JP3066816B2 - 高圧ポンプ用圧力スイッチ - Google Patents
高圧ポンプ用圧力スイッチInfo
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Description
いる電動式油圧ポンプにおいて、高圧作動油をオイルタ
ンクに返戻するための圧力スイッチに関し、特に、電子
回路を利用した新規な圧力スイッチに関する。
圧着端子やスリーブを圧潰して電線の接続を行う等の電
設工事において電動式高圧ポンプが用いられている。オ
イルタンクを備え、モータに連結されたカム軸の回転に
より、プランジャを往復動させるこのような電動式高圧
ポンプにおいて、充電可能な電池を電源とし、高圧側で
100〜300cc/分という少ない流量の作動油で5
0〜100Mpaの高圧力を出せる携帯可能な充電式高
圧ポンプも利用可能になっている。
ンプにおいては、高圧規制弁のみではアクチュエータの
作動油は戻らないので、所要作業の終了後、戻し弁を自
動操作して作動油をオイルタンクに返戻するための圧力
スイッチを必要としており、このような圧力スイッチと
して、油圧力を受けて歪むばねとマイクロスイッチとを
組み合わせたばね方式スイッチ、歪みゲージを組み合わ
せたセンサー方式スイッチあるいは圧電方式スイッチ等
が用いられているが、ばね方式のものは構造が比較的簡
単ではあるが100Mpaに近い高圧ポンプに利用する
場合、形状も重量も大きくなり、また、高油圧回路に接
続するのに超高圧配管を必要とするなど取付け上の問題
も多く、さらに、前記のセンサー方式のものあるいは圧
電方式のものについては、高価であって、特に経済効率
を志向する充電式の高圧ポンプ用としては不適切である
という問題があった。
されたもので、高圧ポンプ用としても形状や重量が大き
くなることなく、取付け上の問題も少なく、また、比較
的安価で済み、特に、携帯用電池を電源とする小形の充
電式高圧ポンプ用として好適な圧力スイッチの提供を目
的とするものである。
め、本発明は、モータの駆動によりカムプランジャを操
作して油圧力を発生させると共に高圧作動油を所定油圧
力に保持する高圧規制弁と前記高圧作動油をオイルタン
クに返戻する戻し弁とを備える高圧ポンプにおいて、前
記戻し弁を開閉操作する圧力スイッチであって、前記モ
ータの油圧力負荷状態における無負荷時より大きく最大
負荷時より小さい電流値を検知して信号を出力して記憶
回路で記憶する第1の回路と、前記高圧規制弁が作動し
て前記最大負荷時を経過後の前記モータの無負荷状態に
おける電流値を検出して信号を出力する第2の回路と、
前記第1の回路の信号出力と前記第2の回路の信号出力
を入力する論理積回路と、を備え、前記第1の回路の信
号出力と前記第2の回路の信号出力を共に前記論理積回
路に入力し、その出力によりリレーを介して戻し弁操作
用モータを作動させて前記戻し弁を開操作する回路機構
から成る高圧ポンプ用圧力スイッチを提案するものであ
る。
カムプランジャ駆動用のモータを作動させることによ
り、オイルタンクの作動油を油圧回路に導入して高圧化
し、この油圧により、圧縮器のシリンダ等アクチュエー
タを動かし加圧作業を行うことができる。所要の加圧作
業が終了した後、油圧回路内の油圧力が所定上限値に達
すると高圧規制弁が開閉作動して油圧力を操作し油圧回
路内を無負荷状態に降下させる。
無負荷状態になると、加圧スイッチを成す回路機構の第
1の回路で記憶した出力信号と、第2の回路の無負荷電
流値回路からの出力信号が論理積回路に同時入力され
る。そして、この論理積回路からの出力信号がリレーを
励磁して電気回路を接続し、戻し弁操作用モータを作動
させて戻し弁を開弁するので、アクチュエータ内の作動
油を自動的にオイルタンクに戻すことができる。
高圧ポンプ用圧力スイッチについて説明する。図1は本
発明の圧力スイッチを示す電子回路図、図2は図1の圧
力スイッチを施した充電式高圧ポンプの部分破断側面
図、図3は図2の高圧ポンプの部分展開側面断面図、図
4は図2の高圧ポンプのリターンユニットを示す拡大正
面断面図、図5(a)は図2の高圧ポンプのポンプ駆動
用モータの作動に係る電流値と時間との関係を示す図
表、図5(b)は図5(a)と時間を対応ささせて油圧
回路の圧力と時間との関係を示す図表、図6は図2の高
圧ポンプの油圧回路図である。
プAは、図2に示すように、ポンプ駆動用モータ1を付
設したパワーユニット2と、該パワーユニット2の下部
