に固定され、 その対辺を導体棒22の表面に固定されている。なお、絶縁部材23,23,2 3は、それぞれ導体棒22の周囲を3等分するように、互いに等間隔を空けて配 設されている。
【0046】 これらの絶縁部材23,23,23はいずれも所定の弾力を有しているので、 スイッチ2の非操作時には、絶縁部材23,23,23によって、導体棒22と 絶縁部材23,23,23とは所定の間隔を保って離隔され、さらに、導体棒2 2が導体管21のほぼ中心に位置するように保持される。
【0047】 従って、スイッチ2の断面は、図3に示すように、導体管21の中心部に導体 棒22が位置し、この導体棒22と導体管21とは、導体棒22の表面と導体管 21の内面とに固定された絶縁部材23,23,23によって、離隔した状態で 支持されている。そして、導体棒22の軸中心部には電極接続孔25が開口して おり、導体管21には電極接続孔24,24,24が開口し、さらに、導体管2 1、導体棒22および絶縁部材23,23,23によって囲まれる中空部26, 26,26が開口する。
【0048】 なお、図3に示すスイッチ2の導体管21において、電極接続孔24,24, 24が設けられた位置は、それぞれ導体管21に絶縁部材23が固定された部分 である。導体管21において絶縁部材23が固定された部分は、導体管21の他 の部分に比べて厚みが増している。このため、導体管21を貫通する電極接続孔 24,24,24を設けても、スイッチ2の弾力が弱くなり過ぎる等の不具合を 確実に防止できるので、電極接続孔24,24,24を設ける場所としては適し ている。但し、導体管21の厚みと電極接続孔24,24,24の内径とを考慮 してスイッチ2を形成すれば、電極接続孔24,24,24の位置が図3に示す 位置でなくても、上記の不具合を確実に防止することは可能である。 また、電極接続孔24,24,24は計3カ所に配設されるが、これはコネク タ1との接続作業を容易にするためである。従って、スイッチ2を、電極接続孔 24を1個或いは2個のみ備える構成とすることも可能である。
【0049】 以上のように構成されるスイッチ2は、電極接続孔24,24,24を備えた 導体管21、電極接続孔25を備えた導体棒22を一体として押出成形技術によ って形成することができる。また、導電性ゴムと絶縁性のゴムとを一体として形 成することもできるので、スイッチ2の導体管21、導体棒22および絶縁部材 23,23,23を押出成形技術によって同時に形成することができる。
【0050】 そして、スイッチ2は、導体管21、導体棒22および絶縁部材23,23, 23を形成して所望の長さに切断するだけで各種機器に取り付けることができ、 例えば、切断しない状態で保管し、コネクタ1等への取付時に切断することで多 様なサイズに加工でき、非常に有用である。さらに、スイッチ2は、金属製の編 線や線材等の切断しにくい部材を用いることなく、例えば導電性ゴムと絶縁性の 柔軟な樹脂のみによって構成されるので、切断加工が非常に容易である。
【0051】 続いて、スイッチ2におけるスイッチング動作について説明すると、まず、非 操作時には、スイッチ2の導体管21と導体棒22とは離隔された状態で保持さ れている。この状態では、導体管21と導体棒22とを支持する絶縁部材23, 23,23は絶縁体であるため、導体管21と導体棒22とは絶縁状態にある。
【0052】 スイッチ2の側面に圧力が加わると、導体管21の一部が屈曲する。このとき 、屈曲した導体管21の凹部の内面が導体棒22に接触し、導体管21と導体棒 22とが導通する。また、より大きい力がスイッチ2に加わると、導体管21と ともに導体棒22、絶縁部材23,23,23が屈曲変形して導体管21と導体 棒22とが導通する。
【0053】 スイッチ2を構成する導体管21、導体棒22および絶縁部材23,23,2 3はいずれも所定の弾力を有するので、例えば、スイッチ2を軸方向に縮める方 向の力が加わったり、或いは、スイッチ2をねじる方向の力が加わった場合にも 、スイッチ2の各部が屈曲することによって導体管21と導体棒22とが互いに 導通する。この導体管21と導体棒22との導通状態の変化は、上記コネクタ1 をスイッチ2に接続することにより、導線16,17の間の導通状態の変化とし て検知することができる。
