JP3062794B2 - ガス吹込み用スライド・ゲートプレート - Google Patents
ガス吹込み用スライド・ゲートプレートInfo
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Description
属の注湯を制御するスライド・ゲートにおけるガス吹込
み用スライド・ゲートプレートに係り、特に吹込みガス
のシール性を改良したガス吹込み用スライド・ゲートプ
レートに関する。
ゲートプレートは、上固定プレート31を例示する図1
4、図15のように、緻密質の耐火材からなるプレート
本体32に溶融金属通過孔33を設けると共に、溶融金
属通過孔33の上部側を大径にしてガス吹込み体収容部
34とし、この収容部34に多孔質の耐火材等からなる
短円筒状のガス吹込み体35を収容する一方、プレート
本体32にその外側からガス吹込み体収容部34へ貫通
したガス導入孔36を設け、この孔36に金属からなる
ガス導入パイプ37をモルタル38により挿着して構成
されている。図中39はプレート本体32を拘束する鉄
皮である。上記上固定プレート31において、図示しな
いガス源から送給されるガス(不活性ガス)は、ガス導
入パイプ37、ガス導入孔36からガス吹込み体35を
経て溶融金属通過孔33を通過する溶鋼等の溶融金属へ
供給され、ガス開孔、非金属介在物の浮上及び付着防止
等に用いられるものである。
ガス吹込み用スライド・ゲートプレートでは、モルタル
によってガス導入パイプをガス導入孔に挿着する際に、
図15において矢印aで示すように、モルタルがガス導
入パイプの内端部側からガス導入孔内及びガス導入パイ
プの内周に入り込み、ガス導入孔を塞ぐ事態が生ずる一
方、このガス導入孔等へのモルタルの入り込みを防止し
てガス導入孔を確保しようとすると、ガス導入パイプ周
囲のモルタルの充填密度が低下し、図15において矢印
bで示すように、ガス漏れが発生する不具合があった。
このため、実使用時では、ガス漏れの発生により、ガス
流量の変動をきたし、鋳片にピンホールが発生したり、
あるいはゲートの溶融金属通過孔に非金属介在物が付着
する事態を招来している。そこで、本発明は、モルタル
によるガス導入孔の閉塞を防止し、かつモルタルからの
ガス漏れを防止し得るガス吹込み用スライド・ゲートプ
レートを提供することを目的とする。
め、本発明のガス吹込み用スライド・ゲートプレート
は、プレート本体に設けたガス導入孔にガス導入パイプ
をモルタルにより挿着したガス吹込み用スライド・ゲー
トプレートにおいて、前記ガス導入パイプの内端部の外
周とガス導入孔の内周との間にリング状のパッキンを嵌
装したことを特徴とする。前記リング状のパッキンは、
天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、シリコンゴム、紙、金
属その他からなることが好ましい。前記リング状のパッ
キンは、円形、正方形、台形その他の断面形状であるこ
とが好ましい。前記ガス導入パイプのパッキン当接個所
は、周溝であることが好ましい。前記ガス導入パイプの
パッキン当接個所は、内端部側を小径とするテーパ部で
あってもよい。又、前記ガス導入パイプのパッキン当接
個所は、段付き小径部であってもよい。一方、前記ガス
導入孔は、パッキンの当接する外端部側を大径部とする
段付き孔であることが好ましい。
トにおいては、ガス導入パイプの挿着時に、ガス導入パ
イプの外周とガス導入孔の内周との間に介装されるモル
タルは、ガス導入パイプの内端部側からガス導入孔及び
ガス導入パイプの内周に入り込むことがリング状のパッ
キンによって阻止され、かつパッキンをストッパーとし
てモルタルの高密度の充填が可能となる。ガス導入パイ
プのパッキン当接個所が、周溝、テーパ部又は段付き小
径部であることにより、パッキンの位置決め固定が可能
となる。又、ガス導入孔が、外端部側を大径部とする段
付き孔であることにより、パッキンを嵌装したガス導入
パイプの挿着時の位置決めが可能となる。
て説明する。図1は本発明のガス吹込み用スライド・ゲ
ートプレートの一実施例を示す上固定プレートの要部の
断面図である。この上固定プレート1は、緻密質の耐火
材からなるプレート本体2に溶融金属通過孔(図示せ
ず)を設けると共に、この孔の上部側を大径にしてガス
吹込み体収容部3とし、ガス吹込み体収容部3に多孔質
の耐火材等からなる短円筒状のガス吹込み体4を収容す
る一方、プレート本体2にその外側からガス吹込み体収
