JP3065602B1 - 白板昆布の製法 - Google Patents
白板昆布の製法Info
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Abstract
性を高めるとともに、コストの低減化を図る。 【解決手段】 シート状削出し昆布の製法を利用し、浸
け前液A中に乳酸カルシウムを添加し、かつ、一次結着
剤としてのアルギン酸ナトリウム溶液Bを塗布すること
により、帯状白板原藻昆布10Cの圧縮Pによる固形ブ
ロック体1を得る。この固形ブロック体1の圧縮方向P
側の表面1aをスライス面にして一方向Xに沿って削り
出して薄膜状削出し白板昆布の予備製品W1を得る。こ
の予備製品W1を順次オーバーラップさせて複数枚重層
させ整列させて搬送させながら加湿し加圧して一本の帯
状に連続成形する。この加湿・加圧後の連続帯状の白板
昆布100の表裏面に再び二次結着剤としてのアルギン
酸ナトリウム溶液Cを塗布し乾燥するとともに、この結
着剤塗布後の連続帯状の白板昆布101に再びゲル化剤
としての乳酸カルシウム溶液Dを塗布し乾燥した後、こ
のゲル化剤塗布後の連続帯状の白板昆布102を定型に
裁断する。
Description
寿司などに用いられる「バッテラ昆布」と称される二次
加工製品としての白板昆布の製法に関し、特に、「オボ
ロ昆布」と称される薄膜状削出し昆布の機械削出し加工
を利用することにより、生産性を高め、コストの低減化
を図るようにしてなるものである。
状原藻昆布の手加工による「オボロ昆布」と称されるシ
ート状削出し昆布の削出し後に残る芯(白板昆布)に調
味・加熱を施すことにより得ている。
うな従来の「バッテラ昆布」の製法では、手加工による
帯状原藻昆布の削り出しに熟練を要し、生産性に劣るば
かりでなく、削り職人の減少によって生産量が低減し、
コスト高になっている。
製造するにおいては、乾燥した帯状原藻昆布を醸造酢も
しくは氷酢酸希釈液(酸度5%前後)などの漬け前液
に、約0.5〜10分間浸漬して漬け前し、この漬け前
した後の帯状原藻昆布を数時間から数日間静置して、水
分を浸透させるとともに、酸味が均一になるように寝か
せる。
を包丁等のカッターで軽くなぞり、その表裏面に付着し
ているゴミや小砂等を除去して所定の長さに切断すると
ともに、この帯状原藻昆布を真空乾燥して水分の調整を
行なった後、その表裏面に結着剤を塗布して木枠等の型
枠内に多数枚重層し保形して圧縮することによりブロッ
ク状に固形化し、この固形ブロック体を圧縮状態にて数
日間静置し、水分が均一化するように寝かせて結着させ
る。
装置に装填し、その圧縮方向の表面をスライス面にして
一方向に沿って削り出すことにより行なわれている。
場合、例えば牛や豚等の皮や骨などに含まれるコラーゲ
ンにより生成されるゼラチン溶液(濃度7%前後)を結
着剤として用いていることから、加工直後の製品を空気
中に放置状態でおくと、数時間で製品の乾燥が始まり、
翌日には製品の表面が「かさかさ」の状態になって、所
謂「しっとり感」がなくなるばかりでなく、たとえ加工
直後に製品を密封包装しても、数日間の経時変化でゼラ
チンが溶け出し、製品同士が結着し、開封後の製品が剥
がれ難くなる。
ると、酸臭は殆どせず、酸味や風味が微かに感じる程度
であり、酸味の持続性がなく、しかも、数日間でゼラチ
ンの経時変化による異質な臭いが発生し、これによっ
て、製品自体の風味を損なわせ、製品価値を低下させる
という問題があった。
れるシート状削出し昆布の機械削出し加工を利用するこ
とにより、生産性を高め、コストの低減化を図るととも
に、加工直後の製品の乾燥や経時変化による製品同士の
結着を防止し、酸味の持続性を高め、製品自体の風味が
損なわれることなく製品価値の向上を図ることができる
ようにした白板昆布の製法を提供することにある。
