JP3065779B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
- Publication number
- JP3065779B2 JP3065779B2 JP4061172A JP6117292A JP3065779B2 JP 3065779 B2 JP3065779 B2 JP 3065779B2 JP 4061172 A JP4061172 A JP 4061172A JP 6117292 A JP6117292 A JP 6117292A JP 3065779 B2 JP3065779 B2 JP 3065779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- adhesive
- peripheral spacer
- substrates
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、光情報記録媒体に関する。例え
ば、光ディスク等に適用されるものである。
ば、光ディスク等に適用されるものである。
【０００２】
【従来技術】射出成形基板の外周部は金型の構造上、余
分な樹脂が充填されるためにバリを有している。そのた
め、２枚の射出成形基板を内周スペーサ及び外周スペー
サを介して接着剤により貼り合わせるエアーサンドイッ
チ型光情報記録体を作製する場合、前記バリのため接着
剤が広がらない現象が起こり、封止不良となる可能性が
高い。そこで、例えば、実開平２−１３５９２７号公報
に示されているように、外周スペーサの外径を基板の外
径より十分小さくしてバリを避けた構造とし、封止不良
を起こさないような構成としたものが提案されている。
さらに、例えば、特開平１−２２４９４５号公報に示さ
れているように、外周スペーサにバリを逃げるため面取
り処理をするという方法も提案されている。
分な樹脂が充填されるためにバリを有している。そのた
め、２枚の射出成形基板を内周スペーサ及び外周スペー
サを介して接着剤により貼り合わせるエアーサンドイッ
チ型光情報記録体を作製する場合、前記バリのため接着
剤が広がらない現象が起こり、封止不良となる可能性が
高い。そこで、例えば、実開平２−１３５９２７号公報
に示されているように、外周スペーサの外径を基板の外
径より十分小さくしてバリを避けた構造とし、封止不良
を起こさないような構成としたものが提案されている。
さらに、例えば、特開平１−２２４９４５号公報に示さ
れているように、外周スペーサにバリを逃げるため面取
り処理をするという方法も提案されている。
【０００３】図７（ａ）〜（ｄ）は、従来の光情報記録
媒体の製造工程を説明するための図で、図中、２２は外
周スペーサ、２３は接着剤、２４ａ，２４ｂは基板、２
５は記録層、２６は外周端バリである。まず、一方の基
板面２４ａに接着剤２３を塗布し、外周スペーサ２２を
接着し、次いで、該外周スペーサ２２に接着剤２３を塗
布し、他方の基板２４ｂを接着するというものである。
しかしながら、射出成形基板の外周部は金型の構造上、
余分な樹脂が充填されるためにバリ２６を有しているの
で、図７（ｂ）に示すように、Ａ面（最初に外周スペー
サと接着する基板）基板２４ａは外周スペーサ２２のと
の接着性が高いが、図７（ｄ）に示すように、Ｂ面基板
２４ｂと外周スペーサ２２はその接着性が低下する恐れ
がある。したがって、光情報記録媒体をＡ面側から見る
と、図８のように、接着剤２３が外周スペーサ２２の全
体に広がって接着のムラが見えないが、Ｂ面側から見る
と、図９のように、接着剤２３が特に内周方向に広がっ
ていない様子が確認できる。このような封止不良が起こ
ると光情報記録媒体の信頼性が低下するので避けなけれ
ばならない。
媒体の製造工程を説明するための図で、図中、２２は外
周スペーサ、２３は接着剤、２４ａ，２４ｂは基板、２
５は記録層、２６は外周端バリである。まず、一方の基
板面２４ａに接着剤２３を塗布し、外周スペーサ２２を
接着し、次いで、該外周スペーサ２２に接着剤２３を塗
布し、他方の基板２４ｂを接着するというものである。
しかしながら、射出成形基板の外周部は金型の構造上、
余分な樹脂が充填されるためにバリ２６を有しているの
で、図７（ｂ）に示すように、Ａ面（最初に外周スペー
サと接着する基板）基板２４ａは外周スペーサ２２のと
の接着性が高いが、図７（ｄ）に示すように、Ｂ面基板
２４ｂと外周スペーサ２２はその接着性が低下する恐れ
がある。したがって、光情報記録媒体をＡ面側から見る
と、図８のように、接着剤２３が外周スペーサ２２の全
体に広がって接着のムラが見えないが、Ｂ面側から見る
と、図９のように、接着剤２３が特に内周方向に広がっ
ていない様子が確認できる。このような封止不良が起こ
ると光情報記録媒体の信頼性が低下するので避けなけれ
ばならない。
【０００４】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みなされたも
