JP3064127B2 - 火山灰吸着剤及びその製造方法 - Google Patents

火山灰吸着剤及びその製造方法

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JP3064127B2
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排水中のホスフィン酸
イオン、ホスホン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオ
ン、重金属イオン(鉛イオン)等の有害イオンを吸着除去
するために有効な火山灰吸着剤及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術・課題】電子部品等に広く利用されている
金属めっき処理において、排水の浄化が問題となってい
る。例えば、富栄養化現象の原因物質の1つであるリン
酸を含む化学薬品等が各種めっき工程で使用されてい
る。特に化学ニッケルめっきではホスフィン酸イオンは
ニッケルイオンを還元してホスホン酸イオンとなり、ニ
ッケルが析出する。従って、この排水中には、ホスフィ
ン酸イオン、ホスホン酸イオン等が存在している。これ
らのイオンは酸化処理してオルトリン酸イオンとし、更
に化学薬品等を添加して沈澱除去する方法や吸着除去す
る方法が行われている。
【0003】吸着除去に使用する吸着剤として、リン吸
着特性を有する火山灰土壌について検討がなされてい
る。火山灰土壌自身は水中で容易に破壊してしまう欠点
があり、その改善策として、火山灰土壌を(1)造粒後高
温で熱処理したり、(2)結合剤を添加して造粒する方法
や、(3)湿式粉砕後圧縮成形してこれを解砕造粒する方
法が採られている。
【0004】例えば、(3)湿式粉砕後圧縮成形してこれ
を解砕造粒する方法として特公平4−21538号公報に
は、膠質土をミックスマラー型混練機により線圧10t
/cmまで加圧力で加圧混練して予備圧縮し、この予備
圧縮した原料を自然風乾により水分を5〜25%にコン
トロールし、もって造粒原料とし、該造粒原料をブリケ
ットマシンにより線圧2.0〜5.0t/cmの加圧力で
加圧成形して1mm以上の大きさに造粒するか、若しく
は造粒原料を平滑ロールにより線圧2.0〜5.0t/c
mの加圧力で平板上に成形した後粉砕機にかけて粉砕
し、0.5mm以上の大きさのものを篩別することを特
徴とするリン化合物吸着用粒土の製造方法が開示されて
いる。
【0005】しかし、上記(1)の方法は多量のエネルギ
ーを消費し、(2)は余分な資材を必要とし、更に結合剤
により使用範囲が限定されるという欠点がある。また、
(3)による造粒物はバリを有し、割れ易く不規則な形状
のため流動性が悪く、吸着設備等を傷付け易く、カラム
法等に適さないという欠点がある。
【0006】上述のようにホスフィン酸イオン、ホスホ
ン酸イオン等についての経済的に有利かつ有効な除去方
法は見出されておらず、従って、排水による富栄養化現
象は更に促進されているのが現状である。
【0007】従って、本発明の目的は、上述の課題を解
決すると共に嵩比重が小さくても水中破壊が少なく、低
コストの球状であることを特徴とする火山灰吸着剤及び
その製造方法を提供し、この火山灰吸着剤を使用するこ
とによりカラム法等でのホスフィン酸イオン、ホスホン
酸イオン等の吸着除去ができ、排水処理を簡易化するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る火山灰吸着
は、Si18〜24%、Al23〜29%、Fe1〜
5%の化学組成を有し、アロフェンを主成分とする火山
灰土壌を造粒して得られる実質上添加剤を含まない嵩比
重0.5〜0.7、水中破壊率25%以下の球状造粒物よ
りなることを特徴とする。
【0009】また、上記火山灰吸着剤は、Si18〜2
4%、Al23〜29%、Fe1〜5%の化学組成を有
し、アロフェンを主成分とする火山灰土壌の水分を24
〜37%に調整して混合撹拌型造粒機により造粒し、そ
の後乾燥することを特徴として製造することができる。
【0010】
【作用】本発明の火山灰吸着剤は、風乾または強制乾燥
した火山灰土壌を原料とし、水分を24〜37%に調整
し、または必要に応じて水分を補給し混合撹拌型造粒機
により最大周速40m/秒以下で造粒し、得られた造粒
物の嵩比重が0.5〜0.7で、水中破壊率が25%以下
の球状で実質上添加剤を含まないことを特徴とするもの
である。
【0011】本発明の火山灰吸着剤の製造方法におい
て、水分が上述の範囲を超える場合には収率が極端に低
下し、または付着等の問題により所望する嵩比重の火山
灰球状土壌が得られなくなる。また、得られた火山灰球
状土壌の嵩比重が0.5より小さいと、水中破壊が極端
に増加してくることによが実験結果により判り、0.7
より大きいものは混合撹拌型造粒機での造粒操作が難し
くなるために好ましくない。
【0012】
【実施例】実施例1〜2及び比較例1 火山灰土壌は、山梨県八ケ岳山麓の地表面下1.5〜2.
