JP3062754B1 - 熱電発電モジュ―ル - Google Patents

熱電発電モジュ―ル

Info

Publication number
JP3062754B1
JP3062754B1 JP11195569A JP19556999A JP3062754B1 JP 3062754 B1 JP3062754 B1 JP 3062754B1 JP 11195569 A JP11195569 A JP 11195569A JP 19556999 A JP19556999 A JP 19556999A JP 3062754 B1 JP3062754 B1 JP 3062754B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric conversion
electrodes
holder
inner tube
grid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11195569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001024242A (ja
Inventor
弘幸 高澤
淳 山本
敏隆 太田
Original Assignee
工業技術院長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 工業技術院長 filed Critical 工業技術院長
Priority to JP11195569A priority Critical patent/JP3062754B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3062754B1 publication Critical patent/JP3062754B1/ja
Publication of JP2001024242A publication Critical patent/JP2001024242A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 熱電変換素子と電極間や、電極と電気的絶縁
体基板間に剪断応力が生じない熱電発電モジュールを提
供すること。 【解決手段】 2重円筒体を用いその間に形成される空
隙に熱電変換素子43と電極44,45を配置し、内管
41内には高温の流体を流し、外管42から周囲に放熱
することにより内管41と外管42に挟まれた熱電変換
素子43に温度差をもうける。発電を行うためには、熱
電変換素子43と電極44,45を電気的に接続しなけ
れば成らないが、この接続に液体金属を用いることで、
剛に接続しない構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換素子を用
いた熱電発電モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】p型とn型の2種類の熱電変換素子を電
気的に直列、熱的には並列に接続し、各接合部間に温度
差を与えた場合、起電力が発生し、外部に負荷を接続す
ると電流が流れて電気的出力を得ることができる。この
ように熱電変換素子を用いて熱エネルギーから電気エネ
ルギーに変換する原理は既に公知である。
【0003】従来の熱電発電モジュール(以下、単にモ
ジュールという)は、熱電変換素子を2次元的に配置
し、各熱電変換素子を電気的絶縁性の平板にハンダ付け
等の方法で固定したモジュール構成をとっていた。
【0004】熱電発電は、原理的には、熱電変換素子
(p,n素子対)とそれらを結ぶ金属製の電極部があれ
ば発電を行うことができるが、電極を強固に固定して機
械的な強度を増すことを目的として、通常は、両側から
絶縁性高熱伝導基板で挟み込むような構成が多い。
【0005】次に、平板型のモジュールの熱による歪に
ついて図4の側面図を参照しながら説明する。
【0006】図4において、11は熱電変換素子で、こ
の高さ数mm程度の熱電変換素子11の両面間に、数十
〜100℃以上の温度差を与えることが必要となる。原
理的には熱電変換素子(p,n素子対)11とそれらを
結ぶ金属製の電極部分があれば、発電・冷却を行うこと
ができるが、電極を強固に固定して機械的な強度を増や
すことを目的として、通常は両側から電気的絶縁性高熱
伝導基板(以下、単に基板という)12(高温側、低温
側の基板12A,12B)で挟み込むような構成を取る
