JP3061681U - 車両サイドミラ―用ワイパ―装置 - Google Patents

車両サイドミラ―用ワイパ―装置

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JP3061681U JP1999000963U JP96399U JP3061681U JP 3061681 U JP3061681 U JP 3061681U JP 1999000963 U JP1999000963 U JP 1999000963U JP 96399 U JP96399 U JP 96399U JP 3061681 U JP3061681 U JP 3061681U
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小林  実
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小林 実
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドミラー自体に駆動機構を内蔵させる煩
雑さを解消し、車両の種類を問わず装脱可能なサイドミ
ラー用ワイパー装置とする。 【解決手段】 サイドミラー枠体Q前部のコーナー部に
取付けた取付ベース体11に、サイドウインドウW側に
傾倒するようにステー部材25を常時傾動付勢させてい
るステーベース体20を取付ける。ステー部材25の先
端に固定した取付用座金具30の一側平面部に形成した
歯面部31に、ストッパー部材40の他側平面部に形成
した歯面部43を任意の回転位相角度で噛合してストッ
パー部材40を固定する。このストッパー部材40に
は、湾曲周面部51をサイドウインドウW外側表面に摩
擦圧接する状態でワイパーアーム回転駆動部50を取り
付け、ワイパーアーム回転駆動部50には、ストッパー
部材40に突出形成した一対のストッパー突起部41間
に往復揺動角度の範囲で規制して往復揺動するワイパー
アーム3を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車両の運転席にいながらにして車両サイドミラーの鏡面のくもり、 汚れ、水滴等を払拭できるようにした車両サイドミラー用ワイパー装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両サイドミラー用ワイパー装置として、例えば車両内操作用 の操作レバーを介しての人力による直接駆動でワイパーブレードを作動させたり (実開昭60−38855号公報参照)、ミラー開口部の枠縁に配したネジロッ ド状起動軸にワイパーブレードを有する起動用ナットを移動反転自在に取り付け 、起動軸外端にファン部品を連結させることによりファン風力の利用でワイパー を作動させたり(実開昭58−43537号公報参照)、鏡板を表裏より挟持さ せた転動ローラを駆動ベルトにより往復走行させることによりスライド式に平行 移動させたり(実公昭60−17399号公報参照)等するものがある。また、 バックミラーの枠に対し可動自在な圧縮空気噴射ノズルを設け、運転席のスイッ チ操作で圧縮空気をバックミラーに噴出させるもの(実開平5−22231号公 報参照)、ミラー本体の周囲にエアー吹出ノズルを設けたものがある(特開平9 −25117113号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、運転席にいながらにして駆動させれば よいサイドミラー用のワイパー装置ではあっても、実開昭60−38855号公 報の場合には、人力駆動によるワイパー装置のため必然的にワイパーブレードを 作動させるための操作レバーを運転席側に持ち込まなければならず、ワイパー装 置自体の構成が複雑なものとなる関係上、車両内での設置が非常に面倒なものと なる。また、実開昭58−43537号公報の場合には、空気圧機構、ファン部 品による風力機構等のワイパー装置自体の構成が複雑となり且つその内蔵される 駆動機構によるスペース分が増えてサイドミラー自体がかなり大きくなってしま う。さらに、実公昭60−17399号公報の場合には、サイドミラー自体が大 きくなってしまうのと同時に操作の繰り返しにより転動ローラと駆動ベルトとの 連繋部分に機械的不具合が生じてしまう虞れがある。実開平5−22231号公 報の圧縮空気噴射ノズルを設けたもの、特開平9−254743号公報のエアー 吹出ノズルを設けたものでは、サイドミラーでのノズルの設置条件によりサイド ミラー自体がかなり大きなものとなってしまうのと同時に空気圧力の調整や設定 が非常に難しいものとなる等の多種の問題点を有していた。
