JP3062463U - 道路用ブロック - Google Patents

道路用ブロック

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JP3062463U
JP3062463U JP1999001822U JP182299U JP3062463U JP 3062463 U JP3062463 U JP 3062463U JP 1999001822 U JP1999001822 U JP 1999001822U JP 182299 U JP182299 U JP 182299U JP 3062463 U JP3062463 U JP 3062463U
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延禎 野黒
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トーグ安全工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロック本体の長手方向の端部を、その中間部
が外方に突出する突出部に形成し、この突出部の底部に
は凹状かつ円弧状の連結溝を形成し、この連結溝に嵌合
する円環状の連結部材でブロック本体相互を連結すべく
構成することにより、複数のブロックを連結する時、充
分な連結角度が得られ、使い勝手性の向上を図ることが
でき、しかも、ブロック本体の幅方向(横面)のスペース
を有効に利用してブロック容積が確保されるので、同一
外寸法の従来品に対して容積(ブロック内部の容積)の増
加を図ることができ、また連結部材が底部に収まるた
め、悪戯等により取外されたり、連結部材が盗難される
ことがない道路用ブロックの提供を目的とする。 【解決手段】内部に液体を貯溜する中空形状のブロック
本体2を設け、上記ブロック本体2の長手方向の端部は
その中間部が外方に突出する突出部26に形成され、上
記突出部26の底部には凹状かつ円弧状の連結溝29を
形成し、上記連結溝29に嵌合する円環状の連結部材で
ブロック本体2,2相互を連結すべく構成したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば高速道路の料金所等で交通量の増減に応じて車両の車線変 更を行なうのに用いられるような道路用ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の道路用のブロックとしては、例えば図12に示す如き構造のも のがある。 すなわち、内部に最大100リットル程度の水を貯溜する中空形状のポリエチ レン製のブロック本体81を設け、このブロック本体81の長手方向両端部に円 筒状の連結部82,82を一体形成する一方、2つの連結部82に対応する2つ の凹溝83,83を備えたジョイント84を設け、このジョイント84の凹溝8 3,83を連結部82,82に装着して、複数のブロック本体81,81をジョ イント84を用いてその長手方向に連結すべく構成した道路用ブロックである。
【0003】 この道路用ブロックは上述の高速道路料金所の車両の車線変更のほか、駐車場 、イベント会場その他での通行規制用として用いられるが、図12に示す従来の 道路用ブロックにおいては複数のブロック本体81,81を角度をもって屈曲状 に連結する時、隣設するブロック本体81,81の下部外端81a,81aが干 渉するので、充分な連結角度が得られず、使い勝手が悪い問題点があった。
【0004】 加えて、連結部82の形成により外寸法に対する容積が低下し、またジョイン ト84が悪戯等により取外されて、該ジョイント84が盗難される懸念があった 。
【0005】 さらに従来の道路用ブロックにおいては取手およびフォークリフト用の爪挿入 溝が存在しないので、運搬作業性が煩雑となる問題点があった。
【0006】 また従来においてはブロック本体81に貯溜させた水を排出するには、該ブロ ック本体81を転倒させて上部の注水穴から水抜き作業を行なう必要があり、そ の操作が極めて煩雑な問題点があるうえ、充分な機能向上を図ることが不可能な 問題点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の請求項1記載の考案は、ブロック本体の長手方向の端部を、その中 間部が外方に突出する突出部に形成し、この突出部の底部には凹状かつ円弧状の 連結溝を形成し、この連結溝に嵌合する円環状の連結部材でブロック本体相互を 連結すべく構成することにより、複数のブロックを連結する時、充分な連結角度 が得られ、使い勝手性の向上を図ることができ、しかも、ブロック本体の幅方向 (横面)のスペースを有効に利用してブロック容積が確保されるので、同一外寸法 の従来品に対して容積(ブロック内部の容積)の増加を図ることができ、また連結 部材が底部に収まるため、悪戯等により取外されたり、連結部材が盗難されるこ とがない道路用ブロックの提供を目的とする。
