JP3063419U - 嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング - Google Patents

嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ベアリングの外レースの外周面に合成樹脂製の
嵌合体が、一体に固着し、より強固に固着して剥離する
ことがなく、かつ、嵌合体とベアリングの外レースとが
別々に自由に回転することがないように、即ち回転防止
可能に前記嵌合体をベアリングの外レースに、より強固
に一体に固着してなるところのベアリングを提供するも
のである。 【解決手段】ベアリング1の外レース2の外周面5に、
一定の深さと幅を有する1本又は複数本の条溝6を螺旋
状に凹周設し、合成樹脂製の嵌合体の一部が、ベアリン
グの外レースの外周面の条溝内に挿入し溶着して、嵌合
体をベアリングの外レースの外周面に一体に固着してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベアリングの外レースに嵌合体を一体に冠着してなるベアリングに 関し、特に対置した内外レースの間に球体を回動自在に列設してなるベアリング において、外レースの外周面に条溝を凹周設し、該条溝内に嵌合体の一部が挿入 されて一体に密着するように形成してなる嵌合体を回転防止可能に設けたベアリ ングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のベアリングは、搬送用ローラーやエレベーターやガイドローラ ー或いはエスカレーターや動く歩道やその他の高速で回転し、かつ高荷重が掛か り、しかも適当な弾力性と対摩耗性が要求され、さらに、安全性を最優先に求め られることもある回転部に合成樹脂製の嵌合体を装着してタイヤ等として用いら れることも多いものであり、この様なベアリングは、金属製の外レースの平滑な 外周面に一体に固着し周設した合成樹脂製の嵌合体を設けてなるものであり、し かもこの種のベアリングに設けられる嵌合体は、高速回転と高荷重に耐えられる と共に対摩耗性と適当な弾力性とを有するように合成樹脂製により形成され、か つ、ベアリングの外レースの外周面に一体に固着してなるベアリングが提案され ていた。
【0003】 従来、この種の合成樹脂製の嵌合体を外レースに固着してなるベアリングにお いては、金属製のベアリングの外レースにタイヤ等として用いる合成樹脂製の嵌 合体を一体に固着周設したものであり、エレベーターやエスカレーターや搬送用 ローラーやガイドローラー或いは動く歩道等として用いられ、高速で回転し、か つ、高荷重が掛かり、相当過酷な条件下で使用され、しかも用途によっては、適 当な弾力性と対摩耗性が要求され、さらに、安全性を最優先に求められるもので あるから、ベアリングの外レースと合成樹脂製の嵌合体が、より強固に固着する ように単に接着剤の塗布等により接着するのではなく、一旦熱溶解した合成樹脂 を、外レースの外周面で冷却硬化せしめることにより、合成樹脂製の嵌合体を外 レースに一体に冠着するものが提案されている。
【0004】 さらにベアリングの外レースの外周面に固着される嵌合体が、より強固にベア リングの外レースに一体に固着されるように、嵌合体を軟質合成樹脂製層と硬質 合成樹脂製層との2層製とし、ベアリングの外レースの外周面には、硬質合成樹 脂製とした内側の嵌合体を、より強固な固着力が発揮できるように外レースに直 接に固着し、該硬質合成樹脂製の内側の嵌合体に重合して、軟質合成樹脂製とし た外側の嵌合体を固着することにより、2層にした嵌合体が、ベアリングの外レ ースの外周面に、より強固に固着したベアリングが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この従来この種のベアリングにおいては、合成樹脂製の嵌合体が、金属製の外 レースの外周面に一体に固着されてなるものであり、しかも、この種のベアリン グの外レースの外周面は、平滑面に形成されているため、接着剤等により固着さ れた合成樹脂製の嵌合体と、外レースの外周面との接着剤の架橋によっては、一 定以上の強力な固着力は期待できず、このため、外レースに一体に固着された合 成樹脂製の嵌合体は、エレベーターやエスカレーター等に用いられると一定以上 の高荷重や高速回転に耐えられず、外レースと嵌合体との固着が外れて、嵌合体 がベアリングの外レース上において空回転してしまい、或いは最悪の場合には、 ベアリングの外レースから嵌合体が抜け出て脱落する等の問題があった。
