JP3061372B2 - G−四量体を用いた核酸の検出 - Google Patents
G−四量体を用いた核酸の検出Info
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- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は核酸を検出するため
の物質と方法、特に2つの色素レベルの間の距離の変化
に由来する蛍光の測定可能な変化を用いる核酸を検出す
るための物質と方法に関する。
の物質と方法、特に2つの色素レベルの間の距離の変化
に由来する蛍光の測定可能な変化を用いる核酸を検出す
るための物質と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オリゴヌクレオチドプローブの配列特異
的ハイブリダイゼーションは特定のヌクレオチド配列を
検出し、同定するための手段として長い間用いられてお
り、蛍光ラベルによるこのようなプローブの標識はプロ
ーブハイブリダイゼーションの検出を促進するための比
較的敏感な非放射性手段を提供してきた。最近開発され
た検出方法は蛍光強度の直接検出ではなく、プローブハ
イブリダイゼーションの検出のために蛍光エネルギー転
移(FET)プロセスを用いている。一方(アクセプタ
ー(acceptor))の吸収スペクトルが他方(ドナー(dono
r))の放出スペクトルとオーバーラップし、これらの2
種類の色素(dye)が密接しているときに、ドナー発蛍光
団とアクセプター色素(発蛍光団(fluorophore)であっ
ても、なくてもよい)との間で蛍光エネルギー転移が生
ずる。ドナー発蛍光団の励起状態エネルギーが共鳴双極
子誘導双極子相互作用によって隣接アクセプターに転移
される。これはドナー蛍光の消光(quenching)を生じ
る。場合によっては、アクセプターも発蛍光団であるな
らば、その蛍光の強度が強化されうる。エネルギー転移
の効率はドナーとアクセプターとの間の距離に非常に依
存し、これらの関係を予測する式がForster(1
948,Ann Phys.2:55〜75)によって
開発されている。エネルギー転移効率が50%であると
きのドナー色素とアクセプター色素との間の距離はFo
ster距離(R0)と呼ばれる。例えば、ドナー及び
/又はアクセプターの蛍光寿命、蛍光偏光及び蛍光異方
性のような、他の蛍光特性もドナーとアクセプターとの
至近距離に依存する。
的ハイブリダイゼーションは特定のヌクレオチド配列を
検出し、同定するための手段として長い間用いられてお
り、蛍光ラベルによるこのようなプローブの標識はプロ
ーブハイブリダイゼーションの検出を促進するための比
較的敏感な非放射性手段を提供してきた。最近開発され
た検出方法は蛍光強度の直接検出ではなく、プローブハ
イブリダイゼーションの検出のために蛍光エネルギー転
移(FET)プロセスを用いている。一方(アクセプタ
ー(acceptor))の吸収スペクトルが他方(ドナー(dono
r))の放出スペクトルとオーバーラップし、これらの2
種類の色素(dye)が密接しているときに、ドナー発蛍光
団とアクセプター色素(発蛍光団(fluorophore)であっ
ても、なくてもよい)との間で蛍光エネルギー転移が生
ずる。ドナー発蛍光団の励起状態エネルギーが共鳴双極
子誘導双極子相互作用によって隣接アクセプターに転移
される。これはドナー蛍光の消光(quenching)を生じ
る。場合によっては、アクセプターも発蛍光団であるな
らば、その蛍光の強度が強化されうる。エネルギー転移
の効率はドナーとアクセプターとの間の距離に非常に依
存し、これらの関係を予測する式がForster(1
948,Ann Phys.2:55〜75)によって
開発されている。エネルギー転移効率が50%であると
きのドナー色素とアクセプター色素との間の距離はFo
ster距離(R0)と呼ばれる。例えば、ドナー及び
/又はアクセプターの蛍光寿命、蛍光偏光及び蛍光異方
性のような、他の蛍光特性もドナーとアクセプターとの
至近距離に依存する。
【0003】密接した2つの色素の相互作用に依存し
て、蛍光特性の変化を生じるエネルギー転移及びその他
の機構は、ヌクレオチド配列を検出又は同定するための
魅力的な手段である、というのはこのような分析を均質
なフォーマット(format)中でおこなうことができるから
である。不均質な分析は一般にハイブリダイズしたラベ
ルを遊離ラベルから分離するための付加的な工程を一般
に必要とするので、均質な分析フォーマットは、単独の
発蛍光団ラベルの検出に依存する慣用的なプローブハイ
ブリダイゼーション分析よりも簡単である。典型的に、
FETと関連方法は、色素ラベルが2つの相補的オリゴ
ヌクレオチドのハイブリダイゼーションによって一緒に
なるときの色素ラベルの一方又は両方の蛍光特性の変化
をモニターすることに依存している。このフォーマット
では、蛍光特性の変化がエネルギー転移量の変化又は蛍
光消光量の変化として測定されることができる。この方
法では、ハイブリダイズしないオリゴヌクレオチドとハ
イブリダイズしたオリゴヌクレオチドとを分離せずに、
問題のヌクレオチド配列を検出することができる。ハイ
ブリダイゼーションは2つの別々の相補的オリゴヌクレ
オチド(この1つはドナー発蛍光団で標識され、他の1
つはアクセプターによって標識される)の間で生じう
る。二本鎖形では、一本鎖オリゴヌクレオチドに比べ
て、ドナー蛍光が減少し(消光が増強する)、および/
またはエネルギー転移が増加する。FETハイブリダイ
ゼーション分析のための幾つかのフォーマットは、「非
異方性DNAプローブ方法」(1992,Academ
ic Press,Inc.,311〜352頁)にお
いて考察されている。或いは、ドナーとアクセプターと
を単独のオリゴヌクレオチドに連結して、オリゴヌクレ
オチドがハイブリダイズされていないとき、対、オリゴ
ヌクレオチドがその相補的配列にハイブリダイズされた
ときに、いずれか一方又は両方の蛍光特性に検出可能な
差異が存在するようにする。このフォーマットでは、オ
リゴヌクレオチドがハイブリダイズしたときに、ドナー
蛍光は通常増強し、消光は減少する。例えば、各末端に
おいて標識された自己−相補的オリゴヌクレオチドは、
エネルギー転移と消光とがおこりうるように、2つの発
蛍光団(即ち、5’末端と3’末端)を密接に接近させ
るヘアピンを形成する。自己−相補的オリゴヌクレオチ
ドが第2オリゴヌクレオチド上のその補体にハイブリダ
イズすると、ヘアピンは破壊され、2色素間の距離は増
大し、エネルギー転移および消光は減少する。ヘアピン
構造の欠点は、この構造が非常に安定であって、消光し
ないハイブリダイズされた形への転換がしばしば緩慢で
あり、あまり都合よくおこなわれず、一般に不良な性能
を生じることである。“二重ヘアピン”スキームはB.
Bagwell等によって述べられている(1994,
Nucl.Acids Res.22:2424〜24
25)。KramerとTyagi(1996,Nat
ure 14:303〜308)はヘアピンのアーム間
にループ状のディテクター(detector)配列を含むヘアピ
ンを述べている。
て、蛍光特性の変化を生じるエネルギー転移及びその他
の機構は、ヌクレオチド配列を検出又は同定するための
魅力的な手段である、というのはこのような分析を均質
なフォーマット(format)中でおこなうことができるから
である。不均質な分析は一般にハイブリダイズしたラベ
ルを遊離ラベルから分離するための付加的な工程を一般
に必要とするので、均質な分析フォーマットは、単独の
発蛍光団ラベルの検出に依存する慣用的なプローブハイ
ブリダイゼーション分析よりも簡単である。典型的に、
FETと関連方法は、色素ラベルが2つの相補的オリゴ
ヌクレオチドのハイブリダイゼーションによって一緒に
なるときの色素ラベルの一方又は両方の蛍光特性の変化
をモニターすることに依存している。このフォーマット
では、蛍光特性の変化がエネルギー転移量の変化又は蛍
光消光量の変化として測定されることができる。この方
法では、ハイブリダイズしないオリゴヌクレオチドとハ
イブリダイズしたオリゴヌクレオチドとを分離せずに、
問題のヌクレオチド配列を検出することができる。ハイ
ブリダイゼーションは2つの別々の相補的オリゴヌクレ
オチド(この1つはドナー発蛍光団で標識され、他の1
つはアクセプターによって標識される)の間で生じう
る。二本鎖形では、一本鎖オリゴヌクレオチドに比べ
て、ドナー蛍光が減少し(消光が増強する)、および/
またはエネルギー転移が増加する。FETハイブリダイ
ゼーション分析のための幾つかのフォーマットは、「非
異方性DNAプローブ方法」(1992,Academ
ic Press,Inc.,311〜352頁)にお
いて考察されている。或いは、ドナーとアクセプターと
を単独のオリゴヌクレオチドに連結して、オリゴヌクレ
オチドがハイブリダイズされていないとき、対、オリゴ
ヌクレオチドがその相補的配列にハイブリダイズされた
ときに、いずれか一方又は両方の蛍光特性に検出可能な
差異が存在するようにする。このフォーマットでは、オ
リゴヌクレオチドがハイブリダイズしたときに、ドナー
蛍光は通常増強し、消光は減少する。例えば、各末端に
おいて標識された自己−相補的オリゴヌクレオチドは、
エネルギー転移と消光とがおこりうるように、2つの発
蛍光団(即ち、5’末端と3’末端)を密接に接近させ
るヘアピンを形成する。自己−相補的オリゴヌクレオチ
ドが第2オリゴヌクレオチド上のその補体にハイブリダ
イズすると、ヘアピンは破壊され、2色素間の距離は増
大し、エネルギー転移および消光は減少する。ヘアピン
構造の欠点は、この構造が非常に安定であって、消光し
ないハイブリダイズされた形への転換がしばしば緩慢で
あり、あまり都合よくおこなわれず、一般に不良な性能
を生じることである。“二重ヘアピン”スキームはB.