【0004】 そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、 従来のようにワイパーブレード作動用の空気圧機構、ファン部品による風力機構 等のワイパー装置の機械的な駆動機構をサイドミラー自体に内蔵させるが如き複 雑で且つ大きな構成となるのを解消し、またワイパーブレード作動用の操作レバ ーを運転席側に持ち込むような車両の内部と外部とにわたって構造的な改良を加 える必要性もないものとするばかりでなく、各種車両の種々形態のサイドミラー にも十分に対応でき、しかもサイドミラーに対し装脱可能にワイパー装置を付設 することができるようにした簡易な構成の車両サイドミラー用ワイパー装置を提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本考案にあっては、サイドミラーPを取り付け たサイドミラー枠体Q前部のコーナー部に所定の角度範囲で往復揺動可能となる ように取り付けられ、且つサイドウインドウW側に常時傾動付勢させて任意の摩 擦力で圧接させられたワイパーアーム回転駆動部50を形成し、サイドウインド ウWの上下移動に伴うワイパーアーム回転駆動部50の往復揺動を介してワイパ ーアーム3を駆動させるようにしたことにある。 また、サイドミラーPを取り付けたサイドミラー枠体Q前部のコーナー部にお いて着脱可能に取付けられる取付ベース体11と、この取付ベース体11に一端 が装着固定され、サイドウインドウW側に傾倒するように側面においてステー部 材25を常時傾動付勢させているステーベース体20と、ステー部材25の先端 に固定された取付用座金具30と、この取付用座金具30に対し一端側が任意の 角度に取り付けられ、他端側には円周に沿って所定の角度間隔に一対のストッパ ー突起部41を突出形成したストッパー部材40と、このストッパー部材40の 一対のストッパー突起部41に規制されてその間を往復揺動可能となるように取 り付けられ、前記ステー部材25の傾動付勢によりサイドウインドウW外側表面 に摩擦圧接される湾曲周面部51を有するワイパーアーム回転駆動部50とから 構成したことにある。 そして、取付用座金具30は、一側平面部には放射状の歯面部31を有し、他 側平面部側には前記ステー部材25の先端に係合固定させる係合用凸部32を有 するディスク状のものとし、また、ストッパー部材40は、一側平面部に開穿し た中心軸孔42に対し円周に沿って所定の角度間隔に、ワイパーアーム回転駆動 部50の往復揺動する角度の範囲を規制する一対のストッパー突起部41を有し 、ワイパーアーム回転駆動部50を任意の角度に取り付けるよう、他側平面部に はその中央に前記取付用座金具30の歯面部31に任意の回転位相角度に噛合さ せる放射状の歯面部43を有するディスク状のものとすることができる。 さらに、ステーベース体20は、一端に前記取付ベース体11内に嵌挿される 取付用凸部32を突設し、止着具15を取付ベース体11側面から取付用凸部2 2と共に貫通させて着脱可能に固定されるようにし、またステーベース体20の 側面には全体略コ字型を呈するようにステー取付用凹所21を形成し、このステ ー取付用凹所21の対向する内壁両面間には軸部23を渡設し、この軸部23に 対し矩形筒体の一側壁面を開放して全体略コ字枠型を呈するステー部材25の基 端部をそのコ字枠開放側をステー取付用凹所21内に向けるようにして回動可能 に枢着すると共に、軸部23にコイル発条24を巻装させ、このコイル発条24 の一端をステー取付用凹所21の内壁面に当接させ、他端をこのステー取付用凹 所21に対向するステー部材25の内壁面に当接させることにより、ステーベー ス体20に対し常時サイドウインドウW側に傾倒するようにステー部材25を傾 動付勢させたものとすることができる。
