JP3063063U - 低圧分岐引込箱 - Google Patents
低圧分岐引込箱Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 幹線及び引込線の取り付けが容易かつ確実
で、各相間の隔離性も優れ、幹線を延長する場合にも随
時実施可能で、整然とした分岐引込を達成することがで
き、ヒューズの溶断時にも容易に取換えを実施できる分
岐引込箱を提供する。 【解決手段】 共用相Aと共用相Bの端子台4、5、中
性相と専用相の端子台7、8を各々横一列に配列して上
下に振り分けて箱体背面板11からの高さを上部を高く
下部を低くして設置するとともに、各相間を隔離板6、
9及び絶縁板10で分離するとともに、各相の端子台に
設ける端子接続部は、上下2本一組の複数組のボルト1
7とし、2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端
子21によって幹線18及び引込線19を接続するよう
にするとともに、端子台の大きさ及びボルトの長さを裏
向きにした圧縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端
子を重ねて2個同時に接続固定できる大きさ及び長さと
した。
で、各相間の隔離性も優れ、幹線を延長する場合にも随
時実施可能で、整然とした分岐引込を達成することがで
き、ヒューズの溶断時にも容易に取換えを実施できる分
岐引込箱を提供する。 【解決手段】 共用相Aと共用相Bの端子台4、5、中
性相と専用相の端子台7、8を各々横一列に配列して上
下に振り分けて箱体背面板11からの高さを上部を高く
下部を低くして設置するとともに、各相間を隔離板6、
9及び絶縁板10で分離するとともに、各相の端子台に
設ける端子接続部は、上下2本一組の複数組のボルト1
7とし、2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端
子21によって幹線18及び引込線19を接続するよう
にするとともに、端子台の大きさ及びボルトの長さを裏
向きにした圧縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端
子を重ねて2個同時に接続固定できる大きさ及び長さと
した。
Description
【0001】
この考案は、低圧電線路の分岐と各需要家に対する引込を目的とした低圧分岐 引込箱の改良に関するものである。
【0002】
低圧電線路を各需要家に対して分岐引込みするに際して、近年においては特に 装柱の美化・簡素化が望まれている。例えば都市計画の一貫として電線路の地中 化が進んでいるが、地中化地域の周辺では地中化部と架空配線部の美的格差が大 きく、架空配線部における装柱の美化・簡素化がより一層望まれるに至っており 保護ヒューズや分岐線を開閉蓋付の分岐引込箱内に収納する方式が提案されてい る。また、アーケードのある商店街などにおいて、アーケード沿いの各需要家に 低圧電線路を引込む場合、アーケード上において分岐引込箱を設置して、整然と した分岐引込方式を実施することが望まれている。
【0003】 従来からも各種の分岐引込箱が提案されているが、幹線及び引込線の接続にお ける作業性、確実性の点において難点が見られ、また、各相間の独立分離性、隔 離性において問題があり、例えば活線作業で引込数を増設したり、ヒューズ交換 するときなどにおいて、すべての相が露出しているため作業安全性が十分確保さ れていない難点があった。
【0004】 さらにまた、共用線A、Bに接続する引込線には保護ヒューズが接続されるが 、ヒューズ溶断などで交換の必要が生じた場合、ヒューズの交換のみでは接続で きない場合があり、新たな接続端子を必要とするため不経済でもあった。
【0005】 また、低圧電線路の分岐引込に際しては、幹線の末端部に分岐引込箱を取り付 けて引込線を接続する場合以外に、隣の分岐引込箱に幹線を延長する場合、両隣 の分岐引込箱に幹線を延長する場合などが考えられ、これらの方式を随時実施可 能な分岐引込箱であることが望まれる。
【0006】
上述のような分岐引込方式の現状に鑑み、この考案は、これらすべてを満足で きる分岐引込箱を提供しようとするもので、幹線及び引込線の取り付けが容易か つ確実で、各相間の独立分離性、隔離性にも優れ、幹線を片側に延長する場合や 両側に延長する場合にも随時実施可能で、整然とした分岐引込を達成するととも に、ヒューズの溶断時には新たな接続端子を必要とせず経済的かつ安全、確実に ヒューズの取換えを実施できる分岐引込箱を提供しようとするものである。
【0007】