に接続するポンプブロック3と、戻し弁操作用モータ4
を付設して前記ポンプブロック3の上側部に添設された
リターンユニット5とを備え、携帯運搬できるように、
ケース6に収装させてある。
けて脱着可能に8.4〜24Vで15〜30Aの充電式
電池8を嵌合保持させ、その端子を図示しない制御器を
介して前記ポンプ駆動用モータ1と戻し弁操作用モータ
4にコード接続し、また、前記制御器とケース6の前部
に取り付けたメタルコンセント9にコード接続して、こ
のメタルコンセント9に外部スイッチを接続するように
し、この外部スイッチにより、ポンプ駆動用モータ1を
駆動してポンプ操作を行わせ、得られた高圧作動油をカ
ップラ10を介して圧縮器等アクチュエータに供給し、
また、戻し弁操作用モータ4を駆動して油圧回路内の作
動油をオイルタンク11にリターンさせるようにしてあ
る。
ーユニット2はポンプ駆動用モータ1を作動させ、遊星
歯車減速機構を介して減速された速度でカム軸12を回
転できるようにしてあり、このカム軸12は偏心方向が
180°異なる2つのカム部12a,12bを組み合わ
せてあり、これらのカム部12a,12bには、それぞ
れカムプランジャ13A,13Bの上端部を取り付けて
ある。即ちカムプランジャ13A,13Bの上端部は断
面長円形のリング体に形成し(図4参照)、ポンプ駆動
用モータ1の作動により、カム軸12が回転し、ポンプ
ブロック3に形設したラム室14A,14Bに嵌装され
た両カムプランジャ13A,13Bを交互に往復動さ
せ、ポンプ作用を行わせることができるようにしてあ
る。
11には作動油15を満たし、この作動油15を取り入
れるポンプブロック3の吸入口16にはフィルタを取り
付けてある。吸入口16は分岐した2本の吸入通路17
A,17Bに連通させ、そのうちの吸入通路17Aは、
ばね付勢手段による吸入弁18を介して前記ラム室14
Aに連通すると共に、さらに、ばね付勢手段による吐出
弁19を介して高圧通路20に連通できるようにしてあ
る。また吸入通路17Bは、ばね付勢手段による吸入弁
21を介して前記ラム室14Bに連通すると共に、さら
にばね付勢手段による吐出弁22を介して高圧通路20
に連通できるようにしてある。また、この高圧通路20
は、ばね付勢手段による高圧規制弁23を介して戻し通
路24を経由してオイルタンク11に連通するようにし
てある。
高圧作動油をオイルタンク11に強制戻しできるように
した機構であり、図4に示すように、ポンプブロック3
内において、前記戻し通路24と前記高圧通路20とを
ばね付勢手段による戻し弁25を介して連通させ、この
戻し弁25に当接して頭部をポンプブロック3外に突出
するプッシュピン26を設けてある。そして、一方、こ
のポンプブロック3に添設されたリターンユニット本体
27にシリンダ28を内設し、このシリンダ28内に前
記戻し弁操作用モータ4によって減速機構を介して回転
できるリターンユニットカム29を配置してあり、前記
プッシュピン26の頭部をシリンダ28内に突出させる
ようにしておくことにより、回転するリターンユニット
カム29によって、前記プッシュピン26を間欠的に押
圧できるようにしてある。即ち、後記する圧力スイッチ
による戻し弁操作用モータ4の駆動操作によってプッシ
ュピン26を押動して高圧通路20の作動油を戻し通路
24を経由してオイルタンク11に戻せるようにしてあ
る。
てリターンユニット5の電気回路を接続し、戻し弁操作
用モータ4を駆動する電子回路機構からなるものであ
る。この高圧ポンプAのポンプ駆動用モータ1を作動さ
せると、カムプランジャ13A,13Bによるポンプ作
用が行われ、油圧回路の油圧力が次第に上昇する。この
場合の電流値は、図5(a)に示すように、ポンプ駆動
用モータ1の起動時aの瞬間には油圧力が無負荷状態で
も突入電流が発生するので30〜40Aと高い値を示す
が、すぐに無負荷状態時bの定常値である3〜10Aに
降下する。そしてこの無負荷状態bを過ぎると、ポンプ
駆動用モータ1のポンプ作用により油圧回路に実際に油
圧が発生する油圧力負荷状態となる。
5(b)とあわせて説明すると、このポンプ作用が始ま
る油圧力負荷状態においては、時間に比例して油圧力は
fからgまで略直線的に上昇し、電流値もまたbからd
まで略直線的に上昇する。油圧力がアクチュエータ即ち
圧縮器52(図6)やこの高圧ポンプAの保護のために
設定した上限油圧力値gの100Mpaに達すると高圧
規制弁23が作動し、高圧作動油がオイルタンク11に