【0006】 以上のように構成された本考案に係る車両サイドミラー用ワイパー装置におい て、サイドウインドウW側に常時傾動付勢させて任意の摩擦力で圧接させてある ワイパーアーム回転駆動部50は、サイドウインドウWの上下移動に伴う往復揺 動を介してワイパーブレード2をサイドミラーP表面上で往復移動させる。 また、サイドミラーPを取り付けたサイドミラー枠体Q前部のコーナー部にお ける取付ベース体11に対し着脱可能に装着されるステーベース体20は、サイ ドウインドウW側に常時傾倒するように側面においてステー部材25を傾動付勢 させる。 このとき、ステー部材25の傾動付勢によりワイパーアーム回転駆動部50の 湾曲周面部51をサイドウインドウW外側表面に摩擦圧接する状態にさせる。 そして、ステー部材25の先端に取り付けた取付用座金具30の歯面部31に ストッパー部材40の歯面部43を任意の角度に噛合させることで、ストッパー 部材40における一対のストッパー突起部41の方向が任意に設定され、ストッ パー突起部41を介して所定の角度範囲でもって往復揺動可能となるように取り 付けられたワイパーアーム回転駆動部50を任意に位置決めさせ、往復揺動する 角度θの範囲を規制させる。 また、ステーベース体20のステー取付用凹所21の軸部23に、一端はステ ー取付用凹所21の底部に当接させ、他端はステー部材25の内壁面に夫々当接 させることで巻装したコイル発条24は、ステーベース体20に対しステー部材 25を常時サイドウインドウW側に傾倒維持させる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明するに、図において示される 符号1は、車両の運転席にいながらにして車両サイドにおけるサイドミラーPの 鏡面のくもり、汚れ、水滴等を払拭するための上下移動するワイパーブレード2 を備えた車両サイドミラー用のワイパー装置である。該ワイパー装置1における ワイパーブレード2はワイパーアーム3によって往復移動させられるもので、そ の移動させる駆動機構としては、図1乃至図3に示すように、サイドミラーPが 内装固定されているサイドミラー枠体Q前部、例えばそのサイドウインドウW寄 りコーナー部において着脱可能に取付けられる矩形筒状の取付ベース体11と、 この取付ベース体11の筒内に一端が装着固定され、サイドウインドウW側に傾 倒するように側面においてステー部材25を常時傾動付勢させているステーベー ス体20と、一側面に歯面部31を有し且つ他側面側がステー部材25先端に取 り付けられるディスク状の取付用座金具30、および一側面の円周に沿って所定 の角度間隔に一対のストッパー突起部41を突出形成し、且つ他側面中央に前記 取付用座金具30の歯面部31と噛合させるための歯面部43を有するディスク 状のストッパー部材40夫々を介して所定の角度範囲でもって往復揺動可能とな るようにステー部材25の先端に取り付けられ、このステー部材25の傾動付勢 により周側面をサイドウインドウW外側表面に常時圧接させられている高摩擦係 数による弾性部材52を有する略半円形状を呈したワイパーアーム回転駆動部5 0とから構成してある。
【0008】 前記取付ベース体11には、図2に示すように、その上面において矩形筒の開 口方向に対して面をサイドウインドウW側へ僅かに傾けた状態に取付板状部11 Aを突出形成させてある。そして、この取付板状部11Aをサイドミラー枠体Q 前部のサイドウインドウW寄りコーナー部に当接させ、例えばタッピングネジ等 の止着具14を取付板状部11Aの取付孔13を介してサイドミラー枠体Qにタ ッピング挿入してネジ止めするか、あるいは溶接等により固着することにより、 サイドウインドウW外側表面に対して矩形筒の開口方向が略平行した水平になる ようにすることで取付ベース体11自体を固定できるようにしてある。
