JP3061245B2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JP3061245B2
JP3061245B2 JP6191380A JP19138094A JP3061245B2 JP 3061245 B2 JP3061245 B2 JP 3061245B2 JP 6191380 A JP6191380 A JP 6191380A JP 19138094 A JP19138094 A JP 19138094A JP 3061245 B2 JP3061245 B2 JP 3061245B2
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screw
aiming screw
aiming
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headlamp
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克忠 白井
広徳 塚本
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランプの左右方向の照
射方向、即ちランプの左右方向の照射角が正規位置にあ
るかどうかを確認するための測定器を備えた自動車用ヘ
ッドランプに係り、ランプの左右方向の照射角が正規位
置にない場合には、正規位置となるように容易に調整す
ることのできる自動車用ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ヘッドランプは、ランプボディ
内においてリフレクターが傾動可能に支持されているリ
フレクター可動型ヘッドランプを例にとって説明する
と、図16に示されるように、ランプボディ201に対
し、リフレクター202の背面側が前後に延びる2本の
エイミングスクリュー203,204と1個の揺動支点
205の3点によって支持されている。なお図16はリ
フレクターを正面視しており、エイミングスクリュー2
03,204はそれぞれ紙面に垂直方向に延びている。
エイミングスクリュー203,204はランプボディ2
01の背面壁において回動可能に支承されており、エイ
ミングスクリュー203,204によるリフレクター2
02の支持点は、ランプの前面から見て揺動支点205
に対し例えば直交配置されている。そしてエイミングス
クリュー203,204の回動操作によってリフレクタ
ー202を水平軸Lx,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動
させて、ランプの照射角を調整するようになっている。
なお符号206はリフレクター202に装着された光源
であるバルブである。
【0003】そして傾斜測定器は、例えば図17に示さ
れるように、ランプボディ201の背面壁に固定されて
エイミングスクリュー203と平行に延出するガイド部
材212と、エイミングスクリュー203の後方に延出
する雄ねじ部203bに螺合するナット部材214と、
ナット部材214及びガイド部材212にスライド可能
に組付けられたスライドケース215と、ガイド部材2
12とスライドケース215間に設けられた基準点21
6及び直線目盛217と、スライドケース215の円孔
215aに係合しかつナット部材214の雌ねじ部21
4aに螺合し、ナット部材214をスライドケース21
5に対し前後スライドさせる零点調整ねじ218とから
構成されている。
【0004】あるいは、図18および図19に示される
ように、エイミングスクリュー203に螺合する一側面
の開口されたコ字型のナット部材214と、このナット
部材214に取着一体化されるとともに、ガイド部材2
12に係合しガイド部材212に沿ってスライドできる
零点調整プレート218と、このプレート218とガイ
ド部材212間に設けられたカーソル218aと目盛2
17とから構成された、簡潔な構造の傾斜測定器(特開
平5−290604号)も提案されている。
【0005】そして、ヘッドランプの左右方向の照射角
を調整するには、図17,18に示すように、ドライバ
ーDをランプボディ201の背面側からエイミングスク
リュー203の後端係合部203aに係合させて、図1
7に示す構造の傾斜測定器では、基準点216が目盛2
17の零点に一致するまで、図18に示す構造の傾斜測
定器では、カーソル218aが目盛217の零点に一致
するまでそれぞれドライバーD(エイミングスクリュー
203)を回動操作することによって行う。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】しかし前記した従来の
ヘッドランプでは、エイミングスクリュー203を回動
操作するためのドライバーとの係合部203aがエイミ
ングスクリュー後端部に設けられているため、エイミン
グスクリュー203を回動させるには、作業者が自動車
前端部からヘッドランプ背面側を覗き込み、さらにドラ
イバーDの歯先が係合部203aを向く様にした無理な
姿勢を強いられるため、エイミングスクリューの回動作
業(ヘッドランプの照射角の調整)をスムーズに遂行で
きないという問題があった。
【0007】またドライバーDの回動操作時に、エイミ
ングスクリュー203がドライバーDに押されて上下左
右に揺動して、ランプボディ201のエイミングスクリ
ュー支承部が摩滅し、支承部にガタが生じるおそれがあ
る。またエイミングスクリュー203をスムーズに回動
させるには、ドライバーDをエイミングスクリュー20
3に対し同軸状態に保持したまま回動させることが必要
