JP3063617U - 在宅用ベッドリクライニング化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作機構のついていない既存の在宅用ベッド
を電動式リクライニングベッドに改造するリクライニン
グ機構および駆動装置で、ベッド更新の際の廃棄物の減
少、使用者の体形に合ったリクライニングベッドの提供
を計る。 【構成】 リクライニング化装置１０は、本体を構成す
るフレーム１１と、電動アクチュエータ１２と、フレー
ム１１に固定された前部固定支持金具１４、中間固定支
持金具１６、後部固定支持金具１８、各固定支持金具に
ピン２６を介して取付けられた頭部作用ロッド２０、脚
部作用ロッド２２、頭部作用ロッド２０と脚部作用ロッ
ド２２にピン２６を介して取付けられた連結棒２４、頭
部作用ロッド２０に押されて起伏する頭部床板２８、脚
部作用ロッド２２押されて起伏する脚部床板３０、フレ
ーム１１に固定された中間床板３２、及びフレーム１１
を支持する脚３４によって構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、動作機構のついていない既存の在宅用ベッドを電動式リクライニン グベッドに改造するリクライニング機構および駆動装置を提供する。

【０００２】 さらに、使用者の体形に合わせてリクライニングベッドの脚部起し板の折り曲 げ長さが変更できる構造となっており、使用者が使用時に苦痛を感じないリクラ イニング機構および駆動装置を提供する。

【０００３】

【従来の技術】

動作機構のついていない在宅用ベッドは、図１に示されるようなもので、化粧 板を兼ねた枕板１０２、足板１０４および側板１０６でベッド本体が構成されて いる。このベッド本体の上に床板１０８が配置されている。またこの床板１０８ 上にはマットレス１１０が載せられる構造になっている。このような動作機構の ついていないベッドを使用している人が高齢や障害などの理由でリクライニング が可能なベッドを希望する場合、現在使用している動作機構のないベッドを廃棄 した上で新たにリクライニング機構のついたベッドを購入する必要がある。

【０００４】 また、リクライニング機構付ベッドの脚部起し板の折り曲げ長さは標準体形に 合わせた寸法で構成されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち現在使用している動作機構のないベッドを廃棄 する場合、ベッド本体とマットレスは別々の廃棄物として扱われる。そのため廃 棄費用が大きなものとなる。

【０００６】 また、新規に購入するリクライニングベッドにおいては、廉価なものでは外観 が簡素化されており周囲の家具や調度品との調和が取れなくなり視覚的な安心感 を阻害するものとなってしまう。外観を動作機構のないベッド同様に仕上げたも のもあるがこの種類のリクライニングベッドは大変高価なものとなってしまう。

【０００７】 さらにリクライニング機構付ベッドの脚部起し板の折り曲げ長さは日本人標準 体形に合わせた寸法で構成されている。そのため、使用者の体型によっては脚部 起し板の折り曲げ部が使用者の膝以外の位置に当たる場合があり、使用者に苦痛 を与える場合がある。

【０００８】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり その目的とするところは、動作機構のないベッドからリクライニングベッドに変 更する際に、外観は動作機構のないベッドと同等でありかつ価格は廉価なリクラ イニングベッドと同等となるものであるとともに、変更の際に発生する廃棄物が 少なくなるリクライニング化装置を提供しようとするものである。

【０００９】 さらに使用者の体形に合わせて脚部起し板の折り曲げ長さが変更できる構造に なっており、使用者が長時間苦痛を伴わずに使用できるリクライニング化装置を 提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記問題を解決するために、本考案におけるリクライニング化装置はベッドの 外観部として変更前の動作機構のないベッドの脚部及び枕板を使用し、このほか の部位、床板及びマットレスを除去した際に生じる空間に完全に収まるように床 面から床板までの高さ及び床面の幅が調整可能な形状となっている。

【００１１】 また外観部として変更前の動作機構のないベッドの脚部及び枕板を使用するた め、本考案におけるリクライニング化装置が外部より直接俯瞰されることはなく 、よって一切の装飾品は使用しない外観となっている。

【００１２】 以上のように変更前の動作機構のないベッドの脚部及び枕板を外観部として再 利用するため、廃棄品の量も大きく減少することとなっている。

【００１３】 さらに脚部起し板の折り曲げ長さが変更できる構造とするために、脚部起し板 の折り曲げ支点の位置が変更できる構造となっている。

【００１４】

【実施例】

図２は、本考案に対応するリクライニング化装置の実施例を示している。本実 施例のリクライニング化装置１０は、本体を構成するフレーム１１と、電動アク チュエータ１２と、フレーム１１に固定された前部固定支持金具１４、中間固定 支持金具１６、後部固定支持金具１８、各固定支持金具にピン２６を介して取付 けられた頭部作用ロッド２０、脚部作用ロッド２２、頭部作用ロッド２０と脚部 作用ロッド２２にピン２６を介して取付けられた連結棒２４、頭部作用ロッド２ ０に押されて起伏する頭部床板２８、脚部作用ロッド２２押されて起伏する脚部 床板３０、フレーム１１に固定された中間床板３２、及びフレーム１１を支持す る脚３４によって構成されている。