【0009】 また、ステーベース体20は、図2、図3に示すように、直方体の側面を一部 切欠して平面からみて全体略コ字型を呈するようにステー取付用凹所21を形成 してあり、またステーベース体20の一端には、前記取付ベース体11の筒内に 嵌挿される板状の取付用凸部22を突設し、この取付用凸部22は取付ベース体 11内に嵌挿後に、取付ベース体11側面から取付用凸部22と共に貫通される 止着具15を介して固定されるようにしてある。そして、ステー取付用凹所21 を挟んで対向する内壁両面間には軸部23を渡設してあり、この軸部23に対し 矩形筒体の一側壁面を開放して全体略コ字枠型を呈し、且つ側面からみて略逆L 字型を呈するものとしたステー部材25の基端部をそのコ字枠開放側をステー取 付用凹所21内底部に向けるようにして回動可能に枢着すると共に、軸部23に コイル発条24を巻装させ、このコイル発条24の一端をステー取付用凹所21 の内壁面に当接させ、且つ他端をこの内壁面に対向するステー部材25の内壁面 に当接させることで両内壁面間でコイル発条24が拡開付勢されることにより、 ステーベース体20に対し常時サイドウインドウW側に傾倒するようにステー部 材25を傾動付勢させてある。さらに、ステー部材25の先端部に後述する取付 用座金具30を枢着するため、コ字枠の対向する壁面夫々に一対となって取付孔 部26を開穿形成し、この取付孔部26の下側には取付用座金具30を回転させ ないように係合保持するための略逆U字型を呈する係合用溝部27を切欠状に対 向形成してある。
【0010】 取付用座金具30は、図2に示すように、一側平面部に形成した歯面部31と 、他側平面部に形成した係合用凸部32とを有する平歯車状のものとしてある。 すなわち、取付用座金具30自体に開穿した中心軸孔33から放射方向に沿って 円周上に複数の歯を列設して成る歯面部31を形成したディスク状のものとして あり、他側平面部の円周縁部側には前記ステー部材25の係合用溝部27に下方 側から装着して係合させるための略矩形状の係合用凸部32を突設してある。そ して、ステー部材25の他端部における対向するコ字枠壁面に夫々同軸上に形成 してある取付孔部26に取付用座金具30の中心軸孔33を合致させるものとし てある。
【0011】 また、ストッパー部材40は、図2に示すように、一側平面部に円周に沿って 形成した一対のストッパー突起部41と、前記取付用座金具30の歯面部31と 噛合するための他側平面部の中心に形成した歯面部43とを有するものとしてあ る。すなわち、ストッパー部材40自体に開穿した中心軸孔42に対し円周に沿 って所定の角度間隔である例えばほぼ120°で離隔した位置に一対のストッパ ー突起部41を夫々一体形成したディスク状のものとしてあり、他側平面部の中 心には前記取付用座金具30の歯面部31と同一形状でこれと任意の角度位置で ある例えばサイドミラーPの位置に対応して後述するワイパーアーム回転駆動部 50を傾斜した角度に取り付けられるように当接噛合させるための歯面部43を 形成してある。ストッパー突起部41は、図4に示すように、サイドミラーPの 面積に応じて後述するワイパーアーム回転駆動部50の往復揺動する角度θの範 囲を規制するものである。
【0012】 また、前記ワイパーアーム回転駆動部50は、図2に示すように、湾曲周面部 51と切欠平面部53とから成る略半円形状を呈するものとし、サイドウインド ウW外側表面に当接される箇所に対応する湾曲周面部51の略中央部には大きな 摩擦係数を有する弾性部材52を例えば嵌着または接着等によって設けてある。 この湾曲周面部51に沿っての弾性部材52の長さはワイパーアーム回転駆動部 50の往復揺動する角度θの範囲に略対応する長さのものとし、こうすることで 、サイドウインドウW外側表面に対するワイパーアーム回転駆動部50の湾曲周 面部51の当接箇所が弾性部材52の存在しない所まで回動すればそこでは摩擦 回転せずにワイパーアーム回転駆動部50を単にスリップさせるだけとなるよう にしてある。また、切欠平面部53の中央に一体に突出したワイパーアーム取付 用突部56には、ワイパーアーム3を水平方向に揺動可能となるようにその後端 を連繋させてあり、図4に示すように、前記のほぼ120°に離隔したストッパ ー突起部41の間にワイパーアーム3を介在させた状態で前記止着具28がワイ パーアーム回転駆動部50の切欠平面部53とワイパーアーム取付用突部56と の間に形成した中心軸孔54に貫挿させられるようにしてある。
