JP3065546B2 - 発光ダイオードチップ - Google Patents

発光ダイオードチップ

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JP3065546B2 JP34177596A JP34177596A JP3065546B2 JP 3065546 B2 JP3065546 B2 JP 3065546B2 JP 34177596 A JP34177596 A JP 34177596A JP 34177596 A JP34177596 A JP 34177596A JP 3065546 B2 JP3065546 B2 JP 3065546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLEDとも称されて
いる発光ダイオードに関するものであり、詳細には生産
時において、工程中に生じる不良発生の要因をなくし
て、歩留りを向上させることを可能とする発光ダイオー
ドのチップの形状の提供を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の発光ダイオードチップ9
0の構成の例を示すものが図6であり、N型として形成
されたN型基板91の表面91a上には適宜に開口部9
2aが設けられた拡散膜92が形成され、前記開口部9
2aから不純物の拡散が行われてP型層93が形成され
ている。
【0003】また、前記P型層93には、前記拡散膜9
2を含み覆う保護膜94が形成され、この保護膜94に
はP型層93の一部を露出させる配線孔94aが設けら
れている。上記のように形成された保護膜94の面上に
はP電極95が設けられるものとされるので、このP電
極95の配線孔94aの部分がP型層93に接触し、P
型層93に対する給電が行われる。
【0004】更に、前記N型基板91の背面91b側に
はN電極96が設けられ、前記P電極95との間に適宜
な電力を印加することで発光ダイオードチップ90は点
灯するものと成る。また、このように形成された発光ダ
イオードチップ90は、N電極96側でセラミック基板
などにマウントされ、例えばLEDランプ、LEDプリ
ンタヘッドなどとしての組立が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の発光ダイオードチップ90においては、P電極
95は、保護膜94の面上に敷設される部分と、P型層
93の面上に敷設される部分とでは、拡散膜92と保護
膜94との厚みの加算した段差部95aを生じるものと
なり、例えばP電極95を蒸着で形成する場合、段差部
95aの部分が薄肉となり断線などを生じ易い問題点が
ある。
【0006】また、蒸着時に断線を生じていない場合に
おいても、続いて行われるP電極95の形状を整えるた
めのエッチング工程で、前記段差部95aの突起部分9
5bは、特にエッチングの進行が他の部分よりも早く、
これにより、本来薄く形成される傾向のある段差部95
aの部分に断線を生じる可能性が高く、結果として発光
ダイオードチップ90の歩留りが低下するものと成り、
この点の解決が課題とされるものと成っていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的な手段として、拡散処理
を行った後に拡散膜が除去され、この状態で表面のエッ
チングを行うことでN型基板とP型層との間を傾斜面で
接続させ、しかる後に保護層、および、P電極の成膜、
パターン形成が行われて成ることを特徴とする発光ダイ
オードチップを提供することで、P電極を実質的に段差
を生じないものとして前記した従来の課題を解決するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係る発光ダイオードチップであり、この発光
ダイオードチップ1はN型基板2の表面2aにP型層4
が形成され、加えて、表面2aには保護膜5およびP電
極6、背面2b側にはN電極7が形成されている点は従
来例のものと同様である。
【0009】ここで、本発明においては、従来例ではN
型基板2の表面2aに存在していた拡散膜が除去される
と共に、N型基板2とP型層4との間が、P型層4側が
盛り上がるようにして傾斜面4aで接続されるものとさ
れ、これにより、P電極6に生じる段差部6aを極小の
ものとしている。
【0010】図2〜図5は、上記に説明した構成の本発
明の発光ダイオードチップ1を得るための過程を工程の
順に示すものであり、先ず、最初に図2に示したように
従来例と同様にN型基板2の表面2aに開口部3aを有
する拡散膜3を形成し、そして拡散工程を行うことでP
型層4を形成する。
【0011】続いて、本発明においては、図3に示すよ
うに拡散膜3を例えばエッチングなど適宜の手段で除去
することで、表面2a側を平面化すると共に、続くエッ
チング工程において、拡散膜3が残与していることによ
るエッチング不良などの影響を受けないものとしてい
る。
【0012】その後に、前記表面2a側を硫酸系のエッ
チング液でエッチングを行うと、N型基板2とP型層4
