JP3065313B1 - 変周式車上パタ―ン列車制御装置 - Google Patents
変周式車上パタ―ン列車制御装置Info
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- JP3065313B1 JP3065313B1 JP11580499A JP11580499A JP3065313B1 JP 3065313 B1 JP3065313 B1 JP 3065313B1 JP 11580499 A JP11580499 A JP 11580499A JP 11580499 A JP11580499 A JP 11580499A JP 3065313 B1 JP3065313 B1 JP 3065313B1
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Abstract
【要約】
【課題】 ＡＴＳ−Ｓ形自動列車停止システムであって
も、車上に連続した速度照査パターンを生成できるよう
にする。 【解決手段】 地上子から送出されてくる所定の信号に
基づいて所定の速度照査パターンを生成し、その生成さ
れた速度照査パターンと列車速度を照査して列車制御を
行う列車制御装置であって、前記地上子から送出される
所定の信号で用いられる周波数と異なる所定の周波数か
らなるマーカ信号を常時送出する、前記地上子の近傍
で、かつ、列車の走行する方向に所定の間隔を保って設
けられたマーカ地上子と、前記地上子から送出される所
定の信号及び前記マーカ地上子から送出されるマーカ信
号の組合せに基づいて、所定の速度照査パターンを生成
させ、又はその生成された速度照査パターンを解除させ
る速度照査パターン制御手段とからなる。
も、車上に連続した速度照査パターンを生成できるよう
にする。 【解決手段】 地上子から送出されてくる所定の信号に
基づいて所定の速度照査パターンを生成し、その生成さ
れた速度照査パターンと列車速度を照査して列車制御を
行う列車制御装置であって、前記地上子から送出される
所定の信号で用いられる周波数と異なる所定の周波数か
らなるマーカ信号を常時送出する、前記地上子の近傍
で、かつ、列車の走行する方向に所定の間隔を保って設
けられたマーカ地上子と、前記地上子から送出される所
定の信号及び前記マーカ地上子から送出されるマーカ信
号の組合せに基づいて、所定の速度照査パターンを生成
させ、又はその生成された速度照査パターンを解除させ
る速度照査パターン制御手段とからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は変周式車上パターン
列車制御装置に係り、特に、車上に速度照査パターンを
生成して列車制御を行うものに関する。
列車制御装置に係り、特に、車上に速度照査パターンを
生成して列車制御を行うものに関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は、ＡＴＳ−Ｓ形自動列車停止シス
テム（以下、「ＡＴＳ−Ｓ形システム」という。）を利
用して車上に速度照査パターン（以下、「パターン」と
いう。）を生成させて列車制御を行うときの概略構成図
である。
テム（以下、「ＡＴＳ−Ｓ形システム」という。）を利
用して車上に速度照査パターン（以下、「パターン」と
いう。）を生成させて列車制御を行うときの概略構成図
である。
【０００３】図３中、ａ1 〜ａ3 は、列車イの走行する
レールｒに沿ってそれぞれ布設された地上子である。こ
れら地上子ａ1 〜ａ3 は、信号機Ｓからそれぞれ異なる
所定の距離手前に設けられている。ここでは、説明を簡
単にするために、地上子ａ1は、信号機Ｓから１００ｍ
手前の地点に（以下、「１００ｍ地点」のように表現す
る）、また、地上子ａ2 は２００ｍ地点に、そして、地
上子ａ3 は６００ｍ地点にそれぞれ設置されているもの
とする。