ために、この発明は、乾燥した帯状原藻昆布を、醸造酢
もしくは氷酢酸希釈液などの浸け前液に乳酸カルシウム
が添加された溶液に浸漬する浸け前工程と、この浸け前
後の帯状原藻昆布を数時間から数日間静置して水分を浸
透させかつ酸味が均一になるように寝かせる湿潤工程
と、この湿潤後の帯状原藻昆布の表皮を軽くなぞり、そ
の表裏面に付着しているゴミや小砂等を除去した後、そ
の褐色な表皮を削り取って帯状白板原藻昆布にし、この
帯状白板原藻昆布を所定の長さに切断する切断工程と、
この切断後の帯状白板原藻昆布を真空乾燥して水分の調
整を行なう一次乾燥工程と、この乾燥後の帯状白板原藻
昆布の表裏面にアルギン酸ナトリウム溶液を塗布する一
次結着剤塗布工程と、この一次結着剤塗布後の帯状白板
原藻昆布を型枠にて多数枚重層し保形する重層・保形工
程と、この重層・保形された帯状白板原藻昆布をその重
層表面より圧縮してブロック状に固形化する圧縮工程
と、この固形ブロック体を圧縮状態にて数日間静置して
水分が均一化するように寝かせて結着させる湿潤・結着
工程と、この湿潤・結着後の固形ブロック体を削出し加
工装置に装填しかつその圧縮方向の表面をスライス面に
して一方向に沿って削り出す切削工程と、この切削工程
にて削り出された薄膜状削出し白板昆布を順次オーバー
ラップさせて複数枚重層させ整列させて搬送させながら
加湿し加圧して一本の帯状に連続成形する加湿・加圧工
程と、この加湿・加圧後の連続帯状の白板昆布の表裏面
に再びアルギン酸ナトリウム溶液を塗布する二次結着剤
塗布工程と、この二次結着剤塗布後の連続帯状の白板昆
布を熱風にて乾燥する二次乾燥工程と、この二次乾燥後
の連続帯状の白板昆布の表裏面に、ゲル化剤として乳酸
カルシウム溶液を塗布するゲル化剤塗布工程と、このゲ
ル化剤塗布後の連続帯状の白板昆布を熱風にて乾燥する
三次乾燥工程と、この三次乾燥後の連続帯状の白板昆布
を定型に裁断する裁断工程とからなることを特徴とする
ものである。
ムの濃度は3〜7%、一次結着剤塗布時のアルギン酸ナ
トリウム溶液の濃度は3.0〜8.0%、二次結着剤塗
布時のアルギン酸ナトリウム溶液の濃度は0.5〜4.
0%、ゲル化剤塗布時の乳酸カルシウム溶液の濃度は3
〜7%にそれぞれ設定されるとともに、連続帯状の白板
昆布には、甘酢調味液等の調味料にて味付け調味が必要
に応じて施される。
面に基づいて詳細に説明すると、図1に示すように、符
号1はこの発明に係る白板昆布の製法に用いられる帯状
白板原藻昆布からなる固形ブロック体(重層体)であ
る。
に、後述する製造工程の実施の形態における圧縮方向P
側の表面1aをスライス面にして一方向Xに沿って削り
出すことにより、図3に示すような「オボロ昆布」とし
ての薄膜状(シート状)削出し白板昆布の製品W1が製
造されるようになっている。
程を図4から図9及び図10のフローチャートに基づい
て説明すると、図4に示すように、乾燥した帯状原藻昆
布10の結束体10Aを、乳酸カルシウムを3〜7%、
好ましくは5%の濃度で添加した醸造酢もしくは氷酢酸
希釈液(酸度が5%前後)などの漬け前液Aが収容され
た漬け前桶11に、0.5〜10分間浸漬することによ
り漬け前して、帯状原藻昆布10を軟らかくする(図1
0のST1)。
10Aを数時間から数日間室内に積載して静置すること
により、帯状原藻昆布10に水分を浸透させて、酸味が
均一になるように寝かせて湿潤し(図10のST2)、
自然に半乾燥させて切断し易くした後に、この湿潤後の
帯状原藻昆布10の結束体10Aを解束し、この軟らか
な帯状原藻昆布10を一枚一枚包丁等にて軽くなぞり、
その表裏面に付着しているゴミや小砂等を除去した後、
その褐色な表皮をカッター12にて削り取って帯状白板
原藻昆布10Bを得る(図10のST3)。
ッター13A,13Bにて一枚一枚所定の長さ、例えば