容部3へ貫通したガス導入孔5を設け、このガス導入孔
5に金属からなるガス導入パイプ6をその内端部の外周
とガス導入孔5の内周との間にリング状のパッキン7を
嵌装して挿入し、このパッキン7をストッパーとしてガ
ス導入パイプ6の外周とガス導入孔5の内周との間に圧
入したモルタル8により固着して構成されている。パッ
キン7は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂、シリコンゴ
ム、紙、金属その他の材料からなる断面円形のもので、
図2に示すように、ガス導入パイプ6の内端部に設けた
断面半円形の周溝9に嵌装されている。図1において1
0はプレート本体2を拘束する鉄皮である。
いガス源から送給されるアルゴンガス等の不活性ガス
は、ガス導入パイプ6及びガス導入孔5からガス吹込み
体4を経て溶融金属通過孔を通過する溶鋼等の溶融金属
へ供給され、ガス開孔、非金属介在物の浮上及び付着防
止等に用いられる。ここで、上述した上固定プレート1
のパイプセット歩留まりは、従来のものが80%であっ
たのに対し、100%となり、ガス導入パイプ6の内端
部側におけるモルタル8によるガス導入孔5の閉塞に伴
う通気不足が完全に解消できた。又、溶融金属通過孔の
上下端を気密に閉鎖し、ガス導入パイプ6にコンプレッ
サーから1kg/cm2 の圧力の空気を送給してガス導
入パイプ6周囲のモルタル8から漏れた空気の量を流量
計によって測定したところ、下記のようになった(従来
品の測定結果を併記する)。 本発明品の漏れの量 0l/min 従来品の漏れの量 20l/min 従って、本発明品によれば、モルタルからのガス漏れを
完全に防止し得ることがわかる。更に、本発明品と従来
品を実機使用したところ、アルゴンガスの流量は、図3
に示すように、半分となり(平均流量:本発明品20.
5Nl/min、従来品52.3Nl/min)、かつ
鋳片のピンホールの発生及び非金属介在物の発生を大幅
に減少することができた。
とする場合に限定されるものではなく、例えば図4〜図
10に示すリング状のパッキン11、12、13、1
4、15、16、17のように、内周面を平面とした台
形状、正方形状、五角形状、半円形状又は内周面を凸曲
面としかつ外周面をそれぞれテーパ面、平面、多角形と
した形状その他の形状であってもよい。これらの場合、
ガス導入パイプ6の周溝9は、断面矩形状、半円状とな
る。又、リング状のパッキン7が嵌装されるガス導入パ
イプ6は、外周に周溝9を形成する場合に限らず、例え
ば図11に示すように、パッキン7が当接される内端部
に、内端部側を小径とするテーパ部18aを形成したガ
ス導入パイプ18としたり、あるいは図12に示すよう
に、パッキン7が当接される内端部に、段付き小径部1
9aを形成したガス導入パイプ19としてもよく、この
ようにすることにより、パッキン7の位置決め固定が可
能となり、ガス導入パイプ6、18、19のガス導入孔
5への挿入を正確に行うことができる。更に、ガス導入
孔5は、内径が一定のストレート孔とする場合に限ら
ず、例えば図13に示すように、パッキン7の当接する
外端部側を大径部20aとする段付きのガス導入孔20
としてもよい。このようにすることにより、パッキン7
を嵌装したガス導入パイプ6、18、19の挿着時の位
置決めが可能となるので、ガス導入パイプ6、18、1
9の挿着を一層容易かつ正確に行うことができる。更に
又、モルタル8の充填は、ガス導入パイプ6、18、1
9の外周にモルタル8を塗布して充填したり、あるいは
ガス導入パイプ6、18、19をパイプ導入孔5、20
に先に挿入した後、振動を加えながらモルタル8を注入
したり、又はガス導入パイプ6、18、19を先に挿入
してからキャスタブル等を流し込んで行ってもよい。
み用スライド・ゲートプレートによれば、ガス導入パイ
プの挿着時に、ガス導入パイプの外周とガス導入孔の内
周との間に介装されるモルタルは、ガス導入パイプの内
端部側からガス導入孔及びガス導入パイプの内周に入り
込むことがリング状のパッキンによって阻止され、かつ
パッキンをストッパーとしてモルタルの高密度の充填が
可能となるので、モルタルによるガス導入孔の閉塞を防
止でき、かつモルタルからのガス漏れを防止できる。こ
の結果、吹込みガス量を従来の半分以下とすることがで
きると共に、鋳片のピンホールの発生及び非金属介在物
の発生を大幅に減少させることができる。ガス導入パイ
プのパッキン当接個所を周溝、テーパ部又は段付き小径
部とすることにより、パッキンの位置決め固定が可能と
