JP3066786U - 携帯機器等の密閉型防水カバ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電卓・携帯電話等携帯機器の既製品に、操作
性・ファッション性を損なわず、安価・容易な方法で防
水・防塵機能を付加させる。 【解決手段】 一体の密閉型防水カバーに弾性体の膜を
用いることにより、機器本来の美観・操作性を損なわな
いとともに、多機種への汎用性を持たせる。 開口部か
ら巻き上げた状態の製品とすることで、ほぐしながら密
着させていく容易な装着方法を実現する。 装着後の開
口部の密閉方法は、粘着テープや脱着式の口金等別部品
による。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】

およそどこでも使用できる携帯電話は、もはや生活必需品のひとつとなってい る。しかしながらファッション性のニーズから、小型・軽量化を優先するうえで 防水機能は犠牲となっており、携帯電話に本来求められているどんなときでも使 用できるという利便性が発揮できない場面がしばしば見受けられる。

【０００２】 市販の携帯電話用カバー類には使用時での防水を果たせるものがなく、また先 行の登録実用新案にはあるものの、レールファスナー等によるシール部を一体成 形とする点や、キーボード部に余裕を持たせる等機種別専用品として考えられて いる点からとても安価になると見込めるものでなく、装着も容易とは考え難いも のであり、現に公開から２年を経た現在も一般的な製品となっていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで携帯電話等の既製品に携帯時・使用時を通じての防水・防塵機能を、フ ァッション性・操作性を損なわず、また安価にして容易な方法で付加させること が望まれるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案では袋状の防水カバーとして、例えば厚さ０．１ｍｍ以下程度の透明 度の高い弾性体の膜を用いることにより、機器の表示・操作部の視認性と音声の 透過性及び機器本体のデザイン性を損なわないとともに、密閉方法を別部品によ ることと、弾性膜の伸縮による多機種への汎用性を得ることでカバー本体の低コ スト化を果たすものである。

【０００５】 また、これほどの薄膜からなるカバーにおいて、ユーザーの手による装着を容 易かつ確実なものとするため、袋状のカバーが開口部から巻き上げてられ小さく 畳んだ状態を製品とすることで、対象機器の端部に当てて、ほぐして伸ばしなが ら密着させていくことができるようになっている。

【０００６】 この材質特性及び装着方法はコンドームからヒントを得たもので、その実用性 や実勢価格からも、この考案による防水カバーの汎用性・容易性・低コスト性が 裏付けられており、直ちに製品化できる現実的なものであることがわかる。

【０００７】 このカバーの対象としては、柱形を呈し突起が小さく、操作が押しボタンのみ のものであればよく、他に携帯電卓、テレビのリモコン等が考えられる。

【０００８】 カバー開口部の密閉方法としては、電卓等長期間密閉可能なものについては粘 着テープにより、携帯電話等については充電端子の開放のため反復して脱着可能 な封止具として、樹脂製の口金等が考えられる。

【０００９】

【考案の実施例】

この考案の実施形態の例として、携帯電話用のカバーについて説明すると、図 １ｂのようにカバー本体１は閉鎖部にアンテナの収まる突起２と、開口部にＯリ ング状の厚みのある縁３をもつ。この縁３は巻きほぐしを容易にするための芯と なり、また口金の脱落防止にも働くものである。 例に挙げた開口部密閉用の口金は樹脂製で、図２のようなクセサリーホルダー ５をもつ口金本体４と口金外枠６の２片からなる。

【００１０】 装着方法については図３ｈのように携帯電話本体７の上部からほぐしていき、 図３ｉのように開口部がはみでるように伸ばして調整する。つぎに口金本体４を 開口部のなかに挿入し、口金外枠６を押し込んで留める。このとき図４ｋのよう に口金がカバーをはさみ、カバーの縁３が口金の外に出ることによりアクセサリ ーホルダーを引いても口金が脱落しない効果を得る。 取り外す際には口金外枠６を手前に引きながら、口金本体４のアクセサリーホ ルダー部分５を押し込む。

