JP3065647U - 絶縁板に対する端子金具の液密植設構造 - Google Patents

絶縁板に対する端子金具の液密植設構造

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理平 新谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絶縁板にインサート植設した端子金具をその
植設部で不動にして外部導体をねじ止めできるように
し、端子金具を絶縁板に液密的に植設する。 【解決手段】 絶縁板に端子金具の所要部分をインサー
ト成形により植設する際、延展性金属でほぼ円柱状に作
った端子金具1をその抜け止め部2と回り止め部3とが
存在する部分で、プラスチック絶縁板4にインサート成
形して植設し、この絶縁板4から突出した端子金具突出
部5の大径周面部5Aにゴムリング6とワッシャ7とを
順次に挿通介在して、突出部5をその平面輪郭よりも一
回り大きい押しダイ8で突出部5の縦溝5Bから絶縁板
方向に押し潰しカシメ広げて鍔部9と成すとともに、こ
の鍔部9で前記ゴムリング6をワッシャ7を介し絶縁板
4の面にきつく圧接し圧縮させて絶縁板4と端子金具1
との間を液密保持した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、密閉形コンデンサその他密閉形電気部品の導電端子を絶縁体に液 密的に植設使用して好適な絶縁板に対する端子金具の液密植設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の端子植設構造を採用したものとしては、従来、例えば実開昭55−1 05936号公報記載のものが有った。 この従来の技術は、硬質絶縁板とゴム板との重合板に端部中空で中央部に鍔を 有するピン状端子筒を挿通させるとともに、上記鍔部の周縁を前記合成ゴム板に きつく食い込ませて気密、液密性を確保するように前記端子筒の下端を押潰して カシメ止めし、このカシメ止め部の端部を直接または(菊)座金を介してコンデ ンサ主体に電気的に接触させ、また端子筒の他端中空部内に外部導線を挿入後そ の周縁における端子筒を圧着工具などで押潰して端子筒他端と外部導線とを強固 に結合させてなるコンデンサの端子栓装置である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記した従来の技術は、絶縁板の孔に外鍔付きのピン状端子金属筒を挿通し、 絶縁板から突出した端子筒部分を絶縁板に単に押し潰してカシメ止めすることで 前記端子金属筒を絶縁板に植設しただけのものであり、絶縁板に対する端子筒の 回転止め部分がないので、端子筒に対し外部導体をねじ止めする際に、肝心の端 子筒がねじと共に回転してしまい、外部導体を端子筒にねじ止め接続できないし 、端子筒自体がゴムを含む重合板にカシメたものだから、端子筒と重合板との間 に外部導体を単に挟んでカシメ止め接続した場合は、各部の接触抵抗が大となり 、接触抵抗の経年変化も大きいというような本質的かつ、重大な問題点が有る。
【0004】 この他に、外面に回転止め用の通常ローレットと称するルーレット(Roul ette)を削設した端子金具を絶縁板にインサート成形により植設しただけの ものも従来周知であるが、この従来例では、絶縁板外面に接する端子金具の鍔が なく、絶縁板に端子金具をゴムパッキングで液密封止できないためと、端子金具 と絶縁板との間に微小なスキマが生じてしまっているためとにより、液密不完全 であり、大容量電解コンデンサのような密閉形電気部品の端子栓としては使用で きないというような問題点が有る。
【0005】 この考案は、前記各従来例に見られる諸問題点を解決するために、絶縁板にイ ンサート植設した端子金具をその植設部で不動にして外部導体をねじ止めできる ようにすることと、絶縁板から突出した端子金具の突出部に予じめゴムリングと ワッシャを挿通配置してその外部から前記突出部を押しダイで押し潰しカシメ広 げて鍔部を形成すると共に、この鍔面で前記ゴムリングを絶縁板面にワッシャを 介しキツク圧接し圧縮維持することで、端子金具を絶縁板に液密的に植設しよう とすることとを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記したこの考案の目的は、絶縁板に端子金具の所要部分をインサート成形に より植設するに当り、延展性金属でほぼ円柱状に作った端子金具をその抜け止め 部と回り止め部とが存在する部分で、プラスチック絶縁板にインサート成形して 植設し、この絶縁板から突出した端子金具突出部の大径周面部にゴムパッキング となるゴムリングとワッシャとを順次に挿通介在して、前記突出部をその平面輪 郭よりも一回り大きい押しダイで突出部縦溝から絶縁板方向に押し潰しカシメ広 げて鍔部と成すとともに、この鍔部で前記ゴムリングをワッシャを介し前記絶縁 板の面にきつく圧接し圧縮させて絶縁板と前記端子金具との間を液密保持したこ とで達成できた。