60cm程度の長さにカットして(図10のST4)、
この切断後の帯状白板原藻昆布10Bを第1の乾燥機1
4にて真空乾燥(季節によって異なるが約1時間程度)
して水分の調整を行なう(図10のST5)。
布10Bを計量器15上に積載し、固定化するブロック
体の1個分の計量を予め行なった後(図10のST
6)、その表裏面に、例えば塗布ローラ16A,16B
対からなる第1の塗布装置16にて一次結着剤としての
濃度が3.0〜8.0%、好ましくは5%のアルギン酸
ナトリウム溶液Bを塗布して(図10のST7)、結着
剤が塗布された帯状白板原藻昆布10Cを得る。
面へのアルギン酸ナトリウム溶液Bの塗布を塗布ローラ
16A,16B対にて行なうようにしたが、他の塗布装
置16として噴霧器などを用いることも可能である。
7〜22%含有されている不溶性のアルギン酸カルシウ
ムを分離・精製することにより抽出し、水溶性の粉末状
に加工し製剤してなるものが好適に用いられる。
状白板原藻昆布10Cは、図5に示すように、木枠等の
型枠17内に充填して多数枚均一に重層し、それを更に
数段(例えば3段)に重ねて、その上面をプレス機(図
示せず)による約100トンの加圧力にて圧縮し仮締め
することによって、ブロック状に半固形化し保形された
半固形ブロック体10Dを得る(図10のST8)。
ス機18による150トンの加圧力Pにて圧縮され本締
めされて固形化され(図10のST9)、このように固
形化された固形ブロック体(重層体)10Eを鉄板19
A,19A及びボルト・ナット19Bにて挾持し締結し
て圧縮状態にて数日間静置し、水分が均一化するように
寝かせて結着した後に(図10のST10)、鉄板19
A,19A及びボルト・ナット19Bを取外すことによ
り、図1に示すような固形ブロック体1を得るものであ
る。
カルシウムと一次結着剤として塗布したアルギン酸ナト
リウム溶液Bとが反応して、アルギン酸カルシウム及び
乳酸ナトリウムの不溶性ゲルが生成される。
図6に示すように、削出し加工装置20に装填され、そ
の圧縮方向P側の表面1aをスライス面にして一方向X
に沿ってカッター21にて約0.03〜0.04mm程
度の厚さに削り出すことにより(図10のST11)、
図3に示すような「オボロ昆布」としての薄膜状削出し
白板昆布の予備製品W1(図10のST12)を得る。
は、ベルトコンベア22にて搬送され、このベルトコン
ベア22による搬送途上で、作業員の手積みにて順次オ
ーバーラップさせながら複数枚(2〜3枚)重層し整列
させ、さらに恒温・恒湿装置23を通して加湿して加圧
ローラ24にて加圧することにより、一本の連続帯状の
白板昆布100に成形するとともに、(図10のST1
3)、図7に示すように、この連続帯状の白板昆布10
0の幅方向両端縁を互いに重り合う上下一対のロールカ
ッター25A,25Bにて所定の幅寸法に切断調整した
後、巻取機26にて200m程度の長さにロール巻きす
る。
00は、図8に示すように、繰出し装置30に装填され
て、ベルトコンベア31を介して第2の乾燥機32内に
繰り出し搬送され、この乾燥機32の上流側に配置した
第2の塗布装置33としてのスポンジローラ33A,3
3B対間を通し、このスポンジローラ33A,33B対
間にポンプ34にて送り出される二次結着剤としての濃
度が0.5〜4.0%、好ましくは2.5%のアルギン
酸ナトリウム溶液Cを滴下供給して、連続帯状の白板昆
布100の表裏面にアルギン酸ナトリウム溶液Cを塗布
した後(図10のST14)、熱風乾燥する(図10の
ST15)。
裏面へのアルギン酸ナトリウム溶液Cの塗布をスポンジ
ローラ33A,33B対にて行なうようにしたが、他の
塗布装置33として噴霧器などを用いることも可能であ
る。
が塗布された乾燥後の連続帯状の白板昆布101は、ベ
