JP3063468U - 際根太 - Google Patents

際根太

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JP3063468U
JP3063468U JP1999000096U JP9699U JP3063468U JP 3063468 U JP3063468 U JP 3063468U JP 1999000096 U JP1999000096 U JP 1999000096U JP 9699 U JP9699 U JP 9699U JP 3063468 U JP3063468 U JP 3063468U
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Inventor
野 高 雄 浅
Original Assignee
浅野商事株式会社
平井出 昌和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二重床に用いる際根太。根太及び束のゆるみか
ら生じる床鳴りや建具の狂いの発生を防止すると共に、
際根太から壁や床に伝わる衝撃音や振動を防止すること
を目的とする。 【解決手段】 本考案に係わる際根太1は、発泡樹脂に
より立体形状に成形され、コンクリートスラブに下面が
固定状態で支持されるた支持ブロック3と、該支持ブロ
ックの上面に接合された硬質の受け板2と、その上面に
載置される床部材とを固定するために打ち込まれる釘2
7とを備えていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、二重床に用いる際根太に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋コンクリート構造、または鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物において荷重を 支える柱,梁等の構造や、荷重を支える壁構造は構造計算により必要な配置が為 されるが、狭い面積にできるだけ有効空間を確保するための工夫が為されて広い 空間の躯体とされている。例えばマンション等においては玄関、食堂、居間、廊 下、洋間、和室などのすべてが収まる空間の躯体を二重床と、その上部に設ける 壁、引戸などの建具で仕切ることで目的の用途にするのが一般的となっている。
【0003】 これらの工法としては、図5に示すように床コンクリートスラブ8の床面の上に 木柱からなる束19を一定の間隔に並べ、該束19に直交させて束19の上に木 柱からなる根太20を渡すように並べ二重床の高さを確保し、その上に床仕上げ 材のフローリング15などを固定して床21となすことが行われている。
【0004】 この工法では面積に応じて束材、根太材の木材を多量に使用しなければならない 。世界的に森林資源の枯渇、森林伐採が引き起こすとされている炭酸ガスによる 地球温暖化問題が喧伝されており、前記した束、根太については良質で一定の太 さの木柱が要求されることから、使用量の節約が課題となっている。
【0005】 また、従来工法での根太20及び束19は床コンクリートスラブ8や壁面の壁コ ンクリートスラブ9に固定されていないため長期間のうちには乾燥、膨張による 狂いが生じ床鳴りや上部に設けられている敷居などの狂いが生じる。これらを防 止するため束19の要所と床コンクリートスラブ8をアンカーボルト18で固定 することが行われている。この固定方法では床コンクリート打ちの工程でアンカ ーボルト18を所定の位置に垂直に埋め込む作業と、束19にあらかじめボルト 孔18aを穿孔しておく作業と、束19をナット18bで固定する作業と、夫々 の工程で手間がかかっていた。
【0006】 図6は、床コンクリートスラブ8と壁コンクリート9が直交している例えば部屋 の四隅における従来の施工例を示している。まず際根太20aをベースパネル1 4の下端、いわゆる不陸面の高さとなる位置の壁コンクリートスラブ9に当接す るように保持して置き、コンクリート釘26を打ち込み壁コンクリートスラブ9 に固定する。固定された際根太20aと床コンクリートスラブ8の間に束19を 入れて、束19と床コンクリートスラブ8の隙間25aに束19が壁面からずれ 動かないように三角材のクサビ25を打ち込んでいる。
【0007】 この工法では、際根太20aの上端までの高さを計測して、ベースパネル14を 乗せる不陸に合わせるようにコンクリート釘26を打ち込まなければならず、神 経を使う現場作業であった。また、壁コンクリートスラブ9と際根太20aが釘 止めされることから、子供がとんだり跳ねたりする床の衝撃や振動音が壁面に伝 わりやすくなる遮音性低下の問題が起こっていた。
【0008】 図7は、段差のあるコンクリートスラブの躯体にも対応できる二重床の工法によ るもので、躯体上面のコンクリートスラブ8の段差に応じた長さのアジャスター 10を使用している。
【0009】 該アジャスター10は荷重に耐える太さの支持ボルト11の上端に回動可能に取 付けられたパネル受け板13と、該支持ボルト11の下端に取付けられた防振ゴ ム12から構成されている。前記パネル受け板13及び前記防振ゴム12は前記 支持ボルト11と螺合するネジ孔を備えており,長さの違う支持ボルト11と容 易に交換できると共に、ネジ込みの深さにより長さを微調整できる。