【0006】 また、ベアリングの外レースと合成樹脂製の嵌合体が、より強固に固着するよ うに、単に接着剤の塗布等による接着ではなく、一旦熱溶解した合成樹脂をベア リングの外レース上において冷却硬化することにより、合成樹脂製の嵌合体を強 固に外レースの外周面に強固に固着したものにあっては、単に接着剤の塗布によ る接着してなる場合に比較して、大きな固着力は得られるが、しかし、この種の エレベーターやエスカレーターや搬送ローラー等に用いられるベアリングにおい ては、始動開始時や緊急停止時には相当に大きな高荷重が掛かることもあり、か つ、高速回転し、また緊急停止時には高速回転中のベアリングを急速に停止せし めるという過酷な使用条件を求められるものであるため、使用中に嵌合体とベア リングの外レースとの固着が損なわれて剥離し、嵌合体が外レース上で空回転し たり、外レースから嵌合体が脱落する等の問題があった。
【0007】 さらに、ベアリングの外レースの外周面に固着される嵌合体が、より強固にベ アリングの外レースに一体に固着されるように、嵌合体を軟質合成樹脂製層と硬 質合成樹脂製層との2層製とし、ベアリングの外レースの外周面には、硬質合成 樹脂製とした内側の嵌合体を、より強固な固着力が発揮できるように外レースに 直接に固着し、該硬質合成樹脂製の内側嵌合体に重合して、軟質合成樹脂製とし た外側の嵌合体を固着することにより、2層の嵌合体が、ベアリングの外レース の外周面に、より強固に固着したベアリングにおいては、合成樹脂製の嵌合体を 接着剤の塗布により接着し、或いは、熱溶解した合成樹脂を外レース上において 冷却硬化することにより固着して、外レースに嵌合体を一体に固着してなるもの に比較して、より強固な固着力は得られるが、1cm当たり数百キログラムの 荷重が掛かることもあり、かつ、1分間数千回転という高速回転を求められるも のであるため、使用中に嵌合体とベアリングの外レースとの固着が損なわれて剥 離し、嵌合体が外レース上で空回転したり、外レースから嵌合体が脱落する等の 避けられない問題があった。
【0008】 そこで、本考案は、上記従来のこの種の合成樹脂製の嵌合体をベアリングの外 レースに一体に固着してなるベアリングが有する技術的課題を解決することを目 的としてなされたもので、ベアリングの外レースの外周面に合成樹脂製の嵌合体 が、一体に固着し、より強固に固着して剥離することがなく、かつ、嵌合体とベ アリングの外レースとが別々に自由に回転することがないように、即ち回転防止 可能に前記嵌合体をベアリングの外レースに、より強固に一体に固着してなると ころのベアリングを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本考案のベアリングは、上記の問題点を克服し解決するために鋭意研究をした 結果、ベアリングの外レースの外周面に合成樹脂製の嵌合体が、一体に固着し、 より強固に固着して剥離することがなく、かつ、嵌合体とベアリングの外レース とが別々に自由に回転することがないように、即ち回転防止可能に前記嵌合体を ベアリングの外レースに、より強固に一体に固着されるように、ベアリングの外 レースの外周面に、一定の深さと幅を有する1本又は複数本の条溝を螺旋状に凹 周設し、合成樹脂製の嵌合体の一部が、ベアリングの外レースの外周面の条溝内 に挿入溶着することで、より強固な固着力が得られるように固着してなることを 特徴とするものである。
【0010】 本考案の嵌合体を回転防止可能に設けたベアリングは、ベアリングの外レース に嵌合体を一体に固着してなるベアリングにおいて、ベアリングの外レースの外 周面に1本又は複数本の条溝を凹周設してなることを特徴とするものである。
【0011】 また、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースに嵌合体を一体に固着し てなるものであり、該ベアリングの外レースの外周面に、複数本の条溝を螺旋状 に並列して凹周設することにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0012】 さらに、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面に複数本の条 溝を、ベアリングの軸方向に対して直交方向に、かつ、平行に凹周設してなるこ とにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0013】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面に、1本又は複数本の 条溝を螺旋状にベアリングの軸方向に対して一定の傾斜角度を設けて、斜状に凹 周設することにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0014】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースに嵌合体を一体に固着してなる ものであり、該ベアリングの外レースの外周面に複数本の条溝を螺旋状に凹周設 し該条溝を相互に外レースの外周面で交叉して形成してなることにより、嵌合体 を回転防止可能に設けたものである。