【0013】 そして、ステー部材25の略逆U字型を呈する係合用溝部27に取付用座金具 30の係合用凸部32を係合させてから、雄ネジ部を形成した止着具28を取付 孔部26と中心軸孔33とに貫通させ、さらにストッパー部材40の中心軸孔4 2およびワイパーアーム回転駆動部50の中心軸孔54とに貫通させてから反対 側から雌ネジ部を形成した被止着具29を捩じ込ませて固定させるものとしてあ る。
【0014】 また、図3に示すように、ワイパーアーム3の長手方向の略中央箇所とワイパ ーアーム回転駆動部50の切欠平面部53との間にスプリング発条55を張設さ せてあり、ワイパーアーム3をサイドミラーP面側に向けて牽引付勢させること により、ワイパーアーム3先端に揺動可能に連繋されたワイパーブレード2をサ イドミラーP面に常時圧接するようにしてある。さらに、図3、図4に示すよう に、前記ステー部材25のサイドウインドウW側への傾動付勢によってワイパー アーム回転駆動部50の湾曲周面部51をサイドウインドウW外側表面に常時圧 接させてある。ワイパーアーム回転駆動部50は、図4に示すように、これの切 欠平面部53が前記ストッパー部材40のストッパー突起部41夫々に係止され て回動を阻止されることで、前述したようにワイパーアーム回転駆動部50自体 の往復揺動する角度θの範囲が規制されるものとしてある。
【0015】 こうすることで、図1、図4に示すように、運転者自らがサイドウインドウW を上下移動させることにより、サイドウインドウW外側表面に圧接されているワ イパーアーム回転駆動部50が正逆回転方向に摩擦揺動させられることに伴うワ イパーアーム3の上下移動を介してワイパーブレード2を上下に往復移動させら れるようになっているのである。
【0016】 尚、本実施の形態では、ワイパーブレード2をワイパーアーム回転駆動部50 の摩擦回転に伴いサイドミラーP面上を扇形状に拭引させるものとしているが、 その他の構成として図示を省略したが、ストッパー突起部41のいずれかにより ワイパーアーム3が係止される位置においては、ワイパーアーム3自体をストッ パー突起部41を支点として梃子状に揺動させ、その梃子動作によってワイパー ブレード2をサイドミラー枠体Qの上端または下端に押しやるようにすることも 可能である。
【0017】 次に、本実施の形態の取付方法の一例を説明するに、図2に示すように、先ず 取付ベース体11の取付板状部11Aをサイドミラー枠体Q前部のサイドウイン ドウW寄りコーナー部に当接させ、止着具14により取付ベース体11をサイド ミラー枠体Q前部に固定する。次いで、ステー取付用凹所21内にコイル発条2 4を介して傾倒方向に弾撥付勢させるようにステー部材25が枢着されているス テーベース体20の取付用凸部22を取付ベース体11の筒内に嵌挿し、取付ベ ース体11の側面から取付用凸部22内に止着具15を圧入または捩じ込み貫入 させることでステーベース体20を取付ベース体11に固定する。一方、ステー 部材25の先端に取付用座金具30を取付け、この取付用座金具30の歯面部3 1にストッパー部材40の歯面部43をサイドミラーPの位置に対応すべく回転 位相させて所定の角度位置で噛合させ、さらにストッパー部材40のストッパー 突起部41の間にワイパーアーム3を介在させた状態でワイパーアーム回転駆動 部50をストッパー部材40に当接させ、止着具28をステー部材25の取付孔 部26、取付用座金具30の中心軸孔33、ストッパー部材40の中心軸孔42 、ワイパーアーム回転駆動部50の中心軸孔54に夫々貫挿させ、反対側から被 止着具29を捩じ込んで固定する。このとき、前記ステー部材25のサイドウイ ンドウW側への傾動付勢によりワイパーアーム回転駆動部50の湾曲周面部51 はサイドウインドウW外側表面に常時圧接される状態となるようにする。また、 取付用座金具30の歯面部31にストッパー部材40の歯面部43が噛合される ときにおいて、図4に示すように、ストッパー部材40のストッパー突起部41 の位置は、ワイパーアーム3およびワイパーブレード2の往復揺動する角度θ範 囲をサイドミラーP面の上下範囲内で拭引規制されるように位置決めさせるので ある。