であるが、無理な姿勢でドライバーDを回すため、ドラ
イバーDの歯先が係合部203aから外れてナット部材
214やガイド部材212に当たり、これらを損傷させ
るという問題もある。
【0008】また、従来の傾斜測定器では、エイミング
スクリュー203のランプボディ後方への延出雄ねじ部
203bに沿ってナット部材214が前後に進退する構
造であるため、エイミングスクリューの延出雄ねじ部2
03bがランプボディ後方に大きく突出した構造となっ
て、ヘッドランプの前後方向の奥行きが大きく、ヘッド
ランプを車体に設置する上での制約が多かった。
【0009】本発明は前記した問題点に鑑みなされたも
ので、その第1の目的は、エイミングスクリューの延出
方向と直交する方向であるヘッドランプの側方(上方や
下方や左右の側方)から延ばした(差し入れた)ドライ
バーによってエイミングスクリューを回動操作できるよ
うにすることで、エイミングスクリューの回動操作が容
易で、エイミングスクリュー回動操作の際に傾斜測定器
構成部材を損傷させることのない自動車用ヘッドランプ
を提供することにある。
【0010】また第2の目的は、エイミングスクリュー
の後端部に一体に設けられている雄ねじ部を、エイミン
グスクリューと分離し、基準部材に沿って配設すること
で、ヘッドランプの前後方向の奥行きを小さくできる自
動車用ヘッドランプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車用ヘッドランプの傾斜測定器
においては、ランプの照射方向を設定する光反射面を有
する傾動部材が基準部材に対し傾動可能に支持されると
ともに、基準部材を貫通して前方に延出し貫通部におい
て回転可能に支承されたエイミングスクリューを回動操
作することによって、傾動部材がエイミングスクリュー
の回動量相当角度だけ基準部材に対し左右方向に傾動し
て、ヘッドランプの左右方向の照射角を調整できる傾動
部材可動型の自動車用ヘッドランプにおいて、前記エイ
ミングスクリューには、基準部材後方に延出する雄ねじ
部を設け、前記基準部材には、前記エイミングスクリュ
ーの雄ねじ部と平行に延出するガイド部材を設け、前記
雄ねじ部とガイド部材間には、前記雄ねじ部と螺合する
とともに、ガイド部材に当接して回り止めされ、エイミ
ングスクリューの回動に連係してガイド部材に沿って進
退するナット部材と、このナット部材とガイド部材間に
設けられた相対目盛とから構成されて、傾動部材の左右
方向の傾きを測定する傾斜測定器を設け、前記エイミン
グスクリューの雄ねじ部付根位置に、エイミングスクリ
ュー延出方向と直交する方向から延ばしたドライバーの
歯先と噛み合う冠状歯車を設け、前記雄ねじ部を、エイ
ミングスクリュー本体とは別体に形成するとともに、前
記エイミングスクリュー本体の後端部と係合してエイミ
ングスクリューとして一体化できるように構成し、前記
雄ねじ部,前記ガイド部材,前記ナット部材および前記
相対目盛を傾斜測定器ユニットとして一体して、前記基
準部材に取付固定するようにしたものである。
【0012】また請求項2に係る自動車用ヘッドランプ
の傾斜測定器においては、ランプの照射方向を設定する
光反射面を有する傾動部材が基準部材に対し傾動可能に
支持されるとともに、基準部材を貫通して前方に延出し
貫通部において回転可能に支承されたエイミングスクリ
ューを回動操作することによって、傾動部材がエイミン
グスクリューの回動量相当角度だけ基準部材に対し左右
方向に傾動して、ヘッドランプの左右方向の照射角を調
整できる傾動部材可動型の自動車用ヘッドランプにおい
て、前記基準部材には、雄ねじ部の形成された回転可能
な従動軸を前記エイミングスクリューの基準部材後方へ
の突出部近傍位置からエイミングスクリュー延出方向と
略直交する方向に基準部材に沿って配設するとともに、
前記従動軸の雄ねじ部と平行に延出するガイド部材を設
け、前記エイミングスクリューの基準部材後方への突出
部と前記従動軸間には、従動軸とエイミングスクリュー
とを連係回動させる直交変換ギヤ機構を介装し、前記雄
ねじ部とガイド部材間には、前記雄ねじ部と螺合すると
ともに、ガイド部材に当接して回り止めされ、エイミン
グスクリューの回動に連係してガイド部材に沿って進退
するナット部材と、このナット部材とガイド部材間に設
けられた相対目盛とから構成されて、傾動部材の左右方
向の傾きを測定する傾斜測定器を設け、前記エイミング
スクリューの基準部材後方への突出部付根位置には、エ
イミングスクリュー延出方向と直交する方向から延ばし
たドライバーの歯先と噛み合う冠状歯車を設け、前記直
交変換ギヤ機構を、従動軸側ギヤがエイミングスクリュ
ー後方突出部側ギヤと噛み合うことでギヤ機構として一
体化できるように構成し、前記従動軸,前記ガイド部
材,前記ナット部材および前記相対目盛を傾斜測定器ユ
ニットとして一体化して、前記基準部材に取付固定する
ようにしたものである。
【0013】
【作用】エイミングスクリューを回動すると、傾動部材
が基準部材に対し左右方向に傾動し(請求項2では、エ
イミングスクリューの回動に連係して従動軸が回動
し)、かつナット部材がエイミングスクリュー後方に延
出する雄ねじ部(請求項2では従動軸の雄ねじ部)に沿
って進退する。そしてエイミングスクリューの回動によ
る基準部材に対する傾動部材の左右方向の傾動量はエイ
ミングスクリューの回動量に比例し、ナット部材のガイ
ド部材に沿った移動量もこのエイミングスクリューの回
動量に比例するので、傾動部材の基準部材に対する傾動
量、即ちヘッドランプの照射角の左右方向のずれ量は、