ルトコンベア35を介して第3の乾燥機36内に搬送さ
れ、この乾燥機36の上流側に配置した第3の塗布装置
37としてのスポンジローラ37A,37B対間を通
し、このスポンジローラ37A,37B対間にポンプ3
8にて送り出されるゲル化剤としての濃度が3〜7%、
好ましくは5%の乳酸カルシウム溶液Dを滴下供給し
て、連続帯状の白板昆布101の表裏面に塗布した後
(図10のST16)、熱風乾燥する(図10のST1
7)。
2の表裏面に塗布された乳酸カルシウム溶液Dは、第2
の塗布装置33にて塗布されたアルギン酸ナトリウム溶
液Cと反応してゲル化し、その不溶性ゲルが連続帯状の
白板昆布102の表裏面にコーティングされる。
への乳酸カルシウム溶液Dの塗布をスポンジローラ37
A,37B対にて行なうようにしたが、他の塗布装置3
7として噴霧器などを用いることも可能である。
の塗布・乾燥後の連続帯状の白板昆布102は、ローリ
ングカッター39A,39Bにて定型に裁断され(図1
0のST18)、図9に示すような「バッテラ昆布(白
板昆布)」の製品Wを得るもので、この製品Wは、複数
枚に重層体して、低温にて殺菌された後包装されるよう
になっている。
態においては、ユーザー側の好みに応じて味付け調味さ
れるように無味付けのバッテラ昆布製品Wを例にして説
明したが、メーカー側にて味付け調味したバッテラ昆布
製品Wを提供する場合には、例えば二次結着剤塗布時の
アルギン酸ナトリウム溶液C及びゲル化剤塗布時の乳酸
カルシウム溶液Dのいずれか一方、またはそれらの両方
に甘酢調味液等の調味料を添加したり、あるいは、二次
結着剤塗布後またはゲル化剤塗布後に、別途に甘酢調味
液等の調味料を添加するなどにより行なわれるもので、
その選択は任意である。
10の重層構造からなる固形ブロック体1の製造時の漬
け前工程における漬け前液Aに乳酸カルシウムを添加
し、かつ、一次結着剤塗布工程における一次結着剤とし
てアルギン酸ナトリウム溶液Bを帯状白板原藻昆布10
の表裏面に塗布してなるために、アルギン酸ナトリウム
に乳酸カルシウムが反応して、アルギン酸カルシウム及
び乳酸ナトリウムの不溶性ゲルが形成され、これによっ
て、帯状白板原藻昆布間の結着性及び保湿性が高めら
れ、従前のような固形ブロック体1の削出しによる加工
直後の薄膜状削出し白板昆布の予備製品W1の乾燥が防
止される。
W1を連続帯状化し、この連続帯状の白板昆布100の
表裏面に二次結着剤としてアルギン酸ナトリウム溶液C
を塗布するとともに、この二次結着剤塗布・乾燥後の連
続帯状の白板昆布101の表裏面にゲル化剤として乳酸
カルシウム溶液Dを塗布し乾燥して定型に裁断してなる
ために、アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムとの反
応によるアルギン酸カルシウム及び乳酸ナトリウムの不
溶性ゲルが製品Wの表面層に形成され、これによって、
従前のような加工直後の製品Wの乾燥が防止され、「し
っとり感」が維持される。
ウムの反応にて形成される不溶性ゲルが、帯状白板原藻
昆布に含有されるアルギン酸カルシウムと同質なアルギ
ン酸カルシウムであるために、帯状白板原藻昆布間の結
着に不自然さがないばかりでなく、ゲル化によって昆布
の酸味を封じ込めるために、製品Wの酸味の持続性を高
める。
めに、製品自体の風味を損なわないばかりでなく、可逆
性がないために、従前のような経時変化で製品同士が結
着することがない。
固定ブロック体1の製造工程における漬け前液A中の乳
酸カルシウムの濃度(%)に対する一次結着剤塗布時の
アルギン酸ナトリウム溶液Bの濃度(%)の関係を示
し、表2は白板昆布の製造工程における二次結着剤塗布
時のアルギン酸ナトリウム溶液の濃度(%)とゲル化剤
塗布時の乳酸カルシウム溶液の濃度(%)の好適な範囲