戻り、無負荷状態時hになり、電流値もまた、最大電流
値dの20〜35Aから急激に3〜10Aの最小電流値
eに降下する。そして高圧規制弁23が自動閉弁する。
本発明の圧力スイッチは、この油圧力負荷状態に油圧力
と電流値が略比例関係にあることと、高圧規制弁により
電流値が最大値dから最小値eに急降下することを利用
したものである。
イッチを説明する。パワーユニット2のスイッチ30を
入れると、充電式電池8を電源としてポンプ駆動用モー
タ1が作動し、前記のようにカムプランジャ13A,1
3Bを駆動してポンプ作用を行わせる。このポンプ作用
による油圧力の上昇と共にこのポンプ駆動用モータ1に
かかる電流負荷は,電流値検出用の抵抗31によって電
圧値として計測できる。
電圧を生じるので、この抵抗31のモータ側に入力端の
片側を接続する第1の電子回路32を設けてある。この
第1の電子回路32のもう片方には調整器33を接続
し、油圧力負荷状態において電流値検出用の抵抗31に
無負荷時電流値よりも大きく、最大負荷時電流値よりも
小さい中間電流値(図5(a)のcに相当)として10
〜18Aの電流が流れる際に生じる電圧が一定して発生
するようにし、この値を基準にして抵抗31の他端に接
続した回路からの電流により生じる電圧値に比較して基
準中間電圧値に達した時に信号を出力する比較器34と
増幅器35とからなる中間電流値検出回路36を設け、
さらに、この出力信号をラッチ回路からなる記憶回路3
7に入力し、記憶させるようにしてある。この記憶回路
37に付設したコンデンサ38は、ポンプ駆動用モータ
1の起動時の高電流による起動ノイズを吸収し、この中
間電流値検出時における誤動作を防止するものである。
片側を接続する第2の電子回路39を設けてある。この
第2の電子回路39のもう片方には調整器40を接続
し、電流値検出用の抵抗に無負荷時電流値の電流が流れ
る際に生じる電圧が一定に発生するように設定し、抵抗
31の他端部からの電流と共に、無負荷電流値検出回路
41に入力できるようにしてある。無負荷電流値検出回
路41は比較器42と増幅器43とからなり,前記電流
値検出用の抵抗31を通る電流が無負荷電流値に達した
場合に信号を出力するようにしてある。
からの出力信号は増幅器付きAND回路即ち論理積回路
44に入力されるようにしてあり、この論理積回路44
では、第1の電子回路32からの中間電流値検出信号と
第2の電子回路39からの無負荷時電流値検出信号とを
同時に入力したときに信号を出力できるようになってい
る。従って、前記ポンプ駆動用モータ1を流れる電流が
中間電流域を経由した状態において継続的な無負荷状態
に達したときに、この論理積回路44から信号が出力さ
れるものである。
ジスタ45を介してコイル46に電流が流れ、リレー4
7を励磁してリターンユニット5のスイッチ48が接続
できるようにしてあり、充電式電池8を電源として戻し
弁操作用モータ4を作動させ、戻し弁25を開弁させる
ことがてきる。なお、付設する手動スイッチ49は、例
えば加圧作業のやり直しなど、予備的な圧縮器52のシ
リンダ戻し操作を行う場合に使用するものである。
回路図にによって説明すると、パワーユニット2のスイ
ッチ30を入れることにより、充電式電池8を電源とし
てポンプ駆動用モータ1が作動してカムプランジャ13
A,13Bを駆動し、オイルタンク11の作動油を吸入
口16、吸入通路17A,17Bを経由して吸引し、高
圧通路20に吐出する。高圧通路20の高圧作動油はカ
ップラ10,50aから耐圧ホース50及びカップラ5
0b,51を経由して圧縮器52に供給される。
開弁するようにしてあり、高圧作動油の一部を戻し通路
24からオイルタンク11へ戻すことにより、高圧通路
20内を、圧着端子の圧潰等電設工事に必要な50〜1
00Mpaの高圧状態に保持できる。
に、圧力スイッチにおける第1の電子回路32におい
て、ポンプ駆動用モータ1の駆動に伴って中間電流値検
出回路36から出力された信号は記憶回路37に記憶さ
れており、前記の圧縮器52における圧潰等加圧作業が
終了し、高圧規制弁が作動して無負荷状態になると、こ
の無負荷電流値検出回路41から信号が出力され、この
信号にあわせて前記記憶回路37からの出力信号が同時
に入力され、この論理積回路44から信号が出力される
ので、この出力信号によりトランジスタ45を介してリ
レー47が励磁されてスイッチ48を入れ、電気回路を
接続し、充電式電池8を電源として戻し弁操作用モータ