【0015】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースに嵌合体を一体に固着してなる ものであり、該ベアリングの外レースの外周面に1本又は複数本の条溝を螺旋状 に凹周設し、該条溝の溝部内に条溝と同一方向に1本又は複数本の凸条体を突周 設してなることにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0016】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースに嵌合体を一体に冠着してなる ものであり、該ベアリングの外レースの外周面に、1本又は複数本の条溝を螺旋 状に凹周設し、該条溝が、断面略ム字状に溝開口部より溝底面方向を幅広に形成 してなることにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0017】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面の両側辺方向に、条溝 を対置して凹周設してなることにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものであ る。
【0018】 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの肉厚が、国際規格による標準 ベアリングの外レースの肉厚に条溝の溝部の深さを加えたものと同一の大きさの 厚味に形成することにより、嵌合体を回転防止可能に設けたものである。
【0019】 (考案の実施の形態) 本考案のベアリングは、金属製のリング状体に形成した外レースと内レースと の間に多数個の金属製の球体が回動自在に列設されてなるものであり、該ベアリ ングは搬送する物品の種類や大きさや重量やその他の用途、条件に応じて、例え ばベアリングの外レースは、その外径や肉厚や外周面の幅員は、適宜に選定して 用いられる。
【0020】 金属製のベアリングに一体に固着される嵌合体は、ポリウレタンゴム製の合成 樹脂製により、ベアリングの外周面の幅員と略同一の幅員に設けられ、該嵌合体 の内側面の一部が、外レースの外周面に凹周設された条溝の溝部内に、熱溶解さ れたポリウレタンゴムの合成樹脂の一部が完全に挿入されて、条溝の溝部内で冷 却硬化されて、ベアリングと嵌合体とが強固に一体に固着されるものである。
【0021】 この場合、金属製のベアリングに一体に固着される嵌合体は、ポリウレタンゴ ム製の合成樹脂製により、嵌合体の全体を硬質ポリウレタンゴム製又は軟質ポリ ウレタンゴム製との1層とし、或いは必要に応じて、ベアリングの外レースの外 周面に直接に固着されるポリウレタンゴムは、硬質ポリウレタンゴム製の内側の 嵌合体とし、該硬質ポリウレタンゴム製の内側の嵌合体の上方に、軟質ポリウレ タンゴム製の上側の嵌合体を一体に固着して、嵌合体を硬質ポリウレタンゴム製 と軟質ポリウレタンゴム製との2層とすることができる。
【0022】 金属製のベアリングの外レースの外周面に凹周設される条溝は、旋盤により回 転さるように取り付けたベアリングの外レースに、切削刃物のバイトを接触させ て切削することにより、任意の深さと溝幅を有するものを容易に1本又は複数本 の螺旋状に並列し又は交叉して、或いは、平行に並列した条溝が刻設される。
【0023】 金属製のベアリングの外レースの肉厚は、一般的に当業界において国際的な基 準により統一された規格に基づき製造され使用されているところの、いわゆる国 際規格による標準ベアリングの外レースの肉厚に、条溝の溝部の深さを、加えた ものと同一の大きさの厚味に形成される。 この様に一般的に標準ベアリングとして使用されているベアリングの外レース の肉厚に、条溝の溝部の深さを、加えたものと同一の大きさの厚味の肉厚に外レ ースを形成したことにより、本考案のベアリングは、外レースに条溝を凹周設し ても、その強度が低下することがなく、横荷重が掛っても嵌合体が剥離したり脱 落する等の恐れがないという効果がある。
【0024】
【実施例】
次ぎに考案について実施例に基づき説明するが、これらは本考案を限定するも のではない。 以下に本考案の実施例を示す図1乃至図14に基づいて説明する。 本考案のベアリング1は、金属製により同心円形のリング状体の外レース2と 内レース3とが、多数個が回動自在に列設されたの金属製の球体4を間に挾んで 回転自在に設けた、公知のベアリングであり、該ベアリング1の外レース2の外 周面5には、合成樹脂製の嵌合体7が溶着されて一体に固着されてなるものであ り、この様に本考案のベアリング1は、外レース2と、内レース3と、球体4と 、外レース2の外周面5に一体に固着した嵌合体7とから構成される。
【0025】 ベアリング1の外レース2の外周面5は、平滑面に形成され、かつ、深さ0. 5mm幅1.5mmの条溝6が螺旋状に凹周設してなるものであり、該条溝6は 必要に応じて、1本又は複数本がベアリング1の軸方向に対して一定の傾斜角度 により斜状に凹周設される。