なるので、ガス導入パイプのガス導入孔への挿入を正確
に行うことができる。又、ガス導入孔を、外端部側が大
径部となる段付き孔とすることにより、パッキンを嵌装
したガス導入パイプの挿着時の位置決めが可能となるの
で、ガス導入パイプの挿着を一層容易かつ正確に行うこ
とができる。
トの一実施例を示す上固定プレートの要部の断面図であ
る。
キンの断面図である。
を使用したスライド・ゲートプレートの作用を示す説明
図である。
の半断面側面図である。
の半断面側面図である。
の半断面側面図である。
の半断面側面図である。
の半断面側面図である。
の半断面側面図である。
ンの半断面側面図である。
とパッキンの断面図である。
イプとパッキンの断面図である。
ートの他の実施例を示す上固定プレートの要部の断面図
である。
トを示す上固定プレートの一部を省略した断面図であ
る。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 プレート本体に設けたガス導入孔にガス
導入パイプをモルタルにより挿着したガス吹込み用スラ
イド・ゲートプレートにおいて、前記ガス導入パイプの
内端部の外周とガス導入孔の内周との間にリング状のパ
ッキンを嵌装したことを特徴とするガス吹込み用スライ
ド・ゲートプレート。 - 【請求項2】 前記リング状のパッキンが、天然ゴム、
合成ゴム、合成樹脂、シリコンゴム、紙、金属その他か
らなることを特徴とする請求項1記載のガス吹込み用ス
ライド・ゲートプレート。 - 【請求項3】 前記リング状のパッキンが、円形、正方
形、台形その他の断面形状であることを特徴とする請求
項1又は2記載のガス吹込み用スライド・ゲートプレー
ト。 - 【請求項4】 前記ガス導入パイプのパッキン当接個所
が、周溝であることを特徴とする請求項1、2又は3記
載のガス吹込み用スライド・ゲートプレート。 - 【請求項5】 前記ガス導入パイプのパッキン当接個所
が、内端部側を小径とするテーパ部であることを特徴と
する請求項1、2又は3記載のガス吹込み用スライド・
ゲートプレート。 - 【請求項6】 前記ガス導入パイプのパッキン当接個所
が、段付き小径部であることを特徴とする請求項1、2
又は3記載のガス吹込み用スライド・ゲートプレート。 - 【請求項7】 前記ガス導入孔が、パッキンの当接する
外端部側を大径部とする段付き孔であることを特徴とす
る請求項1、2、3、4、5又は6記載のガス吹込み用
スライド・ゲートプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041354A JP3062794B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | ガス吹込み用スライド・ゲートプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041354A JP3062794B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | ガス吹込み用スライド・ゲートプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08206819A JPH08206819A (ja) | 1996-08-13 |
JP3062794B2 true JP3062794B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=12606172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7041354A Expired - Fee Related JP3062794B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | ガス吹込み用スライド・ゲートプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062794B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP7041354A patent/JP3062794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08206819A (ja) | 1996-08-13 |
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