ナット部材とガイド部材間の目盛の変化としてあらわれ
る。このため、この目盛の変化からヘッドランプの左右
方向の照射角が適正か否か、また適正でない場合にはそ
のずれ量を知ることができる。そしてずれがある場合に
は、この目盛におけるずれをなくすように、エイミング
スクリューを回動することによって照射角を調整すれば
よい。
【0014】そして、請求項1,2のいずれの場合も、
エイミングスクリューを回動操作するには、例えばヘッ
ドランプの上方から基準部材に沿ってドライバーを差し
入れ、歯先を冠状歯車に係合させてドライバーを回せば
よく、エイミングスクリューの回動操作は容易である。
特に基準部材がドライバーの側面ガイドとして作用する
ので、ドライバーの歯先と冠状歯車との係合が外れにく
い。
【0015】また請求項2では、エイミングスクリュー
を回動することで、ナット部材は基準部材に沿った方向
(エイミングスクリューと略直交する方向)に移動する
ため、傾斜測定器の基準部材後方への突出量は小さい。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は、基準部材がランプボディで傾動部
材がリフレクターであるリフレクター可動型のヘッドラ
ンプに本発明を適用した実施例を示すもので、図1は傾
斜測定器の組み付けられているリフレクター可動型ヘッ
ドランプの正面図、図2は同ヘッドランプの水平断面図
(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同ヘッド
ランプの縦断面図(図1に示す線III −III に沿う断面
図)、図4は同ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜
を測定する傾斜測定器の斜視図、図5はエイミングスク
リューの支承部周辺の斜視図、図6はエイミングスクリ
ューの支承部周辺の縦断面図、図7は同傾斜測定器の主
要構成部材であるナット部材の斜視図、図8は同傾斜測
定器の一部を破断して示す図(ヘッドランプ背面側から
見た図)、図9はナット部材とガイド部材間の凹凸弾性
係止部の水平断面図(図8に示す線IX−IXに沿う断面
図) 、図10は同傾斜測定器をヘッドランプに組付ける
様子を説明する説明図である。
【0017】これらの図において、符号2は基準部材で
ある容器状のランプボディで、ランプボディ2内には光
源であるバルブ3の挿着された傾動部材である放物面形
状のリフレクター4が配置され、ランプボディ2の前面
開口部に前面レンズ6が組み付けられてヘッドランプと
して一体化されている。リフレクター4は、図1〜図3
に示されるように、ランプボディ2内において、玉継手
10,左右方向エイミングスクリュー20及び上下方向
エイミングスクリュー30の3点によって支持されてい
る。玉継手10の球部12はランプボディ2側に固定支
持され、玉部12と係合する球受部14はリフレクター
4の背面側に突設されたブラケット7に挿着固定され
て、リフレクター4はこの球継手10を中心に揺動でき
る構造となっている。またエイミングスクリュー20,
30は金属製で、いずれもランプボディ2を貫通して前
後に延出し、貫通部においてプッシュオンフィックス8
によって支持されてランプボディ2に回転可能に支承さ
れ、スクリュー20,30の前端部はリフレクター4側
の合成樹脂製のスクリュー支承部であるスクリュー支持
ナット21,31に螺合している。
【0018】エイミングスクリュー20のランプボディ
後方への延出部の付根位置には、図4,6に示すように
ドライバーDの歯先D1 が係合できる冠状歯車23が一
体に形成されており、ランプボディ10の背面壁に沿っ
て差し込れたドライバーの歯先D1 をこの歯車23に係
合させ、ドライバーDを回動させてエイミングスクリュ
ー20を回動させるとナット21がスクリュー20に沿
って進退し、これによってリフレクター4の傾きが変わ
るようになっている。
【0019】一方、エイミングスクリュー30のランプ
ボディ後方への突出部には、図3符号33で示す治具係
合部が設けられている。この治具係合部33の内側には
ドライバDの歯先D1 が係合できるドライバ係合部33
aが、外側には六角レンチが係合できるレンチ係合部3
3bが形成されており、例えば図3に示すように、ヘッ
ドランプ後方から延ばしたドライバーDを使って、ある
いはヘッドランプの上方からランプボディ2の背面壁に
沿って延ばした六角レンチ(図示せず)を使って、エイ
ミングスクリュー30を回動操作できるようになってい
る。
【0020】即ち、左右方向エイミングスクリュー20
によるリフレクター4の支持点(エイミングスクリュー
20とスクリュー支持ナット21の螺合部)は、ヘッド
ランプの照射軸L(図2参照)に直交して玉継手10を
通る水平軸Lx上に位置し、上下方向エイミングスクリ
ュー30によるリフレクター4の支持点(エイミングス
クリュー30とスクリュー支持ナット31の螺合部)
は、水平軸Lxに直交して玉継手10を通る垂直軸Ly
上に位置している。このためエイミングスクリュー20
(30)を回動操作すると、スクリュー支持ナット21
(31)がスクリュー20(30)に沿って進退し、リ
フレクター4が垂直軸Ly(水平軸Lx)回りに傾動し
て、傾動部材であるリフレクター4の基準部材であるラ
ンプボディ2に対する左右方向(上下方向)の傾斜、即
ちヘッドランプの左右方向(上下方向)の照射角を調整
することができる。
【0021】エイミングスクリュー20が貫通している
ランプボディ2のスクリュー挿通孔2aの背面側周縁部
には、図5,6に示されるように、ランプボディ2に一