【0018】 次に、本実施の形態の使用の一例を説明するに、図4に示すように、運転中ま たは停車中においてワイパー装置1を使用する場合、運転者自らがサイドウイン ドウWを自動または手動にて上下方向に移動させることにより、ワイパーアーム 回転駆動部50の弾性部材52の摩擦により正逆回転されるのに伴うワイパーア ーム3の上下移動を介してワイパーブレード2を上下に往復移動させる。このと き、ワイパーアーム回転駆動部50における湾曲周面部51の弾性部材52の存 在しない箇所まで回動するとそこでは摩擦回転せずにワイパーアーム回転駆動部 50は単にスリップするだけとなる。また、サイドウインドウWの上下移動範囲 がワイパーアーム回転駆動部50の回動範囲を超えたとしても、ワイパーアーム 回転駆動部50は、ストッパー部材40のストッパー突起部41により規制され た角度θ範囲以上の回動が阻止されるため、サイドミラーP面から上下方向にワ イパーブレード2が逸脱することなく当該サイドミラーP面を払拭させるのであ る。尚、ワイパー装置1を使用しない場合には、取付ベース体11の取付板状部 11Aをサイドミラー枠体Q前部のサイドウインドウW寄りコーナー部から取り 外すか、あるいはステーベース体20の取付用凸部22を取付ベース体11から 抜脱させることによりワイパー装置1が容易に解体されるのである。
【0019】
【考案の効果】
以上の如く本考案によれば、従来のようにワイパーブレード作動用の空気圧機 構、ファン部品による風力機構等のワイパー装置の機械的な駆動機構をサイドミ ラーP自体に内蔵させるが如き複雑で且つ大サイズとなるような構成となるのを 解消することができ、またワイパーブレード作動用の操作レバーを運転席側に持 ち込むような車両の内部と外部とにわたって構造的な改良を加える必要性もなく なるのである。そればかりでなく、各種車両の種々形態のサイドミラーPに対し 装脱可能に容易にワイパー装置1を付設することができ、しかもサイドウインド ウWの上下移動を介してワイパーアーム3を駆動させるので、簡易なワイパー装 置1を構成することができる。
【0020】 また、サイドミラー枠体Q前部のコーナー部において着脱可能に取付けられる 取付ベース体11と、サイドウインドウW側に傾倒するように側面においてステ ー部材25を常時傾動付勢させているステーベース体20と、ステー部材25の 先端に取付用座金具30、一対のストッパー突起部41を突出形成したストッパ ー部材40夫々を介して前記ステー部材25の傾動付勢により湾曲周面部51を サイドウインドウW外側表面に摩擦圧接させた状態でワイパーアーム回転駆動部 50を往復揺動可能となるように取り付けたので、運転者自らがサイドウインド ウWを上下移動させるだけでサイドウインドウW外側表面に圧接されているワイ パーアーム回転駆動部50を上下方向に摩擦回転させてワイパーブレード2を上 下に往復移動させることができる。
【0021】 そして、取付用座金具30は、一側平面部には放射状の歯面部31を有し、他 側平面部側には前記ステー部材25の先端に係合固定させる係合用凸部32を有 するディスク状のものとし、また、ストッパー部材40は、ワイパーアーム回転 駆動部50を任意の角度に取り付けるよう、他側平面部にはその中央に前記取付 用座金具30の歯面部31に任意の回転位相角度に噛合させる放射状の歯面部4 3を有するディスク状のものとしたので、取付用座金具30の歯面部31に対し ストッパー部材40の歯面部43を所望の回転位相角度に噛合させるだけで、サ イドミラーPの位置に対応してワイパーアーム回転駆動部50の取付け状態を変 更させることが容易に行なえるものとなって、ワイパーブレード2をサイドミラ ーP面の位置に容易且つ正確に設置させることができる。
【0022】 また、ストッパー部材40は、一側平面部に開穿した中心軸孔42に対し円周 に沿って所定の角度間隔に、ワイパーアーム回転駆動部50の往復揺動する角度 θの範囲を規制する一対のストッパー突起部41を有するので、サイドウインド ウWの上下移動範囲がワイパーアーム回転駆動部50の往復揺動範囲を極端に超 えてしまっても一対のストッパー突起部41によってワイパーアーム回転駆動部 50の往復揺動する角度θの範囲が強制的に規制されるため、ワイパーブレード 2をサイドミラーP面を超えて外部に逸脱させることなく的確に払拭面範囲内に 位置付けさせておくことができる。
