JP3064264U - 地面敷設用マット - Google Patents

地面敷設用マット

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JP3064264U
JP3064264U JP1999003640U JP364099U JP3064264U JP 3064264 U JP3064264 U JP 3064264U JP 1999003640 U JP1999003640 U JP 1999003640U JP 364099 U JP364099 U JP 364099U JP 3064264 U JP3064264 U JP 3064264U
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mat
polyethylene
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JP1999003640U
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English (en)
Inventor
英樹 近久
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THE KOIZUMI JUTE MILLS LTD.
Original Assignee
THE KOIZUMI JUTE MILLS LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 敷設作業が簡単かつ確実にでき、美観性にも
配慮され、耐候性が高く長期間の使用に耐える地面敷設
用マットを提供する。 【解決手段】 ポリエチレン粗布4をポリエステル短繊
維主体層綿材2,3の間に挟装し、上位主体層面材3の
上に、UV剤及び着色顔料を練り込んだポリエステル短
繊維表層綿材5を重ね、表層綿材側からパンチング加工
してフェルト状のマット1に仕上げ、マット体内のポリ
エチレン粗布4からほぐされたポリエチレン繊維4aの
一部をマット下面に露出させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、地面に敷設される地面敷設用マットに関するものであり、さらに詳 しくは、造成された広い地面に植物を植栽して緑化するような時に、雑草、土壌 流出などから植物を保護し、その生育を助けるために長期的に敷設される地面敷 設用マットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、土を積み上げたり(盛土)、土を削ったり(削土)して形成された 造成地では、法面に新しい土壌(地面)が露出して景観が好ましくないばかりで なく、地盤が軟弱になる。そこで、法面を押し固めた後にコンクリートを吹き付 けて法面を保護する場合が多い。しかし、コンクリートを吹き付けて固めた法面 は、美観が著しく損なわれ、自然環境保護の立場からも望ましいものとは言えな い。
【0003】 最近では、コンクリートの吹き付けに代わって法面に植物を植栽することが普 遍化している。法面に植栽された植物は、その根が土壌の中を縦横に張って地盤 を強化するともに景観保護の一石二鳥の効果が得られる。
【0004】 また、法面に植物を植栽するに当たって、表土の飛散や崩壊、流出を防ぎ、雑 草を生え難くし、夏場の高温、乾燥から作物を守るために、予め、マルチング材 を敷設することも行われている。このマルチング材としては、従来より、稲藁を 束ねたものが一般的であったが、近年では、黄麻を原料としてフェルト状に加工 した植生マットも広く使用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記するように、稲藁を束ねた種類のマルチング材は、広い面積の地面に敷設 するのが非常に面倒で、多くの人手と時間を必要とし、施行性に難点がある。ま た、黄麻を原料としてフェルト状に加工した植生マットは、生産工場からロール 巻マットの形で提供されるので、容易に均一に敷設することができて施行性は良 いが、材質的に耐久性に欠ける。また、マットの敷設現場で、隣り合うマット縁 部の接合は、接着材等を使用して作業員の手作業で行われているため、マット縁 部の接合強度にむらを生じ易く、強風等で接合部分から破綻を生じ易い等の課題 があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記するような課題を解決するために、本考案の地面敷設用マットは、ポリエ チレン粗布を中間に挟装したポリエステル短繊維主体層綿材の上に、UV剤及び 着色顔料を練り込んだポリエステル短繊維表層綿材を重ね、ニードルパンチ機に 掛けて表層綿材側からパンチング加工してフェルト状のマットに仕上げ、ポリエ チレン粗布からほぐされたポリエチレン繊維の一部をマット下面に露出させたこ とを特徴とする。
【0007】 この本考案のマットによれば、生産工場から出荷された所定幅のロール巻マッ トを敷設現場に持ち込んで法面上に巻き戻して拡げ、隣り合うマット縁部を重ね 、この部分に温度コントロールされた熱風を吹き付けると、接合部の上位マット 下面に露出するポリエチレン繊維が溶融軟化し、これが下位マット面に入り込ん で絡まる形で固化し、マット縁部は均一に確実に接合される。従って、従来の黄 麻を原料にしてフェルト状に加工した植生マットのように、マット縁部を接着材 等を使用して作業員の手作業で接合するような面倒がなく、作業性及び施工性を 格段に向上できる。また、本考案のマットでは、マット縁部の接合部は、接合む らがなく均一な接合強度が得られるので、強風等で接合部分から破綻を来すよう なこともなく、長期に亘って安定性も高い。