【0008】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の目的と併せて、 上述の突出部を、平面視で中央部が外方に突出し、両サイドが後退するテーパ部 に形成することにより、テーパ部のテーパ角に対応してブロック連結角度の拡大 を図ることができ、使い勝手性をさらに向上させることができる道路用ブロック の提供を目的とする。
【0009】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1または2記載の考案の目的と 併せて、上述のブロック本体の上部にデリニェータ、標識、ロープ、工事灯、回 転灯等のアダプタを取付けるアダプタ取付け部を設けることにより、新たなサイ ン機能の増幅等、ブロックの機能向上を図ることができる道路用ブロックの提供 を目的とする。
【0010】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2または3記載の考案の目 的と併せて、上述のブロック本体の上部にガード用フェンス部材を取付けるフェ ンス取付け部を設けることにより、ガード用フェンス部材の取付け時にバリケー ド機能を確保することができ、高速道路での車両規制のほかに一般道路、広場、 公園その他公共スペースでの歩行者の規制にも応用できる道路用ブロックの提供 を目的とする。
【0011】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項1,2,3または4記載の考案 の目的と併せて、上述のブロック本体の下部にフォークリフトのフォーク部が挿 入される一対のリフト溝を形成することにより、内部に液体が貯溜された状態で あっても、ブロックの可搬性を確保することができる道路用ブロックの提供を目 的とする。
【0012】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2,3,4または5記載の 考案の目的と併せて、上述のブロック本体の主面に反射鏡配設用の少なくとも1 つの凹部を設けることにより、反射鏡(反射レンズ参照)を外面に突出しない状態 で配設することができ、反射鏡の損傷がなく、常に正常な状態で機能させること ができるうえ、視認性効果をさらに向上させることができる道路用ブロックの提 供を目的とする。
【0013】 この考案の請求項7記載の考案は、上記請求項1,2,3,4,5または6記 載の考案の目的と併せて、上記ブロック本体の上部中央部位に一対の取手を設け ることで、内部に液体が貯溜されていない空のブロックを上記取手を用いて容易 に運ぶことができる道路用ブロックの提供を目的とする。
【0014】 この考案の請求項8記載の考案は、上記請求項1,2,3,4,5,6または 7記載の考案の目的と併せて、上記ブロック本体の底部に凹部を形成し、該凹部 にはブロック本体の内部に貯溜された液体を排出するドレン手段を設けることで 、ブロック本体を何等転倒させる必要なく上述のドレン手段の操作のみで内部の 液体(水参照)を簡単に排出することができ、またドレン手段が凹部に収っている ので、このドレン手段の破損の懸念もない道路用ブロックの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この考案の請求項1記載の考案は、内部に液体を貯溜する中空形状のブロック 本体を設け、上記ブロック本体の長手方向の端部はその中間部が外方に突出する 突出部に形成され、上記突出部の底部には凹状かつ円弧状の連結溝を形成し、上 記連結溝に嵌合する円環状の連結部材でブロック本体相互を連結すべく構成した 道路用ブロックであることを特徴とする。
【0016】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の構成と併せて、 上記突出部は平面視で中央部が外方に突出し、両サイドが後退するテーパ部に形 成された道路用ブロックであることを特徴とする。
【0017】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1または2記載の考案の構成と 併せて、上記ブロック本体の上部にはデリニェータ、標識、ロープ、工事灯、回 転灯等のアダプタを取付けるフェンス取付け部が設けられた道路用ブロックであ ることを特徴とする。
【0018】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2または3記載の考案の構 成と併せて、上記ブロック本体の上部にはガード用フェンス部材を取付けるフェ ンス取付け部が設けられた道路用ブロックであることを特徴とする。
