JP3065633U - 工作機械の切り粉飛散防止装置 - Google Patents

工作機械の切り粉飛散防止装置

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JP3065633U
JP3065633U JP1998009517U JP951798U JP3065633U JP 3065633 U JP3065633 U JP 3065633U JP 1998009517 U JP1998009517 U JP 1998009517U JP 951798 U JP951798 U JP 951798U JP 3065633 U JP3065633 U JP 3065633U
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JP1998009517U
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博 田中
勝敏 神沢
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東洋精機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】被加工物と刃物の間で、X、Y、Zの内2軸以
上の加工の場合にも、第1、第2のカバーが相対運動を
しながら、1軸加工の場合のような刃物がZ軸方向に通
過するのに必要な最小の穴を設けた箱状に被加工物の周
囲を覆う切り粉飛散防止のカバーを提供する。 【解決手段】被加工物の動きに追随する第1のカバー
と、被加工物の加工面方向に第1のカバー3a,3bの
開口部より動き分広く覆って、刃物の加工面方向の動き
に追随する第2のカバー4に分け、かつ第2のカバーに
は、刃物が加工物深さ方向に通る穴を設け、さらに第2
のカバーが刃物の加工物深さ方向に追随しないで、第1
のカバーとの間で、カバーどうしが非接触のわずかな隙
間を保って平行移動する手段と、第1、第2のカバーで
覆われた空間から、切り粉を吸引によって除去する吸い
口を設けた、開口部を出来るだけ少なくした切り粉飛散
防止装置。

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は工作機械における切り粉の飛散防止装置に関する。
[従来の技術] 従来の工作機械においては、機械の基台より立ち上げ、周囲を囲ったカバーに より、機械の外に切り粉が飛散するのを防いでいた。また機械内部に積もった切 り粉は、洗浄液で洗い流し、洗浄液の回収タンクのフィルターで、切り粉を洗浄 液と分離、除去していた。
[発明が解決しようとする課題] 現在、環境問題の1つとして、洗浄液を兼ねた切削液の処理の際、ダイオキシ ン等の有害物質が発生する事があげられ、切削液、洗浄液を使用しない加工シス テムが求められている。
そのためには、機械外部への切り粉の飛散を防ぐだけでなく、内部においても 防ぐことが必要である。加工内容として、刃物が被加工物の深さ方向にのみ動く 加工であれば、被加工物の全周をカバーで囲い、刃物の通過する穴だけを明けて おけば、小さい穴ですむために、ほとんど切り粉がこのカバーの外に飛散するこ とはない。しかしながら、被加工物の深さ方向と直角方向の刃物の動きがある場 合や、さらには加工面積を持つ場合などは、ただの箱状のカバーでは、刃物の通 過する穴が大きくなり過ぎてその穴からカバーの外へ飛散する率が多くなる。本 発明は、こうした洗浄液を使わないシステムとして、工作機械内部でも、切り粉 が飛散しないような方法および装置を提案する。
[課題を解決するための手段] 本発明では、被加工物を囲うカバーを第1のカバーと第2のカバーに分離し、 第1のカバーは被加工物と動きを追随させ、第2のカバーは、X、Yの加工面と 水平方向のみ、刃物の動きに追随させ、Zの深さ方向は、加工中切り粉が飛び出 さない様、隙間なくまたはわずかな隙間を第1のカバーと維持して、第1、第2 のカバーの間で、平行移動するようにさせた。さらに、第2のカバーは、X、Y 方向の移動分、第1のカバーに加工中刃物が当たらないよう設けた開口部より大 きく第1のカバーをふさいだ。さらに上記第1、第2のカバーを加工中隙間なく またはわずかな隙間に維持するために、平行移動の際障害となるような摩擦を生 じない手段または、わずかに離間させておく手段を用いた。
さらに、請求範囲第2項には、第2のカバーを、X、Yの加工面と水平な方向の み、刃物の動きに追随させ、Zの深さ方向は、加工中切り粉が飛び出さない様、 隙間なくまたはわずかな隙間を第2のカバーと維持して、第1、第2のカバーの 間で、平行移動するようにさせるために、4辺のアームの長さを等しくする菱形 の各接続点を、回転の自由度を持つ継ぎ手で接続したリンクを2対用い、それぞ れの1つの接続点をアームの回転に自由度を持たせて、スピンドルを保持するヘ ッドに直接または間接的に接続し、上記接続点に向かい合う接続点を第2のカバ ーにアームの回転に自由度を持たせて直接または間接的に接続し、かつヘッドお よび第2のカバーの相対位置が変化したときに、2対のリンクの残る2つの接続 点どうしが干渉しないよう離間し、かつ2対のリンクを平行にならないよう角度 を保って接続することによって、X、Y方向にはヘッドの動きに追随し、Z方向 へはリンクが伸び縮みして、第1のカバーと隙間なくまたは、一定の間隔を保つ ようにした。