上記目的を達成するため、この考案においては、次のような構成の低圧分岐引 込箱を採用している。
【0008】 すなわち、電灯動力共用の三相4線式配電において、低圧分岐引込箱本体内に 共用相Aと共用相Bの端子台、専用相と中性相の端子台を各々横一列に配列して 上下に振り分けて箱体背面板からの高さを上部を高く下部を低くして設置し、各 相間を隔離板で分離するとともに上下の相間を絶縁板で分離して配設している。 このような構成とすれば、各相間の干渉が少なく、分離独立性が高いため、各 相に対する幹線、引込線の接続が容易であり、活線作業で圧縮スリーブ端子を増 設したり、ヒューズを交換するときなどの短絡事故を防止することができる。
【0009】 また、各相における端子接続部は、電線端部に圧縮接続され2穴形の接続端子 を有する圧縮スリーブ端子の当該接続端子をはめ込んでナットで締め付け固定で きる2本一組のボルトとし、各相における端子台の大きさ及びボルトの長さを裏 向きにした圧縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端子を重ねて2個同時に接 続固定できる大きさ及び長さとした。従って、接続状態が安定し、しかも空き端 子が無い場合においても引込線を増設することが可能となっている。
【0010】 また、請求項2記載のように、各相の配列において、中央部寄りの3つの端子 接続部は幹線が取付け可能な配列ピッチで雄ネジ部を突設し、残部は引込線が取 付可能な配列ピッチで雄ネジ部を突設する構成とすれば、太くてより戻し、曲げ に大きな力を要する幹線は中央部においてほぼ直線状に取り付けられるため取付 作業が容易であり、端子台全体もコンパクト化することができ、また、3つの幹 線接続部があるため、幹線を片側あるいは両側に延長する場合にも即対応可能と なる。
【0011】 さらにまた、請求項3記載のように、幹線、引込線の接続後、その導入導出端 となる箱体底部の切り欠き部をシーリング部材およびシーリング剤で閉塞した上 、本体前面に開閉蓋を取り付けるようにすれば、幹線、引込線の接続時において は箱体手前から幹線、引込線を本体内に挿入して接続できるので接続作業がきわ めて容易であり、分岐引込完了後には鳥獣類が分岐引込箱に侵入するのを防止し 得るものである。
【0012】
以下、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。
【0013】 図1乃至図3は、この考案に係る低圧電線路の分岐引込方式に用いる低圧分岐 引込箱の概略図で、図1では本体前面に取り付けられる開閉蓋を取り外して示し ている。
【0014】 低圧分岐引込箱1の本体2はFRP製で、本体底部には大きな切り欠き3が形 成されている。本体内上部には共用相Aと共用相Bの導電性端子台4、5が塩化 ビニール、ポリカーボネイト、FRPなどの合成樹脂製の隔離板6で分離して横 一列の並びにおいて配設され、また、下部には専用相と中性相の導電性端子台7 、8が同じく合成樹脂製の隔離板9で分離して横一列の並びにおいて配設されて いる。また、上部の共用相A、共用相Bと下部の専用相、中性相との間は一枚の 絶縁板10によって絶縁隔離されている。これら隔離板6、9及び絶縁板10は 箱体背面板11にネジ止めした塩化ビニール、ポリカーボネイト、FRPなどの 合成樹脂製アングル部材12、13、14にネジ止め固定している。
【0015】 上部の端子台4、5は、図示の通り、複数の樹脂碍子15を積み重ねて、箱体 背面板11からの高さを高くして配置され、下部の端子台7、8は単数の樹脂碍 子16を用いることにより、箱体背面板11からの高さを上部の端子台よりは低 く配置されている。
【0016】 各相における端子接続部は、2本一組のボルト17で構成され、銅板などの導 電性端子台に形成したネジ穴部に裏面から強固に締め付けて、あらかじめ端子台 に固定して設けられている。各相には上下2本で一組の端子接続部を構成するボ ルト17が例えば7組配設されている。箱体背面板11には各相(共用相A、共 用相B,専用相、中性相)の表示とともに、図示の通り、端子接続部に対応して 1〜7の番号表示をしておくと便利である。
【0017】 幹線18及び引込線19は、2本一組のボルト17にはめ込み可能な2穴形の 接続端子20を有する圧縮スリーブ端子21を圧縮接続して所望相の端子台のボ ルト17に当該接続端子20をはめ込んでナット22で締め付け固定するように した。1穴形の接続端子を有する圧縮スリーブ端子では、ナット締め付け後、同 端子に回転力が加わるとボルトを軸として同端子が回転し、締め付けが緩む場合 があるが、2穴形の接続端子を2本一組のボルトに装着すれば、締め付けが緩む 恐れは皆無である。