【0054】 即ち、前述のように、スイッチ2をその軸方向に垂直な面で切断すると、切断 面には電極接続孔24,24,24、電極接続孔25および中空部26,26, 26が開口する。この切断面に上記のコネクタ1を接続することによって、スイ ッチ2に導線が接続され、スイッチとして利用することができる。以下、スイッ チ2に対するコネクタ1の接続方法について説明する。
【0055】 図4は、コネクタ1とスイッチ2との接続状態を示す斜視図である。同図に示 すように、コネクタ1をスイッチ2に接続する際には、コネクタ1のガイド部材 12,13および電極棒14,15がスイッチ2の断面の開口部に挿入される。
【0056】 なお、コネクタ1とスイッチ2との接続は、係止部材18の係止ツメ18aを 、基台部11の側面に設けられた係合穴11aからはずすことによって、基台部 11の底面と係止部材18の上面とを離隔して行う。 続いて、コネクタ1の各部がスイッチ2の各開口部に挿入され、コネクタ1と スイッチ2とが接続される。
【0057】 詳細には、スイッチ2が備える導体棒22の断面に開口する電極接続孔25に 電極棒14が挿入され、電極接続孔24,24,24のいずれかに電極棒15が 挿入される。ここで、スイッチ2の断面形状は円形のため、電極棒15は電極接 続孔24,24,24のうちの任意の電極接続孔24に挿入できる。さらに、電 極棒15が挿入される電極接続孔24に近接する中空部26,26には、それぞ れ、ガイド部材12,13が挿入される。
【0058】 ガイド部材12,13および電極棒14,15が、それぞれスイッチ2の各開 口部に、基台部11からの付け根まで挿入された後、係止部材18を基台部11 の底面に押しつけるようにして係止ツメ18aを係合穴11aに係合させる。
【0059】 これにより、導体管21の内面には、中空部26,26に挿入されたガイド部 材12,13が配置され、導体管21の外表面には鋸歯部18b,18b,…が 食い込んでいる。従って、コネクタ1とスイッチ2とが接続された状態で、スイ ッチ2の脱落を防止することができる。
【0060】 以上のように、本考案の第1の実施の形態によれば、導体管21と、導体棒2 2の軸芯部を貫通する導体棒22と、導体管21と導体棒22とを離隔して保持 する絶縁部材23,23,23と、を備えるスイッチ2に導線16,17を接続 するコネクタ1であって、導体棒22の軸芯部に設けられる電極接続孔25に挿 入される電極棒14と、電極接続孔24,24,24のいずれかに挿入される電 極棒15と、電極棒15が挿入される電極接続孔24に近接する中空部26,2 6に挿入されるガイド部材12,13と、を備え、さらに、ガイド部材12,1 3が挿入された中空部26,26に該当する導体管21の外表面を押圧する鋸歯 部18b,18b,…を有する係止部材18を備え、係止部材18は、係止ツメ 18aが係合穴11aに係合することで基台部11に固定される。また、電極棒 14,15は、それぞれ導線16,17と導通している。
【0061】 このため、コネクタ1は、係止部材18が有する係止ツメ18aを係合穴11 aがらはずして、ガイド部材12,13および電極棒14,15をスイッチ2の 断面の各開口部に挿入し、再び係止ツメ18aを係合穴11aに係合させる操作 によって、スイッチ2に確実に接続することができる。
【0062】 これにより、スイッチ2に対して、導線16,17を、容易に、かつ確実に接 続することができる。また、コネクタ1とスイッチ2とが接続された状態では、 導体管21に鋸歯部18b,18b,…が食い込み、導体管21はガイド部材1 2,13と係止ツメ18aとによって挟まれて固定される。特に係止ツメ18a の先端は基台部11に向かって傾斜しているために、スイッチ2をコネクタ1か ら引き離す方向の力に対しては十分に耐え得る構成である。従って、コネクタ1 を用いることで、スイッチ2の脱落を確実に防止し、信頼性の高い接続方法を実 現できる。また、係止部材18の係止ツメ18aを基台部11の係合穴11aか ら外す操作によって係止部材18がスイッチ2から離れるので、スイッチ2から コネクタ1を取り外す操作も非常に簡単であり、取付・取り外しともに非常に容 易で利便性に富むコネクタを実現できる。