ことが多い(図4(a))。なお、図4では熱電変換素
子11間を接続する電極や、出力を取り出す電気出力端
子は省略してある。
【0007】この場合、取り扱いが非常に楽になるとい
うメリットがあるが、反面、実際に温度差をつけて使用
する際には、高温側の基板12Aと低温側の基板12B
の熱膨張の違いからモジュール全体に亘って図4(b)
に示すような歪みが生じ、ときにはモジュールの破損に
つながるなど信頼性の点で問題があった。
【0008】すなわち、熱電変換素子11と電極、ある
いは電極と基板12が異なる材料であり、かつ固定され
ているため、熱により生ずる熱膨張の違いで剪断応力が
接合部に加わり、モジュールの破損につながる。
【0009】また、平板型のモジュールの欠点を解消す
るため、円筒型のモジュールが先に提案された(特許第
2775410号)。これは図5に示されるような構成
のもので、図5(a)は横断面図、図5(b)は縦断面
図で、図5(a)より縮小して示してある。
【0010】図5において、11は熱電変換素子、12
aは内部が高温流体経路となる内管、12bは前記内管
12aの熱を放出せしめる外管であり、内管12aと外
管12bとは同一軸心で所定の空隙が両者間に形成さ
れ、いずれも熱伝導率が高く、機械的,熱的な強度を持
ち、電気的に絶縁性を有するものである。内管12aの
外周面と外管12bの内周面に複数個の電極13を形成
し、これらの電極13のうち、それぞれ一方の面側の電
極13の端部に一方の面が、他方の面側の電極13の端
部に他方の面を挟み込む形で、p型とn型の熱電変換素
子11の両面を機械的,電気的に接合する。なお、内管
12aと外管12bで2重円筒体が形成されている。各
熱電変換素子11は電極13により電気的に直列に接続
され、各熱電変換素子11と電極13は回転対称形に交
互に配設され、その終端は電気出力端子14として2重
円筒体の外部に取り出される。図5(a)ではモジュー
ルの一断面を示してあるが、このような熱電変換素子1
1の配置は2重円筒体の長手方向にも数列続く。図5
(b)に示すようにモジュールの長手方向の終端では内
管12aと外管12bとが支持体15により機械的に固
定されていて、内管12aと外管12bに温度差が与え
られても、熱電変換素子11に剪断応力を与えない構成
になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すような従来
の平板型のモジュールにおいては、両面温度差を与える
ことによりセラミックス等でできている支持用の基板1
2A,12Bに熱膨張の差が生じて、電極、半田接合
部、熱電変換素子11の各構成部品に剪断応力が加わる
ため、熱サイクルによるモジュールの破壊という問題が
ある。このことは信頼性の低下を招くので、この解消が
問題となっているが、従来の平板型のモジュールの構成
をとる限りにおいては、熱電変換素子11に剪断応力を
加えないような、有効な手段は見あたらない。
【0012】また、同一軸心から成る内管12aと外管
12bの間に熱電変換素子11および電極13を挟み込
み平板モジュールに見られる歪みによる破損の解消を目
的とした図5に示す上述の特許第2775410号の円
筒型のモジュールの発明においても、熱電変換素子11
と電極13、あるいは、電極13と内管12aと外管1
2bとの間に熱により生ずる熱膨張の違いに起因する内
部応力に関する問題点については未解決のままである。
【0013】平板型のモジュールでは、「ハンバーガー
型素子による熱電モジュールの試作」として熱電変換シ
ンポジウム’98論文集に発表されている各々の熱電変
換素子や電極をネジ止めするタイプでも、一部にハンダ
付けを使う点と、ネジ止めにより剛に固定する点では同
じで、反りによる破損や内部応力に関する点については
未解決のままである。
【0014】片面に絶縁物基板を使わず、電極面がむき
出しになった片スケルトンタイプや、両面ともむき出し
である両スケルトンタイプは、基板と電極間の内部応力
の緩和には役だっているが、熱電変換素子と電極間につ
いては未解決のままである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱電発電モジ
ュールにおいて、熱電変換素子と電極の電気的接続を
温において液体の液体金属を用いることで行い、従来の
ようなハンダ付けやねじ等を使って、剛に固定した部分
に熱が加わることで生ずる剪断応力は生じない。