Bagwell等によって述べられている(1994,
Nucl.Acids Res.22:2424〜24
25)。KramerとTyagi(1996,Nat
ure 14:303〜308)はヘアピンのアーム間
にループ状のディテクター(detector)配列を含むヘアピ
ンを述べている。
【0004】先行技術方法はエネルギー転移自体の効率
が低く、蛍光の有意義な変化を検出するために充分なス
ペクトル分解(spectral resolution)に達することがし
ばしば困難であった。蛍光消光をモニターする多くの方
法では、少量のハイブリダイゼーションが蛍光のごく小
さな減少を生じるにすぎず、これを高レベルのバックグ
ラウンドの存在下で検出しなければならない。これらの
方法は検出感度が不充分という欠点も有している。
が低く、蛍光の有意義な変化を検出するために充分なス
ペクトル分解(spectral resolution)に達することがし
ばしば困難であった。蛍光消光をモニターする多くの方
法では、少量のハイブリダイゼーションが蛍光のごく小
さな減少を生じるにすぎず、これを高レベルのバックグ
ラウンドの存在下で検出しなければならない。これらの
方法は検出感度が不充分という欠点も有している。
【0005】アプタマーは、特異的分子ターゲットに結
合するDNA又はRNA分子である。ランダムに発生し
たオリゴヌクレオチドの大きな集団は、既知のインビト
ロ選択及び増幅プロセスによってアプタマーを多く含む
ことができる。トロンビンに結合する一本鎖DNAアプ
タマーが特に重要である(L.C.Bock等,199
2,Nature,355:564〜566)。これら
のトロンビン結合アプタマーは保存共通配列(conserved
consensus sequence)GGNTGGN2-5GGNTGG
(配列番号:1)を含有することが判明し、トロンビン
触媒フィブリン−凝血形成を阻害した。この分子の構造
の分析は3個のループによって結合された2個の四分子
(tetrad)グアノシン塩基対を含有する対称的構造を明ら
かにしている(1993,K.Y.Wang等,Bio
chemistry,32:1899〜1904;19
93,R.F.Macaya等,PNAS,90:37
45〜3749;1994,P.Schultze等,
J.Mol.Biol.235:1532〜1547;
1996,J.A.Kelly等,J.Mol.Bio
l.256:417〜422)。この特徴的な構造は一
般に、“G−四量体”又は“G−四倍体(G-quadruple
x)”と呼ばれる。E.Dias等(1994,J.A
m.Chem.Soc.116:4479〜4480)
は、G対の間のオリゴヌクレオチドの長さが増加すると
きにG−四量体が維持される同様な配列を報告してい
る。
合するDNA又はRNA分子である。ランダムに発生し
たオリゴヌクレオチドの大きな集団は、既知のインビト
ロ選択及び増幅プロセスによってアプタマーを多く含む
ことができる。トロンビンに結合する一本鎖DNAアプ
タマーが特に重要である(L.C.Bock等,199
2,Nature,355:564〜566)。これら
のトロンビン結合アプタマーは保存共通配列(conserved
consensus sequence)GGNTGGN2-5GGNTGG
(配列番号:1)を含有することが判明し、トロンビン
触媒フィブリン−凝血形成を阻害した。この分子の構造
の分析は3個のループによって結合された2個の四分子
(tetrad)グアノシン塩基対を含有する対称的構造を明ら
かにしている(1993,K.Y.Wang等,Bio
chemistry,32:1899〜1904;19
93,R.F.Macaya等,PNAS,90:37
45〜3749;1994,P.Schultze等,
J.Mol.Biol.235:1532〜1547;
1996,J.A.Kelly等,J.Mol.Bio
l.256:417〜422)。この特徴的な構造は一
般に、“G−四量体”又は“G−四倍体(G-quadruple
x)”と呼ばれる。E.Dias等(1994,J.A
m.Chem.Soc.116:4479〜4480)
は、G対の間のオリゴヌクレオチドの長さが増加すると
きにG−四量体が維持される同様な配列を報告してい
る。
【0006】発蛍光団は、蛍光を発するように製造され
ることができる色素又は化学的部分である。これは化学
的処理、光による励起に反応して又は生物学的系におい
て蛍光を発する色素を包含する。
ることができる色素又は化学的部分である。これは化学
的処理、光による励起に反応して又は生物学的系におい
て蛍光を発する色素を包含する。
【0007】ドナー又はドナー発蛍光団は、第2色素又
は化学的部分の吸収スペクトルとオーバーラップする蛍
光発光スペクトルを有する発蛍光団である。
は化学的部分の吸収スペクトルとオーバーラップする蛍
光発光スペクトルを有する発蛍光団である。
【0008】アクセプター又はアクセプター色素は、ド
ナー発蛍光団によって発せられる光を吸収する色素又は
他の化学的部分である。
ナー発蛍光団によって発せられる光を吸収する色素又は
他の化学的部分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】G−四量体構造を形成
するオリゴヌクレオチドが、G−四量体オリゴヌクレオ
チドに結合した2つの色素ラベル間の距離の変化に由来
する蛍光の測定可能な変化(例えば、エネルギー転移又
は蛍光消光)を用いたヌクレオチド配列の検出又は同定
に有用であることが、今回判明した。G−四量体の1末
端をドナー発蛍光団で標識し、他方の末端を適当なアク
セプター色素で標識するときに、G−四量体の特徴的な
構造がドナー−アクセプター対を密接に接近させて、ラ
ベル間に相互作用を生じさせ、この相互作用がドナー蛍
光を消光させる。G−四量体構造は、相補的オリゴヌク
レオチドとのハイブリダイゼーション時に、アンフォー
ルドする(unfold)又は線状になる。これは2つの色素ラ
ベルの間の距離を増加させて、それらの相互作用を低下
させて、蛍光消光を減少させ(即ち、ドナー蛍光を増強
させ)、この変化は特定の核酸配列の存在の表示として
モニターすることができる。アクセプター色素も発蛍光
団であるならば、場合によっては、G−四量体が線状に
なり、ドナーとアクセプターとの距離が増加するとき
に、蛍光の低下を示すことになりうる。このような場合
には、アクセプターの蛍光の低下も特定核酸配列の存在
の表示として測定することができる。
するオリゴヌクレオチドが、G−四量体オリゴヌクレオ
チドに結合した2つの色素ラベル間の距離の変化に由来
する蛍光の測定可能な変化(例えば、エネルギー転移又
は蛍光消光)を用いたヌクレオチド配列の検出又は同定
に有用であることが、今回判明した。G−四量体の1末
端をドナー発蛍光団で標識し、他方の末端を適当なアク
セプター色素で標識するときに、G−四量体の特徴的な
構造がドナー−アクセプター対を密接に接近させて、ラ
ベル間に相互作用を生じさせ、この相互作用がドナー蛍
光を消光させる。G−四量体構造は、相補的オリゴヌク
レオチドとのハイブリダイゼーション時に、アンフォー
ルドする(unfold)又は線状になる。これは2つの色素ラ
ベルの間の距離を増加させて、それらの相互作用を低下
させて、蛍光消光を減少させ(即ち、ドナー蛍光を増強
させ)、この変化は特定の核酸配列の存在の表示として
モニターすることができる。アクセプター色素も発蛍光
団であるならば、場合によっては、G−四量体が線状に
なり、ドナーとアクセプターとの距離が増加するとき
に、蛍光の低下を示すことになりうる。このような場合
には、アクセプターの蛍光の低下も特定核酸配列の存在
の表示として測定することができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】G−四量体オリゴヌクレ
オチド構造は、1末端をドナー発蛍光団で標識され、他
方の末端をアクセプター色素で標識される場合には、蛍
光消光が予想外に有効であるディテクター分子又はラベ
ルを与える。さらに、G−四量体構造が通常の実験室条
件下で高度に安定であるにも拘わらず、相補的配列の存
在中では迅速に破壊されることが予想外に判明した。ア
ンフォールディング(unfolding)又は線状化によるG−
四量体構造の破壊は、相補的配列の不存在下ではこの構
造のアンフォールディングも破壊も生じず、蛍光は有効
に消光した状態で留まるので、G−四量体オリゴヌクレ
オチドのその補体へのハイブリダイゼーションの高度に
特異的なインジケーターである。
オチド構造は、1末端をドナー発蛍光団で標識され、他
方の末端をアクセプター色素で標識される場合には、蛍
光消光が予想外に有効であるディテクター分子又はラベ
ルを与える。さらに、G−四量体構造が通常の実験室条
件下で高度に安定であるにも拘わらず、相補的配列の存
在中では迅速に破壊されることが予想外に判明した。ア
ンフォールディング(unfolding)又は線状化によるG−
四量体構造の破壊は、相補的配列の不存在下ではこの構
造のアンフォールディングも破壊も生じず、蛍光は有効
に消光した状態で留まるので、G−四量体オリゴヌクレ
オチドのその補体へのハイブリダイゼーションの高度に
特異的なインジケーターである。
【0011】本発明の1実施態様によるG−四量体オリ
ゴヌクレオチドは配列:GGNxGGNyGGNzGG
(配列番号:2)を有し、式中、x、y及びzはヌクレ
オチドの可変な数を示す。x、y及びzはそれぞれ典型
的に少なくとも約2、好ましくは約2〜10であるが、
