JP3062334U - 舗装ブロック - Google Patents

舗装ブロック

Info

Publication number
JP3062334U
JP3062334U JP1999001707U JP170799U JP3062334U JP 3062334 U JP3062334 U JP 3062334U JP 1999001707 U JP1999001707 U JP 1999001707U JP 170799 U JP170799 U JP 170799U JP 3062334 U JP3062334 U JP 3062334U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
stone
block
aggregate
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999001707U
Other languages
English (en)
Inventor
博清 永井
Original Assignee
永井工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 永井工業株式会社 filed Critical 永井工業株式会社
Priority to JP1999001707U priority Critical patent/JP3062334U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3062334U publication Critical patent/JP3062334U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面化粧部分の経年劣化を確実に防止でき、
かつ清掃および洗浄が容易な舗装ブロックを低コストで
大量に製造する。 【解決手段】 表面下層に配したアクリル系樹脂に微小
骨材を定着させて表面に透明樹脂剤をコーティングす
る。また前記微小骨材は、粒径0.5乃至1.8ミリメ
ートルの自然石粉粒を使用することが望ましい。人造石
は、表面に自然石類似の凹凸成形を施す場合がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歩道や遊歩道に適用する石材ブロックに係り、とくに表面に化粧凹 凸を施した舗装石材に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般道の歩道や公園遊歩道には、美感を向上させるための化粧石材を配するこ とがある。従来、これらのブロック石材は、コンクリートの主原料に着色顔料を 混合させて所定の色彩を表現し、あるいは成形後のブロック表面に特殊ペイント を彩色した。
【0003】 一方、石材の表面に凹凸を成形する場合は、コンクリート打設時に表面化粧用 の型枠材(微小凹凸型枠)を使用することが広く知られているが、量産(短時間 成形)を意図する場合の即脱型ブロック(振動締め堅めブロック)では型枠材を 使用することが困難であるため、いわゆる洗い出しの技術が採用される。これは 、ブロック表面に微小石材を配してセメントともに固化し、成形後、高速水流に よって柔軟な表面のコンクリート層を切削し、ブロックの表面に砂利や小石を露 出残存させる成形技術である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、環境美感を向上させるための舗装ブロックで問題となるのは、石材 表面の色彩劣化と、成形コストである。
【0005】 まずブロックの色彩劣化であるが、これは各種の着色顔料が、コンクリートか ら溶出されるアルカリ成分(いわゆるアク)によって経年劣化し、同時にブロッ ク表面に付着する雨雪中の微小塵芥によってブロックが黒ずみ、清掃や洗浄によ っても初期の石材美を回復できないことが問題となる。溶出したセメントのアル カリ成分が塵芥を取り込んで表面層に強固に含浸した状態となるからである。
【0006】 一方、ブロックの表面に自然石である綺麗な砂利や小石を配して凹凸化粧成形 する手段では、たしかに表面層の色彩劣化等の問題は生じにくいが、成形時のコ ストが異常に高騰するという問題を生ずる。ショットブラスト装置等、成形用装 置の価格が高額となるからである。
【0007】 歩道や公園遊歩道など、限られた予算内で国や地方自治体が周辺環境を考慮し つつ全体の美感を向上させ、それを経年維持するための石材技術は、現在のとこ ろ極めて困難な状況にある。
【0008】 そこで本考案の目的は、低コスト条件下で成形可能であって、表面化粧部分の 経年劣化を確実に防止でき、かつ清掃および洗浄が容易な舗装ブロックを提供す る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係る舗装ブロックは、表面下層に配したア クリル系樹脂に微小骨材を定着させて表面に透明樹脂剤をコーティングする。ま た前記微小骨材は、粒径0.1乃至1.8ミリメートルの自然石粉粒を使用する ことが望ましい。人造石は、表面に自然石類似の凹凸成形を施す場合がある。
【0010】
【作用】
本考案に係る舗装ブロックは、ブロック本体を構成する人造石の部分は、従来 公知の手段、例えば即脱型ブロックとし、その表面層に特殊な化粧層を成形する 点に特徴がある。化粧層は、最下層部にアクリル系樹脂層を備え、このアクリル 系樹脂層に微小骨材を配して定着させ、表面に透明樹脂コーティング層を配する 点に特徴がある。
【0011】 アクリル系樹脂は、いわゆる接着剤として初期は柔軟な状態を呈するため微小 骨材を表面散布したときには、当該微小骨材を沈降させつつ定着固定する。定着 しなかった微小骨材は、ブロックを反転させることにより容易に脱落するので、 定着の状態判別はきわめて容易である。ここで表面に透明の樹脂コーティング層 を施すことにより、微小骨材は下層の樹脂層と上面の樹脂層に挟まれて拘束され 、自由な動きが確実に制限される結果、表面に骨材の微小な凹凸が成形される。
【0012】 表面は、微小骨材で被覆されるので、当該骨材の色彩がブロック表面の色彩と なって現れる。最下段層も表面層も樹脂皮膜によってサンドイッチ状にコーティ ングされるから、初期の色彩はコンクリートのアルカリ成分や表面層の塵芥によ っても経年劣化や変色作用を受けない。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1〜図3は、本考案に係る舗装ブロックの一例を示すものである。本考案に 係る舗装ブロックは、図2に示すように、人造ブロック10の上側表面に化粧層 20を施してなる。
【0014】 この化粧層20は、例えば図3に示すように、最下層の下地剤21の上にアク リル樹脂系の定着剤層22を設け、この定着剤層22の上に微小骨材24を略均 一に散布配置し、その上に透明な樹脂系コーティング層25を設け、全体として 微小骨材24を樹脂皮膜によってサンドイッチ状に挟み込んで形成するものであ る。最下層部の下地剤層21は、その上の定着剤層22を安定的に接着固定する ためのものであり、いわゆるバンダーとして知られる各種の樹脂系素材を使用す る。