【0018】 2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端子21は、導電性パイプの一端 部を圧縮接続スリーブとして残し、他端部をプレス加工して接続端子を形成する が、適用電線サイズが大きくなるとスリーブの径も大きくなり、接続端子の幅も 大きくなる。したがって例えば幹線18の太さ、例えば導体断面積250mm 2 以下のすべての接続端子が、図示のNo.1〜No.7までのボルト17に取り 付けられるようにすれば、端子台の横幅が広くなり、分岐引込箱1が大型化する 難点がある。また、幹線18のように太い電線は、より戻し、曲げに大きな力を 必要とするため、各相において幹線の接続位置がばらつくようでは取付作業に手 間と労力を必要とする。そこで、この考案の分岐引込方式では、No.1〜No .7までのボルト17の内、中央部寄りの3つ、No.1〜No.3までを幹線 18が取付可能な配列ピッチでボルトの雄ネジ部を突設し、残部は引込線19が 取付可能な配列ピッチでボルトの雄ネジ部を突設している。すなわち、幹線18 のように太くて、より戻し、曲げに大きな力を必要とする電線は、各相とも極力 中央部付近の近接する箇所において取付可能となし、作業性の向上を図るととも に、残部を引込線19が取付可能な配列ピッチとすることにより全体のコンパク ト化を図っている。接続端子20の穴径はすべて同一のボルトが嵌まる寸法とし 、また、上下の穴ピッチ及びボルトピッチもすべて同一とした。
【0019】 低圧分岐引込箱1の本体2底部には大きな切り欠き3が形成されているため、 幹線18及び引込線19に2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端子21 を接続して、所望相の端子台のボルト17に当該接続端子20をはめ込んでナッ ト22で締め付け固定して接続する場合、低圧分岐引込箱1の本体2の手前から 直線状の電線を本体内に挿入して接続作業ができるようになっている。
【0020】 充電部が露出する各相の端子台4、5、7、8には、圧縮スリーブ端子21も 覆うように個別に開閉可能な4枚の透明な絶縁カバー23を取り付け、作業安全 性を確保した。すなわち、活線作業で圧縮スリーブ端子を増設したり、ヒューズ を交換するときなど、一相ずつカバーを開けて取付作業をすれば短絡事故を防止 することができる。この絶縁カバー23の取付方式としては開閉が容易にできる ように、スライド方式とし、その都度カバー固定ネジの脱着を不要とする構成が 望ましい。
【0021】 この例では図4に示す通り、絶縁カバー23の一側辺から細長い切り込み24 を設け、反対側の側辺近傍における上隅付近に細幅の長孔25を形成している。 この2箇所の細長い切り込み24の幅は、図5、図6に示す通り、本体にネジ止 め固定した塩化ビニール、ポリカーボネイト、FRPなどの合成樹脂製アングル 部材26に2個のナット27で挟み込んで絶縁カバー23の厚さ以上に突出して 取り付けた固定ネジ28のネジ径は通るが、ネジ頭は通らない大きさとし、長さ はカバーを左または右にスライドさせたときに固定ネジ28からカバーが外れる 寸法とした。また、上隅の長孔25の幅は、前記細長い切り込み24の幅と同様 に隔離板6、9に取り付けられた固定ネジ29のネジ径は通るがネジ頭は通らな い大きさとし、長さはカバーを左または右にスライドさせたとき、アングル部材 26に取り付けた固定ネジ28からカバーが外れ、さらに20〜100mm程度 隙間が空く寸法(例えば約60mm)とした。長孔25の中央付近あるいは端付 近の適当な位置にネジ頭が通る穴を一部設けても良い。
【0022】 絶縁カバー23を取り付ける場合、カバーの2箇所の細長い切り込み24をア ングル部材26の固定ネジ28に挿入し、細幅の長孔25において、隔離板6、 9に固定ネジ29を取り付けて行う。この時、共用相Aと共用相B及び専用相と 中性相を覆う左右の絶縁カバーは中央部で重なった状態になるため、2枚同時に 固定ネジ29で締め付け固定できる。カバーを開ける場合は、隔離板6、9の固 定ネジ29を少し緩め、カバーを左または右にスライドさせ、アングル部材26 の固定ネジ28からカバーが外れるまでずらし、隔離板6、9の固定ネジ29を 支点に下方にカバーを回転させれば、端子台の充電部が露出する。支点となる箇 所は、細長い長孔としているため、万一下方で引込線等にカバーが当たっても上 方にカバーを持ち上げれば、回転させることができる。カバーを閉じる時は、上 記方法の逆でセットし、中央部で重なっている左右2枚のカバーを同時に隔離板 6、9の固定ネジ29で締め付け固定する。