これらのセグメントは、以下に示すように折り畳み(fol
ded)G−四量体構造において5’末端と3’末端とを接
近させないように、必要に応じてさらに長くなることも
できる。G−四量体構造はオリゴヌクレオチドの5’末
端を3’末端に密接に接近させ、多くのドナー/アクセ
プター色素対にとって、G−四量体におけるそれらの距
離はForster距離未満であるか、さもなくば、一
方又は両方の蛍光強度に影響を与える色素−色素相互作
用を可能にするほど充分に密接する。それ故、G−四量
体構造におけるオリゴヌクレオチドの5’末端と3’末
端との相対的位置はG−四量体オリゴヌクレオチドを蛍
光消光分析におけるディテクター分子又はラベルとして
用いるための重要な特徴であり、この近接はオリゴヌク
レオチド配列において不変である4対のGに関連する。
可変な配列の領域(即ち、Nx、Ny、Nz)は本発明に
おいて決定的ではなく、これらの分子を本発明の分析に
有用性にする特徴的なG−四量体構造を破壊せずに、長
さ及び配列を変えることができる。一般原則として、可
変なN配列は自己−相補的であるべきではなく、分子内
で別のG−四量体構造を生じるようなG残基を含有すべ
きではない。本発明による代表的なG−四量体オリゴヌ
クレオチドは、長さ15〜20ヌクレオチドであり、実
施例に示すが、配列番号:2の一般式に従う任意の長さ
のG−四量体オリゴヌクレオチドも適切である。G−四
量体オリゴヌクレオチドは典型的に約14〜30ヌクレ
オチド長さである。
ゴヌクレオチドは配列:GGNxGGNyGGNzGG
(配列番号:2)を有し、式中、x、y及びzはヌクレ
オチドの可変な数を示す。x、y及びzはそれぞれ典型
的に少なくとも約2、好ましくは約2〜10であるが、
これらのセグメントは、以下に示すように折り畳み(fol
ded)G−四量体構造において5’末端と3’末端とを接
近させないように、必要に応じてさらに長くなることも
できる。G−四量体構造はオリゴヌクレオチドの5’末
端を3’末端に密接に接近させ、多くのドナー/アクセ
プター色素対にとって、G−四量体におけるそれらの距
離はForster距離未満であるか、さもなくば、一
方又は両方の蛍光強度に影響を与える色素−色素相互作
用を可能にするほど充分に密接する。それ故、G−四量
体構造におけるオリゴヌクレオチドの5’末端と3’末
端との相対的位置はG−四量体オリゴヌクレオチドを蛍
光消光分析におけるディテクター分子又はラベルとして
用いるための重要な特徴であり、この近接はオリゴヌク
レオチド配列において不変である4対のGに関連する。
可変な配列の領域(即ち、Nx、Ny、Nz)は本発明に
おいて決定的ではなく、これらの分子を本発明の分析に
有用性にする特徴的なG−四量体構造を破壊せずに、長
さ及び配列を変えることができる。一般原則として、可
変なN配列は自己−相補的であるべきではなく、分子内
で別のG−四量体構造を生じるようなG残基を含有すべ
きではない。本発明による代表的なG−四量体オリゴヌ
クレオチドは、長さ15〜20ヌクレオチドであり、実
施例に示すが、配列番号:2の一般式に従う任意の長さ
のG−四量体オリゴヌクレオチドも適切である。G−四
量体オリゴヌクレオチドは典型的に約14〜30ヌクレ
オチド長さである。
【0012】各末端において標識されたG−四量体構造
のアンフォールディング、線状化又は破壊のモニターリ
ングは、先行技術の同様に標識されたオリゴヌクレオチ
ド(例えば、自己−相補的配列)の線状化のモニターリ
ングに比べて、幾つかの利点を有する。第一に、G−四
量体は自己−相補的ではないので、相補的オリゴヌクレ
オチドの存在下でより迅速にアンフォールドして、蛍光
のより迅速な変化を生じ、より迅速な分析結果を与え
る。さらに、複数個のG−四量体を単一オリゴヌクレオ
チドに組み入れて蛍光シグナルを増幅して、相補的配列
の存在下での蛍光強度の変化を増強することができる。
このようなマルチマー(multimeric)G−四量体分子で
は、アクセプターのドナー発蛍光団に対する比が増大し
て、ドナー消光を改良し、それによって、相補的配列の
存在下で蛍光強度のさらに大きい変化を与えることがで
きる。
のアンフォールディング、線状化又は破壊のモニターリ
ングは、先行技術の同様に標識されたオリゴヌクレオチ
ド(例えば、自己−相補的配列)の線状化のモニターリ
ングに比べて、幾つかの利点を有する。第一に、G−四
量体は自己−相補的ではないので、相補的オリゴヌクレ
オチドの存在下でより迅速にアンフォールドして、蛍光
のより迅速な変化を生じ、より迅速な分析結果を与え
る。さらに、複数個のG−四量体を単一オリゴヌクレオ
チドに組み入れて蛍光シグナルを増幅して、相補的配列
の存在下での蛍光強度の変化を増強することができる。
このようなマルチマー(multimeric)G−四量体分子で
は、アクセプターのドナー発蛍光団に対する比が増大し
て、ドナー消光を改良し、それによって、相補的配列の
存在下で蛍光強度のさらに大きい変化を与えることがで
きる。
【0013】当該技術分野で知られた多くのドナー/ア
クセプター色素対が本発明に有用である。これらは例え
ばフルオレセインイソチオシアネート(FITC)/テ
トラメチルローダミンイソチオシアネート(TRIT
C)、FITC/TexasRedTM(Molecul
ar Probes)、FITC/N−ヒドロキシスク
シンイミジル 1−ピレンブチレート(PYB)、FI
TC/エオシン イソチオシアネート(EITC)、N
−ヒドロキシスクシンイミジル 1−ピレンブチレート
(PYB)/FITC、FITC/ローダミンX、FI
TC/テトラメチルローダミン(TAMRA)等を包含
する。特定のドナー/アクセプター対の選択は決定的で
はない。ドナー発蛍光団の発光波長がアクセプターの吸
収波長にオーバーラップすることのみが必要である、即
ち、蛍光消光を可能にするためには、ドナーとアクセプ
ターとの間に充分なスペクトルオーバーラップが存在し
なければならない。p−(ジメチルアミノフェニルア
ゾ)安息香酸(DABCYL)は隣接発蛍光団、例えば
フルオレセイン又は5−(2’−アミノエチル)アミノ
ナフタレン(EDANS)からの蛍光を効果的に消光さ
せる非蛍光性アクセプターである。ドナー又はアクセプ
ターのいずれがG−四量体オリゴヌクレオチドの5’又
は3’末端のいずれに存在することもできる。上記と以
下の実施例では、ある一定のドナー/アクセプター対を
例示するが、他のドナー/アクセプター対は当業者に明
らかであると考えられ、これらも本発明に有用である。
クセプター色素対が本発明に有用である。これらは例え
ばフルオレセインイソチオシアネート(FITC)/テ
トラメチルローダミンイソチオシアネート(TRIT
C)、FITC/TexasRedTM(Molecul
ar Probes)、FITC/N−ヒドロキシスク
シンイミジル 1−ピレンブチレート(PYB)、FI
TC/エオシン イソチオシアネート(EITC)、N
−ヒドロキシスクシンイミジル 1−ピレンブチレート
(PYB)/FITC、FITC/ローダミンX、FI
TC/テトラメチルローダミン(TAMRA)等を包含
する。特定のドナー/アクセプター対の選択は決定的で
はない。ドナー発蛍光団の発光波長がアクセプターの吸
収波長にオーバーラップすることのみが必要である、即
ち、蛍光消光を可能にするためには、ドナーとアクセプ
ターとの間に充分なスペクトルオーバーラップが存在し
なければならない。p−(ジメチルアミノフェニルア
ゾ)安息香酸(DABCYL)は隣接発蛍光団、例えば
フルオレセイン又は5−(2’−アミノエチル)アミノ
ナフタレン(EDANS)からの蛍光を効果的に消光さ
せる非蛍光性アクセプターである。ドナー又はアクセプ
ターのいずれがG−四量体オリゴヌクレオチドの5’又
は3’末端のいずれに存在することもできる。上記と以
下の実施例では、ある一定のドナー/アクセプター対を
例示するが、他のドナー/アクセプター対は当業者に明
らかであると考えられ、これらも本発明に有用である。
【0014】5’末端標識方法及び3’末端標識方法も
当該技術分野において知られており、G−四量体オリゴ
ヌクレオチドの各末端にドナー色素及びアクセプター色
素を連結するために用いることができる。例えば、3’
末端標識方法は(a)3’末端リボヌクレオチドの過ヨ
ウ素酸酸化とその後のアミン含有ラベルとの反応、
(b)末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ
を用いた3’脂肪族アミン含有ヌクレオチドの酵素的添
加とその後のアミン反応性ラベルとの反応、及び(c)
3’リボヌクレオチドの過ヨウ素酸酸化とその後の、ア
ミン反応性ラベルと反応することができる3’末端脂肪
族アミンを与えるための1,6−ヘキサンジアミンとの
反応を包含する。5’末端標識方法の例は(a)5’−
5’結合(5'-to-5'coupled)リボヌクレオチドの過ヨウ
素酸酸化とその後のアミン含有ラベルとの反応、(b)
エチレンジアミンと5’−リン酸化(phosphorylated)ポ
リヌクレオチドとの縮合とその後のアミン反応性ラベル
との反応、及び(c)固相DNA合成にアミノヘキシル
ホスファイト試薬を用いる脂肪族アミン置換基の導入と
その後のアミン反応性ラベルとの反応を包含する。特定
の脂肪族アミン含有ヌクレオチドホスホルアミダイト(a
liphatic amine-containing nucleotide phosphoramidi
te)試薬を用いて、ラベルを合成DNAの特異的内部又
は末端位置に結合させることもできる。選択したラベル