【0026】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6は、図1および 図2に示すごとく、1本の螺旋状に周設される。 この様に条溝6を外レース2の外周面5に1本の螺旋状に周設してなるもので あるから、ベアリング1の外周面5に条溝6を凹設するのが、ベアリング1を旋 盤により回転せしめることにより、切削刃物のバイトを使用して比較的簡単に刻 設することができるという効果がある。
【0027】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6は、図4に示す ごとく、2本の条溝6がアリング1の軸方向に対して一定の傾斜角度を設けて斜 状に、かつ、外周面5の略中央部において互いに交叉するように螺旋状に周設さ れる。 この様に条溝6を外レース2の外周面5において互いに交叉して螺旋状に周設 してなるものであるから、嵌合体7の内側面とベアリング1の外周面5の条溝6 との接着面がその分広くなり、嵌合体7と外周面5とを接着する条溝6が、外レ ース2の外周面5に均等状に設けられるから、嵌合体7とベアリング1とのより 強固な固着力が得られるという効果がある。
【0028】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6は、図12に示 すごとく、2本が並列に螺旋状に周設される。 この様に条溝6を外レース2の外周面5に2本の螺旋状に周設してなるもので あるから、ベアリング1の外周面5に条溝6を凹設するのが、ベアリング1を旋 盤により回転せしめ、2本の切削刃物のバイトを並列して設置して使用すれば比 較的簡単に刻設することができ、しかも嵌合体7と外レース2の外周面5とを固 着する条溝6の面積がその分拡がり、より強固な固着力を得ることができるとい う効果がある。
【0029】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6は、図6および 図7に示すごとく、外レース2の外周面5の周面に凹周設された条溝6と別個に 外レース2の両側辺方向に平行に対置して周設される。 この様に条溝6を外レース2の外周面5の周面に凹周設された条溝6と別個に 外レース2の両側辺方向に平行に対置して周設してなるものであるから、嵌合体 7の内側面とベアリング1の外周面5に条溝6との接着面がその分広くなり、し かも、嵌合体7の両側辺が外レース2の外周面5の両側辺方向に強固に固着され て、嵌合体7が脱落する恐れがないという効果がある。
【0030】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6は、図3、図8 に示すように断面略U字型に凹設され、かつ、断面略U字型に凹設された条溝6 の溝部8内には、必要に応じて図9乃至図10に示すように1本又は2本の凸条 体11が、一定の間隔を設けて条溝6と同一方向に周設されている。 この様に断面略U字型に凹設された条溝6の溝部8内に、1本又は2本の凸条 体11を、一定の間隔を設けて条溝6と同一方向に周設しておけば、条溝6の溝 部8内に挿入される嵌合体7と条溝6との接着面の面積が広くなり、その分強固 な固着力が得られるという効果がある。
【0031】 ベアリング1の外レース2の外周面5に、凹周設される条溝6の溝部8は、図 11に示すように断面略U字型に凹設され、かつ、断面略U字型の溝部8の溝底 部10が溝開口9より幅広の断面略ム字状に形成されている。 この様に条溝6の溝部8の溝底部10が溝開口9より幅広に形成され、断面略 ム字状を呈しているため、嵌合体7の一部が外レース2の外周面5の条溝6の溝 部8に強固に挿入され固着されるから、嵌合体7とベアリング1とが、その分強 固な固着力が得られるという効果がある。
【0032】 ベアリング1の外レース2の肉厚は、国際規格による標準ベアリングの外レー スの肉厚に、条溝6の溝部8の深さを加えたものと同一の大きさの厚味に形成さ れている。 この様に、本考案のベアリング1の外レース2の肉厚は、一般的に使用されて いる国際規格による標準ベアリングの外レースの肉厚に、条溝6の溝部8の深さ を、加えたものと同一の大きさの厚味の肉厚に外レースを形成したものであるか ら、本考案のベアリングにおていは、外レース2に条溝6を凹周設しても、その 強度が低下することがなく、横荷重が掛っても嵌合体が剥離したり脱落する等の 恐れがないという効果がある。
【0033】 (作用) 本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面に、一定の深さと幅を 有する1本又は複数本の条溝を凹周設したから、ベアリングの外レースの外周面 に一体に固着した合成樹脂製の嵌合体の一部が、ベアリングの外レースの外周面 の条溝内に挿入して溶着するために、ベアリングの外レースと嵌合体とが一体に 固着し、より強固に固着されるから剥離することがなく、かつ、嵌合体とベアリ ングの外レースとが別々に自由に空回転することがないように働くものである。