請求範囲第3項には、スピンドルを保持するヘッドが、Z軸方向のみに移動し 、被加工物を固定したテーブルが、X、Y方向に移動する加工機械において、第 2のカバーを、X、Yの加工面と水平方向のみ、刃物の動きに追随させ、Zの深 さ方向は、加工中切り粉が飛び出さない様、隙間なくまたはわずかな隙間を第2 のカバーと維持して、第1、第2のカバーの間で、平行移動するようにさせるた めに、機械の基台または基台より立ち上がった機械カバーと、第2のカバーのい ずれか一方にガイド軸を、他方に軸の通るガイド穴を少なくとも2対以上、直接 または間接的に固定し、第2のカバーを、Z軸方向のみに自由度を持たせ、第1 のカバーと隙間なくまたは一定の間隔を保つようにした。さらに第1、第2のカ バーのいずれかまたは両方に、切り粉を吸引によって第1、第2のカバーで覆わ れた空間から除去する吸い口を設けた。
[作用] 上記のように構成することによって、被加工物と刃物の間で、X、Y、Zの内 2軸以上の加工の場合にも、第1、第2のカバーが相対運動をしながら、前記1 軸加工の場合のような刃物がZ軸方向に通過するに必要な最小の穴を設けた箱状 に被加工物の周囲を覆う切り粉飛散防止のカバーと等価なカバーを動きの中で構 成できる。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。まず第1図、第2図に本考案の請 求項1および2の実施例を示すが、本実施例は第5図、第6図に示す、縦型のテ ーブル移動のマシニングセンターに搭載した切り粉飛散防止装置である。まず、 テーブル2上に嵩上げ台13、バイス12、被加工物11が固定され、かつ第1 のカバー3a、3bもテーブルに直接固定されて、テーブルのX,Yの動きに追 随している。第2のカバー4は、ヘッド1にブラケット8及びピン接合のリンク 6、7を介して締結されているが、ヘッド1の上下の動きは、リンク6、7の伸 び縮みにて吸収されるために、第2のカバー4は加工中、上下の動きをせずに、 第1のカバー3aに乗っている。第1のカバー3aと第2のカバー4との間には 、回転自在のボール5を介在させ、第1のカバー3aと第2のカバー4とをわず かに離間させた状態で、X、Y方向に自在にスライド可能にしている。第1のカ バー3aの上方は、完全に開口となっており、第2のカバー4は、X、Yのテー ブルストローク分、第1のカバー1の枠より張り出して、テーブル2がいっぱい にストロークしても、第2のカバー4のZ方向の刃物10の必要最低現の逃げ穴 以外、上方に開口部ができることはない。したがって、切削によって発生する切 り粉は、第1のカバー3a、3bと、第2のカバー4とで囲われた外に飛散する ことはなく、また、エアーホース23より送られる圧縮空気をノズル24にて加 工箇所に吹き付け、発生する切り粉を逐次漏斗型にすぼまった吸引口14付近に 飛ばし、吸引口よりダクトを介して接続した、吸引機に吸い込んで集める。従っ て、第1のカバー3a、3b、第2のカバー4にて囲われた中に、切り粉が溜ま ることはない。
第1のカバーを3a、3bに分けているのは、加工時は、シリンダー15にて カバー3aを押し上げており、被加工物11の脱着時のみ、シリンダー15を縮 めてカバー3aを下げ、脱着のための開口部を作るためである。逆に、シリンダ ー16にては、脱着時のみ第2のカバー4を押し上げて、脱着のための開口部を 十分なものにしている。シリンダー16は、加工時には、縮めて、第2のカバー 4に非接触にし、第1のカバー3aとのスライドを阻害しないようにしている。
なを前記実施例を縦型のコラム移動のマシニングセンターに適応する場合は、 そのままで適応できる。横型に適応する場合は、第2のカバー4を第1のカバー 3aに加工時押しつけておくために、第1のカバー3aあるいはテーブル2と第 2のカバー4との間に引っ張りバネを介在するなどの処置が必要である。
なを前記実施例は、マシニングセンター以外の研磨機等にも応用できる。
次に、第3図、第4図に、本考案の請求項3の実施例を示すが、当実施例は、 縦型のテーブル移動の機械に限定した切り粉飛散防止装置である。
当実施例の前記実施例と異なる点は、ベース20または、機械カバー21に直 接または間接的に固定した取り付け体19より伸ばしたガイド軸と、第2のカバ ー4に取り付けた軸受け18によって、第2のカバー4をX、Y方向に規制し、 Z方向に自由にしている点である。機械のX、Yのストロークが大きく、第2の カバー4が広くなる場合は、第3、4図の実施例の方が第2のカバー4は安定す る。
なを前記2つの実施例は、マシニングセンター以外の、フライス機、ターニン グセンター、研磨機等にも応用できる。
図示はしないが、前述の切り子の吸引システムについて触れておくと、吸引口 14よりダクトを介して直接吸引機本体で吸引する場合のほか、前段に、切り子 を集めるタンクやセミドライ加工の油のミストをおおまかに除去するフィルター を設ける場合もある。
