JP3055520U - 医療ベッド用リクライニング駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の医療ベッドに適用できるリクライニン
グ駆動装置で、看護婦及び介護者の負担軽減を図る。 【構成】 リクライニング駆動装置３０は、電動アクチ
ュエータ３２と、連結棒３４と、連結金具３６とを有し
てなり、既存の手動式リクライニング医療ベッドに配置
されていたクランク１０２と、シリンダ１０４と、直動
杆１０６とを取り外し、該装置を外すことで発生したベ
ッド裏面の空間に装着するものである。電動アクチュエ
ータ３２は連結棒３４及び連結板３６と連結ピン３８に
よって連結されている。連結棒３４は取付金具１１４に
連結ピン４０によって連結される。連結板３６は起伏レ
バー端部と固定ボルト４２によって固定されている。電
動アクチュエータ３２が起動し起伏レバー１１０が駆動
されリクライニングを行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手動式リクライニング機構が設けられた既存の医療用ベッドを電動 式医療ベッドに改造するリクライニング駆動装置を提供する。

【０００２】

【従来技術及びその課題】

手動式リクライニング機構を持つ医療ベッドは、図１に示されるようなもので 、クランク１０２の回転運動を直線運動に変換するシリンダ１０４と、このシリ ンダ１０４の直動杆１０６に連結されベッド本体１０８の一部を傾動するための 起伏レバー１１０とを有してなる。リクライニング作業はかなりの重労働であり 、病院内において多数の医療ベッドが設置されているときには、医療行為以外の 労働を頻繁に看護婦に強いることになる。また、家庭内の介護者においても同様 である。

【０００３】 なお、この労働を緩和するために、電動アクチュエータ付の医療ベッドがある が、この医療ベッドでは高額であるため、既存の手動式リクライニング機構付き 医療ベッドを廃棄してまで新規導入することはコスト上の問題がある。

【０００４】 本考案の目的は、既存の手動式リクライニング機構付き医療ベッドをそのまま 利用でき、看護婦または介護者の労働を軽減するためのリクライニング補助装置 を提供することである。

【０００５】 本考案は、第１に、電動アクチュエータと、該電動アクチュエータの固定端を 固定する支持金具、及び該電動アクチュエータのストローク端と起伏レバー端部 を連結する連結金具とを有してなり、前記支持金具が医療ベッド裏面の任意の位 置に固定できる形状であり、かつ該電動アクチュエータのストローク端と連結金 具とを連結する穴位置を変更することで起伏レバーのリクライニングに要するス トロークを該電動アクチュエータのストロークに一致させるリクライニング駆動 装置により前記課題を解決した。

【０００６】 本考案は、第２に、電動アクチュエータと、該電動アクチュエータ、連結棒、 及び連結金具とを有してなり、前記連結棒が任意の長さに変更できる形状であり 、かつ該電動アクチュエータの片方の端末と連結金具とを連結する穴位置を変更 することで起伏レバーのリクライニングに要するストロークを該電動アクチュエ ータのストロークに一致させるリクライニング駆動装置により前記課題を解決し た。

【０００７】

【作用】

第１の考案によるリクライニング駆動装置は医療ベッドに固定式のものであり 、既存の手動式リクライニング医療ベッドに配置されていたクランク、シリンダ 、及び直動杆を取り外し、該装置を外すことで発生したベッド裏面の空間に装着 される。電動アクチュエータの駆動によって起伏レバー端部が押されることでリ クライニングの駆動を行う。

【０００８】 第２の考案によるリクライニング駆動装置は医療ベッドに固定式のものであり 、既存の手動式リクライニング医療ベッドに配置されていたクランク、シリンダ 、及び直動杆を取り外し、該装置を外すことで発生したベッド裏面の空間に装着 される。電動アクチュエータの駆動によって起伏レバー端部が押されることでリ クライニングの駆動を行う。