レールｒに沿ってそれぞれ布設された地上子である。こ
れら地上子ａ1 〜ａ3 は、信号機Ｓからそれぞれ異なる
所定の距離手前に設けられている。ここでは、説明を簡
単にするために、地上子ａ1は、信号機Ｓから１００ｍ
手前の地点に（以下、「１００ｍ地点」のように表現す
る）、また、地上子ａ2 は２００ｍ地点に、そして、地
上子ａ3 は６００ｍ地点にそれぞれ設置されているもの
とする。
【０００４】各地上子ａ1 〜ａ3 は、コンデンサの容量
以外は同一構成であるので、地上子ａ3 を例に説明す
る。この地上子ａ3 は、一対のコンデンサＣ1 ，Ｃ2 が
地上子リレーの接点ＱＲを介して並列接続されていると
ともに、これらコンデンサＣ1，Ｃ2 は、コイルＬと直
列に接続されて構成されている。そして、信号機Ｓが停
止現示（以下、「Ｒ現示」という）を示していて、その
信号機リレーの接点ＨＲが復旧（ＯＦＦ）しているとき
は、地上子リレーの接点ＱＲが復旧（ＯＦＦ）し、車上
（列車）に向けて所定の周波数からなる変周周波数（伝
送周波数）（ｆ3）を送出できるように構成されてい
る。
以外は同一構成であるので、地上子ａ3 を例に説明す
る。この地上子ａ3 は、一対のコンデンサＣ1 ，Ｃ2 が
地上子リレーの接点ＱＲを介して並列接続されていると
ともに、これらコンデンサＣ1，Ｃ2 は、コイルＬと直
列に接続されて構成されている。そして、信号機Ｓが停
止現示（以下、「Ｒ現示」という）を示していて、その
信号機リレーの接点ＨＲが復旧（ＯＦＦ）しているとき
は、地上子リレーの接点ＱＲが復旧（ＯＦＦ）し、車上
（列車）に向けて所定の周波数からなる変周周波数（伝
送周波数）（ｆ3）を送出できるように構成されてい
る。
【０００５】同様に、信号機ＳがＲ現示のとき、地上子
ａ2 は変周周波数（ｆ2 ）を送出し、また、地上子ａ1
は変周周波数（ｆ1 ）を送出できるように構成されてい
る。なお、信号機Ｓが進行現示（以下、「Ｇ現示」とい
う）又は注意現示（以下、「Ｙ現示」という）のとき
は、信号機リレーの接点ＨＲが動作（ＯＮ）して地上子
リレーの接点ＱＲが動作し、各地上子ａ1 〜ａ3 から
は、生成されているパターンを解除するための変周周波
数（ｆ0 ）を共に送出できるように構成されている。
ａ2 は変周周波数（ｆ2 ）を送出し、また、地上子ａ1
は変周周波数（ｆ1 ）を送出できるように構成されてい
る。なお、信号機Ｓが進行現示（以下、「Ｇ現示」とい
う）又は注意現示（以下、「Ｙ現示」という）のとき
は、信号機リレーの接点ＨＲが動作（ＯＮ）して地上子
リレーの接点ＱＲが動作し、各地上子ａ1 〜ａ3 から
は、生成されているパターンを解除するための変周周波
数（ｆ0 ）を共に送出できるように構成されている。
【０００６】列車イに搭載されたＣＰＵを中心に構成さ
れたパターンを生成する機能を有するＡＴＳ受信器１
は、地上子ａ3 から車上子（車上アンテナ）ｂを介して
変周周波数（ｆ3 ）の信号を受信すると、ＡＴＳ受信器
１内の周波数が受信された変周周波数に変周されて地上
側からの信号（情報）を受信することになる。そして、
ＡＴＳ受信器１は、その受信した信号を基に、信号機Ｓ
の直前で停止できるパターンＰ6 （「6 」は、信号機Ｓ
の手前６００ｍを表している。以下、同様に、「2 」は
２００ｍ、「1 」は１００ｍを表している）を生成する
ことができる。
れたパターンを生成する機能を有するＡＴＳ受信器１
は、地上子ａ3 から車上子（車上アンテナ）ｂを介して
変周周波数（ｆ3 ）の信号を受信すると、ＡＴＳ受信器
１内の周波数が受信された変周周波数に変周されて地上
側からの信号（情報）を受信することになる。そして、
ＡＴＳ受信器１は、その受信した信号を基に、信号機Ｓ
の直前で停止できるパターンＰ6 （「6 」は、信号機Ｓ
の手前６００ｍを表している。以下、同様に、「2 」は
２００ｍ、「1 」は１００ｍを表している）を生成する
ことができる。
