JP3064506U

JP3064506U - 体液漏出防止器

Info

Publication number: JP3064506U
Application number: JP1999003889U
Authority: JP
Inventors: 司西原
Original assignee: Tsukasa Co Ltd
Current assignee: Tsukasa Co Ltd
Priority date: 1999-06-02
Filing date: 1999-06-02
Publication date: 2000-01-21
Anticipated expiration: 2005-06-02

Abstract

(57)【要約】【課題】確実に体液凝固剤や殺菌液等を遺体内に挿入
でき、しかも、その操作も極めて簡単な体液漏出防止器
を開発をすることにある。【解決手段】両端に連通口１ａ，１ｂを有し、内部
に、体液凝固剤２を内蔵した容器１と、内部に、エー
ロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌液、若しくは
水を内蔵した蓄圧容器３と、殺菌液を内蔵した供給管４
からなり、前記容器と、蓄圧容器と供給管とを一体、あ
るいは個々に連結したことを特徴とする体液漏出防止
器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、体液漏出防止器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遺体の腐敗を防止するには、ドライアイスを使用して遺体を冷却していた。しかし、ドライアイスには殺菌効果や消臭効果がなく、遺体を取り扱う人が、遺体に付着している細菌に感染する恐れや悪臭で困ったりすることがあった。

【０００３】そのため、ドライアイスに替わって、二酸化塩素をアルカリ性水溶液に溶解した、所謂，安定化二酸化塩素を、粒子状の除放材に吸着させて袋に収容し、これを遺体と共に柩に詰めている。その結果、二酸化塩素により遺体の腐敗防止だけでなく、殺菌消臭も行えるという効果はあるものの、ドライアイスと異なり、遺体が冷却されないため、体液が凝固せず、尿道、口腔、鼻孔、耳孔、肛門などにより排出されるという欠点があった。

【０００４】この体液の柩外への漏出を防ぐために、柩の内底に高吸水性ポリマを内蔵する可燃性シートを敷設して、体液を吸収保持するものが考案されていたり、また、遺体の頭部に位置する口腔、鼻孔、耳孔から排出される体液により、折角、死に化粧を施した顔面が汚れるのを防止するため、これらの各孔に粉末状の高吸水性ポリマからなる遺体用吸液剤を挿入する挿入器が開発されている。

【０００５】しかし、この挿入器は、エアポンプにより挿入するものであり、該エアポンプは手動によるものであり、場合によっては、折角、遺体内に挿入した高吸水性ポリマや殺菌液が逆流することもあり、大変煩雑であり、かつ不便であるという欠点があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】そこでこの考案は、上記の欠点を除去し、確実に体液凝固剤や殺菌液等を遺体内に挿入でき、しかも、その操作も極めて簡単な体液漏出防止器を開発をすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は、従来のエアポンプに代えて、エーロゾル噴霧体を充填した蓄圧容器を用いて、簡単・確実に、体液凝固剤等を遺体内に挿入できるよう改良した体液漏出防止器である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

そこでこの考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を内蔵した供給管（４）からなり、前記容器（１）と、蓄圧容器（３）と供給管（４）とを一体に連結したことを特徴とする体液漏出防止器から構成されるものである。

【０００９】次に、この考案の他の実施例を図面に基づいて説明すると、両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を内蔵した供給管（４）からなり、前記容器（１）の一方の連通口（１ａ）に蓄圧容器（３）のノズル口（３ａ）を連通し、他方の連通口（１ｂ）に殺菌液を入れた供給管（４）を連結し、エーロゾル噴霧体の圧入により、体液凝固剤（２）や殺菌液、若しくは水を遺体内に挿入することを特徴とする体液漏出防止器から構成されるものである。

【００１０】さらに、この考案の他の実施例を図面に基づいて説明すると、両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を内蔵した供給管（４）からなり、前記蓄圧容器（３）のノズル口（３ａ）に、殺菌液を入れた供給管（４）を連結し、該供給管（４）の一方に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）を連通し、他方の連通口（１ｂ）より前記蓄圧容器（３）のエーロゾル噴霧体の圧入により、体液凝固剤や殺菌液、若しくは水を遺体内に挿入することを特徴とする体液漏出防止器から構成されるものである。

【００１１】尚、体液凝固剤（２）は、通常、高吸水ポリマの粉末状のものを用いるが、粒状あるいは、場合によってはゲル状のものであってもよい。また、他の素材であってもよく、さらに、エーロゾル噴霧体とは、圧縮ガスをいい、ノズル口を通じてガスを放出する際に、殺菌液や水などを随伴させる目的で用いる気体であり、例えば、ブタン、プロパン、窒素、二酸化炭素などである。

【００１２】この考案の使用方法の一例を述べると、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）の両端に設けた連通口（１ａ）（１ｂ）に装着されたキャップを外し、一の連通口（１ａ）に、蓄圧容器（３）のノズル口（３ａ）を、直接、あるいは、供給管を介して連通し、他の連通口（１ｂ）には、殺菌液を入れた供給管（４）を連通し、該供給管の他端を遺体の口腔、鼻孔、耳孔、尿道、肛門などに差し込み、蓄圧容器（３）のバルブ開放ボタンを押すことにより、内部のエーロゾル噴霧体の開放により、体液凝固剤（２）、殺菌液、あるいは水を遺体内に圧入するものである。

【００１３】

【考案の効果】

この考案によると、体液凝固剤の挿入手段として、エーロゾル噴霧体を使用することにより、簡単、かつ、確実に遺体内に挿入できる等極めて有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す説明図である。

【図２】この考案の他の実施例を示す説明図である。

【図３】この考案のさらに他の実施例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１容器１ａ連通口１ｂ連通口２体液凝固剤３蓄圧容器３ａノズル口４供給管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、
内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、
内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌
液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を
内蔵した供給管（４）からなり、前記容器（１）と、蓄
圧容器（３）と供給管（４）とを一体に連結したことを
特徴とする体液漏出防止器。
【請求項２】両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、
内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、
内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌
液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を
内蔵した供給管（４）からなり、前記容器（１）の一方
の連通口（１ａ）に蓄圧容器（３）のノズル口（３ａ）
を連通し、他方の連通口（１ｂ）に殺菌液を入れた供給
管（４）を連結し、エーロゾル噴霧体の圧入により、体
液凝固剤（２）や殺菌液、若しくは水を遺体内に挿入す
ることを特徴とする体液漏出防止器。
【請求項３】両端に連通口（１ａ）（１ｂ）を有し、
内部に、体液凝固剤（２）を内蔵した容器（１）と、
内部に、エーロゾル噴霧体を充填し、必要に応じて殺菌
液、若しくは水を内蔵した蓄圧容器（３）と、殺菌液を
内蔵した供給管（４）からなり、前記蓄圧容器（３）の
ノズル口（３ａ）に、殺菌液を入れた供給管（４）を連
結し、該供給管（４）の一方に、体液凝固剤（２）を内
蔵した容器（１）を連通し、他方の連通口（１ｂ）より
前記蓄圧容器（３）のエーロゾル噴霧体の圧入により、
体液凝固剤や殺菌液、若しくは水を遺体内に挿入するこ
とを特徴とする体液漏出防止器。