【０００９】

【実施例】

図１は、第１の考案に対応するリクライニング駆動装置の実施例を示している 。本実施例のリクライニング駆動装置１０は、電動アクチュエータ１２と、支持 金具１４と、連結金具１６とを有してなり、既存の手動式リクライニング医療ベ ッドに配置されていたクランク１０２と、シリンダ１０４と、直動杆１０６とを 取り外し、該装置を外すことで発生したベッド裏面の空間に装着するものである 。電動アクチュエータ１２は支持金具１４及び連結板１６と連結ピン１８によっ て連結されている。電動アクチュエータ１２と連結板１６を連結する連結板１６ の穴位置は、電動アクチュエータ１２の持つストロークによって起伏レバー１１ ０が必要なリクライニング角度を確保できる位置に連結する。支持金具１４は医 療ベッド１０８のフレーム１１２に電動アクチュエータ１２の全長に合わせた任 意の位置に固定される。連結板１６は起伏レバー１１０端部と固定ボルト２０に よって固定されている。

【００１０】 このリクライニング駆動装置１０は医療ベッドのフレームまで伸びるスイッチ ２２によって操作される。スイッチ２２をＯＮにすると、電動アクチュエータ１ ２が起動し連結板１６を介して起伏レバー１１０が駆動されリクライニングを行 う。

【００１１】 図２は、第２の考案に対応するリクライニング駆動装置の実施例を示している 。本実施例のリクライニング駆動装置３０は、電動アクチュエータ３２と、連結 棒３４と、連結金具３６とを有してなり、既存の手動式リクライニング医療ベッ ドに配置されていたクランク１０２と、シリンダ１０４と、直動杆１０６とを取 り外し、該装置を外すことで発生したベッド裏面の空間に装着するものである。 電動アクチュエータ３２は連結棒３４及び連結板３６と連結ピン３８によって連 結されている。電動アクチュエータ３２と連結板３６を連結する連結板３６の穴 位置は、電動アクチュエータ３２の持つストロークによって起伏レバー１１０が 必要なリクライニング角度を確保できる位置に連結する。連結棒３４は医療ベッ ド１０８の取付金具１１４と電動アクチュエータ３２の固定端の間隔に合わせた 任意の長さに設定し取付金具１１４に連結ピン４０によって連結される。連結板 ３６は起伏レバー端部と固定ボルト４２によって固定されている。

【００１２】 このリクライニング駆動装置３０は医療ベッドのフレームまで伸びるスイッチ ４４によって操作される。スイッチ４４をＯＮにすると、電動アクチュエータ３ ２が起動し連結板３６を介して起伏レバー１１０が駆動されリクライニングを行 う。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のリクライニング駆動装置は、既存の手動リクライニングベッドから手 動のリクライニング駆動部を取外して、その取外したスペースに取付けることが できるようになっている。このために、手動リクライニング機構を持つ既存の手 動式の医療ベッドを電動式の医療ベッドに容易に改造することができる。さらに 、手動式医療ベッドをリクライニング駆動装置によって電動式医療ベッドに改造 することによって、看護婦または介護者は重労働のリクライニング作業から開放 される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるリクライニング駆動装置の第１の
実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案によるリクライニング駆動装置の他の実
施例の斜視図である。

【図３】従来の手動式リクライニング機構を備えた医療
ベッドの正面図である。

【符号の説明】

１０，３０ リクライニング駆動装置 １２，３２ アクチュエーター １４ 支持金具 １６，３６ 連結板 １８，４０ 連結ピン ２０，４２ 固定ボルト ２２，４４ スイッチ ３４ 連結棒 １０２ クランク １０４ シリンダー １０６ 直動杆 １０８ ベッド本体 １１０ 起伏レバー １１２ フレーム １１４ 取付金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動アクチュエータと、該電動アクチュエ
   ータの固定端を固定する支持金具、及び該電動アクチュ
   エータのストローク端と起伏レバー端部を連結する連結
   金具とを有してなり、前記支持金具が医療ベッド裏面の
   任意の位置に固定できる形状であり、かつ該電動アクチ
   ュエータのストローク端と連結金具とを連結する穴位置
   を変更することで起伏レバーのリクライニングに要する
   ストロークを該電動アクチュエータのストロークに一致
   させるリクライニング駆動装置。
2. 【請求項２】電動アクチュエータと、該電動アクチュエ
   ータ、連結棒、及び連結金具とを有してなり、前記連結
   棒が任意の長さに変更できる形状であり、かつ該電動ア
   クチュエータの片方の端末と連結金具とを連結する穴位
   置を変更することで起伏レバーのリクライニングに要す
   るストロークを該電動アクチュエータのストロークに一
   致させるリクライニング駆動装置。