【0063】 なお、上記第1の実施の形態におけるコネクタ1において、電極棒15はスイ ッチ2の導体管21に設けられた電極接続孔24に挿入される構成としたが、電 極棒15をコネクタ1の係止部材18側に排泄する等、導体管21の外表面から 導体管21に接続されるような構成としても良い。この場合、導体管21の外表 面に電極棒15を接続する手間は増えるものの、コネクタ1をスイッチ2の断面 に取り付ける工程は非常に容易になる。また、ガイド部材12,13は絶縁体に よる棒状部材としたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、ガイ ド部材12,13の導体管21に当接する面に突起を備え、この突起によって、 より強固にスイッチ2を固定する構成としても良い。さらに、ガイド部材12, 13の数についても任意であり、その他細部の構成についても適宜変更可能であ る。
【0064】 [第2の実施の形態] 続いて、本考案の第2の実施の形態におけるコネクタ3について説明する。 図5は、本考案の第2の実施の形態におけるコネクタ3の構成を示す斜視図で ある。また、図6は、図5に示すコネクタ3とスイッチ2とを接続した状態を示 す斜視図である。なお、図5には、説明のためにスイッチ2を図示する。
【0065】 なお、この第2の実施の形態において、コネクタ3が接続されるスイッチ2は 、上記第1の実施の形態におけるスイッチ2と同一であり、その構成についての 説明は省略する。
【0066】 図5に示すように、コネクタ3は、基台部31と、基台部31の前面に立設さ れるガイド部材32,33,34と、ガイド部材32,33,34の中央に立設 された電極棒35と、電極棒35の下方に立設された電極棒36と、基台部31 の背面に配設された導線37,38とによって構成される。なお、基台部31お よびガイド部材32,33,34はいずれも樹脂等の絶縁体によってなり、上記 スイッチ2の各部よりも屈曲しにくい程度の剛性を有するものが望ましい。
【0067】 ガイド部材32,33,34は、いずれも断面扇形の柱状部材であり、樹脂等 の絶縁体によって構成される。これらガイド部材32,33,34は基台部31 の前面に垂直に立設され、さらに、ガイド部材32,33,34の断面によって 円が形成される。
【0068】 そして、ガイド部材32,33,34によって形成される円の中心に相当する 位置には、電極棒35が立設される。電極棒35は、銅線をはじめとする金属等 の導体によってなり、この電極棒35は、基台部31の背面に配設された導線3 7の芯線37aと導通している。また、基台部31の前面において、電極棒35 の下方には電極棒36が立設されている。電極棒36は、電極棒35と同様の導 体によってなり、基台部31の背面に設けられた導線38の芯線38aと導通し ている。
【0069】 なお、電極棒35および電極棒36は、いずれも上述のスイッチ2の各部に比 べて屈曲しにくい程度の剛性を有するものが望ましい。また、電極棒35および 電極棒36は、それぞれ芯線37aおよび芯線38aと導通している構成とした が、電極棒35と芯線37a、および電極棒36と芯線38aを一体として構成 しても良い。即ち、芯線37aが基台部31内を貫通し、芯線37aの先端部が 電極棒35となっていても良い。
【0070】 導線37,38は、基台部31の背面から伸びる導線であり、芯線37a,3 8aと、これを被覆して保護する絶縁体の被覆材37b,38bとによって構成 される。
【0071】 続いて、上記コネクタ3をスイッチ2に接続する方法について説明する。 コネクタ3をスイッチ2に接続する際には、基台部31の前面に立設された各 部が、スイッチ2の断面の各開口部に挿入される。
【0072】 詳細には、導体棒22の軸芯部に開口する電極接続孔25には電極棒35が挿 入され、電極接続孔24,24,24のうちいずれか1つの電極接続孔24には 電極棒36が挿入される。また、スイッチ2の中空部26,26,26には、そ れぞれ、ガイド部材32,33,34が挿入される。