【0023】 各相の端子台4、5、7、8及び上下2本一組のボルト17は、通常は、圧縮 スリーブ端子1個を表向きでナット締め固定できる大きさ及び長さとするが、裏 向きにした圧縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端子を重ねて端子台の1か 所に2個同時に固定できるような端子台の大きさ、ボルト長さ、すなわち、端子 台の大きさとしては、裏向きにした圧縮スリーブ端子のスリーブ部分が当接しな い大きさ、ボルト長さとしては、2枚の接続端子20をナット固定できる長さと しておけば、引込線数が多い場合に随時対処可能となる。
【0024】 箱体裏面から貫通して内部に露出する金属製の各種取付ボルト及びナット部分 には絶縁キャップ30を全て被せた。例えば後述の取付金具43は通常水平バー 40を介して接地された状態にあるが、電線の取付作業時、取付金具の固定用ボ ルトあるいはナットに万一充電部が触っても絶縁キャップで被覆しておけば、短 絡事故を防止することができる。また、取付金具の固定用ボルト以外にも箱体を 貫通する金属ボルトは、積雪により取付金具と導通する可能性があるため同様の 絶縁キャップを被せることにより、安全性を向上させている。
【0025】 次にこの様な分岐引込箱を用いた分岐引込方式について説明すると、まず本体 2の前面に取り付けられている開閉蓋31を左右の蝶番部に差し込まれている差 込み棒を抜いて取り外す。次いで、各相の絶縁カバー23を開き、変圧器の二次 側から導いた幹線18の端部に2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端子 21を圧縮接続して所望相の端子台のボルト17に接続端子20をはめ込んでナ ット22で締め付け固定し、引込線19を四相ないし三相の端子台におけるボル ト17に2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端子21およびナット22 を介して接続すれば良い。この場合、幹線18はNo.1〜3の中央部寄りのボ ルト17に接続し、引込線19は幹線18を接続していない中央部寄りのボルト 17及びNo.4〜7のボルト17に接続する。共用相A、Bに接続する引込線 19は、先端に密閉形電線ヒューズ32を圧縮接続し、このヒューズ他端にヒュ ーズ取付後少なくとも1回交換できる長さを持った補足線33を圧縮接続し、そ の先端に前記2穴形の接続端子20を有する圧縮スリーブ端子21を接続して接 続端子20を端子台のボルト17にはめ込んでナット22で締め付けて固定する 。 幹線18を片側に延長して第2の分岐引込箱に接続する場合は、各相の端子 台におけるNo.2のボルト17に延長用幹線の一端部を圧縮スリーブ端子を用 いて接続し、他端部を第2の分岐引込箱のNo.1のボルト17に圧縮スリーブ 端子を用いて接続する。第3、第4など複数の分岐箱に接続する場合も同様であ る。 また、幹線18を両側に延長する場合、片側の延長は上記と同様に実施し 、反対側への延長は、No.3のボルト17に延長用幹線の一端部を圧縮スリー ブ端子を用いて接続し、他端部を相手方分岐引込箱のNo.1のボルト17に圧 縮スリーブ端子を用いて接続すればよく、さらに複数個延長する場合も同様であ る。 引込線19の接続は、ケーブルがCVQの場合には各相に取り付け、CV Tの場合には単相3線式引込みは共用相A、B及び中性相に、三相3線式は共用 相AB及び専用相に取り付ければよい。
【0026】 幹線及び引込線の接続が完了すれば、絶縁カバー23を各相に取り付け、幹線 、引込線の導入導出端となる箱体底部の切り欠き3は、塩化ビニール、ポリカー ボネイト、FRPなどの合成樹脂製アングル部材をシーリング部材34として少 なくとも一つ設置して部分的に閉塞した上、パテ状のシーリング剤で残部空間を 埋めて閉塞し、鳥獣類の侵入を防止した後、本体前面に開閉蓋31を取り付ける ことにより分岐引込が終了する。