とはエッチングレートが異なるので、図4に示すように
N型基板2とP型層4との境界部分で、P型層4側が緩
やかな傾斜で隆起する形状となり、これにより、N型基
板2とP型層4との間は傾斜面4aで接続されるものと
成る。
【0013】しかる後に、前記P型層4を含む表面2a
側の全面に保護膜5を形成し、図5に示すようにエッチ
ング処理などにより配線孔5aが形成され、そして、P
電極6が形成されて本発明の発光ダイオードチップ1が
(図1参照)完成されるものと成る。
【0014】このときに、エッチング処理の時間を適正
化するなどの手段で、表面2a側におけるN型基板2と
P型層4との高さの差を、保護膜5の膜厚と同程度のも
のとしておけば、P型層4の面と保護膜5の面とは略面
一のものとなり、以降に形成されるP電極6に生じる段
差部6aは極小、若しくは、実質的に生じないものとす
ることができる。
【0015】次いで、上記の構成とした本発明の発光ダ
イオードチップ1の作用および効果について説明を行
う。上記のように構成したことで、P型層4の面と保護
膜5の面とが略面一と成り、P電極6は、実質的に段差
のない平面上に敷設されるものとなる。
【0016】従って、例えばアルミニウムの蒸着などの
手段で形成されるP電極6は、蒸着方向に対して蒸着面
の向きが同一となり同一条件として蒸着が行われるもの
となる。よって、P電極6は全体が均一の厚みのものと
して形成され、このP電極6の形成工程においての上記
した厚みの差に起因する断線事故は根絶されるものと成
る。
【0017】また、P電極6の成膜工程以降に行われる
に所定の形状を与えるためのエッチング工程において
も、段差部6aが実質的に生じていないことで、特にエ
ッチングの進行の早い突起部分がなく、従って、エッチ
ング工程における断線事故も上記と同様に根絶されるも
のと成る。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、拡
散処理を行った後に拡散膜が除去され、この状態で表面
のエッチングを行うことでN型基板とP型層との間を傾
斜面で接続させ、しかる後に保護層、および、P電極の
成膜、パターン形成が行われて成る発光ダイオードチッ
プとしたことで、P型層の面と保護膜の面とが略面一と
成り、P電極は、実質的に段差のない平面上に敷設され
るものとすることを可能とする。
【0019】従って、P電極は実質的に平坦面に敷設さ
れるものとなり、敷設時に成膜条件の差などを生じるこ
とがなく、均一な膜厚のP電極として、形成工程におけ
る厚みの差に起因する断線事故の発生の根絶を可能とす
る極めて優れた効果を奏するものである。
【0020】また、上記のように均一の厚みのP電極と
し、加えて、段差部を実質的に生じていないものとした
ことで、以後に行われるエッチング工程においても全体
が均一な速度でエッチングが行われるものとし、エッチ
ング工程における断線事故も防止し、併せて、この種の
発光ダイオードチップの生産時の歩留りの向上に極めて
優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る発光ダイオードチップの実施形
態を示す断面図である。
【図2】 同じく本発明に係る発光ダイオードチップの
製造過程における拡散工程を示す説明図である。
【図3】 同じ製造過程における拡散膜の除去工程を示
す説明図である。
【図4】 同じ製造過程におけるエッチング工程を示す
説明図である。
【図5】 同じ製造過程における保護膜の成膜工程およ
び配線孔の形成工程を示す説明図である。
【図6】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……発光ダイオードチップ 2……N型基板 2a……表面 2b……背面 3……拡散膜 3a……開口部 4……P型層 4a……傾斜面 5……保護膜 5a……配線孔 6……P電極 6a……段差部 7……N電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散処理を行った後に拡散膜が除去さ
    れ、この状態で表面のエッチングを行うことでN型基板
    とP型層との間を傾斜面で接続させ、しかる後に保護
    層、および、P電極の成膜、パターン形成が行われて成
    ることを特徴とする発光ダイオードチップ。
JP34177596A 1996-12-20 1996-12-20 発光ダイオードチップ Expired - Fee Related JP3065546B2 (ja)

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KR100446622B1 (ko) * 2002-01-10 2004-09-04 삼성전자주식회사 실리콘 광소자 및 이를 적용한 발광 디바이스 장치
KR100455288B1 (ko) * 2002-03-08 2004-11-06 삼성전자주식회사 실리콘 발광소자를 이용한 평판형 표시장치

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