【0015】 定着剤層22は、その上から散布配置する微小骨材24を接着または重力沈降 によって定着させる素材であり、好ましくは初期粘性のある経時硬化性のあるア クリル系樹脂素材を使用する。このアクリル系樹脂素材は、必ずしも無色透明で ある必要はない。その上に略均一に散布配置する微小骨材24によって定着剤層 22の表面が全体にわたって略全面的に被覆されることが多いため、定着剤層2 2の色彩や透明感は外観には顕れ難いからである。
【0016】 微小骨材24は、もちろんブロック表面の強度を向上させる機能も営むが、本 考案に係る舗装ブロックにおいては、それ以上に表面凹凸が醸し出す美観の向上 、あるいは微小凹凸による雨天時や降雪時のスリップ防止の機能により大きな重 点がある。従って、ここで使用すべき骨材は、自然の美しい色彩をもった天然自 然石の微小砕粉が好ましい。また、その粒径はとくに限定されないが、美観の向 上とスリップ防止の観点からは、0.5cm以上の比較的大きな石材砕片を使用 するよりも、細かな粒子石材、例えば粒径0.1〜1.8mmの石材粒子、より 好ましくは粒径0.5〜1.5mm程度の微小石材粒子を使用することが望まし い。下限の粒径0.1〜0.5mmは、定着剤層22の表面全体を均一に美しく 被覆する化粧粒子として好ましい大きさであり、上限の粒径1.5〜1.8mm は、凹凸陰影の美しさやスリップ防止に機能する粒径として好ましい大きさであ る。
【0017】 最上層に形成する樹脂系コーティング層25は、微小骨材24を被覆して微小 粒子の破損を防止し、同時に、微小骨材24が作り出す微細な凹凸面に柔軟に対 応する細かな表面凹凸を形成し、歩行者のスリップ転倒をより確実に防止する機 能を営む。樹脂系コーティング層25の存在により、歩行者や清掃車両あるいは 自動車が歩道に乗り上げたときでも、表面樹脂の弾性と軟性により荷重が吸収さ れ、下層に配した微小骨材24の破損は最大限に防止される。また雨雪による汚 損から微小骨材24を経年保護することが可能となる。
【0018】 微小骨材24の自然な色合いを損なわないよう、この樹脂コーティング層25 は透明の樹脂被膜形成剤を使用する。例えばアクリル透明樹脂剤である。微小骨 材24の安定的な固定と保護が可能である限り、使用する樹脂素材は問わない。
【0019】 図1は、ブロック石材の表面に自由な凹凸形成、とくに自然石の表面類似の凹 凸を人工的に形成した場合を例示するものである。化粧層20の基本的構造は前 記実施例と略同じであるから、同一部分は同一符号を附して重複する説明を省略 する。尚、符号31〜35は、ブロック本体36の表面に形成した凹凸部分であ る。
【0020】 従来の人造石ブロックは、自然石類似の多様な変化に富んだ表面凹凸を成形す る場合であっても、単に石材の表面に凹凸を形成する化粧加工にすぎなかった。 例えば凹凸型枠を用いての化粧ブロック、化粧コンクリートパネル等の公知の人 工石材加工である。しかし本考案に係る舗装ブロックは、石材の表面に微小骨材 24を樹脂皮膜(22,25)によってサンドイッチ状に挟み込んで固定し保護 してあるので、ブロック本体の表面にどのような形状の凹凸があっても、その凹 凸に柔軟に対応して自由な肉厚の、かつ安定した化粧層を作ることが出来る。
【0021】 図1の実施例図面でいえば、ブロック本体40の表面に縦横自由な複数の凹凸 (または溝;31〜35)を成形しても、その表面凹凸に一定の小さな肉厚寸法 をもって均質な化粧層20を形成できることを表している。使用する樹脂剤21 ,22,25、微小骨材24は、自然石が醸す凹凸程度の寸法にはすべて対応し 、最上層の樹脂系コーティング層25も微小骨材24の細かな凹凸を確実に表現 するからである。
【0022】 従って、かかる舗装ブロックによれば、自由な表面形状をもった人造石ブロッ クにあって、その表面に微小凹凸を形成して美観を向上させるだけでなく、当該 微小凹凸の経年劣化を確実に防止し、長期にわたって歩道や遊歩道の降雪時等に おけるスリップ防止を確実に担保(保証)することが出来る。また表面の色彩の 劣化も長期にわたって確実に防止できるので、都市景観や公園計画に資する点が 少なくない。
【0023】 前記説明では、歩道、遊歩道に適用することに重点を置いて述べたが、本考案 に係る舗装ブロックは、重量車両(とくに自動車)が頻繁にその上を走行しない 場所には適用可能であって、例えば車道の縁石付近、高速道路の遮音壁付近(マ ーカとして使用する)、空港施設内の駐機場の適宜箇所等、各種の路面化粧ブロ ックとして使用できるほか、建築物の外構材として使用できる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、表面化粧部分の経年劣化を確実に防止で き、かつ清掃および洗浄が容易な舗装ブロックを低コストで大量に製造すること が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る舗装ブロックの表面構造を例示す
る部分拡大図である。
【図2】本考案に係る舗装ブロックの他の表面構造を例
示する部分拡大図である。
【図3】本考案に係る舗装ブロックの全体構造を例示す
る側面図である。
【符号の説明】
10 人造ブロック 20 化粧層 21 下地剤 22 定着剤層 24 微小骨材 25 コーティング層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】人造石の表面に微小凹凸を成形した舗装ブ
    ロックであって、 当該ブロックは、表面下層に配したアクリル系樹脂に微
    小骨材を定着させて表面に透明樹脂剤をコーティングし
    てなることを特徴とする舗装ブロック。
  2. 【請求項2】前記微小骨材は、粒径0.1乃至1.8ミ
    リメートルの自然石粉粒であることを特徴とする請求項
    1記載の舗装ブロック。
  3. 【請求項3】前記人造石は、表面に自然石類似の凹凸成
    形を施してなることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の舗装ブロック。
JP1999001707U 1999-03-19 1999-03-19 舗装ブロック Expired - Lifetime JP3062334U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999001707U JP3062334U (ja) 1999-03-19 1999-03-19 舗装ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999001707U JP3062334U (ja) 1999-03-19 1999-03-19 舗装ブロック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3062334U true JP3062334U (ja) 1999-10-08