【0073】 このように、基台部31の前面に立設されたガイド部材32,33,34、電 極棒35および電極棒36が全てスイッチ2の各開口部に挿入されると、スイッ チ2の電極接続孔24,24以外の開口部は全てふさがれる。この状態で、スイ ッチ2の導体棒22と導線37とが電極棒35を介して導通し、スイッチ2の導 体管21と導線38とが電極棒36を介して導通している。
【0074】 このようにコネクタ3をスイッチ2に接続することによって、スイッチ2に導 線37,38を容易に接続することができる。ここで、図5中、スイッチ2の外 表面に符号Aで示す位置を締付ベルト39で固定することにより、コネクタ3と スイッチ2が離脱するのを防止することができる。
【0075】 図6に示すように、スイッチ2とコネクタ3とは、締付ベルト39によって外 側から締め付けられて固定される。締付ベルト39は、導体管21内部にコネク タ3のガイド部材32,33,34が挿入された部分(例えば、図5に符号Aで 示す部分)において、スイッチ2を外側から締め付けるベルトである。締付ベル ト39は、可撓性および所定の引っ張り強度を有する樹脂等の絶縁体によって構 成される帯状部材であり、その表面には図示しない突起が多数設けられている。 この締付ベルト39は、その一端部に固定リング39aを備え、固定リング39 aは内部に図示しない突起を有しており、締付ベルト39の他端を固定リング3 9aの孔を通して引っ張ることで、締付ベルト39はゆるみ無く固定される。
【0076】 導体管21の内部において、全ての中空部26,26,26にはガイド部材3 2,33,34が挿入されている。このため、導体管21の端部は、外部から押 圧しても導体棒22と導体管21とが導通しない状態にある。そこで、締付ベル ト39によって導体管21を締め付けることにより、ガイド部材32,33,3 4と、締付ベルト39とによって導体管21が固定される。特に、導体管21を 導電性ゴムによって構成すれば、その表面は摩擦が比較的大きいため、より確実 に固定される。
【0077】 以上のように、本考案の第2の実施の形態によれば、導体管21と、導体棒2 2の軸芯部を貫通する導体棒22と、導体管21と導体棒22とを離隔して保持 する絶縁部材23,23,23と、を備えるスイッチ2に導線16,17を接続 するコネクタ3であって、導体棒22の軸芯部に設けられる電極接続孔25に挿 入される電極棒35と、電極接続孔24,24,24のいずれかに挿入される電 極棒36と、中空部26,26,26に挿入されるガイド部材32,33,34 と、を備え、さらに、導体管21の外表面を締付ベルト39によって締め付ける 。また、電極棒14,15は、それぞれ導線16,17と導通している。
【0078】 これによって、スイッチ2の導体管21および導体棒22とそれぞれ導通する 導線37,38を容易に接続することができる。また、スイッチ2がコネクタ3 から離脱しないように、締付ベルト39によって固定できるので、不用意に外れ る恐れのない、より確実で信頼性の高い接続方法を実現できる。
【0079】 なお、上記第2の実施の形態におけるコネクタ3においては、スイッチ2を外 側から締め付けるために、一端部に固定リング39aを備える締付ベルト39を 用いたが、本考案はこれに限定されるものではなく、リング状の部材を用いる構 成としても良い。その他、ガイド部材32,33,34が挿入された部分におい てスイッチ2を外側から押圧することが可能な構成であれば特に限定されない。 また、ガイド部材32,33,34は、絶縁体によって構成される断面扇形の 柱状部材としたが、本考案はこれに限定されるものではなく、ガイド部材32, 33,34の、導体管21の内面に当接する部分に凹凸や突起を備え、この凹凸 や突起によって、より強固にスイッチを固定する構成としても良い。その他、細 部構成についても適宜変更可能である。
【0080】 [第3の実施の形態] 図7は、本考案のスイッチの接続構造を適用した押圧検知スイッチ4の構成を 示す斜視図であり、図8は、押圧検知スイッチ4におけるスイッチ5の取付状態 を詳細に示す要部斜視図であり、図9は、押圧検知スイッチ4におけるスイッチ 5の取付状態を詳細に示す要部縦断面図である。以下、これら図7〜図9の各図 に従って、本考案の第3の実施の形態について説明する。
