JP3065946U - 瓔 珞 - Google Patents

瓔 珞

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JP3065946U
JP3065946U JP1999005458U JP545899U JP3065946U JP 3065946 U JP3065946 U JP 3065946U JP 1999005458 U JP1999005458 U JP 1999005458U JP 545899 U JP545899 U JP 545899U JP 3065946 U JP3065946 U JP 3065946U
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三郎 小田原
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株式会社小田原製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】輝きや質感等の荘厳さを低下させることなく、
金色の着色作業、特に箔押し作業の簡略化を図り、コス
トダウンを図った瓔珞を提供する。 【構成】表面に金色の着色を有する瓔珞において、瓔珞
を構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の材質
で形成されており、且つ瓔珞を種々角度から目視した際
に、該構成部材の全体が実質的に金色に見えるように、
前記構成部材の一部を金色の着色とした構成であること
を特徴とする瓔珞である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、仏像・仏具・仏壇飾りに用いられる瓔珞に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、仏像・仏具・仏壇には、輪灯や隅灯の周縁部に、飾りとしての瓔珞が数 珠繋ぎに吊り下げられる。
【0003】 かかる瓔珞は、輪灯瓔珞、隅瓔珞、幢幡瓔珞、天蓋瓔珞等の種類を有しており 、これらは種類によって具体的な構成は変化するが、主として傘部、該傘部から 吊り下げられる宝相華、該宝相華から吊り下げられる鈴等の各種部品から構成さ れている。そして、これら各種構成部材(部品)は木材や合成樹脂材(不透明) で形成されており、その全面が金色に着色されている。
【0004】 瓔珞の金色の着色は、その使用が上述したような仏像・仏具・仏壇等の荘厳さ が要求されるものであるため塗料等による単なる金色塗装ではなく金箔を全面に 箔押ししたものが一般的である。 しかし、瓔珞は形状が複雑であるが故に価値があることから、複雑な形状への 箔押し作業は極めて非能率的且つ煩雑な作業であり、熟練職人の技を必要とし、 コスト高となっている。
【0005】 本出願人は、実用新案登録第2073123号において、瓔珞の立体的に造形 されている三つ枠及び四つ枠の瓔珞を平面的な板状体の構成に分解することで、 金箔の箔押し作業を著しく容易にした技術を先に提案している。 本考案は、かかる先提案技術とは別の観点から、金色の着色作業の効率化を目 指したものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、輝きや質感等の荘厳さを低下させることなく、金色の着色作業、特 に箔押し作業の簡略化を図り、コストダウンを図った瓔珞を提供することを目的 とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記課題は、 1.表面に金色の着色を有する瓔珞において、瓔珞を構成する少なくとも1つの 構成部材が、透光性の材質で形成されており、且つ瓔珞を種々角度から目視した 際に、該構成部材の全体が実質的に金色に見えるように、前記構成部材の一部を 金色の着色とした構成であることを特徴とする瓔珞、
【0008】 2.表面に金色の着色を有する瓔珞において、瓔珞を構成する少なくとも1つの 構成部材が、透光性の材質で形成されており、該構成部材の肉厚を挟んで相対向 する一方の表面(以下、一方表面と言う。)と他方の表面(以下、対向表面と言 う)について、一方表面の略全面を着色すると共に、対向表面は透光性の構成と したことを特徴とする瓔珞、
【0009】 3.構成部材の一方表面が、該構成部材の肉厚の端部の表面を含むことを特徴と する上記2に記載の瓔珞、
【0010】 4.表面に金色の着色を有する瓔珞において、瓔珞を構成する少なくとも1つの 構成部材が、透光性の材質で形成されており、該構成部材の対向表面の略全面を 着色すると共に、一方表面は一部透光性の構成としたことを特徴とする瓔珞、
【0011】 5.構成部材の対向表面が、該構成部材の肉厚の端部の表面を含むことを特徴と する上記4に記載の瓔珞、
【0012】 6.表面に金色の着色を有する瓔珞において、瓔珞を構成する少なくとも1つの 構成部材が、透光性の材質で形成されており、該構成部材の一方表面と対向表面 で部分的に光が透過することがないように、且つ一方表面・対向表面とのいずれ か一方の面が金色の着色とされるように、着色分けされていることを特徴とする 瓔珞、
【0013】 7.表面に金色を有する瓔珞において、瓔珞を構成する少なくとも1つの構成部 材が、透光性の材質で形成されており、該構成部材の一方表面・対向表面の両面 を部分的に適宜金色に着色分けし、該構成部材の全体が実質的に金色に見える構 成としたことを特徴とする瓔珞、
