JP3063884U - サポ―タ付き下着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膝にサポータ機能を付与し、履きやすいタイ
ツ等からなる下着を提供する。 【解決手段】 タイツ等からなる下着１の膝部２にパイ
ル編組織Ｐ１を設け、膝を保温するようにしたサポータ
付き下着１と、またタイツ等からなる下着１の膝部２に
前面２ａにパイルの部分パイル編組織ｐ１を設け、膝を
保温するようにしたサポ−タ付き下着１と、さらにタイ
ツ等からなる下着の膝部にパイル編組織と部分パイル編
組織とを設け、該膝部の屈曲後面で部分パイル編組織の
パイル糸を切断し、膝を保温するようにしたサポータ付
き下着とを構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、サポータ付きの下着に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、膝を保温するには、下着のほかにサポータを重ね着する必要があり、こ れが嵩張って体裁も悪く、手間でもあった。

【０００３】 本考案の出願人は、先に実用新案登録第３０３５３０６号を出願したが、この 時の下半身肌着はサポータつきの肌着であった。然し、サポータ機能となる膝部 は、ゴム糸を挿通した締付組織からなっていた。

【０００４】 ところが膝を敢えて締め付けなくても、保温効果を持たせることによりサポー タ機能を付与させ、履きやすくした下着の要求があり、本考案の開発に至った次 第である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

叙上の事情に鑑み、本考案は、膝にサポータ機能を付与し、履きやすいタイツ 等からなる下着の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そのため、タイツ等からなる下着の膝部にパイル編組織を設け、膝を保温する ようにしたサポータ付き下着と、またタイツ等からなる下着の膝部に部分パイル 編組織を設け、膝を保温するようにしたサポータ付き下着と、タイツ等からなる 下着の膝部にパイル編組織と部分パイル編組織とを設け、該膝部の屈曲後面で部 分パイル編組織のパイル糸を切断し、膝を保温するようにしたサポータ付き下着 にして、上記の課題を解決した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に本考案のサポータ付き肌着を、以下図面に基づいて、一実施例をあげて詳 細に説明する。図１は、本考案のロング丈サポータ付き婦人用タイツからなる下 着を裏返えした状態の一実施例を示す平面図である。図２は、図１の婦人用タイ ツの背面図である。図３は、本考案の膝部が凸状くの字に折曲したロング丈サポ ータ付き紳士用タイツからなる下着を裏返えした状態の一実施例を示す平面図で ある。図４は、本考案のロング丈サポータ付き紳士用タイツからなる下着のパイ ル頂部を起毛し裏返えした状態の一実施例を示す斜視図である。図５は、本考案 の７分丈サポータ付き紳士用タイツからなる下着を裏返えした状態の一実施例を 示す平面図である。図６は、本考案の７分丈サポータ付き婦人用タイツからなる 下着のパイル頂部を起毛し裏返えした状態の一実施例を示す平面図である。図７ は、図６の婦人用タイツの背面図である。図８は、本考案の７分丈サポータ付き 婦人用タイツからなる下着にパイル編組織と部分パイル編組織とを設け、部分パ イル編組織のパイル糸を切断し、膝部を裏起毛組織にした裏返えした状態の一実 施例を示す平面図である。図９は、図８の婦人用タイツの背面図である。

【０００８】 本考案に使用される編機は、Ｂ式等の丸編機が広く使用できる。即ち、編目は 横のコース方向Ｃに編成され、編地は縦のウェール方向Ｗに巻き取られる。図１ ，２は、本考案のロング丈サポータ付き婦人用タイツからなる下着１を裏返えし た状態の一実施例を示している。タイツ１の膝部２は、前面２ａの膝小僧側を部 分パイル編組織ｐ１にしてパイルを付与し、後面２ｂの屈曲側は平編にしてパイ ルを設けないことによる、サポータ機能の付与で保温している。このタイツ１は 両足部３，３と前立部４と襠部５とバンド部６を、組み合わせ縫製Ｓして仕上げ たものである。

