JP3066107U - 混注管 - Google Patents

混注管

Info

Publication number
JP3066107U
JP3066107U JP1999005600U JP560099U JP3066107U JP 3066107 U JP3066107 U JP 3066107U JP 1999005600 U JP1999005600 U JP 1999005600U JP 560099 U JP560099 U JP 560099U JP 3066107 U JP3066107 U JP 3066107U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
sealing material
elastic sealing
hole
liquid guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1999005600U
Other languages
English (en)
Inventor
幸司 唐澤
Original Assignee
唐澤化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 唐澤化成株式会社 filed Critical 唐澤化成株式会社
Priority to JP1999005600U priority Critical patent/JP3066107U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3066107U publication Critical patent/JP3066107U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注射針に代えてシリンジの先細筒を直接さし
込んで採血や薬剤注入を繰り返しても弾性シール材の復
元性が阻害されることのない、しかも、血液溜まりを作
ることのない、新規な混注管を提供する。 【解決手段】 本考案に係る混注管は、両端にチューブ
接続部3を有する横管4と、該横管4の中央部に直交状
に設けた縦管5とからなり、該縦管5内に、その内底面
に設けた横管に連通する穴6に基端部7bを結合した導
液針7を立設するとともに、該導液針7の尖端7aを覆
うように弾性シール材8を装填し、該弾性シール材8の
頂面の一部を、前記縦管5を塞ぐキャップ9の穴10よ
り露出させたことを特徴とし、シリンジの先細筒11を
直接さし込んでも弾性シール材8に対するダメージを少
なくして復元性を高める得るように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術の分野】
本考案は、腎不全の治療等に用いる体外血液回路の途中に適用して好適な混注 管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
腎不全の治療等に用いる体外血液回路として人工透析装置が知られている。こ の人口透析装置は、図示していないが、患者の動脈にさし込んだ導液針から体外 に取り出した血液を、導液チューブを介して血液ポンプ、動脈側ドリップチャン バー、透析器、静脈側ドリップチャンバーの順に導き、患者の静脈に戻す体外血 液回路を構成している。この体外血液回路の導液チューブの途中には、いわゆる T管と称される混注管が設けられ、必要に応じて回路中から採血したり、回路中 に薬剤を注入したりしている。
【0003】 前記混注管40は、一般に、図4(a)の如く、両端にチューブ41を接続す るためのチューブ接続部42を有する横管43と、該横管43の中央部に直交状 に互いに連通して設けた縦管44とからなり、該縦管44の内周壁に環状棚45 を形成し、該棚45上に弾性シール材46を装填し、該弾性シール材46の頂面 の一部を、前記縦管44を塞ぐキャップ47の穴48より露出させてなる。
【0004】 前記混注管40は、キャップ穴48より注射針49を弾性シール材46にさし 込み、針端を横管43内を流通している血液50中に挿入し、採血や薬剤注入を するが、採血や薬剤注入後にできた針穴は弾性シール材46の復元性により直ち に閉塞されるため、採血や薬剤注入を繰り返し行えるものである。
【0005】 ところが、採血や薬剤注入した後の注射針の扱い方によっては針先で手指等を さすことがあり、肝炎などの院内感染の原因になったため、最近では注射針を使 用しないで混注管より採血や薬剤注入ができないかについての要望が高まり、そ の要望を満たすものとして、図4(b)の如く、弾性シール材46を高弾性を有 するシリコーン樹脂にし、その頂面露出部にスリット51を設けた改善された混 注管40′が出現した。
