JP3064491U - 建物空間内の間仕切り構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体裁が良好であり、頗る雅趣に富んだ室内構
造とすることができる建物空間内の間仕切り構造を提供
することにある。 【解決手段】 建物空間内に収納ユニットを設置して間
仕切りする間仕切り構造において、建物空間Ｆ内に少な
くとも二つの収納ユニット１，２を、該収納ユニット
１，２間に通路３が形成されるように、且つ該通路３の
奥部には少なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室４
が形成されるように設置し、該収納ユニットは天井部で
連結されると共に前記通路の入り口には扉５が設けられ
ていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建物空間内に収納ユニットを設置して間仕切りする間仕切り構造に 係り、特に間仕切りによって通路を形成すると共に該通路の奥部にも居室空間を 形成するようにした間仕切り構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、マンション等の室内構造は設計者サイドで設計したものが殆どである が、近似は建設者側では建物空間を提供してその空間内に居住者の希望に応じて 居室空間を施工するタイプのものが好まれている。

【０００３】 従来より、建物空間を収納家具によって仕切ることにより複数の居室空間を形 成する構造が提案されており（例えば、特開平９−１９３３１号公報）、また、 この場合、仕切体を移動可能に構成して前記居室空間を解放するように構成した もの（例えば、特開平９−１２５６７８号公報）等、多種多様のものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のものにおいては単に収納家具で居室空間を仕切るだけの発想で あり、建物空間の居室用間仕切り構造としては不十分なものであった。 本考案の目的は、体裁が良好であるのは勿論、例えば、居間側には二つの載置 棚ユニットが面していて該載置棚ユニット間に設けた扉を開けると通路が出現し 、その奥には着替え室等の少なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が存在す る、というように雅趣に富んだ室内構造とすることができる建物空間内の間仕切 り構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の建物空間内の間仕切り構造は、建物空間内に収納ユニットを設置して 間仕切りする間仕切り構造において、建物空間内に少なくとも二つの収納ユニッ トを、該収納ユニット間に通路が形成されるように、且つ該通路の奥部には少な くとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が形成されるように設置し、該収納ユニ ットは天井部で連結されると共に前記通路の入り口には扉が設けられていること を特徴とする。

【０００６】 収納ユニットは正面側と通路側又は空室側の少なくともいずれか一方に収納部 を設けることができる。

【０００７】

【作用】

本考案の建物空間内の間仕切り構造によれば、建物空間内に少なくとも二つの 収納ユニットを、両収納ユニット間に通路が形成されるように配置すると共に、 該通路の奥部には着替え室等の少なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が形 成されるように設置し、両収納ユニットを天井部で連結固定すると共に前記通路 の入り口には扉を設けてあるから、この扉は通常状態ではクローゼットの扉の外 観を呈し、頗る体裁がよい。また、この扉を開くと通路が現出すると共にその通 路の奥には着替え室等、少なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が形成され ているから、居室側からは見えない空室で着替え等をすることができる。

【０００８】 建物空間の広さに応じて仕切位置を適宜設定することにより、通路の奥に書斎 や第２の居室を形成することもできるのは勿論であり、また、通路の両サイド、 或いは前記第２の居室側に収納部を設けることができる。このように扉を開ける と通路があり、その奥に空室があるから、建物空間に奥行き感を与えることがで きる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案に係る建物空間の間仕切り構造の実施例を図１〜図４に基づいて説明す る。図において、Ｆは内装されたマンション等の建物空間、Ｗは壁を示し、該建 物空間Ｆ内に少なくとも二つの収納ユニット１，２（実施例では載置棚ユニット ）を、両収納ユニット１，２間に通路３が形成されるように配置する。

【００１０】 この通路３の奥部には通路３の延長として少なくとも立ち居振る舞い可能な広 さの空室４、実施例では着替え室が形成されるようになっている。両載置棚ユニ ット１，２は天井部において連結固定されると共に前記通路３の入り口には扉５ が設けられている。