【０００９】 本考案でいう部分パイル編組織とは、コース方向Ｃの一周全部をパイル編組織 にするのではなく、例えば膝部の保温したい前面２ａだけをパイル編組織にし、 屈曲側の膝部の後面２ｂはパイル編組織にせず、平編組織のままにすることを、 部分パイル編組織ｐ１と称するようにしたのである。

【００１０】 タイツ１は、両裾部分７，７はゴム糸を挿通した締付組織になっているが、本 考案のサポータ機能を付与した膝部２には、ゴム糸を挿通しないで締め付けず、 代わりにパイル編組織Ｐ１で保温するようにしている。パイル編組織の表糸とし ては、アクリル・ナイロン・毛・綿・絹等各種繊維の天然糸や合繊糸や混紡糸が 使用できる。また添糸には、ポリウレタン弾性糸を使用している。

【００１１】 図３は、本考案の膝部が凸状くの字に折曲したロング丈サポータ付き紳士用タ イツからなる下着１１を裏返えした状態の一実施例を示している。タイツ１１の 膝部１２は、凸状くの字１８に折曲させ、屈伸が楽になしうるようにしている。 また膝部１２は、パイル編組織Ｐ２にしてサポータ機能を付与し保温している。

【００１２】 図４は、本考案のロング丈サポータ付き紳士用タイツからなる下着２１を裏返 えした状態の一実施例を示している。タイツ２１の膝部２２は、パイル編組織の パイル編組織Ｐ３のパイル頂部を起毛したパイル裏起毛組織Ｎ１にして、保温効 果の特によいサポータ機能を有するものにしている。

【００１３】 図５は、本考案の７分丈サポータ付き紳士用タイツからなる下着３１を裏返え した状態の一実施例を示している。タイツ３１の膝部３２は、パイル編組織Ｐ４ にしてサポータ機能を付与している。

【００１４】 図６，７は、本考案の７分丈サポータ付き婦人用タイツからなる下着４１を裏 返えした状態の一実施例を示している。タイツ４１の膝部４２は、前面４２ａの 膝小僧側を部分パイル編組織ｐ５にしてパイルを付与しそのパイル頂部を起毛し たパイル裏起毛組織Ｎ２にし、後面４２ｂの屈曲側は平編にしてパイルと起毛を 設けない、サポータ機能の付与で保温している。

【００１５】 図８，９は、本考案の７分丈サポータ付き婦人用タイツからなる下着５１に、 パイル編組織Ｐ６と部分パイル編組織ｐ７とを設け、膝部の前面５２ａの部分パ イル編組織ｐ６のパイ糸を、膝部の後面５２ｂで切断５９している。そして、パ イル編組織Ｐ６をパイル裏起毛組織Ｎ３にし、膝部前面５２ａの部分パイル編組 織ｐ７をパイル裏起毛組織ｎ３にし、膝部後面５２ｂの平編組織も裏起毛組織ｎ ４にしている。このように裏起毛は、パイル編組織にしてパイル頂部を起毛する ものに限られることなく、平編組織の部分をそのまま起毛する場合もある。本実 施例では、パイル編組織Ｐ６と部分パイル編組織ｐ６との組み合わせ組織の例を 示したが、膝部５２の全部をパイル編組織又は部分パイル編組織にすることもで きる。また、本実施例では、パイル編組織を裏起毛組織Ｎ３，ｎ３，ｎ４にた例 を示したが、パイル編のままで裏起毛しないようにすることもできる。

【００１６】 以上の実施例は、一例を示したものにすぎない。即ち、膝部を直線状のものに するか或いは凸状くの字のものにするか、またパイル編組織のままにするか或い は裏起毛組織にするか、さらにロング丈にするか或いは７分丈にするか、そして 紳士用か婦人用か、さらにまた膝の屈曲側をパイル編組織にするかパイル糸を切 断するか否かは、全ての組合せが可能である。即ち、本考案のタイツ等は、幅広 く商品を展開しうる有用且つ実用的なものである。