をG−四量体オリゴヌクレオチドに結合させて、結合反
応をおこなうための適当な方法の選択は、当該技術分野
においてルーチンである。G−四量体構造の5’末端及
び3’末端におけるラベルに関する本明細書の説明は、
末端に近接するラベル、即ち、末端ヌクレオチドに結合
していないがG−四量体構造内で消光が生じるほど充分
に末端に近いラベルを包含するように意図される。ドナ
ーとアクセプターとの結合は典型的に末端ヌクレオチド
から約2〜4ヌクレオチドの範囲内でおこなわれる。G
−四量体オリゴヌクレオチドの5’末端及び3’末端近
くのどのドナー/アクセプター対結合が折り畳みG−四
量体構造においてドナー蛍光を消光させるかを知るに
は、ルーチンの試験が必要であるにすぎない。さらに、
G−四量体配列がディテクター分子又はラベルとして用
いられるためにより大きいオリゴヌクレオチドに含まれ
るか又は結合する場合には(実施例3におけるよう
に)、ドナー又はアクセプターのいずれか又は両方がG
−四量体構造を形成する配列の末端に又は末端近くに存
在するプローブの内部ヌクレオチドに結合することがで
きる。これらの結合はG−四量体構造を形成する配列内
に含まれるヌクレオチドに対しておこなわれるか、又は
オリゴヌクレオチドのプローブ部分内のG−四量体配列
の末端又は末端近くに存在するヌクレオチド(即ち、G
−四量体配列の外部)に対しておこなわれることができ
る。このような結合は全て、G−四量体配列又は構造の
末端又は末端近くに存在すると考えられる。このような
プローブにおいてドナー消光を達成させるようにドナー
発蛍光団とアクセプター色素とを結合させるために、G
−四量体の末端又は末端近くのどのヌクレオチドが適切
であるかを知るにはルーチンの試験を用いることができ
る。
当該技術分野において知られており、G−四量体オリゴ
ヌクレオチドの各末端にドナー色素及びアクセプター色
素を連結するために用いることができる。例えば、3’
末端標識方法は(a)3’末端リボヌクレオチドの過ヨ
ウ素酸酸化とその後のアミン含有ラベルとの反応、
(b)末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ
を用いた3’脂肪族アミン含有ヌクレオチドの酵素的添
加とその後のアミン反応性ラベルとの反応、及び(c)
3’リボヌクレオチドの過ヨウ素酸酸化とその後の、ア
ミン反応性ラベルと反応することができる3’末端脂肪
族アミンを与えるための1,6−ヘキサンジアミンとの
反応を包含する。5’末端標識方法の例は(a)5’−
5’結合(5'-to-5'coupled)リボヌクレオチドの過ヨウ
素酸酸化とその後のアミン含有ラベルとの反応、(b)
エチレンジアミンと5’−リン酸化(phosphorylated)ポ
リヌクレオチドとの縮合とその後のアミン反応性ラベル
との反応、及び(c)固相DNA合成にアミノヘキシル
ホスファイト試薬を用いる脂肪族アミン置換基の導入と
その後のアミン反応性ラベルとの反応を包含する。特定
の脂肪族アミン含有ヌクレオチドホスホルアミダイト(a
liphatic amine-containing nucleotide phosphoramidi
te)試薬を用いて、ラベルを合成DNAの特異的内部又
は末端位置に結合させることもできる。選択したラベル
をG−四量体オリゴヌクレオチドに結合させて、結合反
応をおこなうための適当な方法の選択は、当該技術分野
においてルーチンである。G−四量体構造の5’末端及
び3’末端におけるラベルに関する本明細書の説明は、
末端に近接するラベル、即ち、末端ヌクレオチドに結合
していないがG−四量体構造内で消光が生じるほど充分
に末端に近いラベルを包含するように意図される。ドナ
ーとアクセプターとの結合は典型的に末端ヌクレオチド
から約2〜4ヌクレオチドの範囲内でおこなわれる。G
−四量体オリゴヌクレオチドの5’末端及び3’末端近
くのどのドナー/アクセプター対結合が折り畳みG−四
量体構造においてドナー蛍光を消光させるかを知るに
は、ルーチンの試験が必要であるにすぎない。さらに、
G−四量体配列がディテクター分子又はラベルとして用
いられるためにより大きいオリゴヌクレオチドに含まれ
るか又は結合する場合には(実施例3におけるよう
に)、ドナー又はアクセプターのいずれか又は両方がG
−四量体構造を形成する配列の末端に又は末端近くに存
在するプローブの内部ヌクレオチドに結合することがで
きる。これらの結合はG−四量体構造を形成する配列内
に含まれるヌクレオチドに対しておこなわれるか、又は
オリゴヌクレオチドのプローブ部分内のG−四量体配列
の末端又は末端近くに存在するヌクレオチド(即ち、G
−四量体配列の外部)に対しておこなわれることができ
る。このような結合は全て、G−四量体配列又は構造の
末端又は末端近くに存在すると考えられる。このような
プローブにおいてドナー消光を達成させるようにドナー
発蛍光団とアクセプター色素とを結合させるために、G
−四量体の末端又は末端近くのどのヌクレオチドが適切
であるかを知るにはルーチンの試験を用いることができ
る。
【0015】本発明によって標識されたG−四量体オリ
ゴヌクレオチドは特定の核酸配列の検出又は同定のため
の多様な分析に用いることができる。このような分析の
重要な特徴は、特定の核酸配列の存在に依存した形式で
G−四量体構造がアンフォールドされるか又は線状化さ
れることである。このプロセスは消光の減少のためにド
ナー蛍光の検出可能な増強を生じる。この分析は特定の
核酸配列の存在の表示として検出されるほどの充分な大
きさのドナー蛍光強度の変化のみに依存するので、G−
四量体の破壊の前にドナーが完全に消光されることを必
要としない。配列特異的にG−四量体構造を破壊する任
意の手段が本発明に有用であるが、ある一定の例を提供
する。G−四量体のG−四量体配列の補体へのハイブリ
ダイゼーションによってアンフォールディング又は線状
化による構造破壊が達成されうる。G−四量体の補体自
体が検出されるべき配列であるか、又は特定の核酸配列
がG−四量体の補体を含有する場合には、標識されたG
−四量体のハイブリダイゼーション時のドナー蛍光強度
の増強を用いて特定の核酸配列を検出することができ
る。しかし、検出すべき配列がG−四量体に相補的な配
列を含まない場合には、他の方法を用いて、G−四量体
を配列特異的な形式でアンフォールドしなければならな
い。例えば、標識されたG−四量体を、検出又は同定す
べき核酸配列の3’末端にハイブリダイズするディテク
タープローブの5’末端に、このG−四量体が5’オー
バーハングを形成するように結合させることができる。
ハイブリダイゼーション時に、特定の核酸配列のハイブ
リダイズされたセグメントをプライミング(priming)部
位として用いて、特定の核酸配列とディテクタープロー
ブとをポリメラーゼによって二本鎖にする。G−四量体
を含むディテクタープローブを鋳型として用いての特定
の核酸配列の伸長は、ディテクタープローブのセグメン
トによって相補的配列が合成されるので、G−四量体構
造をアンフォールド又は線状化させる。結果として生じ
るドナー蛍光の増強は、ディテクタープローブがハイブ
リダイズする配列の存在を実証する。或いは、公開され
たヨーロッパ特許出願第0678582号に述べられて
いるように、標識されたG−四量体オリゴヌクレオチド
をシグナルプライマーの5’末端に結合させることもで
きる。特定の核酸配列にシグナルプライマーをハイブリ
ダイズした後に、伸長と置換(displacement)とによっ
て、5’末端にG−四量体を含む一本鎖二次増幅生成物
が得られる。この二次増幅生成物を第2増幅プライマー
にハイブリダイズさせ、ポリメラーゼによってハイブリ
ダイズした第2増幅プライマーを伸長させると、G−四
量体を含む二次増幅生成物が二本鎖になる。即ち、結合
したG−四量体構造の領域によって二次増幅生成物の補
体が合成されるので、このG−四量体がアンフォールド
され、2つのラベル間の距離が増大する。ドナー発蛍光
団の蛍光強度の増強は二本鎖二次増幅生成物の存在と特
定核酸配列(即ち、増幅されたターゲット配列)の存在
とを実証する。もちろん、本発明の分析のいずれにおい
ても、アクセプターがドナーからの距離の増加にこのよ
うに反応する発蛍光団である場合には、ドナー蛍光の増
強の代わりに、アクセプター発蛍光団の蛍光の減少を特
定核酸配列の存在の表示としてモニターすることができ
る。
ゴヌクレオチドは特定の核酸配列の検出又は同定のため
の多様な分析に用いることができる。このような分析の
重要な特徴は、特定の核酸配列の存在に依存した形式で
G−四量体構造がアンフォールドされるか又は線状化さ
れることである。このプロセスは消光の減少のためにド
ナー蛍光の検出可能な増強を生じる。この分析は特定の
核酸配列の存在の表示として検出されるほどの充分な大
きさのドナー蛍光強度の変化のみに依存するので、G−
四量体の破壊の前にドナーが完全に消光されることを必
要としない。配列特異的にG−四量体構造を破壊する任
意の手段が本発明に有用であるが、ある一定の例を提供
する。G−四量体のG−四量体配列の補体へのハイブリ
ダイゼーションによってアンフォールディング又は線状
化による構造破壊が達成されうる。G−四量体の補体自
体が検出されるべき配列であるか、又は特定の核酸配列
がG−四量体の補体を含有する場合には、標識されたG
−四量体のハイブリダイゼーション時のドナー蛍光強度
の増強を用いて特定の核酸配列を検出することができ
る。しかし、検出すべき配列がG−四量体に相補的な配
列を含まない場合には、他の方法を用いて、G−四量体
を配列特異的な形式でアンフォールドしなければならな
