JP3064916B2 - 開閉フレーム式額縁におけるロック装置 - Google Patents

開閉フレーム式額縁におけるロック装置

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JP3064916B2
JP3064916B2 JP8191481A JP19148196A JP3064916B2 JP 3064916 B2 JP3064916 B2 JP 3064916B2 JP 8191481 A JP8191481 A JP 8191481A JP 19148196 A JP19148196 A JP 19148196A JP 3064916 B2 JP3064916 B2 JP 3064916B2
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Inventor
芳治 長井
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オリジン工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、絵画や書等の作品や
ポスターの出入れ形式としてフレームを表側で開閉でき
るようにした開閉フレーム式額縁におけるロック装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】額縁の作品の出入れ形式としては様々で
あるが、フレームの枠組みを裏部材と表部材とに分け、
表側を扉のように軸支した開閉フレーム式額縁が用いら
れたり、少なくとも一フレームについて、裏部材に対し
て表部材を開閉可能に軸支した開閉フレーム式額縁が用
いられる。いずれにしても、この形式においては、作品
を止めるために閉止状態を保持しておく必要がある。
【0003】従来、閉止状態を保持するために、最も簡
単なものとしては、磁石による吸着力を利用したもの、
フレームの弾性変形に伴う係合状態を得るものがある。
また、フレームの裏部材において、一対のボールが相対
向して付勢された保持具をねじ止めし、表部材には両ボ
ール間に差し込まれる先端が膨出した掛止片を取り付け
る等の提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の開
閉フレーム式額縁は、閉じると閉止状態が保持される
が、それでロックがなされる訳ではなく、保持する力以
上の力が加わると開くので、作品やポスターの展示にお
いて、いたずらにより、開かれるおそれがあり、また、
運搬中において不用意に開くおそれもあった。
【0005】これを防止するために、鉤式にしたものが
あるが、構造が複雑なためにコスト高となるだけでな
く、ロックを解除するにはキーを要し、それが紛失する
おそれがあり、取扱いに簡便さが欠けていた。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
開閉フレーム式額縁において、閉止状態が保持されるだ
けでなく、簡便であって、特別の操作をしないと開かな
いロック装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、作品等の出入れのために、フレーム
が、裏部材とそれに対して開く表部材とからなる開閉フ
レーム式額縁において、裏部材にラチェット受け装置
を、表部材にラチェットをそれぞれ相対向して取り付
け、ラチェット受け装置については、裏部材に取り付け
られる固着ベースに、支持脚を介してラチェット受けを
回動可能に軸支するとともに、その支点軸を中心として
ラチェット受けが屈む掛止方向に常時付勢してあって、
その付勢力に抗する力を外から付与する手段が備えられ
ているロック装置を構成した。
【0008】付勢力に抗する力を外から付与する手段に
ついて、ラチェット受けを揺動レバーの先端に形成し、
その先端近くに支持脚を垂設し、揺動レバーの基端部を
ピン等で押し下げ得るように、表部材にそのピン等を差
し込む細孔を形成してあると、特に目的達成に有効であ
る。
【0009】また、付勢力に抗する力を外から付与する
手段について、ラチェット受けを揺動レバーの先端に形
成し、その先端近くに支持脚を垂設し、揺動レバーの基
端部をピン等で押し下げ得るように、その基端部に隠し
レバーを装着し、隠しレバーを額縁の後ろ側に露出させ
てあっても、目的達成に有効である。
【0010】
【作 用】上記の構成によれば、フレームの表部材が開
いた状態から閉じると、ラチェットが裏部材のラチェッ
ト受けに突き当たり、付勢力に抗してそれを一旦横へ回
動させることによって、そのラチェット受けに引っ掛か
る。ラチェット受けの回動の中心は、支持脚の下端の支
点軸である。付勢力に抗する力を外から付与する手段
は、この支点軸を中心に働くことによって、ロック状態
が解除される。
【0011】付勢力に抗する力を外から付与する手段と
して、ピン等を差し込む細孔を設けたときには、その手
段を他人において見破ることは困難であり、また、隠し
レバーを設けたときには、表部材を開く方向と逆の方
向、つまり裏側方向の操作となるので、この場合も、そ
の手段を見破ることは困難である。
【0012】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1および図2は、扉様の開閉フレーム式
額縁において実施した一例を示したものである。つま
り、額縁は、裏側枠組みと表側枠組みとが一端で軸支さ
れ、表側枠組みが扉のように開閉可能となっており、一
般の扉と同様に開閉端(軸支側と対向する側)のフレー
ム1についてロック装置が装備されている。図1が開い
た状態を、図2がロック状態(二点鎖線でロック解除状
態)を示す。
【0014】フレーム1は、額縁の前記形式から、裏部
材2と表部材3とからなり、その両方に亘ってロック装
置が構成され、これについては、裏部材2にラチェット
受け装置5を装備する他、開き用の補助ばね6を取り付
け、表部材3にはラチェット7を取り付ける他、ロック
解除用としてピン10を通す細孔8が穿設されている。
【0015】裏部材2および表部材3には、ロック装置
を取り付ける凹溝9,11が相対向して形成される。1
4が裏板を嵌める溝、16が板ガラスを嵌める溝であ
る。また、裏部材2については、凹溝9の外側壁13が
高く形成され、表部材3においてその外側壁13を被覆
する側面壁15が形成される。
【0016】ラチェット受け装置5は、取付け用の固着
ベース17と、それに支承される揺動レバー19と、そ
の間に介在される付勢ばね21との組合せからなるもの
で、揺動レバー19の先端にラチェット受け23が形成
され、その先端近くに支点用の支持脚25が垂設され、
その下端に丸形の支点軸26が形成されている。
【0017】固着ベース17は、裏部材2の凹溝9に納
まる長い板状であって、一端近くに軸受ポケット27を
形成し、それに前記支持脚25の支点軸26が嵌まって
いるので、ここを中心に揺動レバー19が動作するが、
動作範囲がラチェット受け23の屈んだ状態の下向きを
限度として、軸受ポケット27に支持脚25が突き当た
るようになっている。そして、その限度を越える方向
(P方向)へ付勢ばね21の力が作用している。
【0018】この付勢ばね21の取り付け用に、固着ベ
ース17と揺動レバー19とにそれぞれ蟻溝27,29
が形成されている。また、固着ベース17の他端には、
前記補助ばね6を掛止する蟻溝31が形成されており、
固着ベース17を取り付ける両端のビス33,33のう
ち、一方のビス33によりその補助ばね6が止められて
いる。また、揺動レバー19の基端にはピン受け35が
湾曲して形成されている。
【0019】ラチェット受け23およびラチェット7の
逃げ角は、逃げを促進するために湾曲面24,26によ
り形成されている。裏部材2に対して表部材3を閉じる
と、その湾曲面24,26で擦り合うことによって、支
点軸26を中心にラチェット受け23が一旦逃げ(P方
向と逆方向へ)、付勢ばね21の弾力でP方向へ復帰し
て、復帰したラチェット受け23にラチェット7が引っ
掛かる(図2)、この状態は、付勢ばね21によって安
定して保持されるために、決して外れることはない。
【0020】しかし、細孔8からピン10を差し込ん
で、揺動レバー19を付勢ばね21の弾力に抗して回動
させると、同じようにラチェット受け23が逃げるため
に、それからラチェット7が外れる。また、外れると同
時に補助ばね6の弾力により表部材3が浮き上がるため
に、容易に額縁を開くことができる。この補助ばね6の
作用から、それを次の実施例(図3)におけるように、
裏部材2に直接取り付けて良い。
【0021】図3は、付勢力に抗する力を外から付与す
る手段として、ピン10の代わりに、隠しレバー12に
より揺動レバー19を回動させるようにしたもので、そ
の後端部に軸受孔36が形成されているので(図1参
照)、それにねじの軸37を螺入して隠しレバー12が
軸支されている。また、表部材3の側面壁15の内側か
ら隠しレバー12を額縁の裏側に先端を出すために、そ
れをL字形に形成し、裏部材2には切欠き39が形成さ
れる。その他については前記実施例と同様である。
【0022】図4は、額縁の各フレーム1,1,1,1
において、裏部材2に対して表部材3を外側へ開き得る
ように軸支したもので、その間に前記実施例と同様なロ
ック装置が介在されている。つまり、裏部材2にラチェ
ット受け装置5を、表部材3にラチェット7をそれぞれ
取り付け、表部材3にピン10を差し込む細孔8が穿設
されている。また、表部材3を軸支するために、裏部材
2に軸部材39がねじ止めされ、表部材3には、その軸
41に嵌まる軸受43が形成されている。なお、この実
施例の場合、ポスターを納める額縁として、裏部材2が
壁45にビス47により止められている。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、開閉フレーム式額縁において、閉止状態が保持され
るだけでなく、他人には容易に見分けられないように、
閉止状態がロックされるために、作品やポスターを安全
に展示でき、運搬の安全性も確保できる。また、閉じた
だけでロックされることはもとより、ロックを解除する
には、紛失しやすいキーが不要であつて、しかも、簡便
にその解除をなし得るために、取扱いが極めて容易であ
るという優れた効果がある。
【0024】付勢力に抗する力を外から付与する手段と
して、ピン等を差し込む細孔を設けたり(請求項2)、
隠しレバーを設けたときには(請求項3)、上記効果が
特に顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】開いた状態においてこの発明の要部を示す額縁
の一部斜視断面図である。
【図2】閉じた状態においてこの発明の要部を示す額縁
の一部断面図である。
【図3】他の実施例を示す要部斜視断面図である。
【図4】さらに他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 裏部材 3 表部材 5 ラチェット受け装置 7 ラチェット 8 細孔 10 ピン 12 隠しレバー 17 固着ベース 19 揺動レバー 21 付勢ばね 23 ラチェット受け 25 支持脚 26 支点軸 P 付勢方向

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作品等の出入れのために、フレームが、
    裏部材とそれに対して開く表部材とからなる開閉フレー
    ム式額縁において、裏部材にラチェット受け装置を、表
    部材にラチェットをそれぞれ相対向して取り付け、ラチ
    ェット受け装置については、裏部材に取り付けられる固
    着ベースに、支持脚を介してラチェット受けを回動可能
    に軸支するとともに、その支点軸を中心としてラチェッ
    ト受けが屈む掛止方向に常時付勢してあって、その付勢
    力に抗する力を外から付与する手段が備えられているこ
    とを特徴とする開閉フレーム式額縁におけるロック装
    置。
  2. 【請求項2】 付勢力に抗する力を外から付与する手段
    について、ラチェット受けを揺動レバーの先端に形成
    し、その先端近くに支持脚を垂設し、揺動レバーの基端
    部をピン等で押し下げ得るように、表部材にそのピン等
    を差し込む細孔を形成してあることを特徴とする請求項
    1記載の開閉フレーム式額縁におけるロック装置。
  3. 【請求項3】 付勢力に抗する力を外から付与する手段
    について、ラチェット受けを揺動レバーの先端に形成
    し、その先端近くに支持脚を垂設し、揺動レバーの基端
    部をピン等で押し下げ得るように、その基端部に隠しレ
    バーを装着し、隠しレバーを額縁の後ろ側に露出させて
    あることを特徴とする請求項1記載の開閉フレーム式額
    縁におけるロック装置。
JP8191481A 1996-07-01 1996-07-01 開閉フレーム式額縁におけるロック装置 Expired - Lifetime JP3064916B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT413637B (de) * 2003-05-28 2006-04-15 Smolka Georg Bilderrahmenkonstruktion mit verstärkungsrahmen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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AT413637B (de) * 2003-05-28 2006-04-15 Smolka Georg Bilderrahmenkonstruktion mit verstärkungsrahmen

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