【００１７】 なお本考案でタイツ等としたのは、ズボン下やレギンス等の名称のものや、婦 人用のフルロング型ガ−ドル等も含むからである。またタイツは、ロング丈と７ 分丈としたのは、５分丈では膝部に当たらないからである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案のタイツ等は、パイル或いは起毛によつて膝の患部を保温し、サポータ 機能を兼用することができる。

【００１９】 本考案のタイツ等は、これを着用するとサポータを重ね着する必要がなく、着 用が簡単で、嵩張ることもなく、体裁のよい体型を維持することができる。

【００２０】 本考案のタイツ等は、締付部を設けていないので、履きやすいものとなってい る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のロング丈サポータ−付き婦人用タイツ
からなる下着を裏返えした状態の一実施例を示す平面図
である。

【図２】図１の婦人用タイツの背面図である。

【図３】本考案の膝部が凸状くの字に折曲したロング丈
ポ−タ付き紳士用タイツからなる下着を裏返えした状態
の一実施例を示す平面図である。

【図４】本考案のロング丈サポータ付き紳士用タイツか
らなる下着のパイル頂部を起毛した裏返えした状態の一
実施例を示す斜視図である。

【図５】本考案の７分丈サポータ付き紳士用タイツから
なる下着を裏返えした状態の一実施例を示す平面図であ
る。

【図６】本考案の７分丈サポータ付き婦人用タイツから
なる下着のパイル頂部を起毛した裏返えした状態の一実
施例を示す平面図である。

【図７】図６の婦人用タイツの背面図である。

【図８】本考案の７分丈サポータ付き婦人用タイツから
なる下着にパイル編組織と部分パイル編組織のパイル糸
を切断して膝部を裏起毛組織にし、裏返えした状態の一
実施例を示す平面図である。

【図９】図８の婦人用タイツの背面図である。

【符号の説明】

１ サポータ付き下着 ２ 膝部 ２ａ 膝部の前面 ２ｂ 膝部の後面 ３ 両足部 ４ 前立部 ５ 襠部 ６ バンド部 ７ 両裾部分 １１ サポータ付き下着 １２ 膝部 １８ 凸状くの字の折曲 ２１ サポータ付き下着 ２２ 膝部 ３１ サポータ付き下着 ３２ 膝部 ４１ サポータ付き下着 ４２ 膝部 ４２ａ 膝部の前面 ４２ｂ 膝部の後面 ５１ サポータ付き下着 ５２ 膝部 ５２ａ 膝部の前面 ５２ｂ 膝部の後面 ５９ パイル糸の切断端 Ｃ コ−ス方向 Ｄ 編目の間隔 Ｎ１ パイル裏起毛組織 Ｎ２ パイル裏起毛組織 Ｎ３ パイル裏起毛組織 ｎ３ 部分パイル裏起毛組織 ｎ４ 部分裏起毛組織 ｐ１ 部分パイル編組織 Ｐ２ パイル編組織 Ｐ３ パイル編組織 Ｐ４ パイル編組織 ｐ５ 部分パイル編組織 Ｐ６ パイル編組織 ｐ７ 部分パイル編組織 Ｓ 縫製 Ｗ ウェール方向

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タイツ等からなる下着の膝部にパイル編
   組織を設け、膝を保温するようにしたことを特徴とする
   サポータ付き下着。
2. 【請求項２】 タイツ等からなる下着の膝部に部分パイ
   ル編組織を設け、膝を保温するようにしたことを特徴と
   するサポータ付き下着。
3. 【請求項３】 タイツ等からなる下着の膝部にパイル編
   組織又は部分パイル編組織もしくはパイル編組織と部分
   パイル編組織との両組織の組み合わせ組織を設け、該膝
   部の屈曲後面で部分パイル編組織のパイル糸を切断し、
   膝を保温するようにしたことを特徴とするサポータ付き
   下着。
4. 【請求項４】 膝部が、凸状くの字に折曲してなる請求
   項１または２記載のサポータ付き下着。
5. 【請求項５】 膝部が、裏起毛組織からなる請求項１乃
   至４のいずれかに記載のサポータ付き下着。
6. 【請求項６】 下着が、ロング丈または７分丈からなる
   請求項１乃至５のいずれかに記載のサポータ付き下着。