い。例えば、標識されたG−四量体を、検出又は同定す
べき核酸配列の3’末端にハイブリダイズするディテク
タープローブの5’末端に、このG−四量体が5’オー
バーハングを形成するように結合させることができる。
ハイブリダイゼーション時に、特定の核酸配列のハイブ
リダイズされたセグメントをプライミング(priming)部
位として用いて、特定の核酸配列とディテクタープロー
ブとをポリメラーゼによって二本鎖にする。G−四量体
を含むディテクタープローブを鋳型として用いての特定
の核酸配列の伸長は、ディテクタープローブのセグメン
トによって相補的配列が合成されるので、G−四量体構
造をアンフォールド又は線状化させる。結果として生じ
るドナー蛍光の増強は、ディテクタープローブがハイブ
リダイズする配列の存在を実証する。或いは、公開され
たヨーロッパ特許出願第0678582号に述べられて
いるように、標識されたG−四量体オリゴヌクレオチド
をシグナルプライマーの5’末端に結合させることもで
きる。特定の核酸配列にシグナルプライマーをハイブリ
ダイズした後に、伸長と置換(displacement)とによっ
て、5’末端にG−四量体を含む一本鎖二次増幅生成物
が得られる。この二次増幅生成物を第2増幅プライマー
にハイブリダイズさせ、ポリメラーゼによってハイブリ
ダイズした第2増幅プライマーを伸長させると、G−四
量体を含む二次増幅生成物が二本鎖になる。即ち、結合
したG−四量体構造の領域によって二次増幅生成物の補
体が合成されるので、このG−四量体がアンフォールド
され、2つのラベル間の距離が増大する。ドナー発蛍光
団の蛍光強度の増強は二本鎖二次増幅生成物の存在と特
定核酸配列(即ち、増幅されたターゲット配列)の存在
とを実証する。もちろん、本発明の分析のいずれにおい
ても、アクセプターがドナーからの距離の増加にこのよ
うに反応する発蛍光団である場合には、ドナー蛍光の増
強の代わりに、アクセプター発蛍光団の蛍光の減少を特
定核酸配列の存在の表示としてモニターすることができ
る。
【0016】本発明によるG−四量体構造のアンフォー
ルディング又は破壊を、ドナーとアクセプターとの近接
が変化するにつれて増減する他の蛍光特性を用いて検出
又はモニターすることができる。例えば、ドナーの消光
はその蛍光強度を低下させるが、その蛍光寿命(即ち、
励起と発光との間の時間)をも減少させうる。アンフォ
ールドされたG−四量体ではドナーの蛍光強度が増強す
るので、ドナー蛍光寿命も増加し、ドナー消光の減少
(蛍光強度の増強)を検出する代わりの手段として、検
出することができる。同様に、蛍光偏光も2つの色素間
の距離が変化すると変化しうる。一本鎖形から二本鎖形
へのG−四量体オリゴヌクレオチドの転換に付随する分
子量変化は蛍光偏光の変化に寄与するが、蛍光偏光は2
つの色素の近接の変化によっても影響される可能性があ
る。それ故、蛍光偏光又は異方性の変化もG−四量体の
破壊をモニター又は検出するための有用な代替え手段に
なることができる。
ルディング又は破壊を、ドナーとアクセプターとの近接
が変化するにつれて増減する他の蛍光特性を用いて検出
又はモニターすることができる。例えば、ドナーの消光
はその蛍光強度を低下させるが、その蛍光寿命(即ち、
励起と発光との間の時間)をも減少させうる。アンフォ
ールドされたG−四量体ではドナーの蛍光強度が増強す
るので、ドナー蛍光寿命も増加し、ドナー消光の減少
(蛍光強度の増強)を検出する代わりの手段として、検
出することができる。同様に、蛍光偏光も2つの色素間
の距離が変化すると変化しうる。一本鎖形から二本鎖形
へのG−四量体オリゴヌクレオチドの転換に付随する分
子量変化は蛍光偏光の変化に寄与するが、蛍光偏光は2
つの色素の近接の変化によっても影響される可能性があ
る。それ故、蛍光偏光又は異方性の変化もG−四量体の
破壊をモニター又は検出するための有用な代替え手段に
なることができる。
【0017】
実施例1 15マー(GGTTGGTGTGGTTGG、配列番
号:3)及び20マー(GGTTTTGGTTTTGG
TTTTGG、配列番号:4)G−四量体オリゴヌクレ
オチドとそれらの補体とを慣用的な方法によって合成し
た。15マーと20マーとの円二色性(CD)スペクト
ルの測定値は非常に類似するが、G−四量体構造をとら
ない、匹敵する長さの二本鎖と一本鎖の両方のDNAか
らはかなり異なる(L.B.McGown等,1995
年11月1日,Anal.Chem.663A〜668
A頁)。このことは、両方のオリゴヌクレオチドが効果
的に折り畳まれてG−四量体になることを実証した。オ
リゴヌクレオチドを5’末端においてはフルオレセイン
(ドナー)によって標識し、3’末端においてはテトラ
メチルローダミン(TAMRA)又はローダミンX(R
OX)のいずれかによって標識した。5’末端又は3’
末端のいずれかにおいてのみフルオレセインによって標
識したG−四量体オリゴヌクレオチドは非消光(unquenc
hed)対照として役立った。5’フルオレセインはオリゴ
ヌクレオチドの合成中に6−FAM試薬(ABI)を用
いて取り付けた。3’末端には、フルオレセインをCP
Gカラム物質(Glen Research,バージニ
ア州,スターリング)上に固定されたフルオレセイン誘
導体を用いて結合させた。フルオレセイン以外の色素は
オリゴヌクレオチドの3’末端に同様なCPG手段を用
いてアミノアルキルリンカーへのNHSエステルを介し
て結合させた。サイズ排除クロマトグラフィー(NAP
−5カラム,Pharmacia)による未反応色素の
除去と、OPCカートリッジ(ABI)に通しての溶出
とによって、標識したオリゴヌクレオチドを精製した。
標識オリゴヌクレオチドの濃度は、260nmにおける
色素吸光度に関して補正された同じ波長における算出吸
光度から得られた。蛍光スペクトルをSLM−Amin
co8100研究等級分光蛍光光度計又はフルオレセイ
ン励起及び発光に対するフィルターを装備したFPM−
1蛍光光度計(JolleyConsulting)を
用いて分析した。
号:3)及び20マー(GGTTTTGGTTTTGG
TTTTGG、配列番号:4)G−四量体オリゴヌクレ
オチドとそれらの補体とを慣用的な方法によって合成し
た。15マーと20マーとの円二色性(CD)スペクト
ルの測定値は非常に類似するが、G−四量体構造をとら
ない、匹敵する長さの二本鎖と一本鎖の両方のDNAか
らはかなり異なる(L.B.McGown等,1995
年11月1日,Anal.Chem.663A〜668
A頁)。このことは、両方のオリゴヌクレオチドが効果
的に折り畳まれてG−四量体になることを実証した。オ
リゴヌクレオチドを5’末端においてはフルオレセイン
(ドナー)によって標識し、3’末端においてはテトラ
メチルローダミン(TAMRA)又はローダミンX(R
OX)のいずれかによって標識した。5’末端又は3’
末端のいずれかにおいてのみフルオレセインによって標
識したG−四量体オリゴヌクレオチドは非消光(unquenc
hed)対照として役立った。5’フルオレセインはオリゴ
ヌクレオチドの合成中に6−FAM試薬(ABI)を用
いて取り付けた。3’末端には、フルオレセインをCP
Gカラム物質(Glen Research,バージニ
ア州,スターリング)上に固定されたフルオレセイン誘
導体を用いて結合させた。フルオレセイン以外の色素は
オリゴヌクレオチドの3’末端に同様なCPG手段を用
いてアミノアルキルリンカーへのNHSエステルを介し
て結合させた。サイズ排除クロマトグラフィー(NAP
−5カラム,Pharmacia)による未反応色素の
除去と、OPCカートリッジ(ABI)に通しての溶出
とによって、標識したオリゴヌクレオチドを精製した。
標識オリゴヌクレオチドの濃度は、260nmにおける
色素吸光度に関して補正された同じ波長における算出吸
光度から得られた。蛍光スペクトルをSLM−Amin
co8100研究等級分光蛍光光度計又はフルオレセイ
ン励起及び発光に対するフィルターを装備したFPM−
1蛍光光度計(JolleyConsulting)を
用いて分析した。
【0018】色素標識したオリゴヌクレオチド(2〜1
0nM)を、20mM TRISアセテート、140m
M NaCl、5mM KCl、1mM CaCl2及
び1mM MgCl2から成るpH7.5の緩衝液に室
温(約24〜26℃)において加えた。相補的配列を
1.5倍以上のモル過剰で加え、蛍光スペクトルの変化
がもはや見られなくなったときに、最終測定をおこなっ
た。これは典型的に30分間未満を要した。ドナー強度
の変化を485又は488nmにおいて励起させて、フ
ルオレセインの発光波長(約520nm)において測定
した。消光%を5’末端においてフルオレセインによっ
てのみ標識した同様な配列との比較によって算出した。
結果は次の表に示す。
0nM)を、20mM TRISアセテート、140m
M NaCl、5mM KCl、1mM CaCl2及
び1mM MgCl2から成るpH7.5の緩衝液に室
温(約24〜26℃)において加えた。相補的配列を
1.5倍以上のモル過剰で加え、蛍光スペクトルの変化
がもはや見られなくなったときに、最終測定をおこなっ
た。これは典型的に30分間未満を要した。ドナー強度
の変化を485又は488nmにおいて励起させて、フ
ルオレセインの発光波長(約520nm)において測定
した。消光%を5’末端においてフルオレセインによっ
てのみ標識した同様な配列との比較によって算出した。
結果は次の表に示す。
【0019】