体に形成された円筒形状のドライバー支持部40が後方
に延出している。ドライバー支持部40の延出端側開口
内周縁部には、環状の凹部41が形成されて、この凹部
41にスクリュー挿通孔2aをシールするOリング42
が装填されている。冠状歯車23の歯23aは、図6に
示されるように、冠状歯車本体の外周縁部にのみ形成さ
れて、内周縁側には平滑面23bが形成されており、ラ
ンプボディ2の内側においてプッシュオンフィックス8
によって前方(図6矢印方向)にばね付勢されたエイミ
ングスクリュー20は、歯車23の平滑面23bがOリ
ング42を圧縮するとともに、ドライバー支持部40の
延出端面40aに摺接することで軸方向に位置決めされ
て、エイミングスクリュー支承部(スクリュー挿通孔2
a)におけるスムーズな回動が確保されている。
【0022】またドライバー支持部40における左右方
向一方の側(後述するガイド部材60の配設されていな
い側)には、ランプボディ2に一体に形成されて、冠状
歯車23の外周囲略半分を包囲する円弧形状の立壁45
が設けられており、コード類等が冠状歯車23の歯23
aに巻き込まれるのを防止している。符号45aはドラ
イバー支持部40から立壁45にかけて放射状に延びる
補強リブである。立壁45の上部には、垂直に延びる円
筒形状の内周面46aとドライバー支持部40上側面に
形成された平坦なドライバー先端部当接面46bとをも
つドライバー係合部46が形成されており、当接面46
bにドライバー先端部を当接させて、冠状歯車23の歯
23aと歯先D1 が噛み合った状態のドライバーDは、
その側面を円筒形状内周面46aにガイドされるので、
ふらつかせることなくドライバーDを回動操作すること
ができる。またこのドライバー係合部46の上部には、
上方左右に拡開するドライバー導入部46cが形成され
ており、上方から差し入れたドライバーの歯先D1 はこ
の導入部46cに沿って滑動してドライバー係合部46
に導かれるようになっている。
【0023】図2,図4〜6において、符号20aは、
左右方向エイミングスクリュー20のランプボディ2か
らの後方突出部に一体に形成された雄ねじ部で、ランプ
ボディ2の背面壁には、この雄ねじ部20aと平行に延
びるガイド部材60がランプボディ2と一体に形成され
ている。ガイド部材60は、横断面が略ユ字型で、曲げ
剛性および捩り剛性が高められた構造となっている。そ
してガイド部材60とエイミングスクリューの雄ねじ部
20aとの間に、リフレクター4の左右方向の傾き、即
ちヘッドランプの照射角の左右方向の傾きを測定する第
1の傾斜測定器が組付けられている。この傾斜測定器
は、図7,8に示すように、第1の脚53a,第2の脚
53bおよび第3の脚53cをもち、エイミングスクリ
ュー雄ねじ部20aに螺合するとともに、ガイド部材6
0に対し前後スライド可能に組付けられた平面視矩形型
・正面視ヨ字型のナット部材50と、ナット部材50と
ガイド部材60間に設けられた相対目盛(カーソル74
および直線目盛63)とから構成されている。
【0024】ナット部材50は、図7に示すように、第
3の脚53cの分割された一部53c2 が、脚53cの
残りの部分53c1 に沿って、かつ脚53bに対して揺
動できる構造で、脚53a,53bおよび脚の一部53
1 をもち、ガイド部材60に設けられた直線目盛63
に対応するカーソル74が設けられ、ガイド部材60お
よび雄ねじ部20aに沿ってスライド可能なスライド部
51と、脚の一部53c2 をもち、雄ねじ部20aに整
合する雌ねじ部56aを有し、薄肉ヒンジ55を介して
スライド部51に一体化されている略矩形状のスクリュ
ー把持部56とから構成されている。そしてスクリュー
把持部56の雌ねじ部56aがエイミングスクリューの
雄ねじ部20aに螺合する状態(図8参照)では、リフ
レクター4の左右方向の傾動量(垂直軸Ly回りの傾動
量)がスライド部51のカーソル74の移動量としてあ
らわれるので、予めカーソル74を目盛63の零点63
a位置に調整しておく(以下、零点調整という)ことに
より、カーソル74の示す目盛表示からリフレクター4
の左右方向の傾き具合を知ることができる。
【0025】スライド部51およびスクリュー把持部5
6は、ナイロンやABS等の合成樹脂の一体成形体で、
両者51,56をつなぐ薄肉ヒンジ55を揺動中心とし
て相対揺動(図7矢印参照)できる構造となっている。
スライド部51の第2の脚53bと第3の脚53c1
には、図10に示すように、エイミングスクリュー雄ね
じ部20aより径の大きい円孔52が形成されており、
円孔52の外径よりわずかに狭く形成されている円孔5
2開口側からエイミングスクリュー雄ねじ部20aをこ
の円孔52に導入できるようになっている。即ち、図1
0に示すように、脚53b,53c1 の対向面下端部に
形成されているスクリュー導入用傾斜面53b1,53
3がエイミングスクリュー雄ねじ部20aに当たるよ
うにして、スライド部51を雄ねじ部20a側(図10
下方向)に押圧すれば、脚53b,53c1 が弾性によ
り外側に押し拡げられて(図10矢印B,C参照)、円
孔52に雄ねじ部20aが係合(遊合)する。
【0026】またガイド部材60に当接する側の脚53
aの下端部には、外側(ガイド部材60側)に膨出する
フック54aが形成されており、このフック54aは、
脚53aの上端部に形成されたひさし状の水平ガイド5
4bと協働して、ナット部材50をガイド部材60に係
合した状態に保持する作用がある。即ち、フック54a
の外側面には傾斜面54a1 が形成され、ナット部材5
0を雄ねじ部20aに係合させる際(スクリュー雄ねじ
