JP3066161U - 排気・排液回収処理装置を備えた腐食試験装置 - Google Patents

排気・排液回収処理装置を備えた腐食試験装置

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JP3066161U
JP3066161U JP1999005661U JP566199U JP3066161U JP 3066161 U JP3066161 U JP 3066161U JP 1999005661 U JP1999005661 U JP 1999005661U JP 566199 U JP566199 U JP 566199U JP 3066161 U JP3066161 U JP 3066161U
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長市 須賀
冨士夫 須賀
洋二 渡辺
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Suga Test Instruments Co Ltd
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Suga Test Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食試験装置より排出される排気・排液を屋
外に排出しない密閉循環経路を形成し、回収・再利用で
きるようにする。 【解決手段】 循環形排気処理装置の循環用水及び排液
タンクの排液を蒸発器で固体物と水蒸気に分離し、水蒸
気を凝縮・濾過し、再生した水を外部に放出することな
く、前記循環用水・空気飽和器の水・塩溶液調整用水と
して再利用できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、腐食試験装置から排出される排気・排液を回収・処理し、再利用で きる排気・排液処理装置を有した腐食試験装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、耐食性を調べる促進腐食試験において、試験用腐食溶液としては、主に 塩水溶液(5%塩水)、キャス溶液(5%塩水に塩化第二銅・酢酸を添加してp H3.0に調整された酸性液)が使われ、これら溶液は空気飽和器で作られた一 定圧力の飽和空気により、噴霧塔やミストマイザーで霧状にし、試験槽内に噴霧 される。前記噴霧溶液は、試験槽外部の物品に対して悪影響が無いように、試験 槽から外部排出前に何かしらの処理を施す必要があり、その手段として、実開平 6−80165号がある。これは、排気に関しては、循環形排気処理装置を用い 、試験槽から放出された塩霧を該装置内の複数個のシャワーノズルから放水され る水に吸収させ、清浄な空気として排出する。該装置内の底部に溜った水溶液は 、塩霧処理用水として循環し使用する。排液は、試験槽外部に設けた蒸発器に送 入し、固形物と水蒸気に分離し、水蒸気は外部に排気する。前記循環して使用す る水溶液は、循環を繰り返すと徐々に塩濃度が高くなるので、定期的に一定量を 前記蒸発器に送り、同じく処理し、水蒸気を排気するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記実開平6−80165号で、腐食試験装置から排出される排気・排液、つ まり腐食性物質を含む排気及び腐食性溶液をそのまま外部放出或いは垂れ流すこ となく、固形物と水蒸気に処理し、周囲の環境を害することを無くすことが可能 になった。しかし、前記腐食試験装置においては、様々な水が使用されている。 腐食溶液を作るための水(電気伝導率1μS/cm以下の脱イオン水)、空気飽和 器の水(蒸留水又は脱イオン水)、塩霧処理用の水(水道水)とある。前記実開 平6−80165号の装置では、試験装置で使用された水は処理後、水蒸気とし て全て外部に放出されていた。そこで、本考案では今まで外部放出されていた水 蒸気に着目し、この水蒸気を凝縮させ、水に戻し、濾過後、電気伝導率1μS/ cm以下の脱イオン水になっている事を常時確認する事が出来、該水を外部に放出 することなく再度試験装置用の水として全て再利用できる密閉循環形腐食試験装 置として、前記実開平6−80165号を改良し、提供することを考案した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案では、試験槽外部に、試験槽からの排気を 処理するための排気処理部(A)と試験槽からの排液を回収処理するための排液 回収処理部(B)とからなる排気・排液回収処理装置を設けた。
【0005】 まず、前者排気処理部(A)には、水の省資源化を考慮し、循環形排気処理装 置(6)を用い、循環用水として使用している間に塩濃度が高くなるために処理 が必要となる該装置の溶液溜の水を前記排液回収処理部(B)の蒸発部(14) に送入されるように配管をした。
【0006】 後者排液回収処理部(B)は、排液処理手段として、固体物と水蒸気に分離す る蒸発器を用いた。しかし、従来技術では、水蒸気は外部に排出するために排気 口を設け、外部放出をしていた。本考案では、該排気口から細管で水蒸気を凝縮 する凝縮器(17)に繋げた。ここで生成された凝縮水を、溶存物質の除去・イ オン除去・濾過するフィルタ(19)を通過させ、濾過後の水を貯水する純水タ ンク(20)を設けた。
【0007】 純水タンク(20)からは空気飽和器(5)又は塩溶液調製タンク(4)、及 び前記排気処理装置(6)内の溶液溜に水を自動補給できるように配管を行った 。また、処理後の水を腐食試験装置に再利用する際、水の電気伝導率が重要にな るので、前記純水タンク(20)には、導電率検知セル(21)と導電率指示計 (22)からなる電気伝導率監視計を設け、前記フィルタ(19)から前記純水 タンク(20)に送入される時に常に電気伝導率を確認できるようにした。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図1の試験槽(3)から排出された排液(2)は、排液タンク(10)に溜め られた後、水位検知器(11)の信号がONになると、電磁弁(12)が開き、 ポンプ(13)により蒸発器(14)に送入される。該蒸発器(14)は加熱ヒ ータ(16)と耐腐食性・耐薬品性を考慮したチタン製貯留蒸発部(15)から なり、送入された排液を前記蒸発部(14)で沸騰・蒸発させて、排液の一部は 固形物となり前記チタン製貯留蒸発部(15)に残留する。前記残留物は、前記 貯留蒸発部(15)がチタン製で固体物がこびり付くことなく、容易回収される 。また、蒸発した水蒸気は配管を通り、凝縮器(17)に送入される。該凝縮器 (17)は結束した複数個の放熱板付チタン製細管と冷却ファン(18)で構成 され、送入された水蒸気は前記細管を通過する間に冷却ファン(18)で放熱冷 却され凝縮される。凝縮した水は、更にフィルタ(19)に送入される。該フィ ルタ(19)は、溶存物質の除去・イオン除去に有効な活性炭とイオン交換樹脂 からの構成とした。凝縮水は濾過後、電気伝導率1μS/cm以下の脱イオン水と なる。前記脱イオン水は、純水タンク(20)に貯水・回収される。前記純水タ ンク(20)の入口には、貯水・回収される水が電気伝導率1μS/cm以下の脱 イオン水であるかどうか確認するための導電率検知セル(21)と導電率指示計 (22)からなる電気伝導率監視計を設けた。
【0009】 一方、試験槽(3)から排出された排気(1)は、循環形排気処理装置(6) に入る。前記排気処理装置(6)はポンプ(8)とシャワーノズル(7)を含む 循環回路から構成され、前記シャワーノズル(7)からのシャワー水に試験槽か らの塩霧は吸収され清浄な空気で排出、水溶液は該装置の底部に溜められ循環用 水となる。前記循環用水は、前記水位検知器(11)の信号がOFFになると、 電磁弁(9)が開き、ポンプ(13)により前記蒸発器(14)に送入される。 該循環用水は、前記排液と同様に沸騰・蒸発され、一部は固形物となって回収さ れ、蒸発した水蒸気は凝縮器(17)・フィルタ(19)を通り、電気伝導率1 μS/cm以下の脱イオン水として純水タンク(20)に貯水・回収される。前記 純水タンク(20)の水は、前記循環形排気処理装置(6)に接続された配管で 送水され循環用水として再利用する。また、前記試験槽(3)に接続配置した飽 和空気を作る空気飽和器(5)及び塩溶液調整タンク(4)の水として再利用出 来るように配管され、前記電気伝導率監視計で電気伝導率を確認しながら必要に 応じて、吸引ポンプ(23)で送水し、三方電磁弁(24)の切り換えで、前記 空気飽和器(5)又は前記塩溶液調整タンク(4)に送水できるようにした。
【0010】
【考案の効果】
本考案では、実開平6−80165号の装置において外部放出されていた水蒸 気を全て凝縮させ、濾過し脱イオン水することで、腐食試験装置の水として再利 用が可能となった。この事により、従来の放流用排水、つまり腐食試験装置で使 用される水に関しては、外部に放流されることなく、排気処理装置から湿った空 気として自然排気される水分以外は、全て循環し無駄なく再利用することが可能 となった。このことにより、資源の再利用及び外部に対する水質汚染などの環境 負荷の問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
A 排気処理部 B 排液回収処理部 1 排気 2 排液 3 試験槽 4 塩溶液調整タンク 5 空気飽和器 6 循環形排気処理装置 7 シャワーノズル 8,13,23 ポンプ 9,12 電磁弁 10 排液タンク 11 水位検知器 14 蒸発器 15 チタン製貯留蒸発部 16 加熱ヒータ 17 凝縮器 18 冷却ファン 19 フィルタ 20 純水タンク 21 導電率検知セル 22 導電率指示計 24 三方電磁弁

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属・めっき表面などの耐食性を調べる
    試験装置で、排出される排気・排液を屋外に排出しない
    密閉循環経路を形成することにより、回収・再利用でき
    るようにした腐食試験装置に関するもので、循環形排気
    処理装置(6)の循環用水又は排液タンク(10)の排
    液は、加熱ヒータ(16)とチタン製貯留蒸発部(1
    5)からなる蒸発器(14)に送入、沸騰・蒸発され、
    一部は固形物となって前記チタン製貯留蒸発部(15)
    の底部に残留・回収され、蒸発した水蒸気は外気に排出
    されることなく、結束した複数個の放熱板付細管と冷却
    ファンで構成された凝縮器(17)に送入され、該細管
    を通過する間に冷却ファンで放熱冷却され凝縮し、凝縮
    水は活性炭とイオン交換樹脂から構成されたフィルタ
    (19)を通り、電気伝導率1μS/cm以下の脱イオン
    水として純水タンク(20)に貯水・回収し、前記純水
    タンク(20)の水は前記循環形排気処理装置(6)に
    送水され循環用水として再利用されるように構成したこ
    とを特徴とする排気・排液回収処理装置を備えた腐食試
    験装置。
  2. 【請求項2】 前記試験槽(3)に接続配置した飽和空
    気を作る空気飽和器(5)及び塩溶液調製タンク(4)
    の水の補給として、前記純水タンク(20)の水を再利
    用することを特徴とする請求項1記載の排気・排液回収
    処理装置を備えた腐食試験装置。
  3. 【請求項3】 前記純水タンク(20)に、導電率検知
    セル(21)と導電率指示計(22)からなる電気伝導
    率監視計を有し、常時水の電気伝導率が確認できること
    を特徴とする請求項1記載の排気・排液回収処理装置を
    備えた腐食試験装置。
JP1999005661U 1999-07-28 1999-07-28 排気・排液回収処理装置を備えた腐食試験装置 Expired - Lifetime JP3066161U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109827895A (zh) * 2019-03-14 2019-05-31 贵州大学 一种用于材料金属实验的盐雾腐蚀实验装置及其操作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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