【0081】 図7に示すように、押圧検知スイッチ4は、ベース41,42によって形成さ れるベース部分にスイッチ2が埋設され、このスイッチ2によって、ベース41 ,42の上方から加わる力の有無を検知するものである。
【0082】 押圧検知スイッチ4に埋設されたスイッチ2は、上記第1の実施の形態で図2 および図3に示すスイッチ2が横断面で切断されてなるものである。 このスイッチ2において、導体管21および導体棒22には、それぞれ導線6 4,65が接続されており、これら導線64,65を介してスイッチ2の導体管 21と導体棒22との間の導通状態を検知することにより、押圧検知スイッチ4 の上方から加わる力の有無を検知することができる。
【0083】 図8に示すように、導線64の芯線62は基台61を貫通し、スイッチ2の電 極接続孔25に挿入されている。また、芯線63も同様に、基台61を貫通して 電極接続孔24に挿入されている。なお、導線64,65の、基台61よりも先 の部分は芯線62,63が被覆材によって被覆されている。
【0084】 そして、図9に示すように、芯線62,63の先端は、スイッチ2を貫通して ベース41内に達している。なお、図9にはベース42を図示していないが、芯 線62,63の先端はベース41とベース42との境目に挟まれるように、ベー ス41,42に埋め込まれている。また、図9においては、説明のためにベース 41、スイッチ2および基台61がそれぞれ離隔された状態を図示しているが、 図7に示すように、押圧検知スイッチ4は各部が接するように構成されるもので ある。
【0085】 つまり、基台61を貫通する芯線62,63を、スイッチ2の電極接続孔25 ,24を貫通させることにより、スイッチ2に導線64,65を接続する。また 、ベース41,42には芯線62,63が挿入される孔が設けられ、これらベー ス41,42の孔に対して、スイッチ2を貫通した芯線62,63の先端を挿入 させることにより、スイッチ2および芯線62,63を固定できる。ここで、基 台61とベース41,42とは、各種接着剤等によって固定される。
【0086】 このため、スイッチ2をベース41,42に対して固定するとともに、スイッ チ2に対して導線64,65を容易に、かつ確実に固定することができる。
【0087】 以上のように構成される押圧検知スイッチ4によれば、ベース41,42の上 方から力が加わると、この力によって、ベース41,42上の導体管21が屈曲 変形する。これにより、導体管21と導体棒22とが導通するので、導線64, 65の間の導通状態を検知することによってベース41,42の上方からの力の 有無を検知することができる。
【0088】 また、押圧検知スイッチ4におけるスイッチ2の径や長さを適宜変更すること により、詳細な位置合わせ等の必要のない押圧検知スイッチ4を実現できる。
【0089】 なお、上記第3の実施の形態における押圧検知スイッチ4において、ベース4 1とベース42、およびベース41,42と基台61との接合部を固定する際に は、上記のように各種接着剤等を用いるほか、突起と、この突起に合わせた凹部 を予め形成し、これら突起および凹部を嵌合させて固定する構成としても良い。 さらに、上記第3の実施の形態においては、芯線62,63が基台61およびス イッチ2を貫通してベース41,42に固定される構成としたが、芯線62,6 3の先端が基台61内部に埋め込まれ、これら芯線62,63と導通する金属の 線材が基台61に立設され、これらの線材がスイッチ2を貫通してベース41, 42に固定される構成としても良く、その他細部構成についても適宜変更可能で ある。
【0090】