【0014】 8.前記金色の着色が、金箔の箔押しであることを特徴とする上記1〜7のいず れかに記載の瓔珞、
【0015】 9.実質的に透光性の材質が、半透明ないしは透明の合成樹脂材であることを特 徴とする上記1〜8のいずれかに記載の瓔珞、 の各々により達成される。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る瓔珞の一構成部材である傘部(凹凸及び透孔模様は省略) を示す説明端面図、図2は本考案に係る瓔珞の一構成部材である傘部(凹凸及び 透孔模様は省略)の他の態様を示す説明端面図、図3は同じく一構成部材である 宝相華(凹凸及び透孔模様は省略)の分割部品の説明端面図、図4は宝相華の組 み立て説明図、図5は本考案に係る瓔珞の一構成部材である宝相華(凹凸及び透 孔模様は省略)の分割部品の他の態様を示す説明端面図である。
【0017】 図1は、本考案に係る瓔珞の構成部材の一つである傘部1を示す端面図である が、従来、該傘部1は、木材、コストダウンを図ったものでは不透明の合成樹脂 材で形成されている。
【0018】 これに対し本考案では、傘部1は透光性の材質から形成されている。透光性の 材質とは、実質的に光透過性の材質のものを言う。例えば、ガラス、合成樹脂等 の材質で、半透明ないしは透明で、着色ないしは無色のものを言い、中でも、無 色透明の合成樹脂材で形成されていることが好ましい。
【0019】 かかる材料で形成された傘部1は、図1のA1〜A4で示す部分にのみ金箔が箔 押しされることにより金色に着色されている。A1〜A4で示す部分にのみ金箔が 箔押しされていても、該傘部1は前述したように、実質的に透光性の材質から形 成されているので、金箔が箔押しされていないB1〜B4部分を目視しても、各々 の対向表面であるA1〜A4部分に箔押しした金色を傘部1の材質を透過して見る ことができるので、あたかも傘部1の全体に万遍なく金箔を箔押ししたかのよう に見える。特に傘部1の材質として、透明度の高い材料を用いた場合には、透明 であるが故にA1〜A4部分に箔押しした金箔の裏側面の輝きがB1〜B4部分方向 へ映し出される際に、該映し出される金色の光の屈折や透過光の干渉等の諸条件 により、全体に万遍なく着色したものと同等ないしはそれ以上の荘厳な意匠効果 を発揮することになる。
【0020】 尚、従来は、金色の着色は、その全面、即ち、構成部材の肉厚を挟んで相対向 する一方の表面である一方表面(図1のA1〜A4で示す部分の表面全面)と該一 方表面と肉厚を挟んで相対向する他方の表面である対向表面(図1のB1〜B4で 示す部分の表面全面)の全ての部分において金箔が箔押しされている。かかる金 箔の箔押し作業は、瓔珞が複雑な凹凸及び透孔模様を有する形状で形成されてい ることから極めて煩雑且つ緻密な手間のかかる作業である。
【0021】 以上の説明では、図1のA1〜A4に示す部分にのみ金箔を箔押しした態様を説 明したが、本考案は上記に限定されず、図1のB1〜B4で示す部分にのみ金箔を 箔押ししてもよいし、A1〜A4部分とB1〜B4部分とを部分的に着色分けしても よい。例えば、A1とA2及びB3とB4、A1とA4及びB2とB3、A2とA3及びB 1 とB4の如く、一方表面と対向表面とのいずれか一方の表面が金色の着色とされ るように、着色分けされてもよい。また上記A1とその対向表面B1を例にとって 説明すれば、A1の上半部表面と、B1下半部表面とを金色の着色とする構成であ ってもよい。即ち、瓔珞を種々の角度において目視した際に、金箔を箔押しした 部分を表面から直接見る又は反対の箔押しされていない部分から箔押しされてい る部分の金箔の裏側を透過状態で見ることで、実質的に全体が万遍なく金色に見 えるように金色に着色されていれば、どのように着色されていてもよい。尚、傘 部1の態様では、対向表面であるB1〜B4部分は、通常、直接、目に触れる部分 ではないので、凹凸模様が省略されており、金箔の箔押しを平面的に容易に行う ことができる利点がある。
【0022】 本考案において金色の着色は、瓔珞という物品の性質上、金箔が箔押しされて いることが最も好ましいが、他の着色手段を排除するものではなく、金色の塗料 の塗布、金メッキ、金粉等の着色であってもよい。尚、箔押しに際し、接着剤な いし粘着剤等を使用するときは、光透過性のものを用いればよい。尚又、金色の 着色の表面に透明被膜を形成してもよい。
【0023】 以上、瓔珞の構成部材の内、傘部1について図1に基づき説明したように、本 考案では従来の技術と比べて、略半分の手間及び着色材料で金色の着色作業を完 了することができる。特に着色として金箔の箔押しの場合には、極めて手間がか かるため、手間及び金箔が半分の時間及び量で済むということは、コスト面から も顕著な効果となる。
【0024】 尚、一方表面を金色の着色とする場合、A1及びA4は図1に示す如く肉厚の端 部Cの表面を含めたものとし、また、対向表面を金色の着色とする場合、B1及 びB4が肉厚の端部Cの表面を含めたものとすることが好ましい(図2参照)。