【0019】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項1,2,3または4記載の考案 の構成と併せて、上記ブロック本体の下部にはフォークリフトのフォーク部が挿 入される一対のリフト溝が形成された道路用ブロックであることを特徴とする。
【0020】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2,3,4または5記載の 上記ブロック本体の主面には反射鏡配設用の少なくとも1つの凹部が設けられた 道路用ブロックであることを特徴とする。
【0021】 この考案の請求項7記載の考案は、上記請求項1,2,3,4,5または6記 載の考案の構成と併せて、上記ブロック本体の上部中央部位に一対の取手が設け られた道路用ブロックであることを特徴とする。
【0022】 この考案の請求項8記載の考案は、上記請求項1,2,3,4,5,6または 7記載の考案の構成と併せて、上記ブロック本体の底部に凹部を形成し、該凹部 にはブロック本体の内部に貯溜された液体を排出するドレン手段が設けられた道 路用ブロックであることを特徴とする。
【0023】
【考案の作用及び効果】
この考案の請求項1記載の考案によれば、ブロック本体の長手方向の端部はそ の中間部が外方に突出する突出部に形成され、この突出部の底部には凹状かつ円 弧状の連結溝を形成し、該連結溝に嵌合する円環状の連結部材でブロック本体相 互を連結すべく構成したので、複数のブロックをその長手方向に連結する時、充 分な連結角度(屈曲角度)が得られ、使い勝手性の向上を図ることができる。
【0024】 また上述の円弧状の連結溝と円環状の連結部材に沿ってブロック相互を任意の 連結角度に相互連結することができ、さらに連結部材の連結溝への嵌合溝への嵌 合構造により連結角度変更時の操作が安定する効果がある。
【0025】 しかも、ブロック本体の幅方向(横面)のスペースを有効に利用してブロック容 積が確保されるので、同一外寸法の従来品に対して容積(ブロック内部の容積)の 増加を図ることができ、また連結部材が底部に収まるため、悪戯等により取外さ れたり、連結部材が盗難されることがない効果がある。
【0026】 この考案の請求項2記載の考案によれば、上記請求項1記載の考案の効果と併 せて、上述の突出部は平面から見て中央部が外方に突出し、両サイドが後退する テーパ部に形成されたので、このテーパ部のテーパ角に対応してブロック連結角 度の拡大を図ることができ、車両規制用として用いる場合の使い勝手性をさらに 向上させることができる効果がある。
【0027】 この考案の請求項3記載の考案によれば、上記請求項1または2記載の考案の 効果と併せて、上述のブロック本体の上部にはデリニェータ、標識、ロープ、工 事灯、回転灯等のアダプタを取付けるアダプタ取付け部を設けたので、新たなサ イン機能の増幅等道路用ブロックの機能向上を図ることができる効果がある。
【0028】 この考案の請求項4記載の考案によれば、上記請求項1,2または3記載の考 案の効果と併せて、上述のブロック本体の上部にはガード用フェンス部材を取付 けるフェンス取付け部を設けたので、ガード用フェンス部材の取付け時に道路用 ブロックにバリケード機能を確保することができると共に、このフェンス部材を 風圧に対抗して安定支持させることができる効果があり、高速道路での車両規制 のほかに一般道路、広場、公園その他公共スペースでの歩行者の規制にも応用で き、汎用性の拡大を図ることができる効果がある。
【0029】 この考案の請求項5記載の考案によれば、上記請求項1,2,3または4記載 の考案の効果と併せて、上述のブロック本体の下部にはフォークリフトのフォー ク部が挿入される一対のリフト溝を形成したので、内部に液体が貯溜された状態 であっても、道路用ブロックのフォークリフトによる可搬性を確保することがで きる効果がある。
【0030】 この考案の請求項6記載の考案によれば、上記請求項1,2,3,4または5 記載の考案の効果と併せて、上述のブロック本体の主面には反射鏡(デリニェー タ参照)配設用の少なくとも1つの凹部を設けたので、ブロック本体主面の余剰 スペースを有効利用して反射鏡を外面に突出しない状態で配設することができ、 反射鏡の損傷がなく、常に正常な状態で機能させることができるうえ、視認性効 果をさらに向上させることができる効果がある。
【0031】 この考案の請求項7記載の考案によれば、上記請求項1,2,3,4,5また は6記載の考案の効果と併せて、上記ブロック本体の上部中央部位に一対の取手 を設けたので、内部に液体が貯溜されていない空のブロックを一対の取手を把持 することで容易に運ぶことができる効果がある。