部20aを円孔52に導入する際)に、傾斜面54a1
がガイド部材60の側面凸条部62に押されて、図10
矢印Aに示すように内側に弾性変形し、ガイド部材60
の側面凸条部62がナット部材50の水平ガイド54b
とフック54a間の凹部に係合して、ナット部材50の
脚53aが上方方向に抜け止めされた状態となる。
【0027】一方、スクリュー把持部56の円孔52に
対向する側には雌ねじ部56aが形成されている。また
スクリュー把持部56の下端(揺動先端)には、スライ
ド部51の脚53bの下端に形成されている係合凹部5
7bに係合できる弾性フック57aが形成されており、
弾性フック57aを係合凹部57bに係合させると、ス
クリュー把持部56がエイミングスクリュー雄ねじ部2
0aを把持した状態に係止されて、スクリュー把持部5
6の雌ねじ部56aがスクリュー雄ねじ部20aに螺合
した状態に保持される。即ち、弾性フック57aが係合
凹部57bに係合してスクリュー把持部56がスクリュ
ー雄ねじ部20aを把持した状態(雌ねじ部56aとス
クリュー雄ねじ部20aが螺合した状態)では、脚53
aの外側面がガイド部材60に当接してナット部材50
が回り止めされるので、エイミングスクリュー20の回
動に連係して、ナット部材50がガイド部材60に沿っ
てエイミングスクリュー20の回動量に比例した量だけ
前後にスライドする。
【0028】なお符号58は、図9に示すように、スラ
イド部51の脚53aからこの脚53a沿って平行に延
出形成された板ばね状の弾性係合片で、スライド部51
の円孔52にエイミングスクリュー雄ねじ部20aが遊
合した状態において、弾性係合片58の先端膨出部58
aがガイド部材60の側面凸条部62に付勢当接する。
さらに、この膨出部58aがガイド部材60の側面凸条
部62に設けられているV字溝64に係合した位置にお
いて、ちょうどカーソル74が目盛零点63a位置とな
るように設定されており、この先端膨出部58aがV字
溝64に係合することで、ナット部材50をこの所定位
置、即ち目盛零点位置に仮り止めする作用がある。なお
符号59は、スクリュー把持部56の下端(揺動先端)
側方に突出形成されたスクリュー把持部操作用のつまみ
である。
【0029】なお薄肉ヒンジ55には、スクリュー把持
部56を図7反時計方向(矢印方向)に回転付勢する初
期応力が内在している。即ち、スライド部51およびス
クリュー把持部56を一体成形するときには、図10に
示すように、薄肉ヒンジ55がまっすぐに延びた状態で
成形され、図8に示すように、スクリュー把持部56の
弾性フック57aがスライド部51の係合凹部57bに
係合した状態では、折り曲げられた薄肉ヒンジ55には
復元しようとする応力が内在している。このため弾性フ
ック57aの係合凹部57bとの係合を外すと、薄肉ヒ
ンジ55の復元力によりスクリュー把持部56は自然と
薄肉ヒンジ55周りに揺動して、図7に示すように跳ね
上がった状態となる。従って、つまみ59を指でつまむ
か、ドライバー等のエイミングスクリュー回動操作用治
具を使って弾性フック57aの係合凹部57bとの係合
を外すことで、スクリュー把持部56とエイミングスク
リュー雄ねじ部20aの螺合状態を簡単に解除(ナット
部材50とエイミングスクリュー20間の連係を簡単に
解除)することができる。
【0030】またエイミング調整および傾斜測定器にお
ける目盛の零点調整は、次の様にして行う。図8に示す
ように、スクリュー把持部56がスクリュー雄ねじ部2
0aに螺合し、ナット部材50とエイミングスクリュー
20が連係する状態から、フック57aと係合凹部57
bの係合を外し、スクリュー把持部56を跳ね上げた状
態にして、ナット部材50とスクリュー雄ねじ部20a
との連係を解除する。次にナット部材50をガイド部材
60に沿ってスライドさせて、弾性係合片58の先端膨
出部58aをV字溝64に係合させると、自ずとカーソ
ル74が目盛零点63a位置となる。即ち目盛の零点調
整ができる。
【0031】次にヘッドランプの上方からランプボディ
2の背面壁に沿って差し入れたドライバーDを使って、
エイミングスクリュー20を回動操作することで、エイ
ミング調整を行う。なおナット部材50とエイミングス
クリュー20とは連係していないため、エイミングスク
リュー20を回動してもナット部材50はほとんどその
影響を受けず、しかもナット部材50側の弾性係合片5
8(先端膨出部58a)とガイド部材60側のV字溝6
4との係合により、ナット部材50が目盛零点位置(カ
ーソル74が零点63aを示す位置)に付勢保持される
ので、目盛の零点調整状態を狂わすことなくエイミング
調整を行うことができる。
【0032】そしてエイミング調整が終了した後、スク
リュー把持部56を薄肉ヒンジ55回りに揺動させて、
弾性フック57aを係合凹部57bに係合させれば、ナ
ット部材50が雌ねじ部20aを把持する状態(雌ねじ
部56aと雄ねじ部20aとが螺合する状態)となっ
て、エイミングスクリュー20の回動とナット部材50
のスライド動作とが連係する状態(ヘッドランプの照射
角のずれを検出できる状態)となる。このナット部材5
0とエイミングスクリュー20とが連係する状態におい
て、ドライバーDを使ってエイミングスクリュー20を
回動すれば、ナット部材50は弾性係合片58とV字溝
64との係合による係合保持力に抗してスライドできる
ので、傾斜測定器は適正にヘッドランプの左右方向の照
射角のずれを表示する。換言すれば、振動等に起因して
リフレクター4が傾動する場合には、リフレクターの傾
動に伴ってエイミングスクリュー20がスクリュー支持