5mの黄褐色土壌(Si22%、Al26%、Fe3%)
を用い、多量に含んだ水分を風乾し、水分を23〜33
%に調整してヘンシェル型ミキサーにより造粒した。こ
れを乾燥してその中から篩分けした火山灰吸着剤につい
て諸特性を測定した結果を表1に示す。
【0013】比較例2 造粒時にPTFE樹脂を結合剤として外掛で3%添加
し、乾燥後焼成して得られたものである。
【0014】参考例 乾燥した火山灰土壌の中から3mm以下のものを篩分け
し、その諸特性を測定した。
【0015】
【表1】
【0016】*1:造粒時水分は、造粒後の火山灰吸着
を120℃で3時間処理して求めたものである。 *2:吸着量1は、H3PO3及びH3PO2を用いてリン
として100mg/リットルの試験液を調製し、直径1
〜3mmの火山灰吸着剤3gを充填したカラムに試験液
を1mL/分の流速で通してフラクションコレクターで
流出液を採取した。この流出液は高周波プラズマ発光分
光分析装置により検量線法で分析してリンの吸着量を求
めた。 *3:吸着量2は、H3PO3及びH3PO2を用いてリン
として500mg/リットルの試験液を調製し、直径1
〜3mmの火山灰吸着剤3gを充填したカラムに試験液
1mL/分の流速で通してフラクションコレクターで流
出液を採取した。この流出液は高周波プラズマ発光分光
分析装置により検量線法で分析してリンの吸着量を求め
た。 *4:水中破壊率は、200ml共栓付三角フラスコに
4〜5mmの火山灰吸着剤15gを分取し、100gの
蒸留水を加えて振幅5cm、300サイクル/分で2時
間処理後、6メッシュの篩上に取り水洗して150℃で
乾燥して秤量し、破壊重量率を算出した。 *5:圧壊強度は、直径3〜5mmの火山灰吸着剤につ
いて直径6mmのロッド棒で圧縮し、破壊した時の荷重
である。 *6:この吸着量は、H3PO3及びH3PO2を用いてリ
ンとして100mg/リットル、500mg/リットル
の試験液を調製し、乾燥した火山灰土壌0.5gを共栓
付三角フラスコに取り、試験液を加えて撹拌しながら4
8時間処理した。次に、上澄みを濾過して高周波プラズ
マ発光分光分析装置により分析してリンの吸着量を求め
た。
【0017】
【発明の効果】本発明の火山灰吸着剤は、嵩比重が小さ
くても水中崩壊が少なく、更に、火山灰土壌を原料とし
ているために低コストであり、この火山灰吸着剤を使用
することによりカラム法等でのホスフィン酸イオン、ホ
スホン酸イオン等の効率的な吸着除去ができ、排水処理
を簡易化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 和夫 山梨県西八代郡市川大門町1527 (56)参考文献 特開 平3−267144(JP,A) 特開 平2−21941(JP,A) 特開 昭62−180750(JP,A) 特開 平3−68445(JP,A) 特開 昭60−129138(JP,A) 特開 昭57−24635(JP,A) 特公 昭42−24307(JP,B1) 特公 昭49−9311(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 20/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si18〜24%、Al23〜29%、
    Fe1〜5%の化学組成を有し、アロフェンを主成分と
    する火山灰土壌を造粒して得られる実質上添加剤を含ま
    ない嵩比重0.5〜0.7、水中破壊率25%以下の球状
    造粒物よりなることを特徴とする火山灰吸着剤
  2. 【請求項2】 請求項1記載の火山灰吸着剤の製造方法
    において、Si18〜24%、Al23〜29%、Fe
    1〜5%の化学組成を有し、アロフェンを主成分とする
    火山灰土壌の水分を24〜37%に調整して混合撹拌型
    造粒機により造粒し、その後乾燥することを特徴とする
    火山灰吸着剤の製造方法。
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