【0032】 この考案の請求項8記載の考案によれば、上記請求項1,2,3,4,5また は7記載の考案の効果と併せて、上記ブロック本体の底部に凹部を形成し、該凹 部にはブロック本体の内部に貯溜された液体を排出するドレン手段を設けたので 、ブロック本体を何等転倒させる必要なく、上述のドレン手段の操作のみで内部 の水等の液体を簡単に排出することができ、またドレン手段が凹部に収っている ので、このドレン手段の破損の懸念もない効果がある。
【0033】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は道路用ブロックを示し、図1、図2、図3、図4において、この道路用 ブロック1は側面から見て略三角形状に構成された中空タイプのブロック本体2 を設け、略密閉構造のブロック本体2の内部には液体としての水3(図2参照)を 貯溜し、水張り重量(例えば最大150kg)の確保により、ブロック設置時の安定 化を図るように構成している。
【0034】 上述のブロック本体2は上部に位置するトップデッキ部4と、このトップデッ キ部の正面から斜め下部外方に延びる正面スラント部5と、上述のトップデッキ 部4の背面から斜め下部外方に延びる背面スラント部6(図4参照)とを有し、 正面および背面の各スラント部5,6にはブロック本体2の強度を向上させる凹 溝状のリブ5a,5a,6a,6aをそれぞれ離間形成している。
【0035】 また上述のトップデッキ部4には長手方向に沿ってその上面から下方に所定量 窪む凹部7を形成し、この凹部7の底壁部7a(タンク上壁部)の左右には図2に 示すように上記水3の注入孔8,8を穿設すると共に、これら各注入孔8,8を 押込み構造の蓋部材9,9で閉塞している。
【0036】 さらにブロック本体2の下部にはフォークリフトのフォーク部(図示せず)が挿 入される一対のリフト溝10,10を離間形成すると共に、これら左右のリフト 溝10,10間におけるブロック本体2の底部にはドレンプラグ操作用の凹部1 1を形成して、ブロック本体2の下部に面一状となる合計4つの設置面12,1 3,14,15を形成している。
【0037】 上述のドレンプラグ操作用の凹部11に対応する底壁11aには水3を排出す るためのドレン孔16を形成し、このドレン孔16にはドレン手段としてのドレ ンプラグ17を着脱可能に取付けている。なお、このドレンプラグ17は操作し やすいように手前側に設けられている(図4参照)。
【0038】 ところで、上述のトップデッキ部4における垂直部(立壁部)にはリブ5a,6 aと対応して反射鏡配設用の凹部18…を設け、該凹部18…には図9に示すよ うにデリニェータ(視線誘導標レンズ)19…を外方に突出しないように配設すべ く構成している。
【0039】 また上述のトップデッキ部4における水平な上面部にはその端部側左右にデリ ニェータ、標識、ロープ、工事灯、回転灯等のアダプタを取付けるアダプタ取付 け部としての取付け孔20,20を形成し、これらの各取付け孔20,20に例 えば図9に示すように大径のデリニェータ(視線誘導標レンズ)21,21を取付 けるように構成している。
【0040】 さらに上述のトップデッキ部4の上面部において上記取付け孔20,20の外 方部にはガード用フェンス部材(いわゆる防護ネット部材)を取付けるためのフェ ンス取付け部として取付け孔22,22を形成し、これらの各取付け孔22,2 2に図10に示す如きガード用フェンス部材23を取付けるように構成している 。
【0041】 また上述のトップデッキ部4の長手方向の中央部には取手用の貫通孔24,2 4を形成して、この貫通孔24,24の上部を一対の取手25,25に設定して いる。 ところで、上述のブロック本体2の長手方向の両端部は図1、図4、図5に示 す如く平面から見て中央部が外方に突出し、両サイドが後退するテーパ部(突出 部)26,26に形成されている。
【0042】 すなわち、ブロック本体2の上端から下端にかけて2つのテーパ部27,27 が上下方向に延びる中央の稜線部28で交差するテーパ部26に形成したもので ある。
【0043】 上述のテーパ部26の底部には図5、図6に示すように凹状かつ円弧状の連結 溝29を形成している。この連結溝29にはブロック本体2,2をその長手方向 に連結する際、図7に示すような中空状かつ円環状の連結部材30が嵌合され、 図8に示すように該連結部材30を用いて複数のブロック本体2,2の相互がそ の長手方向に連結される。
【0044】 ここで、上述のブロック本体2および連結部材30はその全体がポリエチレン 等の合成樹脂により形成されている。 このように構成した道路用ブロック1は、高速道路料金所の車両の車線変更の ほか、駐車場、イベント会場その他での通行規制用として用いられるが、複数の ブロック1,1をその長手方向に連結する場合には、図8に示すように各ブロッ ク本体2,2の連結溝29に連結部材30を嵌合する。