【表1】 アプタマー 5’ドナー 3’−アクセ 消光 強度増強長さ 色素 プター色素 (%) (ドナー発光) 15マー フルオレセイン ローダミンX 25 9X 15マー フルオレセイン TAMRA 60 5X 15マー フルオレセイン フルオレセイン NA 2.5X 20マー フルオレセイン TAMRA 30 2.4X 20マー フルオレセイン フルオレセイン NA 1.7X NA:測定値得られず
【0020】ハイブリダイゼーション時に、フルオレセ
イン蛍光の強度の容易に検出可能な増強が全てのドナー
/アクセプター色素対とハイブリダイゼーション時の両
方のオリゴヌクレオチドとにに関して観察された。15
マーでのフルオレセインドナーとローダミンXアクセプ
ターとは最大の増強(9倍)を生じたが、アクセプター
(ROX)発光の予想された(expected)減少は予測値よ
りも小さかった(2倍未満)。このことは、蛍光消光の
一部がForsterエネルギー転移以外の機構による
ものであることを示唆する。上記表に報告した結果はド
ナー発光の増強を示す。しかし、充分な変化があるなら
ば、アクセプター発光の減少もハイブリダイゼーション
時のG−四量体の破壊をモニターするために用いること
ができる。これは励起がドナー波長においてであるが、
発光はアクセプター波長でモニターされるので、大きな
有効Stokesシフトを生じる。この配置(configura
tion)はサンプルバックグラウンドからの妨害もあまり
生じない。
イン蛍光の強度の容易に検出可能な増強が全てのドナー
/アクセプター色素対とハイブリダイゼーション時の両
方のオリゴヌクレオチドとにに関して観察された。15
マーでのフルオレセインドナーとローダミンXアクセプ
ターとは最大の増強(9倍)を生じたが、アクセプター
(ROX)発光の予想された(expected)減少は予測値よ
りも小さかった(2倍未満)。このことは、蛍光消光の
一部がForsterエネルギー転移以外の機構による
ものであることを示唆する。上記表に報告した結果はド
ナー発光の増強を示す。しかし、充分な変化があるなら
ば、アクセプター発光の減少もハイブリダイゼーション
時のG−四量体の破壊をモニターするために用いること
ができる。これは励起がドナー波長においてであるが、
発光はアクセプター波長でモニターされるので、大きな
有効Stokesシフトを生じる。この配置(configura
tion)はサンプルバックグラウンドからの妨害もあまり
生じない。
【0021】配列番号:3(5’フルオレセイン、3’
TAMRA)のハイブリダイゼーション時の蛍光偏光の
変化も同様な実験条件下でモニターした。475nmに
おいてドナー励起させ、585nmにおいて発光をモニ
ターすると、蛍光偏光は補体のハイブリダイゼーション
時に62mPから138mPに増大した。
TAMRA)のハイブリダイゼーション時の蛍光偏光の
変化も同様な実験条件下でモニターした。475nmに
おいてドナー励起させ、585nmにおいて発光をモニ
ターすると、蛍光偏光は補体のハイブリダイゼーション
時に62mPから138mPに増大した。
【0022】実施例2 実施例1と同様な実験において、増加する量の15マー
相補的オリゴヌクレオチドを5’末端をフルオレセイン
で、3’末端をROXで標識した配列番号:3に加え
た。相補的配列は配列番号:3の0.5モル当量、1.
0モル当量、10モル当量及び30モル当量で加えた。
相補的オリゴヌクレオチドの不存在は基底蛍光読取り値
を与えた。相補的オリゴヌクレオチドの添加後に、サン
プルを室温において5分間インキュベートした。色素を
485nmにおいて励起させ、発光スペクトルを記録し
た。結果は図1に示す。520nmにおける発光は補体
量の増加(即ち、2倍(0.5当量)、5倍(1.0当
量)、8倍(10当量)及び9倍(30当量))と共に
増強した。それ故、より多くの相補的オリゴヌクレオチ
ドがハイブリダイズするにつれて、より多くのG−四量
体のアンフォールディングが生じ、消光のより大きな減
少が生ずる。このことは、この方法が半定量的又は恐ら
く定量的であることができ、サンプル中に存在する特定
ヌクレオチド配列量を算出する手段として又は異なるサ
ンプル中の特定配列の相対的量を比較する手段として有
用である可能性があることを示唆する。
相補的オリゴヌクレオチドを5’末端をフルオレセイン
で、3’末端をROXで標識した配列番号:3に加え
た。相補的配列は配列番号:3の0.5モル当量、1.
0モル当量、10モル当量及び30モル当量で加えた。
相補的オリゴヌクレオチドの不存在は基底蛍光読取り値
を与えた。相補的オリゴヌクレオチドの添加後に、サン
プルを室温において5分間インキュベートした。色素を
485nmにおいて励起させ、発光スペクトルを記録し
た。結果は図1に示す。520nmにおける発光は補体
量の増加(即ち、2倍(0.5当量)、5倍(1.0当
量)、8倍(10当量)及び9倍(30当量))と共に
増強した。それ故、より多くの相補的オリゴヌクレオチ
ドがハイブリダイズするにつれて、より多くのG−四量
体のアンフォールディングが生じ、消光のより大きな減
少が生ずる。このことは、この方法が半定量的又は恐ら
く定量的であることができ、サンプル中に存在する特定
ヌクレオチド配列量を算出する手段として又は異なるサ
ンプル中の特定配列の相対的量を比較する手段として有
用である可能性があることを示唆する。
【0023】実施例3 クラミジア微生物を検出するためのプローブの5’末端
にG−四量体配列を加えた。この配列は5’末端におい
て6−FAMで、T−16においてROXによって次の
ように標識された(配列番号:5): F−GGTTGGTGTGGTTGGT*CTAGAG
TCTTCAAATATCAGAGCTTTACCTA
ACAA F=フルオレセイン T*=ROX(ローダミンX)へのアミノ−C6リンカ
ーを有するdT このプローブをABI 380B合成器においてABI
の6−FAM試薬を用いて合成し、Glen Rese
archからのdT C6アミノリンカーを指定位置に
挿入した。脱保護後に、粗オリゴヌクレオチドを逆相H
PLCによって、Waters C18 Delta
Pak300ÅC18 3.9x150mmカラム上で
50mM TEAA中2%〜30%アセトニトリルの線
状溶媒勾配(solvent gradient)を用いて30分間にわた
って精製した。これの半分(0.5μmole)を10
0μlの100mM炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウ
ム緩衝液(pH8)中に溶解して、5mg/60μlの
ROX NHSエステル(ABI/Perkin El
mer)のDMSO溶液 30μlを加えた。得られた
混合物を暗所に37℃において24時間放置してから、
G−25 Sephadex樹脂(NAP5、Phar
macia Biotech)のカラムに通し、4mM
TAE(4mM TRISアセテート、0.1mM
EDTA、pH8.0)によって溶出した。この生成物
を上述したようにHPLCによって精製した。非標識オ
リゴヌクレオチド(配列番号:6)を慣用的方法によっ
て合成して、配列番号:5のハイブリダイゼーションの
ターゲットとして及び鋳型として配列番号:5を用いる
伸長のプライマーとして用いた。このオリゴヌクレオチ
ド(TTGTTAGGTAAAGCTCTGATATT
TGAAG)はプローブの3’末端に相補的であった。
にG−四量体配列を加えた。この配列は5’末端におい
て6−FAMで、T−16においてROXによって次の
ように標識された(配列番号:5): F−GGTTGGTGTGGTTGGT*CTAGAG
TCTTCAAATATCAGAGCTTTACCTA
ACAA F=フルオレセイン T*=ROX(ローダミンX)へのアミノ−C6リンカ
ーを有するdT このプローブをABI 380B合成器においてABI
の6−FAM試薬を用いて合成し、Glen Rese
archからのdT C6アミノリンカーを指定位置に
挿入した。脱保護後に、粗オリゴヌクレオチドを逆相H
PLCによって、Waters C18 Delta
Pak300ÅC18 3.9x150mmカラム上で
50mM TEAA中2%〜30%アセトニトリルの線
状溶媒勾配(solvent gradient)を用いて30分間にわた
って精製した。これの半分(0.5μmole)を10
0μlの100mM炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウ
ム緩衝液(pH8)中に溶解して、5mg/60μlの
ROX NHSエステル(ABI/Perkin El
mer)のDMSO溶液 30μlを加えた。得られた
混合物を暗所に37℃において24時間放置してから、
G−25 Sephadex樹脂(NAP5、Phar
macia Biotech)のカラムに通し、4mM
TAE(4mM TRISアセテート、0.1mM
EDTA、pH8.0)によって溶出した。この生成物
を上述したようにHPLCによって精製した。非標識オ
リゴヌクレオチド(配列番号:6)を慣用的方法によっ
て合成して、配列番号:5のハイブリダイゼーションの
ターゲットとして及び鋳型として配列番号:5を用いる
伸長のプライマーとして用いた。このオリゴヌクレオチ
ド(TTGTTAGGTAAAGCTCTGATATT
TGAAG)はプローブの3’末端に相補的であった。
【0024】20nM 蛍光プローブと、40mM K
iPO4と、5mM Mg(OAc)2と、0.2mM
各デオキシヌクレオシドトリホスフェートと、1.4m
Mα−チオ−dCTPと、5%グリセロールと、0.0