【0027】 アーケードの屋根上等に低圧分岐引込箱を設置して分岐引込み実施する場合は 、図7乃至図9に示すような架台35を使用すると安定する。この架台は、アー ケードの屋根36の上にベースアングル37を固定し、このベースアングル上に フレームを立設したもので、低圧分岐引込箱1を取り付けるメインフレーム38 の下方部には前方に大きく突出させた長方形状フレーム39を組み立てて安定性 を持たせている。左右のメインフレーム38には上下2本の水平バー40が取り 付けられている。低圧分岐引込箱1の背面板11には上下4か所において基台4 1とL型部42からなる取付金具43が基台41部分においてボルト固定され、 L型部42の自由端には締付用のボルト・ナットが基台41との間に取り付けら れており、ナットを緩めれば、ボルト端をL型部42から外せる構造としている 。従って、架台に低圧分岐引込箱を取り付ける場合、ボルト端を外し、L型部4 2を水平バー40に掛け止め、ボルト端をL型部42に再係合させてナットを締 め付ければ低圧分岐引込箱は安定した状態で架台に取り付けられる。上下の取付 金具43の間隔は、架台35における上下の水平バー40の間隔よりもやや小さ く設定してあり、上部の取付金具43において重量を支持するとともに下部の取 付金具43において振れ止め効果を持たせている。44は幹線、引込線を箱体下 方においてバインド線を巻き付けて固定しておく補助バー、45は構造物と接触 する箇所において敷設したケーブル保護管である。
【0028】 なお、分岐引込み後において引込線を増設する場合には、シーリング剤を一部 取り除き、引込線を前記と同様にして取り付ける。端子台への取付位置は空き端 子No.があれば各相の同一No.に取り付ければ良く、全ての端子No.を使 用している場合は、圧縮スリーブ端子を表裏2枚重ね合わせて取り付ける。取り 付けが終われば、再度シーリング剤で隙間を埋めておく。
【0029】
以上詳述の通り、この考案においては幹線、引込線を接続する場合、共用相A と共用相Bの端子台、専用相と中性相の端子台を各々横一列に配列して上下に振 り分け、しかも箱体背面板からの高さを上部を高く下部を低くして設置している ので、各相に対する幹線、引込線の接続がきわめて容易に行い得る。
【0030】 また、隣接した各相間は隔離板で分離され、上下の相間は絶縁板によって分離 して配設されているので、活線作業で圧縮スリーブ端子を増設したり、ヒューズ を交換するときなど、短絡事故を防止することができる。
【0031】 また、各相における端子接続部は、2穴形の接続端子を有する圧縮スリーブ端 子をはめ込んでナットで締め付け固定できる2本一組のボルトとしているので、 接続状態が安定する。
【0032】 さらにまた、各相における端子台の大きさ及びボルトの長さを裏向きにした圧 縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端子を重ねて2個同時に接続固定できる 大きさ及び長さとしたので、空き端子が無い場合においても引込線を増設するこ とが可能となっている。
【0033】 また、端子台における中央部寄りの3つ端子接続部を、幹線が取付可能な配列 ピッチでボルトを突設し、残部は引込線が取付可能な配列ピッチでボルトを突設 する構成とすれば、太くてより戻し、曲げに大きな力を要する幹線は中央部にお いてほぼ直線状に取り付けられるため取付作業が容易であり、端子台全体もコン パクト化できる。また、3つの幹線接続部があるため、幹線を片側あるいは両側 に延長する場合にも即対応可能となる。
【0034】 本体前面に開閉蓋を取り付けた箱体底部に、幹線、引込線の導入導出端となる 切り欠き部を設け、幹線、引込線の接続後はシーリング部材およびシーリング剤 で閉塞するようにしておけば、箱体手前から幹線、引込線を本体内に挿入して接 続できるので接続作業がきわめて容易となる。
【0035】 以上の通り、この考案の分岐引込方式は、幹線及び引込線の取り付けが容易か つ確実で、各相間の独立分離性、隔離性にも優れ、幹線を片側に延長する場合や 両側に延長する場合にも随時実施可能で、整然とした分岐引込を可能としており 、ヒューズの溶断時にも安全、確実にヒューズの取換えを実施できる分岐引込箱 を提供し得たのである。
【図1】この考案に係る低圧電線路の分岐引込方式に用
いる低圧分岐引込箱の概略正面図。
いる低圧分岐引込箱の概略正面図。
【図2】同低圧分岐引込箱を底面方向から見た概略図。
【図3】同低圧分岐引込箱の縦断面図。
【図4】端子台を被覆する絶縁カバーの正面図。
【図5】隔離板6、9及び絶縁板10並びに絶縁カバー
23の取付状態を示す正面概略図。
23の取付状態を示す正面概略図。
【図6】絶縁カバー23の取付状態を示す底面方向から
見た概略図。
見た概略図。
【図7】アーケード屋根上に低圧分岐引込箱を取り付け
るための架台の一例を示す正面図。
るための架台の一例を示す正面図。
【図8】低圧分岐引込箱を架台に取り付けた状態の正面
図。
図。
【図9】同側面図。
1…低圧分岐引込箱 2…本体 3…切り欠き 4…共用相Aの端子台 5…共用相Bの端子台
6…隔離板 7…中性相の端子台 8…専用相の端子台