【0045】 この場合、一方の道路用ブロック1におけるテーパ部26の稜線部28と、他 方の道路用ブロック1におけるテーパ部26の稜線部28とが対設されるので、 上述のテーパ部26のテーパ角に対応して、道路用ブロック1を図8に仮想線α と仮想線βとで示す範囲内において任意の角度に連結することができる。 なお、上述の各道路用ブロック1はその連結角度の変更頻度が大の場合には、 予めキャスタ付きの台車に搭載して使用に供されるものである。
【0046】 このように上記構成の道路用ブロックによれば、ブロック本体2の長手方向の 両端部はその中間部が外方に突出する突出部(テーパ部26参照)に形成され、こ の突出部(テーパ部26参照)の底部には凹状かつ円弧状の連結溝29を形成し、 該連結溝29に嵌合する円環状の連結部材30でブロック本体2,2相互を連結 すべく構成したので、複数の道路用ブロック1,1をその長手方向に連結する時 、充分な連結角度(屈曲角度)が得られ、使い勝手性の向上を図ることができる。
【0047】 また上述の円弧状の連結溝29と円環状の連結部材30に沿って道路用ブロッ ク1,1相互を任意の連結角度に相互連結することができ、さらに連結部材30 の連結溝29への嵌合溝への嵌合構造により連結角度変更時の操作が安定する効 果がある。
【0048】 しかも、ブロック本体1の幅方向(横面)のスペースを有効に利用してブロック 1容積が確保されるので、同一外寸法の従来品に対して容積(ブロック内部の容 積)の増加を図ることができ、また連結部材30が底部に収まるため、悪戯等に より取外されたり、連結部材30が盗難されることがない効果がある。
【0049】 加えて、上述の突出部は平面から見て中央部が外方に突出し、両サイドが後退 するテーパ部26に形成したので、このテーパ部26のテーパ角に対応して道路 用ブロック1,1の連結角度の拡大を図ることができ、車両規制用として用いる 場合の使い勝手性をさらに向上させることができる効果がある。
【0050】 また、上述のブロック本体2の上部にはデリニェータ21、標識、ロープ、工 事灯、回転灯等のアダプタを取付けるアダプタ取付け部(取付け孔22参照)を設 けたので、新たなサイン機能の増幅等道路用ブロック1の機能向上を図ることが できる効果がある。
【0051】 さらに、上述のブロック本体2の上部にはガード用フェンス部材23を取付け る取付け部(取付け孔22参照)を設けたので、ガード用フェンス部材23の取付 け時に道路用ブロック1にバリケード機能を確保することができると共に、この フェンス部材23を風圧に対抗して安定支持させることができる効果があり、高 速道路での車両規制のほかに一般道路、広場、公園その他公共スペースでの歩行 者の規制にも応用でき、汎用性の拡大を図ることができる効果がある。
【0052】 加えて、上述のブロック本体2の下部にはフォークリフトのフォーク部が挿入 される一対のリフト溝10,10を形成したので、内部に水3が貯溜された状態 であっても、道路用ブロック1のフォークリフトによる可搬性を確保することが できる効果がある。
【0053】 さらには、上述のブロック本体2の主面(実施例ではトップデッキ部4の垂直 部分)には反射鏡(デリニェータ19参照)配設用の少なくとも1つの凹部18を 設けたので、ブロック本体2主面の余剰スペースを有効利用して反射鏡(デリニ ェータ19参照)を外面に突出しない状態で配設することができ、反射鏡、特に そのレンズの損傷がなく、常に正常な状態で機能させることができるうえ、視認 性効果道路ブロック1の機能をさらに向上させて、多機能化を図ることができる 効果がある。
【0054】 また、上述のブロック本体2の上部中央部位に一対の取手25,25を設けた ので、内部に液体(水3参照)が貯溜されていない空のブロック1を一対の取手2 5,25を把持することで容易に運ぶことができる効果がある。
【0055】 さらに、上述のブロック本体2の底部に凹部11を形成し、該凹部11にはブ ロック本体2の内部に貯溜された液体(水3参照)を排出するドレン手段(ドレン プラグ17参照)を設けたので、ブロック本体2を何等転倒させる必要なく、上 述のドレン手段の操作のみで内部の水3等の液体を簡単に排出することができ、 またドレン手段が凹部11に収っているので、このドレン手段の破損の懸念もな い効果がある。
【0056】 図11は注入孔8を開閉可能に閉塞する蓋部材の他の実施例を示し、図2の実 施例では凹部7の底壁部7aと別体の蓋部材9を示したが、この図11の実施例 では注入孔8の口縁上部に可撓片31を介して蓋部材32を一体的に形成し、反 可撓片側において注入孔口縁上部と蓋部材32とに形成された係止部33にて、 該蓋部材32の閉成状態を確保すべく構成したものである。