4が作動する。従って、リターンユニット5のリターン
ユニットカム29が回転し、プッシュピン26を押動
し、戻し弁25を開き、高圧通路20の高圧作動油は戻
し通路24を経由してオイルタンク11に戻り圧縮器5
2に始動前の完全無負荷状態に戻ることになる。
操作用圧力スイッチとして、従来の機械的構造のみによ
るものと異なり、ポンプの高圧規制弁とポンプ駆動用モ
ータの電流値の変化を有効に利用した電子回路方式のも
のを用いたので、ポンプ装置を大形化することなく、ま
た、超高圧配管を必要とする場合等にみられる取付け上
の問題もなく、比較的安価な利便性の高い圧力スイッチ
が得られ、特に、携帯用の充電式高圧ポンプ用として好
適な圧力スイッチが得られる。
る。
の部分破断側面図である。
る。
大正面断面図である。
タの作動に係る電流値と時間との関係を示す図表であ
り、(b)は(a)と時間を対応させてポンプ駆動用モ
ータの作動に係る油圧回路の圧力と時間との関係を示す
図表である。
Claims (1)
- 【請求項1】 モータの駆動によりカムプランジャを操
作して油圧力を発生させると共に高圧作動油を所定油圧
力に保持する高圧規制弁と前記高圧作動油をオイルタン
クに返戻する戻し弁とを備える高圧ポンプにおいて、前
記戻し弁を開閉操作する圧力スイッチであって、 前記モータの油圧力負荷状態における無負荷時より大き
く最大負荷時より小さい電流値を検知して信号を出力し
て記憶回路で記憶する第1の回路と、前記高圧規制弁が
作動して前記最大負荷時を経過後の前記モータの無負荷
状態における電流値を検出して信号を出力する第2の回
路と、前記第1の回路の信号出力と前記第2の回路の信
号出力を入力する論理積回路と、を備え、 前記第1の回路の信号出力と前記第2の回路の信号出力
を共に前記論理積回路に入力し、その出力によりリレー
を介して戻し弁操作用モータを作動させて前記戻し弁を
開操作する回路機構から成ることを特徴とする高圧ポン
プ用圧力スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225683A JP3066816B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 高圧ポンプ用圧力スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225683A JP3066816B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 高圧ポンプ用圧力スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777167A JPH0777167A (ja) | 1995-03-20 |
JP3066816B2 true JP3066816B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=16833157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5225683A Expired - Fee Related JP3066816B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 高圧ポンプ用圧力スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066816B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11102827A (ja) | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Hitachi Metals Ltd | 可飽和リアクトル用コア、およびこれを用いた磁気増幅器方式多出力スイッチングレギュレータ、並びにこれを用いたコンピュータ |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP5225683A patent/JP3066816B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0777167A (ja) | 1995-03-20 |
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