関係を示し、また表3はこの発明に係る他の実施の形態
における二次結着剤塗布時のアルギン酸ナトリウムの濃
度(%)とゲル化剤塗布時の乳酸カルシウムの添加量
(%)の好適な範囲関係を示すものである。
明は、乾燥した帯状原藻昆布を醸造酢もしくは氷酢酸希
釈液に浸け前し、この浸漬後の帯状原藻昆布を数時間か
ら数日間静置して水分を浸透させて、酸味が均一になる
ように寝かせ、この湿潤後の帯状原藻昆布の表裏面に結
着剤を塗布し重層してブロック状に固形化し、この固形
ブロック体を圧縮状態にて数日間静置して水分が均一化
するように寝かせて結着させ、この湿潤・結着後の固形
ブロック体の圧縮方向側の表面をスライス面にして一方
向に沿って削り出してなるシート状削出し昆布の製法を
利用し、帯状白板原藻昆布による固形ブロック体の製造
時に、浸け前液中に乳酸カルシウムを添加し、かつ、結
着剤としてアルギン酸ナトリウム溶液を塗布してなるこ
とから、アルギン酸ナトリウムに乳酸カルシウムが反応
して、アルギン酸カルシウム及び乳酸ナトリウムの不溶
性ゲルが形成されるために、帯状白板原藻昆布間の結着
性及び保湿性を高めることができ、これによって、従前
のような固形ブロック体の削出しによる加工直後の薄膜
状削出し白板昆布の予備製品の乾燥を防止することがで
きる。
を連続帯状化して、この連続帯状の白板昆布の表裏面に
二次結着剤としてアルギン酸ナトリウム溶液を塗布し、
この二次結着剤塗布・乾燥後の連続帯状の白板昆布の表
裏面にゲル化剤として乳酸カルシウム溶液を塗布し乾燥
して定型に裁断してなることから、白板昆布の機械削り
加工化が容易に行なえ、生産性を高めることができるた
めに、コストの低減化を図ることができるとともに、ア
ルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムとの反応によるア
ルギン酸カルシウム及び乳酸ナトリウムの不溶性ゲルが
製品の表面層に形成され、これによって、従前のような
加工直後の製品の乾燥を防止することができ、「しっと
り感」を維持することができる。
ルシウムの反応にて形成される不溶性ゲルが、帯状原藻
昆布に含有されるアルギン酸カルシウムと同質なアルギ
ン酸カルシウムであるために、帯状原藻昆布間の結着に
不自然さがなく、しかも、ゲル化によって昆布の酸味を
封じ込めるために、酸味の持続性を高めることができる
とともに、風味の発散を防止することができるために、
従前よりも味付けを薄くすることができ、これによっ
て、調味料類の使用量を少なく抑制することができるた
めに、コストの低減化を図ることができる。
溶性ゲルが無味・無臭であるために、異質な臭いの発生
や製品自体の風味を損なわなず、しかも、可逆性がない
ために、従前のような経時変化で製品同士が結着するこ
とがなく、容易に剥がれる。
製品のカルシウム含有量が増大するために、従前の製品
よりもカルシウムの摂取量が多く、健康食品としての製
品価値の向上を図ることができる。
状白板原藻昆布の固形ブロック体の実施の形態を示す説
明図。
予備製品を示す説明図。
す説明図。
す説明図。
備製品の製造工程の実施の形態を概略的に示す説明図。
ラ昆布」製品の製造工程を概略的に示す説明図。
布」製品の製造工程を概略的に示す説明図。
説明図。
すフローチャート。
Claims (2)
- 【請求項1】醸造酢もしくは氷酢酸希釈液などの浸け前
液に乳酸カルシウムを添加し、漬け前液中の乳酸カルシ
ウムの濃度が3〜7%からなる溶液を乾燥した帯状原藻
昆布に掛けて浸潤させる浸け前工程と、 この浸け前後の帯状原藻昆布を数時間から数日間静置し
て水分を浸透させかつ酸味が均一になるように寝かせる
湿潤工程と、 この湿潤後の帯状原藻昆布の表皮を軽くなぞり、その表
裏面に付着しているゴミや小砂等を除去した後、その褐