Family

ID=43196081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999001707U Expired - Lifetime JP3062334U (ja) 1999-03-19 1999-03-19 舗装ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3062334U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100622608B1 (ko) 포장도로의 미끄럼방지층 구조 및 그 시공방법
JP2840727B2 (ja) 安全道路輪郭写出器とその製作方法
KR101692676B1 (ko) 도로 미끄럼 방지제용 조성물 및 그 조성물을 이용한 골재살포형 미끄럼 방지제의 시공방법
JP3062334U (ja) 舗装ブロック
US20090196690A1 (en) Anti-slip composition and method of forming anti-slip layer using the same
KR101007707B1 (ko) 재귀반사형 미끄럼방지 포장재 및 그 시공방법
CN202208874U (zh) 防滑透水路垫
KR101145812B1 (ko) 재귀반사형 탄성 포장재 및 그 시공방법
KR101145816B1 (ko) 요철을 갖는 재귀반사형 포장재 및 그 시공방법
KR200178967Y1 (ko) 보·차도용 콘크리트 인터록킹 블록 및 각종 인도용블록
JP3706877B2 (ja) ノンスリップ舗装工法
JP3980792B2 (ja) 骨材
JP2006342582A (ja) 弾性透水性舗装材
KR200381373Y1 (ko) 포장도로의 미끄럼방지층 구조
KR200282153Y1 (ko) 폐타이어를 사용한 블럭체
KR200364322Y1 (ko) 경계석 칼라 고무 보강 커버
JPH06294104A (ja) 透水性樹脂薄層舗装及び同舗装の施工方法
KR200290844Y1 (ko) 연마석 및 칸막이부재로 무늬를 형성하는 건축물 내,외장재
KR19990013616U (ko) 폐기물을 활용한 야광 경계석
KR20040007928A (ko) 연마석 및 칸막이부재로 무늬를 형성하는 건축물내,외장재 및 형성 방법
KR100616424B1 (ko) 자연 콩자갈을 가진 포장방법
US20090060652A1 (en) Concrete element with high-visibility refracting and reflecting surface
JPH08165606A (ja) 舗装材およびこの舗装材を用いた舗装構造
JP2001317006A (ja) 縁石代用部材
JPH08325078A (ja) 建築用パネルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term