【0010】 図7に示すように、和室Aでは段差のある床コンクリートスラブ8の一方にはア ジャスター10aを配置し、深さのある一方には長い支持ボルト11を用いたア ジャスター10bを配置し、ベースパネル14を水平に支持するようにしている 。これらのアジャスター10は部屋の空間部の床コンクリートスラブ8の床面に 一定間隔で配置されるが、壁コンクリートスラブ9や間仕切り土台コンクリート Fなどの部屋の隅部分についてはベースパネル14の端部全体に接して支える際 根太20と、その際根太20を支持する束19が用いられている。
【0011】 同様に、居室B,居室Cもアジャスター10と部屋の隅に配置された際根太20 と束19でベースパネル14が支持されている。そのベースパネル14の上に和 室Aのときは畳23が敷かれ、洋室のときはフローリング15などの床仕上げ材 が敷設される。この図においては、間仕切り土台コンクリートFの上に引戸のた めの敷居21が載せられ、壁土台コンクリートG上には建具22の底部が設けら れている。又、二重床の床コンクリートスラブ8上には給排水などの配管Dが通 されている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 二重床の施工における作業効率の向上と、根太及び束のゆるみから生じる床鳴り や建具の狂いの発生を防止すると共に、際根太から壁や床に伝わる衝撃音や振動 を防止することを目的とする。更に、束に使用される良質で太さのある木材の使 用量の節減と、現場作業の工程の短縮を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本考案に係わる際根太は、発泡樹脂により立体形状に 成形され、コンクリートスラブに下面が固定状態で支持されるた支持ブロックと 、該支持ブロックの上面に接合された硬質の受け板と、その上面に載置される床 部材とを固定するために打ち込まれる釘とを備えていることを特徴とする。この ため、あらかじめ施工場所の高さや幅に合わせて所定の寸法に切断加工が容易に 行える。
【0014】 前記受け板は、受け板の上に載設される床部材と釘止め可能な積層合板又は合 成樹脂板からなることにより良質な太さを有する木材を節減できる。
【0015】 また、この際根太の施工においては、建物の躯体上面に不陸調整材を設置し、 この不陸調整材に前記際根太の支持ブロックを固定する工程と、前記際根太配置 部位以外の躯体上面に高さ調整を行う支持部材を配置する工程と、前記際根太の 受け板及び支持部材にかけて床板を載置して敷設することにより工程及び工期の 短縮と作業の容易性がはかれる。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案に係わる際根太について図1及び図2を用いて説明する。
【0017】 図1に示す一実施の形態の際根太1は、発泡ウレタン,発泡スチレンあるいは発 泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の発泡ポリオレフィンにより立体形状に 成形された支持ブロック3と、該支持ブロック3の上面に接合された硬質の受け 板2とからなる、受け板2は支持ブロック3の上面に接着剤により接合されてい る。4はこの接合面である。
【0018】 前記受け板2は、積層合板又は合成樹脂板からなり、釘27を打ち込むことによ って上部に設けられるベースパネル14(図4参照)等と止着することが可能で ある。また、受け板2は積層合板又は合成樹脂板からなるため、良質である程度 の太さを求められる従来の根太材に対して安価である。
【0019】 前記支持ブロック3は,荷重に耐える強度を持った発泡度となるように発泡され る。このように支持ブロック3として発泡樹脂を用いることにより比重が小さく 運搬、現場搬入が非常に簡単となる。
【0020】 この際根太1は、図2に示すように支持ブロック3を施工現場の状況に応じた幅 の直方体等の立体形状に切断加工し、この支持ブロック3の接合面に接着剤を塗 り、支持ブロック3と同じ幅に切断した受け板2を載せて接着剤を乾燥固化する ことにより製作する。
【0021】 このようにして製作された際根太1は、あらかじめ施工場所の高さや幅に合わせ て切断線r1やr2等、例示したような所定の寸法に切断加工しておき、施工状 況に合わせて現場に持ち込むことで事前作業として行えることから工期の短縮が はかれる。
【0022】 次に前記際根太1を用いた二重床の施行方法について詳しく述べる。 図3に示すように、壁コンクリートスラブ9の壁際に際根太1を施工する際には 壁コンクリートスラブ9と際根太1を離間して設ける。このように離間させるこ とにより上部に敷設される床面からの衝撃音や振動が壁に伝わることを防止する ことができる。
【0023】 次に、床コンクリートスラブ8と際根太1を接合すると共に、受け板表面5の高 さをきめられた不陸に合わせるための可塑性を備えている不陸調整材7を取り出 し、際根太1の設置場所の床コンクリートスラブ8上に団子状に盛り上げる。な お、不陸調整材7としては一般にモルタルやボンド等が使用される。このとき壁 コンクリートスラブ9の表面に所定の高さを測り不陸調整の目印としてケガキ線 Lを引くと作業効率が良い。