ナット21に対し回動し、このエイミングスクリュー2
0の回動に伴ってナット部材50がスクリュー雄ねじ部
20aに沿って進退し、即ちナット部材50がガイド部
材60に沿ってリフレクター4の傾動量相当だけ正確に
スライドして、これが目盛のずれ(カーソル74の示す
目盛)となってあらわれる。
【0033】またこの第1の傾斜測定器をエイミングス
クリュー20に組付けるには、図10に示すように、エ
イミングスクリュー雄ねじ部20aの上方からナット部
材50(スライド部51)を雄ねじ部20aに組付ける
(遊合させる)。即ち、スクリュー把持部56を跳ね上
げた状態にしてスライド部51の開口側を下に向け、ス
クリュー導入用傾斜面53b1,53c3に沿ってエイミ
ングスクリュー雄ねじ部20aを円孔52に導入し、円
孔52を雄ねじ部20aに係合(遊合)させる。そして
ナット部材50(スライド部51)をガイド部材60に
沿ってスライドさせて、弾性係合片58の先端膨出部5
8aをガイド部材60のV字溝64に係合させると、ス
ライド部51は自ずと零点調整された位置に保持され
る。またエイミングスクリュー雄ねじ部20aを円孔5
2に係合(遊合)させる際に、弾性係合片58の先端膨
出部58aをV字溝64位置に合わせた状態で、スクリ
ュー雄ねじ部20aを円孔52に導入するようにしても
よく、この様にすれば、ナット部材50がエイミングス
クリュー20に係合(遊合)した時点で零点調整される
ことになる。
【0034】図1及び図2において、符号70は、リフ
レクター4の上下方向の傾き、即ちヘッドランプの照射
角の上下方向の傾きを測定する気泡管式傾斜測定器であ
る。測定器70は、リフレクター4の上面壁に取着さ
れ、上方に開口する容器状のケーシング71と、ケーシ
ング71に水平軸Lxに対し揺動可能に支持されている
蓋体72と、この蓋体72に懸吊支持されてケーシング
71内に収容されている直線気泡管74とから構成され
ている。符号76は気泡管74の零点調整用の調整ねじ
である。
【0035】なお前記した実施例では、冠状歯車23お
よび雄ねじ部20aが金属製エイミングスクリュー20
に一体に形成されていたが、図11(a)に示すよう
に、別部材である金属製の冠状歯車23Aを、雄ねじ部
20aを一体に形成したエイミングスクリュー20に嵌
合することで一体化したり、図11(b)に示すよう
に、雄ねじ部20aが一体に形成された金属製エイミン
グスクリュー20に、インサート成形によって合成樹脂
製の冠状歯車23Bを一体化した構造であってもよい。
また図11(c)に示すように、冠状歯車23を一体に
形成した金属製エイミングスクリュー20の後端係合凸
部20cに、別部材である合成樹脂製雄ねじ部20dの
前端係合凹部20eを圧入固定することで、エイミング
スクリュー20と雄ねじ部20dとを連結一体化した構
造であってもよい。
【0036】図12は本発明の第2の実施例であるリフ
レクター可動型ヘッドランプの要部である傾斜測定器の
分解斜視図である。この第2の実施例では、前記第1の
実施例におけるスクリュー雄ねじ部20a,ガイド部材
60およびナット部材50が組付け一体化されること
で、傾斜測定器ユニットU1 が構成されており、この測
定器ユニットU1 をランプボディ2の所定位置にねじ固
定するだけでよいというユニット化された傾斜測定器を
示している。
【0037】即ち、符号80は枠形状の測定器ケース
で、前後に対向する前後枠81,82には、上方に開口
し、雄ねじ部20fの両端部を支承する軸受81a,8
2aが形成されている。雄ねじ部20fは金属製で、雄
ねじ部20fの前端部には、エイミングスクリュー20
の後端部に突設された係合凸部20cと係合できる係合
凹部20gが設けられている。ケース80の側枠83
は、前記第1の実施例におけるガイド部材60に対応す
るもので、側枠83の上面には直線目盛63が設けられ
るとともに、側枠83の内側面には側面凸条部62が設
けられている。前枠81には、ねじ挿通孔85の設けら
れた左右一対のフランジ部84がそれぞれ形成され、一
方、ランプボディ2の背面壁には、このねじ挿通孔8
5,85に対応するねじ孔86,86が設けられてお
り、フランジ部84をねじ87によってランプボディ2
に固定することができる。
【0038】従って、ケース80に回転可能に支承され
ている雄ねじ部20fにナット部材50を組み付けて測
定器ユニットU1 として一体化し、次いで雄ねじ部20
fの前端係合凹部20gがエイミングスクリュー20の
後端係合凸部20cに係合するように位置合わせして、
この測定器ユニットAを、ランプボディ2の背面にねじ
固定すればよい。なお符号88は、ランプボディ2に一
体に形成されているドライバー当接ガイドで、前記第1
の実施例におけるドライバ係合部46に相当するもので
ある。
【0039】図13および図14は本発明の第3の実施
例を示すもので、図13はリフレクター可動型ヘッドラ
ンプの要部である傾斜測定器の平面図,図14は同傾斜
測定器の分解斜視図である。前記した第1,第2の実施
例では、エイミングスクリュー20の後端部に同軸状に
雄ねじ部20aを設けた構造となっているが、本実施例
では、雄ねじ部をエイミングスクリュー20から分離す
ると共に、エイミングスクリュー20の延出方向と直交
する方向に雄ねじ部を配設した構造となっている。即
ち、符号90は外周面に雄ねじ部20aの形成された従
動軸で、ランプボディ2の背面に突出形成された軸受部
材92,93によって支承されて、エイミングスクリュ
ー20と直交する水平方向に配設されて、ランプボディ