ので、射出成形基板の外周端にバリが存在していても封
止不良が起こらず、かつ十分な接着強度を有する光情報
記録媒体を提供することを目的としてなされたものであ
る。
ので、射出成形基板の外周端にバリが存在していても封
止不良が起こらず、かつ十分な接着強度を有する光情報
記録媒体を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【０００５】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、２枚の
ディスク状基板のうち、少なくとも１枚の基板の片面に
記録層を有する１対の基板と、該基板と同心状に配置さ
れた内周スペーサ及び外周スペーサと、該内周スペーサ
及び外周スペーサを介して前記記録層が内側になるよう
に貼り合わせる接着剤とにより封止構造とした光情報記
録媒体において、前記外周スペーサの外径が前記両基板
の外径よりも小さく、かつ該外周スペーサの外径より外
側の両基板間の全体的、あるいは部分的に接着剤を充填
させ、かつ前記両基板の少なくとも一方の基板の外周ス
ペーサの近傍に、前記接着剤のはみ出し防止用の凸部を
設けたことを特徴としたものである。以下、本発明の実
施例に基づいて説明する。
ディスク状基板のうち、少なくとも１枚の基板の片面に
記録層を有する１対の基板と、該基板と同心状に配置さ
れた内周スペーサ及び外周スペーサと、該内周スペーサ
及び外周スペーサを介して前記記録層が内側になるよう
に貼り合わせる接着剤とにより封止構造とした光情報記
録媒体において、前記外周スペーサの外径が前記両基板
の外径よりも小さく、かつ該外周スペーサの外径より外
側の両基板間の全体的、あるいは部分的に接着剤を充填
させ、かつ前記両基板の少なくとも一方の基板の外周ス
ペーサの近傍に、前記接着剤のはみ出し防止用の凸部を
設けたことを特徴としたものである。以下、本発明の実
施例に基づいて説明する。
【０００６】図１は、本発明による光情報記録媒体の一
実施例を説明するための構成図で、図中、１ａ，１ｂは
基板、２は外周スペーサ、３は接着剤、４は内周スペー
サ、５は記録層、６は外周端バリである。図１に示され
た光情報記録媒体はエアーサンドイッチ型構造で、２枚
の基板１ａ，１ｂを内周スペーサ４と外周スペーサ２を
介して貼り合わせたものである。すなわち、１対の基板
１ａ，１ｂは、少なくとも１枚の片面に記録層５を有し
ている。内周スペーサ４と外周スペーサ２は前記基板１
ａ，１ｂと同心状に配置され、該円周スペーサ４と外周
スペーサ２を介して前記記録層５が内側になるように接
着剤３により貼り合わされている。前記外周スペーサ２
の外径は両基板１ａ，１ｂの外径よりも小さく、該外周
スペーサ２の外径より外側の両基板間の全体的、あるい
は部分的に接着剤３が充填されている。
実施例を説明するための構成図で、図中、１ａ，１ｂは
基板、２は外周スペーサ、３は接着剤、４は内周スペー
サ、５は記録層、６は外周端バリである。図１に示され
た光情報記録媒体はエアーサンドイッチ型構造で、２枚
の基板１ａ，１ｂを内周スペーサ４と外周スペーサ２を
介して貼り合わせたものである。すなわち、１対の基板
１ａ，１ｂは、少なくとも１枚の片面に記録層５を有し
ている。内周スペーサ４と外周スペーサ２は前記基板１
ａ，１ｂと同心状に配置され、該円周スペーサ４と外周
スペーサ２を介して前記記録層５が内側になるように接
着剤３により貼り合わされている。前記外周スペーサ２
の外径は両基板１ａ，１ｂの外径よりも小さく、該外周
スペーサ２の外径より外側の両基板間の全体的、あるい
は部分的に接着剤３が充填されている。
【０００７】図２は、外周スペーサ部分を示す図で、外
周スペーサ２は外周端のバリ６を避けるように外径が小
さくしてあり、外周スペーサ２の外径を小さくしている
ことによる接着強度の低下を補償するために外周スペー
サの外径より外側の両基板間に接着剤を充填させた構造
をとっている。図３〜図５は、外周スペーサ部分の他の
例を示す図で、図中、７は接着剤はみ出し防止用凸部、
８，９は接着剤はみ出し防止用凹部である。記録層側及
びディスク外への接着剤のはみ出し防止のために接着剤
はみ出し防止用の凹部あるいは凸部を設けた例である。
周スペーサ２は外周端のバリ６を避けるように外径が小
さくしてあり、外周スペーサ２の外径を小さくしている
ことによる接着強度の低下を補償するために外周スペー
サの外径より外側の両基板間に接着剤を充填させた構造
をとっている。図３〜図５は、外周スペーサ部分の他の
例を示す図で、図中、７は接着剤はみ出し防止用凸部、
８，９は接着剤はみ出し防止用凹部である。記録層側及
びディスク外への接着剤のはみ出し防止のために接着剤
はみ出し防止用の凹部あるいは凸部を設けた例である。
【０００８】すなわち、図３においては、外周スペーサ
２と記録層５との間に接着剤はみ出し防止用凸部７を設
けたものであり、図４においては、外周スペーサ２と記
録層５との間に接着剤はみ出し防止用凹部８を設けたも
のである。図５においては、外周スペーサ２の外径より