2当量、1.0当量又は10当量のいずれかのターゲッ
トオリゴヌクレオチドとを含有する4個の100μlキ
ュベット(cuvette)を用意して、53℃に予熱したサン
プル室を有するSLM 8100蛍光光度計に入れた。
Bstポリメラーゼ(New England Bio
labs、25単位/100μl)を各サンプルに加え
て、全ての4サンプルの蛍光強度を経時的に測定した。
励起は484nm(4nm/4nmにスリット)におい
て行い、発光は520nm(10nm/10nmにスリ
ット)に設定した。
iPO4と、5mM Mg(OAc)2と、0.2mM
各デオキシヌクレオシドトリホスフェートと、1.4m
Mα−チオ−dCTPと、5%グリセロールと、0.0
2当量、1.0当量又は10当量のいずれかのターゲッ
トオリゴヌクレオチドとを含有する4個の100μlキ
ュベット(cuvette)を用意して、53℃に予熱したサン
プル室を有するSLM 8100蛍光光度計に入れた。
Bstポリメラーゼ(New England Bio
labs、25単位/100μl)を各サンプルに加え
て、全ての4サンプルの蛍光強度を経時的に測定した。
励起は484nm(4nm/4nmにスリット)におい
て行い、発光は520nm(10nm/10nmにスリ
ット)に設定した。
【0025】結果は図2に示す。ターゲットの存在下で
のドナー蛍光の増強は、補体が合成され、G−四量体が
アンフォールドされ、線状化したときの2つの発蛍光団
の間の距離の増加に由来する非消光(unquenching)を実
証する。蛍光の変化の大きさはターゲット量の増加と共
に増大し、このことは少なくとも半定量的分析を暗示す
る。さらに、図2は、より多量のターゲットが存在する
場合により迅速な増強速度が生ずることを説明する。こ
のことは、SDA反応又はハイブリダイズしたプライマ
ーの伸長に基づく他の分析においてプライマー伸長を用
いてG−四量体を破壊することによる、恐らく半定量的
な核酸のリアルタイム検出の有用性を実証する。
のドナー蛍光の増強は、補体が合成され、G−四量体が
アンフォールドされ、線状化したときの2つの発蛍光団
の間の距離の増加に由来する非消光(unquenching)を実
証する。蛍光の変化の大きさはターゲット量の増加と共
に増大し、このことは少なくとも半定量的分析を暗示す
る。さらに、図2は、より多量のターゲットが存在する
場合により迅速な増強速度が生ずることを説明する。こ
のことは、SDA反応又はハイブリダイズしたプライマ
ーの伸長に基づく他の分析においてプライマー伸長を用
いてG−四量体を破壊することによる、恐らく半定量的
な核酸のリアルタイム検出の有用性を実証する。
【0026】実施例4 5’末端においてG−四量体に結合したMycobac
terium tuberculosisのIS611
0挿入要素(insertion element)を検出するためのプロ
ーブを実施例3と同様なプライマー伸長分析において試
験した。ディテクタープローブは5’末端において6−
FAMによって、T−16においてTAMRAによって
次のように標識した(配列番号:7)。
terium tuberculosisのIS611
0挿入要素(insertion element)を検出するためのプロ
ーブを実施例3と同様なプライマー伸長分析において試
験した。ディテクタープローブは5’末端において6−
FAMによって、T−16においてTAMRAによって
次のように標識した(配列番号:7)。
【0027】F−GGTTGGTGTGGTTGGT*
TTATCCGTATGGTGGATAACGTCTT
TCA F=フルオレセイン T*=TAMRAに結合したdT ディテクタープローブの3’末端に相補的なオリゴヌク
レオチドは配列番号:8(GACGTTATCCACC
ATACGG)であった。配列番号:8の0、0.1及
び1.1当量を存在させて、実験を実施例3におけるよ
うに55℃においておこなった。図3はターゲットの存
在下でのドナー蛍光の増強を示す。これは、プライマー
としてハイブリダイズしたターゲットオリゴヌクレオチ
ドを用いて相補的配列を合成したときのディテクタープ
ローブのドナーとアクセプターとの間の距離の増大によ
る。存在するターゲット量が多くなればなるほど、蛍光
の増強の大きさも大きくなる。この場合にも、より多く
のターゲットが存在する場合に、より迅速な蛍光増強速
度が観察された。この実験では、ターゲットの10倍増
加による蛍光変化の大きさは実施例3におけるよりも有
意に大きく、このことはこれがより敏感な分析系である
と考えられることを示唆する。
TTATCCGTATGGTGGATAACGTCTT
TCA F=フルオレセイン T*=TAMRAに結合したdT ディテクタープローブの3’末端に相補的なオリゴヌク
レオチドは配列番号:8(GACGTTATCCACC
ATACGG)であった。配列番号:8の0、0.1及
び1.1当量を存在させて、実験を実施例3におけるよ
うに55℃においておこなった。図3はターゲットの存
在下でのドナー蛍光の増強を示す。これは、プライマー
としてハイブリダイズしたターゲットオリゴヌクレオチ
ドを用いて相補的配列を合成したときのディテクタープ
ローブのドナーとアクセプターとの間の距離の増大によ
る。存在するターゲット量が多くなればなるほど、蛍光
の増強の大きさも大きくなる。この場合にも、より多く
のターゲットが存在する場合に、より迅速な蛍光増強速
度が観察された。この実験では、ターゲットの10倍増
加による蛍光変化の大きさは実施例3におけるよりも有
意に大きく、このことはこれがより敏感な分析系である
と考えられることを示唆する。
【0028】実施例3と4は、SDA及び他の増幅反応
におけるシグナルプライマーのラベル又はディテクター
分子としてのG−四量体の使用に関する重要な特徴(fea
ture)を実証する、即ち、増幅プライマーがシグナルプ
ライマーにその5’末端においてG−四量体によってハ
イブリダイズして、G−四量体を介して伸長することが
でき、それによってG−四量体構造を破壊し、ドナーと
アクセプターとの距離を増大させることができることを
実証する。2つのラベル間の近接依存性相互作用はラベ
ルの一方又は両方の蛍光の測定可能な変化を生じる。こ
のことは、一般にヨーロッパ特許出願第0684315
号に述べられた通りにおこなったSDA反応で実証され
た。制限エンドヌクレアーゼとしてAvaIを、シグナ
ルプライマーとして配列番号:7を用いて、増幅反応を
55℃においておこなった。M.tuberculos
isのゲノムDNAを増幅のターゲットとして加えた。
結果は図4に示す。ターゲットを含有しない対照反応で
はドナー蛍光は経時的に低濃度で一定に留まった。ター
ゲット(10、100又は1000)を含有する増幅反
応では、ターゲットが増幅するにつれて、ドナー蛍光は
経時的に測定可能に増強した。これらの結果は、シグナ
ルプライマーがターゲット増幅の結果として伸長し、置
換され、二本鎖になったことと、このプロセスが生じた
ときにシグナルプライマーのG−四量体配列がアンフォ
ールドされたことを実証する。それ故、G−四量体構造
がターゲット増幅特異的な形式で破壊されるときの蛍光
の増強は、ターゲット増幅を検出するための有用な方法
である。さらに、ドナー蛍光強度の増強速度はターゲッ
トの初期量が増加するにつれて一層迅速になる。それ
故、ドナー蛍光強度の増強速度(即ち、ドナー消光の減
少速度)はサンプル中のターゲットの初期量の少なくと
も半定量的な表示であり、多重サンプル中に含まれるタ
ーゲットの相対的初期量を比較するためにも使用可能で
ある。
におけるシグナルプライマーのラベル又はディテクター
分子としてのG−四量体の使用に関する重要な特徴(fea
ture)を実証する、即ち、増幅プライマーがシグナルプ
ライマーにその5’末端においてG−四量体によってハ
イブリダイズして、G−四量体を介して伸長することが
でき、それによってG−四量体構造を破壊し、ドナーと
アクセプターとの距離を増大させることができることを
実証する。2つのラベル間の近接依存性相互作用はラベ
ルの一方又は両方の蛍光の測定可能な変化を生じる。こ
のことは、一般にヨーロッパ特許出願第0684315
号に述べられた通りにおこなったSDA反応で実証され
た。制限エンドヌクレアーゼとしてAvaIを、シグナ
ルプライマーとして配列番号:7を用いて、増幅反応を
55℃においておこなった。M.tuberculos
isのゲノムDNAを増幅のターゲットとして加えた。
結果は図4に示す。ターゲットを含有しない対照反応で
はドナー蛍光は経時的に低濃度で一定に留まった。ター
ゲット(10、100又は1000)を含有する増幅反
応では、ターゲットが増幅するにつれて、ドナー蛍光は
経時的に測定可能に増強した。これらの結果は、シグナ
ルプライマーがターゲット増幅の結果として伸長し、置
換され、二本鎖になったことと、このプロセスが生じた
ときにシグナルプライマーのG−四量体配列がアンフォ
ールドされたことを実証する。それ故、G−四量体構造
がターゲット増幅特異的な形式で破壊されるときの蛍光
の増強は、ターゲット増幅を検出するための有用な方法
である。さらに、ドナー蛍光強度の増強速度はターゲッ
トの初期量が増加するにつれて一層迅速になる。それ
故、ドナー蛍光強度の増強速度(即ち、ドナー消光の減
少速度)はサンプル中のターゲットの初期量の少なくと
も半定量的な表示であり、多重サンプル中に含まれるタ
ーゲットの相対的初期量を比較するためにも使用可能で
ある。
【0029】