【0016】平板型の熱電発電モジュールにおいては、
同じく上記の方式を用いて熱電変換素子と電極を接続
し、熱電変換素子と電極の位置を定めるため格子状素子
ホルダおよび格子状電極ホルダを配置し、格子状素子ホ
ルダと格子状電極ホルダおよび平板状の電気的絶縁性基
板が定位置に定まるようにホルダ固定クランプで固定し
たものである。
【0017】そして、格子状電極ホルダを用いずに電極
を電気的絶縁性基板に設けたものである。
【0018】円筒型の熱電発電モジュールにおいては、
上記の方式を用いて熱電変換素子と電極を接続し、熱電
変換素子と電極を定位置に収めるため格子状素子ホルダ
および格子状電極ホルダを配置し、格子状素子ホルダと
格子状電極ホルダおよび内管と外管とからなる2重円筒
体が定位置に定まるようにホルダ固定クランプで固定し
たものである。
【0019】そして、格子状電極ホルダを用いずに電極
を電気的絶縁性基板の内管と外管とに設けたものであ
る。
【0020】本発明において、熱電発電モジュールに温
度差を与えた場合、各熱電変換素子に熱が流れ熱電変換
が起こり電気出力端子から電力を取り出すことができ
る。この時、基板や熱電変換素子および電極は、異なる
材料であるため熱膨張が異なっても各部が固定されてい
ないため、各部は自由に熱膨張し、従来モジュールの破
壊の原因となっていた内部の剪断応力は生じない。
【0021】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
の第1の実施形態を示すもので平板型の熱電発電モジュ
ールの組立前の分解斜視図である。
【0022】図1において、20は平板型のモジュール
全体を示し、21,22は平板状の電気的絶縁性高熱伝
導基板(以下単に基板という)、23は熱電変換素子、
24,25は電極、26,27は格子状電極ホルダで、
それぞれ透孔28,29が格子状に形成されており、こ
れらの透孔28,29に電極24,25が遊嵌されて定
位置に微小の範囲内で移動可能に保持されている。
【0023】30は格子状素子ホルダで、透孔31が格
子状に形成されており、これらの透孔31に熱電変換素
子23が遊嵌されて定位置に微小の範囲内で移動可能に
保持されている。
【0024】32はホルダ固定クランプ(この実施形態
ではボルト)、33はスペーサ、34は電気出力端子を
示す。なお、基板21,22と各ホルダ26,27,3
0にはそれぞれの4隅に寸法を一致させて固定用の透孔
が形成されている。
【0025】組立に際しては、あらかじめ電極24,2
5の熱電変換素子23に対向する面上に常温において液
体の液体金属(図示せず)を綿棒等を用いて塗布してお
く。熱電変換素子23の両面にも同様にして液体金属を
塗布しておく。基板22上に格子状電極ホルダ27を載
置し、その透孔29内に電極25を遊嵌する。
【0026】次いで、その上に格子状素子ホルダ30を
載置し、その透孔31内にそれぞれ熱電変換素子23を
遊嵌し、その上に格子状電極ホルダ26を重ねる。その
透孔28のそれぞれに電極24を遊嵌させ、更に基板2
1を重ねる。なお、基板21,22の内面側には、必要
に応じて熱伝導グリースを塗布しておく。
【0027】最後にボルト32を基板21,各ホルダ2
6,30,27の4隅の透孔に挿通して、ナット(図示
せず)等を用いたり、基板22の4隅の孔にタップねじ
を形成しておき、これに螺合したりすることで全体を固
定する。この際スペーサ33を高温側となる格子状電極
ホルダ26と格子状素子ホルダ30の間に介在させる。
なお、スぺーサ33は低温側となる格子状電極ホルダ2
7と格子状素子ホルダ30の間でも、また両方に介在さ
せてもよい。
【0028】スペーサ33を高温側に入れれば、高温側
の格子状電極ホルダ26が落下するのが防がれる。また
低温側に入れれば、格子状素子ホルダ30の落下が防止
される。
【0029】ここで、本発明に使用する常温において液
体の液体金属について説明する。使用する液体金属とし
ては、例えば水銀、、ガリウム(30℃で液体)にイン
ジュウム(常温固体)を溶かしたもの等が挙げられる。
後述する図3に示す特性が得られた実験では、ガリウ
ム:インジュウムは重量比で3:1の割合で混合したも
のを使用した。この混合比では室温で液体である。上記
によりさらにガリウムが多い場合は液体であるが、逆に
インジュウムの量が増えると固体が析出するが、温度を
上げれば溶ける。
【0030】液体金属を電極24,25や熱電変換素子