【0034】
【考案の効果】
本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面に1本又は複数本の条 溝を凹周設したから、ベアリングの外レースに一体に固着される合成樹脂製の嵌 合体の一部が、ベアリングの外レースの外周面の条溝内に挿入溶着することで、 より強固な固着力が得られ、ベアリングに高荷重が掛かったり高速回転しても、 より強固に固着した嵌合体が、ベアリングの外レースから剥離し、嵌合体とベア リングの外レースとが別々に自由に空回転することがなく、即ち、回転防止可能 に固着されるという効果がある。
【0035】 請求項2においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に、複数本の条溝を螺旋状に並列して凹周設したものであるから、嵌合体と外レ ースの外周面とを固着する条溝の面積がその分拡がり、より強固な固着力を得る ことができるという効果がある。
【0036】 請求項3においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に複数本の条溝を、ベアリングの軸方向に対して直交方向に、かつ、平行に凹周 設してなるものであるから、嵌合体と外レースの外周面とを固着する条溝の面積 がその分拡がり、より強固な固着力を得ることができるという効果がある。
【0037】 請求項4においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に、1本又は複数本の条溝を螺旋状にベアリングの軸方向に対して一定の傾斜角 度を設けて斜状に凹周設してなるものであるから、嵌合体と外レースの外周面と を固着する条溝の面積がその分拡がり、より強固な固着力を得ることができると いう効果がある。
【0038】 請求項5においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に複数本の条溝を螺旋状に凹周設し該条溝を相互に外レースの外周面で交叉して 形成してなるものであるから、嵌合体と外レースの外周面とを固着する条溝の面 積がその分拡がり、より強固な固着力を得ることができるという効果がある。
【0039】 請求項6においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に1本又は複数本の条溝を螺旋状に凹周設し、該条溝の溝内部に条溝と同一方向 に1本又は複数本の凸条体を突周設してなるものであるから、条溝の溝部内に挿 入される嵌合体と条溝との接着面の面積が広くなり、その分強固な固着力が得ら れるという効果がある。
【0040】 請求項7においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に1本又は複数本の条溝を螺旋状に凹周設し、該条溝が、断面略ム字状に溝開口 より溝底面方向を幅広に形成してなるものであるから、嵌合体の一部が、条溝の 溝部の溝底面方向に拡がって挿入し溶着されるため、その分強固な固着力が得ら れるという効果がある。
【0041】 請求項8においては、ベアリングの外レースの外周面に凹周設された条溝が、 外レースの両側辺方向に対置されているから、嵌合体と外レースの両側辺方向が 強固に固着されるため、使用中に嵌合体が軸方向に抜け出て脱落する恐れがない という効果がある。
【0042】 請求項9においては、本考案のベアリングは、ベアリングの外レースの外周面 に1本又は複数本の条溝を螺旋状に凹周設し、嵌合体の一部が、条溝の溝部内に 挿入して溶着されてなるものであるから、嵌合体がベアリングとの冠着が、より 強固に固着するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のベアリングの斜視図である。
【図2】本考案の図1の平面図である。
【図3】本考案の図1の要部の断面図である。
【図4】本考案のベアリングの斜視図である。
【図5】本考案の図4の平面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図7】本考案の他の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図8】本考案の図6の要部の断面図である。
【図9】本考案の他の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図10】本考案の他の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図11】本考案の他の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図12】本考案の他の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図13】本考案のベアリングに嵌合体を固着した状態
の一部断面の斜視図である。
【図14】図14の一部断面の正面図である。
【符号の説明】
1 ベアリング 2 外レース 3 内レース 4 球体 5 外周面 6 条溝 7 嵌合体 8 溝部 9 溝開口 10 溝底部 11 凸条体

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリングの外レースに嵌合体を一体に
    固着してなるベアリングにおいてベアリングの外レース
    の外周面に1本又は複数本の条溝を凹周設してなること
    を特徴とする嵌合体を回転防止可能に設けたベアリン
    グ。
  2. 【請求項2】 ベアリングの外レースに嵌合体を一体に
    固着してなるベアリングにおいてベアリングの外レース
    の外周面に複数本の条溝を螺旋状に並列して凹周設して
    なることを特徴とする嵌合体を回転防止可能に設けたベ
    アリング。
  3. 【請求項3】 ベアリングの外レースに嵌合体を一体に
    固着してなるベアリングにおいてベアリングの外レース
    の外周面に複数本の条溝をベアリングの軸方向に対して
    直交方向でかつ平行に凹周設してなることを特徴とする
    嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング。
  4. 【請求項4】 ベアリングの外レースに嵌合体を一体に
    固着してなるベアリングにおいてベアリングの外レース
    の外周面に1本又は複数本の条溝を螺旋状にベアリング
    の軸方向に対して一定の傾斜角度を設けて斜状に凹周設
    してなることを特徴とする嵌合体を回転防止可能に設け
    たベアリング。
  5. 【請求項5】 ベアリングの外レースに嵌合体を一体に
    固着してなるベアリングにおいてベアリングの外レース
    の外周面に複数本の条溝を螺旋状に凹周設し該条溝を相
    互に外レースの外周面で交叉して形成してなることを特
    徴とする嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング。
  6. 【請求項6】 条溝の溝内部に条溝と同一方向に1本又
    は複数本の凸条体を突周設してなる請求項1、2、3、
    4、5、の嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング。
  7. 【請求項7】 条溝が、溝部の溝開口より溝底面方向を
    幅広く断面略ム字状に形成してなる請求項1、2、3、
    4、5、6の嵌合体を回転防止可能に設けたベアリン
    グ。
  8. 【請求項8】 条溝が、外レースの外周面の両側辺方向
    に対置して凹周設されてなる請求項1、2、3、4、
    5、6、7の嵌合体を回転防止可能に設けたベアリン
    グ。
  9. 【請求項9】 嵌合体の一部が、条溝の溝部内に挿入し
    て溶着されてなる請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8の嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング。
  10. 【請求項10】 ベアリングの外レースの肉厚が、国際
    規格による標準ベアリングの外レースの肉厚に条溝の溝
    部の深さを加えたものと同一の大きさの厚味に形成され
    てなる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9の嵌
    合体を回転防止可能に設けたベアリング。
JP1999002880U 1999-04-27 1999-04-27 嵌合体を回転防止可能に設けたベアリング Expired - Lifetime JP3063419U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007043627B4 (de) 2006-09-15 2011-05-26 Denso Corporation, Kariya-City Lager mit zylindrischem Element, das mit einem äußeren Element des Lagers verbunden ist

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DE102007043627B4 (de) 2006-09-15 2011-05-26 Denso Corporation, Kariya-City Lager mit zylindrischem Element, das mit einem äußeren Element des Lagers verbunden ist

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