JP3061424U

JP3061424U - ペ―スト塗付用装置

Info

Publication number: JP3061424U
Application number: JP1999001599U
Authority: JP
Inventors: 真一村瀬; 安夫荒川; 利夫黒田
Original assignee: Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
Current assignee: Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date: 1999-02-12
Filing date: 1999-02-12
Publication date: 1999-09-17
Anticipated expiration: 2005-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】廃棄物量の多いカートリッジの代わりに、廃
棄物量が圧倒的に少なく、しかも、安価なラミネートフ
イルム等からなる袋状容器を使用して、接着剤やシーリ
ング剤等のペーストを極めて合理的に塗布するための装
置を提供する。【解決手段】普及タイプのカートリッジガン（１）と
ペースト充填時には突出部（５）を有する袋状容器
（２）との組合せからなり、該カートリッジガン（１）
には円筒状の袋状容器保持具（６）と、袋状容器（２）
を圧縮するため、サイズが該保持具の内径相当である摺
動自在の押出用円盤（３）を設け、ペーストが押出され
る側の先端には袋状容器突出部（５）を安定に保持する
穴あき円盤（４）を設けてなることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術】

本考案は、接着剤やシーリング剤等の粘稠なペーストを簡易的に塗付する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、接着剤やシーリング剤等の粘稠なペーストを簡易的に塗付する場合、ペーストを金属製あるいは、金属で補強した厚手の紙製のカートリッジに充填して、カートリッジガンに装着し、手動でペーストをカートリッジに装着したノズルを介して吐出させ、塗付することが行われている。

【０００３】この方法は、工事現場等での部材の接着や建築物の雨水の侵入を防ぐシーリング材の目地への施工などに採用され、全国的に普及している方法である。

【０００４】したがって、カートリッジ及び、カートリッジガンは仕様が統一されてきており、例えば、カートリッジとしては、内径６５ｍｍφ、容量８５０ＣＣ、これに用いる普及しているカートリッジガンタイプとしては、（株）山本製作所社のＹＣＧ−３４００Ｈ型等がある。

【考案が解決しようとする課題】

【０００５】ところで、カートリッジは、使用後廃棄されるのであるが、肉厚が厚いため資源の無駄遣いになるという問題がある。また、剛性が比較的高いため、廃棄する際に嵩ばるという問題がある。

【課題を解決するための手段】

【０００６】本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、従来のカートリッジの代わりに、ラミネートフィルム等からなる安価で廃棄物量の圧倒的に少ない袋状容器を使用するもので、該袋状容器と、改良された普及タイプのカートリッジガンとを組合わせて、目的を達成するペースト塗付用装置を提供することができる。

【０００７】図１は、本考案になる袋状容器（２）の一例をペーストを充填した状態で示す斜視図であり、円筒状をなし、保持具に容易に装着でき、ノズルなしで線状塗布ができるように、袋の少なくとも１端が突出部（５）を形成している。

【０００８】袋状容器（２）のその他の形状の例としては、図２、図３に示すものも用いることができる。突出部（５）の角度は、塗付するペーストの粘度、塗付する幅等によって適宜な角度を設定することができるが、その角度としては、空の状態で扁平にしたときの角度が３０°以上７０°以下が望ましい。この場合の角度として、図３に示すように先端部がカットされている形状の場合は、稜線の延長線上の交点のなす角度とみなして設計する。

【０００９】袋状容器（２）は、内容物の性質により、樹脂フィルム、紙等で形成されるが、使い易さ、破袋強度等から例えば、ナイロン／アルミニウム箔／ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート／ナイロン／アルミニウム箔／ポリプロピレン等のラミネートフィルムで形成することが望ましい。

【考案の実施の形熊】

【００１０】本考案ではガンとして、普及タイプカートリッジガンを改良して用いる。本考案の使用形熊を示す断面図を図４に示す。本考案からなるカートリッジガン（１）は、グリップ（７）と、このグリップ（７）の上端部から前方に延び出す半円筒状のカートリッジガン支持部（８）と、グリップ（７）の中間部に回動可能に設けられたレバー（９）とを備えており、レバー（９）を矢印方向に引くとロッド（１０）が前進し、ロッド（１０）の先端部に設けられたカートリッジ押圧板（１１）が前進し、押出用円盤（３）を押圧し、摺動する。

【００１１】袋状容器（２）は、円筒状の保持具（６）に収納される。押出用円盤（３）は、そのサイズは保持具の内径相当であるが、カートリッジ押圧板（１１）によって、摺動自在であり、袋状容器（２）を圧縮してペーストを押出す。

【００１２】保持具（６）の材質は、剛性の高い金属または硬質樹脂等が良いが、内容物粘度が低く、吐出が容易である場合は、紙管を用いることも可能である。また軽量化のため袋状容器（２）が部分的に飛び出さない程度にくり抜き部を持たせることもできる。

【００１３】符号（４）は、カートリッジガン支持部（８）の先端部に設けられた穴あき円盤（４）で、袋状容器突出部（５）が挿入され、吐出時、袋状容器（２）を安定に保つ。穴あき円盤（４）の一例を示す断面図を図５、図６に示す。穴の形状は必ずしも円形である必要はなく、楕円、多角形等でも差し支えない。

【００１４】本考案を使用してペーストを塗付する場合、袋状容器（２）にペーストをあらかじめ充填し、密封した後本考案の装置にセットして、先端の突出部（５）をペーストの粘度、塗付径、作業速度等に合わせて適当な径になるように切断して塗付作業を行う。この場合、切断場所を円盤に沿って行っても良いし、ある程度円盤から飛び出した場所で行っても良い。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案により、本体がラミネートフィルム等からなる、使用後の廃棄物量が圧倒的に少なくすることができる袋状容器を、普及タイプのカートリッジガンに装着して使用、安価で合理的に目的を達成できることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の袋状容器の実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の袋状容器の実施例を示す斜視図であ
る。

【図３】本考案の袋状容器の実施例を示す斜視図であ
る。

【図４】本考案の使用状態を示す断面図である。

【図５】本考案の穴あき円盤の実施例を示す断面図であ
る。

【図６】本考案の穴あき円盤の実施例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１カートリッジガン２袋状容器３押出用円盤４穴あき円盤５袋状容器突出部６保持具７グリップ８カートリッジガン支持部９レバー１０ロッド１１カートリッジガン押圧板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ペーストをその内部に充填し、これを押出
して塗布できる装置を設けた普及タイプのカートリッジ
ガン（１）とペースト充填時には突出部（５）を有する
袋状容器（２）との組合せからなり、該カートリッジガ
ン（１）には円筒状の袋状容器保持具（６）と、袋状容
器（２）を圧縮するため、サイズが該保持具の内径相当
である摺動自在の押出用円盤（３）を設け、ペーストが
押出される側の先端には袋状容器突出部（５）を安定に
保持する穴あき円盤（４）を設けてなることを特徴とす
るペースト塗付用装置。