23に綿棒等で上述したように塗布すると、液体金属は
表面張力で丸みをおび、塗布した部位に保持され流出す
ることはない。
【0031】なお、電極24,25と熱電変換素子23
の直接接触もあるが、実験の結果によれば液体金属を用
いない場合には接触不良のため、発電動作が起きなかっ
た。
【0032】図1に示す平板型のモジュールの発電動作
は、図4の従来側と同じであるが、その際、各部分の熱
膨張率に差があっても、電極24,25と熱電変換素子
23とは液体金属で電気的に接続されているため剪断応
力が発生することはなく、モジュール20の破壊は生じ
ない。
【0033】前記において、基板21,22には陽極酸
化と封孔処理により絶縁被覆加工を施したアルミニウム
等の高熱伝導率材料を使用しても良い。熱電変換素子2
3は、250℃までの間で熱電変換効率が優れているビ
スマステルル系熱電半導体素子が好適であり、p型素子
とn型素子を交互に配置し電気的に直列接続する。電極
24,25(材料:銅,アルミニウムなど)は、液体金
属(材料:インジュウム:ガリウムが重量比で3:1)
によりこれらの熱電変換素子23を電気的に直列接続
し、最終的な電気出力を電気出力端子34から得る。格
子状電極ホルダ26,27および格子状素子ホルダ30
(材料:ベークライトなど)は、電極24,25および
熱電変換素子23を定位置に収める役割をする。これら
のホルダ26,27,30の固定のためにホルダ固定ク
ランプ32を用いる。平板型のモジュールについては、
スペーサ33を用いて空気層による熱電変換素子23以
外の部分への熱ロスの軽減を計っている。
【0034】〔第2実施形態〕図2は、本発明の第2実
施形態を示す一部を破断して示した斜視図である。
【0035】この実施形態は図5の円筒型の熱電発電モ
ジュールに適用したものであり、図1の平板型のものを
円筒型にしたものに相当する。
【0036】図2において、40は円筒型のモジュール
全体を示し、41は内部が高温液体経路となる内管、4
2は前記内管41の熱を放出せしめる外管であり、内管
41と外管42とは同一軸心で、所定の空隙が両者間に
形成されて2重円筒体を構成している。
【0037】内管41と外管42はいずれも熱伝導率が
高く、機械的、熱的な強度を持ち、電気的に絶縁性を有
するものである。43は熱電変換素子、44,45は電
極、46,47は格子状電極ホルダで、それぞれ透孔4
8,49(図2では見えない)が格子状に形成されてい
る。すなわち図1の格子状電極ホルダ26,27を巻い
て円筒状にし、2重円筒体とした場合に相当している。
電極44,45は格子状電極ホルダ46,47の透孔4
8,49に遊嵌されて定位置に微小の範囲内で移動可能
に保持されている。
【0038】50は格子状素子ホルダで、透孔51(図
2では見えない)が格子状に形成されており、これらの
透孔51に熱電変換素子43が遊嵌されて、定位置に微
小の範囲内で移動可能に保持されている。すなわち図1
の格子状素子ホルダ30を巻いて円筒状にした場合に相
当している。52はホルダ固定クランプ(この第2実施
形態ではボルト)、53は取付けのためのフランジ、5
4は電気出力端子である。なお、外管42は1点の部品
である必要はなく、円筒を数等分して組み合わせ円筒型
に固定する方式でもよい。
【0039】図2に示す円筒型のモジュールの発電動作
は図5の従来例と同じであるが、熱膨張率の相違による
剪断応力が生じないので、図1の実施形態と同様にモジ
ュール40の破損は生じない。
【0040】円筒型のジュールの場合、終端にはフラン
ジ53を設け、熱源からの流体経路との接続を容易にす
る。
【0041】図3に、ハンダ付けによる平板型の熱電発
電モジュールと、インジュウム・ガリウム(重量比3:
1)の液体金属を用いた平板型の熱電発電モジュール2
0の2個の出力特性の実験結果を一つの例として曲線
A,B,Cで示す。曲線B,Cの両者は、サイズおよび
材質ならびに液体金属の成は同一であり、ハンダ付け
(曲線A)とは液体金属の部分(曲線B,C)のみ変え
ている。熱電変換素子23としてビスマス・テルルが用
いられた。図中に示された「変換効率」とは、熱電モジ
ュールに与えた熱エネルギーに対して、熱電発電モジュ
ールから得られた電気出力の割合である。また、「高温
側温度」とは、モジュールに温度差を与えた際の高温側
の温度を表しており、冷却側は、10℃の冷水で冷やし
て実験を行った。図によれば、両者のモジュールは、ほ
ぼ同程度の発電効率であり、曲線B,Cに示されるとお