色な表皮を削り取って帯状白板原藻昆布にし、この帯状
白板原藻昆布を所定の長さに切断する切断工程と、 この切断後の帯状白板原藻昆布を真空乾燥して水分の調
整を行なう一次乾燥工程と、 この乾燥後の帯状白板原藻昆布の表裏面に、濃度が3.
0〜8.0%のアルギン酸ナトリウム溶液を塗布する一
次結着剤塗布工程と、 この一次結着剤塗布後の帯状白板原藻昆布を型枠にて多
数枚重層し保形する重層・保形工程と、 この重層・保形された帯状白板原藻昆布を、その重層表
面より圧縮してブロック状に固形化する圧縮工程と、 この固形ブロック体を圧縮状態にて数日間静置して水分
が均一化するように寝かせて結着させる湿潤・結着工程
と、 この湿潤・結着後の固形ブロック体を削出し加工装置に
装填し、かつ、その圧縮方向の表面をスライス面にして
一方向に沿って削り出す切削工程と、 この切削工程にて削り出された薄膜状削出し白板昆布を
順次オーバーラップさせて複数枚重層させ整列させて搬
送させながら加湿し加圧して一本の帯状に連続成形する
加湿・加圧工程と、 この加湿・加圧後の連続帯状の白板昆布の表裏面に、再
び、濃度が0.5〜4.0%のアルギン酸ナトリウム溶
液を塗布する二次結着剤塗布工程と、 この二次結着剤塗布後の連続帯状の白板昆布を熱風にて
乾燥する二次乾燥工程と、 この二次乾燥後の連続帯状の白板昆布の表裏面に、濃度
が3〜7%の乳酸カルシウム溶液をゲル化剤として塗布
するゲル化剤塗布工程と、 このゲル化剤が塗布された連続帯状の白板昆布を熱風に
て乾燥する三次乾燥工程と、 この三次乾燥後の連続帯状の白板昆布を定型に裁断する
裁断工程とからなることを特徴とする白板昆布の製法。 - 【請求項2】連続帯状の白板昆布に甘酢調味液等の調味
料にて味付け調味を施してなることを特徴とする請求項
1に記載の白板昆布の製法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11051584A JP3065602B1 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 白板昆布の製法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000245404A JP2000245404A (ja) | 2000-09-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114160220A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-03-11 | 南京国科舰航传感科技有限公司 | 基于水凝胶和微流控的Ca2+离子检测纸芯片及其制备方法 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP11051584A patent/JP3065602B1/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114160220A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-03-11 | 南京国科舰航传感科技有限公司 | 基于水凝胶和微流控的Ca2+离子检测纸芯片及其制备方法 |
CN114160220B (zh) * | 2021-11-26 | 2023-02-03 | 南京国科舰航传感科技有限公司 | 基于水凝胶和微流控的Ca2+离子检测纸芯片及其制备方法 |
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JP2000245404A (ja) | 2000-09-12 |
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