2の背面壁に沿って延びている。
【0040】エイミングスクリュー20の後端部には、
冠状歯車23と傘歯車94とが一体に形成されており、
従動軸90の先端部には、この傘歯車94と噛合う傘歯
車95が設けられている。即ち、傘歯車94,95によ
って、エイミングスクリュー20の回動をエイミングス
クリュー20と直交する従動軸90に伝達する直交変換
ギヤ機構が構成されている。また軸受部材92,93間
のランプボディ2の背面壁は、第1の実施例におけるガ
イド部材60に対応する形状に形成されている。即ち、
ランプボディ2の水平帯状部には直線目盛63が形成さ
れ、水平帯状部の背面側には、ナット部材50がスライ
ドできる凸条部62が形成され、凸条部62には、V字
溝64が設けられて、ガイド部91が構成されている。
その他は前記した第1の実施例と同様であり、同一の符
号を付すことによりその説明を省略する。
【0041】この第3の実施例では、前記した第1,第
2の実施例の様に、ランプボディ2の背面側に雄ねじ部
が大きく突出した構造となっていないので、それだけヘ
ッドランプの前後方向の奥行きが小さい。従ってヘッド
ランプ配設スペースが小さくて済み、ヘッドランプを自
動車に配設する際の設計の自由度も高い。なおエイミン
グスクリュー20の後端部には、ドライバーDの歯先D
1 が係合でき、かつ六角レンチ(又は六角スパナ)も係
合できる治具係合部94aが設けられており、ドライバ
ーDを使って冠状歯車23を回動操作し難い場合には、
ドライバD,六角レンチ(又は六角スパナ)によってこ
の治具係合部94aを回動させるようにしてもよい。
【0042】図15は本発明の第4の実施例を示す図
で、リフレクター可動型自動車用ヘッドランプの要部で
ある傾斜測定器の斜視図を示す。この実施例では、前記
した第3の実施例における従動軸90と軸受部材92,
93とガイド部91とナット部材50とを測定器ユニッ
トU2 として一体化したものである。即ち、軸受部材9
2,93およびガイド部91を一体に形成した枠形状の
測定器ケース96に、従動軸90およびナット部材50
を組付けて測定器ユニットU2 として一体化し、従動軸
側傘歯車95をエイミングスクリュー側傘歯車に噛合う
ようにして、ケース96に設けたフランジ部97をラン
プボディにねじ固定するようになっている。
【0043】なお前記した種々の実施例では、基準部材
がランプボディで、傾動部材がリフレクターであるリフ
レクター可動型のヘッドランプについて本発明を説明し
たが、本発明は、基準部材がランプハウジングで、傾動
部材がランプボディとリフレクターとが一体化されてい
るランプボディ・リフレクターユニットであるユニット
可動型のヘッドランプについても同様に適用できること
は明らかである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用ヘッドランプによれば、ヘッドランプの
側方、例えば上方から延ばしたドライバーによってエイ
ミングスクリューを回動操作出来るので、作業者は従来
の様に無理な姿勢を強いられることがなく、ヘッドラン
プの左右方向の照射角の調整をスムーズに遂行すること
ができる。
【0045】また無理な姿勢でドライバーを回動操作す
る訳ではないので、ドラバーの歯先がエイミングスクリ
ュー側係合部から外れ難く、従って従来のようにドライ
バーの歯先が外れて傾斜測定器構成部材を破損させると
いう不具合もない。またエイミングスクリューの後方突
出部の付根位置に設けた冠状歯車をドライバーによって
回動操作するので、回動操作の際にエイミングスクリュ
ー支承部に作用する負荷は小さく、エイミングスクリュ
ー支承部の耐久度も向上する。
【0046】また請求項2によれば、傾斜測定器測定器
は、エイミングスクリューと直交する方向に配設された
従動軸の雄ねじ部に沿ってナット部材がスライドする構
造であるため、ヘッドランプの基準部材後方への突出量
は小さく、従ってヘッドランプの前後方向の奥行きが小
さくなって、ヘッドランプの車体への配設上の自由度も
著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるリフレクター可動
型ヘッドランプの正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III
−IIIに沿う断面図)
【図4】同ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測
定する傾斜測定器の斜視図
【図5】エイミングスクリューの支承部周辺の斜視図
【図6】エイミングスクリューの支承部周辺の断面図
【図7】同傾斜測定器の主要構成部材であるナット部材
の斜視図
【図8】同傾斜測定器の一部を破断して示す図(ヘッド
ランプ背面側から見た図)
【図9】ナット部材とガイド部材間の凹凸弾性係止部の
水平断面図(図8に示す線IX−IXに沿う断面図)
【図10】同傾斜測定器をヘッドランプに組付ける様子
を説明する説明図
【図11】エイミングスクリューと冠状歯車と雄ねじ部
とを一体化する他の種々の構造を示す断面図
【図12】本発明の第2の実施例である自動車用ヘッド
ランプの要部である傾斜測定器の分解斜視図
【図13】本発明の第3の実施例であるヘッドランプの
要部である傾斜測定器の平面図
【図14】同傾斜測定器の分解斜視図
【図15】本発明の第4の実施例であるヘッドランプの
要部である傾斜測定器の斜視図
【図16】従来のヘッドランプの正面図
【図17】第1の従来技術である傾斜測定器の傾斜図
【図18】第2の従来技術である傾斜測定器の斜視図
【図19】第2の従来技術である傾斜測定器の縦断面図