【0030】配列番号: 1 配列の長さ: 13 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列の特徴 NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 7 その他の情報: 標準名=「Nは、N2−5を表す」 配列 GGNTGGNGGN TGG 13
【0031】配列番号: 2 配列の長さ: 11 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列の特徴: NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 3 その他の情報: 標準名=「Nは少なくとも2つのヌク
レオチドを表す」 NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 6 その他の情報: 標準名=「Nは少なくとも2つのヌク
レオチドを表す」 NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 9その他の情報: 標準名=「Nは少なく
とも2つのヌクレオチドを表す」 配列 GGNGGNGGNG G 11
レオチドを表す」 NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 6 その他の情報: 標準名=「Nは少なくとも2つのヌク
レオチドを表す」 NAME/KEY: misc_feature 存在位置: 9その他の情報: 標準名=「Nは少なく
とも2つのヌクレオチドを表す」 配列 GGNGGNGGNG G 11
【0032】配列番号: 3 配列の長さ: 15 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列 GGTTGGTGTG GTTGG 15
【0033】配列番号: 4 配列の長さ: 20 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列 GGTTTTGGTT TTGGTTTTGG 20
【0034】配列番号: 5 配列の長さ: 51 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列 GGTTGGTGTG GTTGGTCTAG AGTCTTCAAA TATCAGAGCT TTACCTAACA A 51
【0035】配列番号: 6 配列の長さ: 28 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列 TTGTTAGGTA AAGCTCTGAT ATTTGAAG 28
【0036】配列番号: 7 配列の長さ: 44 配列の型: 核酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列 GGTTGGTGTG GTTGGTTTAT CCGTATGGTG GATAACGTCT TTCA 44
【図1】G−四量体がその相補的配列にハイブリダイズ
するときに観察されるドナー蛍光の増強を説明するグラ
フであり、実施例2の結果を示す。
するときに観察されるドナー蛍光の増強を説明するグラ
フであり、実施例2の結果を示す。
【図2】ハイブリダイズしたプライマーがG−四量体を
介して伸長し、それによってG−四量体構造をアンフォ
ールディング又は線状化し、ドナー発蛍光団とアクセプ
ターとの間の距離を増大させるときのドナー蛍光の増強
を説明するグラフであり、実施例3の結果を示す。
介して伸長し、それによってG−四量体構造をアンフォ
ールディング又は線状化し、ドナー発蛍光団とアクセプ
ターとの間の距離を増大させるときのドナー蛍光の増強
を説明するグラフであり、実施例3の結果を示す。
【図3】ハイブリダイズしたプライマーがG−四量体を
介して伸長するときのドナー蛍光の増強を説明するグラ
フであり、実施例4の結果を示す。
介して伸長するときのドナー蛍光の増強を説明するグラ
フであり、実施例4の結果を示す。
【図4】ドナー発蛍光団とアクセプター色素とに結合し
たG−四量体をストランド置換増幅反応(Strand Displa
cement Amplification reaction)におけるターゲット増
幅を検出するためのシグナル上の検出可能なラベルとし
て用いる場合のドナー蛍光の増強を説明するグラフであ
る。
たG−四量体をストランド置換増幅反応(Strand Displa
cement Amplification reaction)におけるターゲット増
幅を検出するためのシグナル上の検出可能なラベルとし
て用いる場合のドナー蛍光の増強を説明するグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FR ANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNI TED STATES OF AMER ICA (72)発明者 グレン・ピー・ボンク アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27526,フキー−バリナ,パイニー−グ ローブ・ウィルボン・ロード 2717 (72)発明者 ジェームズ・ジー・ナデュー アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27514,チャペル・ヒル,クッカー・レ イン 710 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/09 C07H 21/04 C12Q 1/68 BIOSIS(DIALOG)
Claims (10)
- 【請求項1】 G−四量体構造を形成するオリゴヌクレ
オチドであって、ドナー発蛍光団によって標識された第
1末端とアクセプターによって標識された第2末端とを
有し、オリゴヌクレオチドがG−四量体構造を形成する
ときにドナー発蛍光団の蛍光がアクセプターによって消
光し、Gー四量体構造のアンフォールディング時にドナ
ー発蛍光団の蛍光の消光が減少するオリゴヌクレオチ
ド。 - 【請求項2】 ドナー発蛍光団とアクセプターとによっ
て標識された、配列番号:2、配列番号:3、配列番
号:4、配列番号:5又は配列番号:7から成る請求項
1記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項3】 ドナー発蛍光団がフルオレセインであ
り、アクセプターがテトラメチルローダミン、Texa
s RedTM、N−ヒドロキシスクシンイミジル 1−
ピレンブチレート、エオシン、N−ヒドロキシスクシン
イミジル 1−ピレンスルホネート(PYS)、ローダ
ミンX、テトラメチルローダミン及びp−(ジメチルア
ミノフェニルアゾ)安息香酸から成る群から選択され
る、請求項1記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項4】 特定の核酸配列を検出又は同定する方法
であって、次の工程: (a)ドナー発蛍光団によって標識された第1末端とア
クセプターによって標識された第2末端とを有するG−
四量体構造を形成するオリゴヌクレオチドであって、オ
リゴヌクレオチドがG−四量体構造を形成するときにド
ナー発蛍光団の蛍光がアクセプターによって消光し、G
ー四量体構造のアンフォールディング時にドナー発蛍光
団の蛍光の消光が減少するようなオリゴヌクレオチドを
含むプローブを調製し; (b)特定の核酸配列が存在する場合には、オリゴヌク
レオチドが二本鎖になり、それによってG−四量体構造
がアンフォールディングされ、ドナー発蛍光団の蛍光の
消光が減少し;そして (c)特定の核酸配列の存在の表示としてのドナー発蛍
光団の蛍光の増強又はアクセプターの蛍光の減少を検出
することを含む、前記方法。 - 【請求項5】 相補的配列へのハイブリダイゼーション
によってオリゴヌクレオチドが二本鎖になる、請求項4
記載の方法。 - 【請求項6】 鋳型としてのオリゴヌクレオチドを用い
て相補的配列を合成することによって、オリゴヌクレオ
チドを二本鎖にする、請求項4記載の方法。 - 【請求項7】 ドナー発蛍光団がフルオレセインであ
り、アクセプターがテトラメチルローダミン、Texa
s RedTM、N−ヒドロキシスクシンイミジル 1−
ピレンブチレート、エオシン、N−ヒドロキシスクシン
イミジル 1−ピレンスルホネート(PYS)、ローダ
ミンX、テトラメチルローダミン及びp−(ジメチルア
ミノフェニルアゾ)安息香酸から成る群から選択され
る、請求項4記載の方法。 - 【請求項8】 検出又は同定されるべき核酸配列が核酸
増幅反応の生成物である、請求項4記載の方法。 - 【請求項9】 特定の核酸配列を検出又は同定する方法
であって、次の工程: (a)ドナー発蛍光団によって標識された第1末端とア
クセプターによって標識された第2末端とを有するG−
四量体構造を形成するオリゴヌクレオチドを含むプロー
ブを調製し; (b)特定の核酸配列が存在する場合には、オリゴヌク
レオチドが二本鎖になり、それによってG−四量体構造
がアンフォールディングされ、ドナー発蛍光団とアクセ
プターとの間の距離が長くなり;そして (c)特定の核酸配列の存在の表示としての、ドナー発
蛍光団とアクセプターとの間の距離が増加することに関
連した蛍光特性の変化を検出することを含む、前記方
法。 - 【請求項10】 蛍光強度、蛍光寿命、蛍光偏光又は蛍
光異方性の変化を検出する、請求項9記載の方法。
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