【００１１】 なお、図に示した防水カバーによる場合、アンテナは伸縮不能となる。アンテ ナの伸縮に対応するほどの低張力・高伸縮性の材質を得ないためだが、他の方法 としてはアンテナの延長を見込んだ長い突起を設けて、アンテナ収納時にはルー ズソックスの様にだぶつかせるか、アンテナを貫通させてアンテナ部の防水を犠 牲とする、または摺動密閉するシール部品を付加させる等が考えられる。

【００１２】

【考案の効果】

この防水カバーを使用すれば、防水・防塵、結露及び塩害の防止はもちろん、 機器本体を汚損から守ることもできるので、スキーやマリンレジャー、各種工事 現場でも造作なく取り扱うことができるし、塗装・工芸等手が汚れる作業中でも そのまま使用できる。また、浴室や低温倉庫等への持ち込みも可能となる。

【００１３】 また、携帯電話装飾品市場の過熱ぶりが示すように、カスタマイズ指向が強い ものであるが、このカバーをすればペイントマーカー等でオリジナルな着色を楽 しめるので、そのニーズにも大きく応えるものである。

【００１４】 この考案による防水カバーは、機器を製造段階で防水構造とするのに比較して コスト性・ファッション性に優れ、また機器の汚損等も防ぐといった利点もある ので改良・考案を加ることにより、カメラ類からノートパソコンに至るまで、小 型機器の防水方法の主流となっていく可能性をもっている。

【提出日】平成１１年７月５日（１９９９．７．５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００５

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００５】 また、これほどの薄膜からなるカバーにおいて、ユーザーの手による装着を容 易かつ確実なものとするため、袋状のカバーが開口部から巻き上げられ小さく畳 んだ状態の製品とすることで、対象機器の端部に当てて、ほぐして伸ばしながら 密着させていくことができるようになっている。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】 このカバーの対象としては、柱形を呈し突起が小さく操作が押しボタン程度の ものであればよく、他に携帯電卓、テレビのリモコン等が考えられる。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】

【考案の実施例】

この考案の実施形態の例として、携帯電話用のカバーについて説明すると、図 １ｂのようにカバー本体１は閉鎖部にアンテナの収まる突起部２と、開口部にＯ リング状の厚みのある縁３をもつ。この縁３は巻きほぐしを容易にするための芯 となり、また口金の脱落防止にも働くものである。 例に挙げた開口部密閉用の口金は樹脂製で、図２のようなアクセサリーホルダ ー部５をもつ口金本体４と口金外枠６の２片からなる。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 装着方法については図３ｈのように携帯電話本体７の上部からほぐしていき、 図３ｉのように開口部がはみでるように伸ばして調整する。つぎに口金本体４を 開口部のなかに挿入し、その外側から口金外枠６を押し込んで留める。このとき 図４ｋのように口金がカバーをはさみ、カバーの縁３が口金の外に出ることによ りアクセサリーホルダーを引いても口金が脱落しない効果を得る。 取り外す際には口金外枠６を手前に引きながら、口金本体４のアクセサリーホ ルダー部分５を押し込む。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】 この考案による防水カバーは、機器を製造段階で防水構造とするのに比較して コスト性・ファッション性に優れ、また機器の汚損等も防ぐといった利点もある ので、カートリッジ等の挿入口や要露出部分の外周の防水方法を得られれば、カ メラ類や携帯型音響機器からノートパソコンに至るまで、小型機器の防水方法の 主流となっていく可能性をもっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図による携帯電話用防水カバーの収納状態
ａ及び展開状態ｂである。

【図２】口金本体の正面図ｃ側面図ｄ及び口金外枠の正
面図ｅ側面図ｆ底面図ｇである。

【図３】斜視図による携帯電話防水カバーの装着手順で
ある。

【図４】装着完了後の口金部分の斜視図ｊ及び断面図ｋ
である。

【符号の説明】

１ 防水カバー ２ アンテナ用突起部 ３ 防水カバーの縁 ４ 口金本体 ５ アクセサリーホルダー部 ６ 口金外枠 ７ 携帯電話本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性体の膜からなる袋状のカバーが、開
   口部から巻き上げられ小さく畳んだ状態を製品とし、対
   象機器の端部に押し当てて、ほぐして伸ばしながら装着
   することができ、かつ開口部を粘着テープや脱着式の口
   金等別部品により封止できる携帯機器等の密閉型防水カ
   バー。