【0023】 さらに、ステーベース体20は、一端に取付用凸部22を突設して止着具15 を介して取付ベース体11に着脱可能に固定されるようにしたので、ステーベー ス体20の取付用凸部22を取付ベース体11から抜脱させることによりワイパ ー装置1をサイドミラーPから容易に取外し解体させることができる。
【0024】 また、ステーベース体20の側面にはステー取付用凹所21を形成し、このス テー取付用凹所21の内壁両面間には軸部23を渡設してステー部材25の基端 部をステー取付用凹所21内で回動可能となるように枢着すると共に、軸部23 に巻装させたコイル発条24の一端をステー取付用凹所21の内壁面に当接させ 、他端をこのステー取付用凹所21に対向するステー部材25の内壁面に当接さ せることにより、ステーベース体20に対し常時サイドウインドウW側に傾倒す るようにステー部材25を傾動付勢させたので、ワイパーアーム回転駆動部50 のサイドウインドウW側に対する摩擦圧接状態を常に安定して維持させておくこ とができるものとなり、サイドウインドウWの上下移動によるワイパーアーム回 転駆動部50の作動を確実に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態における車両に取り付け
たワイパー装置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】同じくサイドミラーに取り付けられるワイパー
装置の分解斜視図である。
【図3】同じくサイドミラーに取り付けられたワイパー
装置の一部切欠平面図である。
【図4】同じくサイドミラーに取り付けられたワイパー
装置の正面図である。
【符号の説明】
P…サイドミラー Q…サイドミラ
ー枠体 W…サイドウインドウ 1…ワイパー装置 2…ワイパーブ
レード 3…ワイパーアーム 11…取付ベース体 12…取付板状
部 13…取付孔 14…止着具 15…止着具 20…ステーベース体 21…ステー取
付用凹所 22…取付用凸部 23…軸部 24…コイル発条 25…ステー部
材 26…取付孔部 27…係合用溝
部 28…止着具 29…被止着具 30…取付用座金具 31…歯面部 32…係合用凸部 33…中心軸孔 40…ストッパー部材 41…ストッパ
ー突起部 42…中心軸孔 43…歯面部 50…ワイパーアーム回転駆動部 51…湾曲周面
部 52…弾性部材 53…切欠平面
部 54…中心軸孔 55…スプリン
グ発条 56…ワイパーアーム取付用突部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドミラーを取り付けたサイドミラー
    枠体前部のコーナー部に所定の角度範囲で往復揺動可能
    となるように取り付けられ、且つサイドウインドウ側に
    常時傾動付勢させて任意の摩擦力で圧接させられたワイ
    パーアーム回転駆動部を形成し、サイドウインドウの上
    下移動に伴うワイパーアーム回転駆動部の往復揺動を介
    してワイパーアームを駆動させるようにしたことを特徴
    とする車両サイドミラー用ワイパー装置。
  2. 【請求項2】 サイドミラーを取り付けたサイドミラー
    枠体前部のコーナー部において着脱可能に取付けられる
    取付ベース体と、この取付ベース体に一端が装着固定さ
    れ、サイドウインドウ側に傾倒するように側面において
    ステー部材を常時傾動付勢させているステーベース体
    と、ステー部材の先端に固定された取付用座金具と、こ
    の取付用座金具に対し一端側が任意の角度に取り付けら
    れ、他端側には円周に沿って所定の角度間隔に一対のス
    トッパー突起部を突出形成してあるストッパー部材と、
    このストッパー部材の一対のストッパー突起部に規制さ
    れてその間を往復揺動可能となるように取り付けられ、
    前記ステー部材の傾動付勢によりサイドウインドウ外側
    表面に摩擦圧接される湾曲周面部を有するワイパーアー
    ム回転駆動部とを備えていることを特徴とする車両サイ
    ドミラー用ワイパー装置。