9…隔離板 10…絶縁板 11…箱体背面板 12…隔離板6を固定するアングル部材 13…隔離板9を固定するアングル部材 14…絶縁板10を固定するアングル部材 15、1
6…樹脂碍子 17…ボルト 18…幹線 19…引込線 20…2穴形の接続端子 21…圧縮スリーブ端子
22…ナット 23…絶縁カバー 24…切り込み 25…長
孔 26…アングル部材 27…ナット 28、29…
固定ネジ 30…絶縁キャップ 31…開閉蓋 32…密閉形
電線ヒューズ 33…補足線 34…シーリング部材 35…架台 36…アーケード屋根 37…ベー
スアングル 38…メインフレーム 39…長方形状フレーム 40…水平バー 41…基台 42…L型部
43…取付金具 44…補助バー 45…ケーブル保護管
6…隔離板 7…中性相の端子台 8…専用相の端子台
9…隔離板 10…絶縁板 11…箱体背面板 12…隔離板6を固定するアングル部材 13…隔離板9を固定するアングル部材 14…絶縁板10を固定するアングル部材 15、1
6…樹脂碍子 17…ボルト 18…幹線 19…引込線 20…2穴形の接続端子 21…圧縮スリーブ端子
22…ナット 23…絶縁カバー 24…切り込み 25…長
孔 26…アングル部材 27…ナット 28、29…
固定ネジ 30…絶縁キャップ 31…開閉蓋 32…密閉形
電線ヒューズ 33…補足線 34…シーリング部材 35…架台 36…アーケード屋根 37…ベー
スアングル 38…メインフレーム 39…長方形状フレーム 40…水平バー 41…基台 42…L型部
43…取付金具 44…補助バー 45…ケーブル保護管
Claims (3)
- 【請求項1】 電灯動力共用の三相4線式配電におい
て、低圧分岐引込箱本体内に共用相Aと共用相Bの端子
台、専用相と中性相の端子台を各々横一列に配列して上
下に振り分けて箱体背面板からの高さを上部を高く下部
を低くして設置し、各相間を隔離板で分離するとともに
上下の相間を絶縁板で分離して配設し、各相における端
子接続部は、電線端部に圧縮接続され2穴形の接続端子
を有する圧縮スリーブ端子の当該接続端子をはめ込んで
ナットで締め付け固定できる2本一組のボルトとし、各
相における端子台の大きさ及びボルトの長さを裏向きに
した圧縮スリーブ端子と表向きの圧縮スリーブ端子を重
ねて2個同時に接続固定できる大きさ及び長さとしたこ
とを特徴とする低圧分岐引込箱。 - 【請求項2】 各相の配列において、中央部寄りの3つ
の端子接続部は幹線が取付可能な配列ピッチでボルトの
雄ネジ部を突設し、残部は引込線が取付可能な配列ピッ
チで雄ネジ部を突設した請求項1記載の低圧分岐引込
箱。 - 【請求項3】 幹線、引込線の接続後、その導入導出端
となる箱体底部の切り欠き部をシーリング部材およびシ
ーリング剤で閉塞した上、本体前面に開閉蓋を取り付け
るようにした請求項1又は2記載の低圧分岐引込箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001658U JP3063063U (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 低圧分岐引込箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001658U JP3063063U (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 低圧分岐引込箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3063063U true JP3063063U (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=43196783
Family Applications (1)
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-
1999
- 1999-03-18 JP JP1999001658U patent/JP3063063U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020120557A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 北越工業株式会社 | エンジン駆動型発電機 |
JP7271204B2 (ja) | 2019-01-28 | 2023-05-11 | 北越工業株式会社 | エンジン駆動型発電機 |
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