[発明の効果] 上記のように構成することによって、被加工物と刃物の間で、X、Y、Zの内 2軸以上の加工の場合にも、前記1軸加工の場合のような刃物がZ軸方向に通過 するに必要な最小の穴を設けた箱状に被加工物の周囲を覆う切り粉飛散防止のカ バーと同様の飛散防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の請求項2の切り粉飛散防止装置の正
面図。第2図は、本考案の請求項2の切り粉飛散防止装
置の側面図。第3図は、本考案の請求項3の切り粉飛散
防止装置の正面図。第4図は、本考案の請求項3の切り
粉飛散防止装置の側面図。第5図は、前述の2つの実施
例の切り粉飛散防止装置を載せるマシニングセンターの
正面図。第6図は、前述の2つの実施例の切り粉飛散防
止装置を載せるマシニングセンターの側面図。 (1)ヘッド (2)テーブル (3a、3b)第1のカバー (4)第2のカバー (5)ボール (6、7)リンク (6a、7a)リンクのヘッド側関節点 (6b、7b)リンクの第2のカバー側関節点 (6c、7c)リンクの自由関節点 (8)ブラケット (9)スピンドル (10)刃物 (11)被加工物 (12)バイス (13)嵩上げ台 (14)吸引口 (15)シリンダー (16)シリンダー (17)ガイド棒 (18)軸受け (19)取り付け体 (20)ベース (21)機械カバー (22)コラム (23)エアーホース(24)ノズル
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月3日(1999.8.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1)工作機械のスピンドルにくわえた刃物または砥石
    (以下砥石を含め刃物と呼ぶ)と被加工物との相対間
    で、上記被加工物の加工面延長方向をXおよびY方向、
    被加工物の深さ方向をZ方向としたとき、少なくとも上
    記2方向以上に位置関係を変えながら加工をする際に、
    切り粉の飛散を防止する装置において、上記被加工物を
    覆う飛散防止のカバーの、Z方向カバー面に刃物が当た
    らない様開口部を設けた、被加工物の動きに追隋する第
    1のカバーと、第1のカバーの上記開口部を、X、Yの
    相対動き分広く覆い、第1のカバーと加工中隙間なくま
    たは常に一定の間隔を保ち平行移動し、かつX、Y方向
    に、刃物の動きと追隋し、かつ刃物がZ軸方向に通過す
    るするに必要な穴のあいた第2のカバーと、第1のカバ
    ーと第2のカバーの間を上記隙間なくまたは一定の間隔
    に保つ手段と、上記第1、第2のカバーのいずれかまた
    は両方に、切り粉を吸引によって第1、第2のカバーで
    覆われた空間から除去する吸い口を設けた、切り粉飛散
    防止装置。 (2)4辺のアームの長さを等しくする菱形の各接続点
    を、回転の自由度を持つ継ぎ手で接続したリンクを2対
    用い、それぞれの1つの接続点をアームの回転に自由度
    を持たせて、スピンドルを保持するヘッドに直接または
    間接的に接続し、上記接続点に向かい合う接続点を第2
    のカバーにアームの回転に自由度を持たせて直接または
    間接的に接続し、かつヘッドおよび第2のカバーの相対
    位置が変化したときに、2対のリンクの残る2つの接続
    点どうしが干渉しないよう離間し、かつ2対のリンクを
    平行にならないよう角度を保って接続することによっ
    て、X、Y方向にはヘッドの動きに追随し、Z方向へは
    リンクが伸び縮みして、第1のカバーと隙間なくまた
    は、一定の間隔を保つようにした第1項記載の切り粉飛
    散防止装置。 (3)スピンドルを保持するヘッドが、Z軸方向のみに
    移動し、被加工物を固定したテーブルが、X、Y方向に
    移動する加工機械において、機械の基台または基台より
    立ち上がった機械カバーと、第2のカバーのいずれか一
    方にガイド軸を、他方に軸の通るガイド穴を少なくとも
    2対以上、直接または間接的に固定し、第2のカバー
    を、Z軸方向のみに自由度を持たせ、第1のカバーと隙
    間なくまたは一定の間隔を保つようにした第1項記載の
    切り粉飛散防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018075680A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 ファナック株式会社 工作機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018075680A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 ファナック株式会社 工作機械
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