【００１１】 収納ユニット１，２はどのような形態のものであってもよいが、実施例では正 面側の上下に小扉１１ａを有する納戸１１が設けられると共に中間部には高さ調 節可能な移動棚１２ａを備えた載置棚１２が設けられた載置棚ユニットが用いら れている。そして、正面から見て左側に位置する収納ユニット１においては、前 記通路３側に面するように上部に収納棚１３が設けられると共に下半部にはハン ガー室１４が設けられている。１４ａはハンガーパイプである。

【００１２】 一方、正面から見て右側に位置する収納ユニット２は前記収納ユニット１とほ ぼ同様の構成であるが、収納棚１３及びハンガー室１４を貫通して仕切板１５で 縦に仕切られている。

【００１３】 前記のように構成された収納ユニット１，２は天井部が天板６で連結されると 共に前記通路３の上方に位置するように天袋１６が設けられ、前記扉５は天板６ の高さ位置まで延びていて、前記天袋１６の扉をも兼ねている。

【００１４】 前記のようにして収納ユニット１，２を配置することにより前記通路３の奥に この通路３と連続して空室４が形成され、この空室４は立ち居振る舞いが可能な 広さを有していて着替え室として機能するから、該空室４の背面側には鏡板７が 取り付けられている。

【００１５】 前記の実施例においては、通路３とその通路３の奥に着替え室程度の広さの空 室が形成されるような間仕切り構造としたが、建物空間の広さに応じて適宜設定 することにより、前記鏡板７を取り付けない形態とすれば、前記通路３及び空室 ４の全体を通路として第２の居室や書斎等を構成することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の建物空間内の間仕切り構造によれば、建物空間内に少なくとも二つの 収納ユニットを、両収納ユニット間に通路が形成されるように配置すると共に、 該通路の奥部には着替え室等の少なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が形 成されるように設置すると共に前記通路の入り口には扉を設けてあるから、この 扉は通常状態ではクローゼットの扉の外観を呈し、頗る体裁が良好である。

【００１７】 また、この扉を開くと通路が現出すると共にその通路の奥には着替え室等、少 なくとも立ち居振る舞い可能な広さの空室が形成されているから、居室側からは 見えない空室で着替え等をすることができる。

【００１８】 更に、建物空間の広さに応じて仕切位置を適宜設定することにより、通路の奥 に書斎や第２の居室を形成することができるのは勿論であり、また、通路の両サ イド、或いは前記第２の居室側に収納部を設けることができる。このように扉を 開けると通路があり、その奥に空室があるから、建物空間に奥行き感を与えるこ とができる等、この種建物空間の間仕切り構造として最適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る建物空間の間仕切り構造の実施例
を示し、扉を開いた状態の斜視図である。

【図２】間仕切り構造の平面図である。

【図３】間仕切り構造の正面図である。

【図４】図２におけるＡ−Ａ′線断面図である。

【図５】図２におけるＢ−Ｂ′線断面図である。

【図６】図２におけるＣ−Ｃ′線断面図である。

【符号の説明】

Ｆ 建物空間 Ｗ 壁 １ 収納ユニット ２ 収納ユニット ３ 通路 ４ 空室 ５ 扉 ６ 天板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物空間内に収納ユニットを設置して間
   仕切りする間仕切り構造において、建物空間内に少なく
   とも二つの収納ユニットを、該収納ユニット間に通路が
   形成されるように、且つ該通路の奥部には少なくとも立
   ち居振る舞い可能な広さの空室が形成されるように設置
   し、該収納ユニットは天井部で連結されると共に前記通
   路の入り口には扉が設けられていることを特徴とする建
   物空間内の間仕切り構造。
2. 【請求項２】 収納ユニットは正面側と通路側又は空室
   側の少なくともいずれか一方に収納部を備えていること
   を特徴とする請求項１記載の建物空間内の間仕切り構
   造。