り、同一の熱電発電モジュール20でも出力特性に若干
のバラツキがあるが無視できる程度であり、本発明は十
分に実用可能であることが明らかになった。
【0042】〔他の実施形態〕図1,図2の実施形態で
はいずれも格子状電極ホルダ26,27および46,4
7を用いたが、各電極24,25および44,45は直
接基板21,22あるいは内管41,外管42に形成す
るようにしてもよい。その場合には溶射法等を用いて、
基板の上に絶縁物であるアルミナを溶射し、さらにその
上に銅等の金属を積層溶射し電極を作っても良い。この
場合、基板と電極間で応力を生じるが、電極の大きさ
は、p型とn型の2個の素子を接合するため両者の面積
と素子相互の短絡を防ぐため間隔を開けるため素子と較
べ大きな面積を有する。接着力は、面積に依存するた
め、破損箇所の多くは、基板と電極間よりも電極と素子
間に集中している。このため溶射を用いることで組み立
て作業の簡素化のメリットは、製作の効率の向上に役立
つ。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる熱
電発電モジュールは、熱電変換素子と電極とは相対的に
可動に配設され、かつ電気的接続が常温において液体の
液体金属により行われているので、熱応力による破損は
生じない。
【0044】また、対向する平板状の電気的絶縁性基板
間に、複数の熱電変換素子を遊嵌することにより定位置
に収める格子状素子ホルダと、この格子状素子ホルダを
両面から挟み複数の電極を遊嵌することにより定位置に
収める格子状電極ホルダとを配設し、前記格子状素子ホ
ルダと格子状電極ホルダ間に空気熱遮断層を形成するた
めのスペーサを介在させて前記格子状素子ホルダと格子
状電極ホルダと電気的絶縁性基板とをホルダ固定クラン
プにより定位置に固定するとともに、前記各熱電変換素
子と電極との電気的接続を常温において液体の液体金属
で行ったので、組立が容易である。
【0045】さらに、対向する平板状の電気的絶縁性基
板の対向面上にそれぞれ対応する複数の電極を配設し、
これらの対応するそれぞれの電極間に、複数の熱電変換
素子を遊嵌して定位置に収めるための格子状素子ホルダ
を配設し、前記格子状素子ホルダと電気的絶縁性基板と
をホルダ固定クランプにより定位置に固定するととも
に、前記各熱電変換素子と電極との電気的接続を常温に
おいて液体の液体金属で行ったので、格子状電極ホルダ
を省略でき、コストを低減することができる。
【0046】また、内部が高温流体の流体経路となる電
気的絶縁性の内管と、この内管と同一軸心で前記内管と
の間に所定の空隙部が形成される電気的絶縁性の外管と
からなる2重円筒体と、前記内筒と外筒との間に複数の
熱電変換素子を遊嵌することにより定位置に収める円筒
形の格子状素子ホルダと、この格子状素子ホルダを両面
から挾み複数の電極を遊嵌することにより定位置に収め
る円筒形の格子状電極ホルダとを配設し、前記格子状素
子ホルダと格子状電極ホルダと内管および外管とをホル
ダ固定クランプにより定位置に固定するとともに、前記
各熱電変換素子と電極との電気的接続を常温において液
体の液体金属で行ったので、組立が容易である。
【0047】さらに、内部が高温流体の流体経路となる
電気的絶縁性の内管と、この内管と同一軸心で前記内管
との間に所定の空隙部が形成される電気的絶縁性の外管
とからなる2重円筒体と、前記内管と外管の対向面上に
配設した複数個の電極と、前記内管と外管との間にあっ
て複数の熱電変換素子を遊嵌することにより定位置に収
める内筒形の格子状素子ホルダとを配設し、この格子状
素子ホルダと内管および外管とをホルダ固定クランプに
より定位置に固定するとともに、前記各熱電変換素子と
電極との電気的接続を常温において液体の液体金属で行
ったので、格子状電極ホルダを省略でき、コストを低減
することができる。
【0048】このように、本発明によれば従来モジュー
ルの問題点であった熱応力に起因するモジュールの破損
を防ぐことができ、信頼性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すもので、平板型の
モジュールの組立前の分解斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示すもので、円筒型の
モジュールの一部を破断して示した斜視図である。
【図3】本発明によるモジュールと、従来のモジュール
の出力特性を示す図である。