【0024】 次に、あらかじめ施工場所に合わせて必要な高さに切断して用意された際根太1 を取り出し、際根太1のブロック底部6を床コンクリートスラブ8上に団子状に 盛り上げて置かれている不陸調整材7の上に載せる。この時、不陸調整材7を所 定の高さより僅か高くなる程度に盛り上げて置き、受け板表面5を手で上から押 さえることで不陸調整材7とブロック底部6を密着させると同時にきめられた不 陸の高さに合わせることが容易にできる。
【0025】 以上の作業行程を繰り返して壁コンクリート9の壁際に際根太1を設置した後、 際根太配置部位以外の躯体上面に二重床の高さ調整を行う支持部材を配置するこ ととなる。
【0026】 図4は、アジャスター10を用いた一実施の形態を示している。 アジャスター10は荷重に耐える太さの支持ボルト11の上端に回動可能に取付 けられたパネル受け板13と、該支持ボルト11の下端に取付けられた防振ゴム 12から構成されており、パネル受け板13及び防振ゴム12は支持ボルト11 と螺合するネジ孔を備えて長さの違う支持ボルト11と容易に交換できると共に 、ネジ込みの深さにより高さを微調整できるようになっている。
【0027】 このアジャスター10の支持ボルト11を左右いずれかに回動してすでに設置し てある際根太1と同じ高さに調整し床コンクリートスラブ8の床面に一定間隔で 配置することにより床支持部材の配置を行う。
【0028】 不陸調整材7の硬化を待ってから、ベースパネル14を際根太1の受け板表面5 と、アジャスター10のパネル受け板13に渡して載せ釘27で固定する。又、 部屋の中程はアジャスター10のパネル受け板13と隣り合うパネル受け板13 に渡してベースパネル14を載置する。この工程を繰り返し部屋の全面にベース パネルを敷設した後、ベースパネル14の上に和室であれば畳23を、洋室であ ればフローリング15のような床仕上げ材を敷設して二重床とする。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、本考案の際根太を用いた二重床の施工では、際根太が軽量で運搬 、現場搬入などの作業が容易になる。また積層合板又は合成樹脂板と発泡樹脂か ら形成されるためコストを引き下げることができると共に、良質で太さのある木 材の使用量が節減される。
【0030】 また、際根太と床コンクリートスラブが不陸調整材で固定されるため根太及び束 のゆるみから生じる床鳴りや建具の狂いを防止できる共に、戸境い壁面に際根太 が接していないため床の衝撃音が外部に伝わることがなく遮音性が良くなる。
【0031】 更に、際根太を施工場所にあわせ事前に準備することにより現場作業の工程なら びに期間の短縮ができる。また木材を所定の高さに加工して束を立てている従来 の工法に対して、切断加工の容易な発泡樹脂の支持ブロック用いていることと、 不陸調整材により高さの調整が容易になることから作業性が格段に良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は際根太の正面図 、(b)は際根太側面
図、(c)は際根太の平面図
【図2】際根太の斜視図
【図3】際根太の一実施の形態を示す断面図
【図4】際根太のその他の実施の形態示す断面図
【図5】従来の根太の施工例を示す斜視図
【図6】従来の根太の施工例を示す断面図
【図7】アジャスターを使用した施工例を示す断面図
【符号の説明】
A 和室 B 居室 C 居室 D 配管 F 間仕切り土台コンクリート G 壁土台コンクリート L ケガキ線 H 間仕切壁 1 際根太 2 受け板 3 支持ブロック 4 接合面 5 受け板表面 6 ブロック底部 7 不陸調整材 8 床コンクリートスラブ 9 壁コンクリートスラブ 10 アジャスター 11 支持ボルト 12 防振ゴム 13 パネル受け板 14 ベースパネル 15 フローリング 16 柱 17 壁材 18 アンカーボルト 18a ボルト孔 18b ナット 19 束 19a 間隔 20 根太 20a 際根太 21 敷居 22 建具 23 畳 24 フローリング 25 クサビ 25a 隙間 26 コンクリート釘 27 釘

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡樹脂により立体形状に成形され、コン
    クリートスラブに下面が固定状態で支持されるた支持ブ
    ロックと、該支持ブロックの上面に接合された硬質の受
    け板と、その上面に載置される床部材とを固定するため
    に打ち込まれる釘とを備えていることを特徴とする際根
    太。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3444594B2 (ja) 2000-07-03 2003-09-08 富好 本多 根太施工方法及びそれに用いる根太ユニット

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