JP3063958U - 靴の乾燥剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にブーツ、長靴などは使用時の汗などによ
る湿気が乾きにくく、従来の靴乾燥剤を使用しても乾燥
が遅く、良いものが求められていた。 【解決手段】 乾燥剤などを通気性の袋に入れて靴の乾
燥用に併するとき、乾燥剤の入った袋を折れ曲がる構造
にし、それぞれを靴底部と、脚部に入れるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本考案は靴の内部を迅速に乾燥させるための靴の乾燥剤に関し、詳しくは、靴 の内部が特に乾燥しにくいブーツ、長靴などの内部を迅速に乾燥させるのに好適 な靴の乾燥剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

靴は使用中の汗や雨などで常に内部が湿っており、衛生上好ましくなく、不快 な臭気の原因にもなっていた。使用後に靴の内部を乾燥させるために、乾燥剤を 一つの通気性の袋に入れて、これを靴の内部に入れる方法は通常行われているが 、特に、ブーツ、長靴などの場合、靴の内部の乾燥が遅く、十分に乾燥させるの に長い時間が必要であった。

【０００３】

【考案が解決しようととする課題】

使用後の靴の内部を乾燥させるために、乾燥剤を一つの通気性の袋に入れて、 これを靴の内部に入れる方法を用いた場合、特にブーツ、長靴などの場合、靴の 内部の乾燥が遅く、十分に乾燥させるのに長い時間が必要で、その改善が求めら れていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者ら上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、乾燥剤などを入れる袋の 形状を特定する事により、特にブーツ、長靴などの脚部の長い靴のみならず、短 靴においても内部の乾燥が迅速に行われることを見出し本考案に到達した。

【０００５】 即ち本考案は、乾燥剤などを通気性を有する袋に入れ、こ れを靴の内部に入れて靴を乾燥させるに際し、乾燥剤などを入れた袋が容易に折 れ曲がるようにし、折り曲げ部の前後部をそれぞれ靴の底部と脚部に納められる ようにした、靴の乾燥剤を提供するものである。

【０００６】 乾燥剤などを入れた袋が容易に折れ曲がるようにするため には、あらかじめ袋の折れ曲がる部分にヒートシール、ミシン縫いなどを入れて おき、乾燥剤などを底部用と脚部用に２分して入れてもよく、乾燥剤などが入っ た底部用と脚部用の２つの袋を折り曲げ可能な材料で接続し、容易に折れ曲がる ようにしてもよく、乾燥剤などを一つの袋に入れ、折り曲げ部を袋の上からひも 状のもので絞り込んで折れ曲がるようにしてもよく、袋をひょうたん型にし、底 部用と脚部用の間を比較的細くし、ここで曲がるようにしてもよい。底部と脚部 が折れ曲がる状態でつながっておればよく、これらに限定されるものではない。 底部と脚部に分かれているものを使っても同様の効果を得ることは可能であるが 、底部の出し入れがしにくいとか、左右合わせて４ヶになり取り扱いが煩雑にな るなど好ましくない点が多く、底部と脚部がつながっていることが実用上好適で あり、本考案の特徴の一つである。

【０００７】 本考案に用いられる乾燥剤は水分を吸収するものであれば 何でも使用可能で、例えばシリカゲル、ゼオライト、セピオライト、生石灰、塩 化カルシウム、吸水性高分子などがあげられるがこれらに限定されるものではな い。特にシリカゲル、ゼオライト、セピオライト、吸水性高分子などが使いやす く、本考案に適する。 脱臭剤としては例えば活性炭、消臭剤、臭気分解剤などを用いてもよい。また、 必要により防かび剤を配合しても良い。

【０００８】 本考案に用いられる乾燥剤を入れる袋は通気性のあるもの なら使用可能である。例えば不織布、布、紙、通気性の有るように加工した樹脂 フィルムなどがあげられるがこれらに限定されるものではない。また、必要によ り防かび処理をしてもよい。袋の形状は特定されるものではないが、靴の形状に 合わせて細長いものが使用される。デザイン上、足の形状に似たものでもよく、 長方形でもよく、長方形で、つま先部分を丸くしてもよく、何かを形取ったデザ インでもよく、何ら限定されるものではない。一般的には靴底部は幅３〜１５ｃ ｍ、長さ６〜３０ｃｍ、好ましくは幅５〜１２ｃｍ、長さ１０〜２５ｃｍで、脚 部は幅３〜１５ｃｍ、長さ５〜５０ｃｍ、好ましくは幅５〜１２ｃｍ、長さは５ 〜３０ｃｍのものが使用される。

【０００９】 本考案の目的とするところは靴の乾燥、脱臭であるが、乾 燥剤の形状を靴の形状に近づけることにより、靴の型くずれ防止用にも効果を持 たせることが出来る。

【００１０】

【実施例】

サイズ ２３．５ｃｍ、脚部の長さ ２５ｃｍの革製ブーツのつま先部分に湿 った布地（デニム、１０ｃｍ×１０ｃｍ）を二つ折りにして入れ、次に乾燥剤を 入れ、時間による重量変化を測定し、含水量の変化を求めた。不織布の袋の形状 は、底部用が、７ｃｍ×１７．５ｃｍ、脚部用が７ｃｍ×１３ｃｍで両者の境界 はヒートシールになっている。乾燥剤はシリカゲルで、底部が１１０ｇ、脚部は ９０ｇである。乾燥テストの結果は表１に示した。

【００１１】

【比較例１】 実施例１と同様に実施した。乾燥剤は底部用のみで、袋の形状は７．５ｃｍ× ２１ｃｍ、乾燥剤はシリカゲル１２０ｇである。乾燥テストの結果は表１に示し た。

【００１２】

【比較例２】 実施例１と同様に実施した。ただし、乾燥剤は使用しなかった。乾燥テストの 結果は表１に示した。

【００１３】

【００１４】

【考案の効果】

本考案の靴の乾燥剤は、乾燥剤を入れる袋を特定の形状にすることにより、特 にブーツ、長靴などの内部を早期に、しかも十分に乾燥させうるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】底部と脚部をヒートシールにより分けた袋を使
用した場合の斜視図である。

【図２】一つの袋を使用し、リボンを結んで折れ曲がる
ようにした場合の斜視図である。

【符号の説明】

１ ヒートシール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気性を有する袋に乾燥剤または乾燥剤
   と脱臭剤を入れたものを靴の内部に入れ、靴の乾燥、脱
   臭に使用するに際し、乾燥剤などを入れた袋が容易に折
   れ曲がり、折り曲げ部の前後部をそれぞれ靴の底部と脚
   部に納めることが出来ることを特徴とする靴の乾燥剤