【００１０】 図３は図２のリクライニング化装置１０のアクチュエーター１２を作動させて 、実際にリクライニングを行った場合の概リクライニング化装置の形状を示して いる。

【００１１】 図４は概リクライニング化装置１０を既存の在宅ベッド１００のベッド本体の 内部へ設置した状態を示している。

【００１２】 図５は概リクライニング化装置１０の脚部長さ調整機構の実施例を示している 。脚本体３４および脚本体３４の下部に施されたネジ部にねじ込まれるアジャス タボルト７２、アジャスタボルトを固定するロックナット７４を有してなり、脚 本体３４の下部に施されたネジ部にアジャスタボルト７２をねじ込み、所定の長 さに調整した後ロックナット７４にてアジャスタボルトを固定する構造となって いる。

【００１３】 図６は概リクライニング化装置１０の脚部起し板の折り曲げ長さ変更機構の実 施例を示している。脚部床板５２および５４、脚部床板５２および５４に溶接な どの方法によって取付けられた接続金具５６および５８、接続金具５６および５ ８を接続するボルト６０およびナット６２を有してなり、ボルト６０を接続金具 ５６および５８に開けられた孔のいずれに通すか選択することによって脚部起し 板の折り曲げ長さを変更することが可能となる。

【００１４】 また図６の機構５０を中間床板３２と脚部床板３０の間の接続部にも使用する ことによって、脚部起し位置の調整も合わせて可能にすることが出来る。

【００１５】 図７は概リクライニング化装置１０の幅方向に於ける長さ調整機構の実施例を 示している。ベッドの長手方向のフレーム８２に溶接などの方法によって取付け られた接続パイプ８６と、ナット９０が溶接などの方法によって取付けられた幅 方向のフレーム８４および接続パイプ８６とフレーム８４を固定するボルト８８ ナット９０を有してなり、接続パイプ８６とフレーム８４の差込量を変更するこ とでベッド幅の調整を行いボルト８８およびナット９０を用いて接続パイプ８６ とフレーム８４の差込量を固定することでベッド幅の調整が可能となる。

【考案の効果】

【００１６】 動作機構のないベッドからリクライニングベッドに変更する際に、外観は動作 機構のないベッドと同等でありかつ価格は廉価なリクライニングベッドと同等と なるものであるとともに、変更の際に発生する廃棄物が少なくなるリクライニン グ化装置が提供できる。

【００１７】 さらに使用者の体形に合わせて脚部起し板の折り曲げ長さが変更できる構造に なっており、使用者が長時間苦痛を伴わずに使用できるリクライニング化装置が 提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の在宅ベッドの斜視図である。

【図２】本考案によるリクライニング化装置実施例の正
面図である。

【図３】本考案によるリクライニング化装置実施例のリ
クライニング時の正面図である。

【図４】本考案によるリクライニング化装置を在宅ベッ
ドに組込んだときの斜視図である。

【図５】本考案によるリクライニング化装置実施例の脚
部の正面図である。

【図６】本考案によるリクライニング化装置実施例の脚
部床板折曲げ部の斜視図である。

【図７】本考案によるリクライニング化装置実施例の幅
調整部の断面図である。

【符号の説明】

１０ リクライニング化装置 １１，８２，８４ フレーム １２ アクチュエーター １４ 前部固定支持金具 １６ 中間固定支持金具 １８ 後部固定支持金具 ２０ 頭部作用ロッド ２２ 脚部作用ロッド ２４ 連結棒 ２６ ピン ２８ 頭部床板 ３０ 脚部床板 ３２ 中間床板 ３４，７０ 脚 ５０ 脚部起し板接続部 ５２，５４ 脚部床板 ５６，５８ 接続金具 ６０，８８ ボルト ６２，９０ ナット ８０ フレーム接続部 ８６ 接続パイプ １０２ 枕板 １０４ 足板 １０６ 側板 １０８ 床板 １１０ マットレス

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動アクチュエータと、該電動アクチュエ
   ータによって起伏を行う背板および足板を有してなり、
   これらの装置全体が、在宅用ベッドのマットレスおよび
   底板を外した時に生じる空間に完全に収まる形状および
   大きさを有するリクライニング化装置。
2. 【請求項２】前記リクライニング化装置で、脚部起し板
   の折り曲げ長さが使用者の体形に合わせて変更できるこ
   とを特徴とする請求項１記載の在宅用ベッドリクライニ
   ング化装置。