外側に接着剤はみ出し防止用凹部９と前記接着剤はみ出
し防止用凹部８を設けたものである。
２と記録層５との間に接着剤はみ出し防止用凸部７を設
けたものであり、図４においては、外周スペーサ２と記
録層５との間に接着剤はみ出し防止用凹部８を設けたも
のである。図５においては、外周スペーサ２の外径より
外側に接着剤はみ出し防止用凹部９と前記接着剤はみ出
し防止用凹部８を設けたものである。
【０００９】図６（ａ）〜（ｄ）は、本発明による光情
報記録媒体の製造工程を説明するための図で、図中、１
０は接着剤塗布用ノズル、１１はＡ面接着用の接着層、
１２はＢ面接着用の接着層である。まず、一方の基板１
ａの外周スペーサ２が接着する面の中心よりも外側に、
図（ａ）に示すように、接着剤１１を塗布し、次に、図
（ｂ）に示すように、外周スペーサ２を接着する。次い
で、図６（ｃ）に示すように、その外周スペーサ２上に
該外周スペーサ２の中心よりも外側に接着剤１２を塗布
し、図（ｄ）に示すように、他方の基板１ｂを貼り合せ
るというものである。この方法により内周方向へのはみ
出しがなく、かつ、外周スペーサ２の外径より外側の両
基板間の全体に接着剤を充填させることができる。以下
に、具体的な実施例と比較例を示す。
報記録媒体の製造工程を説明するための図で、図中、１
０は接着剤塗布用ノズル、１１はＡ面接着用の接着層、
１２はＢ面接着用の接着層である。まず、一方の基板１
ａの外周スペーサ２が接着する面の中心よりも外側に、
図（ａ）に示すように、接着剤１１を塗布し、次に、図
（ｂ）に示すように、外周スペーサ２を接着する。次い
で、図６（ｃ）に示すように、その外周スペーサ２上に
該外周スペーサ２の中心よりも外側に接着剤１２を塗布
し、図（ｄ）に示すように、他方の基板１ｂを貼り合せ
るというものである。この方法により内周方向へのはみ
出しがなく、かつ、外周スペーサ２の外径より外側の両
基板間の全体に接着剤を充填させることができる。以下
に、具体的な実施例と比較例を示す。
【００１０】実施例 １３０mmφ、１.２mmtの射出成形ポリカーボネート基板
を用い、図６（ｄ）に示すような構成及び製造法で市販
のアクリレート系ＵＶ接着剤にて封止を行った。比較例 １３０mmφ、１.２mmtの射出成形ポリカーボネート基板
を用い、図７（ｄ）に示すような従来の構成及び製造法
で市販のアクリレート系ＵＶ接着剤にて封止を行った。
以上の結果を以下の表１にまとめてある。
を用い、図６（ｄ）に示すような構成及び製造法で市販
のアクリレート系ＵＶ接着剤にて封止を行った。比較例 １３０mmφ、１.２mmtの射出成形ポリカーボネート基板
を用い、図７（ｄ）に示すような従来の構成及び製造法
で市販のアクリレート系ＵＶ接着剤にて封止を行った。
以上の結果を以下の表１にまとめてある。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、外周スペーサの外径が両基板の外径よりも小さく、
かつ外周スペーサ外径より外側の両基板間の全体的、あ
るいは部分的に接着剤を充填させ、かつ両基板の外周ス
ペーサの近傍に、接着剤のはみ出し防止用の凸部を設け
ているので、封止不良が起こらず接着強度が強く信頼性
の高い光情報記録媒体が容易に提供できる。
と、外周スペーサの外径が両基板の外径よりも小さく、
かつ外周スペーサ外径より外側の両基板間の全体的、あ
るいは部分的に接着剤を充填させ、かつ両基板の外周ス
ペーサの近傍に、接着剤のはみ出し防止用の凸部を設け
ているので、封止不良が起こらず接着強度が強く信頼性
の高い光情報記録媒体が容易に提供できる。
【図１】 本発明による光情報記録媒体の一実施例を説
明するための構成図である。
明するための構成図である。
【図２】 外周スペーサ部分を示す図である。
【図３】 外周スペーサ部分の他の例を示す図である。
【図４】 外周スペーサ部分の他の例を示す図である。
【図５】 外周スペーサ部分の他の例を示す図である。
【図６】 本発明による光情報記録媒体の製造工程を説
明するための図である。
明するための図である。
【図７】 従来の光情報記録媒体の製造工程を説明する
ための図である。
ための図である。
【図８】 接着状態を示す図である。
【図９】 接着状態を示す図である。
１…基板、２…外周スペーサ、３…接着剤、４…内周ス
ペーサ、５…記録層、６…外周端バリ。
ペーサ、５…記録層、６…外周端バリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺村 薫 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−29434（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−126645（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−67350（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−161142（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−93623（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−135927（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G11B 7/24