  3. 【請求項3】 取付用座金具は、一側平面部には放射状
    の歯面部を有し、他側平面部側には前記ステー部材の先
    端に係合固定させる係合用凸部を有するディスク状のも
    のとし、また、ストッパー部材は、一側平面部に開穿し
    た中心軸孔に対し円周に沿って所定の角度間隔に、ワイ
    パーアーム回転駆動部の往復揺動する角度の範囲を規制
    する一対のストッパー突起部を有し、ワイパーアーム回
    転駆動部を任意の角度に取り付けるよう、他側平面部に
    はその中央に前記取付用座金具の歯面部に任意の回転位
    相角度に噛合させる放射状の歯面部を有するディスク状
    のものとしてある請求項2記載の車両サイドミラー用ワ
    イパー装置。
  4. 【請求項4】 ステーベース体は、一端に前記取付ベー
    ス体内に嵌挿される取付用凸部を突設し、止着具を取付
    ベース体側面から取付用凸部と共に貫通させて着脱可能
    に固定されるようにし、またステーベース体の側面には
    全体略コ字型を呈するようにステー取付用凹所を形成
    し、このステー取付用凹所の対向する内壁両面間には軸
    部を渡設し、この軸部に対し矩形筒体の一側壁面を開放
    して全体略コ字枠型を呈するステー部材の基端部をその
    コ字枠開放側をステー取付用凹所内に向けるようにして
    回動可能に枢着すると共に、軸部にコイル発条を巻装さ
    せ、このコイル発条の一端をステー取付用凹所の内壁面
    に当接させ、他端をこのステー取付用凹所に対向するス
    テー部材の内壁面に当接させることにより、ステーベー
    ス体に対し常時サイドウインドウ側に傾倒するようにス
    テー部材を傾動付勢させている請求項2または3のいず
    れか記載の車両サイドミラー用ワイパー装置。
  5. 【請求項5】 サイドミラーを取り付けたサイドミラー
    枠体前部のコーナー部において着脱可能に取付けられる
    取付ベース体と、一端に取付ベース体の筒内に嵌挿され
    る取付用凸部を突設し、止着具を取付ベース体側面から
    取付用凸部と共に貫通させて着脱可能に固定されるよう
    にし、また側面には全体略コ字型を呈するようにステー
    取付用凹所を形成し、このステー取付用凹所の対向する
    内壁両面間には軸部を渡設し、この軸部に対し矩形筒体
    の一側壁面を開放して全体略コ字枠型を呈するステー部
    材の基端部をそのコ字枠開放側をステー取付用凹所内に
    向けるようにして回動可能に枢着すると共に、軸部にコ
    イル発条を巻装させ、このコイル発条の一端をステー取
    付用凹所の内壁面に当接させ、他端をこのステー取付用
    凹所に対向するステー部材の内壁面に当接させることに
    より常時サイドウインドウ側にステー部材を傾動付勢さ
    せているステーベース体と、一側平面部に放射状の歯面
    部を有し、他側平面部側には前記ステー部材の先端に係
    合固定させる係合用凸部を有するディスク状の取付用座
    金具と、一側平面部に円周に沿って所定の角度間隔に一
    対のストッパー突起部を夫々有し、他側平面部に取付用
    座金具の歯面部に任意の回転位相角度に噛合させて取付
    用座金具に固定される歯面部を有するディスク状のスト
    ッパー部材と、一対のストッパー突起部によりワイパー
    アームの往復揺動する角度範囲を規制する状態となって
    ストッパー部材に往復傾動可能に取り付けられ、前記ス
    テー部材の傾動付勢によりサイドウインドウ外側表面に
    常時摩擦圧接させた湾曲周面部を有するワイパーアーム
    回転駆動部とから構成したことを特徴とする車両サイド
    ミラー用ワイパー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10583808B2 (en) 2015-06-09 2020-03-10 Mitsuba Corporation Wiper device

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