【符号の説明】
2 基準部材であるランプボディ 2a エイミングスクリュー挿通孔 3 光源であるバルブ 4 傾動部材であるリフレクター 6 前面レンズ 10 リフレクターの揺動支点としての玉継手 20 左右方向エイミングスクリュー 20a,20f 雄ねじ部 23 冠状歯車 30 上下方向エイミングスクリュー 50 ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測定す
る傾斜測定器の要部であるナット部材 51 スライド部 52 スライド部に形成された円孔 56 スクリュー把持部 55 薄肉ヒンジ 56a スクリュー把持部に形成された半円弧状雌ねじ
部 60 ガイド部材 63 目盛 63a 目盛零点 74 カーソル 90 従動軸 94,95 直交変換ギヤ機構を構成する傘歯車 L ヘッドランプの照射軸 Lx 水平軸 Ly 鉛直軸 D ドライバー D1 ドライバーの歯先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−36601(JP,A) 特開 平5−290604(JP,A) 特開 平5−258602(JP,A) 特開 平4−206302(JP,A) 実開 平6−9001(JP,U) 実開 平6−45202(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 B60Q 1/06 F21V 14/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプの照射方向を設定する光反射面を
    有する傾動部材が基準部材に対し傾動可能に支持される
    とともに、基準部材を貫通して前方に延出し貫通部にお
    いて回転可能に支承されたエイミングスクリューを回動
    操作することによって、傾動部材がエイミングスクリュ
    ーの回動量相当角度だけ基準部材に対し左右方向に傾動
    して、ヘッドランプの左右方向の照射角を調整できる傾
    動部材可動型の自動車用ヘッドランプにおいて、 前記エイミングスクリューには、基準部材後方に延出す
    る雄ねじ部が設けられ、前記基準部材には、前記エイミ
    ングスクリューの雄ねじ部と平行に延出するガイド部材
    が設けられ、前記雄ねじ部とガイド部材間には、前記雄
    ねじ部と螺合するとともに、ガイド部材に当接して回り
    止めされ、エイミングスクリューの回動に連係してガイ
    ド部材に沿って進退するナット部材と、このナット部材
    とガイド部材間に設けられた相対目盛とから構成され
    て、傾動部材の左右方向の傾きを測定する傾斜測定器が
    設けられ、 前記エイミングスクリューの雄ねじ部付根位置には、エ
    イミングスクリュー延出方向と直交する方向から延ばし
    たドライバーの歯先と噛み合う冠状歯車が設けられ 前記雄ねじ部は、エイミングスクリュー本体とは別体に
    形成されるとともに、前記エイミングスクリュー本体の
    後端部と係合してエイミングスクリューとして一体化で
    きるように構成され、 前記雄ねじ部,前記ガイド部材,前記ナット部材および
    前記相対目盛が傾斜測定器ユニットとして一体化され
    て、前記基準部材に取付固定されたことを 特徴とする自
    動車用ヘッドランプ。
  2. 【請求項2】 ランプの照射方向を設定する光反射面を
    有する傾動部材が基準部材に対し傾動可能に支持される
    とともに、基準部材を貫通して前方に延出し貫通部にお
    いて回転可能に支承されたエイミングスクリューを回動
    操作することによって、傾動部材がエイミングスクリュ
    ーの回動量相当角度だけ基準部材に対し左右方向に傾動
    して、ヘッドランプの左右方向の照射角を調整できる傾
    動部材可動型の自動車用ヘッドランプにおいて、 前記基準部材には、雄ねじ部の形成された回転可能な従
    動軸が前記エイミングスクリューの基準部材後方への突
    出部近傍位置からエイミングスクリュー延出方向と略直
    交する方向に基準部材に沿って配設されるとともに、前
    記従動軸の雄ねじ部と平行に延出するガイド部材が設け
    られ、前記エイミングスクリューの基準部材後方への突
    出部と前記従動軸間には、従動軸とエイミングスクリュ
    ーとを連係回動させる直交変換ギヤ機構が介装され、前
    記雄ねじ部とガイド部材間には、前記雄ねじ部と螺合す
    るとともに、ガイド部材に当接して回り止めされ、エイ
    ミングスクリューの回動に連係してガイド部材に沿って
    進退するナット部材と、このナット部材とガイド部材間
    に設けられた相対目盛とから構成されて、傾動部材の左
    右方向の傾きを測定する傾斜測定器が設けられ、 前記エイミングスクリューの基準部材後方への突出部付
    根位置には、エイミングスクリュー延出方向と直交する
    方向から延ばしたドライバーの歯先と噛み合う冠状歯車
    が設けられ 前記直交変換ギヤ機構は、従動軸側ギヤがエイミングス
    クリュー後方突出部側ギヤと噛み合うことでギヤ機構と
    して一体化できるように構成され、 前記従動軸,前記ガイド部材,前記ナット部材および前
    記相対目盛が傾斜測定器ユニットとして一体化されて、
    前記基準部材に取付固定された ことを特徴とする自動車
    用ヘッドランプ。
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