【図4】従来の平板型のモジュールの構成と、熱による
歪を説明するための図である。
【図5】従来の円筒型のモジュールの構成を示す横断面
図と縦断面図である。
【符号の説明】
20 平板型のモジュール 21,22 基板 23,43 熱電変換素子 24,25,44,45 電極 26,27,46,47 格子状電極ホルダ 28,29,31,48,49,51 透孔 30,50 格子状素子ホルダ 32,52 ホルダ固定クランプ 33 スペーサ 34,54 電気出力端子 40 円筒型のモジュール 41 内管 42 外管 53 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−204241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/32 H01L 35/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の熱電変換素子と、これらの熱電変
    換素子の相互接続用の電極とを備えた熱電発電モジュー
    ルにおいて、 前記熱電変換素子と電極とは相対的に可動に配設され、
    かつ電気的接続が常温において液体の液体金属により行
    われていることを特徴とする熱電発電モジュール。
  2. 【請求項2】 対向する平板状の電気的絶縁性基板間
    に、複数の熱電変換素子を遊嵌することにより定位置に
    収める格子状素子ホルダと、この格子状素子ホルダを両
    面から挟み複数の電極を遊嵌することにより定位置に収
    める格子状電極ホルダとを配設し、前記格子状素子ホル
    ダと格子状電極ホルダ間に空気熱遮断層を形成するため
    のスペーサを介在させて前記格子状素子ホルダと格子状
    電極ホルダと電気的絶縁性基板とをホルダ固定クランプ
    により定位置に固定するとともに、前記各熱電変換素子
    と電極との電気的接続を常温において液体の液体金属で
    行ったことを特徴とする熱電発電モジュール。
  3. 【請求項3】 対向する平板状の電気的絶縁性基板の対
    向面上にそれぞれ対応する複数の電極を配設し、これら
    の対応するそれぞれの電極間に、複数の熱電変換素子を
    遊嵌して定位置に収めるための格子状素子ホルダを配設
    し、前記格子状素子ホルダと電気的絶縁性基板とをホル
    ダ固定クランプにより定位置に固定するとともに、前記
    各熱電変換素子と電極との電気的接続を常温において液
    体の液体金属で行ったことを特徴とする熱電発電モジュ
    ール。
  4. 【請求項4】 内部が高温流体の流体経路となる電気的
    絶縁性の内管と、この内管と同一軸心で前記内管との間
    に所定の空隙部が形成される電気的絶縁性の外管とから
    なる2重円筒体と、前記内筒と外筒との間に複数の熱電
    変換素子を遊嵌することにより定位置に収める円筒形の
    格子状素子ホルダと、この格子状素子ホルダを両面から
    挾み複数の電極を遊嵌することにより定位置に収める円
    筒形の格子状電極ホルダとを配設し、前記格子状素子ホ
    ルダと格子状電極ホルダと内管および外管とをホルダ固
    定クランプにより定位置に固定するとともに、前記各熱
    電変換素子と電極との電気的接続を常温において液体の
    液体金属で行ったことを特徴とする熱電発電モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 内部が高温流体の流体経路となる電気的
    絶縁性の内管と、この内管と同一軸心で前記内管との間
    に所定の空隙部が形成される電気的絶縁性の外管とから
    なる2重円筒体と、前記内管と外管の対向面上に配設し
    た複数個の電極と、前記内管と外管との間にあって複数
    の熱電変換素子を遊嵌することにより定位置に収める内
    筒形の格子状素子ホルダとを配設し、この格子状素子ホ
    ルダと内管および外管とをホルダ固定クランプにより定
    位置に固定するとともに、前記各熱電変換素子と電極と
    の電気的接続を常温において液体の液体金属で行ったこ
    とを特徴とする熱電発電モジュール。
JP11195569A 1999-07-09 1999-07-09 熱電発電モジュ―ル Expired - Lifetime JP3062754B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195569A JP3062754B1 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 熱電発電モジュ―ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195569A JP3062754B1 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 熱電発電モジュ―ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3062754B1 true JP3062754B1 (ja) 2000-07-12
JP2001024242A JP2001024242A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16343315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11195569A Expired - Lifetime JP3062754B1 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 熱電発電モジュ―ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3062754B1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030004648A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 박양석 휴대용 열전 발전기
JP4826310B2 (ja) * 2006-03-27 2011-11-30 ヤマハ株式会社 熱電モジュール
JP4912964B2 (ja) * 2007-06-07 2012-04-11 住友化学株式会社 熱電変換モジュール
JP4620183B2 (ja) * 2008-11-21 2011-01-26 パナソニック株式会社 熱発電素子および熱発電デバイス
CN106602932A (zh) * 2016-12-27 2017-04-26 江苏大学 一种圆柱体热源温差发电装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001024242A (ja) 2001-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336373B2 (ja) 熱電変換モジュール
JP2775410B2 (ja) 熱電発電モジュール
KR20070026586A (ko) 열전변환 모듈
US20070023077A1 (en) Dual gap thermo-tunneling apparatus and methods
JP2005277206A (ja) 熱電変換装置
JP3062754B1 (ja) 熱電発電モジュ―ル
JP2004363295A (ja) 半導体装置
JP2006319262A (ja) 熱電変換モジュール
JPH0951126A (ja) 熱電変換装置
JP2004088057A (ja) 熱電モジュール
JP2896496B2 (ja) 熱電変換装置
JP2884070B2 (ja) 熱電変換モジュール
JP2003179274A (ja) 熱電変換装置
JP3506199B2 (ja) 熱電変換装置
JPH0219975Y2 (ja)
JPH0333082Y2 (ja)
JPH08204241A (ja) 熱電気変換装置
JP3629533B2 (ja) 液体金属接合熱電変換モジュール
JP5761123B2 (ja) 熱電変換装置
JP2003222426A (ja) 熱交換器
JPH08293628A (ja) 熱電気変換装置
JP3007904U (ja) 熱電池
JP2003318455A (ja) ペルチェ素子とその製造方法
JPH07176796A (ja) 熱電変換装置
JPH01205451A (ja) 熱電式冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3062754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term