【0007】
【考案の実施の形態】
この考案の基本形態は、図1、図2に示すように、フエノール樹脂やポリフェ ニレン・サルファイド等の強靭なプラスチックを板状に成形して作る絶縁板4の 金型に端子金具の所要部分をインサートして上記金型内に湯を噴出し、または、 コンプレッション成形等で絶縁板を成形することにより、端子金具1を絶縁板4 に植設し、絶縁板4から突出した端子金具の突出部5を絶縁板方向に押し潰しカ シメ広げることで端子金具1を絶縁板4に液密封止するに当り、先ず、アルミニ ウムや銅などの延展性金属でほぼ円柱状に旋盤加工や鋳造して作った端子金具1 をその周面溝等の抜け止め部2と綾目ルーレットや縦目ルーレットなどによる回 り止め部3とが存在する部分で、端子金具1をプラスチック絶縁板4に上記のよ うにインサート成形して植設する。
【0008】 次いで、この絶縁板4から突出した端子金具突出部5の大径周面部5Aに液密 保持パッキングとなるゴムリング6と強靭なワッシャ7とを図2のように順次に 挿通介在して、前記突出部5の大径周面部5Aをその縦溝5Bから周知のプレス 機等で強力に動く強靭な押しダイ8で絶縁板方向つまり、端子金具1の反対側段 縁1aに当てがった縦断面凹字形の固定ダイDの方向に押し潰し図3の状態を経 て図4のようにカシメ広げて鍔部9と成した後、押しダイ8を取り除き、前記ゴ ムリング6を前記絶縁板4の面に上記鍔部9でワッシャ7を介し図1、図4のよ うにきつく圧接し圧縮保持できるように押しダイ8の動き寸法を厳密に規制して カシメることで、絶縁板4と前記端子金具1との間を図1のようにゴムリング6 で液密保持することができ、この考案の絶縁板に対する端子金具の液密植設構造 を構成できる。
【0009】 なお、押しダイ8に前記縦溝5Bに入る突環8Aを各図のように突設しておけ ば、大径周面部5Aのカシメ広げがより一層容易となり、しかも、前記固定ダイ Dで支持した端子金具1の段縁1aはその周囲を硬い絶縁板4で囲んであるから 、段縁1aは、前記カシメによる応力では殆んど変形しない。 また、図1中の符号n1 で示すものは、端子金具1のねじ孔n2 に螺着した雄 ねじであり、この雄ねじn1 で外部導体Lを端子金具1の外面に対し、きつく締 め付け、導通させて使用できる。
【0010】 このように本考案による絶縁板に対する端子金具の液密植設構造は、密閉形電 気部品の蓋板等として用いる絶縁板4にインサート成形法により延展性金属で作 った端子金具1を不動に植設し、絶縁板4から突出した突出部5のカシメ用大径 周面部5Aに予じめゴムリング6と強靭なワッシャ7とを順に挿通介在して前記 突出部5をその大径周面部5Aの縦溝5Bから押しダイ8で押し潰しカシメ広げ て鍔部9となし、この鍔部9でワッシャを介し前記ゴムリング6を絶縁板4の面 にキツク圧接維持して液密確保ができると共に、この端子金具1に外部導体Lを きつくねじ止め接続できたので、大容量電解コンデンサ等の充放電所要電流の大 きい液密端子栓として、端子金具1の反対側端にスポット溶接した他のリード片 等の内部導体を介しコンデンサ素子等に外部導体Lを導通性良く接続使用できる 。
【0011】
【実施例】
本考案による前記端子金具1を例えばコンデンサ素子等の内装電気部品の接続 部に接続する例としては、図5の下部で示すように、端子金具突出部5の大径周 面部5Aに通した強靭なワッシャ7をゴムリング6の面に当てがい、上記ワッシ ャ7の外面に孔明きリード片等の外部導体Lと他の導電性ワッシャWとを順次に 挿通介在して上記突出部5をその仮想線で示す縦溝5Bから前記突環8Aのない 押しダイ8または、前記各図のような押しダイ8で図5の実線で示すように押し 潰しカシメ広げることで、端子金具1の鍔部9に上記導電ワッシャWを介し外部 導体Lをきつく圧接維持して導通を確保することもできる。 また、外部導体Lは、図5の上部で示すように、端子金具1の他の突出部5に 挿通した導電ワッシャW間の外部導体Lを突出部5の仮想線で示す押し潰し広げ カシメた鍔9で導通させてもよく、さらに外部導体Lは、図5の下部の符号yで 示す溶着部で電気的または超音波式に端子金具突出部5または鍔9の面にスポッ ト溶着してもよい。
【0012】 なお、前記端子金具突出部5の縦溝5Bは、縦断面V形となした例につき述べ たが、この縦溝形状は、断面U字形等としてもよく、また、前記固定ダイDは、 単なる柱体または盤体の固定ダイとし、これを端子金具1のカシメ側の反対端面 に当てがって端子金具1を固定し、前述したカシメをしても、前記反対端面の変 形も少なく簡便に広げカシメることができるが、このときには、上記固定ダイD の平坦面等で前記端子金具1のカシメ反対側の端面を受け止めて、端子金具1を 固定するようにすればよい。 さらに、この例および前記各例では、押しダイ8が可動で、固定ダイDを固定 して端子金具1の突出部5を押しダイ8で押し潰しカシメ広げる例につき述べた が、押しダイ9を固定し、固定ダイDを可動ダイとしても同効である。
【0013】
【考案の効果】
この考案は、以上のように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 絶縁板に端子金具の所要部分をインサート成形により植設するに当り、延展性 金属でほぼ円柱状に作った端子金具1をその抜け止め部2と回り止め部3とが存 在する部分で、プラスチック絶縁板4にインサート成形により、不動に植設する ことができたので、端子金具1に外部導体Lをネジ止めでき、また絶縁板4から 突出した端子金具突出部5の大径周面部5Aにゴムリング6とワッシャ7とを順 次に挿通介在して、前記突出部5をその平面輪郭よりも一回り大きい押しダイ8 で前記突出部5の縦溝5Bから絶縁板方向に押し潰しカシメ広げて鍔部9と成す に当り、縦溝5Bの外側周面は、小さい押し力で容易に押し潰し広げカシメがで きるとともに、この鍔部9で前記ゴムリング6をワッシャ7を介し前記絶縁板4 の面にきつく圧接し圧縮させて絶縁板4と前記端子金具1との間を液密保持する ことができたという効果が有る。
【0014】 また、本考案における請求項2の考案によれば、端子金具1の押し潰しカシメ 工程で、端子金具1に外部導体Lを接続でき、外部導体Lの接続専用の工程を省 略して、使用時における作業性の向上を実現できるという効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態の一例を示す縦断立面図
【図2】図1に示す本考案品を得るための工程順序を示
す縦断立面図
【図3】図1に示す本考案品を得るための工程順序を示
す縦断立面図
【図4】図1に示す本考案品を得るための最終工程を示
す縦断立面図
【図5】本考案の実施例を示す縦断立面図
【符号の説明】
1 端子金具 2 抜け止め部 3 回り止め部 4 絶縁板 5 絶縁板から突出した端子金具の突出部 5A 突出部の大径周面部 5B 突出部の縦溝 6 ゴムリング 7 強靱なワッシャ 8 押しダイ 8A 押しダイの突環 9 鍔部 L 外部導体 W 導電ワッシャ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁板に端子金具の所要部分をインサー
    ト成形により植設したものにおいて、延展性金属でほぼ
    円柱状に作った端子金具1をその抜け止め部2と回り止
    め部3とが存在する部分で、プラスチック絶縁板4にイ
    ンサート成形して植設し、この絶縁板4から突出した端
    子金具突出部5のカシメ用大径周面部5Aにゴムリング
    6とワッシャ7とを順次に挿通介在して、前記周面部5
    Aをその縦溝5Bから押しダイ8で絶縁板方向に押し潰
    しカシメ広げて鍔部9と成すとともに、この鍔部9で前
    記ゴムリング6をワッシャ7を介し前記絶縁板4の面に
    きつく圧接し圧縮させて絶縁板4と前記端子金具1との
    間を液密保持した絶縁板に対する端子金具の液密植設構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ワッシャ7の外面に孔明きリード片
    等の外部導体Lを介在させて鍔部9を形成してなる請求
    項1記載の絶縁板に対する端子金具の液密植設構造。
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