【0006】 前記改善された混注管40′は、スリット51から図4(c)の如く、シリン ジの針基接続用の先細筒(注射針に比して太い)52をさし込んでもシリコーン 樹脂の特性により充分に復元性を有することから、採血や薬剤注入が注射針を使 用しないで可能になった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記改良された混注管の場合には、採血や薬剤注入を繰り返す うちに、弾性シール材46のスリット51が割れ目方向に拡大したり、シリンジ の先細筒52の挿入時、該先細筒52の周囲に対して拡開されたスリット51の 内壁が完全に密着しなかった(割れ目両端に非接触部ができる)ため、液漏れや 空気流入を引き起こす虞があった。また、上記改良されたものに限らず、従来の 混注管40は、弾性シール材46を載せた環状棚45の下側には一定の空間53 ができ、この空間53が血液溜まりとなることから血液の流れに支障を生じさせ たり、凝固反応を発生させ易くなったりするなどの問題も生じていた。
【0008】 本考案は、上記種々の問題点を一挙に解消するためのもので、その目的とする ところは、注射針に代えてシリンジの先細筒を直接さし込んで採血や薬剤注入を 繰り返しても弾性シール材の復元性が阻害されることのない、しかも、血液溜ま りを作ることのない、新規な混注管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る混注管は、チューブ接続部を両端に有 する横管と、該横管の中央部に直交状に設けた縦管とからなり、該縦管内に、そ の内底面に設けた横管に連通する穴に基端部を結合した導液針を立設するととも に、該導液針の尖端を覆うように弾性シール材を装填し、該弾性シール材の頂面 の一部を、前記縦管を塞ぐキャップの穴より露出させたことを特徴とし、シリン ジの先細筒を直接さし込んでも弾性シール材に対するダメージを少なくして復元 性を高める得るように構成した。
【0010】 また、請求項2に記載の考案に係る混注管は、前記弾性シール材が、下面に前 記導液針の尖端形状と同形の凹穴を形成してなることを特徴とし、導液針の尖端 が突き抜ける部分の層厚を薄くするように構成した。
【0011】 さらに、請求項3に記載の考案に係る混注管は、前記キャップ穴の内径が、シ リンジの先細筒の基部寄り適所の外径に一致していることを特徴とし、シリンジ の先細筒の先端面と弾性シール材の上面との密着によるシール効果に加えてキャ ップ穴と先細筒との接触による二重のシール効果が得られるように構成した。
【0012】
【考案の実施の態様】
以下、本考案の実施の態様を添付した図1〜図3に基づいて説明する。本願混 注管1は、両端に導液チューブ2を接続するためのチューブ接続部3を有する横 管4と、該横管4の中央部に直交状に設けた縦管5とからなる。
【0013】 前記縦管5は、内底面(横管4の上面に相当する)に導液針7の基端部7bを 結合するための穴6が設けられている。該穴6は横管4を流れる血液流路4aに 連通している。前記導液針7の基端部7bの端面7b′は血液溜まりができない ように血液流路4aに面している。この場合、好ましくは導液針7の基端部7b の端面7b′を、図3の如く、血液流路4aの円弧と同一円弧に形成しておくと 良い。
【0014】 前記縦管5内には、前記導液針7の尖端7aを覆うように弾性シール材8が装 填され、該弾性シール材8の頂面の一部は縦管5を塞ぐキャップ9の穴10より 露出している。
【0015】 前記弾性シール材8は、平時には前記導液針7の尖端7aを覆っているが、図 2の如く、シリンジの先細筒11をキャップ穴10を通してさし込んだときには 、圧縮されて前記導液針7の尖端7aにより突き抜かれることとなる。従って、 該弾性シール材8は、高弾性、高復元性などの物性を備える材料、例えば、シリ コーン樹脂で作られるていることが好ましい。
【0016】 前記弾性シール材8の下面には、予め、前記導液針7の尖端7aが挿入できる 凹穴8aを形成しておくとよい。即ち、導液針7の尖端7aにより突き抜かれる 部分の層厚が薄ければそれだけ抜け易くなるとともに、復元性を良好にするから である。この場合、前記凹穴8aが、図1の如く、前記導液針7の尖端7aの形 状と同形であればさらに好ましい。
【0017】 前記シリンジの先細筒11を、図2の如く、キャップ穴10よりさし込んだこ とにより圧縮した弾性シール材8を導液針7の尖端7aが突き抜くと、該導液針 7を介してシリンジと血液流路4aとが導通し、従って、採血や薬剤注入を可能 にするが、この時のシール性は、前記先細筒11の先端面11′と弾性シール材 8の上面との密着により確保されるが、さらに、キャップ穴10の内径Nを、前 記先細筒11の基部寄り適所Pの外径と一致させると、キャップ穴と先細筒との 接触部にもシール効果が得られる点でより好ましい。
【0018】 次に、本願混注管の作用について述べる。腎不全の治療等に用いられている体 外血液回路の導液チューブの途中(動脈側か静脈側かは問わない)に接続した本 願混注管1から採血や薬剤注入を行うに際し、まず、縦管5を塞ぐキャップ9の 穴10より露出している弾性シール材8をシリンジの先細筒11の先端面で、図 2の如く、押して圧縮させる。
【0019】 これにより、縦管5の内底面に設けた穴6に基端部7bを結合した導液針7の 尖端7aが圧縮された弾性シール材8を突き抜いて先細筒11内に挿入され、シ リンジと血液流路4aとが導通するから、採血や薬剤注入が可能となる。しかも 導液針7の尖端7aと圧縮された弾性シール材8との密着性が良好であり、液漏 れや空気の侵入を許すことがない。
【0020】 かくして、注射器の先細筒11を差し込んで採血や薬剤注入を行った後、該先 細筒11を引き抜くと、弾性シール材8は素材の弾性により復元し、図1の状態 に戻り、導液針7の尖端7aにより突き抜かれた穴も直ちに修復されることとな る。
【0021】 従って、本願混注管は注射針を使わないで、採血や薬剤注入が繰り返し行える ことから、肝炎などの院内感染の虞が少なくなる。しかも、従来の如く、弾性シ ール材にスリットを設けたものと異なり、高いシール性が得られ、液漏れや空気 流入を引き起こす虞がないし、血液の流れに支障を生じさせる空間もできず、血 液凝固の原因を作ることがない。
【0022】
【考案の効果】
以上の如く、本考案に係る混注管は、チューブ接続部を両端に有する横管と、 該横管の中央部に直交状に設けた縦管とからなり、該縦管内に、その内底面に設 けた横管に連通する穴に基端部を結合した導液針を立設するとともに、該導液針 の尖端を覆うように弾性シール材を装填し、該弾性シール材の頂面の一部を、前 記縦管を塞ぐキャップの穴より露出させたことを特徴としているから、シリンジ の先細筒を直接さし込んで採血や薬剤注入を繰り返しても弾性シール材の復元性 が阻害されることがなく、しかも、血液溜まりを作ることのない、新規な混注管 を提供することができるという優れた効果を奏する。
【0023】 また、請求項2に記載の考案に係る混注管は、前記弾性シール材が、その下面 に前記導液針の尖端形状と同形の凹穴を形成してなることを特徴としているから 、導液針の尖端が突き抜ける部分の層厚が薄く、従って、注射器の先細筒を直接 さし込んで採血や薬剤注入を行うに際して操作性及び復元性が良好になるという 優れた効果を奏する。
【0024】 さらに、請求項3に記載の考案に係る混注管は、前記キャップ穴の内径がシリ ンジの先細筒の基部寄り適所の外径に一致していることを特徴としているから、 シリンジの先細筒の先端面と弾性シール材の上面との密着によるシール効果に加 えてキャップ穴と先細筒との接触による二重のシール効果が得られるという優れ た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願混注管と、そのキャップの穴にシリンジの
先細筒を対向させた状態を示す正面断面図である。
【図2】本願混注管のキャップの穴よりシリンジの先細
筒を挿入して弾性シール材を圧縮させて導液針を突き抜
かせた状態を示す正面断面図である。
【図3】本願混注管の拡大した側面断面図である。
【図4】従来例を示し、(a)は一般的な混注管の正面
断面図、(b)は改良された従来混注管の平面図、
(c)はスリットよりシリンジの先細筒を挿入して弾性
シール材を拡開させた状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 本願混注管 2 導液チューブ 3 チューブ接続部 4 横管 4a 血液流路 5 縦管 6 縦管の内底面の穴 7 導液針 7a 導液針の尖端 7b 導液針の基端部 7b′ 基端部の端面 8 弾性シール材 8a 弾性シール材の下面の凹穴 9 キャップ 10 キャップ穴 11 シリンジの先細筒 N キャップ穴の内径 P 先細筒の基部寄り適所 40 従来混注管 40′ 改善された従来混注管 41 導液チューブ 42 チューブ接続部 43 横管 44 縦管 45 環状棚 46 弾性シール材 47 キャップ 48 キャップ穴 49 注射器の針 50 血液 51 スリット 52 注射器の先細筒 53 空間