請求項1記載の考案によれば、可撓性の表皮によってなる導体管と、この導体 管の中空部を通って配設され、軸中心部を貫通する貫通孔を有する可撓性の導体 棒と、この導体棒と前記導体管とを離隔した状態で保持する可撓性の絶縁部材と 、を備えるスイッチに導線を接続する際に、導体棒が有する貫通孔に第1の電極 棒が挿入され、導体管の断面に開口する孔に第2の電極棒が接続される。そして 、これら第1および第2の電極棒を支持する支持部材とスイッチとが結合部材に よって結合される。これにより、第1および第2の電極棒をスイッチの各孔に挿 入して結合部材によってスイッチを支持部材に結合すれば、スイッチに対する導 線の接続が完了するので、簡単な作業によって、確実に導線を接続できる。また 、このコネクタは安価な部材による単純な構成によってなるので、作業が簡単で あることと合わせて、非常に低コストで実現可能である。
【0091】 請求項2記載の考案によれば、スイッチの中空部に内接部材を挿入し、押圧部 材によって導体管を外側から押圧するので、導体管が、内接部材と押圧部材とに よって挟まれて固定される。これにより、柔軟なスイッチに対して、より簡単な 作業によって確実に導線を接続することができる。特に、スイッチを挟み込んで 固定するため、柔軟な部材により構成されるスイッチを最も効率良く確実に固定 できる。
【0092】 請求項3記載の考案によれば、押圧部材の、導体管に接する面に突起が設けら れているので、より確実にスイッチを固定することができる。即ち、スイッチが 柔軟なことによって、スイッチに力が加わる際にスイッチが支持部材から外れる 方向の力が加わる恐れがあるが、突起を備えることによって確実にスイッチを保 持することができ、より信頼性の高いコネクタを実現することができる。
【0093】 請求項4記載の考案によれば、導体管の中空部に中空部支持部材が挿入される ので、その部分では導体管が屈曲しない。ここで、導体管の外周を締め付け部材 によって締め付けるので、導体管が、その内側と外周とで挟まれるように固定さ れる。従って、柔軟なスイッチに対して簡単に導線を接続できるコネクタにおい て、簡単に、かつ強固にスイッチを固定できるので、より一層信頼性の高いコネ クタを実現できる。
【0094】 請求項5記載の考案によれば、スイッチの外周にベルトを巻き付けて、このベ ルトを留め具によって固定することで容易にスイッチを固定できる。従って、非 常に簡単にスイッチを固定できるコネクタを、より低コストで実現できる。
【0095】 請求項6記載の考案によれば、基台部を貫通する一対の導線がスイッチを貫通 し、基台部とスイッチとを台座に固定するので、非常に簡単な構成でスイッチを 台座に固定し、さらにスイッチに対して導線を接続できる。従って、柔軟なスイ ッチを台座に固定する際に、簡単な作業で、かつ低コストで構築可能なスイッチ の接続構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態におけるコネクタ1
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態におけるスイッチ2の構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】図2のスイッチ2を示す横断面図である。
【図4】図1のコネクタ1と図2のスイッチ2との接続
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図5】本考案の第2の実施の形態におけるコネクタ3
の構成、および、コネクタ3とスイッチ2との接続状態
を示す斜視図である。
の構成、および、コネクタ3とスイッチ2との接続状態
を示す斜視図である。
【図6】図5のコネクタ3とスイッチ2とが接続されて
固定された状態を示す外観斜視図である。
固定された状態を示す外観斜視図である。
【図7】本考案の第3の実施の形態における押圧検知ス
イッチ4の構成を示す斜視図である。
イッチ4の構成を示す斜視図である。
【図8】図7の押圧検知スイッチ4におけるスイッチ5
の取付状態を詳細に示す要部斜視図である。
の取付状態を詳細に示す要部斜視図である。
【図9】図7の押圧検知スイッチ4におけるスイッチ5
の取付状態を詳細に示す要部縦断面図である。
の取付状態を詳細に示す要部縦断面図である。
【図10】従来のスイッチング機構10を示す斜視図で
ある。
ある。
1 コネクタ 11 基台部(支持部材) 11a 係合穴 12,13 ガイド部材(内接部材) 14,15 電極棒 16,17 導線 16a,17a 芯線 16b,17b 被覆材 18 係止部材(押圧部材) 18a 係止ツメ 18b,18b,… 鋸歯部(突起) 2 スイッチ 21 導体管 22 導体棒 23,23,23 絶縁部材 24,24,24 電極接続孔(孔) 25 電極接続孔(貫通孔) 26 中空部 3 コネクタ 31 基台部 32,33,34 ガイド部材(中空部支持部材) 35,36 電極棒 37,38 導線 37a,38a 芯線 37b,38b 被覆材 39 締付ベルト(ベルト) 39a 固定リング(留め具) 4 押圧検知スイッチ 41,42 ベース(台座) 5 スイッチ 61 基台(基台部) 62,63 芯線(導線) 64,65 導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01R 13/707 H01R 13/707
Claims (6)
- 【請求項1】可撓性の表皮によってなる導体管と、この
導体管の中空部を通って配設され、軸中心部を貫通する
貫通孔を有する可撓性の導体棒と、この導体棒と前記導
体管とを離隔した状態で保持する可撓性の絶縁部材とを
備え、前記導体管を構成する表皮の断面に開口する孔が
設けられたスイッチに一対の導線を接続するコネクタで
あって、 前記導体棒の貫通孔に挿入される第1の電極棒と、 前記導体管の表皮の孔に挿入される第2の電極棒と、 これら第1および第2の電極棒を、それぞれ異なる前記
導線と接続させて支持する支持部材と、 この支持部材に固定され、この支持部材と前記スイッチ
とを結合させて保持する結合部材と、 を備えることを特徴とするコネクタ。 - 【請求項2】前記結合部材は、前記導体管の中空部に挿
入されて当該導体管の内面に当接する内接部材と、この
内接部材が当接する位置で前記導体管の外表面を押圧す
る押圧部材とによってなること、 を特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 【請求項3】前記押圧部材は前記導体管の外表面に接す
る面に突起を備えること、 を特徴とする請求項2記載のコネクタ。 - 【請求項4】前記結合部材は、前記導体管の断面に開口
する全ての中空部にそれぞれ挿入される複数の中空部支
持部材と、これら複数の中空部支持部材が挿入された位
置で前記導体管の外周を締め付ける締め付け部材と、を
備えること、 を特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 【請求項5】前記締め付け部材は、前記導体管の外周に
巻き付けられるベルトと、このベルトを固定する留め具
とによってなること、 を特徴とする請求項4記載のコネクタ。 - 【請求項6】可撓性の表皮によってなる導体管と、この
導体管の中空部を通って配設され、軸中心部を貫通する
貫通孔を有する可撓性の導体棒と、この導体棒と前記導
体管とを離隔した状態で保持する可撓性の絶縁部材とを
備え、前記導体管を構成する表皮の断面に開口する孔が
設けられたスイッチを台座に固定するとともに、このス
イッチに一対の導線を接続するスイッチの接続構造であ
って、 前記スイッチに当接する基台部を備え、 前記一対の導線のうち一方の導線は、前記基台部と前記
導体棒の貫通孔とを貫通し、その先端は前記台座に固定
され、 前記一対の導線のうち他方の導線は、前記基台部と前記
導体管の表皮の断面に開口する孔とを貫通し、その先端
は前記台座に固定されること、 を特徴とするスイッチの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999006931U JP3067301U (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | コネクタ、および、スイッチの接続構造 |
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-
1999
- 1999-09-09 JP JP1999006931U patent/JP3067301U/ja not_active Expired - Lifetime
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