【0025】 次に瓔珞を構成する他の構成部材の一例について図3及び図4に基づき説明す る。 宝相華2についても、上述の傘部1と同様に実質的に透光性の材質で形成され るため、図3に示す一方の面であるA部分にのみ金箔を箔押しすることにより、 Bで示す部分にもあたかも金箔を箔押ししたかのように見えることになる。従っ て、片面のみ箔押しした2枚の宝相華を図4に示すように組めば、複雑な凹凸形 状を有する立体的な造形で且つ全体が金色に輝く宝相華が出来上がる。
【0026】 そして、図3に示す一方表面が肉厚の端部C1を含み、対向表面が肉厚の端部 C2を含むように、着色分けされることは好ましいことである。
【0027】 尚、宝相華2についても、前述の傘部1と同様に一方表面であるA部分ではな く、対向表面であるB部分にのみ着色してもよいし、AとBの両方を部分的に着 色分けしてもよい。また、Aの上半部表面と、Bの下半部表面とを金色の着色と してもよい。さらに、宝相華2の材質についても傘部1と同様である。
【0028】 尚また、実用新案登録代2073123号等に示されるような分解した宝相華 に限定されず、立体的な従来の宝相華の場合にも適用できることは言うまでもな い。
【0029】 さらに、傘部や宝相華以外の瓔珞の他の構成部材についても、上記と同様の態 様が適用できる。
【0030】
【考案の効果】
本考案によれば、輝きや質感等の荘厳さを低下させることなく、箔押し作業等 の着色の簡略化を図り、コストダウンした瓔珞を提供することができる。 しかも、従来の全面箔押しの瓔珞と比べて同等又はそれ以上の荘厳な意匠効果 が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る瓔珞の一構成部品である傘部(凹
凸及び透孔模様は省略)を示す説明端面図
【図2】本考案に係る瓔珞の一構成部材である傘部(凹
凸及び透孔模様は省略)の他の態様を示す説明端面図
【図3】同じく一構成部材である宝相華(凹凸及び透孔
模様は省略)の分割部品の説明端面図
【図4】宝相華の組み立て説明図
【図5】本考案に係る瓔珞の一構成部材である宝相華
(凹凸及び透孔模様は省略)の分割部品の他の態様を示
す説明端面図
【符号の説明】
1 傘部 2 宝相華 A、A1〜A4 一方表面 B、B1〜B4 対向表面 C、C1、C2 肉厚の端部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に金色の着色を有する瓔珞において、
    瓔珞を構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の
    材質で形成されており、且つ瓔珞を種々角度から目視し
    た際に、該構成部材の全体が実質的に金色に見えるよう
    に、前記構成部材の一部を金色の着色とした構成である
    ことを特徴とする瓔珞。
  2. 【請求項2】表面に金色の着色を有する瓔珞において、
    瓔珞を構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の
    材質で形成されており、該構成部材の肉厚を挟んで相対
    向する一方の表面(以下、一方表面と言う。)と他方の
    表面(以下、対向表面と言う)について、一方表面の略
    全面を着色すると共に、対向表面は透光性の構成とした
    ことを特徴とする瓔珞。
  3. 【請求項3】構成部材の一方表面が、該構成部材の肉厚
    の端部の表面を含むことを特徴とする請求項2に記載の
    瓔珞。
  4. 【請求項4】表面に金色の着色を有する瓔珞において、
    瓔珞を構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の
    材質で形成されており、該構成部材の対向表面の略全面
    を着色すると共に、一方表面は一部透光性の構成とした
    ことを特徴とする瓔珞。
  5. 【請求項5】構成部材の対向表面が、該構成部材の肉厚
    の端部の表面を含むことを特徴とする請求項4に記載の
    瓔珞。
  6. 【請求項6】表面に金色の着色を有する瓔珞において、
    瓔珞を構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の
    材質で形成されており、該構成部材の一方表面と対向表
    面で部分的に光が透過することがないように、且つ一方
    表面・対向表面とのいずれか一方の面が金色の着色とさ
    れるように、着色分けされていることを特徴とする瓔
    珞。
  7. 【請求項7】表面に金色を有する瓔珞において、瓔珞を
    構成する少なくとも1つの構成部材が、透光性の材質で
    形成されており、該構成部材の一方表面・対向表面の両
    面を部分的に適宜金色に着色分けし、該構成部材の全体
    が実質的に金色に見える構成としたことを特徴とする瓔
    珞。
  8. 【請求項8】前記金色の着色が、金箔の箔押しであるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の瓔珞。
  9. 【請求項9】実質的に透光性の材質が、半透明ないしは
    透明の合成樹脂材であることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載の瓔珞。
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