【０００７】同様に、列車イが地上子ａ2 を通過したと
きは、受信した信号（ｆ2 ）を基に従来のパターンＰ1
を新しいパターンＰ2 に補正し、また、列車イが地上子
ａ1を通過したときは、受信した信号（ｆ1 ）を基にそ
の新しいパターンＰ2 をさらに新しいパターンＰ1 に補
正する。したがって、列車イは、生成されたパターンＰ
6 ，Ｐ2 ，Ｐ1 及び列車イの車軸に設けられた速度発電
機Ｇからの信号を基に列車制御を行うことができる。す
なわち、列車イの速度がパターンＰ6 ，Ｐ2 ，Ｐ1 を超
過したときは、ＡＴＳ受信器１からブレーキ信号が送出
されて常用又は非常ブレーキが駆動して、列車イは生成
されたパターン以下の速度に制限される。
きは、受信した信号（ｆ2 ）を基に従来のパターンＰ1
を新しいパターンＰ2 に補正し、また、列車イが地上子
ａ1を通過したときは、受信した信号（ｆ1 ）を基にそ
の新しいパターンＰ2 をさらに新しいパターンＰ1 に補
正する。したがって、列車イは、生成されたパターンＰ
6 ，Ｐ2 ，Ｐ1 及び列車イの車軸に設けられた速度発電
機Ｇからの信号を基に列車制御を行うことができる。す
なわち、列車イの速度がパターンＰ6 ，Ｐ2 ，Ｐ1 を超
過したときは、ＡＴＳ受信器１からブレーキ信号が送出
されて常用又は非常ブレーキが駆動して、列車イは生成
されたパターン以下の速度に制限される。
【０００８】上述のように、ＡＴＳ−Ｓ形システムを用
いて車上にパターンを生成させるようにした場合におい
ても、信号機Ｓの現示が減速又は進行（上位）に変化し
たときは、生成されたパターンを解除（クリア）しなけ
ればならない。
いて車上にパターンを生成させるようにした場合におい
ても、信号機Ｓの現示が減速又は進行（上位）に変化し
たときは、生成されたパターンを解除（クリア）しなけ
ればならない。
【０００９】図４を用いてさらに説明すると、信号機Ｓ
がＲ現示のときに、列車イが地上子ａ3 ，ａ2 を通過
し、地上子ａ1 に達する前に信号機ＳがＲ現示から上位
のＹ現示に変化すると、全ての地上子ａ1 〜ａ3 から
は、それまでの情報（Ｒ現示）を解除することを示す
「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）が出力される。
がＲ現示のときに、列車イが地上子ａ3 ，ａ2 を通過
し、地上子ａ1 に達する前に信号機ＳがＲ現示から上位
のＹ現示に変化すると、全ての地上子ａ1 〜ａ3 から
は、それまでの情報（Ｒ現示）を解除することを示す
「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）が出力される。
【００１０】すなわち、信号機ＳがＲ現示からＹ現示に
変化したことにより、信号機リレーＨＲが動作（ＯＮ）
して、地上子リレーＱＲがＯＮとなって、その地上子リ
レーＱＲの接点がＯＮとなり、各地上子ａ1 〜ａ3 から
は、「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）が車上に向け
て送出されることとなる。
変化したことにより、信号機リレーＨＲが動作（ＯＮ）
して、地上子リレーＱＲがＯＮとなって、その地上子リ
レーＱＲの接点がＯＮとなり、各地上子ａ1 〜ａ3 から
は、「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）が車上に向け
て送出されることとなる。
【００１１】したがって、列車イが地上子ａ1 を通過し
たとき、ＡＴＳ受信器１は、地上子ａ1 から変周周波数
（ｆ0 ）を受けて、地上子ａ3 ，ａ2 により生成したパ
ターンＰ6 又はＰ2 を地上子ａ1 を通過した時点で解除
することとなる。
たとき、ＡＴＳ受信器１は、地上子ａ1 から変周周波数
（ｆ0 ）を受けて、地上子ａ3 ，ａ2 により生成したパ
ターンＰ6 又はＰ2 を地上子ａ1 を通過した時点で解除
することとなる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のＡＴＳ−Ｓ形システムを用いて車上にパターンを生
成させる変周式車上パターン列車制御装置は、駅に近い
場合のように、複数の信号機が接近して設けられたと
き、他の信号機の地上子によって生成されたパターンが
解除される不具合が出てくる。
来のＡＴＳ−Ｓ形システムを用いて車上にパターンを生
成させる変周式車上パターン列車制御装置は、駅に近い
場合のように、複数の信号機が接近して設けられたと
き、他の信号機の地上子によって生成されたパターンが
解除される不具合が出てくる。
【００１３】図５を用いてさらに説明すると、この図５
は、駅近くの路線状態を示していて、２つの信号機Ｓ，
Ｓ′が比較的接近して設けられている。信号機Ｓに対し
ては、地上子ａ1 ，ａ3 が設けられ、また、信号機Ｓ′
に対しては、地上子ａ1 ′，ａ3 ′が設けられている。
そして、信号機Ｓ′の地上子ａ3 ′は、信号機Ｓの地上
子ａ1 ，ａ3 間に設けられていてラップした状態にあ
る。
は、駅近くの路線状態を示していて、２つの信号機Ｓ，
Ｓ′が比較的接近して設けられている。信号機Ｓに対し
ては、地上子ａ1 ，ａ3 が設けられ、また、信号機Ｓ′
に対しては、地上子ａ1 ′，ａ3 ′が設けられている。
そして、信号機Ｓ′の地上子ａ3 ′は、信号機Ｓの地上
子ａ1 ，ａ3 間に設けられていてラップした状態にあ
る。
【００１４】今、信号機ＳがＲ現示を示し、また、信号
機Ｓ′がＹ現示を示していて、このときに列車イが地上
子ａ3 にさしかかると、列車イのＡＴＳ受信器１は、地
上子ａ3 からの変周周波数（ｆ3 ）に基づいたパターン
Ｐ6 を生成する。したがって、列車イは、この生成され
たパターンＰ6 に基づいて制御される。
機Ｓ′がＹ現示を示していて、このときに列車イが地上
子ａ3 にさしかかると、列車イのＡＴＳ受信器１は、地
上子ａ3 からの変周周波数（ｆ3 ）に基づいたパターン
Ｐ6 を生成する。したがって、列車イは、この生成され
たパターンＰ6 に基づいて制御される。
【００１５】列車イがさらに進行して地上子ａ3 ′にさ
しかかると、列車イのＡＴＳ受信器１は、地上子ａ3 ′
からのパターン解除を示す変周周波数（ｆ0 ）により、
地上子ａ3 を通過したときに生成したパターンＰ6 を信
号機ＳがＲ現示であるにもかかわらず解除してしまうと
いう不具合が発生してしまう。
しかかると、列車イのＡＴＳ受信器１は、地上子ａ3 ′
からのパターン解除を示す変周周波数（ｆ0 ）により、
地上子ａ3 を通過したときに生成したパターンＰ6 を信
号機ＳがＲ現示であるにもかかわらず解除してしまうと
いう不具合が発生してしまう。
【００１６】そこで、本発明は、ＡＴＳ−Ｓ形システム
の利点を生かしつつ、生成されたパターンが不用意に解
除されないようにした変周式車上パターン列車制御装置
を提供することを目的としている。
の利点を生かしつつ、生成されたパターンが不用意に解
除されないようにした変周式車上パターン列車制御装置
を提供することを目的としている。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変周式車上
パターン列車制御装置は、上記目的を達成するために、
地上子から送出されてくる所定の信号に基づいて所定の
速度照査パターンを生成し、その生成された速度照査パ
ターンと列車速度を照査して列車制御を行う列車制御装
置であって、前記地上子から送出される所定の信号で用
いられる周波数と異なる所定の周波数からなるマーカ信
号を常時送出する、前記地上子の近傍で、かつ、列車の
走行する方向に所定の間隔を保って設けられたマーカ地
上子と、前記地上子から送出される所定の信号及び前記
マーカ地上子から送出されるマーカ信号の組合せに基づ
いて、所定の速度照査パターンを生成させ、又はその生
成された速度照査パターンを解除させる速度照査パター
ン制御手段と、前記マーカ地上子から送出されるマーカ
信号を受信後、列車が所定距離進行する間に所定の信号
が受信されないときは、その受信されたマーカ信号をキ
ャンセルするキャンセル手段と、を有することを特徴と
している。
パターン列車制御装置は、上記目的を達成するために、
地上子から送出されてくる所定の信号に基づいて所定の
速度照査パターンを生成し、その生成された速度照査パ
ターンと列車速度を照査して列車制御を行う列車制御装
置であって、前記地上子から送出される所定の信号で用
いられる周波数と異なる所定の周波数からなるマーカ信
号を常時送出する、前記地上子の近傍で、かつ、列車の
走行する方向に所定の間隔を保って設けられたマーカ地
上子と、前記地上子から送出される所定の信号及び前記
マーカ地上子から送出されるマーカ信号の組合せに基づ
いて、所定の速度照査パターンを生成させ、又はその生
成された速度照査パターンを解除させる速度照査パター
ン制御手段と、前記マーカ地上子から送出されるマーカ
信号を受信後、列車が所定距離進行する間に所定の信号
が受信されないときは、その受信されたマーカ信号をキ
ャンセルするキャンセル手段と、を有することを特徴と
している。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、上記図３ないし図５と同一
構成要素には同一符号を用い、これら構成要素について
は、説明が重複するため新規な部分のみについて異なる
符号を付して説明する。
に基づいて説明する。なお、上記図３ないし図５と同一
構成要素には同一符号を用い、これら構成要素について
は、説明が重複するため新規な部分のみについて異なる
符号を付して説明する。
【００１９】図１は、駅近くの路線状態を示していて、
２つの信号機Ｓ, Ｓ′が比較的接近して設けられてい
る。信号機Ｓに対しては、地上子ａ1 ，ａ3 が設けら
れ、また、信号機Ｓ′に対しては、地上子ａ1 ′，ａ3
′が設けられている。そして、信号機Ｓ′の地上子ａ3
′は、信号機Ｓの地上子ａ1 ，ａ3 間に設けられてい
てラップした状態にある。
２つの信号機Ｓ, Ｓ′が比較的接近して設けられてい
る。信号機Ｓに対しては、地上子ａ1 ，ａ3 が設けら
れ、また、信号機Ｓ′に対しては、地上子ａ1 ′，ａ3
′が設けられている。そして、信号機Ｓ′の地上子ａ3
′は、信号機Ｓの地上子ａ1 ，ａ3 間に設けられてい
てラップした状態にある。
【００２０】図１中、ａ0 はマーカ地上子であって、信
号機Ｓの地上子ａ1 ，ａ3 の手前に所定距離（例えば３
〜５ｍ）を保ってそれぞれ設置されている。このマーカ
地上子ａ0 は、コイルＬ′及びコンデンサＣ′を直列に
接続されていて、常時、共振状態に保たれている。そし
て、このマーカ地上子ａ0 の変周周波数は、各地上子ａ
1 ，ａ3 からの変周周波数（ｆ1 ，ｆ3 ，ｆ0 ）と異な
る所定の変周周波数（ｆ2 ）に決められている。
号機Ｓの地上子ａ1 ，ａ3 の手前に所定距離（例えば３
〜５ｍ）を保ってそれぞれ設置されている。このマーカ
地上子ａ0 は、コイルＬ′及びコンデンサＣ′を直列に
接続されていて、常時、共振状態に保たれている。そし
て、このマーカ地上子ａ0 の変周周波数は、各地上子ａ
1 ，ａ3 からの変周周波数（ｆ1 ，ｆ3 ，ｆ0 ）と異な
る所定の変周周波数（ｆ2 ）に決められている。
【００２１】図２は、図１に示される路線図において、
信号機Ｓの現示がＲ現示（図１の状態）から上位のＹ現
示に変化した状態を示している。なお、信号機Ｓ′はＲ
現示のままである。
信号機Ｓの現示がＲ現示（図１の状態）から上位のＹ現
示に変化した状態を示している。なお、信号機Ｓ′はＲ
現示のままである。
【００２２】信号機ＳがＲ現示からＹ現示に変化したこ
とにより、地上子ａ3 ，ａ1 からは、進行を表す情報の
「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）がそれぞれ車上に
向けて送出される。
とにより、地上子ａ3 ，ａ1 からは、進行を表す情報の
「０」に相当する変周周波数（ｆ0 ）がそれぞれ車上に
向けて送出される。
【００２３】表１は、上記図１及び図２で用いられる変
周周波数（ｆ0 ，ｆ1 ，ｆ2 ，ｆ3）の情報内容を表
し、また、表２は、マーカ地上子ａ0 の変周周波数（ｆ
2 ）との組合せによる情報内容を示している。
周周波数（ｆ0 ，ｆ1 ，ｆ2 ，ｆ3）の情報内容を表
し、また、表２は、マーカ地上子ａ0 の変周周波数（ｆ
2 ）との組合せによる情報内容を示している。
【表１】
【表２】
【００２４】以下、上記構成の制御動作を説明すると、
先ず、図１に示されるように、信号機Ｓと信号機Ｓ′が
共にＲ現示の場合、６００ｍ地点の各地上子ａ3 ，ａ3
′は、変周周波数（ｆ3 ）をそれぞれ送出し、また、
１００ｍ地点の各地上子ａ1 ，ａ1 ′は、変周周波数
（ｆ1 ）をそれぞれ送出している。
先ず、図１に示されるように、信号機Ｓと信号機Ｓ′が
共にＲ現示の場合、６００ｍ地点の各地上子ａ3 ，ａ3
′は、変周周波数（ｆ3 ）をそれぞれ送出し、また、
１００ｍ地点の各地上子ａ1 ，ａ1 ′は、変周周波数
（ｆ1 ）をそれぞれ送出している。
【００２５】列車イが地上子ａ0 ，ａ3 及びａ3 ′をそ
れぞれ通過すると、ＡＴＳ受信器１は、先ず、地上子ａ
0 から変周周波数（ｆ2 ）を受けた直後に地上子ａ3 か
ら変周周波数（ｆ3 ）を受けてパターンＰ6 を生成し、
次いで、地上子ａ3 ′を通過したときに変周周波数（ｆ
3 ）を受けてパターンＰ6 ′も生成する。したがって、
列車イは、生成された２つのパターンＰ6 ，Ｐ6 ′のう
ち、速度制限の厳しい低位のパターンを用いて列車制御
を行うこととなる。
れぞれ通過すると、ＡＴＳ受信器１は、先ず、地上子ａ
0 から変周周波数（ｆ2 ）を受けた直後に地上子ａ3 か
ら変周周波数（ｆ3 ）を受けてパターンＰ6 を生成し、
次いで、地上子ａ3 ′を通過したときに変周周波数（ｆ
3 ）を受けてパターンＰ6 ′も生成する。したがって、
列車イは、生成された２つのパターンＰ6 ，Ｐ6 ′のう
ち、速度制限の厳しい低位のパターンを用いて列車制御
を行うこととなる。
【００２６】列車イが図２に示されるように、地上子ａ
3 を通過した後に信号機ＳがＲ現示からＹ現示に変わっ
たとすると、地上子ａ1 ，ａ3 からは、変周周波数（ｆ
0 ）が送出される。このため、列車イが地上子ａ1 を通
過するときは、マーカ地上子ａ0 から変周周波数（ｆ2
）を受けた直後に変周周波数（ｆ0 ）を受けるので、
この組合せによりパターンＰ6 （図１参照）のみが解除
される。なお、列車イには、地上子ａ3 により生成され
たパターンＰ6 ′が生成されているので、列車イは、こ
のパターンＰ6 ′により速度制限を受けることとなる。
3 を通過した後に信号機ＳがＲ現示からＹ現示に変わっ
たとすると、地上子ａ1 ，ａ3 からは、変周周波数（ｆ
0 ）が送出される。このため、列車イが地上子ａ1 を通
過するときは、マーカ地上子ａ0 から変周周波数（ｆ2
）を受けた直後に変周周波数（ｆ0 ）を受けるので、
この組合せによりパターンＰ6 （図１参照）のみが解除
される。なお、列車イには、地上子ａ3 により生成され
たパターンＰ6 ′が生成されているので、列車イは、こ
のパターンＰ6 ′により速度制限を受けることとなる。
【００２７】列車イがさらに進行して地上子ａ1 ′に達
すると、ＡＴＳ受信器１は、地上子ａ1 ′から受けた変
周周波数（ｆ1 ）によりパターンＰ6 ′がパターンＰ1
′に補正される。したがって、列車イは、この新たな
パターンＰ1 ′により列車制御を受けることとなる。
すると、ＡＴＳ受信器１は、地上子ａ1 ′から受けた変
周周波数（ｆ1 ）によりパターンＰ6 ′がパターンＰ1
′に補正される。したがって、列車イは、この新たな
パターンＰ1 ′により列車制御を受けることとなる。
【００２８】上述のマーカ変周周波数（ｆ2 ）と変周周
波数（ｆ3 ）との組合せ、又は変周周波数（ｆ2 ）ある
いは（ｆ0 ）との組合せが有効とされるためには、これ
ら２つの変周周波数が列車イが一定の距離（例えば５
ｍ）進行するまでに受信されたことが条件とされる。も
し、この一定の距離以内に２つの信号が受信されないと
きは、受信されているマーカ変周周波数（ｆ2 ）の信号
はリセット（キャンセル）される。したがって、地上子
が接近して設けられている場合でも、誤動作を有効に防
止することができる。
波数（ｆ3 ）との組合せ、又は変周周波数（ｆ2 ）ある
いは（ｆ0 ）との組合せが有効とされるためには、これ
ら２つの変周周波数が列車イが一定の距離（例えば５
ｍ）進行するまでに受信されたことが条件とされる。も
し、この一定の距離以内に２つの信号が受信されないと
きは、受信されているマーカ変周周波数（ｆ2 ）の信号
はリセット（キャンセル）される。したがって、地上子
が接近して設けられている場合でも、誤動作を有効に防
止することができる。
【００２９】
【発明の効果】本発明に係る変周式車上パターン列車制
御装置は、地上子から送出される所定の信号で用いられ
る周波数と異なる所定の周波数からなるマーカ信号を常
時送出する、前記地上子の近傍で、かつ、列車の走行す
る方向に所定の間隔を保って設けられたマーカ地上子
と、前記地上子から送出される所定の信号及び前記マー
カ地上子から送出されるマーカ信号の組合せに基づい
て、所定の速度照査パターンを生成させ、又はその生成
された速度照査パターンを解除させる速度照査パターン
制御手段と、前記マーカ地上子から送出されるマーカ信
号を受信後、列車が所定距離進行する間に所定の信号が
受信されないとき、その受信されたマーカ信号をキャン
セルするキャンセル手段とからなるので、ＡＴＳ−Ｓ形
システムであっても、車上に連続したパターンを生成さ
せることができる。しかも、地上子が接近して設けられ
ていても、キャンセル手段により誤動作を有効に防止す
ることができる。
御装置は、地上子から送出される所定の信号で用いられ
る周波数と異なる所定の周波数からなるマーカ信号を常
時送出する、前記地上子の近傍で、かつ、列車の走行す
る方向に所定の間隔を保って設けられたマーカ地上子
と、前記地上子から送出される所定の信号及び前記マー
カ地上子から送出されるマーカ信号の組合せに基づい
て、所定の速度照査パターンを生成させ、又はその生成
された速度照査パターンを解除させる速度照査パターン
制御手段と、前記マーカ地上子から送出されるマーカ信
号を受信後、列車が所定距離進行する間に所定の信号が
受信されないとき、その受信されたマーカ信号をキャン
セルするキャンセル手段とからなるので、ＡＴＳ−Ｓ形
システムであっても、車上に連続したパターンを生成さ
せることができる。しかも、地上子が接近して設けられ
ていても、キャンセル手段により誤動作を有効に防止す
ることができる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る列車制御装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図２】信号機の現示が変化したときの説明図である。
【図３】従来のＡＴＳ−Ｓ形システムを用いてパターン
を生成したときの説明図である。
を生成したときの説明図である。
【図４】従来のＡＴＳ−Ｓ形システムを用いてパターン
を生成したときの説明図である。
を生成したときの説明図である。
【図５】従来のＡＴＳ−Ｓ形システムを用いてパターン
を生成したときの説明図である。
を生成したときの説明図である。
イ 列車 １ ＡＴＳ受信器 ｂ 車上子 Ｇ 速度発電機 ａ0 マーカ地上子 ａ1 ，ａ1 ′，ａ2 ，ａ2 ′ 地上子 Ｓ，Ｓ′ 信号機 Ｐ1 ′，Ｐ6 ，Ｐ6 ′ 速度照査パターン（パターン）
Claims (1)
- 【請求項１】 地上子から送出されてくる所定の信号に
基づいて所定の速度照査パターンを生成し、その生成さ
れた速度照査パターンと列車速度を照査して列車制御を
行う変周式車上パターン列車制御装置であって、 前記地上子から送出される所定の信号で用いられる周波
数と異なる所定の周波数からなるマーカ信号を常時送出
する、前記地上子の近傍で、かつ、列車の走行する方向
に所定の間隔を保って設けられたマーカ地上子と、 前記地上子から送出される所定の信号及び前記マーカ地
上子から送出されるマーカ信号の組合せに基づいて、所
定の速度照査パターンを生成させ、又はその生成された
速度照査パターンを解除させる速度照査パターン制御手
段と、前記マーカ地上子から送出されるマーカ信号を受信後、
列車が所定距離進行する間に所定の信号が受信されない
ときは、その受信されたマーカ信号をキャンセルするキ
ャンセル手段と、 を有することを特徴とする列車制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11580499A JP3065313B1 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 変周式車上パタ―ン列車制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11580499A JP3065313B1 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 変周式車上パタ―ン列車制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3065313B1 true JP3065313B1 (ja) | 2000-07-17 |
| JP2000302042A JP2000302042A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14671508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11580499A Expired - Lifetime JP3065313B1 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 変周式車上パタ―ン列車制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065313B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2010089647A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Nippon Signal Co Ltd:The | 車両制御装置 |
| CN103764479A (zh) * | 2011-09-21 | 2014-04-30 | 西门子公司 | 运行列车控制系统车辆侧的接收装置的方法和车辆侧的接收装置 |
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-
1999
- 1999-04-23 JP JP11580499A patent/JP3065313B1/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN103764479B (zh) * | 2011-09-21 | 2016-08-24 | 西门子公司 | 运行列车控制系统车辆侧的接收装置的方法和车辆侧的接收装置 |
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