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にチューブ接続部を有する横管と、
    該横管の中央部に直交状に設けた縦管とからなり、該縦
    管内に、その内底面に設けた横管に連通する穴に基端部
    を結合した導液針を立設するとともに、該導液針の尖端
    を覆うように弾性シール材を装填し、該弾性シール材の
    頂面の一部を、前記縦管を塞ぐキャップの穴より露出さ
    せたことを特徴とする混注管。
  2. 【請求項2】 前記弾性シール材が、下面に前記導液針
    の尖端形状と同形の凹穴を形成してなることを特徴とす
    る請求項1に記載の混注管。
  3. 【請求項3】 前記キャップ穴の内径が、シリンジの先
    細筒の基部寄り適所の外径に一致していることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の混注管。
JP1999005600U 1999-07-27 1999-07-27 混注管 Expired - Fee Related JP3066107U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999005600U JP3066107U (ja) 1999-07-27 1999-07-27 混注管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999005600U JP3066107U (ja) 1999-07-27 1999-07-27 混注管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3066107U true JP3066107U (ja) 2000-02-18

Family

ID=43199688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999005600U Expired - Fee Related JP3066107U (ja) 1999-07-27 1999-07-27 混注管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3066107U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3525431B2 (ja) 2000-09-26 2004-05-10 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用混注ポート
JP2013517862A (ja) * 2010-01-29 2013-05-20 フレセニアス メディカル ケア ドイチュランド ゲーエムベーハー 薬注入のための挿入体
WO2014057856A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 東レ株式会社 栓体、医療用モジュールおよび医療システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3525431B2 (ja) 2000-09-26 2004-05-10 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用混注ポート
JP2013517862A (ja) * 2010-01-29 2013-05-20 フレセニアス メディカル ケア ドイチュランド ゲーエムベーハー 薬注入のための挿入体
WO2014057856A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 東レ株式会社 栓体、医療用モジュールおよび医療システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4866356B2 (ja) 雄型コネクタ弁を有する針なし採血装置
US20010039403A1 (en) Positive flow generator for indwelling medical fluid systems
TW201021869A (en) Venous access port assembly and method of assembly
US20070106229A1 (en) Safety Intravenous Injection Device
CN203634573U (zh) 留置针组件
JP3066107U (ja) 混注管
JPH05509254A (ja) 内在静脈カニューレ
KR200493225Y1 (ko) 주사침 방향표시부가 형성된 주사기
JP2001037887A (ja) 混注管
JP4007681B2 (ja) 翼付採血針
CN208974043U (zh) 血管吻合手术套管针及套管针组件
JP4216926B2 (ja) 混注部材及び医療器具並びに口部及び医薬容器
CN209123064U (zh) 一种留置针固定器
CN209529821U (zh) 一种安全型静脉输液针及一种输液器
CN216169210U (zh) 一种便于抽血的留置针
CN205514628U (zh) 一种纽扣式采血针
KR20210049621A (ko) 혈액 역류방지기능을 갖는 정맥주사용 카테터
CN216823454U (zh) 动静脉内瘘及透析导管用采血针
CN219558253U (zh) 一种腹透抽注针套
CN221084333U (zh) 一种留置针封管接口
CN216676393U (zh) 一种双滴斗吸药装置
CN209092390U (zh) 穿刺装置及输液装置
KR102213149B1 (ko) 혈관 확인이 용이한 정맥카테터
CN219681333U (zh) 带显影标记的输液港
CN208389098U (zh) 一种静脉滞留针

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees