JP2002315792A - 遺体の体液漏出防止方法および体液漏出防止処置用具 - Google Patents

遺体の体液漏出防止方法および体液漏出防止処置用具

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JP2002315792A
JP2002315792A JP2001123470A JP2001123470A JP2002315792A JP 2002315792 A JP2002315792 A JP 2002315792A JP 2001123470 A JP2001123470 A JP 2001123470A JP 2001123470 A JP2001123470 A JP 2001123470A JP 2002315792 A JP2002315792 A JP 2002315792A
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corpse
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powder
permeable mass
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Masahiko Kato
真彦 加藤
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AZETSUKUSU KK
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AZETSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺体の口、耳、鼻などからの体液の漏出を、
手間を要しないで、かつ、確実に防止する処置方法およ
び処置用具を提供すること。 【解決手段】 可撓性チューブ1の中間部に通気性の塊
2を押し込み、この可撓性チューブ1の先端部から高吸
水性ポリマーの粉末または顆粒3を充填した用具を使用
し、この可撓性チューブの先端部を遺体の孔に挿入し
て、通気性の塊を経て圧縮気体を吹き込んで、高吸水性
ポリマーの粉末または顆粒を遺体の孔に注入する方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遺体から体液の
漏出を防止する方法および処置用具に関し、特に、手間
を要することなく、かつ、体液の漏出を確実に封止する
方法および処置用具である。
【0002】
【従来の技術】人間が死亡した場合、死亡原因によって
異なるが、腹水、血液、胃液、唾液、肺水などの体液
が、遺体の口、耳、鼻などから漏出することがあるの
で、この漏出を防止する処置を病院や葬儀屋で施すこと
が必要である。
【0003】遺体から体液の漏出を防止するために、従
来より遺体の口、耳、鼻などにガーゼ、脱脂綿、吸水紙
などの封止材を詰め込んで栓をする処置を施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の体液漏出防止方法によると、漏出防止効果が十分で
はなく、体液が封止材を通過して漏出することが少なか
らずあった。また、漏出体液が多い場合には、新しい封
止材と交換する必要があり、煩わしいのみならず、病原
菌に感染する危険性があり、また、交換時に悪臭が発生
するなどの問題があった。
【0005】さらに、脱脂綿などの封止材を密に詰める
ために、顔が変形して故人の表情が不自然になったり、
口や鼻から封止材が見えて故人の尊厳さを損なうことが
あった。
【0006】そこで、吸水性および吸水した水の保持性
に優れている高吸水性ポリマーの乾燥粉末を口、耳、鼻
などに注入しておくと、体液が漏出したときに高吸水性
ポリマーが体液を吸収し、膨潤して孔を封じて体液の漏
出を防止する方法が知られている。
【0007】このような高吸水性ポリマーの粉末を孔に
吹き込んで散布するとき、孔の奥が塞がっているため
に、高吸水性ポリマーの粉末を深部に十分吹き込むこと
は困難であり、また、高吸水性ポリマーの粉末を粉末用
ロートを用いて注入すると、孔が垂直に開口していない
ので、孔の深部に注入できず、開口部の近傍に付着し易
いので、体液の漏出を確実に防止することはできなかっ
た。
【0008】そこで、この発明は、このような問題点を
解決するために考えられたもので、遺体の口、耳、鼻な
どからの体液の漏出を、手間を要しないで、かつ、確実
に防止する処置方法および処置用具を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の遺体の体液漏
出防止方法は、可撓性チューブの中間部に通気性の塊を
押し込み、この可撓性チューブの先端部から高吸水性ポ
リマーの粉末または顆粒を充填した用具を使用し、この
可撓性チューブの先端部を遺体の孔に挿入して、通気性
の塊を経て圧縮気体を吹き込んで、高吸水性ポリマーの
粉末または顆粒を遺体の孔に注入する方法である。
【0010】この発明の遺体の体液漏出防止処置用具
は、可撓性チューブと、この可撓性チューブの中間部に
押し込まれた通気性の塊と、この可撓性チューブの先端
部から通気性の塊までの空間に充填された高吸水性ポリ
マーの粉末または顆粒とにより構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、この発明の
実施形態について説明する。
【0012】(第1の実施形態)この発明の遺体の体液
漏出防止方法において使用する処置用具は、図1(a)
に示すように、ビニルチューブなどの軟質材料の可撓性
チューブ1であって、このチューブ1の後端部より脱脂
綿、スポンジなどの通気性の塊2を押し込み、このチュ
ーブ1の先端部からポリアクリル酸ナトリウム架橋物な
どの高吸水性ポリマーの粉末または顆粒3を入れたの
ち、図1(b)に示すように、チューブ1の両端に防湿
用キャップ5を被せたものである。
【0013】チューブ1の先端部から高吸水性ポリマー
の粉末または顆粒3を充填する際には、通気性の塊2に
近いチューブ1の後端部を真空ポンプに接続し、チュー
ブ1の先端部を高吸水性ポリマーの粉末または顆粒の容
器に挿し込んで、真空ポンプを作動させると、チューブ
1の先端開口部から通気性の塊2までの空間31に高吸水
性ポリマーの粉末または顆粒3を吸い込ませて充填する
ことができる。
【0014】この高吸水性ポリマーの粉末または顆粒の
充填量(1回の使用量)は、チューブ1における通気性
の塊2の押込位置を変化させて空間31の容積を調整する
ことにより任意に設定することができる。そして、充填
が完了すると、チューブ1の両端に防湿用キャップ5を
被せる。
【0015】高吸水性ポリマーとしては、ポリアクリル
酸塩架橋物、アクリル酸/アクリル酸塩共重合体の架橋
物、デンプン/アクリル酸塩グラフト共重合体、デンプ
ン/アクリロニトリルグラフト共重合体、ポリエチレン
オキシド架橋物、クリル酸塩/ビニルアルコール共重合
体などが知られている。
【0016】この発明において使用する高吸水性ポリマ
ーは、特に限定されるものではなく、吸水性能が大きい
ものはそれなりに使用できるが、現実には、吸水性能と
価格との関係で、ポリアクリル酸塩架橋物やアクリル酸
/アクリル酸塩共重合体の架橋物が有利である。
【0017】このように構成された処置用具を使用する
ときには、可撓性チューブ1の両端のキャップ5を外
し、チューブ1の後端部にエアゾール容器などの圧縮気
体源を接続し、先端部を遺体の口、耳、鼻などの孔に深
く挿入して圧縮気体源を作動させると、先端部を軽く封
じているスポンジの小片4を押し出したのち、高吸水性
ポリマーの粉末または顆粒を注入することができる。
【0018】注入量は、漏出する体液の量が遺体によっ
て相違するので、一律に規定することはできないが、注
入量が多い程確実に漏出を防止できる。一般的には、口
には3g、鼻および耳には1g程度で十分である。
【0019】もし、体液の漏出が認められた場合には、
既に体液を吸収して膨潤している高吸水性ポリマーの中
にチューブ1を挿し込んで、孔の深部へさらに追加注入
すればよいのである。
【0020】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態の処置用具は、図2に示すように、可撓性チューブ
1の後端部より脱脂綿、スポンジなどの通気性の塊2を
押し込み、このチューブ1の先端部からポリアクリル酸
ナトリウム架橋物などの高吸水性ポリマーの粉末または
顆粒3を入れたのち、先端部を通気性のないスポンジの
小片4で封じ、チューブ1の後端に防湿用キャップ5を
被せたものである。
【0021】このように構成された処置用具を使用する
ときには、可撓性チューブ1の先端部から通気性のない
スポンジの小片4を抜き取り、可撓性チューブ1の後端
のキャップ5を外し、チューブ1の後端部にエアゾール
容器などの圧縮気体源を接続し、先端部を遺体の口、
耳、鼻などの孔に深く挿入して圧縮気体源を作動させる
と、高吸水性ポリマーの粉末または顆粒を注入すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】以上の実施の形態に基づく説明から明ら
かなように、この発明によれば、遺体の口、耳、鼻など
からの体液の漏出を、手間を要しないで、かつ、確実に
防止することができる。また、処置時および処置後に病
原菌に感染する危険性や悪臭が発生するおそれは極めて
少ないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の遺体の体液漏出防止処置用具の第1
の実施形態の断面図(a)および側面図(b)、
【図2】この発明の遺体の体液漏出防止処置用具の第2
の実施形態の側面図(b)である。
【符号の説明】
1 可撓性チューブ 2 脱脂綿、スポンジなどの通気性の塊 3 高吸水性ポリマーの粉末または顆粒 4 スポンジの小片 5 防湿用キャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性チューブの中間部に通気性の塊を
    押し込み、該可撓性チューブの先端部から高吸水性ポリ
    マーの粉末または顆粒を充填した用具を使用し、上記可
    撓性チューブの先端部を遺体の孔に挿入して、上記通気
    性の塊を経て圧縮気体を吹き込んで、高吸水性ポリマー
    の粉末または顆粒を遺体の孔に注入することを特徴とす
    る遺体の体液漏出防止方法。
  2. 【請求項2】 可撓性チューブと、該可撓性チューブの
    中間部に押し込まれた通気性の塊と、該可撓性チューブ
    の先端部から通気性の塊までの空間に充填された高吸水
    性ポリマーの粉末または顆粒とを具備することを特徴と
    する遺体の体液漏出防止処置用具。
  3. 【請求項3】 可撓性チューブの両端に防湿用キャップ
    を被せたことを特徴とする請求項2に記載の遺体の体液
    漏出防止処置用具。
  4. 【請求項4】 可撓性チューブの先端に通気性のないス
    ポンジの小片で封じ、後端に防湿用キャップを被せたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の遺体の体液漏出防止処
    置用具。
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