Claims (1)
- 【請求項１】 ２枚のディスク状基板のうち、少なくと
も１枚の基板の片面に記録層を有する１対の基板と、該
基板と同心状に配置された内周スペーサ及び外周スペー
サと、該内周スペーサ及び外周スペーサを介して前記記
録層が内側になるように貼り合わせる接着剤とにより封
止構造とした光情報記録媒体において、前記外周スペー
サの外径が前記両基板の外径よりも小さく、かつ該外周
スペーサの外径より外側の両基板間の全体的、あるいは
部分的に接着剤を充填させ、かつ前記両基板の少なくと
も一方の基板の外周スペーサの近傍に、前記接着剤のは
み出し防止用の凸部を設けたことを特徴とする光情報記
録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4061172A JP3065779B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4061172A JP3065779B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 光情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05234142A JPH05234142A (ja) | 1993-09-10 |
| JP3065779B2 true JP3065779B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13163465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4061172A Expired - Fee Related JP3065779B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065779B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP4061172A patent/JP3065779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05234142A (ja) | 1993-09-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5971146A (ja) | 情報記憶媒体 | |
| JP3065779B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH034978Y2 (ja) | ||
| JPS60103535A (ja) | 光学的記録媒体 | |
| JP3100738B2 (ja) | Ｉｃカード | |
| JPH04102282A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
| JPH0240581Y2 (ja) | ||
| JPS62149051A (ja) | 情報記録媒体 | |
| JPH0655438B2 (ja) | 情報記録基板の製造方法 | |
| JP3022434U (ja) | 貼合せ型光ディスク | |
| JP2504117B2 (ja) | 光ディスクの貼り合せ方法 | |
| JPH07107749B2 (ja) | 光デイスク | |
| JPS6376128A (ja) | 光学情報記録媒体 | |
| JP2563130Y2 (ja) | 情報記録用基板 | |
| JPH03230381A (ja) | 光情報記録媒体用基板 | |
| JPS60185233A (ja) | 光学的記録媒体 | |
| JPH0447380B2 (ja) | ||
| JP2657276B2 (ja) | 通気型光ディスク | |
| JPS6180535A (ja) | 光学式情報記録担体 | |
| JPS63153776A (ja) | 情報デイスク | |
| JPH02308444A (ja) | 光記録媒体の製造方法 | |
| JPS62223832A (ja) | 光デイスク及びその製造方法 | |
| JPS60173741A (ja) | 情報記録基板の製造方法 | |
| JPH05325254A (ja) | 光学的情報記録媒体用基板及びその製造方法 | |
| JPS6020334A (ja) | 情報坦体デイスク |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |