JP3064942B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents

ラベル貼付装置

Info

Publication number
JP3064942B2
JP3064942B2 JP9035347A JP3534797A JP3064942B2 JP 3064942 B2 JP3064942 B2 JP 3064942B2 JP 9035347 A JP9035347 A JP 9035347A JP 3534797 A JP3534797 A JP 3534797A JP 3064942 B2 JP3064942 B2 JP 3064942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
pressing
pressing member
support member
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9035347A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10230917A (ja
Inventor
英達 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seiko Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seiko Co Ltd filed Critical Teraoka Seiko Co Ltd
Priority to JP9035347A priority Critical patent/JP3064942B2/ja
Publication of JPH10230917A publication Critical patent/JPH10230917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3064942B2 publication Critical patent/JP3064942B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Labeling Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルを商品に貼
付するラベル貼付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−99959号公報に
は、貼付面が凹凸になっている商品に正しくラベルを貼
付することができるラベル貼付装置が記載されている。
図4はこの種のラベル貼付装置の一例を示す。図4中符
号51は金属棒、52はコイルスプリング、53は円
板、54は支持部材、55は連結ピン、56はガイド
軸、57はラベル、58は商品である。このラベル貼付
装置は、図示しない駆動機構を駆動して円板53を回転
することで支持部材54をガイド軸56に沿って急降下
させると、鉛直に支持された複数本の金属棒51の途中
に取り付けた取付片59を支持部材54が引っ掛けて一
体的に降下し、これにより金属棒51が降下して該金属
棒51下側に供給されたラベル57を複数本の金属棒5
1下端のラベル押圧部60により、装置下方に供給され
た商品58上面に貼付するようになっている。金属棒5
1を急降下させると、支持部材54が所定距離降下して
停止した時に、取付片59と金属棒上端61との間に介
在したコイルスプリング62を引き伸ばしつつ金属棒5
1が慣性により支持部材54の降下距離よりも大きく降
下し、これによりラベル押圧部60が商品58上面上に
達して商品58へラベル57が貼付される。ラベル57
を押圧するそれぞれのラベル押圧部60は商品58上面
の凹凸に対応して降下するので、商品58上面に凹凸が
存在する場合であっても確実にラベル57を貼付するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なラベル貼付装置の場合、コイルスプリング52の伸縮
時間だけ支持部材54の上下動より金属棒51が遅動し
て上下動するので、貼付能力(貼付枚数/時間)を大き
く上げようとすると、つまり、支持部材54の上下動サ
イクルを速くすると、支持部材54の上下動に金属棒5
1の上下動が追従できなくなってしまう。この際、コイ
ルスプリング52のバネ定数を上げて硬くしてしまう
と、ラベル押圧部60の慣性による降下距離が不足して
上面に凹凸を有する商品58へはラベル57を正確に貼
付することが困難になってしまう。
【0004】また、支持部材54の上下動サイクルの速
度が金属棒51が追従して上下動できる範囲内であって
も、各金属棒51がコイルスプリング52により上昇位
置に戻る速度が速いために取付片59が支持部材54に
高速で衝突し、緩衝材で緩衝したとしても衝撃力を完全
に吸収することは困難であり、その結果、金属棒51が
跳ね返り振動することになる。この時、コイルスプリン
グ52の誤差により、金属棒51の振動は同期しないの
が普通であるから、全てのラベル押圧部60が同一水平
面上に揃った状態にはなるまで時間がかかり、ラベル押
圧部60の位置が揃わない状態のまま次の貼付作業を実
行しても貼付位置がずれる等の不都合が生じて、ラベル
57を正しく貼付することができない。したがって、ラ
ベル57の貼付精度を確保するには、金属棒51の振動
が収まるまで次の降下を開始できないことになり、貼付
能力の向上が困難であるという問題がある。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(1)貼付能力が向上する、(2)凹凸のある商
品に対して高い貼付能力が得られる ラベル貼付装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、発行されたラベルをほぼ水平に吸着保持す
る保持面の上方から細長形状の押圧部材を複数降下させ
て前記保持面の下方に突出させることにより、保持面に
あったラベルを保持面の下方に配置した商品上に貼付す
るラベル貼付装置において、上下動機構により上下駆動
される支持部材に前記押圧部材を上下動自在に設け、該
押圧部材から突設したストッパを支持部材と係合させて
降下を規制することで押圧部材を支持部材から吊支して
なり、前記ストッパが支持部材と離間しないように支持
部材を降下させて押圧部材が商品に到達するまで、吊支
した各押圧部材の下端部のラベル押圧面をほぼ同一水平
面上に揃えたことを特徴とするラベル貼付装置を前記課
題の解決手段とした。
【0007】このラベル貼付装置では、上下動機構によ
り支持部材を重力加速度とほぼ同等に急降下させて、押
圧部材をほぼ自由落下に近い状態で降下させて商品上に
落下させることで、保持面にあったラベルをラベル押圧
面で商品に押圧して貼付する。押圧部材は、支持部材の
みよって支持することが好ましい。支持部材にて押圧部
材はベアリング等を介して上下方向に移動自在に支持
し、支持部材に対して押圧部材が相対移動する際の抵抗
を出来るだけ少なくすることが好ましい。これにより、
押圧部材の降下速度を高めることができるので、押圧部
材の上下動サイクルが短縮して貼付能力を向上すること
ができる。
【0008】また、本発明では、降下した押圧部材がラ
ベルを商品に押圧する所定の押圧力を得るための重量を
前記ストッパに備えた構成も採用可能である。この構成
によれば、ストッパの重量により押圧部材の重量を増大
しているので、押圧部材の降下時の抵抗が存在しても、
押圧部材を自由落下に近い状態で降下させることがで
き、降下時間を短縮することができるので、押圧部材の
上下動サイクルを高速にすることができる。ストッパ
は、押圧部材に着脱自在であることがより好ましい。こ
れにより、押圧部材の降下速度と、衝撃力が商品の美観
等に与える影響とに鑑みて、押圧部材の重量を設定する
ことができる。また、ストッパの形状や取付位置は各種
考えられるが、この重りを兼ねるストッパを採用する
と、構成部品点数が減少するので、より好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明のラベル貼付装置の実
施の形態を、図1から図3を参照して説明する。図1か
ら図3において、このラベル貼付装置30はラベルプリ
ンタ1に併設されている。
【0010】まず、ラベルプリンタ1について説明す
る。図1に示すように、ラベルプリンタ1は、外観函状
のラベルプリンタ本体2と、該ラベルプリンタ本体2に
着脱されるカセット3とを備えて構成されている。すな
わち、ラベルプリンタ1は、ラベルプリンタ本体2にカ
セット3を装着することにより、構成される。
【0011】図1に示すように、ラベルプリンタ本体2
の下部(図1下側)には、印字ヘッド4(サーマルヘッ
ド)と、プラテンローラ5と、該プラテンローラ5を移
動する移動機構(図示せず)とを搭載している。印字ヘ
ッド4とプラテンローラ5とは、カセット3から供給さ
れるラベル用紙Lに印字を行う印字部を構成する。印字
ヘッド4は、ラベルプリンタ本体2に取り付けられた軸
7により揺動自在に支持され、図示しないバネにより下
方に付勢される。
【0012】プラテンローラ5は、ラベルプリンタ本体
2の下部を左右方向(図1左右)に移動自在の移動台8
に搭載されて、印字ヘッド4とほぼ接触する圧接位置9
と、ラベルプリンタ本体2の左右方向中央部である待機
位置10との間を往復動する。ラベルプリンタ本体2に
は移動台8の移動軌跡に沿って延在するガイド溝12を
形成してあり、該ガイド溝12には移動台8から2本突
設したガイド軸11a、11bを移動自在に挿入してい
る。したがって、移動台8はガイド溝12に沿ってガイ
ドされつつ移動機構の駆動力によって圧接位置9と待機
位置10との間を往復動する。
【0013】ガイド溝12には、印字ヘッド4近傍にて
上下方向に屈曲する係合部13を形成している。移動台
8を圧接位置9方向に移動した時には、一方のガイド軸
11aが係合部13に入り込むことで、プラテンローラ
5が印字ヘッド4に対して目的位置に正確に位置決めさ
れてカセット3から供給されたラベル用紙Lを印字ヘッ
ド4との間に挟み込む。前記プラテンローラ5は移動台
8の印字ヘッド4側の端部で回転自在に軸支されてお
り、圧接位置9に移動された時には図示しない駆動機構
により図1中反時計回りに回転駆動されてラベル用紙L
を送り出して図1中矢印A方向に回転させる。圧接位置
9の近傍には、ディスペンサ14を取り付けている。こ
のディスペンサ14は、圧接位置にて印字の完了したラ
ベルL2をラベル用紙Lから剥離して、ラベルプリンタ
本体2側面に開口したラベル発行口15外方へ発行する
ためのものである。
【0014】カセット3は、樹脂等から外観函状に形成
されたカセット本体16と、このカセット本体16の内
部にて台紙L1にラベルL2が貼着された長尺帯状のラ
ベル用紙Lを巻き付け収納するラベル用紙収納リール1
7と、該ラベル用紙収納リール17から離間して配置さ
れて、ラベル用紙収納リール17から供給されたラベル
用紙Lから完成したラベルL2を除去した台紙L1を巻
き取る台紙巻取リール18と、カセット本体16の下部
(図1下側)に固定され、カセット3をラベルプリンタ
本体2に装着した時に待機位置10外側を覆う金属製ハ
ウジング19とを備えている。ラベル用紙収納リール1
7および台紙巻取リール18は、ラベルプリンタ本体2
に内蔵した駆動モータ20、21によりそれぞれ図1中
時計回りに回転駆動される。ラベル用紙Lは、ラベル用
紙収納リール17からハウジング19下方を経由して台
紙巻取リール18に至るように引き回される。
【0015】このラベルプリンタ1からラベルL2を発
行するには、まず、ラベルプリンタ本体2にカセット3
を装着する。この時、移動台8を予め待機位置10に待
機させておくので、カセット2を装着したと同時に移動
台8がハウジング19内に格納された状態になる。ま
た、この時、ラベル用紙Lは、カセット本体16の下部
の開口部22とハウジング19との間では図1中2点鎖
線に示す経路23に配置されるので、移動台8の移動経
路を横断することになる。また、別の開口部24とハウ
ジング19との間では、ラベルプリンタ本体2に設けら
れているフィードローラ25と従動ローラ26との間に
ラベル用紙Lを挟み込む。なお、フィードローラ25は
図示しない駆動機構により回転駆動され、従動ローラ2
6はラベル用紙Lを介してフィードローラ25に従動回
転されるようになっている。
【0016】次に、移動台8を待機位置10から圧接位
置9に移動し、経路23にあったラベル用紙Lをプラテ
ンローラ5により押圧しつつ移動して、最終的に印字ヘ
ッド4との間に挟み込む。そして、ラベル用紙収納リー
ル17、台紙巻取リール18、プラテンローラ5、フィ
ードローラ25を同時に回転駆動してラベル用紙Lをラ
ベル用紙供給リール17から台紙巻取リール18に送り
つつラベルL2に目的の印字を行うとともに、印字の完
了したラベルL2をディスペンサ14により台紙L1か
ら剥離させてラベル発行口15から発行し、ラベルL2
が剥離された後の台紙L1を台紙巻取リール18に巻き
取る。なお、台紙L1上のラベルL2を、印字ヘッド4
に設けたセンサ27により検出するので、該センサ27
からの検出信号とラベル用紙Lの送り動作とが連動する
ことで、ラベルL2には一枚ずつ正確に印字を行うこと
ができる。
【0017】次に、ラベル貼付装置30の構成を説明す
る。図1に示すように、ラベル貼付装置30は、ラベル
プリンタ本体2の側部に取り付けられた函状の貼付装置
本体31と、流体圧シリンダ32と、該流体圧シリンダ
32の駆動力によって貼付装置本体31内を上下動され
る支持部材34と、該支持部材34から複数本吊支され
たロッド状の押圧部材35と、貼付装置本体31の底部
に配置された保持部材37とを備えて構成されている。
【0018】図2に示すように、貼付装置本体31には
該貼付装置本体31内の空気を吸い出す排気装置36を
設けている。図3に示すように、貼付装置本体31は蝶
番31aを介してラベルプリンタ本体2に対して回動可
能になっている。
【0019】図2に示すように、流体圧シリンダ32は
貼付装置本体31内にて上部に固定され、保持部材37
に向けて進退自在のピストンロッド33を有している。
この流体圧シリンダ32は、例えばエアにより駆動され
るものであり、駆動用エアの入出力口を複数有し、ピス
トンロッド33を進退いずれの方向に対しても高速で移
動することができる。流体圧シリンダ32は、請求項1
記載の上下動機構に相当する。
【0020】支持部材34はプレート状であって、前記
ピストンロッド33の下端に水平に固着され、貼付装置
本体31内をピストンロッド33と一体的に上下動す
る。ピストンロッド33の移動範囲は流体圧シリンダ3
2の下端から保持部材37のやや上方までの間であり、
この支持部材34もピストンロッド33と同じ移動範囲
内を移動する。また、図3に示すように、この支持部材
34には押圧部材挿通穴38を複数開口し、各押圧部材
挿通穴38にはリング状のベアリング39を取り付け、
このベアリング39内側に押圧部材35のシャフト35
aを挿通している。押圧部材挿通穴38に挿通した押圧
部材35は、シャフト35aがベアリング39によって
支持されることにより一定の鉛直軸線上を上下動自在で
あり、しかも上下動する際の摺動抵抗が極めて低くなっ
ている。前記押圧部材挿通穴38は3×3のマトリクス
状として支持部材34に合計9個開口する。図3では、
ラベルプリンタ1のラベル発行口15に近い2列の合計
6個の押圧部材挿通穴38にのみに押圧部材35を挿入
しているが、押圧部材35の挿入数や挿入する押圧部材
挿通穴38の選択はラベルL2のサイズに対応して適宜
変更し得るものである。
【0021】図2に示すように、シャフト35aの支持
部材34より上方に突出させた上端部にはストッパ40
およびクッション41を取り付けている。この押圧部材
35は、ストッパ40がクッション41を介して支持部
材34上に載置状態になることで、支持部材34から吊
支される。前記ストッパ40は押圧部材35の重量を増
大するための重りの役割をも果たす。クッション41は
ウレタンパッド等の衝撃力吸収性の優れた素材からな
り、支持部材34に対してストッパ40が働く際の緩衝
と、押圧部材35の跳ね返り振動防止とを目的とする。
【0022】シャフト35aの下端部には、弾性材料か
らなる先端部材42を取り付けている。先端部材42
は、押圧部材35を降下した時に、その下面であるラベ
ル押圧面43によりラベルL2を水平を維持しつつ押圧
して、搬送コンベア44aによって貼付装置30下方に
送り込まれた商品44上に押し付ける。また、先端部材
42の素材としてはシリコンゴム等が好ましく、これに
より、降下した先端部材42が商品44に到達した時の
衝撃力を吸収して商品44に与える影響を解消すること
ができる。
【0023】シャフト35aの長さ寸法tは、流体圧シ
リンダ32による支持部材34の上下動ストロークより
も長く設定している。また、ラベル押圧面43からその
下方の商品44までの距離sは、前記長さ寸法tよりも
短く設定するので、支持部材34を保持部材37の近傍
まで降下させて先端部材42を商品44に押圧すると、
図2中2点鎖線に示すように押圧部材35上端部が支持
部材34から上方に突出した状態となる。また、保持部
材37の後述する長穴45と先端部材42との間には隙
間が存在するので、ラベル押圧面43では排気装置36
の排気作用によりラベルL2が吸着されることになる。
【0024】図3に示すように、保持部材37は3本の
長穴45を平行に形成してなるプレート状であって、貼
付装置本体31の底部にて水平に取り付けられる。各長
穴45は押圧部材挿通穴38の直下に位置し、一つの長
穴45には2本の押圧部材35の上下動軸線を一致させ
ている。また、保持部材37は図1に示すようにラベル
発行口15近傍に位置され、その下面である保持面46
にてラベル発行口15から発行されたラベルL2を排気
装置36の排気作用により吸着して定位置に水平に保持
する。なお、本実施形態にあっては、長穴45は、ラベ
ル発行口15からのラベルL2の送り出し方向に沿って
延在させている。
【0025】図1中符号47はサブジェットノズルであ
り、空気を噴射することで、ラベル発行口15から発行
されたラベルL2を保持面46の目的位置へ正しい向き
で吸着させる。このサブジェットノズル47は、図2に
示すように、支持部品48により貼付装置本体31の下
方にて目的位置に支持される。
【0026】次に、本実施の形態の作用および効果を説
明する。本実施の形態では、ラベルプリンタ1からのラ
ベルL2発行と、ラベル貼付装置30の駆動と、搬送コ
ンベア44aによる商品44の搬送とを図示しない制御
装置により連動制御して、ラベル発行口15から発行さ
れたラベルL2を順次ラベル貼付装置30により商品4
4に貼付する。
【0027】ラベル貼付装置30は、商品44が押圧部
材35の直下に送り込まれたと同時に、流体圧シリンダ
32からピストンロッド33を伸長して支持部材34を
急激に降下させる。支持部材34は、自由落下とほぼ同
等の値で等加速度降下される。これにより、押圧部材3
5は自由落下とほぼ同等の等加速度運動によって降下
し、降下の途中でラベルL2を保持面46から離脱させ
て図2中2点鎖線に示す位置に到達し、ラベル押圧面4
3により商品44に押し付けて貼付する。なお、押圧部
材35によって保持面46から下方へ離脱されたラベル
L2は、押圧部材35の降下速度がラベルL2単独での
落下速度よりも遥かに高いために、降下の途中でラベル
押圧面43から離脱することは無い。
【0028】押圧部材35の降下速度は、ベアリング3
9との摺動抵抗のため自由落下した場合より若干遅くな
るが、重量の大きいストッパ40を使用することで、自
由落下とほぼ同等にすることが可能である。支持部材3
4を降下させた時には、全ての押圧部材35が、商品4
4に到達するまでは各ストッパ40が支持部材34と離
間しない程度の等加速度運動を行って降下するため、ラ
ベルL2の水平が維持される。
【0029】また、商品44上面形状に凹凸がある場合
には、各押圧部材35が商品44に到達するまでそれぞ
れ個別に異なる降下距離で降下するので、商品44上面
形状に対応してラベルL2を効率良く貼付することがで
きる。すなわち、このラベル貼付装置30では、貼付作
業時における押圧部材35のそれぞれの降下距離が押圧
部材35の支持部材34に対する上下動ストローク(シ
ャフト35aの長さ寸法t)の範囲内で自由であるの
で、商品44の凹部上に降下する押圧部材35の降下距
離は長く、商品44の凸部上に降下する押圧部材35の
降下距離は短いことになり、その結果、全ての押圧部材
35が個別に商品44上面に目的の押圧力を作用させる
ことになり、上面上に凹凸部を有する商品44に対して
ラベルL2を効率良く貼付することができるのである。
【0030】ラベルL2の貼付が完了するタイミング
で、流体圧シリンダ32を駆動してピストンロッド33
を速やかに上方に引き上げ、支持部材34を上昇させ
る。これにより、支持部材34がストッパ40を引っ掛
けて上昇するため、支持部材34の上昇とともに押圧部
材35も上昇することになる。支持部材34がストッパ
40を引っ掛けた時の衝撃はクッション41により緩衝
されるので、支持部材34および押圧部材35の上昇動
作は、衝撃によって狂いを生じたりする心配が無く、ス
ムーズになされる。支持部材34および押圧部材35が
所定の待機位置(図2中実線)に上昇するまでに、ラベ
ルL2を貼付すべき次の商品44を貼付装置本体31の
下方に送り込む。また、支持部材34および押圧部材3
5が待機位置に上昇し、ラベル押圧面43が保持面46
の上方に引き込まれたら、ラベルプリンタ1からラベル
L2を速やかに発行して保持面46に吸着させておく。
なお、支持部材34の上昇は重力に逆らう分降下の時よ
りも低速でなされるため、支持部材34が目的位置で停
止した時に押圧部材35が上昇の慣性で支持部材34に
対して浮き上がらない。これにより、全ての押圧部材3
5を短時間で待機位置に静止させることができ、即座に
次の貼付作業に移行することが可能な状態になる。
【0031】上昇する支持部材34および押圧部材35
が待機位置に到達したら、再びピストンロッド33を流
体圧シリンダ32から伸長させて、前述の貼付作業を実
施する。この時、各押圧部材35はストッパ40によっ
て支持部材34から吊支された状態になっているため、
流体圧シリンダ32を駆動すると速やかに降下させるこ
とができ迅速に貼付作業に移行することができる。これ
により、図4に示した従来構成のラベル貼付装置がコイ
ルスプリング2の振動が収まる時間を要して貼付能力の
向上が困難であることに対して、本願発明のラベル貼付
装置30は支持部材34を上下動するだけで連続的に貼
付作業を実施することが可能であり、しかも、貼付作業
間隔(時間)を大幅に短縮することができるので、貼付
能力を大幅に向上させることができる。また、このラベ
ル貼付装置30によれば、従来構成のラベル貼付装置と
比較して、コイルスプリング等の構成が不要であり、部
品点数が減少するため、小型化、低コスト化が容易であ
る。
【0032】なお、本発明のラベル貼付装置は、前述の
実施形態に限定されるものでは無く、以下の変更を加え
たものをも含む。 押圧部材のストッパと支持部材とをコイルバネで連結
して互いに当接する方向に付勢して降下中にストッパが
支持部材から浮き上がらないようにすること。これによ
り、押圧部材を重力加速度よりも大きい加速度で降下さ
せることが可能になり、貼付能力を一層向上させること
ができる。 押圧部材に着脱自在の重りを備えること。これによ
り、商品の押圧耐力に応じて重りの重量を変更すること
ができる。また、重りはストッパ以外の構成であっても
良い。 予め印字を済ませたラベルを発行するラベル発行装置
や包装機等の商品を搬送する機能を有する装置を併設す
ること。 支持部材の上昇速度を上限位置の近傍で減速する減速
機構を備えること。これにより、支持部材の上昇が上限
に達した時に、上昇の慣性により支持部材に対して押圧
部材が上方へ浮き上がることを確実に防止することがで
き、各押圧部材が待機位置に静止することを待つ時間を
省略することができるから、上昇後に即座に貼付作業に
移行することが可能になる。なお、この減速機構を設け
た場合には、降下位置から上限位置の近傍に上昇するま
での間の上昇速度を上昇することが可能になるので、貼
付作業間隔を一層短縮することが可能になる。 貼付時の各押圧部材の降下速度を一定にする機構を設
けること。これにより、商品に対する押圧部材の当接位
置の高低によらず全ての押圧部材の降下速度および押圧
力が一定に揃い、貼付状態を安定させることができる。 の機構により設定される押圧部材の降下速度が可変
であり、制御装置に入力された商品データに対応する降
下速度で押圧部材を降下させるようにすること。この場
合、制御装置には、貼付タイミングの設定手段を設け、
降下速度と貼付タイミングとを商品の種類に対応して自
動制御することがより好ましい。 押圧部材に磁気を作用させて、支持部材に対して非接
触状態で支持すること。これにより、押圧部材と支持部
材との間の摺動抵抗を解消することができ、押圧部材を
自由落下により降下させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ラベル貼付
装置によれば、上下動機構により上下駆動される支持部
材に前記押圧部材を上下動自在に設け、該押圧部材から
突設したストッパを支持部材と係合させて降下を規制す
ることで押圧部材を支持部材から吊支してなり、前記ス
トッパが支持部材と離間しないように支持部材を降下さ
せて押圧部材が商品に到達するまで、吊支した各押圧部
材の下端部のラベル押圧面をほぼ同一水平面上に揃えた
ことにより、以下のような優れた効果が得られる。 (イ)上下駆動した押圧部材が振動等を生じることなく
目的位置に速やかに静止するので、押圧部材の上下動を
迅速かつ安定して行うことができ、ラベルが降下の途中
でラベル押圧面から離脱すること無く、貼付作業間隔を
短縮して貼付能力を向上することができる。 (ロ)押圧部材を支持部材に吊支する構成であり、支持
するためのバネ部材が不要であるので、部品点数が減少
して小型化、低コスト化が容易になる。 (ハ)貼付面の凹凸への対応はバネによらず、シャフト
の長さによるだけなので、商品の大きな凹凸にも容易に
対応できる。
【0034】また、押圧部材のストッパが重りを兼用す
ると、ストロークの邪魔にならない範囲でストッパ径を
増大することで、特に比重の大きい材料を用いること無
く重量を増大することが可能であるため、容易かつ安価
に押圧部材の荷重を増大することができるといった優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】 本発明のラベル貼付装置の1実施の形態を示
す側断面図である。
【図3】 図2のラベル貼付装置を示す保持面側からの
斜視図である。
【図4】 従来のラベル貼付装置を示す正断面図であ
る。
【符号の説明】
30 ラベル貼付装置 32 上下動機構(流体圧シリンダ) 34 支持部材 35 押圧部材 40 ストッパ,重り 43 ラベル押圧面 44 商品 46 保持面 L2 ラベル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発行されたラベル(L2)をほぼ水平に
    吸着保持する保持面(46)の上方から細長形状の押圧
    部材(35)を複数降下させて前記保持面の下方に突出
    させることにより、保持面にあったラベルを保持面の下
    方に配置した商品(44)上に貼付するラベル貼付装置
    において、 上下動機構(32)により上下駆動される支持部材(3
    4)に前記押圧部材を上下動自在に設け、該押圧部材か
    ら突設したストッパ(40)を支持部材と係合させて降
    下を規制することで押圧部材を支持部材から吊支してな
    り、前記ストッパ(40)が支持部材と離間しないように支
    持部材を降下させて押圧部材が商品(44)に到達する
    まで、 吊支した各押圧部材の下端部のラベル押圧面(4
    3)をほぼ同一水平面上に揃えたことを特徴とするラベ
    ル貼付装置(30)。
  2. 【請求項2】 降下した押圧部材がラベルを商品に押圧
    する所定の押圧力を得るための重量を前記ストッパに備
    えたことを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
JP9035347A 1997-02-19 1997-02-19 ラベル貼付装置 Expired - Lifetime JP3064942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9035347A JP3064942B2 (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ラベル貼付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9035347A JP3064942B2 (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ラベル貼付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10230917A JPH10230917A (ja) 1998-09-02
JP3064942B2 true JP3064942B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=12439337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9035347A Expired - Lifetime JP3064942B2 (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ラベル貼付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3064942B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104443612B (zh) * 2013-09-23 2017-09-19 瑞安市瑞申机械实业公司 贴标机构
CN219058077U (zh) * 2023-02-20 2023-05-23 宁德时代新能源科技股份有限公司 贴胶机构、贴胶装置及电池生产线

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10230917A (ja) 1998-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6366675B2 (ja)
CN1053778A (zh) 送纸装置
JP3064942B2 (ja) ラベル貼付装置
EP1555136A1 (en) Sheet media input
EP1871611B1 (en) Imaging head mount
JP2012012069A (ja) ラベル貼付装置
JP2002211526A (ja) ラベル貼付装置
JP4294335B2 (ja) ラベル貼付機
KR100472482B1 (ko) 기록매체의 배출기구 및 그를 구비한 잉크젯 프린터
JPH11240525A (ja) ラベル貼付装置
JP6210708B2 (ja) ラベル貼付装置及びラベル貼付方法
JP4696833B2 (ja) ラベル貼付装置
JP3892785B2 (ja) ラベル貼付装置
JP4967571B2 (ja) 空袋表面への表示付与方法および装置
JP6200681B2 (ja) ラベル貼付装置
JPS61115831A (ja) ラベル自動貼付装置
JP6210709B2 (ja) ラベル貼付装置
JP3847902B2 (ja) ラベル貼付装置
JP3415220B2 (ja) ラベル貼付機構
JP2608897B2 (ja) カード転写記録装置
JP4256129B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3878717B2 (ja) ラベル貼付装置
JPS629208Y2 (ja)
JP2613632B2 (ja) ラベル貼付装置
JP2009214896A (ja) ラベル貼付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080512

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term