【0057】 このように構成すると、蓋部材32の紛失を防止することができる。なお、そ の他の構成については先の実施例と同様であり、このように構成しても先の実施 例と同様の作用、効果を奏する。
【0058】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の液体は、実施例の水3に対応し、 以下同様に、 突出部は、テーパ部26に対応し、 反射鏡は、デリニェータ19,21に対応し、 アダプタ取付け部は、取付け孔20に対応し、 フェンス取付け部は、取付け孔22に対応し、 ドレン手段は、ドレンプラグ17に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0059】 例えば突出部はテーパ部26に限定されるものではなく、平面から見て半円形 状に突出する円弧状の突出部であってもよい。また道路用ブロック1の設置箇所 は高速道路料金手前、駐車場、イベント会場の他に高速道路または一般道路の分 離帯や工事現場その他であってもよいことは勿論である。さらに図9においては アダプタ取付け部としての取付け孔20にデリニェータ21を取付けた状態を例 示したが、他のアダプタを取付けてもいことは勿論である。加えて、上述の凹部 18は図4に示す如くブロック本体2の前後両面に設けてもよく、この場合には ブロック1の設置方向に関係なく視認性のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の道路用ブロックの斜視図。
【図2】 道路用ブロックの断面図。
【図3】 道路用ブロックの正面図。
【図4】 道路用ブロックの平面図。
【図5】 道路用ブロックの右側面図。
【図6】 道路用ブロックの要部底面図。
【図7】 連結部材の斜視図。
【図8】 複数ブロックの連結状態を示す底面図。
【図9】 デリニェータ取付け時の説明図。
【図10】 ガード用フェンス部材取付け時の説明図。
【図11】 注入孔開閉構造の他の実施例を示す断面
図。
【図12】 従来の道路用ブロックを示す説明図。
【符号の説明】
2…ブロック本体 3…水(液体) 10…リフト溝 11…凹部 17…ドレンプラグ(ドレン手段) 18…凹部 20,22…取付け孔(取付け部) 19,21…デリニェータ 26…テーパ部(突出部) 23…ガード用フェンス部材 25…取手 29…連結溝 30…連結部材

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に液体を貯溜する中空形状のブロック
    本体を設け、上記ブロック本体の長手方向の端部はその
    中間部が外方に突出する突出部に形成され、上記突出部
    の底部には凹状かつ円弧状の連結溝を形成し、上記連結
    溝に嵌合する円環状の連結部材でブロック本体相互を連
    結すべく構成した道路用ブロック。
  2. 【請求項2】上記突出部は平面視で中央部が外方に突出
    し、両サイドが後退するテーパ部に形成された請求項1
    記載の道路用ブロック。
  3. 【請求項3】上記ブロック本体の上部にはデリニェー
    タ、標識、ロープ、工事灯、回転灯等のアダプタを取付
    けるアダプタ取付け部が設けられた請求項1または2記
    載の道路用ブロック。
  4. 【請求項4】上記ブロック本体の上部にはガード用フェ
    ンス部材を取付けるフェンス取付け部が設けられた請求
    項1,2または3記載の道路用ブロック。
  5. 【請求項5】上記ブロック本体の下部にはフォークリフ
    トのフォーク部が挿入される一対のリフト溝が形成され
    た請求項1,2,3または4記載の道路用ブロック。
  6. 【請求項6】上記ブロック本体の主面には反射鏡配設用
    の少なくとも1つの凹部が設けられた請求項1,2,
    3,4または5記載の道路用ブロック。
  7. 【請求項7】上記ブロック本体の上部中央部位に一対の
    取手が設けられた請求項1,2,3,4,5または6記
    載の道路用ブロック。
  8. 【請求項8】上記ブロック本体の底部に凹部を形成し、
    該凹部にはブロック本体の内部に貯溜された液体を排出
    するドレン手段が設けられた請求項1,2,3,4,
    5,6または7記載の道路用ブロック。
JP1999001822U 1999-03-25 1999-03-25 道路用ブロック Expired - Lifetime JP3062463U (ja)

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