【0008】 また、本考案のマットは、上下に2分した形のポリエステル主体層綿材の間に ポリエチレン粗布を挟み込み、これに表層綿材を加えた4層構造でパンチング加 工してフェルト状のマットに仕上げるので、引張り強度、引裂き強度など重要な 物性値が高く、しかも、密度が高く耐圧性に優れており、厚さの保持率の高いマ ットが得られる。
【0009】 また、本考案のマットで、直接的に外気にさらされるポリエステル短繊維から なる表層綿材の表面には、紫外線をカットするUV剤が練り込まれ、ポリエステ ル繊維自体も耐候性が高いので、長期間の使用に耐える。さらに、この表層綿材 表面には、UV剤とともに着色顔料が練り込まれ、この顔料として緑色顔料を使 用すると、マットが敷設された法面は、遠くから見てあたかも芝生が植生された ような印象を与えるので、自然環境保護の立場から景観が損なわれることもない 。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案の実施の形態を示す地面敷設用マットの断面図である。
【0012】 図において、マット1は、上下に2分した形のポリエステル短繊維主体層綿材 2,3の間にポリエチレン粗布4を挟み込み、その上位主体層綿材3の上に、ポ リエステル短繊維表層綿材5を重ねた4層構造からなる。
【0013】 ポリエステル短繊維主体層綿材2,3は、単繊維5〜15d(デニール)、繊 維長51〜76mm程度のものを使用し、公知の手法で不織布化したものである。
【0014】 ポリエチレン粗布4は、100d(デニール)のフラットヤーンを使用し、布 密度6〜10本/インチ程度に公知の織機で織られたものである。
【0015】 ポリエステル短繊維表層綿材5は、単繊維5〜200d(デニール)、繊維長 76mm前後のものを使用して公知の手法で不織布化したもので、この表層綿材5 の表面部分5aに、予め、紫外線をカットするUV剤と美観性を考慮して緑色の 着色顔料が公知の手法により練り込まれている。
【0016】 上記の主体層綿材2,3と表層綿材5の厚さ関係は、ポリエチレン粗布4を挟 む主体層綿材2,3の内、その下位主体層綿材2の厚さを、上位主体層綿材3の 厚さより若干分厚くし、この上位主体層綿材3上に表層綿材5を重ねた厚さが、 ほぼ下位主体層綿材2の厚さと同じになるようにしている。つまり、マット1と しての引張り強度及び引裂き強度を大きく左右するポリエチレン粗布4をマット 中央付近に位置させている。なお、マット1の目方としては、1700g/m2程 度のものである。
【0017】 上記の4層構造のマット1は、公知のニードルパンチ機に掛けて厚みが10mm になるまでパンチング加工を施し、各綿材2,3,5の各繊維を相互に充分に絡 ませてフェルト状に一体化するとともに、ポリエチレン粗布4はパンチング加工 によりほぐされたポリエチレン繊維4aの一部が下位主体層綿材2を突き抜ける 形でマット下面に露出してフェルト状のマット1に仕上がる。なお、この場合の マット1の大きさは、実用面から30〜220cm幅にカットしてロール巻マット にして工場出荷される。
【0018】 マット1の敷設現場では、地面にロール巻マットを巻き戻して拡げ、隣り合う マット縁部を適宜幅で重ね、この部分にプロパンガス又は電熱ヒータ(ライスタ ー)からに温度コントロールされた熱風(約250〜400℃)を吹き付けて加 熱すると、上位マット下面に露出するポリエチレン繊維4a(融点130℃)と ポリエステル綿の表面の一部(融点250℃)が互いに溶融軟化してこれが他方 の下位マット上面に入り込んで絡まる形で固化し、強固に接合される。
【0019】 なお、この熱風の加熱で主体層綿材2,3の全体が溶融変形を起こすようなこ とはない。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案の地面敷設用マットによれば、耐候性の高いポリ エステル資材の使用で長期間の使用に耐える。また、隣り合うマット縁部の接合 は、持ち運びに便利なプロパンガス又は電熱ヒータ(ライスター)からの温度コ ントロールされた熱風を吹き付け、マット体内からマット下面に露出するポリエ チレン繊維を溶融軟化させて熱融着により接合するので、施工性に優れ、造成さ れた広い地面に対しても敷設作業が簡単で短時間にできる。また、マット表面は 緑色の着色してあると、美観性に優れ、景観保護効果も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す地面敷設用マットの
断面図である。
【符号の説明】
1 マット 2 ポリエステル短繊維主体層綿材 3 ポリエステル短繊維主体層綿材 4 ポリエチレン粗布 4a ポリエチレン繊維 5 ポリエステル短繊維表層綿材 5a 表層綿材表面部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 近久 英樹 大阪府大阪市西区京町堀1丁目8番33号 小泉製麻株式会社 営業本部内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン粗布を中間に挟装したポリエ
    ステル短繊維主体層綿材の上に、UV剤及び着色顔料を
    練り込んだポリエステル短繊維表層綿材を重ね、ニード
    ルパンチ機に掛けて表層綿材側からパンチング加工して
    フェルト状のマットに仕上げ、ポリエチレン粗布からほ
    ぐされたポリエチレン繊維の一部をマット下面に露出さ
    せたことを特徴とする地面敷設用マット。
JP1999003640U 1999-05-26 1999-05-26 地面敷設用マット Expired - Lifetime JP3064264U (ja)

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